JP3219766U - オイルランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料の補充が容易であって信頼性及び取扱性に優れ、主として災害時等における緊急照明として好適なオイルランプを提供する。
【解決手段】食用油Lが貯留される容器20と、所定長さの灯芯10と、灯芯10の一端部を保持する灯芯保持具2と、灯芯保持具2を容器20内に収納し且つ灯芯10の他端部を食用油Lに浸漬させた状態で該容器20側に支持する支持具3を備える。係る構成によれば、家庭においては常に何らかの食用油がストックされているのが常態であることに鑑みれば、食用油を燃料として用いることで、例えば震災等の災害時において停電が発生したような場合における緊急用の照明として利用するに好適であり、また燃料として用いる食用油Lは引火点が比較的高いことから、灯芯10の温度が高くなっても引火しにくく、安全性の高いオイルランプを提供できる。
【選択図】図1
【解決手段】食用油Lが貯留される容器20と、所定長さの灯芯10と、灯芯10の一端部を保持する灯芯保持具2と、灯芯保持具2を容器20内に収納し且つ灯芯10の他端部を食用油Lに浸漬させた状態で該容器20側に支持する支持具3を備える。係る構成によれば、家庭においては常に何らかの食用油がストックされているのが常態であることに鑑みれば、食用油を燃料として用いることで、例えば震災等の災害時において停電が発生したような場合における緊急用の照明として利用するに好適であり、また燃料として用いる食用油Lは引火点が比較的高いことから、灯芯10の温度が高くなっても引火しにくく、安全性の高いオイルランプを提供できる。
【選択図】図1
Description
本願考案は、食用油を燃料として用いる災害時等における緊急照明用のオイルランプに関するものである。
台風、地震等の災害発生時には、送電線を通しての電力供給が困難となり、停電状態が発生することが往々にしてあり、係る場合、身の安全を図り、平常心を保つ等の観点から照明を確保することが最重要課題となる。このような災害時等の緊急照明として利用できる照明器具としては、電池式電灯(特許文献1参照)、蝋燭、ランタン(特許文献2参照)、オイルランプ(特許文献3参照)等が考えられる。
しかし、特許文献1に示されるような電池式電灯は、電池切れにて使用不能となり、また家庭において電池のストックがない場合もあり、停電状態が長く続く場合には緊急用照明としての利用が困難となる。
蝋燭を照明として使用する場合は、転倒等の危険性があるとともに、風による立ち消えが懸念され、緊急用照明としては利用しにくい。
特許文献2に示されるランタンは、カセット式のガスボンベを備え、該ガスボンベから供給されるガスにて点灯するものであるが、このガスボンベは家庭での備蓄が十分でない場合も多く、停電状態が長く続く場合には緊急用照明としての利用が困難となる。
特許文献3に示されるオイルランプは、燃焼用オイルを使用するものであって、このような燃焼用オイルは家庭での備蓄が十分でない場合も多く、停電状態が長く続く場合には緊急用照明としての利用が困難となる。
そこで本願考案は、燃料の補充が容易であって信頼性及び取扱性に優れ、災害時等における緊急照明として好適なオイルランプを提供することを目的としてなされたものである。
本願考案ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の考案に係るオイルランプは、上面が開口し且つその内部に燃料としての食用油が貯留される容器と、所定長さの灯芯と、上記灯芯の一端部を保持する灯芯保持具と、該灯芯保持具を上記容器内に収納し且つ上記灯芯の他端部を上記食用油に浸漬させた状態で該容器側に支持する支持具を備えたことを特徴としている。
本願の第2の考案では、上記第1の考案に係るオイルランプにおいて、上記支持具を、上記灯芯保持具に着脱自在に取り付けられる筒体と、可撓性をもつ所定長さの金属線材又は金属帯板材で構成され、その一端が上記筒体に固定されるとともに他端側が上記容器に掛止又は載置される支持材を備えて構成したことを特徴としている。
本願の第3の考案では、上記第1又は第2の考案に係るオイルランプにおいて、上記灯芯保持具に、該灯芯保持具内に挿通される上記灯芯にその側方から係止し且つ回転駆動されることで該灯芯を上記灯芯保持具の上端側へ送り出す灯芯送り材を設けたことを特徴としている。
(a)本願の第1の考案
本願の第1の考案に係るオイルランプにおいては、
(a−1)
一般家庭においては常に何らかの食用油がストックされているのが常態であることに鑑みれば、この考案のように、食用油を燃料として用いるオイルランプは、例えば震災等の災害時において停電が発生したような場合であっても、該食用油の補充が容易であることから、緊急用の照明として利用するに好適である、
(aー2)
また、緊急用照明としては、乾電池式電灯とか灯油式ランプ、あるいは蝋燭が考えられるが、乾電池式電灯とか灯油式ランプは家庭での備蓄が十分ではなく長時間の停電には対処しにくく、さらに蝋燭は転倒の恐れがあり、いずれも長時間に亘る停電状態においては緊急用照明としては利用しにくいが、これに対してこの考案のように、家庭に比較的十分に備蓄されている食用油を燃料として用いるオイルランプは確実に緊急用照明として利用でき、緊急時に対する即応性及び信頼性が高い、
(a−3)
さらに、食用油を燃料として用いるが、この食用油はその種類全般を通じて引火点が比較的高いことから、例え上記灯芯の点灯部分の温度が高くなったとしても、食用油には引火しにくく、安全性の高いオイルランプを提供できる、
等の実用的効果が得られる。
本願の第1の考案に係るオイルランプにおいては、
(a−1)
一般家庭においては常に何らかの食用油がストックされているのが常態であることに鑑みれば、この考案のように、食用油を燃料として用いるオイルランプは、例えば震災等の災害時において停電が発生したような場合であっても、該食用油の補充が容易であることから、緊急用の照明として利用するに好適である、
(aー2)
また、緊急用照明としては、乾電池式電灯とか灯油式ランプ、あるいは蝋燭が考えられるが、乾電池式電灯とか灯油式ランプは家庭での備蓄が十分ではなく長時間の停電には対処しにくく、さらに蝋燭は転倒の恐れがあり、いずれも長時間に亘る停電状態においては緊急用照明としては利用しにくいが、これに対してこの考案のように、家庭に比較的十分に備蓄されている食用油を燃料として用いるオイルランプは確実に緊急用照明として利用でき、緊急時に対する即応性及び信頼性が高い、
(a−3)
さらに、食用油を燃料として用いるが、この食用油はその種類全般を通じて引火点が比較的高いことから、例え上記灯芯の点灯部分の温度が高くなったとしても、食用油には引火しにくく、安全性の高いオイルランプを提供できる、
等の実用的効果が得られる。
(b)本願の第2の考案
本願の第2の考案に係るオイルランプにおいては、上記(a)に記載の効果に加えて、以下のような特有の効果が得られる。即ち、この考案では、上記支持具を、上記灯芯保持具に着脱自在に取り付けられる筒体と、可撓性をもつ所定長さの金属線材又は金属帯板材で構成され、その一端が上記筒体に固定されるとともに他端側が上記容器に掛止又は載置される支持材を備えて構成したことから、上記支持材の上記容器に対する掛止位置、あるいは載置位置を変更することで、深さの異なる容器にも、径寸法の異なる容器にも、容易に対応して上記灯芯保持具部分、即ち、上記灯芯の点灯部分を上記容器の底部側に貯留された食用油の油面直上に位置させて保持することができ、特に一般家庭のように様々な形状の皿、鍋、缶等が揃い且つこれらが広く上記容器として利用可能であるような場合には、容器選択の自由度が高く、災害時等の緊急時における照明として極めて有用なものとなる。
本願の第2の考案に係るオイルランプにおいては、上記(a)に記載の効果に加えて、以下のような特有の効果が得られる。即ち、この考案では、上記支持具を、上記灯芯保持具に着脱自在に取り付けられる筒体と、可撓性をもつ所定長さの金属線材又は金属帯板材で構成され、その一端が上記筒体に固定されるとともに他端側が上記容器に掛止又は載置される支持材を備えて構成したことから、上記支持材の上記容器に対する掛止位置、あるいは載置位置を変更することで、深さの異なる容器にも、径寸法の異なる容器にも、容易に対応して上記灯芯保持具部分、即ち、上記灯芯の点灯部分を上記容器の底部側に貯留された食用油の油面直上に位置させて保持することができ、特に一般家庭のように様々な形状の皿、鍋、缶等が揃い且つこれらが広く上記容器として利用可能であるような場合には、容器選択の自由度が高く、災害時等の緊急時における照明として極めて有用なものとなる。
(c)本願の第3の考案
本願の第3の考案では、上記第1又は第2の考案に係るオイルランプにおいて、上記灯芯保持具に、該灯芯保持具内に挿通される上記灯芯にその側方から係止し且つ回転駆動されることで該灯芯を上記灯芯保持具の上端側へ送り出す灯芯送り材を設けたので、例えば、食用油の供給切れ等によって上記灯芯の点灯部分が燃えて炭化し、次の再点灯に備えて灯芯を上方へ送り出す必要が生じた場合は、上記灯芯送り材を回転駆動させることで灯芯を上記灯芯保持具の上端上に出すことができ、例えば、灯芯を直接指先で摘まんで引き上げるような場合に比して、芯出し作業が極めて容易であり、それだけ取扱性に優れたオイルランプを提供することができる。
本願の第3の考案では、上記第1又は第2の考案に係るオイルランプにおいて、上記灯芯保持具に、該灯芯保持具内に挿通される上記灯芯にその側方から係止し且つ回転駆動されることで該灯芯を上記灯芯保持具の上端側へ送り出す灯芯送り材を設けたので、例えば、食用油の供給切れ等によって上記灯芯の点灯部分が燃えて炭化し、次の再点灯に備えて灯芯を上方へ送り出す必要が生じた場合は、上記灯芯送り材を回転駆動させることで灯芯を上記灯芯保持具の上端上に出すことができ、例えば、灯芯を直接指先で摘まんで引き上げるような場合に比して、芯出し作業が極めて容易であり、それだけ取扱性に優れたオイルランプを提供することができる。
以下、本願考案のオイルランプを幾つかの実施形態に基づいて具体的に説明する。
「第1の実施形態」
図1には、本願考案の第1の実施形態に係るオイルランプZを示している。このオイルランプZは、容器20内に次述の燃焼具ユニット1を配置して構成される。
「第1の実施形態」
図1には、本願考案の第1の実施形態に係るオイルランプZを示している。このオイルランプZは、容器20内に次述の燃焼具ユニット1を配置して構成される。
「燃焼具ユニット1」
上記燃焼具ユニット1は、図2及び図3に示すように、次述の灯芯保持具2と支持具3を備えて構成される。
上記燃焼具ユニット1は、図2及び図3に示すように、次述の灯芯保持具2と支持具3を備えて構成される。
上記灯芯保持具2は、所定長さの金属製直管で構成され、その内部には、綿糸を紐状に織り上げて成る綿ロープで構成される灯芯10が挿通される。また、この灯芯保持具2の軸方向中段部の一側には、軸方向に延びるスリット8が形成されている。さらに、このスリット8部分には、歯車状の灯芯送り材7がブラケット6を介して固定されるとともに、該灯芯送り材7の一部は上記スリット8を通して該灯芯保持具2の内部に突出し、該灯芯保持具2内に挿通される上記灯芯10の側面に食い込んでこれに係止される。したがって、この灯芯送り材7を回転駆動することで、該灯芯送り材7に係止された上記灯芯10は、上記灯芯保持具2内に挿通された状態のまま該灯芯保持具2内をその上端部2a側に移動して該上端部2aから上方へ突出され、該灯芯10の上記灯芯保持具2の上端2aからの突出量が調整される。
また、上記灯芯保持具2の上記スリット8の形成位置より下側の下端部2b寄り位置には、鍔状のストッパ9が取り付けられている。このストッパ9は、該ストッパ9より下側部分に遊嵌される次述の支持具3の筒体4に対してその位置決め部材として機能する。
「支持具3」
上記支持具3は、上記灯芯保持具2の下端部2bに遊嵌される筒体4と、該筒体4の周方向の三位置の外面に固定された三本の支持材5を備えて構成される。なお、上記支持材5は、銅線とか銅帯板等の可撓性をもつ金属素材で構成され、その一端5aが上記筒体4に固着される一方、他端5bは自由端とされている。そして、この支持具3は、上記筒体4を上記灯芯保持具2の下端部2bに遊嵌させることで、該灯芯保持具2と一体化されて燃焼具ユニット1を構成する。
上記支持具3は、上記灯芯保持具2の下端部2bに遊嵌される筒体4と、該筒体4の周方向の三位置の外面に固定された三本の支持材5を備えて構成される。なお、上記支持材5は、銅線とか銅帯板等の可撓性をもつ金属素材で構成され、その一端5aが上記筒体4に固着される一方、他端5bは自由端とされている。そして、この支持具3は、上記筒体4を上記灯芯保持具2の下端部2bに遊嵌させることで、該灯芯保持具2と一体化されて燃焼具ユニット1を構成する。
「オイルランプZ」
図1には、第1の実施形態に係るオイルランプZを示している。このオイルランプZは、縦長深底のガラスコップで構成され且つその底部20aに所要量の食用油Lが貯留されたる容器20内に上記燃焼具ユニット1を収納するとともに、上記支持具3部分が上記食用油Lに浸漬される程度の高さ位置において、上記支持具3の上記各支持材5を大きく上方側へ折曲させてその先端部5bを上記容器20の開口縁部20bに掛止することで、所要の高さ位置で該容器20側に支持され且つ保持される。
図1には、第1の実施形態に係るオイルランプZを示している。このオイルランプZは、縦長深底のガラスコップで構成され且つその底部20aに所要量の食用油Lが貯留されたる容器20内に上記燃焼具ユニット1を収納するとともに、上記支持具3部分が上記食用油Lに浸漬される程度の高さ位置において、上記支持具3の上記各支持材5を大きく上方側へ折曲させてその先端部5bを上記容器20の開口縁部20bに掛止することで、所要の高さ位置で該容器20側に支持され且つ保持される。
そして、このオイルランプZにおいては、上記灯芯保持具2に設けた上記灯芯送り材7を操作して上記灯芯保持具2の上端2aからの上記灯芯10の頂部液位測定装置10aの突出量を、適正な点灯が可能となるように調整する。なお、この灯芯送り材7による上記灯芯10の頂部10aの突出量の調整は、例えば、食用油の供給切れ等によって上記灯芯10の上端10a部分が燃えて炭化し、次の再点灯に備えて灯芯10を上方へ送り出す必要が生じた場合にも実行される。
以上のように構成された上記オイルランプZは、上記灯芯10の先端部10aに着火することで点灯されるものであって、主として緊急時の照明として利用されるものである。
そして、このオイルランプZにおいては、以下のような作用効果が得られる。
(イ) 一般家庭においては常に何らかの食用油Lがストックされているのが常態であることに鑑みれば、この考案のように、食用油Lを燃料として用いるオイルランプZは、例えば震災等の災害時において停電が発生したような場合における緊急用の照明として利用するに好適である。
(イ) 一般家庭においては常に何らかの食用油Lがストックされているのが常態であることに鑑みれば、この考案のように、食用油Lを燃料として用いるオイルランプZは、例えば震災等の災害時において停電が発生したような場合における緊急用の照明として利用するに好適である。
(ロ) 緊急用照明としては、乾電池式電灯とか灯油式ランプ、あるいは蝋燭が考えられるが、乾電池式電灯とか灯油式ランプは家庭での備蓄が十分ではなく長時間の停電には対処しにくく、さらに蝋燭は転倒の恐れがあり、いずれも長時間に亘る停電状態においては緊急用照明としては利用しにくいが、これに対してこの考案のように、家庭に比較的十分に備蓄されている食用油Lを燃料として用いるオイルランプZは確実に緊急用照明として利用でき、緊急時に対する即応性及び信頼性が高い、
(ハ) 食用油Lを燃料として用いるが、この食用油Lはその種類全般を通じて引火点が比較的高いことから、例え上記灯芯10が点灯によってその温度が高くなったとしても、食用油Lに引火しにくく、安全性の高いオイルランプZを提供できる。
(ニ) 上記支持具3を、上記灯芯保持具2に着脱自在に取り付けられる筒体4と、可撓性をもつ所定長さの金属線材又は金属帯板材で構成され、その一端が上記筒体4に固定されるとともに他端側が上記容器20に掛止又は載置される支持材5を備えて構成したことから、上記支持材5を適宜折曲させて該容器20に対する掛止位置、あるいは載置位置を変更することで、深さの異なる容器20にも、径寸法の異なる容器20にも、容易に対応して上記灯芯保持具2部分、即ち、上記灯芯10の燃焼部分を上記容器20の底部20a側に貯留された食用油Lの油面直上に位置させて保持することができ、特に一般家庭のように様々な形状の皿、鍋、缶等が揃い且つこれらが広く上記容器20として利用可能であるような場合には、容器選択の自由度が高く、災害時等の緊急時における照明として極めて有用なものとなる。
(ホ) 上記灯芯保持具2に、該灯芯保持具2内に挿通される上記灯芯10にその側方から係止し且つ回転駆動されることで該灯芯を10上記灯芯保持具2の上端側へ送り出す灯芯送り材7を設けたので、例えば、食用油Lの供給切れ等によって上記灯芯10の上端部10aが燃えて炭化し、次の再点灯に備えて灯芯10を上方へ送り出す必要が生じた場合は、上記灯芯送り材7を回転駆動させることで灯芯10を上記灯芯保持具2の上端2a上に出すことができ、例えば、灯芯10を直接指先で摘まんで引き上げるような場合に比して、芯出し作業が極めて容易であり、それだけ取扱性に優れたオイルランプZを提供することができる。
なお、上記灯芯10を上記灯芯送り材7によって上記灯芯保持具2の上端2a上に出した場合は、再点灯に先立って、上記灯芯10の先端部10aの炭化した部分は良く切れるハサミで切り取り、新しい部分を該灯芯10の先端部10aに露出させておく。これによって、再点灯が容易となり、また再点灯後においては燃焼状態が安定することになる。
また、長期の使用によって上記灯芯10が短くなりその交換が必要となった場合は、この古い灯芯10を取り除いた後、新しい灯芯10を、その上端部10a、即ち、食用油Lが燃える側から上記筒体4及び上記灯芯保持具2にその下端部側からそれぞれ挿入する。
(ヘ) 上記オイルランプZの長期の使用中、上記支持具3の上記各支持材5は、上記容器20の開口縁部への掛止に伴う折曲動作が繰り返されることで次第に劣化が進行し、新しい支持材5への交換が必要となるが、係る場合、この実施形態のものでは上記支持具3を上記灯芯保持具2側から取り外してこれを新品に交換することで上記各支持材5を同時に新品に交換することができ、該支持材5の交換作業が極めて容易である。
(ト) 上記オイルランプZは、主として緊急時の照明として利用されるものであるが、係る緊急時の照明以外に、例えば、各種の催しもの会場において装飾用の灯りとして利用するとか、香水成分を含有する食用油Lを用いることで癒し効果を期待できる灯りとして利用することもできる。
この実施形態では、上記容器20として縦長深底のガラスコップを採用しているが、これに限定されることなく、例えば該容器20を金属製あるいは陶器製の筒体で構成することもできることは勿論である。ただ、この実施形態のように容器20としてガラスコップを採用した場合、灯火が容器20を透過して周辺をも照らすことから、緊急時の照明としてより一層効果的であるといえる。
「第2の実施形態」
図4には、本願考案の第2の実施形態に係るオイルランプZを示している。このオイルランプZは、その基本構成を上記第1の実施形態における上記オイルランプZと同じとし、これと異なる点は、上記容器20を、縦長深底のガラスコップではなく、縦長浅底のガラスコップとしたものであり、上記第1の実施形態のオイルランプZとは容器20の高さが異なるものである。
図4には、本願考案の第2の実施形態に係るオイルランプZを示している。このオイルランプZは、その基本構成を上記第1の実施形態における上記オイルランプZと同じとし、これと異なる点は、上記容器20を、縦長深底のガラスコップではなく、縦長浅底のガラスコップとしたものであり、上記第1の実施形態のオイルランプZとは容器20の高さが異なるものである。
そして、上記容器20の高さが異なる場合においても、その底部20a側に貯留された食用油Lの液面に対する上記燃焼具ユニット1の配置高さは、上記支持具3の上記各支持材5の上記容器20の開口縁部20bに対する掛止位置、即ち、上記各支持材5の折曲位置の調整によって容易に調整できるものである。
なお、この実施形態のオイルランプZにおいても、上記第1の実施形態のオイルランプZと同様の作用効果が得られるものである。
「第3の実施形態」
図5には、本願考案の第3の実施形態に係るオイルランプZを示している。このオイルランプZは、上記第1及び第2の実施形態に係るオイルランプZが共に縦長のガラスコップを上記容器20として採用していたのに対して、この実施形態ではフライパン状の浅い平皿状形体の容器を採用している。
図5には、本願考案の第3の実施形態に係るオイルランプZを示している。このオイルランプZは、上記第1及び第2の実施形態に係るオイルランプZが共に縦長のガラスコップを上記容器20として採用していたのに対して、この実施形態ではフライパン状の浅い平皿状形体の容器を採用している。
そして、その底部に所定量の食用油Lが貯留された上記容器20内に上記燃焼具ユニット1を収容し、これを、上記支持具3部分が上記食用油Lに浸漬する程度の深さに位置させ、この状態で、上記支持具3の上記各支持材5を横方向に延出させてその先端部5bを上記容器20の開口縁部2及びaに掛止することで、上記燃焼具ユニット1全体を支持し且つ保持するようにしている。
このように、この実施形態のように、上記容器20として、フライパン状の浅い平皿状形体の容器を用いた場合においても、上記各支持材5の形状を変化させることで、上記燃焼具1を適正な高さ位置で支持することができるものである。
なお、この実施形態のオイルランプZにおいても、上記第1の実施形態のオイルランプZと同様の作用効果が得られるものである。
「第4の実施形態」
図6には、本願考案の第4の実施形態に係るオイルランプZを示している。このオイルランプZは、上記容器20として、上記第3の実施形態の容器20のようにフライパン状の浅い平皿状形体の容器を用いるものであるが、ただ上記第3の実施形態の容器20よりもその径寸法が大きくて、上記各支持材5の先端部5b側を該容器20の開口縁部20aに掛止できないような場合の例であって、この場合は図6に示すように、上記支持材5の先端部5bを上記容器20の底部20aに直接載置するようにしたものである。
図6には、本願考案の第4の実施形態に係るオイルランプZを示している。このオイルランプZは、上記容器20として、上記第3の実施形態の容器20のようにフライパン状の浅い平皿状形体の容器を用いるものであるが、ただ上記第3の実施形態の容器20よりもその径寸法が大きくて、上記各支持材5の先端部5b側を該容器20の開口縁部20aに掛止できないような場合の例であって、この場合は図6に示すように、上記支持材5の先端部5bを上記容器20の底部20aに直接載置するようにしたものである。
なお、この実施形態のオイルランプZにおいても、上記第1の実施形態のオイルランプZと同様の作用効果が得られるものである。
「第5の実施形態」
図7には、本願考案の第5の実施形態に係るオイルランプZを示している。このオイルランプZは、その全体構成を上記第1の実施形態に係るオイルランプZと同じにするものであって、これと異なる点は、上記灯芯保持具2を支持する上記支持具3の構成である。
図7には、本願考案の第5の実施形態に係るオイルランプZを示している。このオイルランプZは、その全体構成を上記第1の実施形態に係るオイルランプZと同じにするものであって、これと異なる点は、上記灯芯保持具2を支持する上記支持具3の構成である。
即ち、この実施形態においては、図8に拡大図示するように、上記支持具3の上記筒体4に固定されて上記燃焼具ユニット1を支持する上記支持材5を、可撓性をもつ金属線材又は金属帯板材をコーン形コイルスプリング状に形成し、その軸方向に力を加えることでこれを容易に伸縮させてその軸長(即ち、高さ)を増減調整できるように構成した点である。そして、この支持材5は、その一端5aを上記筒体4に固定する一方、その他端5b側は上記容器20の底部2aに載置できるようにしている。
したがって、上記燃焼具ユニット1は、上記支持材5によって上記容器20内に収納された状態で所定の高さ位置において支持されるとともに、必要に応じて該支持材5の高さを変化させることで容易に上記燃焼具ユニット1の配置高さを調整することができる。また、上記支持材5をコーン形コイルスプリング状に形成した結果、例えば、上記各実施形態のように上記支持材5を折曲調整方式とした場合に比して、上記燃焼具ユニット1の支持高さの調整作業が容易であり、特に金属線材の折曲調整作業が苦手な女性にあっては好適である。
なお、この実施形態のオイルランプZにおいても、上記第1の実施形態のオイルランプZと同様の作用効果が得られるものである。
本願考案に係るオイルランプは、例えば、災害時の緊急時用照明として広く利用し得るものである。
1 ・・燃焼具ユニット
2 ・・灯芯保持具
3 ・・支持具
4 ・・筒体筒体
5 ・・支持材
7 ・・灯芯送り材
10 ・・灯芯
20 ・・容器
L ・・食用油
2 ・・灯芯保持具
3 ・・支持具
4 ・・筒体筒体
5 ・・支持材
7 ・・灯芯送り材
10 ・・灯芯
20 ・・容器
L ・・食用油
Claims (3)
- 上面が開口し且つその内部に燃料としての食用油が貯留される容器と、
所定長さの灯芯と、
上記灯芯の一端部を保持する灯芯保持具と、
該灯芯保持具を上記容器内に収納し且つ上記灯芯の他端部を上記食用油に浸漬させた状態で該容器側に支持する支持具を備えたことを特徴とするオイルランプ。 - 請求項1において、
上記支持具は、上記灯芯保持具に着脱自在に取り付けられる筒体と、可撓性をもつ所定長さの金属線材又は金属帯板材で構成され、その一端が上記筒体に固定されるとともに他端側が上記容器に掛止又は載置される支持材を備えて構成されたことを特徴とするオイルランプ。 - 請求項1又は2において、
上記灯芯保持具には、該灯芯保持具内に挿通される上記灯芯にその側方から係止し且つ回転駆動されることで該灯芯を上記灯芯保持具の上端側へ送り出す灯芯送り材が設けられていることを特徴とするオイルランプ。
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