JP3215203U - 吸収性物品の包装体、吸収性物品の包装シート及び吸収性物品の収容体 - Google Patents

吸収性物品の包装体、吸収性物品の包装シート及び吸収性物品の収容体 Download PDF

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Abstract

【課題】生産性の低下を抑制しつつ、使用者が吸収性物品の包装体を持ち運ぶ際に意図せずに印刷が落ちる不具合を抑制できる吸収性物品の包装体及び吸収性物品の包装シートを提供する。【解決手段】吸収性物品の包装体は、吸収性物品と、展開状態で吸収性物品に重なっており、包装状態で吸収性物品を個別に包む包装シート20と、を備える。包装シート20は、展開状態において吸収性物品と対向して配置される第1面21と、第1面と反対側の第2面22と、を有する。包装シート20は、不織布又は織布からなるベース層25と、印刷層26と、を有する。印刷層26は、ベース層の第1面側T21のみに配置されている。【選択図】図4

Description

本考案は、吸収性物品と包装シートを有する吸収性物品の包装体、吸収性物品を個別に包む吸収性物品の包装シート及び吸収性物品の収容体に関する。
吸収性物品を個別に包む包装シートが提供されている。特許文献1の包装シートは、基材と、 基材の片面全域に渡って連続的に形成された印刷層と、基材の印刷層形成面の反対面に形成された離型剤層と、を有する。包装シートによって吸収性物品を個別に包んだ包装状態において、包装シートの離型剤層は、吸収性物品に対向して配置され、包装シートの印刷層は、包装体の外面に配置される。
特許3853945号
吸収性物品の包装体は、包装シートによって吸収性物品が包装された状態で持ち運ばれる。包装シートに印刷層を設けることにより、包装体の装飾性を高めることができる。しかし、特許文献1の吸収性物品の包装体は、包装体の外面に印刷層が配置されており、使用者が吸収性物品の包装体を持ち運ぶ際に包装体の外面が擦れ、意図せずに印刷が落ちてしまうおそれがある。また、吸収性物品を製造する際は、包装シート上に吸収性物品を配置した状態でコンベヤ等の搬送手段によって搬送される。このとき、包装シートの印刷層と搬送手段が接した状態で搬送される。このとき、印刷層の摩擦係数と基材自体の摩擦係数とが異なり、印刷層の有無によって搬送手段の設定を異ならせる必要がある。製造設備の変更に伴い、生産性が低下するおそれがある。
そこで、使用者が吸収性物品の包装体を持ち運ぶ際に意図せずに印刷が落ちる不具合を抑制しつつ、吸収性物品を包んだ状態における装飾性を高めることができ、かつ生産性の低下を抑制できる吸収性物品の包装体、吸収性物品の包装シート及び吸収性物品の収容体が望まれる。
一態様に係る吸収性物品の包装体は、吸収性物品と、展開状態で前記吸収性物品に重なっており、包装状態で前記吸収性物品を個別に包む包装シートと、を備え、前記包装シートは、前記展開状態において前記吸収性物品と対向して配置される第1面と、前記第1面と反対側の第2面と、を有する吸収性物品の包装体であって、前記包装シートは、不織布又は織布からなるベース層と、印刷層と、を有し、前記印刷層は、前記ベース層の前記第1面側のみに配置されている。
他の態様に係る吸収性物品の包装シートは、展開状態で吸収性物品に重なっており、包装状態で前記吸収性物品を個別に包む吸収性物品の包装シートであって、前記展開状態において前記吸収性物品と対向して配置される第1面と、前記第1面と反対側の第2面と、不織布又は織布からなるベース層と、印刷層と、を有し、前記印刷層は、前記ベース層の前記第1面側のみに配置されている。
他の態様に係る吸収性物品の収容体は、吸収性物品の包装体を複数収容した吸収性物品の収容体であって、前記収容体は、前記吸収性物品の包装体を収容する収容袋を有し、前記収容袋の少なくとも一部には、透明又は半透明の窓部が設けられており、前記包装シートは、前記窓部に重なって配置されている。
実施形態に係る吸収性物品の包装体の展開状態の平面図である。 実施形態に係る吸収性物品の包装体の展開状態の背面図である。 図1に示すA−A線の断面図である。 図3のB部分の拡大図である。 包装状態の吸収性物品の包装体を複数収容した吸収性物品の収容体の斜視図である。
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一態様に係る吸収性物品の包装体は、吸収性物品と、
展開状態で前記吸収性物品に重なっており、包装状態で前記吸収性物品を個別に包む包装シートと、を備え、前記包装シートは、前記展開状態において前記吸収性物品と対向して配置される第1面と、前記第1面と反対側の第2面と、を有する吸収性物品の包装体であって、前記包装シートは、不織布又は織布からなるベース層と、印刷層と、を有し、前記印刷層は、前記ベース層の前記第1面側のみに配置されている。
印刷層が第1面側のみに配置されているため、使用者が吸収性物品の包装体を持ち運ぶ際に包装体の外面が擦れた場合であっても、意図せずに印刷が落ちてしまう不具合を抑制できる。また、ベース層は織布又は不織布からなり、繊維間の隙間を介して第2面側から印刷層を視認することができる。よって、意図せずに印刷が落ちてしまう不具合を抑制しつつ、包装体の装飾性を高めることができる。また、印刷層が第1面側のみに配置されているため、印刷層の有無によって第2面の摩擦係数が変化しない。よって、製造時に印刷層の有無によって搬送手段の設定を異ならせる必要がなく、製造設備の変更に伴う生産性の低下を抑制できる。加えて、印刷層がベース層の第1面側に配置されており、包装体の外側からの紫外線が届きにくい。よって、紫外線の影響によって印刷層が劣化することを抑制でき、印刷層による装飾効果を発揮し続け易い。
好ましい一態様によれば、前記包装シートの前記第2面の摩擦係数は、前記包装シートの前記第1面の摩擦係数よりも高い。
包装状態で包装体の外側に配置される第2面の摩擦係数が高いため、使用者が持ち運ぶ際に、包装体が手に対して滑り難くなる。また、吸収性物品の包装体を複数収容した収容体から複数の包装体を取り出す際に、包装シート同士が滑り難く、包装体を落とさずに取り出すことができる。
好ましい一態様によれば、前記包装シートは、前記第1面側から前記第2面側に向かって圧縮された圧搾部を有する。
第1面側から前記第2面側に向かって圧縮されることによって圧搾部が形成されているため、第2面は、圧搾部による繊維の融着が第1面と比較して生じ難い。よって、第2面の摩擦係数の低下を抑制できる。第2面の摩擦係数の低下を抑制することにより、使用者が持ち運ぶ際に包装体が手に対して滑り難くなるとともに、製造時に搬送手段に対して滑り難くなり、安定して搬送することができる。
好ましい一態様によれば、前記印刷層は、第1印刷部と、厚さ方向において前記第1印刷部に重なる第2印刷部と、を有する。
第1印刷部と第2印刷部が重なった領域は、インクが積層されており、隠ぺい性が高まる。使用済の吸収性物品を包装シートによって包んで廃棄する際に、内部に配置された吸収性物品の隠ぺい性を高めることができる。
好ましい一態様によれば、前記第1印刷部は、前記ベース層の全域に設けられており、前記第2印刷部は、前記ベース層の一部に設けられている。
第1印刷部によって、ベース層の全域にわたって装飾効果を高めることができる。第2印刷部は、ベース層の一部に設けられており、第1印刷部と異なる装飾効果を発揮できる。
好ましい一態様によれば、前記包装シートの前記第2面は、前記印刷層によって色が施された少なくとも一の背景領域を有し、前記第2面の背景領域のうち、最も面積が大きい背景領域と、前記吸収性物品の前記包装シート側の面と、の色差ΔEは、5.0以下である。
背景領域と吸収性物品の包装シート側の面との色差ΔEが5.0以下であり、背景領域と吸収性物品の包装シート側の面が近似した色彩効果を発揮できる。よって、背景領域と吸収性物品の包装シート側の面が重なった領域では、背景領域の色が濃くなる。包装シートの印刷層のインク量を抑制しつつ、印刷層による装飾効果を高めることができる。
他の態様に係る吸収性物品の包装シートは、展開状態で吸収性物品に重なっており、包装状態で前記吸収性物品を個別に包む吸収性物品の包装シートであって、前記展開状態において前記吸収性物品と対向して配置される第1面と、前記第1面と反対側の第2面と、不織布又は織布からなるベース層と、印刷層と、を有し、前記印刷層は、前記ベース層の前記第1面側のみに配置されている。
印刷層が第1面側のみに配置されているため、吸収性物品を個別に包んだ包装シートを持ち運ぶ際に包装シートの外面が擦れた場合であっても、意図せずに印刷が落ちてしまう不具合を抑制できる。
他の態様に係る吸収性物品の収容体は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体を複数収容した吸収性物品の収容体であって、前記収容体は、前記吸収性物品の包装体を収容する収容袋を有し、前記収容袋の少なくとも一部には、透明又は半透明の窓部が設けられており、前記包装シートは、前記窓部に重なって配置されている。
収容袋の窓部を介して包装シートによる装飾効果を発揮できる。また、印刷層がベース層の第1面側に配置されており、包装体の外側からの紫外線が届きにくい。よって、紫外線の影響によって印刷層が劣化することを抑制でき、印刷層による装飾効果を発揮し続け易い。
(2)吸収性物品の包装体及び吸収性物品の包装シートの構成
以下、図面を参照して、実施形態に係る吸収性物品の包装体及び吸収性物品の包装シートについて説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
図1は、実施形態に係る吸収性物品の包装体100の展開状態の平面図であり、肌対向面側T1の平面図である。図2は、実施形態に係る吸収性物品の包装体の展開状態の背面図であり、非肌対向面側T2の平面図である。図3は、図1のA−A断面図である。図4は、図3のB部分の拡大図である。図5は、包装状態の吸収性物品の包装体を複数収容した収容体の斜視図である。なお、以下の説明において、吸収性物品の包装体を包装体100として説明し、吸収性物品の包装シートを包装シート20して説明する。
包装体100は、吸収性物品10と、包装シート20と、を有する。吸収性物品10は、生理用ナプキン、パンティーライナー等、体液を吸収する吸収体を有するものであればよい。包装シートは、吸収性物品10を個別に包むものである。包装シートは、図1に示す展開状態において、平面視にて吸収性物品10に重なっており、図5に示す包装状態において、吸収性物品10を内部に収容する。なお、包装状態とは、展開状態の包装体100を幅方向に沿った折り目を基点に長手方向に折り畳んだ状態であってもよいし、展開状態の包装体100を幅方向に沿った折り目と長手方向に沿った折り目を基点に折り畳んだ状態であってもよい。また、包装状態において吸収性物品10は、包装体100の外面に対して一部露出していてもよいし、包装シート20内に内包され、露出してなくてもよい。
本実施の形態の包装体100は、図1に示す展開状態から、幅方向に沿った第1折り目FL1及び第2折り目L2を基点に長手方向に折り畳まれている。包装体の外側に位置する包装シートの長手方向の端部をテープ部材70によって固定するとともに、包装シートの幅方向の端部を熱溶着等によってシールする。これにより、図5に示す包装状態の包装体100を得ることができる。包装状態の包装体100は、収容体200に収容されてよい。収容体200は、フィルムからなる収容袋210を有する。収容袋210は、略直方体である。収容袋210は、透明又は半透明の窓部211を有する。窓部211は、収容袋の少なくとも一部に設けられていてよい。包装体100は、厚さ方向Tに積層された状態で袋状の収容体200内に収容されてよい、収容体200は、包装体100を取り出す開封口を形成するためのミシン目201を有してよい。使用者は、開封口を介して包装体100を取り出すことができる。
吸収性物品10は、着用者の肌に対向して配置される肌対向面側T1と、肌対向面側T1と反対側の非肌対向面側T2と、を有してよい。吸収性物品10は、肌対向面側T1に配置された表面シート12と、非肌対向面側T2に配置された裏面シート3と、表面シート12と裏面シート13の間に配置された吸収体14と、裏面シート13の非肌対向面側に配置された粘着領域15と、を少なくとも有してよい。
包装シート20は、展開状態において吸収性物品10と対向して配置される第1面21と、第1面21と反対側の第2面22と、を有してよい。図4において、包装シート20の第1面側T21と、第2面側T22と、を示す。包装シート20の第1面21は、吸収性物品10の粘着領域と接するように吸収性物品10に対向していてもよいし、本実施の形態のように包装シート20と吸収性物品10の間に剥離シート16が配置され、剥離シート16を介して吸収性物品10に対向していてもよい。剥離シート16は、接合部19によって包装シートの第1面21に接合されている。
包装シート20は、ベース層25と、印刷層26と、を有する。ベース層25は、不織布又は織布によって構成される。包装シート20のベース層25が不織布又は織布によって構成されているため、フィルムを有する包装シート20と比較して、包装シート20を開封する際の音が発生でき、使用者の不快感を低減できる。また、不織布又は織布を構成する繊維を有するベース層25によれば、フィルムからなるベース層25と比較して摩擦係数が高くなり易い。ベース層25が滑り難くなり、製造時におけるベース層25と搬送手段との滑りを抑制し、安定して搬送できる。織布としては、ナイロン繊維の糸、綿糸の少なくともいずれかを織ったものを例示でき、不織布としては、エアースルー不織布、スパンボンド不織布(S)及びメルトブローン不織布(M)の複合繊維からなるSMS不織布を例示できる。
印刷層26は、ベース層25の第2面側T22に配置されてなく、第1面側T21のみに配置されている。ベース層25の第1面側T21は、包装状態で吸収性物品10の内側に向かって配置され、ベース層25の第2面側T22は、包装状態で包装体100の外側に配置される。印刷層26が第1面側T21のみに配置されているため、使用者が吸収性物品10の包装体100を持ち運ぶ際に包装体100の外面が擦れた場合であっても、意図せずに印刷が落ちてしまう不具合を抑制できる。また、ベース層25が織布又は不織布によって構成されているため、使用者は、繊維間の隙間を介して第2面側から印刷層26を視認することができる。よって、意図せずに印刷が落ちてしまう不具合を抑制しつつ、吸収性物品を包んだ状態における装飾性を高めることができる。
また、吸収性物品10の製造工程において、包装シート20上に吸収性物品10を配置した状態で搬送手段された際に、包装シート20の第2面22と搬送手段が接した状態で搬送される。印刷層26が第1面側T21のみに配置されているため、印刷層26の有無によって第2面22の摩擦係数が変化しない。よって、印刷層26の有無によって搬送手段の設定を異ならせる必要がなく、製造設備の変更に伴う生産性の低下を抑制できる。
印刷層26は、厚さ方向Tにおいて複数積層されていてもよい。印刷層26は、第1印刷部261と、厚さ方向において第1印刷部261に重なる第2印刷部262と、を有してよい。第1印刷部261と第2印刷部262が重なった領域は、インクが積層されており、隠ぺい性が高まる。使用済の吸収性物品10を包装シート20によって包んで廃棄する際に、内部に配置された吸収性物品10の隠ぺい性を高めることができる。
また、第1印刷部261は、任意の色のインクが塗布された部分であり、第2印刷部262は、第1印刷部261と異なる色のインクが塗布された部分であってもよい。このような構成によれば、複数の印刷部を有することにより、デザイン性を高め、装飾効果をより高めることができる。また、印刷層26は、第1印刷部261と第2印刷部262に加えて、第3印刷部を有してもよい。
印刷層26の印刷手段は、限定されず、フレキソ印刷、グラビア印刷を例示できる。ベース層25が不織布からなる場合には、フレキソ印刷が好ましい。フレキソ印刷は、一般的に他の印刷と比較してインクの量が少なくなり易い。ベース層25の第1面側T21のみに印刷されており、包装体100の内面に印刷層26が配置されているため、使用者が包装体100の外側から印刷層26を視認し難いおそれがある。しかし、第1印刷部261及び第2印刷部262を設け、すなわち、複数回インクを塗布することにより、印刷層26の色が濃くなり、包装体100外側からも印刷層26を把握し易くなる。加えて、包装体100外側からも印刷層26を把握し易くするために、不織布の酸化チタンを抜くなどして、不織布の光線透過率を高めてもよい。このような構成によれば、印刷層26の剥がれを抑制しつつ、印刷層26の色彩効果を発揮することができる。
印刷層26は、包装シート20の第1面21の全体に配置されてもよいし、第1面21の一部に配置されてよい。包装シート20の第2面22は、印刷層26によって色が施された少なくとも一の背景領域を有してよい。本実施の形態の第2面22は、第1印刷部261のみが配置された第1背景領域と、第1印刷部261及び第2印刷部262が配置された第2背景領域と、を有している。第1印刷部261は、ベース層25の全域に設けられている。第2印刷部は、ベース層の一部に設けられている。図3に示すように、第1印刷部261の面積は、第2印刷部262の面積よりも大きい。第2面22の背景領域のうち、最も面積が大きい背景領域と、吸収性物品10の包装シート20側の面と、の色差ΔEは、5.0以下であってよい。なお、ここにおける吸収性物品10の包装シート20側の面とは、包装シートと対向して配置される裏面シートの非肌対向面である。また、図2に示すように剥離シートを有する包装体にあっては、剥離シートに重ならない領域の面である。背景領域と吸収性物品10の包装シート20側の面との色差ΔEが5.0以下であり、背景領域と吸収性物品10の包装シート20側の面が近似した色彩効果を発揮できる。よって、背景領域と吸収性物品10の包装シート20側の面が重なった領域では、背景領域の色が濃くなる。包装シート20の印刷層26のインク量を抑制しつつ、印刷層26による装飾効果を高めることができる。
包装体100の包装シート20は、収容体200に収容された状態で、窓部211に重なって配置されている。よって、使用者は、収容体200の外側から包装シート20の印刷層26を視認することができる。また、印刷層26は、包装シート20の第1面21側に配置されており、収容体200の外側からの紫外線が届き難い。よって、紫外線の影響によって印刷層26が劣化することを抑制でき、印刷層26による装飾効果を発揮し続け易い。
なお、「色差」は、測定対象となる2点(2つの領域)について市販の測色器を用いて測色を行い、JIS Z 8729に規定されるCIE1976(L*a*b*)色空間に基づいて数値化した値を比較することによって求めることができる。具体的に、測定対象たる2点間のL*値の差がΔL*、a*の差がΔa*、b*値の差がΔb*であるときに、色差ΔE=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]1/2によって求められる。
包装シート20の第2面22の摩擦係数は、包装シート20の第1面21の摩擦係数よりも高くてよい。第1面21は、印刷層26が配置された面であり、第2面22は、印刷層26が配置されずに繊維が露出した面である。包装状態で包装体100の外側に配置される第2面22の摩擦係数が高いため、使用者が持ち運ぶ際に、包装体100が手に対して滑り難くなる。また、吸収性物品10の包装体100を複数収容した収容体から複数の包装体100を取り出す際に、包装シート20同士が滑り難く、包装体100を落とさずに取り出すことができる。なお、包装シート20の摩擦係数は、動摩擦係数(N)であり、テスター産業株式会社型式AB401の摩擦係数測定器を用いて次の手順で測定した。装置に付属しているスレッドメタル(寸法63mmx63mm、重量200g)に包装シート20を貼り、測定機器本体にセットした。次に測定面に100mmx100mmの包装シートのサンプルを移動板にしわや浮きがないように広げて固定した。次いで150mm/minのスピードで移動板を動かし測定値を記録した。MD方向とCD方向両方を同様に測定した。なお、サンプルのMDとCDの動摩擦係数は別々のサンプルで測定した。
包装シート20は、第1面側T21から第2面側T22に向かって圧縮された圧搾部28を有してよい。第1面側T21から第2面側T22に向かって圧縮されることによって圧搾部が形成されているため、第2面22は、圧搾部による繊維の融着が第1面21と比較して生じ難い。よって、第2面22の摩擦係数の低下を抑制できる。第2面22の摩擦係数の低下を抑制することにより、使用者が持ち運ぶ際に、包装体100が手に対して滑り難くなる。また、吸収性物品10の包装体100を複数収容した収容体から複数の包装体100を取り出す際に、包装シート20同士が滑り難く、包装体100を落とさずに取り出すことができる。
圧搾部が第2面22に到達しない場合には、第2面22は、平滑な面となり、搬送手段との接触面積を確保し易い。よって、製造時に搬送手段に対して滑り難くなり、安定して搬送することができる。
なお、圧搾部は、ベース層25のみに形成され、印刷層26に形成されていなくてよい。製造工程としては、ベース層25に圧搾部を形成した後に、印刷層26を設けてよい。ベース層25上に印刷層26を設けた後に圧搾部を形成する構成にあっては、圧搾部によって印刷層26のインクがずれ、装飾効果が低下するおそれがある。ベース層25に圧搾部を形成した後に印刷層26を設けることにより、印刷層26による装飾効果を発揮し易い。
次いで、実施例1から3及び比較例1にかかる包装シートを用いて、製造時の搬送の安定性、持ち運び易さ、及び装飾性について評価した。製造時の搬送の安定性は、実施例1から3及び比較例1にかかる包装シートを搬送手段によって搬送し、搬送手段に対する滑りが生じずに安定して搬送できるか否かについて検証した。評価は、非常に安定している(◎)、安定している(○)、滑りが生じ、安定しない(×)の3段階で評価した。持ち運び易さは、包装シートによって吸収性物品を包んだ状態において、手で包装体を持ち、包装体を持ち運び易いか否かについて検証した。評価は、手に対して滑り難く非常に持ち運び易い(◎)、持ち運び易い(○)、滑り易く持ち運び難い(×)の3段階で評価した。装飾性は、包装シートによって吸収性物品を包んだ状態において見た目のデザイン性を評価した。非常にデザイン性が高い(◎)、デザイン性が高い(○)、デザイン性が低い(×)の3段階で評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 0003215203
実施例1から実施例3にかかる包装シートは、第1面側に印刷層が配置されており、比較例1にかかる包装シートは、第2面側に印刷層が配置されている。表1に示すように、比較例1にかかる包装シートは、搬送時に安定しないこと、及び持ち運びし難いことがわかった。当該評価結果から、印刷層は、第1面側に配置されていることが好ましいことがわかった。
実施例1、実施例3及び比較例1にかかる包装シートは、第1印刷部及び第2印刷部を有しており、実施例2にかかる包装シートは、第2印刷部を有してなく、第1印刷部のみを有している。表1に示すように、実施例1、実施例3及び比較例1にかかる包装シートは、実施例2にかかる包装シートよりも、装飾性について好適な結果を得ることができた。よって、当該評価結果から、装飾性を高めるためには、第1印刷部と第2印刷部を有することが好ましいことがわかった。
実施例1及び実施例2にかかる包装シートは、第1面側から第2面側に向かって圧搾部が形成されており、実施例3にかかる包装シートは、第2面側から第1面側に向かって圧搾部が形成されている。表1に示すように、実施例1及び実施例2にかかる包装シートは、実施例3にかかる包装シートよりも搬送時の安定性が高いこと、及び持ち運びし易いことがわかった。当該評価結果から、第1面側から第2面側に向かって圧搾部が形成されていることが好ましいことがわかった。
以上、上述の実施形態を用いて本考案について詳細に説明したが、当業者にとっては、本考案が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本考案は、実用新案登録請求の範囲の記載により定まる本考案の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本考案に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
上記態様によれば、生産性の低下を抑制しつつ、使用者が吸収性物品の包装体を持ち運ぶ際に意図せずに印刷が落ちる不具合を抑制できる吸収性物品の包装体及び吸収性物品の包装シートを提供できる。
10 :吸収性物品
20 :包装シート(吸収性物品の包装シート)
21 :第1面
22 :第2面
25 :ベース層
26 :印刷層
261 :第1印刷部
262 :第2印刷部
100 :包装体(吸収性物品の包装体)
T21 :第1面側
T22 :第2面側

Claims (8)

  1. 吸収性物品と、
    展開状態で前記吸収性物品に重なっており、包装状態で前記吸収性物品を個別に包む包装シートと、を備え、
    前記包装シートは、前記展開状態において前記吸収性物品と対向して配置される第1面と、前記第1面と反対側の第2面と、を有する吸収性物品の包装体であって、
    前記包装シートは、不織布又は織布からなるベース層と、印刷層と、を有し、
    前記印刷層は、前記ベース層の前記第1面側のみに配置されている、吸収性物品の包装体。
  2. 前記包装シートの前記第2面の摩擦係数は、前記包装シートの前記第1面の摩擦係数よりも高い、請求項1に記載の吸収性物品の包装体。
  3. 前記包装シートは、前記第1面側から前記第2面側に向かって圧縮された圧搾部を有する、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品の包装体。
  4. 前記印刷層は、第1印刷部と、厚さ方向において前記第1印刷部に重なる第2印刷部と、を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  5. 前記第1印刷部は、前記ベース層の全域に設けられており、
    前記第2印刷部は、前記ベース層の一部に設けられている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  6. 前記包装シートの前記第2面は、前記印刷層によって色が施された少なくとも一の背景領域を有し、
    前記第2面の背景領域のうち、最も面積が大きい背景領域と、前記吸収性物品の前記包装シート側の面と、の色差ΔEは、5.0以下である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  7. 展開状態で吸収性物品に重なっており、包装状態で前記吸収性物品を個別に包む吸収性物品の包装シートであって、
    前記展開状態において前記吸収性物品と対向して配置される第1面と、
    前記第1面と反対側の第2面と、
    不織布又は織布からなるベース層と、
    印刷層と、を有し、
    前記印刷層は、前記ベース層の前記第1面側のみに配置されている、吸収性物品の包装シート。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体を複数収容した吸収性物品の収容体であって、
    前記収容体は、前記吸収性物品の包装体を収容する収容袋を有し、
    前記収容袋の少なくとも一部には、透明又は半透明の窓部が設けられており、
    前記包装シートは、前記窓部に重なって配置されている、吸収性物品の収容体。
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