JP3214572B2 - イオン写真用の被覆された誘電性帯電受像部材 - Google Patents
イオン写真用の被覆された誘電性帯電受像部材Info
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- JP3214572B2 JP3214572B2 JP31065791A JP31065791A JP3214572B2 JP 3214572 B2 JP3214572 B2 JP 3214572B2 JP 31065791 A JP31065791 A JP 31065791A JP 31065791 A JP31065791 A JP 31065791A JP 3214572 B2 JP3214572 B2 JP 3214572B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン写真像形成プロ
セスに有用な誘電性受像部材に関するものであって、特
に、その誘電特性及び他の機能的特性を改善するための
表面被覆を有する帯電受像体に関するものである。
セスに有用な誘電性受像部材に関するものであって、特
に、その誘電特性及び他の機能的特性を改善するための
表面被覆を有する帯電受像体に関するものである。
【0002】
【従来技術】通常のイオン写真複写工程においては、帯
電潜像を誘電性帯電受像体(すなわち、誘電性受像部
材)の上に形成する。一般に、帯電潜像は、コロナ放電
によって形成する。次に、この潜像を、帯電潜像に付着
する逆荷電帯電トナー材料を適用することによって現像
する。次に、このトナー材料を複写する像の所望の最終
媒体、例えば紙に転写する。通常、この転写は、最終媒
体の表面を帯電させ、誘電性受像部材上の潜像に付着し
たトナー粒子を引きつけることにより行われる。一旦、
このトナー粒子を最終媒体に転写し、これらを熱、圧
力、溶媒蒸気及び/又は他の化学的保存処理により固定
する。現像した像を転写した後、一般に受像部材の表面
をブレードでこすることにより汚れを落とす。
電潜像を誘電性帯電受像体(すなわち、誘電性受像部
材)の上に形成する。一般に、帯電潜像は、コロナ放電
によって形成する。次に、この潜像を、帯電潜像に付着
する逆荷電帯電トナー材料を適用することによって現像
する。次に、このトナー材料を複写する像の所望の最終
媒体、例えば紙に転写する。通常、この転写は、最終媒
体の表面を帯電させ、誘電性受像部材上の潜像に付着し
たトナー粒子を引きつけることにより行われる。一旦、
このトナー粒子を最終媒体に転写し、これらを熱、圧
力、溶媒蒸気及び/又は他の化学的保存処理により固定
する。現像した像を転写した後、一般に受像部材の表面
をブレードでこすることにより汚れを落とす。
【0003】従来、帯電受像体は、非磁性導電性材料に
よって作られ、誘電性材料で被覆した円筒形ドラムであ
る。好ましい導電性材料はアルミニウム及びステンレス
スチールである。金属酸化物材料(特に陽極酸化金属酸
化物)が誘電性材料として好ましく、特に、酸化アルミ
ニウムが好ましい。その理由は、継続的に使用する場
合、これらの硬度と磨耗及び磨滅に対する抵抗性とが優
れているからである。特に、陽極酸化金属酸化物層が好
ましい。その理由は、それらが、酸化物層によるトナー
粒子の残留を低下させるような平坦で、比較的非多孔性
の構造を有する表面を形成するからである。
よって作られ、誘電性材料で被覆した円筒形ドラムであ
る。好ましい導電性材料はアルミニウム及びステンレス
スチールである。金属酸化物材料(特に陽極酸化金属酸
化物)が誘電性材料として好ましく、特に、酸化アルミ
ニウムが好ましい。その理由は、継続的に使用する場
合、これらの硬度と磨耗及び磨滅に対する抵抗性とが優
れているからである。特に、陽極酸化金属酸化物層が好
ましい。その理由は、それらが、酸化物層によるトナー
粒子の残留を低下させるような平坦で、比較的非多孔性
の構造を有する表面を形成するからである。
【0004】また、プラズマ吹き付け蒸着技術が、帯電
受像体に酸化層を付着するために使用されてきた。これ
らの蒸着技術は、厚く、硬い酸化物層を形成するが、ま
た、これらの技術は、最終的な受像媒体に現像した像の
転写を行った後、トナー粒子を保持する傾向がある比較
的多孔性の表面を形成する。トナー粒子の残留は、受像
体に外側への導電性(laterally conductive)を生じさ
せ、このため、帯電像の保持ができなくなる。Boyer ら
の米国特許第 4,864,331号は、金属酸化物層を支持層の
上にプラズマ吹き付けし、次いで、蝋( 例えば、カルナ
ウバ蝋) 及び脂肪酸の金属塩( 例えば、ステアリン酸亜
鉛及びステアリン酸鉄) で被覆した誘電性受像部材を開
示する( 第 2欄40行〜43行及び第 6欄 9行〜12行を参
照) 。しかし、これらの材料では、受像部材の汚れを落
とすときの磨耗に対する非常に強い抵抗性がない被覆し
か得られない。特に、ブレードを使用して、受像部材の
表面の汚れを落とす場合、Boyer らが採用した封孔材料
は、比較的容易に磨耗してしまい、金属酸化物層の孔が
再度開くことになってしまう。金属酸化物層を覆ってい
る被覆の劣化は、このような受像体を継続的に使用する
うえで大きな障害である。
受像体に酸化層を付着するために使用されてきた。これ
らの蒸着技術は、厚く、硬い酸化物層を形成するが、ま
た、これらの技術は、最終的な受像媒体に現像した像の
転写を行った後、トナー粒子を保持する傾向がある比較
的多孔性の表面を形成する。トナー粒子の残留は、受像
体に外側への導電性(laterally conductive)を生じさ
せ、このため、帯電像の保持ができなくなる。Boyer ら
の米国特許第 4,864,331号は、金属酸化物層を支持層の
上にプラズマ吹き付けし、次いで、蝋( 例えば、カルナ
ウバ蝋) 及び脂肪酸の金属塩( 例えば、ステアリン酸亜
鉛及びステアリン酸鉄) で被覆した誘電性受像部材を開
示する( 第 2欄40行〜43行及び第 6欄 9行〜12行を参
照) 。しかし、これらの材料では、受像部材の汚れを落
とすときの磨耗に対する非常に強い抵抗性がない被覆し
か得られない。特に、ブレードを使用して、受像部材の
表面の汚れを落とす場合、Boyer らが採用した封孔材料
は、比較的容易に磨耗してしまい、金属酸化物層の孔が
再度開くことになってしまう。金属酸化物層を覆ってい
る被覆の劣化は、このような受像体を継続的に使用する
うえで大きな障害である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、より耐久
性が高い被覆層を有するプラズマ吹き付け誘電層を含む
誘電性受像部材を提供することが望まれるのである。
性が高い被覆層を有するプラズマ吹き付け誘電層を含む
誘電性受像部材を提供することが望まれるのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持層、この
支持層の表面に形成されたプラズマ吹き付け誘電層、及
びこの酸化物層の孔を満たしているポリマー被覆材料を
含む誘電性受像部材を提供する。この被覆材料は、プラ
ズマ吹き付け層を付着した後、又はプラズマ吹き付けを
行っている間に付着させることができる。
支持層の表面に形成されたプラズマ吹き付け誘電層、及
びこの酸化物層の孔を満たしているポリマー被覆材料を
含む誘電性受像部材を提供する。この被覆材料は、プラ
ズマ吹き付け層を付着した後、又はプラズマ吹き付けを
行っている間に付着させることができる。
【0007】プラズマ吹き付け誘電層は、プラズマ吹き
付けによって付着させることができ、かつ所望の誘電特
性を与える金属酸化物であることが好ましい。金属酸化
物を、酸化アルミニウム( 例えば、Al2O3)、酸化ジルコ
ニウム( 例えば、ZrO2) 、酸化チタン( 例えば、TiO2)
及びこれらの混合物からなる群より選ぶことが好まし
い。最も好ましい金属酸化物は、酸化アルミニウムであ
る。好ましい酸化物の混合物は、酸化アルミニウムの混
合物であり、さらに好ましいのは、酸化アルミニウム
と、酸化ジルコニウム又は酸化チタンの混合物であり、
最も好ましいのは、酸化アルミニウムと酸化チタンとの
混合物である( 特に重量比87:13 のこれらの混合物) 。
この金属酸化物は、少なくとも1011〜1014Ω cm のバル
ク電気抵抗を有するのが好ましい。プラズマ吹き付けに
よって付着した酸化物層の一般的な厚さは、0.0254mm〜
6.35mm(0.001〜0.250 インチ) の範囲である。酸化物層
の厚さは、0.0508mm〜0.254 mm(0.002〜0.010 インチ)
であることが好ましいが、これよりも厚くして用いるこ
ともできる。ある実施態様においては、金属酸化物層を
研磨又は磨き上げ、約0.127 μ〜約0.203 μ(約5 〜約
8 マイクロインチ rms)(二乗平均)以上に表面を仕上
げる。しかし、これよりも粗い仕上げでも使用すること
ができる。
付けによって付着させることができ、かつ所望の誘電特
性を与える金属酸化物であることが好ましい。金属酸化
物を、酸化アルミニウム( 例えば、Al2O3)、酸化ジルコ
ニウム( 例えば、ZrO2) 、酸化チタン( 例えば、TiO2)
及びこれらの混合物からなる群より選ぶことが好まし
い。最も好ましい金属酸化物は、酸化アルミニウムであ
る。好ましい酸化物の混合物は、酸化アルミニウムの混
合物であり、さらに好ましいのは、酸化アルミニウム
と、酸化ジルコニウム又は酸化チタンの混合物であり、
最も好ましいのは、酸化アルミニウムと酸化チタンとの
混合物である( 特に重量比87:13 のこれらの混合物) 。
この金属酸化物は、少なくとも1011〜1014Ω cm のバル
ク電気抵抗を有するのが好ましい。プラズマ吹き付けに
よって付着した酸化物層の一般的な厚さは、0.0254mm〜
6.35mm(0.001〜0.250 インチ) の範囲である。酸化物層
の厚さは、0.0508mm〜0.254 mm(0.002〜0.010 インチ)
であることが好ましいが、これよりも厚くして用いるこ
ともできる。ある実施態様においては、金属酸化物層を
研磨又は磨き上げ、約0.127 μ〜約0.203 μ(約5 〜約
8 マイクロインチ rms)(二乗平均)以上に表面を仕上
げる。しかし、これよりも粗い仕上げでも使用すること
ができる。
【0008】プラズマ吹き付け誘電層の材料には、他に
所望の硬度及び誘電特性を有する適当な材料がある。こ
のような材料には、酸化物、窒化物、炭化物及び珪酸
塩、例えば、Y2O3, BN, Si3N4, CeO2, ZrSiO4, MgO, Ti
B2, HfO2, Sm2O3, MoSi2, SiC,これらの混合物等があ
る。適当な材料を、Cerac, Inc.,(Milwaukee, Wisconsi
n)のようないくつかの販売者から入手することができ
る。
所望の硬度及び誘電特性を有する適当な材料がある。こ
のような材料には、酸化物、窒化物、炭化物及び珪酸
塩、例えば、Y2O3, BN, Si3N4, CeO2, ZrSiO4, MgO, Ti
B2, HfO2, Sm2O3, MoSi2, SiC,これらの混合物等があ
る。適当な材料を、Cerac, Inc.,(Milwaukee, Wisconsi
n)のようないくつかの販売者から入手することができ
る。
【0009】ポリマー被覆材料は、ポリエステル、アク
リル、シリコーン、ポリイミド及びガラス樹脂(glass r
esin) からなる群より選ぶのが好ましい。最も好ましい
被覆材料は、ガラス樹脂である。ポリマー被覆材料の付
着は、その材料でプラズマ吹き付け金属酸化物の表面の
孔を封孔することができるような、該特定の材料に適し
た方法により、制御された環境( 例えば、加熱、溶媒飽
和) 又は真空において、周囲の温度、湿度又は雰囲気条
件で適用される。これらの方法は、特に制限されない
が、吹き付け被覆法、浸漬被覆法、フロー被覆法、接触
ロール被覆法等がある。被覆材料は、ある実施態様にお
けるプラズマ吹き付け工程で、金属酸化物と同時に付着
させることができる。
リル、シリコーン、ポリイミド及びガラス樹脂(glass r
esin) からなる群より選ぶのが好ましい。最も好ましい
被覆材料は、ガラス樹脂である。ポリマー被覆材料の付
着は、その材料でプラズマ吹き付け金属酸化物の表面の
孔を封孔することができるような、該特定の材料に適し
た方法により、制御された環境( 例えば、加熱、溶媒飽
和) 又は真空において、周囲の温度、湿度又は雰囲気条
件で適用される。これらの方法は、特に制限されない
が、吹き付け被覆法、浸漬被覆法、フロー被覆法、接触
ロール被覆法等がある。被覆材料は、ある実施態様にお
けるプラズマ吹き付け工程で、金属酸化物と同時に付着
させることができる。
【0010】他の適当なポリマー被覆材料を挙げるとポ
リウレタン、ポリエステル、フルオロカーボンポリマ
ー、ポリカーボネート、ポリアリールエーテル、ポリア
リールスルホン、ポリブタジエン及びスチレン、ビニル
/トルエン、アクリル酸エステルのコポリマー、ポリエ
ーテルスルホン、ポリイミド、ポリ(アミド−イミ
ド)、ポリエーテルイミド、ポリスチレン及びアクリロ
ニトリルコポリマー、アルキド、セルロース樹脂及びポ
リマー、ナイロン及び他のポリアミド、フェノール樹
脂、フェニレンオキシド、ポリビニリデンフルオリド、
ポリビニルフルオリド、ポリブチレン、ポリカーボネー
ト・コエステル等がある。
リウレタン、ポリエステル、フルオロカーボンポリマ
ー、ポリカーボネート、ポリアリールエーテル、ポリア
リールスルホン、ポリブタジエン及びスチレン、ビニル
/トルエン、アクリル酸エステルのコポリマー、ポリエ
ーテルスルホン、ポリイミド、ポリ(アミド−イミ
ド)、ポリエーテルイミド、ポリスチレン及びアクリロ
ニトリルコポリマー、アルキド、セルロース樹脂及びポ
リマー、ナイロン及び他のポリアミド、フェノール樹
脂、フェニレンオキシド、ポリビニリデンフルオリド、
ポリビニルフルオリド、ポリブチレン、ポリカーボネー
ト・コエステル等がある。
【0011】他の特定の好ましいポリマー被覆材料には
シリコーン、特にシリコーン硬質被覆がある。本発明で
使用することができるシリコーン材料には、米国特許第
4,770,963号に開示されているシリコーン−シリカ混成
ポリマー、米国特許第4,565,760 号に開示されているア
ルコール性媒体にコロイダルシリカ及びヒドロキシル化
シルセスキオキサンを加えた分散液、米国特許第4,439,
509 号に開示されている架橋シロキサノール−コロイダ
ルシリカ混成材料及び商業的に入手できるシリコーン硬
質被覆材料(販売元General Electric Corporation, 名
称Silicone Hard Coatings、販売元SDE Coatings, in
c., 名称Silvue Abrasion Resistant Coatings, 以前の
販売元Dow Corning 名称Vestar Coatings 及びOwens Il
linois-NEGTV Products, Inc.,、名称ガラス樹脂) であ
る。前記特許の対応する記載は、本願明細書の内容とし
て引用する。シリコーン硬質被覆材料は、時折、架橋シ
ロキサンコロイダルシリカ混成材料と呼ばれることがあ
り、アルコール/水媒体にコロイダルシリカ及びシラノ
ールの部分的な縮合物を加えた分散液としての性質があ
る。このシリコーン硬質被覆材料は、シリカを含まない
ほうが好ましい。その理由はシリカが導電性に影響を与
える湿気を引き寄せるからである。
シリコーン、特にシリコーン硬質被覆がある。本発明で
使用することができるシリコーン材料には、米国特許第
4,770,963号に開示されているシリコーン−シリカ混成
ポリマー、米国特許第4,565,760 号に開示されているア
ルコール性媒体にコロイダルシリカ及びヒドロキシル化
シルセスキオキサンを加えた分散液、米国特許第4,439,
509 号に開示されている架橋シロキサノール−コロイダ
ルシリカ混成材料及び商業的に入手できるシリコーン硬
質被覆材料(販売元General Electric Corporation, 名
称Silicone Hard Coatings、販売元SDE Coatings, in
c., 名称Silvue Abrasion Resistant Coatings, 以前の
販売元Dow Corning 名称Vestar Coatings 及びOwens Il
linois-NEGTV Products, Inc.,、名称ガラス樹脂) であ
る。前記特許の対応する記載は、本願明細書の内容とし
て引用する。シリコーン硬質被覆材料は、時折、架橋シ
ロキサンコロイダルシリカ混成材料と呼ばれることがあ
り、アルコール/水媒体にコロイダルシリカ及びシラノ
ールの部分的な縮合物を加えた分散液としての性質があ
る。このシリコーン硬質被覆材料は、シリカを含まない
ほうが好ましい。その理由はシリカが導電性に影響を与
える湿気を引き寄せるからである。
【0012】また、本発明に基づいて製造した表面は、
使用前に所望の厚さに研磨し及び/又は磨きあげること
ができる。本発明の誘電性受像部材は、従来技術に見ら
れたよりも耐久性が優れた表面を提供する。この本発明
によって提供される表面は、その誘電特性を良好に保持
し及び、また表面の汚れを落とすブレーダーに連続的に
晒されることへの耐久性を示すものである。
使用前に所望の厚さに研磨し及び/又は磨きあげること
ができる。本発明の誘電性受像部材は、従来技術に見ら
れたよりも耐久性が優れた表面を提供する。この本発明
によって提供される表面は、その誘電特性を良好に保持
し及び、また表面の汚れを落とすブレーダーに連続的に
晒されることへの耐久性を示すものである。
【0013】プラズマ吹き付けは周知の被覆方法であっ
て、被覆する材料を粉末形態でその融点近く又はそれよ
りも高く加熱し、次いで、被覆する表面上にプラズマガ
スの流れにして吹き付ける方法である。プラズマ吹き付
け法は、R.F. Bunshahらの論文に詳細に論じられており
( Deposition Technologies for Films and Coatings,
"Plasma and Detonation Gun Deposition Techniques
and Coating Properties" pp. 454-465 (1982) 、その
内容を本願明細書の内容として引用する。
て、被覆する材料を粉末形態でその融点近く又はそれよ
りも高く加熱し、次いで、被覆する表面上にプラズマガ
スの流れにして吹き付ける方法である。プラズマ吹き付
け法は、R.F. Bunshahらの論文に詳細に論じられており
( Deposition Technologies for Films and Coatings,
"Plasma and Detonation Gun Deposition Techniques
and Coating Properties" pp. 454-465 (1982) 、その
内容を本願明細書の内容として引用する。
【0014】次の本発明の詳細な実施例により、本発明
の好ましい実施態様を記述するが、これは特許請求の範
囲に記載された本発明を制限することを意図するもので
はない。
の好ましい実施態様を記述するが、これは特許請求の範
囲に記載された本発明を制限することを意図するもので
はない。
【0015】
【実施例】〔実施例1〕アルミニウムドラムに、酸化ア
ルミニウム(Al2O3)を、プラズマ吹き付け法により級覆
した。被覆材料の特性は次のとおりであった。酸化アル
ミニウム99.5%; 硬度(Rockwell): Rn15 83-86, Rc 60-
65; 結合強度184.54kg/cm2(225プサイ)(テーパー(taper
ed)) 、334.63kg/cm2(4760プサイ)(円筒形(cylindrica
l) );密度(g/cc)3.44 (見かけ) 、3.31 (バルク);表面
仕上げ (二乗平均、μ)2.54 〜3.43( 吹き付け) 、0.15
〜0.25( 研磨)((rms, マイクロインチ):100-135(spraye
d), 6-10(ground));融点2050℃(3722 °F)。酸化物を25
4 μ(10 ミル) の厚さに付着させた。
ルミニウム(Al2O3)を、プラズマ吹き付け法により級覆
した。被覆材料の特性は次のとおりであった。酸化アル
ミニウム99.5%; 硬度(Rockwell): Rn15 83-86, Rc 60-
65; 結合強度184.54kg/cm2(225プサイ)(テーパー(taper
ed)) 、334.63kg/cm2(4760プサイ)(円筒形(cylindrica
l) );密度(g/cc)3.44 (見かけ) 、3.31 (バルク);表面
仕上げ (二乗平均、μ)2.54 〜3.43( 吹き付け) 、0.15
〜0.25( 研磨)((rms, マイクロインチ):100-135(spraye
d), 6-10(ground));融点2050℃(3722 °F)。酸化物を25
4 μ(10 ミル) の厚さに付着させた。
【0016】次に、酸化物表面を、接触ロール被覆法に
よりガラス樹脂で被覆した。このとき供給者から受け取
った樹脂、ほぼ30mlに、3-アミノプロピルトリエトキシ
シラン 3滴を加えた。なお、このガラス樹脂(RG 651)
は、エタノール/ブタノール混液を溶媒とするメチルポ
リシロキサンポリマー溶液であって、Owens-Illinois,
OI-NEG TV Products, Inc.,(Toledo,Ohio)から商業的に
入手した。接触ロール被覆は次のように行った。酸化物
で被覆した受像部材を、ポリプロピレンスリーブからな
る覆いを有する、ほぼ同じサイズのアルミニウムロール
と平行に接触するように据え付けた。次いで、樹脂混合
物を、酸化アルミニウム被覆ドラム及びポリプロピレン
で覆った金属ロールの間に形成されたニップに流し込
み、ここで数分間、接触させながら回転させ、樹脂組成
物を均一に配分した。次に、過剰量の樹脂材料を、ポリ
プロピレンで覆った金属ロールからぬぐい取ることによ
り除去した。この樹脂を、金属酸化物層の孔に満たすこ
とにより、受像部材上に滑らかな表面が得られた。
よりガラス樹脂で被覆した。このとき供給者から受け取
った樹脂、ほぼ30mlに、3-アミノプロピルトリエトキシ
シラン 3滴を加えた。なお、このガラス樹脂(RG 651)
は、エタノール/ブタノール混液を溶媒とするメチルポ
リシロキサンポリマー溶液であって、Owens-Illinois,
OI-NEG TV Products, Inc.,(Toledo,Ohio)から商業的に
入手した。接触ロール被覆は次のように行った。酸化物
で被覆した受像部材を、ポリプロピレンスリーブからな
る覆いを有する、ほぼ同じサイズのアルミニウムロール
と平行に接触するように据え付けた。次いで、樹脂混合
物を、酸化アルミニウム被覆ドラム及びポリプロピレン
で覆った金属ロールの間に形成されたニップに流し込
み、ここで数分間、接触させながら回転させ、樹脂組成
物を均一に配分した。次に、過剰量の樹脂材料を、ポリ
プロピレンで覆った金属ロールからぬぐい取ることによ
り除去した。この樹脂を、金属酸化物層の孔に満たすこ
とにより、受像部材上に滑らかな表面が得られた。
【0017】このドラムとロールを離し、ガラス樹脂を
約10〜15分かけてゆっくりと固化させ、良好な表面を得
た。溶媒を、室温で17時間、50℃で64時間かけて蒸発さ
せた。次に、180 ℃で40分間、加熱して、ガラス樹脂を
完全に乾燥させて溶媒を除き、かつ十分に硬化させた。
得られた受像部材は滑らかな表面を有し、かつ酸化アル
ミニウム層の孔は、ガラス樹脂により満たされていた。
約10〜15分かけてゆっくりと固化させ、良好な表面を得
た。溶媒を、室温で17時間、50℃で64時間かけて蒸発さ
せた。次に、180 ℃で40分間、加熱して、ガラス樹脂を
完全に乾燥させて溶媒を除き、かつ十分に硬化させた。
得られた受像部材は滑らかな表面を有し、かつ酸化アル
ミニウム層の孔は、ガラス樹脂により満たされていた。
【0018】得られた帯電受像体を試験することによ
り、図1及び図2にまとめたデータが得られた。この被
覆された帯電受像体は、±10%の表面電圧の均一性及び
低度の電圧減衰を示し、このことは、得られた表面が効
果的な誘電性受像体であることを示している。 〔実施例2〕酸化物層が下記の特性を有する酸化ジルコ
ニウム材料である他は、実施例1と同じ方法で帯電受像
体を製造した。酸化ジルコニウム(ZrO2)92〜94%; 硬度
(Rockwell): Rn15 74-75; 結合強度 137.09 kg/cm2 (19
50プサイ)(テーパー) 、489.99 kg/cm2(6970プサイ)(円
筒形);密度(g/cc)5.32 (見かけ) 、5.01 (バルク);表面
仕上げ (二乗平均、μ) 3.30〜4.06( 吹き付け) 、0.25
〜0.38 (研磨)((rms, マイクロインチ):130-160(spraye
d),10-15(ground));融点2690℃(4874 °F)。
り、図1及び図2にまとめたデータが得られた。この被
覆された帯電受像体は、±10%の表面電圧の均一性及び
低度の電圧減衰を示し、このことは、得られた表面が効
果的な誘電性受像体であることを示している。 〔実施例2〕酸化物層が下記の特性を有する酸化ジルコ
ニウム材料である他は、実施例1と同じ方法で帯電受像
体を製造した。酸化ジルコニウム(ZrO2)92〜94%; 硬度
(Rockwell): Rn15 74-75; 結合強度 137.09 kg/cm2 (19
50プサイ)(テーパー) 、489.99 kg/cm2(6970プサイ)(円
筒形);密度(g/cc)5.32 (見かけ) 、5.01 (バルク);表面
仕上げ (二乗平均、μ) 3.30〜4.06( 吹き付け) 、0.25
〜0.38 (研磨)((rms, マイクロインチ):130-160(spraye
d),10-15(ground));融点2690℃(4874 °F)。
【0019】〔実施例3〕酸化物層が下記の特性を有す
る酸化アルミニウムと酸化チタン(TiO2)の混合物である
他は、実施例1と同じ方法で帯電受像体を製造した。酸
化アルミニウム87%、酸化チタン13%、硬度(Rockwel
l): Rc 60-65; 結合強度 158.18 kg/cm2 (2250プサイ)
(テーパー);密度(g/cc)3.50; 表面仕上げ (二乗平均、
μ) 6.35〜8.89( 吹き付け) 、0.25〜0.50 (研磨)((rm
s, マイクロインチ):250-350(sprayed),10-20(groun
d));融点1838℃(3340 °F)。
る酸化アルミニウムと酸化チタン(TiO2)の混合物である
他は、実施例1と同じ方法で帯電受像体を製造した。酸
化アルミニウム87%、酸化チタン13%、硬度(Rockwel
l): Rc 60-65; 結合強度 158.18 kg/cm2 (2250プサイ)
(テーパー);密度(g/cc)3.50; 表面仕上げ (二乗平均、
μ) 6.35〜8.89( 吹き付け) 、0.25〜0.50 (研磨)((rm
s, マイクロインチ):250-350(sprayed),10-20(groun
d));融点1838℃(3340 °F)。
【0020】〔実施例4〕酸化アルミニウム材料を使用
して、実施例1記載の方法で帯電受像体を製造した。し
かし、ポリエステル(Corvel 23000, Morton Thiokol よ
り商業的に入手した。)を酸化アルミニウム材料ととも
に吹き付けた。
して、実施例1記載の方法で帯電受像体を製造した。し
かし、ポリエステル(Corvel 23000, Morton Thiokol よ
り商業的に入手した。)を酸化アルミニウム材料ととも
に吹き付けた。
【図1】図1は、ガラス樹脂によって被覆された酸化ア
ルミニウム層を有する本発明の受像部材に関する表面電
圧の均一性データをまとめたグラフである。
ルミニウム層を有する本発明の受像部材に関する表面電
圧の均一性データをまとめたグラフである。
【図2】図2は、ガラス樹脂によって被覆された酸化ア
ルミニウム層を有する本発明の受像部材に関する電圧保
持及び誘電定数のデータをまとめたグラフである。
ルミニウム層を有する本発明の受像部材に関する電圧保
持及び誘電定数のデータをまとめたグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ドナルド ジエイ テニー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14616 ロチェスター タングルウッド ドライヴ 49 (72)発明者 デニス エイ アブラムソン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14534 ピッツフォード クレストヴィ ュー ドライヴ 23 (72)発明者 サントク エス バーデシャ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14534 ピッツフォード ブロムリー ロード 48 (72)発明者 ドナルド エス サイプラ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14526 ペンフィールド ジャクソン ロード イクステンション 138 (56)参考文献 特開 昭63−115179(JP,A) 特開 昭53−42829(JP,A) 特開 昭57−115550(JP,A) 特開 昭53−42827(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/00
Claims (3)
- 【請求項1】 誘電性受像部材であって、 支持層; 該支持層の表面に形成された多孔性プラズマ吹き付け誘
電層、但しこの多孔性プラズマ吹き付け誘電層は、多数
の孔を有する多孔性表面を有し、該孔の少なくとも幾つ
かは前記多孔性表面に開口しており、前記多孔性プラズ
マ吹き付け誘電層は、0.0254〜6.35mm(0.001〜0.250イ
ンチ)の厚さを有し;及び前記多孔性表面に開口してい
る孔を満たして±10%より良好な電圧の均一性を有す
る誘電性受像部材を提供するガラス樹脂及びポリエステ
ルからなる群から選択する耐久性誘電性ポリマー被覆材
料; を有する誘電性受像部材。 - 【請求項2】 イオン写真像形成に有用な誘電性受像部
材の形成方法であって、 非磁性導電性支持体を準備し; 該非磁性導電性支持体に、0.0254〜6.35mm(0.001〜0.2
50インチ)の厚さを有する多孔性誘電層をプラズマ吹き
付けし; 該プラズマ吹き付け層に、ガラス樹脂及びポリエステル
からなる群から選択する耐久性誘電性ポリマー被覆材料
を適用して、該誘電性ポリマー被覆材料が、少なくとも
該プラズマ吹き付け層の表面に開口している孔を満たし
て±10%より良好な電圧の均一性を有する誘電性受像
部材を提供すること; を特徴とする誘電性受像部材の形成方法。 - 【請求項3】 画像の形成方法であって、 i)支持層; 該支持層の表面に形成された多孔性プラズマ吹き付け誘
電層、但しこの多孔性プラズマ吹き付け誘電層は、0.02
54〜6.35mm(0.001〜0.250インチ)の厚さを有し;及び
前記多孔性表面に開口している孔を満たして±10%よ
り良好な電圧の均一性を有する誘電性受像部材を提供す
るガラス樹脂及びポリエステルからなる群から選択する
耐久性誘電性ポリマー被覆材料; を有する誘電性受像部材を準備し; ii)該誘電性受像部材上に静電潜像を形成し; iii)該静電潜像を現像し; iv)現像した画像を最終画像媒体に転写することを特徴
とする画像の形成方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US62598290A | 1990-12-10 | 1990-12-10 | |
US07/625982 | 1990-12-10 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04269758A JPH04269758A (ja) | 1992-09-25 |
JP3214572B2 true JP3214572B2 (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=24508454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31065791A Expired - Fee Related JP3214572B2 (ja) | 1990-12-10 | 1991-11-26 | イオン写真用の被覆された誘電性帯電受像部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3214572B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101245336B1 (ko) | 2009-10-07 | 2013-03-19 | 한국과학기술연구원 | 이트륨옥사이드 함유 유전잉크 조성물 및 그의 제조방법 |
-
1991
- 1991-11-26 JP JP31065791A patent/JP3214572B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101245336B1 (ko) | 2009-10-07 | 2013-03-19 | 한국과학기술연구원 | 이트륨옥사이드 함유 유전잉크 조성물 및 그의 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04269758A (ja) | 1992-09-25 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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