JP3214109U

JP3214109U - 尿道カテーテル

Info

Publication number: JP3214109U
Application number: JP2017004606U
Authority: JP
Inventors: チシェンシェ
Original assignee: 医盟生技股分有限公司
Priority date: 2017-08-24
Filing date: 2017-10-06
Publication date: 2017-12-21
Anticipated expiration: 2027-10-06
Also published as: US20190060610A1; TWM551482U

Abstract

【課題】意外な引張りを受けた際に自動的に断裂する尿道カテーテルを提供する。【解決手段】主導管１と、定位バルーン２と、排尿分管３と、注射分管４と、引離し部５と、含む尿道カテーテル１００であって、主導管１が導尿腔１３及び注射腔１４を有し、その一端に注射腔１４に連通する定位バルーン２が設置され、且つ他の一端に導尿腔１３に連通する排尿分管３及び注射腔１４に連通する注射分管４が延長するように別々に接続し、引離し部５が主導管１の導入端部１１と導出端部１２の間の位置、排尿分管３の両端の間の位置、及び注射分管４の両端の間の位置の少なくとも一つの位置にて形成され、規定される大きさを超える引張力を受けたときに断裂するように設置される。【選択図】図２

Description

本考案は尿道カテーテルに関し、特に、意外な引張りを受けた際に自動的に断裂する尿道カテーテルに関する。

尿道カテーテルは排尿に補助する人工導管であり、一般的に、ゴム、シリコーンやプラスチックでできたチューブであり、膀胱内に留置して尿道を経て体外に連通し、尿液を順調に排出する。毎年、数百万の患者が尿道カテーテルの留置を受けるが、一時的な留置は手術の後に傷口に影響されないことや排尿量の測定などのためで、長期の留置は失禁や尿閉などを避けるためである。尿道カテーテルの留置方法は尿道カテーテルの先端を尿道から膀胱に挿し込み、尿道カテーテルの末端に蓄尿バックを接続し、尿液が尿道カテーテルを経て蓄尿バックに排出される。また、尿道カテーテルの予想外の離脱を避けるため、液体を尿道カテーテルを経て先端に設置されるバルーンに注入し、バルーンを膨らませて尿道カテーテルを膀胱内に留置させる。

しかしながら、多数の場合において、尿道カテーテルが体の一部に属しないことから、患者は不快感や異物感を感じ、無意識に尿道カテーテルを引っ張ることになる。尿道カテーテルが引っ張られる場合に、先端のバルーンが引張力で変形や破れになり、膀胱から尿道に引っ張られる。しかし、尿道の管径は小さく、バルーンが膨らんでいる状態において、このような引っ張る過程で、尿道の粘膜が怪我したり引き裂かれやすくなることがある。更に、尿道にたくさんの細菌が存在し、これらの細菌が傷口を経て人体に侵入して尿路に感染する可能性がある。尿路感染は、人体に対して、すごく深刻な感染であり、これに伴う腎盂腎炎、膀胱炎や菌血症の発生がよくある。尿道の粘膜が怪我したり引き裂かれることは、患者が尿路感染にかかる確率を増やし、患者の入院期間が延長され、医療費やコストをも増やし、死亡の恐れもある。

上述から、従来の技術における尿道カテーテルが非予期性の引張りを受けた際に人体に怪我を与えて感染の恐れがあり、改良の必要があることがわかる。

このため、本考案の目的は尿道カテーテルの意外な引張りで怪我になることを有効的に避ける尿道カテーテルを提供する。

本考案が課題を解決するための手段は、両端が導入端部と導出端部であり、内部に前記導入端部と前記導出端部にそれぞれ連通する導尿腔及び注射腔を有する主導管と、前記導入端部に設置し、且つ前記注射腔に連通する定位バルーンと、前記導出端部に延長するように接続し、且つ前記導尿腔に連通する排尿分管と、前記導出端部に延長するように接続し、且つ前記注射腔に連通する注射分管と、前記主導管の前記導入端部と前記導出端部の間の位置、前記排尿分管の両端の間の位置、及び前記注射分管の両端の間の位置の少なくとも一つの位置にて形成され、規定される大きさを超える引張力を受けたときに断裂するように設置される引離し部と、を含むことを特徴とする尿道カテーテルを提供する。

本考案の一つの実施例において、前記引離し部が管壁にて、環状に形成される環状切り口を有する管状体であることを特徴とする尿道カテーテルを提供する。

本考案の一つの実施例において、前記引離し部が断裂しやすい材質からなる管状体であることを特徴とする尿道カテーテルを提供する。

本考案の一つの実施例において、前記引離し部における前記環状切り口の部分の管壁の最短距離が０．１３〜０．１６ｃｍであることを特徴とする尿道カテーテルを提供する。

本考案の一つの実施例において、前記引離し部または前記引離し部の周側に取り外し可能に設置され、前記尿道カテーテルが引張られる際に、前記引離し部が受ける引張力を分担させるように設置される引張防止部を更に含むことを特徴とする尿道カテーテルを提供する。

本考案の一つの実施例において、前記主導管が内外腔の主導管であり、前記注射腔が前記導尿腔の外側に設置され、前記引離し部が前記主導管の前記注射腔の管壁に形成されることを特徴とする尿道カテーテルを提供する。

本考案の一つの実施例において、前記定位バルーンに連通し、前記引離し部が規定される引張力を受けた際に、前記定位バルーンに対して液体を吸引するように設置される液吸引ユニットを更に含むことを特徴とする尿道カテーテルを提供する。

本考案の一つの実施例において、前記主導管が左右腔の主導管であり、前記排尿分管の長さが前記注射分管の長さより多く、前記引離し部が前記排尿分管の管壁に形成されることを特徴とする尿道カテーテルを提供する。

本考案に採用された技術手段により、引離し部の設置を利用し、意外な引張りを受けた際に、尿道カテーテルが自動的且つ予防的に断裂し、尿道カテーテルの定位バルーンを含む部位と蓄尿バックに接続する部位が直ちに互いに離れ、定位バルーンを膀胱内に留置させて引張られず、尿道に傷を与えなくなる。また、尿道カテーテルが自動的に予防的に断裂し、尿道カテーテルの注射腔の管壁に割れ目を形成し、或は前記注射分管の管壁に割れ目を形成し、定位バルーンが直ちに液体を排出してサイズを縮め、尿道カテーテルが尿道を通過する際に尿道に傷を与える確率を大幅に下げ、尿路が傷口による感染の確率を相対的に下げる。

本考案による一つの実施例の尿道カテーテルを示す斜視図である。本考案による実施例の尿道カテーテルの定位バルーンに液体を注入した状態を示す断面概略図である。本考案による実施例の尿道カテーテルを示す使用概略図である本考案による実施例の尿道カテーテルを示す別の使用概略図である。本考案による他の一つの実施例の尿道カテーテルの定位バルーンに液体を注入した状態を示す断面概略図である。本考案による他の一つの実施例の尿道カテーテルを示す使用概略図である。本考案による他の一つの実施例の尿道カテーテルを示す別の使用概略図である。本考案による他の一つの実施例の尿道カテーテルを示す別の使用概略図である。本考案による他の一つの実施例の尿道カテーテルを示す使用概略図である。

以下、図１〜図６により、本考案を実施するための形態を説明する。その説明は本考案を限定するものではなく、本考案の一つの実施例に過ぎない。

図１に示すように、本考案による一つの実施例の尿道カテーテル１００は、主導管１と、定位バルーン２と、排尿分管３と、注射分管４と、引離し部５と、を含む。

図１及び図２に示すように、前記主導管１が管状体であり、規定された人体の尿道のサイズより小さく、その尿道を通過して留置されることができる。前記主導管１の両端部が導入端部１１と導出端部１２である。本実施例において、前記主導管１が二腔の導管であり、その内部に、前記導入端部１１と前記導出端部１２の間に、それぞれ連通する導尿腔１３及び注射腔１４がある。もちろん、本考案はこれ限定されず、前記主導管１が三腔の導管であることもでき、この場合、清浄液を注入するための膀胱清浄導液腔が加えて設置されることもできる。本実施例において、前記導入端部１１の先端に二つの尿液導引孔１５が設置され、膀胱内の尿液を前記導尿腔１３内に導入するためである。

図１及び図２に示すように、前記定位バルーン２が尿液導引孔１５の後側に位置するように前記導入端部１１に設置される。前記定位バルーン２が薄い膜からなるバルーンであり、そのバルーンの腔室が前記注射腔１４に連通する。前記定位バルーン２が使用されない（液体が注入されない）状態において、前記主導管１の周側に貼り付け、前記主導管１とともに尿道より小さいサイズで尿道Ｃを通過して膀胱Ｂに到達できる。もちろん、本考案はこれ限定されず、前記定位バルーン２が気体を注入することで膨張されることができる。

図１及び図２に示すように、前記排尿分管３及び前記注射分管４がそれぞれ前記導出端部１２から延伸するように前記導出端部１２に接続する。また、前記排尿分管３が前記導尿腔１３に連通し、後端に蓄尿バックＵと接続するための接続部が設置され、前記導尿腔１３内の尿液を前記蓄尿バックＵへ導入するためである。前記注射分管４が注射腔１４に連通する。本実施例において、前記主導管１、前記排尿分管３、前記注射分管４および前記引離し部５が一体的に形成されたフレキシブルのシリコーンチューブである。もちろん、本考案はこれ限定されず、前記主導管１、前記排尿分管３、前記注射分管４および前記引離し部５が、抗菌材質からなるシリコーンチューブや他の可塑化チューブにさらに限定できる。また、断裂しやすい材質について、尿道カテーテルのシリコーンと違い、例えば、ＰＰ、ＰＥＴ、ＰＣ、ＡＢＳなどのエンジニアリングプラスティックが挙げられる。

図１から図５ｃに示すように、前記引離し部５が前記主導管１の前記導入端部１１と前記導出端部１２の間の位置、前記排尿分管３の両端の間の位置、及び前記注射分管４の両端の間の位置の少なくとも一つの位置にて形成される。前記引離し部５が規定される大きさを超える引張力を受けたときに断裂するように設置され、前記尿道カテーテル１００が二部分に直接に分解し（図３ｂ）、先端の部分が前記膀胱Ｂに留置して導尿し続ける。
或は、前記注射腔１４の管壁、または前記注射分管４を断裂させ、前記注射腔１４を経ることで前記定位バルーン２内の液体を排出させ、液体の排出により前記定位バルーン２のサイズが縮まって尿道のサイズより小さくなる（図５ｃ）。

選択的に、図１から図５ｃに示すように、前記引離し部５が管壁にて、環状に形成される環状切り口５１を有する管状体であり、規定される大きさを超える引張力を受けたときに断裂する。本考案が実験により、前記引離し部５における前記環状切り口の部分の管壁の最短距離Ｄが０．１３〜０．１６ｃｍに設置することが好ましい。本実施例において、図２に示すように、前記引離し部５における前記環状切り口の部分の管壁の最短距離Ｄが０．１５ｃｍである。もちろん、本考案はこれに限定されず、前記引離し部５が他の方法で設置されることができ、例えば、前記引離し部５が断裂しやすい材質からなる管状体であり（図示せず）、規定される大きさを超える引張力を受けたときに断裂する。

例を挙げて説明すると、本考案による第１実施例の前記尿道カテーテル１００は、図１から図３ｂに示すように、前記主導管１が左右腔の主導管である。前記注射腔１４及び前記導尿腔１３が前記主導管１の左右腔である。前記排尿分管３が予定の人体位置に固定・設置するように設置され、且つ、前記排尿分管３の長さが前記注射分管４の長さより長い。前記引離し部５が人体位置の後側の管壁に固定・設置するように前記排尿分管３に形成される。図３ａに示すように、前記尿道カテーテル１００は、前記定位バルーン２が前記膀胱Ｂに固定され、且つ前記排尿分管３が人体に固定された状態において、引張力を受けた後、前記引離し部５から離れ、図３ｂに示すように、前記排尿分管が二つの部分になる。つまり、前記尿道カテーテル１００が、前記主導管１と、前記定位バルーン２と、前記引離し部５の先側の前記排尿分管３とを含む人体に固定する部分、及び、前記引離し部５の後側の前記排尿分管３とそれに接続する前記蓄尿バックＵを含む人体に離れる部分である。上述の構造により、前記尿道カテーテル１００は分裂するものの、前記主導管１の前記導入端部１１が前記定位バルーン２で膀胱Ｂ内に留置したまま、且つ、前記尿液導引孔１５が尿液を前記排尿分管３上の前記引離し部５の断裂の箇所へ導引し続けて流出させ、前記定位バルーン２が引張られて尿道Ｃを通過する傷害を避け、怪我や感染になることがないようになっている（尿液が服やシートを汚すことだけで、発見した後、クリーンアップし、医療者に通報して新しい尿道カテーテルを再設置することで、傷害が下げられる）。

他の例を挙げると、本考案による他の一つの実施例の前記尿道カテーテル１００ａは、図４から図５ｃに示すように、前記主導管１ａが内外腔の主導管である。前記注射腔１４ａが前記導尿腔１３ａの外側に設置される。前記主導管１ａが予定の人定の位置に固定・設置されるように設置される。前記引離し部５が環状切り口５１である管状体であり、前記主導管１ａの前記注射腔１４ａの管壁に形成される。図５ａに示すように、前記尿道カテーテル１００ａが人体に固定される状態において、引張力を受けた後、前記引離し部５から離れ、図５ｂに示すように、前記注射腔１４ａの管壁が二つの部分に断裂する。前記定位バルーン２内の液体が前記注射腔１４ａを経て前記主導管１ａの前記引離し部５の断裂の箇所から流出し、前記定位バルーン２を縮めさせる。図５ｃに示すように、前記尿道カテーテル１００ａの前記定位バルーン２が前記尿道Ｃより小さい元のサイズに縮め、前記尿道カテーテル１００ａの導入端部１１ａ及び前記定位バルーン２が尿道Ｃに対するより小さいサイズで尿道Ｃを通過し、体外へ引き、尿道Ｃが前記定位バルーン２からの傷害を受けることが避けられる。

以上は挙げた例に過ぎず、もちろん、本考案はこれに限定されず、前記引離し部５が他の方式でいろんな尿道カテーテルに配置でき、複数の組の方式で前記尿道カテーテル１００、１００ａの各位置にそれぞれ設置でき、前記尿道カテーテル１００、１００ａが引張力を受けることによる傷害から多重に保護できる。

図１、図２〜図４に示すように、前記尿道カテーテル１００、１００ａは引張防止部６を更に含むことが好ましい。前記引張防止部６が前記引離し部５または前記引離し部５の周側に取り外し可能に設置される。前記引張防止部６が前記尿道カテーテル１００が引張られる際に、前記引離し部５が受ける引張力を分担させるように設置され、前記引離し部５が誤引張で断裂することを避けられる。前記尿道カテーテル１００、１００ａは、誤引張で前記尿道カテーテル１００、１００ａが断裂することを避けるように、介護者が患者の周囲に、或は患者が意識があるときに、前記引張防止部６を設置できる。

図６に示すように、前記尿道カテーテル１００ａは、前記定位バルーン２に直接に連通し、或は、前記主導管１ａ及び前記注射分管４のうちの１つの管を経て前記定位バルーン２に連通する液吸引ユニットを更に含む。前記液吸引ユニットが前記引離し部が規定される引張力を受けた際に、前記定位バルーンに対して液体を吸引するように設置され、前記定位バルーン２内の液体をより速い方式で流し出すことを補助する。

上記の説明はただ本考案の好ましい実施例の説明である。この技術に対し、本考案の実用新案登録請求の範囲と上述の説明を基づいて、ほかの変更ができるが、これらの変更は本考案の意匠であるべく、本考案の権利的範囲に包含される。

１００、１００ａ尿道カテーテル
１、１ａ主導管
１１、１１ａ導入端部
１２導出端部
１３、１３ａ導尿腔
１４、１４ａ注射腔
１５尿液導引孔
２定位バルーン
３排尿分管
４注射分管
５引離し部
５１環状切り口
６引張防止部
７液吸引ユニット
Ｂ膀胱
Ｃ尿道
Ｄ距離
Ｕ蓄尿バック

Claims

両端部が導入端部と導出端部であり、内部に前記導入端部と前記導出端部にそれぞれ連通する導尿腔及び注射腔を有する主導管と、
前記導入端部に設置し、且つ前記注射腔に連通する定位バルーンと、
前記導出端部に延長するように接続し、且つ前記導尿腔に連通する排尿分管と、
前記導出端部に延長するように接続し、且つ前記注射腔に連通する注射分管と、
前記主導管の前記導入端部と前記導出端部の間の位置、前記排尿分管の両端の間の位置、及び前記注射分管の両端の間の位置の少なくとも一つの位置にて形成され、規定される大きさを超える引張力を受けたときに断裂するように設置される引離し部と、
を含むことを特徴とする尿道カテーテル。
前記引離し部が管壁にて、環状に形成される環状切り口を有する管状体であることを特徴とする請求項１に記載の尿道カテーテル。
前記引離し部が断裂しやすい材質からなる管状体であることを特徴とする請求項１に記載の尿道カテーテル。
前記引離し部における前記環状切り口の部分の管壁の最短距離が０．１３〜０．１６ｃｍであることを特徴とする請求項２に記載の尿道カテーテル。
前記引離し部または前記引離し部の周側に取り外し可能に設置され、前記尿道カテーテルが引張られる際に、前記引離し部が受ける引張力を分担させるように設置される引張防止部を更に含むことを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の尿道カテーテル。
前記定位バルーンに連通し、前記引離し部が規定される引張力を受けた際に、前記定位バルーンに対して液体を吸引するように設置される液吸引ユニットを更に含むことを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の尿道カテーテル。
前記主導管が左右腔の主導管であり、前記排尿分管の長さが前記注射分管の長さより多く、前記引離し部が前記排尿分管の管壁に形成されることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の尿道カテーテル。
前記主導管が内外腔の主導管であり、前記注射腔が前記導尿腔の外側に設置され、前記引離し部が前記主導管の前記注射腔の管壁に形成されることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の尿道カテーテル。