JP3216641B2 - 情報伝送システムおよび信号受信装置 - Google Patents

情報伝送システムおよび信号受信装置

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JP3216641B2 JP35277799A JP35277799A JP3216641B2 JP 3216641 B2 JP3216641 B2 JP 3216641B2 JP 35277799 A JP35277799 A JP 35277799A JP 35277799 A JP35277799 A JP 35277799A JP 3216641 B2 JP3216641 B2 JP 3216641B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報伝送システム
および信号受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチキャリヤ伝送方式の単一周波数ネ
ットワークは、同一周波数帯域を利用した周波数利用効
率の高い無線伝送方式として有力である。このマルチキ
ャリヤ伝送方式については、例えば、以下の文献に記載
されている。 [1] John. G. Proakis, "Digital Communications, Thi
rd edition", pp. 689-692, McGraw-Hill, Inc. [2] 松尾憲一著、「ディジタル放送技術」、pp.135-14
4、東京電機大学出版局(1997.3.10発行)
【0003】一方、移動体環境の通信では、伝送誤り対
策として、通信路符号化/復号による誤り訂正が必須で
ある。通信路符号化/復号方式として、近年、ターボ符
号が、理論限界に近い特性を得られるため注目されてお
り、これについては、例えば以下の文献に記載されてい
る。 [3] C. Berrou, and A. Glavieux, "Near optimum erro
r correcting coding and decoding: Turbo-codes" , I
EEE Trans. Commun. vol. COM-44, no. 10, pp.1261-12
71, Oct. 1996.
【0004】そこで、マルチキャリヤ伝送方式とターボ
符号方式を採用した単一周波数ネットワーク構成とする
ことが考えられる。図7および図8を参照して、この単
一周波数ネットワーク構成について説明する。図7
(a)は、このマルチキャリヤ伝送方式とターボ符号か
らなる単一周波数ネットワークの全体構成を示す図であ
る。この例では、2個の固定の送信局(送信局1および
送信局2)があり、各送信局は、例えば有線回線で図示
しない中心局に接続されている。すなわち、各送信局
は、中心局からの信号を中継する中継局の役割を果たし
ている。また、各送信局には、各々、送信器が存在す
る。受信器を有する受信局は、固定局、移動局の何れで
あっても良いが、ここでは移動局とする。送信局1と送
信局2に設けられている各送信器は、各々、情報信号列
(INF)に対して、ターボ符号による通信路符号化を施
し、検査信号列1(CHK1)と検査信号列2(CHK2)から
成る検査信号列(CHK)を生成して、INFとCHKに対し
て、各々マルチキャリヤ信号処理を施し、マルチキャリ
ヤ信号(SIG)を生成する。そして、送信局1と2から
は、同一の信号が空間に送出される。
【0005】図7の(b)は、各送信局に設けられる送
信器におけるターボ符号化器の構成を示す図である。こ
の図に示すように、送信局1と2のターボ符号化器は、
組織符号化形式の通信路符号化器1と2(ENC1,ENC
2)、そして、インターリーブ器(ILV)から構成され
る。第1の通信路符号化器(ENC1)は、送信すべき情報
信号列(INF)を入力し、第1の検査信号列(CHK1)を
生成する。また、第2の通信路符号化器(ENC2)は、イ
ンターリーブ器(ILV)によりインターリーブした情報
信号列INFを入力し、第2の検査信号列(CHK2)を生成
する。図中に示すように、ターボ符号化器全体から出力
される検査信号列(CHK)は、第1の検査信号列(CHK
1)と第2の検査信号列(CHK2)から構成されており、
この検査信号列(CHK)と前記情報信号列(INF)とが出
力される。
【0006】図7の(c)は、前記ターボ符号化器の出
力が入力されるマルチキャリヤ変調部の構成を示す図で
ある。マルチキャリヤ変調部では、マルチキャリヤの送
信信号列の生成に、逆離散フーリエ変換器(IDFT)が用
いられる。まず、前記ターボ符号化器からの出力のうち
の情報信号列(INF)のビット列を、QPSK(Quadrat
ure Phase Shift Keying)変調などの変調器で、変調信
号の信号点にマッピングする。例えば、1,1という2
ビットを、例えば、1+jのような、1個の複素数で表
現される信号に変換する。その後、この複素数信号列
を、ブロック分割部に入力し、逆離散フーリエ変換器
(IDFT)のブロック長に応じて、いくつかのブロックに
分割する。その後、直列−並列変換部において、各ブロ
ックに直列−並列変換(S-P)を施した後、これを周波
数軸上の複素数値のブロックとして、順番に、逆離散フ
ーリエ変換器(IDFT)に入力し、ブロック変換を施す。
そして、各ブロックを、並列−直列変換部に入力し、並
列−直列変換(P-S)により直列信号に変換することに
より、時間軸上の複素数値の各ブロックが生成される。
【0007】例えば、IDFTのブロック長が64の場合
は、64個の複素数値の要素を持つブロックに対して、
S-P,IDFT,P-Sの一連の変換処理を施して生成された6
4個の時間軸上の信号は、64個のキャリヤ(搬送波)
を持つ信号が合成された信号となっている。そして、6
4個の信号から成る1つのブロックが1シンボルの信号
となる。この一連の変換処理の前のブロックの64個の
要素が、変換処理の後、64倍の長さのシンボルに拡散
されている。ところで、IDFTとブロック長の等しい離散
フーリエ変換器(DFT)を用意し、シンボルブロック
に、S-P,DFT,P-Sの処理を施し、QPSKの復調を施す
と、元のINFが再生されるのはいうまでもない。
【0008】前述のS-P,IDFT,P-Sの一連の処理を、各
ブロックに施すことにより、時間軸上にブロック、すな
わち、シンボルが並ぶことになるが、伝送におけるマル
チパスによる遅延信号の影響を抑制するため、ガードイ
ンターバル付加部により、各シンボルの間にガードイン
ターバルを設ける。図中に斜線で示すガードインターバ
ルには、各シンボルの後端の要素をコピーして置く。こ
の操作により、シンボル間干渉が抑制される。前記ター
ボ符号化器から出力される検査信号列(CHK)について
も、上記と同様の、QPSK,IDFT,P-S処理を行なう。こ
れらの処理で生成されたブロックをまとめて、送信信号
列(SIG)としている。
【0009】このようにして送信局1と2から送出され
る同一の送信信号列は、無線空間を経て、受信局の受信
器に受信信号列(SIG)として到来する。この受信信号
列(SIG)には、送信局1から到来したものと、送信局
2から到来したものが混在しており、これらの各レベ
ル、各遅延時間は、受信局の位置に依存する。SIGを受
信情報信号列の部分と受信検査信号列の部分に分けて考
えるとき、ガードインターバル長が、遅延時間のばらつ
きよりも長ければ、受信情報信号列には送信信号列の情
報信号部分、受信検査信号列には送信信号列の検査信号
部分が含まれていると仮定できる。
【0010】図8は、受信局に設けられている受信器の
構成を示す図であり、(a)はマルチキャリヤ復調部、
(b)はターボ復号器の構成を示している。図8(a)
のマルチキャリヤ復調部には、前記送信器における逆離
散フーリエ変換器(IDFT)とブロック長の等しい離散フ
ーリエ変換器(DFT)が設けられる。まず、受信情報信
号列(SIG)の情報信号列部分から、ガードインターバ
ル除去部によりガードインターバルを除去した後、該情
報信号列を離散フーリエ変換器(DFT)のブロック長で
分割した後、各シンボルブロックに、直列−並列変換
(S-P),離散フーリエ変換(DFT),並列−直列変換
(P-S)の処理を施し、QPSKの復調を施す。この出
力情報信号列をINFとする。同様に、SIGの検査信号列部
分から、ガードインターバルを除去した後、DFTのブロ
ック長で分割した後、シンボルブロックに、S-P,DFT,
P-Sの処理を施し、QPSKの復調を施す。この出力検
査信号列をCHKとする。
【0011】図8(b)の通信路復号部すなわちターボ
復号器には、前記マルチキャリア復調部の出力情報信号
列(INF)と出力検査信号列(CHK)が入力される。ここ
で、INFには、第1の送信局および第2の送信局から送
信されたINFが混在している。同様に、CHKには、各送信
局からのCHKが混在しており、また、CHKはCHK1とCHK2か
ら構成されている。図示するように、受信器のターボ復
号器は、実数値入力/実数値出力(Soft-in/Soft-out)
の最大事後確率(MAP:maximum a posteriori probabil
ity)方式の第1の通信路復号器(DEC1)と第2の通信
路復号器(DEC2)、2個のインタリ−ブ器(ILV)、お
よび、デインターリーブ器(DILV)を備えている。前記
第1と第2の通信路復号器DEC1とDEC2は、入力情報信号
列の各要素の信頼度を表す入力尤度(事前尤度)を入力
することにより復号性能を高める機能と、復号した後の
情報信号列の各要素の信頼度を表す出力尤度を出力する
機能を有する。
【0012】図示するように第1の通信路復号器(DEC
1)は、情報信号列(INF)と、検査信号列(CHK)のう
ちの第1の検査信号列(CHK1)を入力して復号処理を行
なうとともに、INFに関する出力尤度(Lout1)を生成す
る。また、第2の通信路復号器(DEC2)は、インターリ
ーブ器(ILV)でインタリ−ブしたINFと、第2の検査信
号列(CHK2)を入力して復号処理を行うとともに、イン
ターリーブしたINFに関する出力尤度(Lout2)を生成す
る。DEC1が生成した出力尤度(Lout1)を、ILVでインタ
ーリーブした後、DEC2における入力尤度(Lin2)として
利用し、DEC2が生成した出力尤度(Lout2)を、DILVで
デインターリーブした後、DEC1における入力尤度(Lin
1)として利用しながら、復号処理を反復すると、誤り
訂正性能が向上する。所定の回数の反復の後、DEC1の復
号出力を硬判定し、最終的な復号したINFとする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このようなターボ符号
を用いた単一周波数ネットワークを構築するとき、各送
信局から送出される情報信号列(INF)と誤り訂正用の
検査信号列(CHK)は、各々、同一である必要がある。
したがって、伝送効率と信頼性を向上させようとして
も、システムの設計に制限があった。例えば、誤り訂正
能力を増すために、検査信号のビット数を増やすとする
と、伝送効率が低下するという問題が生じてしまう。
【0014】そこで、本発明は、効率的かつ信頼度の高
い情報伝送を実現することができ、より自由なシステム
設計が可能となる情報伝送システムおよび信号受信装置
を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の情報伝送システムは、複数の送信局と、少
なくとも1個の受信局とを有し、各送信局から同一の情
報信号列を送信する情報伝送システムであって、前記各
送信局は、前記情報信号列と、該情報信号列に関する検
査信号列であって、隣接する送信局とは互いに異なる検
査信号列とを含む送信信号列を送信するように構成され
ており、前記受信局は、前記複数の送信局から受信した
受信信号列に含まれている前記複数の検査信号列のうち
の少なくとも1つの検査信号列成分を減少させる手段を
有し、該少なくとも1つの検査信号列成分が減少された
検査信号列を用いて前記受信信号列に含まれている前記
情報信号列の復号処理を行うように構成されている。
【0016】また、隣接する前記送信局のうちの一の送
信局の検査信号列は、前記情報信号列に対する通信路符
号化処理により生成されたものであり、他の送信局の検
査信号列は、インターリーブされた前記情報信号列に対
する通信路符号化処理により生成されたものである。さ
らに、隣接する前記送信局の検査信号列は、前記情報信
号列に対する通信路符号化処理により生成された検査信
号列を分割して生成した互いに異なる検査信号列とされ
ている。さらにまた、前記各送信信号列はマルチキャリ
ヤ信号とされている。さらにまた、前記各検査信号列は
パイロット信号を含み、隣接する前記送信局からのパイ
ロット信号は異なる周波数領域および異なる時間領域に
存在するようになされている。さらにまた、前記送信局
の送信利得は、前記受信局との位置関係に応じて制御さ
れるようになされている。
【0017】さらにまた、本発明の信号受信装置は、情
報信号列と該情報信号列に関する第1の検査信号列とを
含む第1の送信信号列と、前記情報信号列と前記情報信
号列に関する第2の検査信号列とを含む第2の送信信号
列とを含む受信信号列であって、該受信信号列のうちの
情報信号列は前記第1の送信信号列に含まれる情報信号
列と前記第2の送信信号列に含まれる情報信号列とを含
み、前記受信信号列のうちの検査信号列は前記第1の検
査信号列と前記第2の検査信号列とを含む受信信号列を
受信する信号受信装置であって、前記受信信号列のうち
の検査信号列に含まれる前記第1の検査信号列成分を減
少させる手段あるいは前記受信信号列のうちの検査信号
列に含まれる前記第2の検査信号列成分を減少させる手
段の少なくとも一方を有するものである。
【0018】さらにまた、前記受信信号列のうちの情報
信号列と前記受信信号列のうちの検査信号列を入力し、
前記第1の検査信号列に関する出力尤度を生成する第1
の通信路復号手段と、前記受信信号列のうちの情報信号
列と前記受信信号列のうちの検査信号列を入力し、前記
第2の検査信号列に関する出力尤度を生成する第2の通
信路復号手段とを有し、前記受信信号列のうちの検査信
号列に含まれる前記第2の検査信号列成分を減少させる
手段は、前記第2の通信路復号手段から出力される前記
第2の検査信号列に関する出力尤度に基づいて、前記第
1の通信路復号手段に入力される前記受信信号列のうち
の検査信号列から前記第2の検査信号列成分を減少させ
る手段であり、前記受信信号列のうちの検査信号列に含
まれる前記第1の検査信号列成分を減少させる手段は、
前記第1の通信路復号手段から出力される前記第1の検
査信号列に関する出力尤度に基づいて、前記第2の通信
路復号手段に入力される前記受信信号列のうちの検査信
号列から前記第1の検査信号列成分を減少させる手段で
ある。
【0019】さらにまた、前記第1の通信路復号手段の
復号処理と前記第2の通信路復号手段の復号処理を反復
するものである。さらにまた、前記第1の通信路復号手
段および前記第2の通信路復号手段の復号処理における
反復回数は、前記第1の送信信号列を送信する装置およ
び前記第2の送信信号列を送信する装置との位置関係に
応じて決定されるようになされている。さらにまた、指
向性アンテナを有し、前記第1の送信信号列の受信利得
あるいは前記第2の送信信号列の受信利得を制御するよ
うになされている。
【0020】
【発明の実施の形態】(本発明の第1の実施の形態)本
発明の第1の実施の形態について、図1に基づいて説明
する。図1の(a)は、本発明の情報伝送システムのこ
の実施の形態の全体構成を示す図である。この図に示す
ように、この実施の形態では、第1の送信局1および第
2の送信局2の2つの固定の送信局を有しており、送信
局1には送信器1、送信局2には送信器2が設けられて
いる。また、5は受信器を有する受信局である。受信局
5は、移動、固定のいずれであってもよいが、ここで
は、移動局であるとする。この受信局5は、移動通信に
おいては、移動端末に相当する。
【0021】図1(b)は、前記送信局1の送信器1お
よび送信局2の送信器2の要部構成を示す図である。こ
の図において、情報信号列(INF1)は、オーディオ、ビ
デオ、データなどの情報信号列である。第1の送信局の
送信器1では、伝送誤り保護のため、前記情報信号列
(INF1)を組織符号化形式の第1の通信路符号化器(EN
C1)11に入力し、第1の検査信号列(CHK1)を生成す
る。そして、前記情報信号列(INF1)と第1の検査信号
列(CHK1)を送信器1の送信信号列(送信信号列1、SI
G1)として送信する。一方、第2の送信局の送信器2で
は、インターリーブ器(ILV)21により、前記情報信
号列(INF1)の信号の順番を変更し、インターリーブ情
報信号列(INF2)を生成した後、これを、組織符号化形
式の第2の通信路符号化器(ENC2)22に入力し、第2
の検査信号列(CHK2)を生成する。そして、前記情報信
号列1(INF1)と前記第2の検査信号列(CHK2)を送信
器2の送信信号列(送信信号列2、SIG2)として送信す
る。この伝送系は単一周波数ネットワークを構成してお
り、送信信号列1と2(SIG1,SIG2)は同一周波数の信
号とする。
【0022】図1(c)は、前記受信局5の受信器の要
部構成を示す図である。受信局5は、前記送信局1から
の送信信号列1と前記送信局2からの送信信号列2の両
者を受信するため、受信器に入力される受信信号列(SI
G)の情報信号列(INF)は、送信信号列1の情報信号列
(INF1)と、送信信号列2の情報信号列(INF1)を含ん
でいる。また、受信信号列(SIG)の検査信号列(CHK)
は、送信信号列1の検査信号列(CHK1)と、送信信号列
2の検査信号列(CHK2)を含んでいる。
【0023】図示するように、受信器は、第1の通信路
復号器(DEC1)51、第2の通信路復号器(DEC2)5
2、インターリーブ器(ILV)53、54、デインター
リーブ器(DILV)55、および、減算器56、57を有
している。第1の通信路復号器(DEC1)51は、受信し
た情報信号列(INF)と検査信号列(CHK)により誤り訂
正の復号処理を実行する。本来検査信号列は、第1の検
査信号列(CHK1)であるべきであるが、前述のように、
検査信号列(CHK)には、第1の検査信号列(CHK1)と
第2の検査信号列2(CHK2)が混合されているため、こ
のままでは復号品質は低い。同様に、第2の通信路復号
器52(DEC2)は、受信した情報信号列(INF)をILV5
3でインターリーブしたインターリーブ情報信号列(IN
F')と検査信号列(CHK)により誤り訂正の復号処理を
実行する。本来検査信号列(CHK)は、第2の検査信号
列(CHK2)であるべきであるが、検査信号列には、CHK1
とCHK2が混合されているため、このままでは復号品質は
低い。そこで、本発明においては、検査信号列(CHK)
中に含まれる第1の検査信号列(CHK1)と第2の検査信
号列(CHK2)を分離し、復号品質を改善するため、以下
に説明する信号除去技術を導入している。
【0024】なお、前記通信路復号器51および52と
して、入力信号列の各要素の信頼度を表す入力尤度(事
前尤度)信号列を入力でき、かつ、出力信号列の各要素
の信頼度を表す出力尤度信号列を出力できる最大事後確
率復号器(MAP復号器)を用いる。このMAP復号器
自体については、例えば上記文献[3]に詳細に記されて
いる。あるいは、本発明者が特願平11−099597
号において提案している復号装置を用いることができ
る。この復号装置は、情報信号列と検査信号列を入力
し、復号情報信号列の出力尤度信号を出力することがで
きるとともに、検査信号列に対する情報信号列の関係を
規定する逆符号化規則に基づいて、検査信号列に関する
出力尤度信号を出力する機能を有する。
【0025】このように構成された前記受信器におい
て、以下の手順で、復号処理を進める。 (1)受信した情報信号列(INF)をインターリーブ器
(ILV)53でインターリーブし、インターリーブ情報
信号列(INF')を生成する。 (2)INF'と、受信した検査信号列(CHK)からCHKに含
まれると推定される第1の送信検査信号列(CHK1)を減
算器57で減算した信号列(CHK−CHK1)とを、第2の
通信路復号器52(DEC2)に入力して、検査信号列に含
まれる第2の検査信号列2(CHK2)に関する出力尤度
(LoutCHK2)およびINF'に関する出力尤度(LoutINF2)
を生成する。ここで、DEC2は、INF'に関する入力尤度
(LinINF2)を入力して復号処理を実行できるが、初期
状態では、その値を0とする。また、CHK1についても、
初期状態では0とする。さらに、後述するステップ
(4)における処理のために、推定される第2の送信検
査信号列(CHK2)をCHK2=Gain2×LoutCHK2とする。な
お、係数Gain2については、後述する。 (3)前記INF'に関する出力尤度LoutINF2を、デインタ
ーリーブ器(DILV)55でデインターリーブし、生成し
た信号列をLinINF1とする。
【0026】(4)受信した情報信号列(INF)と、受
信した検査信号列(CHK)からCHKに含まれると推定され
る第2の送信検査信号列(CHK2)を減算した信号列(CH
K−CHK2)とを、第1の通信路復号器(DEC1)51に入
力して、検査信号列に含まれる第1の検査信号列(CHK
1)に関する出力尤度(LoutCHK1)、INFに関する出力尤
度(LoutINF1)、および、INFの誤り訂正復号信号列(D
ecINF)を生成する。ここで、DEC1は、前記ステップ
(3)で生成したINFに関する入力尤度(LinINF1)を入
力して復号処理を実行する。なお、CHK1は、初期状態で
は0とする。また、後続する処理のために、推定される
第1の送信検査信号列(CHK1)をCHK1=Gain1×LoutCHK
1とする。係数Gain1については、後述する。 (5)前記ステップ(4)で生成されたINFに関する出
力尤度(LoutINF1)をインターリーブ器(ILV)54で
インターリーブし、生成した信号列をINF'に関する入力
尤度LinINF2とする。 (6)上記の(2)〜(5)を反復する。 (7)所定の回数の反復の後、ステップ(4)で出力さ
れるINFの誤り訂正復号信号列DecINFを復号結果として
出力する。
【0027】このように本発明においては、第2の通信
路復号器(DEC2)52で求めたLoutCHK2は、CHKに含ま
れるCHK2の推定信号列を表わすものとして、CHK2=Gain
2×LoutCHK2とし、第1の通信路復号器(DEC1)51で
求めたLoutCHK1は、CHKに含まれるCHK1の推定信号列を
表すものとして、CHK1=Gain1×LoutCHK1としている。
そして、DEC2の入力側において、CHKからCHK1をあらか
じめ減算しておくことにより、CHK1の影響を除去してい
る。同様に、DEC1の入力側において、CHKからCHK2をあ
らかじめ減算しておくことにより、CHK2の影響を除去し
ている。なお、上記のように反復処理を行う理由は、CH
K1,CHK2の推定信号の精度を徐々に高めていくためであ
る。すなわち、反復回数は、求められる精度により決定
される。
【0028】前記係数Gain2の決め方は、例えば、(CHK
−Gain2×LoutCHK2)×LoutCHK2⇒0になるように、す
なわち、(CHK−Gain2×LoutCHK2)にLoutCHK2成分がな
くなり、(CHK−Gain2×LoutCHK2)とLoutCHK2の相関が
0になるように、Gain2を制御することにより決めるこ
とができる。また、係数Gain1の決め方も同様に、例え
ば、(CHK−Gain1×LoutCHK1)×LoutCHK1⇒0になるよ
うに、Gain1を制御することにより決めることができ
る。
【0029】ところで、符号化率=情報ビット数/(情
報ビット数+検査ビット数)で表わされる。ここで、第
1の通信路符号化器(ENC1)の符号化率をR1、第2の通
信路符号化器(ENC2)の符号化率をR2として、前述した
従来技術と本発明とを比較する。例えば、送信器1と2
から送出される各信号の符号化率を1/2とするとき、
前述した従来技術では、R1=2/3,R2=2/3とな
る。前述のように従来技術では、CHK1とCHK2は、各送信
局からの信号に時分割で含まれている。一方、本発明で
は、R1=1/2,R2=1/2となり、伝送効率を下げず
に、多くの検査ビットを伝送することができる。そし
て、検査信号の混合に対しては、上述した除去技術によ
り対処している。したがって、信頼性を向上させること
ができる。
【0030】受信器にとって、送信器1と送信器2から
到来する信号は、別々の方向からの信号であるため、指
向性アンテナを用い、その指向性を送信器1あるいは2
の方向に制御して受信検査信号列中に含まれるCHK1とCH
K2の受信強度を制御する方法を併用することにより、CH
K1とCHK2の分離精度を更に向上させることができる。す
なわち、前記ステップ(2)の第2の通信路復号器(DE
C2)52によるINF'の復号処理を行う場合には、指向性
アンテナの指向性を送信局2に向けて受信した検査信号
列(CHK)を用い、ステップ(4)の第1の通信路復号
器(DEC1)51によるINFの復号処理を行う時には、送
信局1からの信号を受信するように指向性を制御して受
信した検査信号列(CHK)を用いるようにすればよい。
また、送信器1と送信器2からの信号は、受信器の位置
により遅延時間が異なる。この影響の軽減は各送信局か
ら送信信号列をマルチキャリヤ信号で伝送することによ
り解決できる。
【0031】受信器が送信器1からも、送信器2からも
遠い位置にあるときは、DEC1とDEC2の反復処理回数を増
やす必要がある。また、受信器が送信器1に近く、送信
器2からは遠い位置にあるときは、DEC1のみにより、反
復を行わないで復号することもできる。なお、このとき
に、送信器2の送信信号の利得を下げる、あるいは、送
信停止とすることができる。逆に、受信器が送信器1か
らは遠く、送信器2に近い位置にあるときは、DEC2のみ
により、反復を行わないで復号することもできる。この
とき、送信器1の送信信号の利得を下げる、あるいは、
送信停止とすることができる。すなわち、反復処理を行
うか否か、また、反復処理を行う場合にはその回数、ま
た、どの送信器の送信電力を下げるか、あるいは、停止
するかは、受信器の位置、あるいは、受信器と送信器と
の距離に依存する。例えば、本発明を移動通信へ応用し
た場合においては、受信器の位置とは移動端末の位置で
あり、送信器1、2の位置は各固定局の位置に相当する
が、移動端末の位置は、移動端末から、各固定局までの
上り信号に対して、各固定局でその受信レベルを計測す
ることにより検出できる。したがって、この検出した距
離に応じて、各送信局の送信電力の制御や送信停止の処
理を行うことができる。また、この送信器1あるいは2
の送信信号の利得の制御あるいは送信停止の処理は、各
送信局を制御する中心局により行うことができる。
【0032】(本発明の第2の実施の形態)次に、本発
明の第2の実施の形態について、図2および図3を参照
して説明する。この実施の形態においては、送信局の数
は2に限定されず、平面上に複数の送信局が配置されて
おり、伝送方式として、マルチキャリヤ伝送方式を用い
た同一周波数帯域を利用した単一周波数ネットワークが
構成されている。本実施の形態は、第1の実施の形態を
拡張したものである。図2の(a)は、この実施の形態
の情報伝送システムの全体構成を示す図であり、各6角
形の領域の中心に固定の送信局が設けられており、各送
信局は、例えば有線回線で図示しない中心局に接続され
ている。すなわち、各送信局は、中心局からの信号を中
継する中継局の役割を果たしている。図中、1,2,
3,4という数字が記載されている領域には、それぞ
れ、送信器1,2,3,4を有する送信局が存在する。
また、受信器を有する受信局は、移動局とする。図中、
送信器1は複数個存在するが、受信器の位置から最も近
い位置の送信器1を考える。送信器2,3,4について
も同様である。
【0033】図2の(b)は、前記送信器1〜4の要部
構成を示す図である。この図に示すように、1で示され
る領域の送信局に設けられた送信器1は、情報信号列
(INF1)と、INF1に対して、第1の通信路符号化器(EN
C1)11で生成した第1の検査信号列(CHK1)を、各
々、マルチキャリヤ変調器13でマルチキャリヤ方式の
伝送信号に変換した第1の送信信号列(SIG1)を送信す
る。また、2で示される領域の送信局に設けられた送信
器2は、情報信号列(INF1)と、INF1にインターリーブ
器21(ILV2)により順番が変更されたインターリーブ
情報信号列(INF2)に対して第2の通信路符号化器(EN
C2)22で生成した第2の検査信号列(CHK2)を、各
々、マルチキャリヤ変調器23でマルチキャリヤ方式の
伝送信号に変換した第2の送信信号列(SIG2)を送信す
る。さらに、3で示される領域の送信局に設けられた送
信器3は、情報信号列(INF1)と、INF1にインターリー
ブ器31(ILV3)により順番が変更されたインターリー
ブ情報信号列(INF3)に対して、第3の通信路符号化器
(ENC3)32で生成した第3の検査信号列(CHK3)を、
各々、マルチキャリヤ変調器33でマルチキャリヤ方式
の伝送信号に変換した第3の送信信号列(SIG3)を送信
する。さらにまた、4で示される領域の送信局に設けら
れた送信器4は、情報信号列(INF1)と、INF1にインタ
ーリーブ器41(ILV4)により順番が変更されたインタ
ーリーブ情報信号列(INF4)に対して、第4の通信路符
号化器(ENC4)42で生成した第4の検査信号列(CHK
4)を、各々、マルチキャリヤ変調器43でマルチキャ
リヤ方式の伝送信号に変換した送信信号列4(SIG4)を
送信する。
【0034】前記図7の(c)に関して説明したものと
同様に、送信器1における情報信号列(INF1)と第1の
検査信号列(CHK1)からマルチキャリヤの第1の送信信
号列(SIG1)への変換は、逆離散フーリエ変換器(IDF
T)を用いることにより実現される。すなわち、まず、I
NF1のビット列を、QPSKなどの変調で、変調信号の
信号点にマッピングする。例えば、1,1という2ビッ
トを、例えば、1+jのような、1個の複素数で表現さ
れる信号に変換する。その後、この複素数信号列を、ID
FTのブロック長に応じて、いくつかのブロックに分割し
た後、各ブロックを直列−並列変換(S-P)を施した
後、これを周波数軸上の複素数値のブロックとして、順
番に、IDFTに入力し、ブロック変換を施した後、さら
に、各ブロックを、並列−直列変換(P-S)により変換
することにより、時間軸上の複素数値の各ブロック、す
なわち、シンボルが並ぶ。次に、伝送におけるマルチパ
スによる遅延信号の影響を抑制するため、各シンボルの
間にガードインターバルを設ける。CHK1についても、同
様の、QPSK,IDFT,P-S処理を行ない、これらの処理で
生成されたブロックをまとめて、SIG1としている。送信
器2における情報信号列(INF1)と第2の検査信号列
(CHK2)からマルチキャリヤの第2の送信信号列(SIG
2)への変換、送信器3におけるINF1とCHK3からマルチ
キャリヤのSIG3への変換、送信器4におけるINF1とCHK4
からマルチキャリヤのSIG4への変換、も同様に行われ
る。
【0035】図3は、前記受信局の受信器の要部構成を
示す図である。前記各送信器1〜4からの第1〜第4の
送信信号列SIG1,SIG2,SIG3,SIG4は、無線空間を経
て、受信局の受信器に受信信号列(SIG)として到来す
る。受信信号列(SIG)はSIG1,SIG2,SIG3,SIG4を含
んでいるが、これらの各レベル、各遅延時間は、受信局
の位置による。SIGを受信情報信号列の部分と受信検査
信号列の部分に分けて考えるとき、ガードインターバル
長が、遅延時間のばらつきよりも長ければ、受信情報信
号列には、SIG1,SIG2,SIG3,SIG4の情報信号部分、受
信検査信号列には、SIG1,SIG2,SIG3,SIG4の検査信号
部分が含まれていると仮定できる。
【0036】受信器には、マルチキャリヤ復調器と通信
路復号部が設けられている。マルチキャリヤ復調器60
には、送信側における逆フーリエ変換器(IDFT)とブロ
ック長の等しい離散フーリエ変換器(DFT)が設けられ
ている。このマルチキャリヤ復調器60では、まず、受
信情報信号列(SIG)の情報信号列部分から、ガードイ
ンターバルを除去した後、DFTのブロック長で分割した
後、シンボルブロックに、直列−並列変換(S-P),離
散フーリエ変換(DFT),並列−直列変換(P-S)の処理
を施し、QPSKの復調を施して、情報信号列(INF)
を出力する。同様に、SIGの検査信号列部分から、ガー
ドインターバルを除去した後、DFTのブロック長で分割
した後、シンボルブロックに、S-P,DFT,P-Sの処理を
施し、QPSKの復調を施して、検査信号列(CHK)を出力
する。このようにして出力される情報信号列(INF)に
は、送信器1〜4から送信されたINF1が混在している。
一方、検査信号列(CHK)には、送信器1〜4から送信
されたCHK1,CHK2,CHK3,CHK4が混在している。
【0037】受信器の通信路復号部は、第1の通信路復
号器(DEC1)61、第2の通信路復号器2(DEC2)6
2、第3の通信路復号器(DEC3)63、および、第4の
通信路復号器(DEC4)64の4個の通信路復号器、イン
ターリーブ器65、66、67、減算器68、69、7
0、71を備えている。ここで、各通信路復号器61〜
64は、前記第1の実施の形態における通信路復号器5
1、52と同様のものが用いられている。第1の通信路
復号器(DEC1)61は、前記情報信号列(INF)と前記
検査信号列(CHK)を入力して復号処理を行い、情報信
号に関する出力尤度(LoutINF1)と共に、第1の検査信
号列(CHK1)に関する出力尤度(LoutCHK1)が検査信号
に関する出力尤度として生成される。第2の通信路復号
器(DEC2)62は、インターリーブ器(ILV2)65でイ
ンタリ−ブされたINFと、CHKを入力して復号処理を行
い、情報信号に関する出力尤度(LoutINF2)と共に、第
2の検査信号列(CHK2)に関する出力尤度(LoutCHK2)
が検査信号に関する出力尤度として生成される。第3の
通信路復号器(DEC3)は、インターリーブ器(ILV3)6
6でインタリ−ブされたINFと、CHKを入力して復号処理
を行い、情報信号に関する出力尤度(LoutINF3)と共
に、第3の検査信号列(CHK3)に関する出力尤度(Lout
CHK3)が検査信号に関する出力尤度として生成される。
第4の通信路復号器(DEC4)は、インターリーブ器(IL
V4)67でインタリ−ブされたINFと、CHKを入力して復
号処理を行い、情報信号に関する出力尤度(LoutINF4)
と共に、第4の検査信号列(CHK4)に関する出力尤度
(LoutCHK4)が検査信号に関する出力尤度として生成さ
れる。
【0038】上記の、通信路復号器(DEC1)61,(DE
C2)62,(DEC3)63,(DEC4)64の復号処理を順
番に、各復号処理で得られた情報信号に関する出力尤度
(LoutINF1,LoutINF2,LoutINF3,LoutINF4)を他の復
号処理における情報信号に関する入力尤度(LinINF1,L
inINF2,LinINF3,LinINF4)として供給しながら実行す
る。例えば、前記(DEC1)61の出力尤度LoutINF1をイ
ンターリーブ(ILV2)して(DEC2)62の入力尤度LinI
NF2とし、(DEC2)62の出力尤度LoutINF2をデインタ
ーリーブ(DILV2)した後インターリーブ(ILV3)して
(DEC3)63の入力尤度(LinINF3)とし、(DEC3)6
3の出力尤度LoutINF3をデインターリーブ(DILV3)し
た後インターリーブ(INV3)して(DEC4)64の入力尤
度(LinINF4)とし、(DEC4)64の出力尤度LoutINF4
をデインターリーブ(DILV4)して(DEC1)61の入力
尤度とする。
【0039】同時に、第1の通信路復号器(DEC1)61
においては、減算器68に他の通信路復号器62〜64
から出力されるCHK2,CHK3,CHK4に関する出力尤度(Lo
utCHK2,LoutCHK3,LoutCHK4)を入力して、DEC1の入力
検査信号(CHK)におけるCHK2,CHK3,CHK4成分のキャ
ンセリングをするために利用し、第2の通信路復号器
(DEC2)においては、減算器69に通信路復号器63、
64、61からのCHK3,CHK4,CHK1に関する出力尤度
(LoutCHK3,LoutCHK4,LoutCHK1)を入力して、DEC2の
入力検査信号におけるCHK3,CHK4,CHK1成分のキャンセ
リングをするために利用し、第3の通信路復号器(DEC
3)においては、減算器70に通信路復号器64、6
1、62からのCHK4,CHK1,CHK2に関する出力尤度(Lo
utCHK4,LoutCHK1,LoutCHK2)を入力して、DEC3の入力
検査信号におけるCHK4,CHK1,CHK2成分のキャンセリン
グをするために利用し、さらに、第4の通信路復号器
(DEC4)64においては、減算器71に通信路復号器6
1、62、63からのCHK1,CHK2,CHK3に関する出力尤
度(LoutCHK1,LoutCHK2,LoutCHK3)を入力して、DEC4
の入力検査信号におけるCHK1,CHK2,CHK3成分のキャン
セリングをするために利用しながら、復号処理を反復す
る。
【0040】上記の反復処理により、検査信号列(CH
K)中に混在しているCHK1,CHK2,CHK3,CHK4の分離の
精度が徐々に向上し、高い性能の誤り訂正が実現され
る。なお、この実施の形態においても、前述した第1の
実施の形態と同様に、各減算器68〜71に入力される
CHK1〜CHK4の出力尤度に所定の係数Gain1〜Gain4を乗算
するようにしてもよい。
【0041】また、本実施の形態では、CHK1,CHK2,CH
K3,CHK4の分離は、通信路復号の処理過程で行ったが、
各送信局から受信局への信号の到来方向は異なるため、
受信局に指向性アンテナを用い、その指向性を制御する
ことによる、CHK1,CHK2,CHK3,CHK4の分離を併用する
ことにより、特性はさらに改善される。さらに、DEC1,
DEC2,DEC3,DEC4の処理は、必ずしもすべて行う必要は
ない。例えば、受信局が、送信局1と2には近いが、送
信局3、送信局4からは遠い位置にあるときは、DEC1と
DEC2のみの反復処理でよい。また、例えば、受信局が、
送信局1には近いが、送信局2、送信局3、送信局4か
らは遠い位置にあるときは、DEC1のみの非反復処理でよ
い。すなわち、反復処理を行うか否か、また、反復処理
の回数は、受信局と各送信局の位置関係に依存する。ま
た、例えば、受信局が、送信局1と2には近いが、送信
局3、送信局4からは遠い位置にあるときは、DEC1とDE
C2のみの反復処理を行うため、このとき、送信局3、送
信局4の出力送信信号は不要であり、利得を下げる、あ
るいは、送信停止とすることができる。同様に、例え
ば、受信局が、送信局1に近く、DEC1のみの復号を行う
場合、送信局2、送信局3、送信局4からの信号は不要
であり、利得を下げる、あるいは、送信停止とすること
ができる。すなわち、どの送信局の送信信号を停止する
かは、受信局と各送信局の位置関係に依存する。さら
に、送信器1,2,3,4の処理を中心局で行い、各送
信局を、信号を中継するだけの中継局とすることもでき
る。
【0042】(本発明の第3の実施の形態)次に、本発
明の第3の実施の形態について、図4〜6を参照して説
明する。ここでは、前述した第1の実施の形態と同様
に、送信器1を有する固定の第1の送信局(送信局
1)、送信器2を有する固定の第2の送信局(送信局
2)、受信器を有する移動する受信局、および、図示し
ない中心局を有するシステムを仮定して説明する。な
お、前記受信局は、移動通信においては、移動端末に相
当する。
【0043】図4は、この実施の形態における送信側の
構成を示す図である。送信側では、送信すべき情報信号
列(INF0)を、各々、4状態、符号化率R=1/2の組
織符号化形式の2個の通信路符号化器(ENC、ENC')8
2、83を有するターボ符号化器81に入力して、検査
信号列を生成する。例えば、INF0の信号長LがL=25
6であるとすると、信号長2の終端信号列(T-INF0)を
付加して、ENC82に入力し、信号長L=256の検査
信号列(CHK0)と、信号長2のその終端信号列(T-CHK
0)を生成する。同様に、INF0をインターリーブ器(IL
V)により信号の順番を変更したインターリーブ情報信
号列(INF0')に、信号長2の終端信号列(T-INF0')を
付加して、ENC83に入力し、信号長L=256の検査
信号列(CHK0')と、信号長2のその終端信号列(T-CHK
0')を生成する。次に、分割処理部84において、生成
したCHK0とCHK0'から成る信号長L=512の検査信号
列を2個の等しい信号長L=256の第1の検査信号列
(CHK1)と第2の検査信号列(CHK2)に分割する。この
分割の仕方としては、例えば、前記信号長L=512の
検査信号列(CHK0+CHK0')の偶数番目のビットをまとめ
て第1の検査信号列CHK1とし、奇数番目のビットをまと
めて第2の検査信号列CHK2とする方法をとる。
【0044】次に、フレーム変換部85により、前記情
報信号列INF0、前記終端信号列T-INF0およびT-INF0'、
前記検査信号列の終端信号列T-CHK0およびT-CHK0'、前
記第1および第2の検査信号列CHK1およびCHK2から、第
1の送信信号列(送信信号列1)と第2の送信信号列
(送信信号列2)を生成する。図示するように、前記送
信信号列1は、情報フレーム(FRM-INF)と第1の検査
フレーム(FRM-CHK1)から構成される。ここで、情報フ
レーム(FRM-INF)は、前記情報信号列INF0、前記終端
信号列T-INF0およびT-INF0'から成り、信号長L=26
0である。また、第1の検査フレームFRM-CHK1は、前記
第1の検査信号列CHK1(前記検査信号列CHK0とCHK0'の
偶数番目の信号)、前記検査信号列の終端信号列T-CHK0
およびT-CHK0'から成り、信号長L=260である。ま
た、前記送信信号列2は、情報フレーム(FRM-INF)と
第2の検査フレーム(FRM-CHK2)からなる。ここで、情
報フレームFRM-INFは、前記送信信号列1における情報
フレームと同一の信号であり、また、第2の検査フレー
ムFRM-CHK2は、前記第2の検査信号列CHK2(前記検査信
号列CHK0とCHK0'の奇数番目の信号)、前記検査信号列
の終端信号列T-CHK0およびT-CHK0'から成り、信号長L
=260である。
【0045】このようにして生成された送信信号列1
は、前記第1の送信局の送信器1に供給される。送信器
1において、前記情報フレームFRM-INFをQPSK変調
器86でQPSK変調して、260個の信号を130個
の複素数信号列(SIG-INF0)に変換した後、13個の信
号ずつ、10個の信号列に分割する。同様に、前記第1
の検査フレームFRM-CHK1をQPSK変調して、260個
の信号を130個の複素数信号列(SIG-CHK1)に変換し
た後、13個の信号ずつ、10個の信号列に分割する。
次に、このようにして分割された各13個の信号を、1
3点の直列−並列変換器(S/P)87により並列信号列
に変換する。そして、この13個の要素からなる信号列
に受信の際の等化の便宜のためのパイロット信号を1個
加えて14個の要素からなる信号列とし、これを、1か
ら16番目までの入力点をもつ16点逆離散フーリエ変
換器(IDFT)88の2から15までの入力点に加える。
このとき、IDFT入力の両端の1番目と16番目の信号は
ヌルとして、0を入力する。ここで、前記14個の信号
の中のパイロット信号の位置は、信号列をIDFT88に加
える毎に、シフトしていくようにする。すなわち、IDFT
88に信号列を加える毎に、パイロット信号の入力点は
2から15までシフトしていき、これを繰り返す。
【0046】図5の(a)は、このIDFT88の入力信号
を示す図である。ここで、0はヌル信号を、Pはパイロ
ット信号、そして、空白は信号の入力を意味している。
パイロット信号の送信値は受信側で既知であり、後述す
るように、受信側において、パイロット信号の受信値と
既知の送信値との差分から、伝送路歪を等化することが
できる。また、位置をシフトすることにより、2から1
5のIDFT入力点の全てに対して等化することができる。
前記IDFT88の出力は、16点の並列−直列変換器(P/
S)89により、16個の要素からなる直列信号列に変
換される。このようにして、送信器1から、送信情報フ
レームTRA-INF0と第1の送信検査フレームTRA-CHK1から
なる送信フレームが送出される。
【0047】一方、第2の送信局の送信器2には、前記
送信信号列2が供給される。そして、前記送信器1と同
様に、QPSK変調器90において、前記情報フレーム
FRM-INFと第2の検査フレームFRM-CHK2を各々をQPS
K変調して、各々、260個の信号を130個の複素数
信号(SIG-INF0,SIG-CHK2)に変換した後、13個の信
号ずつの信号列に分割し、直列−並列変換器91により
並列信号列に変換する。次に、各13個の要素からなる
前記信号列に受信の際の等化の便宜のためのパイロット
信号を1個加えて14個の要素からなる信号列とし、こ
れを、1から16番目までの入力点をもつ16点の逆離
散フーリエ変換器(IDFT)92の2から15までの入力
点に加える。また、IDFT入力の両端の1と16番目の信
号はヌルとして、0を入力する。すなわち、14個のサ
ブキャリヤをもつマルチキャリヤ信号が生成される。
【0048】ここで、14個の信号の中のパイロット信
号の位置は、信号列をIDFTに加える毎に、シフトしてい
く。パイロット信号の送信値は受信側で既知であり、パ
イロット信号の受信値と既知の送信値との差分から、伝
送路歪を等化することができる。また、位置をシフトす
ることにより、2から15のIDFT入力点の全てに対して
等化することができる。図5の(b)は、このIDFT92
の入力点の信号を示す図である。ここで、前記送信器1
からの第1の検査フレームFRM-CHK1の伝送路と、送信器
2からの第2の検査フレームFRM-CHK2の伝送路を別々に
推定するために、お互いの干渉を抑える必要がある。従
って、図5の(a)、(b)に示すように、送信器1が
FRM-CHK1の信号列(SIG-CHK1)にパイロット信号を加え
てIDFT88の2から15の入力点に加えている検査フレ
ームの期間、そのパイロット信号の入力点には、送信器
2では、信号を送らない、すなわちヌル信号とする。同
様に、送信器2がFRM-CHK2の信号列(SIG-CHK2)にパイ
ロット信号を加えてIDFT91の2から15の入力点に加
えている検査フレームのとき、そのパイロット信号の入
力点には、送信器1では、ヌル信号としている。前記ID
FT92の出力は、並列−直列変換器(P/S)93におい
て直列信号列に変換される。このようにして、送信器2
から、送信情報フレームTRA-INF0と第2の送信検査フレ
ームTRA-CHK2からなる送信フレーム(送信信号列)が送
出される。この伝送系は、単一周波数ネットワークを構
成しており、前記送信器1からの送信信号と前記送信器
2からの送信信号は同一周波数の信号とされている。
【0049】図6は、受信器の構成の要部を示す図であ
る。受信器は、前記送信器1からの信号と前記送信器2
からの信号を受信するため、受信信号列(受信フレー
ム)のうちのREC-INFには、前記送信器1からの送信情
報フレームTRA-INF0と前記送信器2からの送信情報フレ
ームTRA-INF0が含まれており、REC-CHKには、前記送信
器1からの第1の送信検査フレームTRA-CHK1と前記送信
器2からの第2の送信検査フレームTRA-CHK2が含まれて
いる。
【0050】受信器において、REC-INFとREC-CHKを16
個の信号ずつ、それぞれ10個の信号列に分割したの
ち、16点の直列−並列変換器(S/P)101を経て並
列信号に変換し、16点の離散フーリエ変換器(DFT)
102で信号を変換した後、前記挿入されたパイロット
信号から伝送歪みを推定し、等化器103で等化を行
う。そして、等化器103の出力を13点の並列−直列
変換器(P/S)104で直列信号に変換し、前記REC-INF
に対応するSIG-INF(13×10個の信号)と前記REC-C
HKに対応するSIG-CHK(13×10個の信号)をQPS
K復調器105でQPSK復調し、260個の信号をも
つ受信情報フレーム(T-INF,T-INF',INFを含む)と、
260個の信号をもつ受信検査フレーム(T-CHK,T-CH
K',CHK12を含む)を生成する。この260個の信号を
もつ受信情報フレームのうち、T-INF,T-INF'は、前記
送信側におけるT-INF0とT-INF0'に対応する受信信号列
である。残りの256個は、INF0に対応する受信信号列
である。また、260個の信号をもつ受信検査フレーム
のうち、T-CHK,T-CHK'は、前記送信側におけるT-CHK0
とT-CHK0'に対応する受信信号列である。また、残りの
256個(CHK12)は、前記送信側におけるCHK1とCHK2
が合わさった受信信号列である。
【0051】次に、フレーム変換部106において、前
記受信情報フレームと前記受信検査フレームから、それ
らに含まれている各情報、すなわち、受信T-INF,受信T
-INF',受信INF,受信T-CHK,受信T-CHK',受信CHK12を
取り出す。そして、前記受信CHK12の各信号について
は、減算器110と111を介して、逆分割処理部11
2に入力し、それぞれ、256個の要素から成る2つの
信号列、受信CHKと受信CHK'を生成する。この逆分割処
理部112は、送信側における前記分割処理部84と逆
の処理を行うものであり、前記減算器110から出力さ
れる受信CHK12を前述したCHK1に対応する信号、前記減
算器111から出力される受信CHKを前述したCHK2に対
応する信号として入力し、前述したCHK0に対応する25
6個の要素から成る信号列(受信CHK)および前述したC
HK0'に対応する256個の要素から成る信号列(受信CH
K')を出力する。例えば、前述した分割の仕方を採用し
ている場合には、減算器110からの出力を受信CHK+
受信CHK'の偶数番目の位置に配置し、減算器111から
の出力を受信CHK+受信CHK'の奇数番目の位置に配置す
る。
【0052】次に、このようにして生成された受信T-IN
F,受信T-INF',受信INF,受信T-CHK,受信T-CHK',受
信CHK,受信CHK'の各信号をターボ復号器107に入力
し、ターボ復号を実行する。なお、このターボ復号器1
07は、通信路復号器(DEC)108および(DEC')1
09を有しており、これらは、前記第1および第2の実
施の形態における通信路復号器と同様に、入力信号列の
各要素の信頼度を表す入力尤度(事前尤度)信号列を入
力でき、かつ、出力信号列の各要素の信頼度を表す出力
尤度信号列を出力できる最大事後確率復号器(MAP復
号器)である。
【0053】ターボ復号の手順は、次の通りである。 (1)インターリーブ器ILVでインターリーブした前記
受信INFを受信INF'として、これと、受信T-INF'、受信C
HK'、受信T-CHK'から、CHK'の出力尤度(LoutCHK')を
計算する(DEC109)。 (2)受信INF、受信T-INF、受信CHK、受信T-CHKから、
CHKの出力尤度(LoutCHK)を計算する(DEC'108)。 (3)前記LoutCHK'と前記LoutCHKに対し、分割処理部
113で前述した送信側の分割処理部84と同様の分割
処理を施し、LoutCHK'とLoutCHKの奇数番目の成分列(L
outCHK2)および偶数番目の成分列(LoutCHK1)を生成
する。そして、LoutCHK2を、受信CHK12に含まれているC
HK2の尤度とし、受信CHK12から減算する(減算器11
0)。また、LoutCHK1を受信CHK12に含まれているCHK1
の尤度として、受信CHK12から減算する(減算器11
1)。各減算出力に対し、前記逆分離処理を行い、受信
CHKおよび受信CHK'を更新する。 (4)受信INF'、受信T-INF'、(3)で処理した受信CH
K'、受信T-CHK'から、INF'の出力尤度(LoutINF')を計
算する(DEC'109)。このとき、LoutINFをインター
リーブした信号を入力尤度としてDEC'109に供給す
る。 (5)受信INF、受信T-INF、(3)で処理した受信CH
K、受信T-CHKから、INFの出力尤度(LoutINF)を計算す
る(DEC108)。このとき、LoutINF'をデインターリ
ーブした信号を入力尤度として、DEC108に供給す
る。 上記の(1)から(5)を反復すると、LoutCHK1、Lout
CHK2の計算精度が徐々に向上し、前記減算器110から
出力される受信CHK12に含まれているCHK2成分の除去精
度、および、前記減算器111から出力される受信CHK1
2に含まれているCHK1成分の除去精度が向上し、同時にL
outINF、LoutINF'の計算精度が徐々に向上し、復号出力
DecINFの誤り訂正特性が向上する。
【0054】なお、上記においては、受信CHK12の段階
でCHK1とCHK2の分離を行うようにしているが、これに限
られることはなく、CHKとCHK'とに逆分割処理した後の
段階で、分離処理を行うように構成することもできる。
また、干渉除去が十分でない場合は、指向性アンテナに
より、送信器1と送信器2からの到来受信信号を独立し
て受信することにより、干渉除去の精度を向上させるこ
とができる。
【0055】以上のように、この実施の形態では、符号
化率1/2の2個の通信路符号化器でターボ符号化して
いるため、送信側での符号化率は1/3となる。尤度推
定あるいは指向性アンテナとの併用による干渉除去が完
全に行われた場合、受信側では、符号化率1/3の誤り
訂正復号を行っていることになる。本実施の形態と同一
の伝送効率を従来技術で構築する場合、各送信器から出
力される検査フレームの長さを260にするため、符号
化率2/3の2個の通信路符号化器でターボ符号化する
ことになり、送信側での符号化率は1/2となる。この
ように、本実施の形態によれば、誤り訂正特性を向上す
ることができる。
【0056】また、上述した第1および第2の実施の形
態では、各送信局から送信する検査信号列は、互いに異
なったインターリーブ器で順序を変更した情報信号列に
対して、各々、通信路符号化を施し生成している。従っ
て、送信器の数だけ、互いに異なったインターリーブ器
を要する。一方、本実施の形態では、検査信号列を分割
して、各送信器に割り振るため、インターリーブ器を増
やさずに、分割数を増やすことにより、容易に、より多
くの送信器をもつシステムに適用することができる。な
お、本実施の形態におけるパイロット信号による等化
は、前述した第1および第2の実施の形態においても適
用することができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の情報伝送
システムおよび信号受信装置によれば、各送信局から送
信される信号のうち、各検査信号列は異なったものを用
いても、受信局の通信路復号の過程において特定の検査
信号列の成分を除去することができ、各検査信号列の分
離が可能となる。したがって、通信路復号が可能とな
り、効率的な情報伝達を実現するためのより自由なシス
テム設計が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における全体構
成、送信器および受信局の要部構成を示す図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態における全体構成
と送信器の要部構成を説明する図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態における受信器の
要部構成を示す図である。
【図4】 本発明の第3の実施の形態における送信側の
要部構成を示す図である。
【図5】 本発明の第3の実施の形態における逆フーリ
エ変換器への入力を説明するための図である。
【図6】 本発明の第3の実施の形態における受信側の
要部構成を示す図である。
【図7】 マルチキャリヤ伝送方式とターボ符号からな
る伝送システムにおける全体構成および送信器の構成を
示す図である。
【図8】 図7に示した伝送システムにおける受信器の
構成を示す図である。
【符号の説明】
1、2 送信局 5 受信局 11、22、32、42、82、83 通信路符号化器 21、31、41、53、54、65〜67 インター
リーブ器 51、52、61〜64、108、109 通信路復号
器 55 デインターリーブ器 56、57、68〜71、110、111 減算器 13、23、33、43、60 マルチキャリヤ復調器 81 ターボ符号化器 84、113 分割処理部 85、106 フレーム変換部 86、90 QPSK変調器 87、91、101 直列−並列変換器 88、92 逆離散フーリエ変換器 89、93、104 並列−直列変換器 102 離散フーリエ変換器 103 等化器 105 QPSK 復調器 107 ターボ復号器 112 逆分割処理部 INF、INF0、INF1 情報信号列 CHK、CHK1〜CHK4 検査信号列 SIG1〜SIG4 送信信号列 SIG 受信信号列
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2001−127648(JP,A) 特開2000−196467(JP,A) 特開 平9−261143(JP,A) 特開 平8−274756(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 13/00 H04B 7/24 H04J 11/00 H04L 1/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の送信局と、少なくとも1個の受信
    局とを有し、各送信局から同一の情報信号列を送信する
    情報伝送システムであって、 前記各送信局は、前記情報信号列と、該情報信号列に関
    する検査信号列であって、隣接する送信局とは互いに異
    なる検査信号列とを含む送信信号列を送信するように構
    成されており、 前記受信局は、前記複数の送信局から受信した受信信号
    列に含まれている前記複数の検査信号列のうちの少なく
    とも1つの検査信号列成分を減少させる手段を有し、該
    少なくとも1つの検査信号列成分が減少された検査信号
    列を用いて前記受信信号列に含まれている前記情報信号
    列の復号処理を行うように構成されていることを特徴と
    する情報伝送システム。
  2. 【請求項2】 隣接する前記送信局のうちの一の送信局
    の検査信号列は、前記情報信号列に対する通信路符号化
    処理により生成されたものであり、他の送信局の検査信
    号列は、インターリーブされた前記情報信号列に対する
    通信路符号化処理により生成されたものであることを特
    徴とする前記請求項1記載の情報伝送システム。
  3. 【請求項3】 隣接する前記送信局の検査信号列は、前
    記情報信号列に対する通信路符号化処理により生成され
    た検査信号列を分割して生成した互いに異なる検査信号
    列であることを特徴とする前記請求項1記載の情報伝送
    システム。
  4. 【請求項4】 前記各送信信号列はマルチキャリヤ信号
    であることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに
    記載の情報伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記各検査信号列はパイロット信号を含
    み、隣接する前記送信局からのパイロット信号は異なる
    周波数領域および異なる時間領域に存在するようになさ
    れていることを特徴とする前記請求項4記載の情報伝送
    システム。
  6. 【請求項6】 前記送信局の送信利得は、前記受信局と
    の位置関係に応じて制御されることを特徴とする前記請
    求項1〜5のいずれかに記載の情報伝送システム。
  7. 【請求項7】 情報信号列と該情報信号列に関する第1
    の検査信号列とを含む第1の送信信号列と、前記情報信
    号列と前記情報信号列に関する第2の検査信号列とを含
    む第2の送信信号列とを含む受信信号列であって、該受
    信信号列のうちの情報信号列は前記第1の送信信号列に
    含まれる情報信号列と前記第2の送信信号列に含まれる
    情報信号列とを含み、前記受信信号列のうちの検査信号
    列は前記第1の検査信号列と前記第2の検査信号列とを
    含む受信信号列を受信する信号受信装置であって、 前記受信信号列のうちの検査信号列に含まれる前記第1
    の検査信号列成分を減少させる手段あるいは前記受信信
    号列のうちの検査信号列に含まれる前記第2の検査信号
    列成分を減少させる手段の少なくとも一方を有すること
    を特徴とする信号受信装置。
  8. 【請求項8】 前記受信信号列のうちの情報信号列と前
    記受信信号列のうちの検査信号列を入力し、前記第1の
    検査信号列に関する出力尤度を生成する第1の通信路復
    号手段と、 前記受信信号列のうちの情報信号列と前記受信信号列の
    うちの検査信号列を入力し、前記第2の検査信号列に関
    する出力尤度を生成する第2の通信路復号手段とを有
    し、 前記受信信号列のうちの検査信号列に含まれる前記第2
    の検査信号列成分を減少させる手段は、前記第2の通信
    路復号手段から出力される前記第2の検査信号列に関す
    る出力尤度に基づいて、前記第1の通信路復号手段に入
    力される前記受信信号列のうちの検査信号列から前記第
    2の検査信号列成分を減少させる手段であり、 前記受信信号列のうちの検査信号列に含まれる前記第1
    の検査信号列成分を減少させる手段は、前記第1の通信
    路復号手段から出力される前記第1の検査信号列に関す
    る出力尤度に基づいて、前記第2の通信路復号手段に入
    力される前記受信信号列のうちの検査信号列から前記第
    1の検査信号列成分を減少させる手段であることを特徴
    とする前記請求項7記載の信号受信装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の通信路復号手段の復号処理と
    前記第2の通信路復号手段の復号処理を反復することを
    特徴とする前記請求項8記載の信号受信装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の通信路復号手段および前記
    第2の通信路復号手段の復号処理における反復回数は、
    前記第1の送信信号列を送信する装置および前記第2の
    送信信号列を送信する装置との位置関係に応じて決定さ
    れることを特徴とする前記請求項9記載の信号受信装
    置。
  11. 【請求項11】 指向性アンテナを有し、前記第1の送
    信信号列の受信利得あるいは前記第2の送信信号列の受
    信利得を制御することを特徴とする前記請求項7〜10
    のいずれかに記載の信号受信装置。
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