JP3215376U - 太陽電池モジュールの浮遊支持構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期の寿命を有する太陽電池モジュール浮遊支持構造体を提供する。【解決手段】本考案の太陽電池モジュール浮遊支持構造体は、浮体1と、浮体1に一体的に形成され、接続アセンブリに接続される第1支持板2と、を備え、第1支持板2は、浮体1の上面に滑らかに接続された上面と、浮体1の下面に滑らかに接続された下面と、を有する。使用時には、接続アセンブリが第1支持板2上に設置され、太陽電池モジュールが接続アセンブリに設置される。第1支持板2が浮体1に一体に形成されており、第1支持板2に接続アセンブリが接続されることで、応力集中が回避され、太陽電池モジュール浮遊支持構造体と接続アセンブリとの接続強度が向上し、太陽電池モジュールの発電の安全性が確保され、太陽電池モジュール浮遊支持構造体の寿命が効果的に延長される。【選択図】図1

Description

本出願は、2017年7月18日に中国国家知的所有権庁に提出された「太陽電池モジュール浮遊支援構造体」と題された中国特許出願第201720873651.0号、及び2017年9月29日に中国国家知的所有権局に提出された「太陽電池モジュール浮遊支持構造体」と題された中国特許出願第201721275446.0号の優先権の利益を主張するものであり、当該両方の出願の全開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
本考案は、水上の太陽電池デバイス(光起電力装置)の技術分野に関し、特に太陽電池モジュール浮遊支持構造体に関する。
土地資源を節約し、水面の高い反射率および低温特性を十分に利用して発電率を高めるために、水上浮遊発電所が設置されている。水上浮遊発電所は、太陽電池モジュール浮遊支持構造体と、太陽電池モジュール浮遊支持構造体に接続アセンブリによって接続された太陽電池モジュールと、を含む。
従来の太陽電池モジュール浮遊支持構造体は、浮体(フローティングボディ)と、浮体の上面に配置されたT字状接続柱基部と、を備えている。接続アセンブリの直立柱は、T字状接続柱基部にクランプされて浮体に固定される。T字状接続柱基部は、一端が浮体と一体化され、他端が直立柱と係合している。太陽電池モジュール浮遊支持構造体を製造するには、まず、射出成形によりT字状接続スロットを形成し、その後、T字状接続スロットをブロー成形によって浮体に予め埋め込む必要があり、それにより浮体と一体的に形成されたT字状接続スロットが形成される。
しかしながら、浮体のT字状接続柱基部は耐荷重性において弱点であり、T字状接続スロットの根元に長期間応力が集中している。経年劣化や樹脂材料の劣化に伴い、応力集中がますます深刻化している。T字状接続スロットの根元は壊れやすく、その結果、太陽電池モジュール浮遊支持構造体の寿命が短くなる。
したがって、当業者によって緊急に取り組まなければならない技術的問題は、太陽電池モジュール浮遊支持構造体の寿命を延ばすことである。
本願の目的は、長期の寿命を有する太陽電池モジュール浮遊支持構造体を提供することである。
上記目的を達成するために、本考案に係る太陽電池モジュール浮支持構造体は、浮体と、浮体と一体的に形成され、接続アセンブリに接続されるように構成された第1支持板と、を備える。第1支持板は、浮体の上面に滑らかに接続された上面と、浮体の下面に滑らかに接続された下面と、を有する。
好ましくは、太陽電池モジュール浮支持構造体は、浮体と一体に形成され、接続アセンブリに接続されるように構成された第2支持板をさらに備える。第2支持板と浮体の上面とによって内側支持溝が画定(形成)される。
好ましくは、第1支持板及び/又は第2支持板は、中実構造(ソリッド構造)である。
好ましくは、第1支持板の上面には、第1接続位置決め孔、及び第1接続位置決め孔に接続される第1排水溝が設けられ、
及び/又は、
第2支持板の上面には、第2接続位置決め孔、及び第2接続位置決め孔に接続される第2排水溝が設けられている。
好ましくは、第1支持板は、浮体の側面に配置され、複数の第1支持板が設けられ、複数の第1支持板は、浮体の中心線に沿って浮体の両側に対称的に配置されている。
好ましくは、浮体の上面には、第1支持板と第2支持板とを連結するように構成された傾斜支持溝が設けられている。
好ましくは、浮体には冷却孔が設けられ、冷却孔の一端は浮体の上面に接続され、冷却孔の他端は浮体の下面に接続されている。
好ましくは、冷却孔を形成(画成)している浮体の側面には、内側側壁補強リブが設けられ、複数の内側側壁補強リブが設けられ、複数の内側側壁補強リブは、冷却孔の周方向に等間隔で配置されている。
好ましくは、浮体の上面には、横方向補強リブ、及び横方向補強リブに垂直に配置された縦方向補強リブが設けられ、横方向補強リブは縦方向補強リブに接続され、浮体の側面には外側側壁補強リブが設けられ、浮体の下面には底部補強リブが設けられている。
好ましくは、横方向補強リブ、縦方向補強リブ、及び底部補強リブのそれぞれは、浮体のそれぞれの表面から内側に凹んでいる。
浮体の上面は、浮体の上面の中央に向かって凹んだ円弧状補強面、及び円弧状補強面の周囲を取り囲む平坦面を有し、平坦面は円弧状補強面の側部に滑らかに接続されている。
好ましくは、太陽電池モジュール浮遊支持構造は、接続ラグをさらに備える。第1支持板と接続ラグとは一体的に形成され、接続ラグの取り付け面は、第1支持板の取り付け面と同一平面上にある。
好ましくは、浮体の上面には、浮体の両端から浮体の中央に向かって内側に凹んだ第1排水路と、第1排水路の最下部の両側にそれぞれ配置された2つの第2排水路と、が設けられている。各第2排水路は、第1排水路に接続する一端、及び浮体の外周に延びて排水口を形成する他端を有する。
好ましくは、浮体の下面には補強支持部材が設けられ、補強支持部材は浮体と一体的に形成されており、補強支持部材は、浮体の上面に接続された端部(一端)及び浮体の下面に接続された端部(他端)を有する。
好ましくは、補強支持部材は、浮体の中央に位置し、浮体の下面には、補強支持部材を取り囲む底部支持片(底部支持ストリップ)が設けられ、底部支持片は、浮体と一体的に形成されている。
上記課題を解決するために、本考案の太陽電池モジュール浮遊支持構造体は、浮体と、浮体に一体的に形成され接続アセンブリに接続されるように構成された第1支持板と、を備える。第1支持板は、浮体の上面に滑らかに連結された上面、及び浮体の下面に滑らかに連結された下面を有する。使用時において、接続アセンブリは第1支持板上に設置され、太陽電池モジュールは接続アセンブリ上に設置される。
上記の説明によれば、本願の太陽電池モジュール浮遊支持構造体では、第1支持板が浮体と一体に形成され、接続アセンブリが第1支持板に接続されているため、応力集中が回避され、太陽電池モジュール浮遊支持構造体と接続アセンブリとの接続強度が向上し、太陽電池モジュールの発電安全性が確保され、太陽電池モジュール浮遊支持構造体の寿命が効果的に延長される。
以下、本考案の実施形態、又は従来技術における技術的解決策をより明確に説明するために、実施形態又は従来技術を説明するための図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本考案の一例に過ぎず、当業者にとっては、創造的な努力なしに、提供される図面に基づいて他の図面を得ることができる。
本考案の一実施形態による第1タイプの太陽電池モジュール浮遊支持構造体の構造を示す概略図である。 図1の太陽電池モジュール浮遊支持構造体と接続アセンブリとの間の接続構造を示す概略図である。 図2の太陽電池モジュール浮遊支持構造体と接続アセンブリとの間の接続構造を示す部分拡大図である。 図1の太陽電池モジュール浮遊支持構造体と太陽電池モジュールの取り付け位置を示す概略図である。 図1の太陽電池モジュール浮遊支持構造体の取り付け位置を示す概略図である。 本考案の一実施形態に係る第2タイプの太陽電池モジュール浮遊支持構造体の構造を示す概略図である。 本考案の一実施形態に係る第3タイプの太陽電池モジュール浮遊支持構造体の構造を示す概略図である。 図7の太陽電池モジュール浮遊支持構造体の側面図である。 本考案の一実施形態に係る第4タイプの太陽電池モジュール浮遊支持構造体の構造を示す概略図である。 図9の太陽電池モジュール浮遊支持構造体の側面図である。 図9の太陽電池モジュール浮遊支持構造体の第1支持板の部分拡大図である。 図11の第1支持板の部分破断側面図である。 図9の太陽電池モジュール浮遊支持構造体の取り付け位置を示す概略図である。 図9の太陽電池モジュール浮遊支持構造体の接続ラグの部分拡大図である。 図9の太陽電池モジュール浮遊支持構造体の底面図である。 図9の太陽電池モジュール浮遊支持構造体と接続アセンブリとの間の接続構造を示す概略図である。 図16の接続アセンブリの位置の拡大図である。 図17の接続アセンブリの部分拡大図である。 図9の太陽電池モジュール浮遊支持構造体と太陽電池モジュールの取り付け位置を示す概略図である。 本考案の一実施形態に係る第5タイプの太陽電池モジュール浮遊支持構造体の構造を示す概略図である。 図20の太陽電池モジュール浮遊支持構造体と太陽電池モジュールの取り付け位置を示す概略図である。 本考案の一実施形態に係る第6タイプの太陽電池モジュール浮遊支持構造体の構造を示す概略図である。 図22の太陽電池モジュール浮遊支持構造体の側面図である。 図22の太陽電池モジュール浮遊支持構造体の部分拡大図である。 図22の太陽電池モジュール浮遊支持構造体と接続アセンブリとの取り付け位置を示す概略図である。 図22の太陽電池モジュール浮遊支持構造体と太陽電池モジュールの取り付け位置を示す概略図である。 本考案の一実施形態に係る第7タイプの太陽電池モジュール浮遊支持構造体の構造を示す概略図である。 図27の太陽電池モジュール浮遊支持構造の底面図である。 図27の太陽電池モジュール浮遊支持構造体と太陽電池モジュールの取り付け位置を示す概略図である。
本考案によれば、寿命が延長された太陽電池モジュール浮遊支持構造体が提供される。
当業者が本考案の技術的解決策をより良く理解できるように、本考案は、図面および実施形態を参照してさらに詳細に説明される。
図1〜図29を参照すると、本実施形態に係る太陽電池モジュール浮遊支持構造体は、浮体1と、浮体1と一体に形成され、接続アセンブリに接続されるように構成された第1支持板2と、を備える。浮体1には送風口11が設けられている。送風口11は、浮体1の側面に配置されていることが好ましい。作業者による浮遊発電所の組み立てを容易にするために、第1支持板2と接続アセンブリとは、第1接続位置決め孔5に取り付けられたボルトによって接続されることが好ましい。第1支持板2の形成及びその接続強度の向上を容易にするために、第1支持板2は中実構造であることが好ましく、第1支持板2の上面は浮体1の上面に滑らかに接続され、第1支持板2の下面は浮体1の下面に滑らかに接続されている。太陽電池モジュール浮遊支持構造体の寿命を延ばすために、第1支持板2の上面および浮体1の上面は円弧状接続であり(円弧状に移行し)、第1支持板2の下面および浮体1の下面も円弧状接続である(円弧状に移行する)ことが好ましい。第1支持板2の形成を容易にするために、第1支持板2は、浮体1の側面に配置されることが好ましく、浮体1の側面には、第1支持板2を収容するためのU字溝が設けられ、第1支持板2の3つの側面が浮体1に接続されていることが好ましい。このように第1支持板2と浮体1との接合面積を大きくすることにより、応力集中をさらに回避して、太陽電池モジュール浮遊支持構造体の寿命を効果的に延ばすことができる。
接続ラグ(接続爪)3は、第1支持板2とは独立して配置されてもよい。接続ラグ3は、浮体1の両端の角部に設けられている。第1支持板2は浮体1の側面に配置され、複数の第1支持板2が設けられ、複数の第1支持板2は、浮体1の中心線に沿って浮体1の両側面(背向する両側面)に対称的に配置されている。一般に、浮体1は全体として直方体状であり、好ましくは、浮体1には4つの接続ラグ3が配置され、浮体1の側面には第1支持板2が設けられ、第1支持板2の数と位置は、実際の設置要件に従って設定される。図2に示すように、4つの第1支持板2が設けられても良く、この4つの第1支持板2は、浮体1の両側面に、各側面で2つの第1支持板2をもつように配置されている。
図11及び図12に示すように、作業者による接続アセンブリの取り付けを容易にするために、第1支持板2には、第1接続位置決め孔5が設けられることが好ましく、第1支持板2には複数の第1接続位置決め孔5が設けられてもよい。太陽電池モジュール浮遊支持構造体の長寿命化のためには、第1支持板2が浮体1の外側面に配置される場合、第1支持板2の浮体1から離れた側には片持ち補強リブ21(片持ち支持された補強リブ)が設けられることが好ましい。また、第1支持板2の上面に水分が滞留するのを防止するために、第1支持板2の上面には、第1接続位置決め孔5に連通する排水溝6が設けられることが好ましく、排水溝6の数は実用要件に応じて決定される。排水溝6を設けることにより、第1支持板2上に溜まった水は、第1接続位置決め孔5と排水溝6を介してゆっくりと排出される。片持ち補強リブ21は、長期間の応力によるクリープ変形に耐えられるように、第1支持板2の変形抵抗を高めることができる。
使用時において、接続アセンブリは第1支持板2上に設置され、太陽電池モジュール93が接続アセンブリ上に設置される。支持脚部は、第1支持板2に固定される。浮体1の両側面にある第1支持板2は、それぞれ第1接続位置決め孔5を介したボルトセットによって、前側支持脚部92と後側支持脚部91とに確実に接続されている。前側支持脚部92と後側支持脚部91との間には、所定の高低差があり、これにより前後に角度が形成され、この角度は、発電を最大化するための太陽電池モジュール93の要件に適合される。
前側支持脚部92と後側支持脚部91とが第1支持板2に接続された後、前側支持脚部92はボルトセットにより横方向ガイドレール94に接続され、後側支持脚部91はボルトセットにより別の横方向ガイドレール94に接続される。各横方向ガイドレール94には、複数の押圧ブロック96が設けられ、横方向ガイドレール94と押圧ブロック96との間には、上ゴム片および下ゴム片が設けられている。太陽電池モジュール93は、上ゴム片と下ゴム片の間に挟持される。太陽電池モジュール93と横方向ガイドレール94、支持脚部(前側支持脚部92と後側支持脚部91)と浮体1は、ボルトセットにより一体構造を形成するように確実に接続される。熱膨張に起因する変形を浮体1が横方向ガイドレール94、後側支持脚部91、前側支持脚部92、及び押圧ブロック96に伝達するのを防止するために、2つの横方向ガイドレール94の間または位置規制のための支持脚部の間に、タイロッド95および接続対が設けられ、押圧ブロック96のクランプ領域が不十分であることに起因する接続アセンブリの脱落の危険性を排除する。
太陽電池モジュール浮体支持構造体、浮遊歩道99、コンバージェンスボックス及びストリングインバータ用の浮体97、およびボルト−ナット接続対98は、隣接して接続されている。浮遊正方形アレイの構成要素の確実な配置を達成し、浮遊正方形アレイのすべての部分の操作性および保守性を実現するために、太陽電池モジュール93は、ブラケットアセンブリによって太陽電池モジュール浮遊支持構造体に設置される。
以上のことから、本考案の太陽電池モジュール浮遊支持構造体では、第1支持板2が浮体1と一体的に形成され、第1支持板2が中実構造であり、第1支持板2に第1接続位置決め孔5が設けられているため、応力集中が回避され、第1支持板2及び接続アセンブリの強度が向上し、第1接続位置決め孔5が破損しても補修が可能であり、太陽電池モジュールの発電安全性を確保することができ、太陽電池モジュール浮遊支持構造体の寿命を効果的に延長することができる。
また、太陽電池モジュール浮遊支持構造体は、浮体1と一体的に形成された第2支持板8をさらに備えている。第2支持板8には、作業者による接続アセンブリの取り付けを容易にするための第2接続位置決め孔が設けられている。第1接続位置決め孔5の数および第2接続位置決め孔の数は、実用要件に応じて決定することができる。接続強度を向上させるためには、複数の第1接続位置決め孔5と複数の第2接続位置決め孔を設けることが好ましい。第2支持板8の形成を容易にし、接続強度を向上させるために、第2支持板8は中実構造であることが好ましい。全体的な安定性を向上させるためには、好ましくは、第2支持板8と浮体1の上面とによって内側支持溝を形成し、接続アセンブリの端部の内側支持溝内に配置された傾斜支持部は、太陽電池モジュールの作用力を浮体1の内側支持溝に南北方向に伝達する。第1支持板2の上面には第1接続位置決め孔5に接続する第1排水溝6が設けられること、および/または、第2支持板8の上面には第2接続位置決め孔に接続する第2排水溝が設けられることが好ましく、これにより第1排水溝6及び第2排水溝を介して溜まった水を排出することができる。前側および後側支持部は、ボルトの形態の支持接続対によって接続される。浮体1は、複数の第1支持板2と、複数の第2支持板8と、を有する。第1支持板2は、太陽電池モジュール93の垂直荷重を伝達するように構成され、第2支持板8は、太陽電池モジュール93および接続アセンブリの横方向荷重を伝達するように構成され、風を受けた際の太陽電池モジュールの安定性を高める。
浮体1、第1支持板2および第2支持板8は一体的に形成されており、第1支持板2と第2支持板8と浮体1とはブロー成形により一体成形され、中実領域が形成される。
浮体1の上面には、第1支持板2と第2支持板8とを接続する傾斜支持溝7が設けられている。太陽電池モジュール浮遊支持構造体及び太陽電池モジュール93は、前側支持脚92、後側支持脚91、横方向ガイドレール94及び押圧ブロック96によって確実に一体構造をなして固定されている。太陽電池モジュール浮遊支持構造体と太陽電池モジュール93との間には所定の傾斜角が形成され、上記の一体構造体と他の仕様の浮体とは、接続ラグ3によって接合されて正方形のアレイを形成し、浮遊型太陽光発電アレイを形成する。傾斜支持溝7は、浮体1と接続アセンブリの前側支持体との間、並びに浮体1と接続アセンブリの傾斜支持体との間の力伝達を助けるように構成され、風にさらされた太陽電池アセンブリの横方向抵抗を高め、太陽電池アセンブリの南北方向の安定性を改善し、風力抵抗を改善する。第2支持板8と接続アセンブリの傾斜支持部とを設けることにより、浮体の位置決め部に長時間応力がかかることによるクリープ変形の可能性が低減される。
好ましくは、浮体1の上面には、上部補強リブ19が設けられ、補強リブ19の数は、実用要件に応じて決定される。好ましくは、補強リブ19は、浮体1の長手方向に沿って延びており、複数の補強リブ19が設けられている場合には、複数の補強リブ19が等間隔で連続して配列される。補強リブ19を設けることにより、太陽電池モジュール浮遊支持構造体が輸送用に積み重ねられた際に太陽電池モジュール浮遊支持構造体に均一に応力が加わり、太陽電池モジュール浮遊支持構造体が不均一な力で変形すること、および太陽電池モジュール浮遊支持構造体の輸送での積み込みが高すぎる際のそれによる破損を防止することができる。
上記の解決策に基づいて、好ましくは、図9および図15に示すように、浮体1には冷却孔4が設けられ、冷却孔4の一端は浮体1の上面に接続され、冷却孔4の他端は浮体1の下面に接続される。すなわち、浮体1は、太陽電池モジュール93を水面に連通させる通気冷却孔を有する。太陽電池モジュール93の浮遊支持構造体は、送風口11を通じた樹脂材料の中空ブロー成形により形成されている。浮体1は、中央に冷却孔4を有している。冷却孔4は、水面と太陽電池モジュール93とを接続して熱伝達を可能とし、太陽電池モジュール93の動作温度を低下させ、水面波の浮体1への反力を低減する機能を有する。
図6に示すように、浮体1の上面には、第1排水路110と第2排水路111が設けられている。第1排水路110は、浮体1の両端から浮体1の中央に向かって内側に凹んでいる。第2排水路111(2つ)は、第1排水路110の最下部の両側(対向する2辺)にそれぞれ配置されている。各第2排水路111は、一端が第1排水路110に接続され、他端が浮体1の外周に延びて排水口を形成している。雨水が浮体1の上面に落下すると、雨水は第1排水路110を通って第2排水路111に流れ、第2排水路111を介して排出される。これにより、浮体1に雨水が溜まることが回避され、太陽電池モジュール浮遊支持構造の寿命を効果的に延長することができる。
図7および図8に示すように、浮体1の下面には、補強支持部材112が設けられ、補強支持部材112は、浮体1と一体的に形成されている。補強支持部材112は、浮体1の上面に接続された端部、及び浮体1の下面に接続された端部を有している。具体的には、補強支持部材112は、浮体1の上面および下面に滑らかに移行する(接続されている)。好ましくは、補強支持部材112は中実構造であり、その断面積は上から下に向かって徐々に増加する。浮体1に補強支持部材112を配置することにより、太陽電池モジュール浮遊支持構造体の寿命がさらに延長される。
好ましくは、補強支持部材112は浮体1の中央に位置し、浮体1の下面には補強支持部材112を取り囲む底部支持片113が設けられ、底部支持片113は浮体1と一体的に形成されている。好ましくは、浮体1の下面は、外周から中央に向かって内側に凹んでおり、補強支持部材112の下端(底端)が浮体1の下面と面一になっている。好ましくは、底部支持片113は、互いに直交する横方向支持片及び縦方向支持片を含む。具体的に、横方向支持片および縦方向支持片の数は、実用要件に応じて決定することができ、本明細書に限定されない。底部支持片113を設けることにより、太陽電池モジュール浮遊支持構造の全体の強度がさらに増加し、太陽電池モジュール浮遊支持構造の寿命がさらに延長される。
複数の補強支持部材112が設けられてもよい。好ましくは、複数の補強支持部材112は、マトリックス状(格子状)に配置される。
また、冷却孔4を画成する浮体1の側面には、内側側壁補強リブ15が設けられている。好ましくは、内側側壁補強リブ15は横方向に配置され、複数の内側側壁補強リブ15が設けられ、複数の内側側壁補強リブ15は、冷却孔4の周方向に等間隔で配置されている。好ましくは、内側側壁補強リブ15は水平に配置される。内側側壁補強リブ15を設けることによって、浮体1の寿命は効果的に延長される。
また、図1〜図5に示すように、浮体1の上面には、横方向補強リブ12と、横方向補強リブ12と直交する縦方向補強リブ13とが設けられている。横方向補強リブ12は縦方向補強リブ13に接続され、浮体1の側面には外側側壁補強リブ14が設けられている。好ましくは、浮体1の下面には底部補強リブ18が設けられている。浮体1は、複数の外側側壁補強リブ14と、複数の横方向補強リブ12と、複数の縦方向補強リブ13と、複数の底部補強リブ18とを有しており、それらの全ては浮体の表面から内側に窪んでいる。これにより、浮体1の表面の変形抵抗特性が向上し、浮体1の垂直方向の曲げ抵抗率が高まる。
接続ラグ3には、複数の逆回転防止孔32が形成されており、各逆回転防止孔32は、ボルトセットの自由回転を防止し、連結構造の緩みを防止するために、階段状の側壁を有している。好ましくは、複数の逆回転防止孔32は、接続ラグ3の接続ラグ位置決め孔31の周方向に沿って配置されている。
図15に示すように、第1支持板2と接続ラグ3とが一体に形成され、接続ラグ3の取り付け面と第1支持板2の取り付け面とが同一面となり、太陽電池モジュール浮遊支持構造体の形成が容易になる。
浮体1は、全体として略矩形状の構造を有し、単純な構成であり、製造が容易であり、品質管理が容易である。浮体1の構成要素は単純であり、素早く取り付けることができる。
上記の解決策に基づいて、浮体1の上面は、浮体1の上面の中央に向かって凹んだ円弧状補強面16と、円弧状補強面16の周囲を取り囲む平坦面17と、を含むことが好ましく、平坦面17は円弧状補強面16の側部に滑らかに接続されている。浮体1の上面は円弧状補強面16を有しており、それが浮体1の上面の曲げ抵抗を向上させ、浮体1の上面の温度上昇による膨張を抑制する。この膨張は、位置決め寸法のずれを引き起こし得る。平坦面17を設けることにより、積層状態の太陽電池モジュール浮遊支持構造体の輸送が容易になり、上方の太陽電池モジュール浮遊支持構造体の底部が、下方の太陽電池モジュール浮遊支持構造体の平坦面17に対応し、輸送中の太陽電池モジュール浮遊支持構造体の不可逆的変形を防止して、輸送の安定性を向上させ、一緒に拘束された複数の太陽電池モジュール浮遊支持構造体の輸送を容易にする。
図22〜図29に示すように、浮体1は、複数の接続ラグ3および複数の第1支持板2を備えている。各第1支持板2は、接続アセンブリに接続された接続対を備えている。接続対は、対応する接続ラグ3に接続され、接続ラグ3を通過する。接続アセンブリの前方傾斜支持部および後方傾斜支持部は、ボルトセットによって第1接続位置決め孔5にそれぞれ接続され、確実に固定される。前後の傾斜支持部は、太陽電池モジュール93に所定の角度で接続され、太陽電池モジュール93の所定の圧入位置に直接接続される。このため、押圧ブロック96と横方向ガイドレール94とを別途設ける必要がない。前方傾斜支持部および後方傾斜支持部が連結された後、太陽電池モジュール93が浮体1の上方に位置され、太陽電池モジュール93と浮体1との間に所定の傾斜角が形成される。浮体1が太陽電池モジュール93に接続された後、浮体1は接続ラグ3によって他の仕様の浮体に接続され、浮遊型太陽電池アレイを形成する。浮体1の底面には、設置を容易にするための第1接続位置決め孔5が設けられているので、ボルトを取り付ける工具を使用すると便利である。また、横方向ガイドレール94を必要とせず、ブラケットのコストが低減され、浮体1の寸法が小さくなるため、太陽電池モジュール浮遊支持構造体のコストが低減される。
上記の実施形態は、漸進的に説明されている。各実施形態は、主に、他の実施形態との相違点を説明することに重点を置いており、これらの実施形態のうち、同一または類似の部分については、これらの実施形態の間で参照することができる。
開示された実施形態の上記説明に基づいて、当業者は本出願を実施することができ、または使用することができる。当業者であれば、これらの実施形態に多くの変更を加えることは明らかである。本明細書で定義される一般原則は、本考案の精神または範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用されてもよい。したがって、本考案は、本明細書に示されるこれらの実施形態に限定されず、本明細書に開示される原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲によって定義されるべきである。
1…浮体、11…送風口、12…横方向補強リブ、13…縦方向補強リブ、14…外側側壁補強リブ、15…内側側壁補強リブ、16…円弧状補強面、17…平坦面、18…底部補強リブ、19…上部補強リブ、110…第1排水路、111…第2排水路、112…補強支持部材、113…底部支持片、2…第1支持板、21…片持ち補強リブ、3…接続ラグ、31…接続ラグ位置決め孔、32…逆回転防止孔、4…冷却孔、5…第1接続位置決め孔、6…第1排水溝、7…傾斜支持溝、8…第2支持板、91…後方支持脚部、92…前方支持脚部、93…太陽電池モジュール、94…横方向ガイドレール、95…タイロッド、96…押圧ブロック、97…コンバージェンスボックスとストリングインバータ用の浮体、98…ボルト−ナット接続対、99…浮遊道。

Claims (15)

  1. 浮体(1)と、前記浮体(1)に一体に形成され、接続アセンブリに接続されるように構成された第1支持板(2)と、を備え、
    前記第1支持板(2)は、前記浮体(1)の上面に滑らかに接続された上面と、前記浮体(1)の下面に滑らかに接続された下面と、を有する太陽電池モジュール浮遊支持構造体。
  2. 前記浮体(1)と一体に形成され、前記接続アセンブリに接続されるように構成された第2支持板(8)をさらに備え、
    前記第2支持板(8)と前記浮体(1)の上面とによって内側支持溝が形成されている請求項1に記載の太陽電池モジュール浮遊支持構造体。
  3. 前記第1支持板(2)及び/又は前記第2支持板(8)は、中実構造である請求項2に記載の太陽電池モジュール浮遊支持構造体。
  4. 前記第1支持板(2)の上面には、第1接続位置決め孔(5)、及び前記第1接続位置決め孔(5)に接続された第1排水溝(6)が設けられ、
    及び/又は、
    前記第2支持板(8)の上面には、第2接続位置決め孔と、前記第2接続位置決め孔に接続された第2排水溝が設けられている請求項2又は3に記載の太陽電池モジュール浮遊支持構造体。
  5. 前記第1支持板(2)は、前記浮体(1)の側面に配置され、
    複数の前記第1支持板(2)が設けられており、複数の前記第1支持板(2)は、前記浮体(1)の中心線に沿って前記浮体(1)の両側面に対称的に配置されている請求項1〜4の何れか一項に記載の太陽電池モジュール浮遊支持構造体。
  6. 前記浮体(1)の上面には、前記第1支持板(2)と前記第2支持板(8)とを連結するように構成された傾斜支持溝(7)が設けられている請求項2〜4の何れか一項に記載の太陽電池モジュール浮遊支持構造体。
  7. 前記浮体(1)には、冷却孔(4)が設けられ、
    前記冷却孔(4)の一端は前記浮体(1)の上面に接続され、前記冷却孔(4)の他端は前記浮体(1)の下面に接続されている請求項1〜6の何れか一項に記載の太陽電池モジュール浮遊支持構造体。
  8. 前記冷却孔(4)を形成している前記浮体(1)の側面には、内側側壁補強リブ(15)が設けられ、複数の前記内側側壁補強リブ(15)が設けられ、複数の前記内側側壁補強リブ(15)は、前記冷却孔(4)の周方向に等間隔で配置されている請求項7に記載の太陽電池モジュール浮遊支持構造体。
  9. 前記浮体(1)の上面には、横方向補強リブ(12)、及び前記横方向補強リブ(12)に垂直に配置された縦方向補強リブ(13)が設けられ、
    前記横方向補強リブ(12)は、前記縦方向補強リブ(13)に接続され、
    前記浮体(1)の側面には、外側側壁補強リブ(14)が設けられ、
    前記浮体(1)の下面には、底部補強リブ(18)が設けられている請求項1〜8の何れか一項に記載の太陽電池モジュール浮遊支持構造体。
  10. 前記横方向補強リブ(12)、前記縦方向補強リブ(13)、及び前記底部補強リブ(18)のそれぞれは、前記浮体(1)のそれぞれの表面から内側に凹んでいる請求項9に記載の太陽電池モジュール浮遊支持構造体。
  11. 前記浮体(1)の上面は、前記浮体(1)の上面の中央に向かって凹んだ円弧状補強面(16)、及び前記円弧状補強面(16)の周囲を取り囲む平坦面(17)を有し、
    前記平坦面(17)は、前記円弧状補強面(16)の側部に滑らかに接続されている請求項1〜10の何れか一項に記載の太陽電池モジュール浮遊支持構造体。
  12. 接続ラグ(3)をさらに含み、
    前記第1支持板(2)と前記接続ラグ(3)とは一体的に形成され、
    前記接続ラグ(3)の取り付け面は、前記第1支持板(2)の取り付け面と同一平面上にある請求項1〜11の何れか一項に記載の太陽電池モジュール浮遊支持構造体。
  13. 前記浮体(1)の上面には、前記浮体(1)の両端から前記浮体の中央に向かって内側に凹んだ第1排水路(110)と、前記第1排水路(110)の最下部の両側にそれぞれ配置された2つの第2排水路(111)と、が設けられ、
    各前記第2排水路(111)は、前記第1排水路(110)に接続する一端、及び前記浮体(1)の外周に延びて排水口を形成する他端を有する請求項1〜12の何れか一項に記載の太陽電池モジュール浮遊支持構造体。
  14. 前記浮体(1)の下面には、補強支持部材(112)が設けられ、
    前記補強支持部材(112)は、前記浮体(1)と一体的に形成されており、
    前記補強支持部材(112)は、前記浮体(1)の上面に接続された端部と、前記浮体(1)の下面に接続された端部と、を有している請求項1〜13の何れか一項に記載の太陽電池モジュール浮遊支持構造体。
  15. 前記補強支持部材(112)は、前記浮体(1)の中央に位置し、
    前記浮体(1)の下面には、前記補強支持部材(112)を取り囲む底部支持片(113)が設けられ、
    前記底部支持片(113)は、前記浮体(1)と一体的に形成されている請求項14に記載の太陽電池モジュール浮遊支持構造体。
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