JP3215174U - 折りたたみ式多機能書見台 - Google Patents
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Abstract
【課題】タブレットパソコンやスマートフォン、あるいは文庫本等を、長時間の使用・読書をしやすくするとともに、菓子やペットボトルの飲料をとったり、メモをとったりでき、使用しない時はコンパクトに収納できる折りたたみ式多機能書見台を提供する。【解決手段】台板1と載置板2と一対の脚部3によって構成される折りたたみ式多機能書見台であって、台板1の下面には一対の脚部3が蝶番4によって結合され、台板1の上面には主載置板2aが載置板角度調節用蝶番6によって結合され、台板1は主載置板2aにより開閉される開口を有し、その開口内に主載置板2aを支える支持具を収納するとともに、主載置板2aの裏面には、この支持具と係止する留め具を配置し、支持具と留め具により、台板1に対する主載置板2aの角度を調節する角度調節具7を構成する。【選択図】図1
Description
本考案は、ソファーやベッド上または床面にリラックスして座ったり和室に正座したりする状態でのタブレットパソコンやスマートフォンの使用や読書を楽な姿勢で長時間可能とし、かつ楽な姿勢を変えずに菓子などを摂ったりメモをとったり他の資料を参照したりできる器具に関する。
タブレットパソコンの画面は、何らかの支えがなければ使用者の顔と正対しないため、使用者が手で持ったり机上に台を置いたりするなどして見やすい角度にして使用する。文庫本などの書籍も同様で、手で持ったり首の角度を変えたり書見台を用いたりして読書することがある。
一方、タブレットパソコンの使用場面や文庫本などの読書の場面は、ソファーやベッドでリラックスした姿勢をとることが少なくない。この場合はタブレットパソコンや書籍を手で持つことになるため腕に疲労が生じてしまい、次第にリラックスできなくなってくる。壁等に寄りかかって床に足を伸ばした状態で使用・読書したり、和室で正座したりする場合も同様である。
また、このようなリラックスした使用場面では、菓子をつまんだりしたくなることがあるが、その度に姿勢を変えてテーブルに手を伸ばして菓子を取ったりペットボトルを取ったりすることになる。ちょっとしたメモをとりたいような場合や他の資料を参照したりしたい場合も同様である。
この2点の問題のうち、腕の疲労に関しては、アーム型のスタンドや脚部をソファーの下に入れ込んで使う台、ソファー上に置ける台などが市販されていて十分な効果を得ることができるが、菓子や飲み物のペットボトルを置いたりメモをとったりすることに関しては、一般的に入手可能なものは市販されていない。
さらに、ソファーやベッドで使用できるスタンドや台は、使用しないときに邪魔にならないことが必要であるため、折りたたむなどの方法で小さくできることが求められる。
ソファーにゆったりと座ったりベッド上で脚を伸ばして座ったりしている場合に、タブレットパソコンやスマートフォン及び文庫本などの書籍を手で持たずにすむようにし、次第に腕が疲労してしまってタブレットパソコンの使用や読書を中断せざるを得ない事態が発生することを回避する。
また、ソファーにゆったりと座ったりベッド上で脚を伸ばして座ったりしてタブレットパソコン等を使用したり読書したりするような場合に、菓子等をつまんだりメモをとったりしたくなったときに手元に菓子等を置いたり筆記できるようにしたりして、ソファーやベッドに菓子などを直接置くことがはばかられたり姿勢を変えたり立ち上がったりせざるを得ない事態を回避する。
本考案の折りたたみ式多機能書見台は、台板と載置板と脚部で構成し、ソファーやベッドの上で使用者を跨ぐ状態で置いて使うものであり、2つの形態をとる。
形態の一つ(A型)は、台板の上面に載置板を複数面に分割して設置(中央または中央よりのものを主載置板、それ以外のものを副載置板とする)し、分割された載置板のそれぞれが角度を調節できるようにするとともに、ソファー座面の傾斜や座ったときのへこみを考慮して台板に予め4度〜6度の負角を与えたものである。
台板には開口部を設け、載置板角度調節具設置のスペースにするとともに全体の質量軽減を図る。
台板を支える脚部は4本脚として4本が別々に長さが調節できるようにするが、脚部の長さ調節の範囲は、4本中2本は調節範囲が小さく、伸ばした状態で脚の全長が20cmまでとし、残る2本は調節範囲が大きく、伸ばした状態で脚の全長が80cmまでとする。
形態のもう一つ(B型)は、載置板を複数面に分割して設置し、分割された載置板のそれぞれが角度を調節できるようにすることや開口部、脚長の調節は[0011]〜[0013]と同様であるが、台板が異なり、負角ではなく予め25〜40度の正角の傾斜を与えたものである。主載置板は開口部上面に設置するが、副載置板は開口部下面に設置して25〜40度程度の負の角度調節ができるようにしたものである。
B型の副載置板用の開口部の上面には、メモをとる場合などのための記載台を着脱可能に設ける。
載置板の角度の調節と脚部の長さの調節の仕組みは、タブレットパソコン等や腕を置いたときに支えられる強度を保てるものであって、かつ使用中に邪魔にならないものとする。
台板と脚部は蝶番によって接続されていて、使用時には脚部固定金具によってテーブルの状態を保ち、不使用時には脚部固定金具を外して折りたたむことができる構造とする。
使用する材料は、木材、金属、プラスチック等で、タブレットパソコンや単行本、文庫本等や腕を置いたときに支えられる強度があるものとし、使用者の好みに応じた質感やデザインを施す。
ソファーやベッド上で使用したり和室で正座して使用したりする場合に、A型B型ともに主載置板の角度を調節してタブレットパソコンや本等を見やすい角度で載せることができるため、腕でタブレットパソコン等を支え続ける必要がなくなって疲労が生じず、長時間の使用や読書が可能になる。さらに、主載置板の角度を調節してタブレットパソコンを置き、副載置板の一つの角度も調節してスマートフォンを置くというような使い方ができる。
また、持ち上げていない載置板は、A型はあらかじめ与えた負角によって水平に近い状態を保てるため、菓子等を置いたり筆記したりでき、よりリラックスしたり使用・読書の効果を高めたりできる。B型は副載置板を下げることによって水平に近い状態を作りだして物品を置くことができ、副載置板の動作方向がA型と逆であるが効果は同様である。
脚長調節機能は、ソファー等の形状や大きさ、使用者の体格や姿勢、好みによって角度や高さを調整できるものである。また、4脚をソファー等の座面に乗せることができない場合には、使用者からみて離れた方の2脚を脚長調節機能によって床面まで伸ばしてこの2本は床面に設置し、残る2本はソファー座面に載せて設置し、[0019]、[0020]と同様の効果を得られる。
使用しない場合は邪魔にならないようにコンパクトにできる。
以下、本考案の実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。
図1と図2はA型の全体的構造を示す斜視図であり、台板1と載置板2及び脚部3によって構成され、図では載置板2は角度を調節していない状態と角度を調節した状態を混在させて示している。台板1の下面に脚部3が折りたたみ用蝶番4によって接続されて台板は脚部に載り、固定金具5によって固定される。また、台板1の上面に載置板2が複数面に分割されて載置板角度調節用蝶番6によって接続される。
台板1には開口部を設けてその空間に載置板2を支える針金状の略コの字型をした支持金具を収納するとともに、載置板の裏面にこの支持金具を係止する突起状の留め具を複数設置し、必要に応じて載置板を希望の角度に持ち上げ、開口部から取り出した支持金具を複数ある留め具の希望の角度を得られる位置で受け止めて固定することのできる角度調節具7によって使用者の好みの角度に調節できる。本実施例では0度、10度、20度、30度、40度である。この角度調節具としては、本実施例以外のさまざまな方法が利用できる。
脚部は、2本の脚と台板を載せる部分(これを「台板受け」とする)を一体として構成するもので、脚の1本は長さが接地面から6〜10cm(この1本を「短脚」3aとする)とし、もう1本は28〜40cm(この1本を「長脚」3bとする)として、短脚の上部から長脚に向けて略水平の連結部3cを設けて長脚と繋いで一体として形成し、さらに長脚の上部から台板受け3dを−4度〜−6度または25度〜40度の傾斜をもって短脚の上方手前まで形成して短脚・長脚・台板受けを一体化させて略コの字型となしたもので、これにより使用者側を大きく空けた形状となり、使用者の手が自由に動ける空間を確保するものであり、この脚部を2つ用いて4脚とし、この4脚はそれぞれが脚長調節具3eにより長さ可変とする。
脚長調節具3eは、本実施例では、短脚3aでは脚につけた金属板を上下させて蝶ねじで締め付けて固定するもので、長脚3bではカメラの三脚のように脚に内蔵した入れ子状の3段の金属パイプを伸縮させてレバーで締め付けて固定するものであり、伸ばした場合の脚全体の長さは短脚は20cmまで、長脚は80cmまでとし、使用に当たっては図7の使用例に示すように、脚部を4本ともソファー等の上に設置することと、この設置状態の他に図8の使用例に示すように2本をソファー等の上に置き2本を床面に置いて設置することができるものである。特に後者の設置状態の場合には全高が高くなって安定性が減ずるため、長脚の伸縮部分の底面(接地面)を180度向きを変えられるようにして接地面が長脚外まで出るようにすることにより、図8の使用例に示すようにより安定して設置できるようにする。
脚部3は、不使用時には脚部固定金具5を外し、折りたたみ用蝶番4によって約90度回転させてコンパクトに折りたたむことができる。
図3は、載置板を3等分とした場合のA型の平面図である。2分割や4分割以上でも、また、不等分でも本考案の効果を発揮でき、想定する使用目的に応じて設定する。台板には、[0026]に述べたように開口部を設けてその空間に載置板の角度調節具を設けるとともに、全体の質量軽減を図る。
図4はA型の立面図である。載置板2の使用者側の一辺にはタブレットパソコン等の落下防止のため受け具8を設置してある。受け具は載置板を筆記に使用する場合に邪魔にならないように、副載置板については主載置板よりも高さを低くする。
図5は、A型の側面図である。使用者からみて載置板2に−4°〜−6゜の負角が与えられており、ソファー等の形状による傾斜や使用者が座ったときの体重による座面のへこみを相殺して、載置板を水平に近い状態にすることができる。
図6はA型の折りたたみ過程の斜視図である。全体を裏返し、脚部固定金具5を外した後に折りたたみ用蝶番4によって折りたたむことができる。載置板2は、台板1と1辺だけ蝶番で連結してあるため、そのまま全体を裏返した場合、他辺は台板1から離れてしまうが、図6と図2に示す載置板留め面ファスナー9によって台板1と一体化できるので、折りたたみのために台板を裏返すなどの動作が支障なくできる。
図7はA型の使用状況を示す例である。ソファーに座って手に何も負荷をかけずにタブレットパソコン等を見ることができる。脚部3を略コの字型として短脚3a上に空間が確保されているので手をある程度自由に動かせるため、メモをとったりお菓子をつまんだりすることができる。
図8は、脚部をソファー座面に2脚、床面に2脚設置した場合の使用状況を示す例である。ソファー等の大きさや構造、使用者の体格や好みに応じて使用できる。長脚の接地面は、[0028]に示したように安定して使用できるように回転させてある。
図9は、B型の斜視図である。B型は台板1が予め25〜40゜の範囲で傾斜させてあるので、角度調節をせずにそのまま主載置板2aにタブレットパソコンや文庫本等を設置しても見やすい角度になっているが、[0026]に示した仕組みと同様に台板1に開口部を設けてその空間に主載置板2aを支える針金状の略コの字型をした支持金具を収納し、主載置板2aの裏面にこの支持金具を係止する突起状の留め具を複数設置し、必要に応じて主載置板を希望の角度に持ち上げ、開口部から取り出した支持金具を複数ある留め具の希望の角度を得られる位置で受け止めて固定することのできる載置板角度調節具7により上方に角度を調節できるので、好みに応じてさらに見やすくできる。
B型の副載置板2bは、予め25〜40゜の範囲で傾斜を与えた台板1に開口部を設けてその空間に略嵌合する形の形態とし、短脚3a側の一辺を蝶番6によって台板と接続するが、長脚側の一辺は開口部から台板の下面まではみ出させてこのはみ出し部に2個の穴を開け、この穴と重なる位置で台板にも穴を開けて、この載置板と台板の穴を紐によって結んで載置板を台板からつり下げて支え、必要に応じて紐の長さを調節して載置板を希望の角度に押し下げて水平状態を作り、バネによって紐を押さえつけて止めるストッパーで固定することのできる載置板水平保持具10を有し、載置板を水平状態に保つことができる。
B型の載置板水平保持具10は、本実施例では、紐とストッパーによって副載置板2bをつり下げる構造であるが、水平状態を作れる構造であれば方法を問わない。
B型の主載置板2aには、A型と同様の受け具8を設ける。副載置板2bには受け具を設けないが、台板の開口部の縁が枠のような状態になるのでペットボトル飲料等が倒れにくくなり、受け具の役割を果たす。
B型の副載置板には記載台11を設置できるためメモをとるような作業ができる場を確保できる。
記載台11は、大きさについては、主載置板2aや載置板水平保持具10と重ならず、かつ台板1からはみ出ることのない範囲で最大にし、台板1の開口部をすっぽりと覆うもので、材料は、筆記に支障のない硬さをもつものを用いる。また、筆記具の落下等を防止するため載置板2aと同様の受け具を設置するとともに、メモ用紙が落下しないように磁石やクリップ等で留められるようにする。
図10はB型の側面図である。副載置板2bは下降させた状態を示す。
図11はB型の使用例の斜視図である。副載置板の一つは下降させた状態であり、もう一つの副載置板上には記載台11を取り付けた状態を示す。
1 台板
2 載置板
2a 主載置板
2b 副載置板
3 脚部
3a 短脚
3b 長脚
3c 連結部
3d 台板受け
3e 脚長調節具
4 折りたたみ用蝶番
5 脚部固定金具
6 載置板角度調節用蝶番
7 載置板角度調節具
8 受け具
9 載置板留め面ファスナー
10 載置板水平保持具
11 記載台
2 載置板
2a 主載置板
2b 副載置板
3 脚部
3a 短脚
3b 長脚
3c 連結部
3d 台板受け
3e 脚長調節具
4 折りたたみ用蝶番
5 脚部固定金具
6 載置板角度調節用蝶番
7 載置板角度調節具
8 受け具
9 載置板留め面ファスナー
10 載置板水平保持具
11 記載台
Claims (5)
- 台板と載置板と一対の脚部によって構成される折りたたみ式多機能書見台であって、台板の下面には一対の脚部が蝶番によって結合され、台板の上面には主載置板が蝶番によって結合され、前記台板は前記主載置板により開閉される開口を有し、その開口内に前記主載置板を支える支持具を収納するとともに、前記主載置板の裏面には、この支持具と係止する留め具を配置し、前記支持具と前記留め具により、前記台板に対する前記主載置板の角度を調節する角度調節具を構成することを特徴とする折りたたみ式多機能書見台。
- 前記台板の上面には、主載置板に隣接する位置に副載置板が蝶番によって結合され、前記台板は前記副載置板により開閉される開口を有し、その開口内に前記副載置板を支える支持具を収納するとともに、前記副載置板の裏面には、この支持具と係止する留め具を配置し、前記支持具と前記留め具により、前記台板に対する前記副載置板の角度を調節する角度調節具を構成することを特徴とする請求項1に記載の折りたたみ式多機能書見台。
- 前記台板の下面には、上面の主載置板に隣接する位置の反対面である位置に副載置板が蝶番によって結合され、前記台板は前記副載置板により開閉される開口を有し、前記副載置板は、蝶番による結合部と反対側に、前記副載置板の開閉角度を調節する角度調節具を備えることを特徴とする請求項1に記載の折りたたみ式多機能書見台。
- 前記一対の脚部は、各々短脚と長脚を有し、連結部により前記短脚と前記長脚が連結され、長脚上部には台板受けを設け、この台板受けが台板の下面に蝶番によって結合され、また、前記短脚と前記長脚は、それぞれ別個に長さを調節するための脚長調節具を備えることを特徴とする請求項1に記載の折りたたみ式多機能書見台。
- 前記台板が水平に対して−4度〜−6度または25度〜40度の傾斜をもって設置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の折りたたみ式多機能書見台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017005742U JP3215174U (ja) | 2017-12-21 | 2017-12-21 | 折りたたみ式多機能書見台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017005742U JP3215174U (ja) | 2017-12-21 | 2017-12-21 | 折りたたみ式多機能書見台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3215174U true JP3215174U (ja) | 2018-03-01 |
Family
ID=61282872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017005742U Expired - Fee Related JP3215174U (ja) | 2017-12-21 | 2017-12-21 | 折りたたみ式多機能書見台 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3215174U (ja) |
-
2017
- 2017-12-21 JP JP2017005742U patent/JP3215174U/ja not_active Expired - Fee Related
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