JP3215173U - 電気制御比例弁の電磁弁バルブゲート構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧力差値の改善を通じて応答速度を高めた電磁弁バルブゲート構造を提供する。【解決手段】電磁弁10に気体導入弁20を連結して構成され、該電磁弁内部10に固定鉄心11と、可動鉄ばね12と、可動鉄心13と、螺旋コイル14が配置され、通電励磁後、可動鉄心13を固定鉄心11と同軸で押し動かすことができ、該気体導入弁20が内部にバルブゲート口21と、弾性部材23が被着された気体導入弁ゴム24を備え、該気体導入弁ゴム24が第1側面241と第2側面242を備え、かつ気体導入弁ゴム24と可動鉄心13の間に気体導入弁ゴム座体25が配置され、該気体導入弁ゴム24が軸方向に往復移動して流体の流路を切り換えることができ、そのうち、該バルブゲート口21にさらにバルブゲートノズル22が設けられ、流路を経て該バルブゲート口21と該気体導入弁ゴム24の第2側面242まで流体をより円滑にガイドし、該電磁弁10と該気体導入弁20の圧力平衡をより迅速に安定させる。【選択図】図3
Description
本考案は電気制御比例弁(ELECTRICALLY−CONTROLLED PROPORTIONAL VALVE)の電磁弁バルブゲート構造に関し、そのうち、気体導入弁ゴムが軸方向に往復移動して流体の流路を切り換え、バルブゲート口に設置されたバルブゲートノズルにより、電磁弁内部の流路を経て該バルブゲート口と該気体導入弁ゴムの第2側面まで流体をより円滑にガイドして、該電磁弁と該気体導入弁の圧力平衡をより迅速に安定させる、電気制御比例弁の電磁弁バルブゲート構造に関する。
電気制御比例弁は工業設備においてよく見受けられる流体流路制御部材である。図1?図2に示すように、電気制御比例弁40は2つの電磁弁コントローラを備え、それぞれ吸気用の吸気電磁弁41と、排気用の排気電磁弁42であり、これら2つの電磁弁41、42が外部接続されたコントローラスイッチで吸気量を調節し、該電気制御比例弁40内の気圧制御室43の圧力を変化させ、かつ該気圧制御室43が気圧チャンバ44を動かして制御し、開閉動作をさせることができ、該気圧チャンバ44を流れる流体Dの流量を制御することにより、必要な出口圧力を形成する。そのうち、該吸気電磁弁41と排気電磁弁42の応答速度性能は、電気制御比例弁40の全体性能に影響する。
しかしながら、前述の吸気電磁弁41と排気電磁弁42の従来構造の動作過程は、螺旋コイルの通電励磁後、可動鉄心と固定鉄心が相互に吸着して同軸で移動する運動が発生し、その過程で該2つの鉄心中に設置された可動鉄ばねが圧縮され、該供給口Aから流体が入力されて気体導入弁ゴム24が排出口Cの方向に押し動かされる。該気体導入弁ゴム24がバルブゲート口21を覆うと、該気体導入弁ゴム24の第1側面241の圧力が供給口Aから入力される圧力が等しくなり、このときの第1側面241の圧力と第2側面242の圧力の差の比が、即ちバルブゲート口21と第1側面241の投影面積比であり、またそのために気体導入弁ゴム24の第1側面241と第2側面242の2面の圧力が不平衡になる。2つの側面241、242の不平衡な圧力関係によって、電磁弁の励磁停止後、該可動鉄ばねもより大きな弾力で排出口Cを押さえている気体導入弁ゴム24を押し開く必要が生じ、このため、電気制御比例弁40の気圧制御安定過程の反応速度にも影響する。
本考案の主な目的は、駆動して使用するときに、圧力差値の改善を通じて応答速度を高めた、電磁弁バルブゲート構造を提供することにある。
以下この考案について説明する。上述の目的を達成するため、請求項1に記載する電気制御比例弁の電磁弁バルブゲート構造は、電磁弁と、該電磁弁に連結された気体導入弁を含み、前記電磁弁の内部に固定鉄心と、可動鉄ばねと、可動鉄心が配置され、同様に該電磁弁内に設置された螺旋コイルによる通電励磁後、該可動鉄心を該固定鉄心と同軸で押し動かすことができ、前記気体導入弁の内部にバルブゲート口と、弾性部材が被着された気体導入弁ゴムが設置され、該気体導入弁ゴムが左右両側にそれぞれ第1側面と、第2側面を備え、かつ該気体導入弁ゴムと該可動鉄心の間に気体導入弁ゴム座体が配置され、該気体導入弁ゴムが軸方向に往復移動することで流体の流路を切り換えることができ、該バルブゲート口にさらにバルブゲートノズルが設置され、流路を経て該バルブゲート口と該気体導入弁ゴムの第2側面まで流体をより円滑にガイドし、該電磁弁と該気体導入弁の圧力平衡をより迅速に安定させることができるように構成される。
請求項2に記載する電気制御比例弁の電磁弁バルブゲート構造は、請求項1におけるバルブゲートノズルが、錐面または凹面のいずれかを呈する。
請求項3に記載する電気制御比例弁の電磁弁バルブゲート構造は、請求項1におけるバルブゲート口の断面積が該気体導入弁ゴムの第2側面の半分より小さく、該気体導入弁ゴムを該バルブゲート口において移動させる圧力差を減少し、該可動鉄ばねの軸方向移動速度を高める。
請求項4に記載する電気制御比例弁の電磁弁バルブゲート構造は、請求項2におけるバルブゲートノズルと該気体導入弁ゴムの第2側面の挟角が45度より大きい。
本考案の該バルブゲート口に設置されたバルブゲートノズルにより、流路を経て該バルブゲート口と該気体導入弁ゴムの第2側面まで流体をより円滑にガイドし、電磁弁と気体導入弁の圧力平衡をより迅速に安定させることができる。
図3〜図5に示すように、本考案の電気制御比例弁の電磁弁バルブゲート構造は、電磁弁10と、気体導入弁20を備え、該電磁弁10内部に固定鉄心11と、可動鉄ばね12と、可動鉄心13が配置され、該可動鉄ばね12が該固定鉄心11と該可動鉄心13の間に設置され、同様に該電磁弁10内に設置された螺旋コイル14の通電励磁後、該可動鉄心13を該固定鉄心11と同軸で押し動かすことができる。
該気体導入弁20は該電磁弁10に連結され、かつ該気体導入弁20内部にバルブゲート口21と、弾性部材23が被着された気体導入弁ゴム24が設けられ、該気体導入弁ゴム24が左右両側にそれぞれ第1側面241と、第2側面242が設置され、かつ該気体導入弁ゴム24と該可動鉄心13の間に気体導入弁ゴム座体25が配置され、該気体導入弁ゴム24が軸方向に往復移動することで該流体Dの流路30を切り換えることができる。
該気体導入弁20はさらに、供給口Aと、出力口Bと、排出口Cを備え、かつ該気体導入弁20の他端に気体導入弁後部カバー26が設置され、該気体導入弁後部カバー26が弾性部材23を支持して気体導入弁ゴム24の第1側面241に当接させ、該気体導入弁ゴム24の第2側面242に気体導入弁ゴム座体25が配置され、これにより該気体導入弁20の中段部にバルブゲート口21が形成され、該気体導入弁ゴム座体25の他端に前記可動鉄心13が連結され、バルブゲート口21で流路30内の流体Dの出入を切り換えることができ、またこれにより複数個のチャンバが形成され、そのうち、チャンバは第1チャンバ31と、第2チャンバ32と、第3チャンバ33に区分でき、前述の構造におけるバルブゲート口21の前部から該供給口Aと出力口Bまでが第1チャンバ31、該バルブゲート口21の後部から該電磁弁10内部の前部までが第2チャンバ32、該電磁弁10中段部の可動鉄心13が設置された箇所が第3チャンバ33となる。
該電磁弁10と気体導入弁20が電力で駆動される連続動作を以下で説明する。第1ステップは、該電磁弁10が通電励磁されていないとき、該流体Dが該供給口Aから入力されると、該気体導入弁ゴム24の遮断により該第1チャンバ31内に保持される。このときバルブゲート口21は前に向かって閉じられた状態であり、該第1チャンバ31は流体Dの入力圧力を備え、第2チャンバ32と第3チャンバ33は無圧力状態である。第2ステップは、該電磁弁10が通電励磁されると、該バルブゲート口21を後ろへ動かして開かせ、第1チャンバ31内にあった流体Dが該流路30に沿って第2チャンバ32を通り、該第3チャンバ33に到達する。このとき一部の流体Dが該出力口Bを介して通連された設備へと流れ、該第1チャンバ31、第2チャンバ32、第3チャンバ33は圧力が平衡した状態となる。第3ステップでは、該電磁弁10の電源が再び切断されて励磁が停止すると、該バルブゲート口21では該可動鉄心13が前方へ押し動かされ、該気体導入弁ゴム座体25が該気体導入弁ゴム24を当接させて、該バルブゲート口21を封鎖させ、該供給口Aから入力された流体Dが該第1チャンバ31内に制限され、第2チャンバ32と第3チャンバ33内にあった流体Dが、このとき排出口Cから排出され、該第1チャンバ31は流体Dの入力圧力を備え、第2チャンバ32と第3チャンバ33は圧力平衡状態となる。
図6と図7に示すように、前記バルブゲート口21箇所にはさらにバルブゲートノズル22が設けられ、通電励磁後、該気体導入弁ゴム24が流体Dによってバルブゲート口21に向かって押され、相互に接触したとき、該バルブゲートノズル22周縁に錐面または凹面の設計が設けられているため、流路30を経て該バルブゲート口21と該気体導入弁ゴム24の第2側面242まで流体Dをより円滑にガイドし、該電磁弁10と気体導入弁20の間の圧力平衡をより迅速に安定させることができる。
該バルブゲート口21の断面積が該気体導入弁ゴム24の第2側面242の半分よりも小さいとき、該気体導入弁ゴム24を該バルブゲート口21において移動させる圧力差を減少でき、該可動鉄ばね12の軸方向移動速度を高めることができる。詳細には、通電励磁されていない状態下で、気体導入弁ゴム24の第1側面241と第2側面242の圧力差が減少されるため、該可動鉄ばね12が該可動鉄心13を押し動かして位置を回復させるために必要なばねの力も減少でき、これにより位置回復の速度を高めることができる。
該バルブゲートノズル22の錐面または凹面の設計は、該気体導入弁ゴム24の第2側面242との挟角Eが45度より大きいとき、流体Dの気体導入弁ゴム24の第1側面241から第2側面242へ流れる流量が励磁の停止後、その第2側面242の流体Dの流量を該可動鉄ばね12のスプリング力に合わせて位置回復を行うときの速度が従来構造よりも高速になるように確約することができる。
上述をまとめると、本考案の電気制御比例弁の電磁弁バルブゲート構造は、バルブゲートノズル22の錐面または凹面の設計、あるいはバルブゲート口21の断面積が第2側面242の半分よりも小さい、または該バルブゲートノズル22と該第2側面242の挟角Eが45度より大きい設計を通じ、流体Dが通電励磁された状態または通電励磁されていない状態下の両方で、気体導入弁ゴム24上で生じる圧力差を改善し、電磁弁10のバルブゲート口21における作動周波数応答の速度を向上することができる。
10 電磁弁
11 固定鉄心
12 可動鉄ばね
13 可動鉄心
14 螺旋コイル
20 気体導入弁
21 バルブゲート口
22 バルブゲートノズル
23 弾性部材
24 気体導入弁ゴム
241 第1側面
242 第2側面
25 気体導入弁ゴム座体
26 気体導入弁後部カバー
30 流路
31 第1チャンバ
32 第2チャンバ
33 第3チャンバ
A 供給口
B 出力口
C 排出口
D 流体
E 挟角
30 電気制御比例弁
41 吸気電磁弁
42 排気電磁弁
43 気圧制御室
44 気圧チャンバ
11 固定鉄心
12 可動鉄ばね
13 可動鉄心
14 螺旋コイル
20 気体導入弁
21 バルブゲート口
22 バルブゲートノズル
23 弾性部材
24 気体導入弁ゴム
241 第1側面
242 第2側面
25 気体導入弁ゴム座体
26 気体導入弁後部カバー
30 流路
31 第1チャンバ
32 第2チャンバ
33 第3チャンバ
A 供給口
B 出力口
C 排出口
D 流体
E 挟角
30 電気制御比例弁
41 吸気電磁弁
42 排気電磁弁
43 気圧制御室
44 気圧チャンバ
Claims (4)
- 電気制御比例弁(ELECTRICALLY−CONTROLLED PROPORTIONAL VALVE)の電磁弁バルブゲート構造であって、電磁弁と、該電磁弁に連結された気体導入弁を含み、前記電磁弁の内部に固定鉄心と、可動鉄ばねと、可動鉄心が配置され、同様に該電磁弁内に設置された螺旋コイルによる通電励磁後、該可動鉄心を該固定鉄心と同軸で押し動かすことができ、前記気体導入弁の内部にバルブゲート口と、弾性部材が被着された気体導入弁ゴムが設置され、該気体導入弁ゴムが左右両側にそれぞれ第1側面と、第2側面を備え、かつ該気体導入弁ゴムと該可動鉄心の間に気体導入弁ゴム座体が配置され、該気体導入弁ゴムが軸方向に往復移動することで流体の流路を切り換えることができ、該バルブゲート口にさらにバルブゲートノズルが設置され、流路を経て該バルブゲート口と該気体導入弁ゴムの第2側面まで流体をより円滑にガイドし、該電磁弁と該気体導入弁の圧力平衡をより迅速に安定させることができるように構成されたことを特徴とする、電気制御比例弁の電磁弁バルブゲート構造。
- 前記バルブゲートノズルが、錐面または凹面のいずれかを呈することを特徴とする、請求項1に記載の電気制御比例弁の電磁弁バルブゲート構造。
- 前記バルブゲート口の断面積が該気体導入弁ゴムの第2側面の半分より小さく、該気体導入弁ゴムを該バルブゲート口において移動させる圧力差を減少し、該可動鉄ばねの軸方向移動速度を高めたことを特徴とする、請求項1に記載の電気制御比例弁の電磁弁バルブゲート構造。
- 前記バルブゲートノズルと該気体導入弁ゴムの第2側面の挟角が45度より大きいことを特徴とする、請求項2に記載の電気制御比例弁の電磁弁バルブゲート構造。
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JP2017005741U JP3215173U (ja) | 2017-12-21 | 2017-12-21 | 電気制御比例弁の電磁弁バルブゲート構造 |
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