JP3219585U - バルブ監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】バルブの回転量の監視を容易に行うバルブ監視システムを提供する。【解決手段】バルブ監視システム1は、バルブの回転量を測定する回転量測定部10と、回転量測定部により測定されたバルブの回転量の測定結果を管理する管理装置としての測定装置30と、測定装置30との間で無線通信が可能であり、管理装置から送信されるバルブの回転量の測定結果を表示する表示装置40と、を有し、管理装置は、バルブの回転量の測定結果を保持する測定結果保持部34と、測定結果保持部に保持された測定結果を表示装置に対して送信する測定結果送信部としての通信部32と、を有し、表示装置40は、測定装置30から送信された測定結果を受信する測定結果受信部としての通信部42と、通信部42において受信された測定結果を表示する表示部43と、を有する。【選択図】図1
Description
本考案は、バルブ監視システムに関する。
従来から、作業者がバルブハンドルを手動で回転させることにより弁体の開閉が行われるタイプのバルブ装置が知られている。このようなバルブ装置において、バルブハンドルの開度を確認するための装置が検討されている(例えば、特許文献1参照)。
バルブ装置におけるバルブハンドルの開度は現場で目視確認する必要があるため、バルブ装置の数が増加すると開度の確認に係る作業量が増大する可能性があった。
本考案は上記を鑑みてなされたものであり、バルブの回転量の監視を容易に行うことが可能なバルブ監視システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案の一形態に係るバルブ監視システムは、バルブの回転量を測定する回転量測定部と、前記回転量測定部により測定された前記バルブの回転量の測定結果を管理する管理装置と、前記管理装置との間で無線通信が可能であり、前記管理装置から送信される前記バルブの回転量の測定結果を表示する表示装置と、を有し、前記管理装置は、前記バルブの回転量の測定結果を保持する測定結果保持部と、前記測定結果保持部に保持された測定結果を前記表示装置に対して送信する測定結果送信部と、を有し、前記表示装置は、前記管理装置から送信された測定結果を受信する測定結果受信部と、前記測定結果受信部において受信された測定結果を表示する表示部と、を有する。
上記のように、バルブ監視システムによれば、バルブの回転量が回転量測定部により測定され、測定結果が管理装置の測定結果保持部に保持される。また、その測定結果は、管理装置から無線通信により表示装置に対して送信され、表示装置の表示部において表示可能とされる。したがって、バルブを目視等で確認しなくても、バルブの回転量の監視を容易に行うことが可能となる。
ここで、前記回転量測定部は、前記バルブの回転量を、当該回転量に対応した抵抗値に変換する回転量変換部と、前記回転量変換部により変換された抵抗値を測定する抵抗値測定部と、を有する態様とすることができる。
回転量変換部により、バルブの回転量を当該回転量に対応した抵抗値に変換し、抵抗値測定部により、当該抵抗値を測定する態様とすることで、より正確にバルブの開度を測定することが可能となる。
また、前記管理装置は、前記抵抗値測定部において測定された抵抗値に基づいて前記バルブの回転量を算出する回転量算出部を有する態様とすることができる。
管理装置の回転量算出部において、抵抗値測定部において測定された抵抗値に基づいてバルブの回転量を算出することで、抵抗値に基づいたバルブの回転量を適切に行うことができる。
また、前記回転量変換部は、前記バルブの回転量に応じてスライダーの位置が変更される可変抵抗器を含む態様とすることができる。
可変抵抗器を用いる構成とすることで、バルブの回転量を当該回転量に対応した抵抗値に変換する構成をより簡単に実現することができる。
前記管理装置は、測定結果を表示する結果表示部を含む態様とすることができる。
管理装置が結果表示部を含んでいることにより、管理装置を利用してもバルブの回転量の確認が可能となる。
本考案によれば、バルブの回転量の監視を容易に行うことが可能なバルブ監視システムが提供される。
以下、添付図面を参照して、本考案を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[バルブ監視システムの構成]
[バルブ監視システムの構成]
図1を参照して、バルブ監視システムの構成について説明する。バルブ監視システム1は、バルブVの開度を監視するシステムである。図1に示すように、バルブ監視システム1は、回転量測定部10と、測定装置30(管理装置)と、表示装置40(表示装置)と、を含んで構成される。このうち、回転量測定部10及び測定装置30は、互いに有線で接続されている。また、測定装置30と表示装置40との間は、無線による通信が可能とされている。したがって、回転量測定部10及び測定装置30を、バルブVが設置される作業場R1に設け、表示装置40は作業場R1とは別の計器室R2に設けることができる。
バルブ監視システム1による監視対象となるバルブVとしては、ボールバルブ、グローブバルブ(玉形弁)、バタフライバルブ、ゲートバルブ(仕切弁)などが挙げられる。いずれも、ハンドルを手動で回転することにより、弁体による開閉が制御されるバルブである。このうち、ボールバルブ及びグローブバルブにおいて好適に用いることができる。
回転量測定部10は、バルブVの回転量(開度)を計測する回転量計測部としての機能を有する。回転量測定部10は、回転量変換部11と、抵抗値測定部12とを有する。回転量変換部11は、バルブVのバルブハンドルまたはバルブ軸の回転量に応じた抵抗に変換する機能を有する。回転量変換部11は、例えば、スライド型の可変抵抗器を含んで構成することができる。
回転量測定部10の抵抗値測定部12は、回転量変換部11において回転量に応じて変換された抵抗の大きさを測定する機能を有する。回転量変換部11が可変抵抗器を含む構成である場合、回転量変換部11に含まれる可変抵抗器の抵抗値を測定する機能を有する。
回転量測定部10は、測定装置30からの指示に基づいて抵抗値測定部12において抵抗値の測定を行い、その結果を測定装置30に対して通知する。抵抗値測定部12による測定結果、すなわち、抵抗値に係る情報が測定装置30に対して送られることで、測定装置30ではバルブVの回転量に係る情報を得ることができる。
ここで、回転量変換部11の構成例について、図2及び図3を参照しながら説明する。
図2は、ボールバルブに対して取り付けられる回転量変換部11の構成例を示す図である。図2では、ボールバルブのバルブ軸V1に対して回転量変換部11が取り付けられている。回転量変換部11は、スライダー22の直線移動によって抵抗値が変化する所謂スライド形の可変抵抗器21と、バルブ軸V1の回転に伴って回転すると共に、この回転によりスライダー22を移動させる回転ピン23とを有する。スライダー22は、可変抵抗器21の長手方向に沿って設けられたレール21aに沿って移動可能である。
可変抵抗器21は、その中心付近がバルブ軸V1に対して最も近くなり、且つ、その両端とバルブ軸V1との距離が略等しくなるように、配置される。
回転ピン23は、バルブ軸V1に対して固定される固定部24と、固定部24に対して溶接等によって接合されるU字部25とを有している。固定部24の端部にU字部25の両端が接続されることにより、図2に示すように、回転ピン23の端部には開口23aが形成される。この開口23a内にスライダー22が挿入されるように可変抵抗器21が配置される。開口23aは、バルブ軸V1を中心とした径方向に沿って伸びている。また、開口23aは、バルブ軸V1の回転に伴ってその位置を変更した場合でも、回転ピン23と可変抵抗器21とが重なる位置にある場合には、開口23aとスライダー22の移動可能位置とが重なるような形状とされている。開口23aが径方向に沿って伸びているため、スライダー22は、バルブ軸V1を中心とした径方向に沿って開口23a内を移動可能とされている。
バルブ軸V1の回転に伴って回転ピン23がバルブ軸V1を軸に回転すると、開口23a内に収容されたスライダー22も開口23aの移動に伴って移動する。このとき、スライダー22は可変抵抗器21の長手方向に沿って移動する。この結果、図2において状態A1及び状態A3として示すように、回転ピン23の端部(バルブ軸V1に対して遠い側の端部)が可変抵抗器21の端部と重なる位置では、開口23aの径方向外側(バルブ軸V1から遠い側)に回転ピン23が配置される。また、図2において状態A2として示すように、回転ピン23の端部(バルブ軸V1に対して遠い側の端部)が可変抵抗器21の中央付近と重なる位置では、開口23aのうち径方向内側(バルブ軸V1から近い側)に回転ピン23が配置される。このように、回転ピン23の移動に伴って、スライダー22は、開口23a内での位置を変化させながら、可変抵抗器21のレール21aに沿って移動する。また、スライダー22が移動することで、可変抵抗器21の抵抗の大きさが変化する。抵抗値測定部12は、可変抵抗器21のスライダー22の位置の変化に伴う抵抗値の変化を測定することになる。
図3は、グローブバルブに対して取り付けられる回転量変換部11の構成例を示す図である。図3(a)は、回転量変換部11の全体を説明する図である。図3(a)では、可変抵抗器21の側面を示しているが、図3(b)は、可変抵抗器21の正面を示している。グローブバルブV2の場合、バルブハンドルV21またはバルブ軸V22に対して回転量変換部11が取り付けられる。図3(a)に示す例では、バルブ軸V22に対して回転量変換部11が取り付けられた状態を示している。
図3に示す例では、回転量変換部11は、スライダー22の直線移動によって抵抗値が変化する所謂スライド形の可変抵抗器21と、スライダー22に対して接続すると共に、バルブ軸V22に対して固定されたワイヤW1と、スライダー22を挟んでワイヤW1側とは逆側においてスライダー22またはワイヤW1に対して連結されたスプリングW2と、を有している。また、図3(a)に示すように、滑車27によりワイヤW1の移動方向を規制してもよい。
スライダー22は、図2に示す例と同じく、可変抵抗器21の長手方向に沿って設けられたレールに沿って移動可能である。可変抵抗器21は、ワイヤW1の延材方向に沿って伸びている。
ワイヤW1は、端部がバルブ軸V22に対して固定される。そのため、バルブ軸V22が回転した場合には、ワイヤW1がバルブ軸V22に巻き取られる。また、バルブ軸V22が逆回転した場合には、ワイヤW1がバルブ軸V22から外れていく。バルブの全開状態または全閉状態、すなわち、所定の方向に回転させきった状態において、ワイヤW1がバルブ軸V22に巻き取られておらず、且つ、ワイヤW1に対して接続されるスライダー22が可変抵抗器21においてバルブから最も遠い位置となるように、可変抵抗器21を配置する。このとき、ワイヤW1を巻き取る方向にバルブ軸V22を回転させると、バルブ軸V22の回転に伴って巻き取られる分だけワイヤW1の長さが短くなる。そのため、ワイヤW1に対して接続されたスライダー22がワイヤW1により引き寄せられ、可変抵抗器21のレールに沿って移動する。このように、ワイヤW1の長さの変化、特にワイヤW1の長さが短くなることに応じてスライダー22が移動するような構成とすることで、可変抵抗器21の抵抗の大きさを変化させることができる。
なお、スプリングW2は、例えば床F等に対して固定されていて、スライダー22と床Fとを接続している。ワイヤW1が長くなる方向にバルブ軸V22が回転した場合、ワイヤW1の端部(バルブ軸V22側とは逆側の端部)は、スライダー22を押すことになるが、ワイヤW1のみではスライダー22を移動させることが可能な程度までスライダー22を押すことはできない。そこで、スプリングW2によって、スライダー22を床F側へ引き込むように付勢することにより、ワイヤW1が突っ張った状態に対応する位置にスライダー22を配置することができる。すなわち、ワイヤW1が巻き取られる方向にバルブ軸V22が回転した場合には、巻き取られたワイヤW1の長さに応じてスライダー22が移動される。一方、ワイヤW1が巻き取られる方向とは逆の方向(ワイヤW1が長くなる方向)にバルブ軸V22が回転した場合には、長くなったワイヤW1の長さに応じて、スプリングW2によりスライダー22が移動される。
このように、図3に示す例でも、バルブ軸V22の回転に応じて変化するワイヤW1の長さに応じて、スライダー22が移動し、可変抵抗器21の抵抗の大きさを変化させることができる。抵抗値測定部12は、可変抵抗器21のスライダー22の位置の変化に伴う抵抗値の変化を測定することになる。
図2及び図3で示した回転量変換部11の構成は一例である。バルブVの形状等に応じて回転量測定部10、特に回転量変換部11の構成及び配置は適宜変更することができる。また、回転量変換部11に可変抵抗器21が用いられる場合、可変抵抗器21はバルブVに対して取り付けられていてもよいし、バルブVの周辺機器または床等に取り付けられていてもよい。
なお、図1では、バルブ監視システム1による監視対象のバルブVが1つだけ示されているが、バルブ監視システム1は、複数のバルブを同時に監視することができる。この場合、複数のバルブそれぞれに対して回転量測定部10が設けられる。そして、複数の回転量測定部10のそれぞれにおいて検出された各バルブの回転量に係る情報が測定装置30に対して送られ、測定装置30において各バルブの回転量に係る情報を管理する。以下の実施形態では1つのバルブVの回転量に係る監視を行う場合を中心に説明する。
図1に戻り、測定装置30は、回転量測定部10を制御してバルブVの回転量を検出する。また、測定装置30は、表示装置40との間で通信し、表示装置40に対してバルブVの回転量に係る情報を送信する機能を有する。測定装置30は、制御部31と、通信部32(測定結果送信部)と、表示部33(結果表示部)と、測定結果保持部34と、を有する。
制御部31は、回転量測定部10を制御する機能を有する。また、回転量測定部10から送信される抵抗値に係る情報から回転量(開度)を算出する回転量算出部としての機能を有する。さらに、制御部31は、測定装置30と表示装置40との情報の送受信に係る制御も行う。
通信部32は、制御部31による制御に基づいて表示装置40との間で通信を行う機能を有する。通信部32は、表示装置40に対して回転量測定部10による測定結果である、バルブの回転量に係る情報を送信する測定結果送信部としての機能を有する。なお、通信部32は、表示装置40からの情報を受信する機能を有していてもよい。すなわち、測定装置30と表示装置40との間で情報の送受信が可能であってもよい。
表示部33は、測定装置30において取得した回転量に係る情報を表示する機能を有する。表示部33としては例えばディスプレイ装置等を用いることができる。また、表示部33はタッチパネル等により構成されていてもよい。その場合、表示部33は、ユーザからの指示等を受け付ける入力部としての機能も有する。本実施形態では、表示部33がタッチパネルであり、入力部としての機能を有する場合について説明する。
測定装置30の表示部33における表示例を図4に示す。図4(a)では、測定装置30が保持しているバルブの回転量に係る情報を開度(%)として示している。図4(a)に示す例では、4つのバルブの回転量に係る情報を表示している。また、図4(a)に示す例では、開度(%)に係る設定を行うための画面に移行するための「Config」ボタンが示されている。この「Config」ボタンを選択すると、図4(b)に示すように、開度を百分率で示すための0%となる位置と100%となる位置を設定するための画面が表示される。例えば、バルブが閉状態のときを0%とし、バルブが開状態のときを100%とする場合には、バルブを閉状態とした状態で「0%(閉)」ボタンを押し、バルブを開状態とした状態で「100%(開)」ボタンを押す。これにより、0%状態での可変抵抗器21の抵抗値と、100%状態での可変抵抗器21の抵抗値とを、測定装置30が把握することができる。このような手順を経ることで、抵抗値と開度との関係に係る情報を測定装置30で保持することができ、抵抗値と開度の関係に係る情報を利用して、測定装置30の制御部31において抵抗値から開度(回転量)を算出することが可能となる。
なお、抵抗値と開度との関係に係る情報を測定装置30が取得する方法は上記実施形態に限定されない。抵抗値と開度との関係に係る情報は測定装置30が予め保持してもよい。また、上記のように表示部33を利用した入力を用いずに、抵抗値と開度の関係に係る情報を測定装置30に保持される構成としてもよい。なお、表示部33による表示内容等は適宜変更することができる。
図1に戻り、測定結果保持部34は、回転量測定部10による測定結果として、制御部31により算出された回転量(開度)に係る情報を保持する機能を有する。また、回転量測定部10から送信された抵抗値に係る情報も保持する構成としてもよい。測定結果保持部34において保持される情報は、表示装置40に対して送信される。
表示装置40は、測定装置30との間で通信し、測定装置30から送信されるバルブVの回転量に係る情報を受信し、表示する機能を有する。表示装置40は、制御部41と、通信部42(測定結果受信部)と、表示部43と、を有する。
制御部41は、表示装置40を構成する各部を制御する機能を有する。制御部41は、測定装置30と表示装置40との情報の送受信に係る制御、及び、表示部43での情報の表示の制御も行う。
通信部42は、制御部41による制御に基づいて測定装置30との間で通信を行う機能を有する。通信部42は測定装置30から送信される測定結果としてのバルブの回転量に係る情報を受信する測定結果受信部としての機能を有する。なお、通信部42は、測定装置30に対して情報を送信する機能を有していてもよい。すなわち、測定装置30と表示装置40との間で情報の送受信が可能であってもよい。
表示部43は、測定装置30から送信された回転量に係る情報を表示する機能を有する。表示部43としては例えばディスプレイ装置等を用いることができる。また、表示部43はタッチパネル等により構成されていてもよい。その場合、表示部43は、ユーザからの指示等を受け付ける入力部としての機能も有していてもよい。
なお、表示装置40の表示部43における表示例は、図4と同様であってもよい。ただし、表示装置40では、回転量の算出を行わないため、抵抗値と開度との関係に係る情報を保持する必要はない。したがって、抵抗値と開度との関係に係る情報を取得するための画面(図4(b)に示す例)等を表示する必要はない。なお、表示部43による表示内容等は適宜変更することができる。
次に、図5及び図6を参照しながら、バルブ監視システム1によるバルブの監視の方法について説明する。図5は、回転量測定部10及び測定装置30側の処理の手順を示す図であり、図6は、表示装置40側の処理の手順を示す図である。
図5を参照して回転量測定部10及び測定装置30側の処理の手順について説明する。まず、測定装置30の電源を入れる等により、測定装置30の表示部33にGUI(Graphical User Interface)を表示させる(S01)。その後は、測定装置30及び回転量測定部10によるバルブの回転量の測定(S11〜S15)と、測定装置30による表示装置40への測定結果の送信(S21〜S24)と並行して行う。
バルブの回転量の測定に関しては、まず、回転量測定部10において回転量を測定する(S11)。具体的には、回転量変換部11において、バルブの回転量に応じた可変抵抗器21の抵抗値に変換し、この抵抗値を抵抗値測定部12により測定する。この結果が、測定装置30の制御部31へ送られる。制御部31では、抵抗値をバルブの回転量(開度(%))に変換する(S12)。制御部31において算出されたバルブの回転量に係る測定家かは、測定結果保持部34において保持される(S13)。また、表示部33における表示内容(GUI)を更新する(S14)。上記の一連の処理をバルブの回転量の測定が終了するまで繰り返し行なう(S15)。
一方、表示装置40への測定結果の送信に関しては、まず、測定装置30の制御部31の制御により、通信部32が表示装置40との間で通信し、両者の間で情報の送受信が可能なように無線接続を行う(S21)。無線接続されるまで、この処理は繰り返される。その後、制御部31は、測定結果保持部34を参照し(S22)、表示装置40に対して送信する測定結果を選択する。そして、通信部32により、測定結果が表示装置40へ送信される(S23)。上記の一連の処理を表示装置への測定結果の送信が終了するまで繰り返し行なう(S15)。
なお、測定装置30及び回転量測定部10によるバルブの回転量の測定(S11〜S15)と、測定装置30による表示装置40への測定結果の送信(S21〜S24)と、は、同時に行ってもよいし、処理のタイミングを変更してもよい。例えば、測定装置30及び回転量測定部10によるバルブの回転量の測定(S11〜S15)についてはバルブ監視システム1が起動している間は常時実行し、測定装置30による表示装置40への測定結果の送信(S21〜S24)は所定のタイミング(例えば、1分毎など)に定期的に行う構成であってもよい。バルブの状態が変化する頻度(例えば、開閉作業を行う頻度)に応じて、測定装置30及び回転量測定部10によるバルブの回転量の測定(S11〜S15)、及び、測定装置30による表示装置40への測定結果の送信(S21〜S24)を行うタイミングは、それぞれ適宜変更してもよい。また、バルブ監視システム1が複数のバルブの監視を行う場合には、バルブの回転量の測定(S11〜S15)はバルブ毎に行われるが、その実施タイミングはバルブ毎に変更してもよい。
図6を参照して表示装置40側の処理の手順について説明する。まず、表示装置40の電源を入れる等により、表示装置40の表示部43にGUI(Graphical User Interface)を表示させる(S31)。次に、制御部41の制御により、通信部42が測定装置30との間で通信し、両者の間で情報の送受信が可能なように無線接続を行う(S32)。このときに、例えば、表示装置40側では、測定装置30からの接続要求を待機する構成としてもよい。測定装置30と表示装置40とが情報の送受信が可能な状態になると、通信部42は、測定装置30から送信される測定結果を受信する(S33)。そして、受信した測定結果に基づいて、表示部43における表示内容(GUI)を更新する(S44)。上記の一連の処理をバルブの回転量の測定が終了するまで繰り返し行なう(S45)。
このように、本実施形態に係るバルブ監視システム1によれば、バルブの回転量が回転量測定部10により測定され、この測定結果が管理装置として機能する測定装置30の測定結果保持部34に保持される。また、その測定結果は、測定装置30から無線通信により表示装置40に対して送信され、表示装置40の表示部43において表示可能とされる。したがって、バルブを目視等で確認しなくても、バルブの回転量の監視を容易に行うことが可能となる。
従来は、バルブの回転量(開度)は目視により確認されることが一般的であった。そのため、バルブが取り付けられている現場でバルブの回転量を確認する必要があった。しかしながら、このような場合、複数のバルブの回転量を監視することは困難である。また、バルブを長時間監視することは困難となる。これに対して、本実施形態に係るバルブ監視システム1では、表示装置40の表示部43を参照することで、バルブの回転量の確認を行うことができる。また、表示装置40は、測定装置30との間で無線通信を行ってバルブの回転量の測定結果を取得することができるため、表示装置40は、回転量測定部10及び測定装置30とは離間した位置に設置することができる。したがって、バルブの取り付け位置においてバルブの回転量を監視する必要がなく、バルブの回転量の監視を容易に行うことができる。
また、上記のバルブ監視システム1では、回転量測定部10の回転量変換部11により、バルブの回転量を当該回転量に対応した抵抗値に変換し、回転量測定部10の抵抗値測定部12により、当該抵抗値を測定する。このような態様とすることで、例えば目視確認をする場合と比較してより正確にバルブの開度を測定することが可能となる。
管理装置としての測定装置30の回転量算出部(制御部31)において、抵抗値測定部12において測定された抵抗値に基づいてバルブの回転量を算出する構成とすることで、抵抗値に基づいたバルブの回転量を適切に算出することができる。
また、回転量変換部11は、バルブの回転量に応じてスライダー22の位置が変更される可変抵抗器21を含むことができる。可変抵抗器21を用いる構成とすることで、バルブの回転量を当該回転量に対応した抵抗値に変換する構成をより簡単に実現することができる。
また、測定装置30は、測定結果を表示する表示部33を含んでいる。この場合、ユーザが測定装置30を参照することによっても、回転量測定部10により得られたバルブの回転量の確認が可能となる。バルブを回転する場合、操作幅の指標が人によって異なる可能性があり、例えば「1/3回転」という回転量が指定された場合であっても、回転量がバルブの操作者によって異なる可能性があった。これに対してバルブ監視システム1の測定装置30の表示部33において測定結果を表示することで、バルブの操作者が回転量を確認することができるため、より正確にバルブの操作を行うことができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
例えば、上記実施形態ではバルブの回転量として開度を用いる場合について説明したが、開度を用いなくてもよい。また、上記で説明した回転量測定部10の構成は一例であり、可変抵抗器を用いずに回転量測定部10を構成してもよい。
また、測定装置30は表示部33を備えていなくてもよい。この場合、表示装置40においてのみ測定結果が確認可能な構成となる。このような場合でも、バルブの回転量をバルブ近傍とは異なる位置で確認することが可能となるため、バルブの回転量の監視が容易になる。
1…バルブ監視システム、10…回転量測定部、11…回転量変換部、12…抵抗値測定部、21…可変抵抗器、22…スライダー、30…測定装置、31…制御部、32…通信部、33…表示部、34…測定結果保持部、40…表示装置、41…制御部、42…通信部、43…表示部。
Claims (5)
- バルブの回転量を測定する回転量測定部と、
前記回転量測定部により測定された前記バルブの回転量の測定結果を管理する管理装置と、
前記管理装置との間で無線通信が可能であり、前記管理装置から送信される前記バルブの回転量の測定結果を表示する表示装置と、を有し、
前記管理装置は、
前記バルブの回転量の測定結果を保持する測定結果保持部と、
前記測定結果保持部に保持された測定結果を前記表示装置に対して送信する測定結果送信部と、
を有し、
前記表示装置は、
前記管理装置から送信された測定結果を受信する測定結果受信部と、
前記測定結果受信部において受信された測定結果を表示する表示部と、
を有する、バルブ監視システム。 - 前記回転量測定部は、
前記バルブの回転量を、当該回転量に対応した抵抗値に変換する回転量変換部と、
前記回転量変換部により変換された抵抗値を測定する抵抗値測定部と、
を有する、請求項1に記載のバルブ監視システム。 - 前記管理装置は、
前記抵抗値測定部において測定された抵抗値に基づいて前記バルブの回転量を算出する回転量算出部を有する、請求項2に記載のバルブ監視システム。 - 前記回転量変換部は、前記バルブの回転量に応じてスライダーの位置が変更される可変抵抗器を含む、請求項2または3に記載のバルブ監視システム。
- 前記管理装置は、測定結果を表示する表示部を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のバルブ監視システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2018004109U JP3219585U (ja) | 2018-10-23 | 2018-10-23 | バルブ監視システム |
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JP2018004109U JP3219585U (ja) | 2018-10-23 | 2018-10-23 | バルブ監視システム |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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