JP3214179U - 分解アクセサリー - Google Patents

Abstract

【課題】カップルやグループにとって自分達が望む一体感や連帯感を投影でき、かつ共有できるとともに、既成の量産品でありながら世界に一つと言えるユニークなアクセサリーを提供する。【解決手段】量産された複数のパーツを組み合せて合体できるアクセサリーであって、パーツが、全てのパーツを合体したときにユニークまたはランダムな一連の続き絵柄となる部分絵柄を有する。ユニーク絵柄は後加工で加飾したり、ランダムな凹凸変形や研磨により施すことも可能であるが、なるべく高価とならないよう極力既存のユニークまたはランダムな絵柄の基材をそのまま利用して製造することが望ましい。分けて持ち合う者達が、合体後により一体感を得られる組み合わせの形状やデザインとする。【選択図】図２

Description

本考案は、量産された複数のパーツを組み合せて合体できるアクセサリーであって、前記パーツが、全てのパーツを合体したときにユニークまたはランダムな一連の続き絵柄となる部分絵柄を有することを特徴とした分解アクセサリーにより、それらを分けて持ち合う者達にとって一体感や連帯感を得られるアクセサリーの提供に関する。

眼鏡枠などに使用されているセルロースアセテート樹脂の板材は、長年使われる中でその絵柄は多種豊富に存在し、またその多くがランダムで複雑多岐な模様である。

近年はレーザーカット、ワイヤー放電カット、ウォーターカットなどの機械加工により任意の複雑な形状の切断加工でも精密に安定して行えるようになった。

既に切断された立体物に対して直接インクジェットなどの印刷や各種転写などの加飾技術により、ユニークまたはランダムで微細な絵柄も後加工で出来るようになった。

切断機の精度を利用して任意の複雑なデザインで複数カットした各パーツの組み合わせを入れ替えることで、より複雑な組み合わせデザインのアクセサリーを製造できるという製造特許に関するものであり、一連の絵柄のものをカット分解し、元の絵柄の一体感を売りにしたアクセサリーではない。（特許文献１）

装飾物の装飾・エンターテイメントまたは広告効果を上げるために天然素材の貝殻などに色々な技法で装飾を施したアクセサリーの製造特許に関するもので、要するに手作り品と同様にデザイン性・意匠性があり希少性の高いものだが、２つ以上に分割されたパーツが唯一一体となる特徴を出願した内容ではない。（特許文献２）

ペアのアクセサリーに関するものではあるが、その大小の２つのパーツの合体手段・技法が主な製造特許出願であり、世界に１つだけや二人だけのものというユニーク性を特徴とした出願ではない。（特許文献３）
特開2004-357922 特表2007-532365 特開2010-269125

本考案は、カップルやグループにとって自分達が望む一体感や連帯感を投影でき、かつ共有できるアクセサリーの提供を実現する。

また前記アクセサリーを、ユニークまたはランダムなものとするためにオーダーメイド品や手作り品ではなく、既成の量産品でありながら世界に一つと言えるユニークなアクセサリーの提供を実現する。

合体したときに一連の続き絵柄となるユニークまたはランダムな絵柄を有し、分解したパーツ自体もそれぞれユニークまたはランダムな部分絵柄を有する分解アクセサリーを、量産性を持った工業機器を活用して製造する。

さらに唯一性を持つために全てのパーツに同じ内容の固有の記号を表記する。

全てのパーツを合体したときに一体物としても意味のある形状の組み合せを企画しデザインする。

カップルでは二人だけの物を共有したり、仲の良い友達同士や家族でのみ共有物を持ち合うことで、より仲間意識や連帯感を強く持ちたいといった欲求を満たす商品は、オーダーメイド品以外は殆ど無く、本考案によりユニークな共有物であるキーホルダーやイヤリング、指輪、ペンダント、ネックレス、小物などの多彩なアクセサリーを提供することが出来る。

本考案は量産できる工業製品であってもユニークまたはランダムなアクセサリーの製造が可能となり、オーダーメイド品や手作り品としてではなく、既製品としても比較的安価に販売ができるようになるメリットがある。

大きさによっては端材や廃材の再利用も可能で、より安価に製造でき、これまでの廃棄物を減らす効果も期待できる。

本考案により既存のランダム絵柄を有した板材から、矢で射抜いたハート形つまりキューピット形の２つの分解アクセサリーパーツを切断した画像である。 図１で切断してできた合体したときにランダムな一連の続き絵柄を有し、それぞれもランダムな部分絵柄を有したキューピット形の２つの分解アクセサリーパーツの画像である。 量産された金属製でパズル形の４つの分解アクセサリーパーツを並べて合体した画像であり、未だ何の絵柄も有していないときの画像である。 図３の全パーツにユニークな愛犬の写真を直接インクジェット印刷技法により後加工で加飾したパズル形の４つの分解アクセサリー画像である。 複数の層を成した金属板材をランダムに凹凸変形させたり磨いたり削り取るなどでランダムな表面絵柄を有する基材を作り、それを４つのパズル形に切断してできた、合体したときに一連のランダム絵柄を有する分解アクセサリーパーツのサンプル画像である。

〔実施例１〕図１で示す眼鏡枠で多用されているランダムな絵柄のセルロースアセテート樹脂板材の端材10を、レーザー加工機で切断11して作られた縦６ｃｍ×横８ｃｍ×厚さ３ｍｍの２つ分解アクセサリーパーツである部分絵柄を有するキーホルダー用のプレート12,13。図１の矢13の刺さったハート12つまりキューピット形のデザインは、カップルが２人の愛を投射できるものであり、また一連の続き絵柄となっていることで分けて持ち合っても一体感を感じていられる分解アクセサリーパーツ12,13である。さらに世界にひとつきりのユニーク性を持たせる為に、図２のそれぞれのパーツ12,13に共通する固有の記号であるシリアル番号14を印字した分解アクセサリーである。

〔実施例２〕図３で示す金属製の４つのパズル形のパーツ20を並べて合体したものに、図４で示す愛犬の写真をインクジェット印刷機で後加工により加飾した分解アクセサリー。愛犬たちの写真をその飼い主家族４人が分割して持ち合うことで、犬への愛情を共有でき、家族の連帯感を得られるパズル形デザインのユニークな４つの分解アクセサリーパーツ21。

〔実施例３〕図５で示す多層からなる金属板材を叩いて凹凸を設けたり、切削や研磨により下の層を表面に露出させることでランダムな模様を有する基材をつくり、それを切断して作った４つの分解アクセサリーパーツ31は、それらを分割して持ち合う友達などのグループが、連帯感を得られ仲間意識を持てるパズル形デザインの分解アクセサリー。

本考案は、例えばホワイトデーやバレンタインデーでの愛の告白やそのお返しの贈り物としての利用が期待されます。カップルなどがもしお互い離れ離れでいたとしても、この一体感のある分解アクセサリーパーツを持ち合うことで、それらのストレスを補う効果があるものと考えられる。

また本考案は、例えば誕生日や記念日に仲の良い友達同士や家族同士で贈りあうことで、これまでになかったその希少性と一体性から一生の思い出の品として重宝されることが期待できる。

これらの製造には、既存のものづくり資源を有効に活用し安価に作ることが可能となり、地域の活性化が図れる。

アクセサリーには実施例のキープレート以外にも小さなイヤリングなど多彩な大きさの物が企画デザインでき、その材料には端材や廃材を再利用でき、さらに安価に作ることができるとともに廃棄物を減らすことに役立つ。

複雑な形状でも容易に量産して切断できる工業機器を活用することで、これまでにないランダムでユニークなアクセサリーでありながら、安価に提供できるようになる。

10 工業機器にて切断されたランダムな絵柄の樹脂板材
11 樹脂板材を任意の形に切断加工した白いくり抜き線
12 11でランダムな絵柄の樹脂板材から切断されたハート形のアクセサリーパーツ
13 11でランダムな絵柄の樹脂板材から切断された矢形のアクセサリーパーツ
14 分割された全パーツにそれぞれ印字された共通の固有記号
20 金属製で未装飾の４つのパズル形状のアクセサリーパーツ
21 愛犬の写真を直接インクジェット印刷した20のアクセサリーパーツ
31 ランダム絵柄を有した多層の金属板材を切断した４つのパズル形のアクセサリーパーツ

Claims (3)

1. 量産された複数のパーツを組み合せて合体できるアクセサリーであって、前記パーツが、全てのパーツを合体したときにユニークまたはランダムな一連の続き絵柄となる部分絵柄を有することを特徴とした分解アクセサリー。
   
2. 全てのパーツが同じ内容の固有の記号を有することで世界に一つのユニークなものを分けて共有していることを実感できることを特徴とした請求項１で記載の分解アクセサリー。
   
3. 全てのパーツを合体したときの形状が、それらを分けて共有している者達にとって一体感の相乗効果を実感できる一体物となることを特徴とした請求項１または２で記載の分解アクセサリー。