JP3214487U - 家具用基材 - Google Patents

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博光 西本
博光 西本
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株式会社出雲木材市場
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Abstract

【課題】あらたな需要を喚起できる意匠性にも優れた家具用基材を提供する。【解決手段】同厚同素材であって木目を同方向に向けた第一無垢板材と第三無垢板材との間に、内部まで均質に炭化度を高める処理を施した第二無垢板材を挟み、板材間を接着したことを特徴とする家具用基材。【選択図】図1

Description

本考案は、家具用基材に関し、特に、独特の風合を演出し、防虫性、防鼠性も有する家具を作出可能な家具用基材に関する。
従来、椅子、テーブル、机、箪笥、本棚、ドア、窓枠など、木製の様々な家具や建具が存在し、時代的、地域的、文化的背景に伴って多様な意匠が見受けられる。
この中で、無垢材を用いた家具や建具は高級志向として人気があり、一方、集成材を用いた家具や建具は普及価格帯製品を提供でき人気がある。また、幅はぎ材は、その中間の位置づけであり重厚な表情を演出できる。
特許第2177713号 特許第2615276号 実用新案登録第2133354号 実用新案登録第3189600号
本考案は上記に鑑みてなされたものであって、新たな需要を喚起できる意匠性にも優れた家具用基材を提供することを目的とする。
請求項1に記載の家具用基材は、同厚同素材であって木目を同方向に向けた第一無垢板材と第三無垢板材との間に、内部まで均質に炭化度を高める処理を施した第二無垢板材を挟み、板材間を接着したことを特徴とする。
すなわち、請求項1にかかる考案は、いわゆる埋もれ木状素材が挟まれたコントラストの付いた板材を用いて、様々な家具を製造することができる。また、炭化度を高めているので、防蟻性・防鼠性を高めた家具を製造することができる。同厚同素材であり木目もそろっているので、どちらも表面にすることができ、家具製造時の作業性を高めることも可能である。均質に炭化度を高めているので、どこを切断しても同等な切断面コントラストを得ることも可能である。
なお、本願では家具とは広義であって建具も含まれるものとする。すなわち、家具用基材は建具用基材も含むものとする。例えば、屋外ベンチも家具に含まれるものとする。
炭化度を高める処理を施した第二無垢板材は、埋もれ木状素材をいう。このような素材は、たとえば、窒素雰囲気下で無垢材を高温送風することにより得られる。炭化度を高めることにより、色が焦げ茶色に変化し木材のアクセントとなる。
なお、第二無垢板材は、第一無垢板材と同素材としてもよい。第二無垢板材の厚みを第一無垢板材と同厚にすれば、第一無垢板材(または第三無垢板材)と同一製造ラインを用いて第二無垢板材を製造でき、生産効率を向上させることができる。
板材は、幅はぎしたものとしてもよい。
請求項2に記載の家具用基材は、請求項1に記載の家具用基材において、第二無垢板材の木目を、第一無垢板材と同方向または直交する方向に配したことを特徴とする。
すなわち、請求項2にかかる考案は、コントラストがつきつつも、第一無垢板材と第二無垢板材との表面意匠の親和性を高めることができる。直交とする場合には歪みの少ない高強度な家具用基材を得ることができる。
請求項3に記載の家具用基材は、請求項1または2に記載の家具用基材において、素材を、スギ、ヒノキ、マツ、ローズウッド、チーク、ウォールナット、ナラ、ブナ、サクラ、タモから選択したことを特徴とする。
すなわち、請求項3にかかる考案は、素材の特性を良好に組み合わせて、作出する家具に適した基材にてその家具を製造することが可能となる。
本考案によれば、独特の模様を演出し、防虫性、防鼠性も有する家具を作出可能な家具用基材を提供することができる。
本考案の家具用基材の構造例を示した説明図である。 本考案の家具用基材を用いたテーブル例を示した説明図である。
以下、本考案の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
ここでは、第一層および第三層に桧パネル、中間層である第二層に杉パネルを用いる例を説明する。
桧材は間伐材を用い、縦900mm、厚み12mmのひき板を用意し、まず、幅はぎする。すなわち、長辺の側面同士を接着し、第一パネルおよび第三パネルを製作する。このとき、個々のひき板の幅を揃えて全体で450mmの幅となるようにする。なお、幅はぎした際に幅方向の長さが揃っていない材料を用いる場合は、450mm以上の長さとなるようにして、接着後に450mmに切断するようにする。
杉材も間伐材を用い、縦500mm、厚み18mmのひき板を用意する。これを、埋もれ木処理する。すなわち、オートクレーブにひき板をいれ、脱気後窒素充填する。続いて、圧力を調整しながら徐々に昇温していき180℃〜220℃の所定温度にて数時間維持し、その後降温する。圧力や最高温度、最高温度維持時間、昇温時間、降温時間は、ひき板の厚みや長さによって適宜決定するが、概ね積算温度を目安にして温度設計をおこなえばよい。
この埋もれ木処理した無垢材は、均質な炭化度を有する。すなわち、どこを切断しても表面と同質な焦げ茶色になっている。換言すれば、家具に加工する際に、切り口によって色味やコントラストが異なることなく質感を維持することができる。なお、埋もれ木処理に伴い若干の収縮や反りがでるので、縦450mm、厚み12mmに製材する。最後に幅をそろえて、全体で900mmとなるように幅はぎし、第二パネルを仕上げる。
次いで、第一パネルと第三パネルとの間に第二パネルを挟み相互に接着する。仕様の態様によっては、第二パネルを仕上げてからでなく、第一パネルと第二パネルとの間に、埋もれ木処理して寸法調整した杉材を敷き詰めて、いちどに接着するようにしても良い。図1に家具用基材の構造を例示した。
なお、接着剤は集成材接着用であれば特に限定されないが、例えば水性高分子イソシアネート系接着剤を用いることができる。より具体的には、幅はぎには、ピーアイボンド6000(株式会社オーシカ製)を用いた高周波印加による圧締、積層接着には、ピーアイボンドTP−111(同)を用いたコールドプレスによる圧締をおこなう。積層接着に関しては、例えば、接着剤塗布量は300g/m、圧締圧力は8kg/cm×1時間とする。
得られた三層パネルは、繊維方向が直交するため、無垢材単体または単純な集成材に比し、寸法安定性に優れ歪みが少なくなる。また、断面が厚くなるため、保温性や遮音性に優れる。更に、中間層は炭化度が高められているので、防蟻性・防鼠性が高まる。また、耐腐食性も向上する。
特に、第二パネルに杉材を用いると、杉材は相対的に密度が小さいため、第一および第三パネルとの接着性が改善され、この結果、寸法安定性がより高まる。副次的に、密度が小さいことによる比強度の向上にも貢献する。
以上は一例であり、家具用基材は、他の原料を用いることができる。ナラやマツを用いることもでき、このほか、ローズウッド、チーク、ウォールナット、ブナ、サクラ、タモなど、適宜選択することができる。また、埋もれ木処理によりコントラストが付くので、第一〜第三パネルを同素材としてもよい。
素材の厚みや長さも適宜変更しても良く、基材としての仕上がり寸法も適宜変更しても良い。
また、仕様の態様によっては、木目の向きをすべてそろえるように仕上げても良い。
得られた家具用基材を用いて、様々な家具を作ることができる。たとえば、椅子、長椅子、机、座卓、テーブルはもとより、建具に属する様な、棚、ドア、ふすま枠を仕上げても良い。
家具製造については、従来の製造方法をすべて採用できる。また、家具作りの場合は厚みの異なる材料を多種用いるが、本考案の家具用基材は、種々の厚みを作出でき、予め必要な厚みの基材をすべて準備できる。また、厚みが異なっても、三層比を同じにすることができる。たとえば、厚みの異なるすべての家具用基材をすべて、第一層厚:第二層厚:第三層厚=1:1:1とすることができ、統一感を持たせることができる(同様に、1:2:1,2:1:1などと統一することもできる)。
また、うもれ木状素材は、炭化度が高いので、磨くと光沢のある美しい炭化肌が得られ、独特の意匠を発揮する。
図2に、本考案の家具用基材を用いたテーブル例を示した。
本考案によれば、環境負荷が少ない無垢木材を基調としつつ、基材自体が高い意匠性を有し、かつ、耐朽性・耐水性・保温・防腐・防虫・形状安定性に優れた家具を製造することができる。

Claims (3)

  1. 同厚同素材であって木目を同方向に向けた第一無垢板材と第三無垢板材との間に、内部まで均質に炭化度を高める処理を施した第二無垢板材を挟み、板材間を接着したことを特徴とする家具用基材。
  2. 第二無垢板材の木目を、第一無垢板材と同方向または直交する方向に配したことを特徴とする請求項1に記載の家具用基材。
  3. 素材を、スギ、ヒノキ、マツ、ローズウッド、チーク、ウォールナット、ナラ、ブナ、サクラ、タモから選択したことを特徴とするに請求項1または2に記載の家具用基材。
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