JP3215506U - 消火具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゴミ箱からの出火を防ぐ消火具を提供する。【解決手段】消火液又は粉末等消火剤を封入した容器1と、その容器1の吊り具2とからなる消火具である。容器1は吊り具2に装填され、容器1は少なくとも表面一部に火熱又は負荷で破裂する破裂部3を有する。破裂部3は低融点部や、針で破裂する薄弱部として形成され、低融点部は素材自体が火熱で溶融する部位であり、薄弱部は負荷によって破裂する部位である。容器1は隙間21を有する枠体22に装填されてゴミ箱B内に吊り下げられて使用される。枠体22の隙間21から火熱を受けて、破裂して消火液等を散布し、消火する。【選択図】図1

Description

本考案は、ゴミ箱に取り付けて使用する消火具である。
消火具は、ゴミ箱の内部発火を即座に自動消火することを目的とする。
居酒屋などの店舗に設置されたゴミ箱、公園や公共施設に設置されたゴミ箱、家庭内のゴミ箱、などゴミ箱から発火する火災がある。火の不始末や何らかの原因で、ゴミ箱内部で小さな発火が起きる。
屋内外に設置されるゴミ箱の内部から人的不始末や様々な原因で発火した場合、自動的に消火する装置等については、従来種々の提案がなされ、様々な装置が開発されている。
例えば、ゴミ箱の内部発火に対しての消火具等には次のような特許文献1〜特許文献6がある。
特開平11−349101「ゴミ箱」 特許第3263922号「ゴミ箱用消火具」 実開昭62−107851「消火シート」 特開平07−109001「消火機構付ゴミ回収箱」 特許第2790428号「ゴミ箱用の消火装置」 実用新案登録第3133875号「ゴミ箱」
従来の前掲の消火具は、各種ゴミ箱の形態に合わせた構造である。
蓋があるものやないものなど各種特有の形態の箱・容器を前提とするので、どれにでも取り付けられるというものではない。
特許文献1は、蓋体の内側面に、消火用材料を供えるとともに、該消火用材料を、ゴミ収容部内に生じた火による過熱で破られる凸部を有する保持材内に保持した構成である。
特許文献2は、中央に通気孔を設けた蓋の裏面に、袋体の一側が、水を保持するが炎には容易に破壊されるセロファン又はプラスチックフィルムとなっている消火容器からなる構成である。
特許文献3は気泡を内包した独立密封膨出部を多数形成した消火シートである。
特許文献4は、可燃性材料からなる消火剤容器が発火で消火剤を放出するとその重量移動で警告板が起立する構成である。
特許文献5は、火災感知器と消火剤噴出装置を設けたもので、電気回路で動作する構成である。
特許文献6はゴミ箱内を発火時に空気遮断して密閉消火する構成である。
特許文献1、特許文献2は、容器の蓋を利用するものであり、変形蓋や蓋のないゴミ箱には不向きな課題があり、蓋自体に特定の構造を備えることが前提となるものである。
特許文献3は、気泡室を備えた消火シートであるが、破裂する気泡部分は常に上面に位置するために、設置した場所によっては消火液の噴出が発火個所に到達しないおそれが多分にあり、実際上は課題があった。
特許文献4、特許文献5、比較的構造が複雑で消火性能も多機能性もあるが、特定のゴミ箱に装置することになり、汎用性や簡易性、低廉性でもう一歩である。
特許文献6は、ゴミ箱内を空気遮断して消火するもので、蓋付の容器に限定されるとともに、気密に密封する構造は、部品の精度もある程度高度堅牢なものとなる。汎用性や簡易性、低廉性で課題が残る。
本考案は、これらの開示技術を基礎として改良したもので、廉価にでき、構造も単純で、迅速性があり消火能力が高く、かつ各種のゴミ箱に使用できるものを案出した。
本考案の消火具は、ゴミ箱の内部発火を小さいうちに即座に自動消火することを目的とするもので、後付でもゴミ箱に取り付けて使用できる消火具の開発を課題とする。
本考案は、前記課題を解決するため、吊り具とこれに装填する消火用の容器を備えた消火具を提案する。
吊り具と組み合わせることで、消火用の容器の位置や配置を自在に変化でき、汎用性のある消火具を提供できる。
本考案は、主としてゴミ箱の内部発火を小さなうちに即座に消火する消火具で、消火液又は粉末等消火剤を入れた容器と、その容器の吊り具とからなる消火具であって、前記容器は前記吊り具に装填され、前記容器は少なくとも表面の一部に火熱又は負荷で破裂する破裂部を有することを特徴とする。
破裂部は、ゴミ箱内の発火による温度上昇で破裂する低融点部や、針で破裂する薄弱部として形成され、低融点部は素材自体が火熱で溶融する部位であり、薄弱部は負荷によって破裂する部位である。
薄弱部という表現は、針を刺しで破裂できる肉薄性、左右からの物理的な引っ張りで破れる薄弱性を有するという意味である。周囲より薄弱ということのみを意味しない。
薄弱部は、容器を、壁面に投げつけて強く当てた時にも、破裂する程度の強度が好ましい。
火災の場合は、消火剤の入った容器のみも利用できる。
容器は、吊り具の本体である隙間を有する枠体に装填されてゴミ箱内に吊り下げられて使用される。枠体の隙間から火熱を受けて、破裂して消火液等を散布し、消火する。
容器の破裂部が破裂されることで、容器内部の消火液又は粉末等消火剤を放出する。
消火液は、水、強化液である。
粉末等消火剤は、液剤ではなく、泡、ガス、粉末等である消火剤である。
ゴミ箱の設置場所やゴミの種類、その火災の種類によって、冷却消火(水・強化液)か窒息消火(泡、ガス、粉末)に適する消火液や粉末等消火剤を選択できる。
前記容器は、ゴミ箱内の発火による温度上昇でその低融点部が破裂され或いは薄弱部が破裂され内部の消火液又は粉末等消火剤を放出する。
容器は、耐水性・不水溶性であるが、破裂部として低融点部や薄弱部はその表面一部に設けられる。
低融点部又は薄弱部は、容器の少なくとも一部に、線条や点状に設けられ、火熱又は負荷で破裂する。
破裂により、消火液又は粉末等消火剤を噴出し散布する。
前記破裂部の一態様である低融点部は、ゴミ箱内の発火による温度上昇で破壊される低融点部で、少なくとも一部に80℃以上の火熱で溶融破裂するフィルムで形成したものや、
空気を内包して内部の消火液に触れない空気室の頂点を低融点部として散在形成したもの、
容器の表面から内部の消火液又は粉末等消火剤から隔絶したひねり突出した空気室を有する低融点部を散在形成したもの、
低融点合金箔を散在させた素材或いは低融点細線条を散在させた素材から形成したもの、などである。
低融点部は、水などの消火液に接触していなければ熱分散せず、溶融破裂しやすいので、突出した空気室の頂点を多数散在形成し、吊り具の枠から垂下させて設けた構成などは、吊り具の構造と相俟って、溶融破裂の確立をあげることができる。
薄弱部は、形状記憶合金板の復元力で鋭利な針が突出して容器の一部を破裂する構成において針の当接部分を薄弱部にした構成や、バイメタル板の先端に針を設けて屈折力で鋭利な針が突出して容器の一部を破裂する構成において針の当接部分を薄弱部にした構成が提案できる。
さらに薄弱部は、容器に間欠的に熱収縮樹脂片を設け左右に貼付された熱収縮樹脂片の収縮力で左右から引っ張られて破裂する構成において熱収縮樹脂片の中間を薄弱部とした構成も提案する。
熱収縮の利用では、内面に針を付設した熱収縮チューブを容器に嵌めこみ、熱収縮によって針の当接する個所を破裂する薄弱部とした構成も簡易である。
薄弱部は、破裂する部位であるので、他の周辺部位より薄弱に形成し、容器の製造時に薄弱部を形成しても、後付フィルム等を貼付して形成しても良い。
形状記憶合金の復元力で鋭利な針が突出して容器を破裂させる構成や、バイメタルの先端に針を設けて屈折力で鋭利な針が突出して容器を破裂させる構成や、熱収縮樹脂の収縮力で鋭利な針が突出して容器を破裂させる構成では、針付の形状記憶合金板やバイメタル板を容器の下方に取り付けたり、吊り具の枠体に取り付けたり、内面に針を付設した熱収縮チューブを容器に囲繞して、収縮力で破裂させる構成を提案する。
前記破裂部は、容器の一部分として形成するか或いは貼付フィルムによって形成される。
容器全体は、液体や粉末剤を封入できる合成樹脂製の薄いフィルムや薄い素材で作成されている。
容器形状は、円筒体、袋体、箱体、扁平体、空気室突出部を角状に多数設けた異形体などである。
容器は、吊り具に装填されて使用するので、吊り具に装填できる細い形体、薄い形体が選ばれる。
容器自体に、吊るためのリングを、容器の左右端部などに設けても良い。
消火液等を封入した容器は、吊り具に装填されて、消火具として、ゴミ箱の内部に掛け具で吊るされて、消火に備える。
吊り具は、ゴミ箱への掛け具と隙間を設けた枠体を備えており、その枠体に前記消火液等を封入した容器を装填する。
枠体(容器の装填空間を備えた枠用具)は、格子状針金枠体や、網状の枠体や、コイル枠体で、形状は細く、薄い形である。
不燃性素材で作成された隙間を設けた柔軟な弾性螺旋条コイル枠体は、伸縮自在で、ゴミ箱に合わせて変形させることもでき、比較的細く形成もできるのでコイル状の枠体は好ましい形態である。
コイル枠体は、伸縮自在、屈折自在で、ゴミ箱の大きさに容易に合わせて掛け具で吊るして使用できる。
さらには、弾性螺旋条コイル枠体には、熱によって、針が立ち上がる形状記憶合金板を配して、物理的に容器を破裂させる構成にすることもできる。
本考案は前記の構成であり、次の技術的効果がある。
(1)本考案の消火具は、吊り具と消火液又は粉末等消火剤を封入した容器からなり、ゴミ箱に、吊り具で消火用の容器を吊るすだけであるので、取り付けが簡易である。
(2)本考案の消火具は、消火液又は粉末等消火剤を封入した容器を、針金などで作った吊り具で、ゴミ箱内の所定高さにセットできる。
消火用の容器は、そのゴミ箱の使用状態に合わせて、内部の任意の高さに、位置の調整をして配置ができることで、発火に対して適切な消火が期待できる。
(3)消火具において、消火液又は粉末等消火剤を封入した容器は、吊るす数個を適宜増減できるので、消火能力の調整も可能である。
(4)吊り具で消火用の容器を吊るすだけの構造であるので、屋内外のどのような形態のゴミ箱にも配置でき、ゴミ箱の形状や蓋の有無に関係なく配置できる。
(5)本考案の消火具は、部品点数が少なく、構造も簡易で、低廉な製造費が可能で、コストパフォーマンスが高い。
図1は本考案に係る消火具の実施例1であって、ゴミ箱に吊り具を掛け、吊り具の枠体に消火液又は粉末等消火剤の入った容器をセットする説明図である。 図2は実施例1に示す消火具の、消火液又は粉末等消火剤を入れた容器の正面図と、その中央断面を示す説明図である。 図3は、消火液又は粉末等消火剤を入れた容器に形成する異なる破裂部の実施例2を示すもので、拡大断面の一例を示すとともに、枠体に取り付けた形状記憶合金の先端に針を設けて破裂部に当てて破裂する一例の説明図である。 図4は、破裂部である低融点部の異なる実施例3を示すもので、低融点部は、容器の表面から内部の消火液又は粉末等消火剤から隔絶した空気室を有する構成である。容器の斜視図と、容器のA−A線の横断面図で示す説明図である。
図5は、本考案に係る消火具の容器低融点部の異なる実施例4を示すものであって、低融点部は容器の表面から垂れた捻り部の先端に空気室を設けたものである。掛け具と弾性螺旋条コイル枠体からなる吊り具と組み合って使用されることの説明図である。 図6は、本考案に係る消火具であって、掛け具と弾性螺旋条コイル枠体からなる吊り具と、蛇腹状の容器で低融点部が蛇腹突起部の頂点にある異なる実施例5を示す説明図である。容器の蛇腹突起部にある低融点部を形成する空気室の下方が、夫々弾性螺旋条コイル枠に挟まれて、空気室と消火液を分離した状態を多数個所で維持して、ゴミ箱内の火熱を受けて低融点部は容易に破裂する構成である。
図7は同じく空気室を備えた突起部を上下左右に列設した変形例の容器を示すもので、両端にリングを設けて、掛け具で吊るして使用されるものの側面図である。 図8は、実施例6で熱収縮樹脂片を容器表面に間欠的に配置して中間にある薄弱部を左右の熱収縮樹脂片の収縮力で破裂させる構成とした側面図である。 図9は、内面に針を付設した高収縮チューブ(熱収縮チューブ)を容器に嵌めて囲繞して、チューブの収縮力で破裂させる構成の説明図である。
本考案に係る消火具の実施例を説明する。
図1乃至図2は本考案に係る消火具の実施例1を示す説明図である。
実施例1は、消火液S又は粉末等消火剤Sを入れた容器1と吊り具2とからなる消火具であって、前記容器1は前記吊り具2に装填され、前記容器1は少なくとも一部に火熱で溶融破裂する破裂部3である低融点部3を設けた消火具である。
ゴミ箱Bに掛ける吊り具2とこれに装填する消火用の容器1を備えた消火具で、吊り具2と容器1の両者を組み合わせることで、消火用の容器1の位置や配置を自在に変化でき、汎用性のある消火具を提供できる。
容器1は、耐水性・不水溶性で、破裂部3はその表面に設けられる。
前記容器1の破裂部3は、低融点部3としている。
低融点部3は、ゴミ箱B内の発火による温度上昇でその低融点部3が破壊され内部の消火液S又は粉末等消火剤Sを放出するもので、容器1全体は不水溶性で、少なくとも一部に80℃以上の火熱で溶融破裂する低融点部3を有するものとしている。
低融点部3は、熱を感知して破裂する薄弱性があるもので、水分で溶融はしないが例えば70〜80℃以上熱で溶ける可食機能フィルム(商標「レンジム」 ツキオカフィルム製薬株式会社)を、容器1に予め一列の点状の孔10を穿った個所に閉塞貼付するなどの構成で実施される。
図3に示す実施例2の低融点部3は、溶融破裂するフィルム30を断熱部33を介して容器1本体の底面や側面に線状に設けたものである。
フィルム30は、断熱部33によって容器1内の温度に影響されにくくゴミ箱Bの内部温度をそのまま感知して反応し溶融し断熱部33と共に表面を溶かし破裂へと至る。
容器1に穿った孔10があると実施例1と同様にフィルム30の破裂で孔10も破裂して広がり、消火液S又は粉末等消火剤Sが噴出する。
溶融破裂するフィルム30は、前記可食機能フィルムほか、極薄の合成樹脂フィルム、例えば、ポリエチレンフィルムやポリエステルフィルムが選択できる。
フィルム30は、後付で貼付して形成する。
実施例1、実施例2を構成する要素の吊り具2は、金属針金など不燃性素材で作成された隙間21を設けた枠体22である。
吊り具2とこれに装填する消火用の容器1を組み合わせることで、消火用の容器1の位置や配置を自在に変化でき、汎用性のある消火具を提供できる。
吊り具2は、ゴミ箱Bへの掛け具23と隙間21を設けた枠体22を備えており、その枠体22に前記容器を装填する。
枠体22(容器1の取り付け空間部を備えた用具)は、格子状針金枠体や、網状の枠体で、形状は細長く、薄い角筒体や円筒体である。
図1実施例1のように不燃性素材で作成された隙間21を設けた柔軟な弾性螺旋条コイル枠体22に形成すると、伸縮自在で、ゴミ箱Bに合わせて変形させることもでき、比較的細く形成もできるのでコイル状の枠体22は好ましい形態である。
コイル枠体22は、伸縮自在で、ゴミ箱Bの大きさに容易に合わせて掛け具23で吊るして使用できる。
長短の長さの設計も簡単である。
図3の実施例2は、弾性螺旋条コイル枠体22の内側に、火熱によって、屈折する形状記憶合金7を付設してあり、その先端には針6が付設され、針6が押し進む構造も示している。
火熱のエネルギーを物理的に移動のエネルギー変えて容器を破裂させる構成である。
形状記憶合金板7の復元力で鋭利な針6が突き出して容器1の一部破裂部3を破裂させる。
形状記憶合金板7は、バイメタル板7に代えてもよく、バイメタル板7の先端に針6を設けて屈折力で容器1の一部破裂部3を破裂させることもできる。
破裂する部位である破裂部3=薄弱部3は、針6の負荷で破裂する肉薄で他の周辺部位より薄弱に形成すればよく、容器1の製造時に薄弱部3を形成しても、後付フィルム30を貼付して形成しても良い。
針6付の形状記憶合金板7やバイメタル板7は、容器の下方に取り付けたり、
吊り具2の枠体22に設けても良い。
図4に示す実施例3は、異なる構成の破裂部3を有する消火液S又は粉末等消火剤Sを入れた容器1である。
破裂部3=低融点部3の異なる構成で、低融点部3は、容器の表面から内部の消火液又は粉末等消火剤から隔絶した空気室32を有する断面で凸条31とした構成である。
低融点部3である凸条31は、消火液Sや粉末等消火剤Sとは分離しているため、ゴミ箱B内で発火が起きたときは、火熱は直接に凸条31に移り溶融し根元の容器表面に破裂をおこして、消火液Sや粉末等消火剤Sを放出する。
図5に示す実施例4は、破裂部3=低融点部3の異なる構成で、容器の表面から内部の消火液又は粉末等消火剤から隔絶した捻じり部34を垂下させて空気室32を設けた構成である。
ゴミ箱B内で発火が起きたときは、火熱は空気室32のある先端部を溶融し、捻じれ部34が溶融し、根元の容器表面に破裂をおこして、消火液Sや粉末等消火剤Sを放出する。
捻じり部34を垂下させて空気室32を設けた破裂部3=低融点部3は、多数散在させて設ける。
図6は、掛け具23と弾性螺旋条コイル枠体22からなる吊り具2と蛇腹状の容器1で破裂部3=低融点部3が蛇腹突起部の頂点にある異なる実施例5を示している。
容器1の蛇腹突起部にある低融点部3を形成する空気室32の下方が、夫々弾性螺旋条コイル枠体22に挟まれて、空気室32と消火液を分離した状態を多数個所で維持して、ゴミ箱B内の火熱を受けて低融点部3が容易に破裂する構成である。
図7の実施例6は、容器1の表面に先端に空気室32のあるツノ状の突起部として多数の破裂部3=低融点部3を設けた構成である。
前記蛇腹状の容器1の変形例で、空気室32を備えたツノ状の突起部を上下左右に列設している。
この先端突起部が破裂部3=低融点部3として、ゴミ箱B内の火熱を受けて容易に破裂する構成である。
容器1の両端には、リング12(容器に付設したリング)を設けてある。
比較的形体の維持性のある素材で作成した容器1であって、リング12があれば枠体22に装填しなくても掛け具23で吊るして使用できる。
図8は、破裂部3を薄弱部3とした容器1の実施例7である。
薄弱部3は熱収縮樹脂片4(例:架橋軟質難燃性ポリオレフィン樹脂)を容器表面に間欠的に配置して中間にある破裂部3=薄弱部3を左右の熱収縮樹脂片4の収縮力で破裂させる構成としたものである。
間隔を持って感熱収縮樹脂片4を設け、発火によって左右の感熱収縮樹脂片4の夫々の収縮力で薄弱部が左右に引っ張られ破裂する構成である。
図9は、内面に針6を付設した高収縮チューブ(熱収縮チューブ)5を、容器1の円筒形の胴部に、或いは容器1の下部に突出形成した細い円筒形の突起部3=薄弱部3に、嵌めて囲繞して、チューブ5の収縮力で針を突き刺し破裂させる構成の消火具である。
内面に針6を付設した高収縮チューブ5は、収縮力で針6が容器1を破裂させて消火液Sや粉末等消火剤Sをゴミ箱内に噴出させる。
容器1は、吊り具2の枠体22に挿入装填されて、掛け具23でゴミ箱Bの口縁に掛けられて、適宜位置に吊り下げられる。
以上の実施例は、ゴミ箱Bの内部に火災が発生したときに、予め設置してある消火液又は粉末等消火剤を封入してある容器1に、その発生火熱に反応する破裂部3を設けたものであるが、破裂部3は、上記の実施例のほか、フィルム30に低融点合金箔を散在させた素材或いは低融点細線条を散在させた素材から形成したものなどでも破裂部を形成することができる。
更に、前記実施例1〜8は、ひとつの吊り具に一つの消火剤入りの容器をセット装填する例を説明したが、長いコイル状枠体に数本の消火剤入りの容器を装填する形態や、各実施例に示す消火具を、数体並べて吊るす形態などが想定できる。ゴミ箱の口縁に合わせて、数本吊るすこともできる。
吊り具で吊って備えるので、ゴミ箱の内部にセットするのが好ましいが、ゴミ箱の上方の窓枠等に吊って備える形態などで使用することも差し支えない。
その他、消火能力ほか行動力が弱い老人ホームやグループホームなどの多数の人が生活する屋内外の適宜個所に吊り下げておく形態や、一般家庭の台所加熱器周辺に粉末消火剤を封入した消火具を吊っておく形態や、蝋燭が点火される仏壇の上方にセットしておく形態などの使用例が想定できる。
本考案の消火具は、構成部品が少なくセットも簡易なので、前記使用例形態のように広い汎用性がある。
本考案は、上述した実施例や実施形態に何ら制限されるものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
本考案は、家庭用のゴミ箱の消火具であるが、携帯性があり、簡単に吊るして設置できるので、屋内の火の気のある場所、例えば仏壇や台所の加熱器具の周囲にも設置できる。
屋外のゴミ箱や、屋外施設の火気のある周囲に置いて利用もできる消火具である。
(B) ゴミ箱
(1) 容器
(S) 消火液又は粉末等消火剤
(10) 孔
(11) 蓋
(12) リング(容器に付設したリング)
(2) 吊り具
(21) 隙間
(22) 枠体
(23) 掛け具
(3) 破裂部(低融点部又は薄弱部)
(30) 破裂部形成用のフィルム
(31) 凸条
(32) 空気室
(33) 断熱部
(34) 捻じれ部
(4) 熱収縮樹脂片
(5) 熱収縮樹脂リング
(6) 針
(7) 形状記憶合金板又はバイメタル板

Claims (6)

  1. 消火液又は粉末等消火剤を封入した容器と、その容器の吊り具とからなる消火具であって、前記容器は前記吊り具に装填され、前記容器は少なくとも一部に火熱又は負荷で破裂する破裂部を有することを特徴とする消火具。
  2. 前記容器は不水溶性で前記破裂部は、ゴミ箱内の発火による温度上昇で破壊される低融点部で、80℃以上の火熱で溶融破裂するフィルムで形成したもの、或いは空気を内包して内部の消火液に触れない空気室を低融点部として散在形成したもの、であることを特徴とする請求項1記載の消火具。
  3. 前記容器は不水溶性で前記破裂部は、容器表面の一部に設けられる薄弱部であって、その薄弱部は、形状記憶合金板の復元力で鋭利な針が突出して容器の一部を破裂する構成において針の当接部分を薄弱部にした構成、容器に間欠的に熱収縮樹脂片を設け左右に貼付された熱収縮樹脂片の収縮力で左右から引っ張られて破裂する熱収縮樹脂片の中間を薄弱部とした構成、内面に針を付設した熱収縮チューブを容器に嵌めこみ前記針の当接する個所を破裂する薄弱部とした構成、のいずれかであることを特徴とする請求項1記載の消火具。
  4. 前記破裂部は、容器の一部分として形成するか或いは貼付フィルムによって形成された請求項1、請求項2、請求項3のいずれかに記載の消火具。
  5. 前記吊り具は、隙間を設けた枠体と掛け具を備えており、その枠体に前記容器を装填した請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4のいずれかに記載の消火具。
  6. 前記吊り具は、不燃性素材で作成された隙間を設けた柔軟な弾性螺旋条コイル枠体を備えており、その螺旋条コイル枠体に前記容器を装填した請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5のいずれかに記載の消火具。

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CN109573407A (zh) * 2018-12-20 2019-04-05 刁军 一种双重阻燃的垃圾桶
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CN113893487A (zh) * 2021-09-30 2022-01-07 西安尚泰安全技术有限责任公司 液态灭火介质的封装方法及多级雾化处理方法

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