JP3217887U - 板ばね式軸継手 - Google Patents

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酒井 隆行
隆行 酒井
雅徳 奥山
雅徳 奥山
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Abstract

【課題】板ばね部材と駆動側座金間の固定状態を確実に確保ができ、駆動側の回転力を確実に従動側に伝達することができる板ばね式軸継ぎ手を提供する。【解決手段】板ばね式軸継手1は、駆動軸連結部2、動軸連結部3、駆動軸連結部と従動軸連結部間に配置された板ばね部材4とを備える。板ばね式軸継手1は、板ばね部材4と駆動軸連結部2とを連結する駆動側締結部材5,6を備え、板ばね部材は、駆動側締結部材が貫通する駆動側締結部材貫通孔を備える。板ばね式軸継手1は、板ばね部材の駆動側締結部材貫通孔の両面に配置され、かつ駆動側締結部材が貫通し、板ばね部材と当接する複数の駆動側座金11,12,13,14を備える。そして、板ばね部材の駆動側座金との当接面または駆動側座金の板ばね部材との当接面は、高摩擦係数化処理面となっている。【選択図】図5

Description

本考案は、板ばね部材の弾性変形を利用して、駆動軸と従動軸の軸芯のずれを吸収しながら回転力を伝動する板ばね式軸継手に関するものである。
板ばね部材の弾性変形を利用した板ばね式軸継手は、許容トルクを越える大きな負荷トルクが加わると、板ばね部材と座金との当接面にずれが生じ、これにより板ばね部材が変形すること、さらには、板ばね式軸継手が破損し使用ができなくなることがあった。
そのため、使用する板ばね式軸継手の許容トルクを越える負荷トルクが掛かる場合は、あらかじめ板ばね式軸継手の規格を大きな負荷トルクに耐える規格のものに変更することになる。同一規格で、許容トルクのより大きな小型で高性能な板ばね式軸継手が求められている。
また、設計段階では許容トルクを越えることはないと考えていたが、実際には許容トルクを瞬間的ではあるが、越えてしまう場合があることがわかった。このため、板ばね式軸継手の規格を変える設計変更をするか、所定の規格(同一枠番)において対応できるより大きな負荷トルクに耐える板ばね式軸継手が求められている。
そこで、本願出願人は、実用新案登録第3185943号公報(特許文献1)を提案している。特許文献1の板ばね式軸継手は、駆動軸と連結する駆動軸連結部1と、従動軸と連結する従動軸連結部2と、駆動軸連結部と従動軸連結部間に配置され駆動軸連結部に付与される回転力を従動軸連結部に伝動する板ばね部材4とを備えた板ばね式軸継手であって、板ばね部材に駆動軸連結部に付与される回転力を伝達するための2本の駆動側締結部材を備え、板ばね部材は駆動側締結部材が貫通する駆動側締結部材貫通孔を備え、さらに、板ばね部材の駆動側締結部材貫通孔の両面に配置され、かつ駆動側締結部材が貫通する2つの駆動側座金16a、16bを備える。さらに、ばね部材と各駆動側座金間は、各当接面間に付与された接着剤24により固着されている。
実用新案登録第3185943号公報
前記特許文献1の軸継ぎ手は、十分な効果を有する。しかし、接着剤の塗布作業、さらには、はみ出た接着剤の除去作業に手間が生じ、生産性は良好ではなかった。接着剤の経時的劣化、接着不良を生じることがあり、板ばね部材と各駆動側座金間の固着状態のより確実な確保が望まれていた。本考案者は、固着ではない方法により、板ばね部材と各駆動側座金間の固定状態の確保が可能であるものを鋭意検討した。
本考案の目的は、板ばね式軸継手であって、板ばね部材と各駆動側座金間の固定状態の確保を確実に行うことができ、駆動側にて付与した回転力を確実に従動側に伝達することができる板ばね式軸継ぎ手を提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 駆動軸と連結される駆動軸連結部と、従動軸と連結される従動軸連結部と、前記駆動軸連結部と前記従動軸連結部間に配置され、前記駆動軸連結部に付与される回転力を前記従動軸連結部に伝動するための板ばね部材とを備える板ばね式軸継手であって、
前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材と前記駆動軸連結部とを連結する少なくとも2本の駆動側締結部材を備え、前記板ばね部材は、前記駆動側締結部材が貫通する駆動側締結部材貫通孔を備え、前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材の前記駆動側締結部材貫通孔の両面に配置され、前記駆動側締結部材が貫通し、かつ、前記板ばね部材と当接する駆動側座金を備え、前記板ばね部材の前記駆動側座金との当接面または前記駆動側座金の前記板ばね部材との当接面は、高摩擦係数化処理面となっている板ばね式軸継手。
(2) 前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材と前記従動軸連結部とを連結する少なくとも2本の従動側締結部材を備え、前記板ばね部材は、前記従動側締結部材が貫通する従動側締結部材貫通孔を備え、前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材の前記従動側締結部材貫通孔の両面に配置され、前記従動側締結部材が貫通し、かつ、前記板ばね部材と当接する従動側座金を備え、前記板ばね部材の前記従動側座金との当接面または前記従動側座金の前記板ばね部材との当接面は、高摩擦係数化処理面となっている上記(1)に記載の板ばね式軸継手。
(3) 前記板ばね部材および前記座金は、金属製であり、前記高摩擦係数化処理面は、金属用高摩擦係数非潤滑剤塗装面である上記(1)または(2)に記載の板ばね式軸継手。
(4) 前記高摩擦係数化処理面は、硬質微粒子含有被膜面、無機粒または樹脂粒子含有インキ塗装面、高摩擦係数樹脂被覆面または高摩擦有機ジンクペイント塗装面である上記(1)または(2)に記載の板ばね式軸継手。
(5) 前記高摩擦係数化処理面は、硬質微粒子含有樹脂被膜面である上記(1)または(2)に記載の板ばね式軸継手。
(6) 前記座金の両面が、前記高摩擦係数化処理面となっている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の板ばね式軸継手。
(7) 前記板ばね部材の前記座金と当接する部位の両面が、前記高摩擦係数化処理面となっている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の板ばね式軸継手。
(8) 前記締結部材は、頭部を有し、螺合により締結するボルトであり、前記板ばね式軸継手は、締結時に前記ボルトの頭部が前記座金と当接するものとなっており、前記座金と当接する前記板ばね部材に前記高摩擦係数化処理面が形成されており、かつ、前記締結部材の前記頭部と当接する前記座金には、前記高摩擦係数化処理面が設けられていない上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の板ばね式軸継手。
(9) 前記締結部材は、頭部を有し、螺合により締結するボルトであり、前記板ばね式軸継手は、締結時に前記ボルトの頭部が前記座金と当接しないものとなっており、かつ、前記座金は、両面が前記高摩擦係数化処理面となっている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の板ばね式軸継手。
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
(10) 駆動軸と連結される駆動軸連結部と、従動軸と連結される従動軸連結部と、前記駆動軸連結部と前記従動軸連結部間に配置され、前記駆動軸連結部に付与される回転力を前記従動軸連結部に伝動するための板ばね部材とを備える板ばね式軸継手であって、
前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材と前記駆動軸連結部とを連結する少なくとも2本の駆動側締結部材を備え、前記板ばね部材は、前記駆動側締結部材が貫通する駆動側締結部材貫通孔を備え、前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材の前記駆動側締結部材貫通孔の両面に配置され、前記駆動側締結部材が貫通し、かつ、前記板ばね部材と当接する駆動側座金を備え、前記板ばね部材の前記駆動側座金との当接面または前記駆動側座金の前記板ばね部材との当接面は、高摩擦係数化処理面となっており、さらに、
前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材と前記従動軸連結部とを連結する少なくとも2本の従動側締結部材を備え、前記板ばね部材は、前記従動側締結部材が貫通する従動側締結部材貫通孔を備え、前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材の前記従動側締結部材貫通孔の両面に配置され、前記従動側締結部材が貫通し、かつ、前記板ばね部材と当接する従動側座金を備え、前記板ばね部材の前記従動側座金との当接面または前記従動側座金の前記板ばね部材との当接面は、高摩擦係数化処理面となっており、かつ、
前記締結部材は、頭部を有し、螺合により締結するボルトであり、前記板ばね式軸継手は、締結時に前記ボルトの頭部が前記座金と当接しないものとなっている板ばね式軸継手。
(11) 前記座金の両面が、前記高摩擦係数化処理面となっている上記(10)に記載の板ばね式軸継手。
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
(12) 駆動軸と連結される駆動軸連結部と、従動軸と連結される従動軸連結部と、前記駆動軸連結部と前記従動軸連結部間に配置され、前記駆動軸連結部に付与される回転力を前記従動軸連結部に伝動するための板ばね部材とを備える板ばね式軸継手であって、
前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材と前記駆動軸連結部とを連結する少なくとも2本の駆動側締結部材を備え、前記板ばね部材は、前記駆動側締結部材が貫通する駆動側締結部材貫通孔を備え、前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材の前記駆動側締結部材貫通孔の両面に配置され、前記駆動側締結部材が貫通し、かつ、前記板ばね部材と当接する駆動側座金を備え、前記板ばね部材の前記駆動側座金との当接面または前記駆動側座金の前記板ばね部材との当接面は、高摩擦係数化処理面となっており、さらに、
前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材と前記従動軸連結部とを連結する少なくとも2本の従動側締結部材を備え、前記板ばね部材は、前記従動側締結部材が貫通する従動側締結部材貫通孔を備え、前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材の前記従動側締結部材貫通孔の両面に配置され、前記従動側締結部材が貫通し、かつ、前記板ばね部材と当接する従動側座金を備え、前記板ばね部材の前記従動側座金との当接面または前記従動側座金の前記板ばね部材との当接面は、高摩擦係数化処理面となっており、かつ、
前記締結部材は、頭部を有し、螺合により締結するボルトであり、前記板ばね式軸継手は、締結時に前記ボルトの頭部が前記座金と当接するものとなっており、前記座金と当接する前記板ばね部材に前記高摩擦係数化処理面が形成されており、かつ、前記締結部材の前記頭部と当接する前記座金には、前記高摩擦係数化処理面が設けられていない板ばね式軸継手。
(13) 前記板ばね部材および前記座金は、金属製であり、前記高摩擦係数化処理面は、金属用高摩擦係数非潤滑剤塗装面である上記(10)ないし(12)のいずれかに記載の板ばね式軸継手。
(14) 前記高摩擦係数化処理面は、硬質微粒子含有被膜面、無機粒または樹脂粒子含有インキ塗装面、高摩擦係数樹脂被覆面または高摩擦有機ジンクペイント塗装面である上記(10)ないし(12)のいずれかに記載の板ばね式軸継手。
(15) 前記高摩擦係数化処理面は、硬質微粒子含有樹脂被膜面である上記(10)ないし(12)のいずれかに記載の板ばね式軸継手。
本考案の板ばね式軸継手は、駆動軸と連結される駆動軸連結部と、従動軸と連結される従動軸連結部と、駆動軸連結部と従動軸連結部間に配置され、駆動軸連結部に付与される回転力を従動軸連結部に伝動するための板ばね部材とを備える。そして、板ばね式軸継手は、板ばね部材と駆動軸連結部とを連結する少なくとも2本の駆動側締結部材を備え、板ばね部材は、駆動側締結部材が貫通する駆動側締結部材貫通孔を備え、板ばね式軸継手は、板ばね部材の駆動側締結部材貫通孔の両面に配置され、かつ駆動側締結部材が貫通し、かつ、板ばね部材と当接する2つの駆動側座金を備え、板ばね部材の駆動側座金との当接面または駆動側座金の板ばね部材との当接面は、高摩擦係数化処理面となっている。
高摩擦係数化処理面は、継続的に高摩擦係数化表面を保持するため、締結部材の締付けによる板ばね部材と座金との間の摩擦力を持続的に高め、板ばね部材と座金との当接面に高い剪断強度を付与する。これにより、板ばね部材と座金間における滑りの発生を持続的に防止し、駆動側にて付与した回転力を確実に従動側に伝達することができる。
図1は、本考案の一実施例の板ばね式軸継手の正面図である。 図2は、図1に示した板ばね式軸継手の左側面図である。 図3は、図1に示した板ばね式軸継手の右側面図である。 図4は、図1のA−A線断面図である。 図5は、図2のB−B線断面図である。 図6は、図2のC−C縦断面図である。 図7は、図5の駆動側締結部材付近の部分拡大図である。 図8は、図6の従動側締結部材付近の部分拡大図である。 図9は、本考案の他の実施例の板ばね式軸継手の正面図である。 図10は、図9に示した板ばね式軸継手の背面図である。 図11は、図9に示した板ばね式軸継手の左側面図である。 図12は、図9に示した板ばね式軸継手の右側面図である。 図13は、図11のE−E線断面図である。 図14は、図12のF−F線断面図である。 図15は、図9のD−D線断面図である。 図16は、図13の駆動側締結部材付近の部分拡大図である。 図17は、図14の従動側締結部材付近の部分拡大図である。
本考案の板ばね式軸継手について、図に示す実施例を用いて説明する。
本考案の板ばね式軸継手1は、駆動軸と連結される駆動軸連結部2と、従動軸と連結される従動軸連結部3と、駆動軸連結部2と従動軸連結部3間に配置され、駆動軸連結部2に付与された回転力を従動軸連結部3に伝動するための板ばね部材4とを備える。
板ばね式軸継手1は、板ばね部材4と駆動軸連結部2とを連結する少なくとも2本の駆動側締結部材5,6を備え、板ばね部材4は、駆動側締結部材5,6が貫通する駆動側締結部材貫通孔を備える。板ばね式軸継手1は、板ばね部材4の駆動側締結部材貫通孔の両面に配置され、かつ駆動側締結部材5,6が貫通し、かつ、板ばね部材4と当接する複数(少なくとも4つ)の駆動側座金11,12,13,14を備える。そして、板ばね部材4の駆動側座金11,12,13,14との当接面または駆動側座金11,12,13,14の板ばね部材4との当接面は、高摩擦係数化処理面9となっている。
そして、図示する実施例の板ばね式軸継手1は、板ばね部材4と従動軸連結部3とを連結する少なくとも2本の従動側締結部材7,8を備え、板ばね部材4は、従動側締結部材7,8が貫通する従動側締結部材貫通孔を備える。さらに、板ばね式軸継手1は、板ばね部材4の従動側締結部材貫通孔の両面に配置され、従動側締結部材7,8が貫通し、かつ、板ばね部材4と当接する複数(少なくとも4つ)の従動側座金15,16,17,18を備え、板ばね部材4の従動側座金15,16,17,18との当接面または従動側座金15,16,17,18の板ばね部材4との当接面は、高摩擦係数化処理面9となっている。
図1ないし図7に示す実施例の板ばね式軸継手1について説明する。
この実施例の板ばね式軸継手1は、駆動軸を挿入固定する駆動軸固定部21と基部22を備えた駆動軸連結部2と、従動軸を挿入固定する従動軸固定部31と基部32を備えた従動軸連結部3と、駆動軸連結部2と従動軸連結部3の間に配置され、駆動軸連結部2に付与される回転力を従動軸連結部3に伝動するための板ばね部材4とから構成されている。
駆動軸連結部2の中心部(具体的には、駆動軸固定部21の中心部)には、図2、図5、図6に示すように、駆動軸を挿入する駆動軸挿入孔23が設けられている。さらに、駆動軸固定部21には、駆動軸挿入孔23を縮径できるように、駆動軸固定部21を軸方向に2等分する2つの割溝25、25と、割溝25,25の間隔を拡縮可能にするため、割溝25,25の一端と連通し、かつ、駆動軸固定部21の中心軸に直交する切欠溝24,24を備える。切欠溝24,24と割溝25、25により、T字形の溝が形成されている。
また、駆動軸固定部21には、駆動軸挿入孔23に挿入された駆動軸を固定するためのボルト装着孔と、ボルト装着孔と螺合する軸固定用ボルト41,42が設けられている。ボルト装着孔は、駆動軸固定部21の中央部より側部となる位置の側面より、割溝25を通過するように設けられた貫通孔となっている。またボルト装着孔の一端側は、ボルト41,42の頭部を収納可能となっており、他端側には、ボルト41,42の雄ねじと螺合する雌ねじが設けられている。ボルト装着孔にボルト41,42を挿入し、螺合させることにより、駆動軸挿入孔23は縮径し、駆動軸挿入孔23に挿入された駆動軸は、駆動軸固定部21(駆動軸連結部2)に固定され、連結される。
同様に、図3、図5、図6に示すように、従動軸連結部3の中心部(具体的には、従動軸固定部31の中心部)には、従動軸を挿入する従動軸挿入孔33が設けられている。さらに、従動軸固定部31には、従動軸挿入孔33を縮径できるように、従動軸固定部31を軸方向に2等分する2つの割溝34,34と、割溝34,34の間隔を拡縮可能にするため、割溝34,34の一端と連通し、かつ、従動軸固定部31の中心軸に直交する切欠溝39を備える。切欠溝39と割溝34,34により、T字形の溝が形成されている。
また、従動軸固定部31には、従動軸挿入孔33に挿入された従動軸を固定するためのボルト装着孔と、ボルト装着孔と螺合する軸固定用ボルト35,36が設けられている。ボルト装着孔は、従動軸固定部31の中央部より側部となる位置の側面より、割溝34を通過するように設けられた貫通孔となっている。またボルト装着孔の一端側37a,38aは、ボルト35,36の頭部を収納可能となっており、他端側37b、38bには、ボルト35,36の雄ねじと螺合する雌ねじが設けられている。ボルト装着孔にボルト35,36を挿入し、螺合させることにより、従動軸挿入孔33は縮径し、従動軸挿入孔33に挿入された従動軸は、従動軸固定部31(従動軸連結部3)に固定され、連結される。
駆動軸連結部2と従動軸連結部3は円筒形で、基部22,32が向かい合う面(端面)は、平面状となっている。駆動軸連結部2と従動軸連結部3の間には、板ばね部材4が配置されている。板ばね部材4は、図5に示すように、2本の駆動側締結部材5,6により、駆動軸連結部2に固定されている。また、板ばね部材4は、図6に示すように、2本の従動側締結部材7,8により、従動軸連結部3に固定されている。このため、駆動軸連結部2と従動軸連結部3は、板ばね部材4により連結されている。
この実施例の板ばね式軸継手1では、板ばね部材4として、図4に示すものが用いられている。この実施例の板ばね部材4は、外形が略正方形で、中央部に円形の開口部12を有し、正方形の各頂部の内側には、駆動側締結部材5,6が貫通する2個の駆動側締結部材貫通孔が、向かい合うように設けられており、同様に、従動側締結部材7,8が貫通する2個の従動側締結部材貫通孔が、駆動側締結部材貫通孔の位置と90度回転した対角位置に設けられている。
なお、板ばね部材部材4としては、上述したような略正方形のものに限定されず、略六角形、略八角形などの偶数頂点を有するものであってもよい。また、そのような板ばね部材、例えば略六角形の板ばね部材を用いる場合には、駆動側締結部材および従動側締結部材は、各3本備えるものとなり、略八角形の板ばね部材を用いる場合には、駆動側締結部材および従動側締結部材は、各4本備えるものとなる。
この実施例の板ばね式軸継手1では、図5に示すように、駆動軸連結部2の基部22と向かい合う従動軸連結部3の基部32の周縁部の内側には、駆動側締結部材5,6の頭部収納部および頭部収納部と連通する貫通路が設けられている。また、図6に示すように、従動軸連結部3の基部32と向かい合う駆動軸連結部2の基部22は、拡径部となっている。そして、基部22の周縁部の内側には、従動側締結部材7,8の頭部収納部および頭部収納部と連通する開口部が設けられている。駆動軸連結部2の基部22の開口部および従動軸連結部3の基部32の貫通路は、締結部材5,6、7,8を締めつけるレンチ等の先端部を挿入することが可能なものとなっている。
板ばね部材4の駆動側締結部材貫通孔の両面には、図5および図7に示すように、駆動側締結部材5が貫通する2つの駆動側座金11,12、駆動側締結部材6が貫通する2つの駆動側座金13,14が備えられている。そして、従動軸連結部側に位置する駆動側座金12,14は、駆動側締結部材5,6の頭部の下面と板ばね部材4間に位置し、駆動軸連結部側に位置する駆動側座金11,13は、板ばね部材4と駆動軸連結部2の間に位置するものとなっている。
また、板ばね部材4の従動側締結部材貫通孔の両面には、図6および図8に示すように、従動側締結部材7が貫通する2つの従動側座金15,16、従動側締結部材8が貫通する2つの従動側座金17,18が備えられている。駆動軸連結部側に位置する従動側座金15,17は、従動側締結部材7,8の頭部の下面と板ばね部材4間に位置し、従動軸連結部側に位置する従動側座金16,18は、板ばね部材4と従動軸連結部3の間に位置するものとなっている。
締結部材5,6,7,8としては、拡径した頭部と、頭部より小径かつ先端部に雄ねじ部を有するシャフト部を有する締結用ボルトが用いられている。頭部の上面には、レンチ等により回転操作用の凹部が設けられている。また、駆動軸連結部2には、図5および図7に示すように、駆動側締結部材5,6の雄ねじと螺合可能な雌ねじを有する螺合用凹部が設けられている。同様に、図6および図8に示すように、従動軸連結部3にも、従動側締結部材7,8の雄ねじと螺合可能な雌ねじを有する螺合用凹部が設けられている。
そして、この実施例の板ばね式軸継手1では、板ばね部材4の駆動側座金11,12,13,14との当接面または駆動側座金11,12,13,14の板ばね部材4との当接面は、高摩擦係数化処理面9となっている。特に、図5および7に示すように、締結部材5,6の頭部の下面が、直接駆動用座金12,14に当接するタイプのものでは、板ばね部材4の駆動側座金12,14との当接面を高摩擦係数化処理面9とすることが好ましい。言い換えれば、締結部材の頭部の下面が当接する座金には、高摩擦係数化処理面9を設けないことが好ましい。
また、この実施例の板ばね式軸継手1では、板ばね部材4の駆動側座金11,13との当接面または板ばね部材4と駆動軸連結部2間に位置する駆動側座金11,13の板ばね部材4との当接面のいずれかが高摩擦係数化処理面9となっている。さらに、駆動側座金11,13の駆動軸連結部2との当接面も高摩擦係数化処理面9となっていてもよい。また、板ばね部材4に高摩擦係数化処理面9を設ける場合、座金と接触する部分のみを高摩擦係数化処理面9としてもよく、板ばね部材の当該面の全体を高摩擦係数化処理面9としてもよい。
そして、この実施例の板ばね式軸継手1では、板ばね部材4の従動側座金15,16,17,18との当接面または従動側座金15,16,17,18の板ばね部材4との当接面は、高摩擦係数化処理面9となっている。特に、図6および8に示すように、締結部材7,8の頭部の下面が、直接従動側座金15,17に当接するタイプのものでは、板ばね部材4の従動側座金15,17との当接面を高摩擦係数化処理面9とすることが好ましい。言い換えれば、締結部材の頭部の下面が当接する座金15,17には、高摩擦係数化処理面9を設けないことが好ましい。
さらに、この実施例の板ばね式軸継手1では、板ばね部材4の従動側座金16,18との当接面または板ばね部材4と駆動軸連結部2間に位置する駆動側座金16,18の板ばね部材4との当接面のいずれかが高摩擦係数化処理面9となっている。従動側座金16,18の従動軸連結部3との当接面も高摩擦係数化処理面9となっていてもよい。
また、板ばね部材4に高摩擦係数化処理面9を設ける場合、座金と接触する部分のみを高摩擦係数化処理面9としてもよく、板ばね部材の当該面の全体を高摩擦係数化処理面9としてもよい。
そして、図5および図7に示すように、駆動側締結部材5,6は、従動軸連結部3側から、駆動側座金12,14、板ばね部材4、駆動側座金11,13を貫通し、駆動軸連結部2に締め付け固定されている。駆動側座金12,14、板ばね部材4、駆動側座金11,13は、駆動側締結部材5,6の頭部の下面と駆動軸連結部2の基部22の端面間により挟圧されている。
同様に、図6および図8に示すように、従動側締結部材7,8は、駆動軸連結部2側から、従動側座金15,17、板ばね部材4、従動側座金16,18を貫通し、従動軸連結部3に締め付け固定されている。従動側座金15,17、板ばね部材4、従動側座金16,18は、駆動側締結部材7,8の頭部の下面と従動軸連結部3の基部32の端面間により挟圧されている。
そして、板ばね部材4、駆動側座金および従動側座金は、金属製であり、高摩擦係数化処理面は、金属用高摩擦係数非潤滑剤塗装面であることが好ましい。金属用高摩擦係数非潤滑剤塗装表面処理としては、パーカー加工株式会社が提供するパプロフリック処理と呼ばれる表面処理が好ましい。特に、硬質タイプのパプロフリック処理が好ましい。パプロフリック処理は、硬質微粒子を含有する樹脂(バインダー)を塗装することにより行われる。
また、高摩擦係数化処理面は、硬質微粒子含有被膜面、無機粒または樹脂粒子含有インキ塗装面、高摩擦係数樹脂被覆面または高摩擦有機ジンクペイント塗装面などにより形成してもよい。
硬質微粒子含有被膜面としては、硬質微粒子含有樹脂被膜面が好適である。具体的には、硬質微粒子を含有する樹脂を塗布し形成させた被覆面が好適である。硬質微粒子としては、硬質金属微粒子(例えば、タングステン微粒子、モリブデン微粒子)、セラミックス微粒子(例えば、アルミナ系セラミックス微粒子、ジルコニア系セラミックス微粒子、ムライト系セラミックス微粒子、コージュライト等微粒子、シリカ微粒子、チタニア微粒子、炭化ケイ素微粒子)、無機微粒子(例えば、酸化チタン微粒子、炭酸カルシウム微粒子、酸化マグネシウム微粒子、酸化アルミニウム微粒子、酸化鉄微粒子)、さらには、ダイヤモンド粉末などが上げられる。
被覆面を形成する樹脂としては、被膜形成性樹脂が用いられる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、メタクリル樹脂、ポリフェニレンオキサイド、変性ポリフェニレンエーテル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリスチレン、スチレンブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂などが使用できる。また、被膜形成性樹脂としては、各種エラストマーを用いてもよい。エラストマーとしては、例えば、オレフィン系エラストマー(ポリエチレンエラストマー、ポリプロピレンエラストマー)、アミド系エラストマー(ポリアミドエラストマー)、スチレン系エラストマー(例えば、スチレン−ブタジエン−スチレンコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンコポリマー、スチレン−エチレンブチレン−スチレンコポリマー)、ウレタン系エラストマー、などのエラストマーが好適に使用できる。
無機粒子または樹脂粒子含有インキ塗装面としては、無機粒または樹脂粒子とともに、バインダー成分として、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などを含有し、対象物に印刷(塗布)可能なものが使用される。無機粒としては、上述したセラミックス微粒子、無機微粒子、ダイヤモンド粉末などが使用でき、樹脂粒子としては、硬質樹脂(例えば、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリスチレン)により形成された微粒子が使用できる。
高摩擦係数樹脂被覆面は、例えば、アクリルメラミン系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PPS(ポリフェニルサルファイド)、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ポリイミドおよびポリアミドなどの高摩擦係数樹脂を被覆することにより形成される。
高摩擦有機ジンクペイント塗装面は、高濃度にて亜鉛末を含有するペイント((塗料)を塗布することにより形成される。この塗料には、亜鉛末とともに上述したバインダー成分が添加されている。
また、高摩擦係数化処理面は、例えば、金属の母材表面に、硬質金属粒子(例えば、タングステン粒子)を溶射することにより形成してもよい。
また、本考案の板ばね式軸継手としては、図9ないし図17に示すタイプの板ばね式軸継手100であってもよい。
この実施例の板ばね式軸継手100は、駆動軸を挿入固定する駆動軸固定部121と基部122を備えた駆動軸連結部102と、従動軸を挿入固定する従動軸固定部131と基部132を備えた従動軸連結部103と、駆動軸連結部102と従動軸連結部103の間に配置され、駆動軸連結部102に付与される回転力を従動軸連結部103に伝動するための板ばね部材104とから構成されている。
駆動軸連結部102の中心部(具体的には、駆動軸固定部121の中心部)には、図9ないし図11、図13、図14に示すように、駆動軸を挿入する駆動軸挿入孔123が設けられている。さらに、駆動軸固定部121には、駆動軸挿入孔123を縮径できるように、駆動軸固定部121を軸方向に2等分する2つの割溝125、125と、割溝125,125の間隔を拡縮可能にするため、割溝125,125の一端と連通し、かつ、駆動軸固定部121の中心軸に直交する切欠溝124,124を備える。切欠溝124,124と割溝125、125により、T字形の溝が形成されている。
また、駆動軸固定部121には、上述した板ばね式軸継手1と同様に、駆動軸挿入孔123に挿入された駆動軸を固定するためのボルト装着孔と、ボルト装着孔と螺合する軸固定用ボルトが設けられている。ボルト装着孔は、駆動軸固定部121の中央部より側部となる位置の側面より、割溝125を通過するように設けられた貫通孔となっている。また、ボルト装着孔の一端側は、ボルトの頭部を収納可能となっており、他端側には、ボルトの雄ねじと螺合する雌ねじが設けられている。ボルト装着孔にボルトを挿入し、螺合させることにより、駆動軸挿入孔123は縮径し、駆動軸挿入孔123に挿入された駆動軸は、駆動軸固定部121(駆動軸連結部102)に固定され、連結される。
同様に、図9,図10、図12、図13、図14に示すように、従動軸連結部103の中心部(具体的には、従動軸固定部131の中心部)には、従動軸を挿入する従動軸挿入孔133が設けられている。さらに、従動軸固定部131には、従動軸挿入孔133を縮径できるように、従動軸固定部131を軸方向に2等分する2つの割溝134,134と、割溝134,134の間隔を拡縮可能にするため、割溝134,134の一端と連通し、かつ、従動軸固定部131の中心軸に直交する切欠溝139を備える。切欠溝139と割溝134,134により、T字形の溝が形成されている。
また、従動軸固定部131には、従動軸挿入孔133に挿入された従動軸を固定するためのボルト装着孔と、ボルト装着孔と螺合する軸固定用ボルト135,136が設けられている。ボルト装着孔は、従動軸固定部131の中央部より側部となる位置の側面より、割溝134を通過するように設けられた貫通孔となっている。またボルト装着孔の一端側は、ボルト135,136の頭部を収納可能となっており、他端側には、ボルト135,136の雄ねじと螺合する雌ねじが設けられている。ボルト装着孔にボルト135,136を挿入し、螺合させることにより、従動軸挿入孔133は縮径し、従動軸挿入孔133に挿入された従動軸は、従動軸固定部131(従動軸連結部103)に固定され、連結される。
駆動軸連結部102と従動軸連結部103は円筒形で、基部122と基部132の向かい合う面(端面)は、平面状となっている。駆動軸連結部102と従動軸連結部103の間には、板ばね部材104が配置されている。板ばね部材104は、図13に示すように、2本の駆動側締結部材105,106とナット165,166により、駆動軸連結部102に固定されている。また、板ばね部材104は、図14に示すように、2本の従動側締結部材107,108とナット167,168により、従動軸連結部103に固定されている。このため、板ばね式軸継手100の駆動軸連結部102と従動軸連結部103は、板ばね部材104により連結されている。
この実施例の板ばね式軸継手100では、板ばね部材104として、図15に示すように、上述した板ばね部材4と同じものが用いられている。この実施例の板ばね部材104は、外形が略正方形で、中央部に円形の開口部を有し、正方形の各頂部の内側には、駆動側締結部材105,106が貫通する2個の駆動側締結部材貫通孔が、向かい合うように設けられており、同様に、従動側締結部材107,108が貫通する2個の従動側締結部材貫通孔が、駆動側締結部材貫通孔の位置と90度回転した対角位置に設けられている。駆動側締結部材105,106、107,108としては、拡径した頭部と、頭部より小径かつ先端部にナット165,166、167,168の雌ねじと螺合する雄ねじを有するシャフト部を備えるボルトが用いられている。
この実施例の板ばね式軸継手100では、図13に示すように、駆動軸連結部102と向かい合う従動軸連結部103の基部132の周縁部には、ナット165,166の収納部が設けられており、さらに、従動軸連結部103は、上記収納部と連通する連通路を備えている。また、駆動軸連結部102の基部122には、ボルトのシャフト部が貫通するボルト貫通孔を備え、さらに、駆動軸連結部102の駆動軸固定部121には、ボルトの頭部を収納する貫通路を備えている。
同様に、図14に示すように、従動軸連結部103と向かい合う駆動軸連結部102の基部122の周縁部には、ナット167,168の収納部が設けられており、さらに、駆動軸連結部102は、上記収納部と連通する連通路を備えてる。また、従動軸連結部103の基部132には、ボルトのシャフト部が貫通するボルト貫通孔を備え、さらに、従動軸連結部103の従動軸固定部121には、ボルトの頭部を収納する貫通路を備えている。
板ばね部材104の駆動側締結部材貫通孔の両面には、図13および図16に示すように、駆動側締結部材105が貫通する2つの駆動側座金111,112、駆動側締結部材106が貫通する2つの駆動側座金113,114が備えられている。同様に、図14および図17に示すように、板ばね部材104の従動側締結部材貫通孔の両面には、従動側締結部材107が貫通する2つの従動側座金115,116、従動側締結部材108が貫通する2つの従動側座金117,118が備えられている。
そして、駆動軸連結部側に位置する駆動側座金111,113は、駆動軸連結部102の基部122の端面と板ばね部材104間に位置し、従動軸連結部側に位置する駆動側座金112,114は、ナット165,166と板ばね部材104間に位置するものとなっている。また、従動軸連結部側に位置する従動側座金115,117は、板ばね部材104と従動軸連結部103の基部132の端面間に位置し、駆動軸連結部側に位置する従動側座金116,118は、ナット167,168と板ばね部材104間に位置するものとなっている。
締結部材105,106,107,108としては、上述したように、拡径した頭部と、頭部より小径かつ先端部に雄ねじ部を有する締結用ボルトが用いられている。頭部の上面には、レンチ等により回転操作用の凹部が設けられている。
そして、この実施例の板ばね式軸継手100では、板ばね部材104の駆動側座金111,112,113,114との当接面または駆動側座金111,112,113,114の板ばね部材104との当接面は、高摩擦係数化処理面9となっている。
さらに、この実施例の板ばね式軸継手100では、板ばね部材104の従動側座金115,116,117,118との当接面または従動側座金115,116,117,118との当接面は、高摩擦係数化処理面9となっている。
この実施例の板ばね式軸継手100は、締結時にボルトの頭部が座金と当接しないものとなっている。言い換えれば、締結部材の頭部の下面が、座金に当接しない。このため、高摩擦係数化処理面9は、座金、板ばね部材のいずれに設けてもよい。高摩擦係数化処理面の形成の容易さより、座金に高摩擦係数化処理面を設けることが好ましい。さらには、座金の両面を高摩擦係数化処理面9とすることが好ましい。高摩擦係数化処理面9としては、上述したものが好適である。
そして、図13および図16に示すように、駆動側締結部材(ボルト)105,106は、駆動軸連結部102の基部122,駆動側座金111,113、板ばね部材104、駆動側座金112,114を貫通し、ナット165,166と螺合し、座金、板ばね部材を駆動軸連結部102に締め付け固定している。そして、駆動側座金111,112,113、114および板ばね部材104は、駆動軸連結部102の基部122の端面とナット165,166間により、挟圧されている。
同様に、図14および図17に示すように、従動側締結部材(ボルト)107,108は、従動軸連結部103の基部132,従動側座金115,117、板ばね部材104、従動側座金116,118を貫通し、ナット167,168と螺合し、座金、板ばね部材を従動軸連結部103に締め付け固定している。そして、従動側座金115,116,117、118および板ばね部材104は、従動軸連結部103の基部132の端面とナット167,168間により、挟圧されている。
1 板ばね式軸継手
2 駆動軸連結部
3 従動軸連結部
4 板ばね部材
5,6 駆動側締結部材
9 高摩擦係数化処理面
11,12,13,14 駆動側座金

Claims (15)

  1. 駆動軸と連結される駆動軸連結部と、従動軸と連結される従動軸連結部と、前記駆動軸連結部と前記従動軸連結部間に配置され、前記駆動軸連結部に付与される回転力を前記従動軸連結部に伝動するための板ばね部材とを備える板ばね式軸継手であって、
    前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材と前記駆動軸連結部とを連結する少なくとも2本の駆動側締結部材を備え、前記板ばね部材は、前記駆動側締結部材が貫通する駆動側締結部材貫通孔を備え、前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材の前記駆動側締結部材貫通孔の両面に配置され、前記駆動側締結部材が貫通し、かつ、前記板ばね部材と当接する駆動側座金を備え、前記板ばね部材の前記駆動側座金との当接面または前記駆動側座金の前記板ばね部材との当接面は、高摩擦係数化処理面となっていることを特徴とする板ばね式軸継手。
  2. 前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材と前記従動軸連結部とを連結する少なくとも2本の従動側締結部材を備え、前記板ばね部材は、前記従動側締結部材が貫通する従動側締結部材貫通孔を備え、前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材の前記従動側締結部材貫通孔の両面に配置され、前記従動側締結部材が貫通し、かつ、前記板ばね部材と当接する従動側座金を備え、前記板ばね部材の前記従動側座金との当接面または前記従動側座金の前記板ばね部材との当接面は、高摩擦係数化処理面となっている請求項1に記載の板ばね式軸継手。
  3. 前記板ばね部材および前記座金は、金属製であり、前記高摩擦係数化処理面は、金属用高摩擦係数非潤滑剤塗装面である請求項1または2に記載の板ばね式軸継手。
  4. 前記高摩擦係数化処理面は、硬質微粒子含有被膜面、無機粒または樹脂粒子含有インキ塗装面、高摩擦係数樹脂被覆面または高摩擦有機ジンクペイント塗装面である請求項1または2に記載の板ばね式軸継手。
  5. 前記高摩擦係数化処理面は、硬質微粒子含有樹脂被膜面である請求項1または2に記載の板ばね式軸継手。
  6. 前記座金の両面が、前記高摩擦係数化処理面となっている請求項1ないし5のいずれかに記載の板ばね式軸継手。
  7. 前記板ばね部材の前記座金と当接する部位の両面が、前記高摩擦係数化処理面となっている請求項1ないし5のいずれかに記載の板ばね式軸継手。
  8. 前記締結部材は、頭部を有し、螺合により締結するボルトであり、前記板ばね式軸継手は、締結時に前記ボルトの頭部が前記座金と当接するものとなっており、前記座金と当接する前記板ばね部材に前記高摩擦係数化処理面が形成されており、かつ、前記締結部材の前記頭部と当接する前記座金には、前記高摩擦係数化処理面が設けられていない請求項1ないし5のいずれかに記載の板ばね式軸継手。
  9. 前記締結部材は、頭部を有し、螺合により締結するボルトであり、前記板ばね式軸継手は、締結時に前記ボルトの頭部が前記座金と当接しないものとなっており、かつ、前記座金は、両面が前記高摩擦係数化処理面となっている請求項1ないし5のいずれかに記載の板ばね式軸継手。
  10. 駆動軸と連結される駆動軸連結部と、従動軸と連結される従動軸連結部と、前記駆動軸連結部と前記従動軸連結部間に配置され、前記駆動軸連結部に付与される回転力を前記従動軸連結部に伝動するための板ばね部材とを備える板ばね式軸継手であって、
    前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材と前記駆動軸連結部とを連結する少なくとも2本の駆動側締結部材を備え、前記板ばね部材は、前記駆動側締結部材が貫通する駆動側締結部材貫通孔を備え、前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材の前記駆動側締結部材貫通孔の両面に配置され、前記駆動側締結部材が貫通し、かつ、前記板ばね部材と当接する駆動側座金を備え、前記板ばね部材の前記駆動側座金との当接面または前記駆動側座金の前記板ばね部材との当接面は、高摩擦係数化処理面となっており、さらに、
    前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材と前記従動軸連結部とを連結する少なくとも2本の従動側締結部材を備え、前記板ばね部材は、前記従動側締結部材が貫通する従動側締結部材貫通孔を備え、前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材の前記従動側締結部材貫通孔の両面に配置され、前記従動側締結部材が貫通し、かつ、前記板ばね部材と当接する従動側座金を備え、前記板ばね部材の前記従動側座金との当接面または前記従動側座金の前記板ばね部材との当接面は、高摩擦係数化処理面となっており、かつ、
    前記締結部材は、頭部を有し、螺合により締結するボルトであり、前記板ばね式軸継手は、締結時に前記ボルトの頭部が前記座金と当接しないものとなっていることを特徴とする板ばね式軸継手。
  11. 前記座金の両面が、前記高摩擦係数化処理面となっている請求項10に記載の板ばね式軸継手。
  12. 駆動軸と連結される駆動軸連結部と、従動軸と連結される従動軸連結部と、前記駆動軸連結部と前記従動軸連結部間に配置され、前記駆動軸連結部に付与される回転力を前記従動軸連結部に伝動するための板ばね部材とを備える板ばね式軸継手であって、
    前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材と前記駆動軸連結部とを連結する少なくとも2本の駆動側締結部材を備え、前記板ばね部材は、前記駆動側締結部材が貫通する駆動側締結部材貫通孔を備え、前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材の前記駆動側締結部材貫通孔の両面に配置され、前記駆動側締結部材が貫通し、かつ、前記板ばね部材と当接する駆動側座金を備え、前記板ばね部材の前記駆動側座金との当接面または前記駆動側座金の前記板ばね部材との当接面は、高摩擦係数化処理面となっており、さらに、
    前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材と前記従動軸連結部とを連結する少なくとも2本の従動側締結部材を備え、前記板ばね部材は、前記従動側締結部材が貫通する従動側締結部材貫通孔を備え、前記板ばね式軸継手は、前記板ばね部材の前記従動側締結部材貫通孔の両面に配置され、前記従動側締結部材が貫通し、かつ、前記板ばね部材と当接する従動側座金を備え、前記板ばね部材の前記従動側座金との当接面または前記従動側座金の前記板ばね部材との当接面は、高摩擦係数化処理面となっており、かつ、
    前記締結部材は、頭部を有し、螺合により締結するボルトであり、前記板ばね式軸継手は、締結時に前記ボルトの頭部が前記座金と当接するものとなっており、前記座金と当接する前記板ばね部材に前記高摩擦係数化処理面が形成されており、かつ、前記締結部材の前記頭部と当接する前記座金には、前記高摩擦係数化処理面が設けられていないことを特徴とする板ばね式軸継手。
  13. 前記板ばね部材および前記座金は、金属製であり、前記高摩擦係数化処理面は、金属用高摩擦係数非潤滑剤塗装面である請求項10ないし12のいずれかに記載の板ばね式軸継手。
  14. 前記高摩擦係数化処理面は、硬質微粒子含有被膜面、無機粒または樹脂粒子含有インキ塗装面、高摩擦係数樹脂被覆面または高摩擦有機ジンクペイント塗装面である請求項10ないし12のいずれかに記載の板ばね式軸継手。
  15. 前記高摩擦係数化処理面は、硬質微粒子含有樹脂被膜面である請求項10ないし12のいずれかに記載の板ばね式軸継手。
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CN109139723A (zh) * 2018-09-20 2019-01-04 常州明磁卓控智能科技有限公司 一种磁悬浮电机用联轴器

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