JP3213652U - クッカー - Google Patents
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Abstract
【課題】風防機能に優れ、携帯時の収納及び使用時の組み立てが容易な風防を備えたクッカーを提供することにある。【解決手段】飲食物を加熱するための容器(2)の下方に配置され、燃料を燃焼することによって前記容器を加熱するコンロ(3)と、前記コンロの側周囲を囲う筒状の風防(5)とを含むクッカー(1)であって、前記風防は、可撓性を有する少なくとも2枚の帯状の風防部材(51A,51B)を含み、クッカー使用時において帯状の風防部材の両端部を係止して筒状とし、さらに上下に積み重ねて組み立てられる構成とする。【選択図】図1
Description
本考案は、携帯用のクッカーであって、例えば登山やキャンプ等のアウトドア・アクティビティで好適に使用されるクッカーに関する。
例えば登山やキャンプ等のアウトドア・アクティビティでは、例えば水や食料などの飲食物を加熱することのできるクッカーが携帯される。クッカーは、飲食物を入れる鍋やカップなどの容器、燃料を燃焼させるコンロ、容器を支持するスタンドであるゴトク、コンロの火を安定させるための風防などを備えている。
クッカーは、未使用時の収納性及び携帯性をよくするために、コンロ,ゴトク及び風防を容器内に収納可能なように設計される(例えば、特許文献1参照)。この場合、コンロ,ゴトク及び風防は、容器よりも小さくなければならない。しかしながら、収納性を重視するあまり高さのない風防としたのでは、風防の上部と容器との間に大きな隙間が生じ、風防としての機能が十分に得られない場合がある。さらに、風防の上部と容器との間の隙間が大きいと熱が放散して加熱効率が悪くなってしまうことがある。また、特許文献1のような屏風式の風防は、設置が難しい上、風が強いと転倒してしまう懸念がある。
本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、風防機能に優れ、携帯時の収納及び使用時の組み立てが容易な風防を備えたクッカーを提供することにある。
すなわち、本考案の要旨は以下の通りである。
(1)本考案のクッカーは、飲食物を加熱するための容器の下方に配置され、燃料を燃焼することによって前記容器を加熱するコンロと、前記コンロの側周囲を囲う筒状の風防とを含むクッカーであって、前記風防は、可撓性を有する少なくとも2枚の帯状の風防部材を含み、クッカー使用時において前記帯状の風防部材の両端部を係止して筒状とし、さらに上下に積み重ねて組み立てられることを特徴とする。
(2)前記帯状の風防部材の高さは、個々の高さは前記容器の深さよりも低く、且つ、上下に積み重ねたときに前記コンロよりも高くなるように設定されている。
(3)前記帯状の風防部材は、クッカー未使用時には丸めて前記容器内に収納される。
(1)本考案のクッカーは、飲食物を加熱するための容器の下方に配置され、燃料を燃焼することによって前記容器を加熱するコンロと、前記コンロの側周囲を囲う筒状の風防とを含むクッカーであって、前記風防は、可撓性を有する少なくとも2枚の帯状の風防部材を含み、クッカー使用時において前記帯状の風防部材の両端部を係止して筒状とし、さらに上下に積み重ねて組み立てられることを特徴とする。
(2)前記帯状の風防部材の高さは、個々の高さは前記容器の深さよりも低く、且つ、上下に積み重ねたときに前記コンロよりも高くなるように設定されている。
(3)前記帯状の風防部材は、クッカー未使用時には丸めて前記容器内に収納される。
本考案のクッカーによれば、可撓性を有する少なくとも2枚の帯状の風防部材を含み、クッカー使用時において帯状の風防部材の両端部を係止して筒状とし、さらに上下に積み重ねて組み立てられる風防を備えたことにより、高さのある風防でコンロを囲うことができる。その結果、風防としての機能が十分に発揮される。
さらに、前記風防は、分解すれば2枚の帯状部材になるので未使用時の収納が容易であり、且つ、使用時には両端部を係止して上下に積み重ねるだけなので組み立てが容易である。特に帯状の風防部材の高さに関して、個々の高さは容器の深さよりも低く、且つ、上下に積み重ねたときにコンロよりも高くなるように設定すれば、未使用時に丸めて容器内に収納できるので携帯性にも優れる。
本考案の好ましい実施形態に従うクッカーについて、添付図面を参照しながら詳しく説明する。但し、以下に説明する実施形態によって本考案の技術的範囲は何ら限定されることはない。
図1は、本考案の一実施形態に従うクッカー1の各構成要素の展開図である。図1に示すように、クッカー1は、飲食物を入れて加熱するための容器2、燃料を燃焼するコンロ3、容器2を支持するスタンドであるゴトク4、コンロ3の側周囲を囲う風防5を備えている。
容器2の好ましい一例として、図1には鍋状の容器2を示している。勿論、飲食物を入れて加熱することができる容器であれば形状が限定されることはない。飲食物は、液体状及び固体状のいずれであってもよい。例えば、水や保存食品などである。容器2の本体部分は、例えばチタンやステンレスなどの金属で形成されている。容器2の側面には、使用者が容器を持つ際に使用される取っ手21が設けられている。取っ手21は、回動自在な軸22(図4参照)によって容器2に取り付けられており、未使用時に畳むことができるようになっている。容器2は、さらに蓋を有していてもよい。容器2のサイズは、一例として、径9.5cm、深さ5.8〜9.5cmの範囲内に設定することができる。また、図1には一つの容器2を図示しているが、サイズの異なる複数の容器を備えていてもよい。この場合、小サイズの容器を大サイズの容器内に収納可能な設計とするのが好ましい。
コンロ3の好ましい一例として、図1にはアルコールストーブを示している。アルコールストーブは、内部にアルコールを貯留することのできる容器状に形成されており、図示は省略するが円筒壁によって中央の主室と周縁の副室に内部空間が区画されている。アルコールストーブの上部側中央には、主室と連通し、アルコールの充填および着火に用いる開口部31が形成されている。さらに上部側周縁部には、副室と連通し、本燃焼時に炎がでるジェット孔32が複数形成されている。
アルコールストーブの本体部分は、例えばチタンやステンレスなどの金属で形成されている。本体部分のサイズは、一例として、径7.1cm、高さ4.2cmに設定することができる。勿論、アルコールストーブは、コンロ3の好ましい一例であって、限定するものではない。コンロ3の他の例として、固形燃料を燃焼して加熱するコンロ、ガス等の気体燃料を燃焼して加熱するコンロを用いてもよい。
さらに、アルコールストーブの上部側は上下2段の階段状に形成されており、下段の平面部分がゴトク4を載置する載置面33となっている。ゴトク4は、側面視が概ね「コの字」となっている2枚の板状部材41A,41Bからなる。2枚の板状部材41A,41Bの中央部には互いに対向する切欠き42が形成されており、切欠き42同士を係合することによって十字状のゴトク4が組み立てられる。容器2は、組み立てられたゴトク4によって支持される。2枚の板状部材41A,41Bには、通気及び軽量化のための複数の三角形状の開口部43が形成されている。ゴトク4の2枚の板状部材41A,41Bは、例えばチタンやステンレスなどの金属で形成されている。各板状部材41A,41Bのサイズは、一例として、長さ9.6cm、高さ2.8cmに設定することができる。
コンロ3の側周囲を囲う風防5は、詳しくは図2に示すように、2枚の帯状の部材(風防部材)51A,51Bによって形成されている。2枚の風防部材51A,51Bは、使用者が手で筒状になるまで湾曲させることができる可撓性を有する材料で形成されている。材料の一例は、チタンやステンレスなどの金属であり、数ミリの薄板状のものを用いることで可撓性を有し、且つ、折れ曲がり等の不可逆の変形が生じるのを防いでいる。
各風防部材51A,51Bには、長さ方向の一端側に台形状の爪部(台形状の切れ目)52が形成されており、反対の他端側に爪部52を引っ掛けるための係止部(縦方向に延びる細長の開口部)53が形成されている。すなわち、風防部材51A,51Bを筒状になるまで湾曲させて爪部52を係止部53に引っ掛けると、湾曲状態から元の状態に戻ろうとする復元力と相まって係止状態が保持されることになる(図1参照)。爪部52は複数形成することができ、この場合、容器2のサイズに応じて使用する爪部52を選択することができる。
各風防部材51A,51Bには、互いに対向する位置に、縦方向に延びる細長の切欠き54が複数形成されている。各風防部材51A,51Bは、爪部52を係止部53に引っ掛けて筒状に形成した後、切欠き54同士を係合させることによって上下2段に積み重ねた状態が保持されることになる(図1参照)。さらに上段の風防部材51Aには、容器2の取っ手21が当たらないようにするための切欠き55が形成されており、下段の風防部材51Bには、一例として三角形状の吸気口56が複数形成されている。
各風防部材51A,51Bのサイズは、例えば長さ40cm、高さ5cmに設定することができる。切欠き54の長さは、例えば0.5cmに設定することができる。この場合、組み立て後の風防5のサイズは、直径約12cm、高さ9cmとなり、図3に示すように、容器2の底面側側面まで囲うことができる。すなわち、各風防部材51A,51Bの高さは、容器2の深さよりも低く、且つ、上下に積み重ねたときにコンロ3であるアルコールストーブよりも高くなるように設定されている。
図3は、クッカー1の使用時の状態を示す。クッカー1を使用する際、各風防部材51A,51Bを筒状にして上下に積み重ねることによって風防5を組み立て、アルコールストーブにアルコールを充填して着火する。一方で、ゴトク4を組み立ててアルコールストーブの載置面33に載置し、さらに飲食物として例えば水Wを入れた容器2をゴトク4の上に載置する。上記したように、組み立て後の風防5は高さがあり、容器2の側面まで囲っている。
図4は、クッカー1の未使用時(携帯時)の状態を示す。未使用時においては、分解した風防部材51A,51Bは丸められて容器2内に収納される。金属で形成した場合、復元力があるので容器2の内周壁に貼り付くようにして保持される。同様に、ゴトク4も分解されて容器2内に収納される。コンロ3であるアルコールストーブも同様である。上下に積み重ねて形成される風防5の場合、個々の風防部材51A,51B自体の高さは低いので、容器2からはみ出すことなく収容される。
以上説明した本実施形態のクッカー1によれば、組み立て後の風防5は高さがあり、容器2の底面側の側面まで囲っているので、風防機能が優れており、且つ、加熱効率に優れている。また、爪部52や切欠き54を利用して筒状の状態を保持できるので、転倒等が抑えられる。なお、風防5は、上下2段に限らず、3段以上としてもよい。さらに、風防部材51A,51B同士の高さを変えるようにしてもよい。
さらに、風防5は、湾曲させて筒状にして積み重ねるだけでの作業で容易に組み立てることができる。勿論、手順が反対の分解作業も容易である。そして、分解して丸めれば容器2内に収納できるので携帯性・収納性にも優れている。
以上、本考案の具体的な実施形態に関して説明したが、本考案の範囲を逸脱しない限り様々な変形が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を有する者にとって自明なことである。従って、本考案の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。
1 クッカー
2 容器
3 コンロ
4 ゴトク
5 風防
51A,51B 風防部材
2 容器
3 コンロ
4 ゴトク
5 風防
51A,51B 風防部材
Claims (3)
- 飲食物を加熱するための容器の下方に配置され、燃料を燃焼することによって前記容器を加熱するコンロと、前記コンロの側周囲を囲う筒状の風防とを含むクッカーであって、
前記風防は、可撓性を有する少なくとも2枚の帯状の風防部材を含み、クッカー使用時において帯状の風防部材の両端部を係止して筒状とし、さらに上下に積み重ねて組み立てられることを特徴とするクッカー。 - 前記帯状の風防部材の高さは、個々の高さは前記容器の深さよりも低く、且つ、上下に積み重ねたときに前記コンロよりも高くなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のクッカー。
- 前記帯状の風防部材は、クッカー未使用時には丸めて前記容器内に収納されることを特徴とする請求項1又は2に記載のクッカー。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2017004158U JP3213652U (ja) | 2017-09-09 | 2017-09-09 | クッカー |
Publications (1)
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JP3213652U true JP3213652U (ja) | 2017-11-24 |
Family
ID=60409607
Family Applications (1)
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JP2017004158U Active JP3213652U (ja) | 2017-09-09 | 2017-09-09 | クッカー |
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2017
- 2017-09-09 JP JP2017004158U patent/JP3213652U/ja active Active
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