JP3213652B2 - 閉領域自動抽出方法及び装置 - Google Patents

閉領域自動抽出方法及び装置

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JP3213652B2
JP3213652B2 JP10773593A JP10773593A JP3213652B2 JP 3213652 B2 JP3213652 B2 JP 3213652B2 JP 10773593 A JP10773593 A JP 10773593A JP 10773593 A JP10773593 A JP 10773593A JP 3213652 B2 JP3213652 B2 JP 3213652B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印刷業で利用される
集版,製版システムにおいて枠の網かけや文字色の変更
作業等を効率化するのに有効な閉領域自動抽出方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集版,製版システムにおいて、イ
メージスキャナ等で原稿を2値化入力し、2値化入力画
像の各閉領域に対してカラーの色指定を行ったり、網か
け作業を行う場合には、例えば図1の様な文字及び枠に
対し、以下のごとき処理作業を行っていた。すなわち、
先ず入力画像の中の色設定範囲が指定され(図1の
1)、次に枠を抽出するため枠2の中の1点がオペレー
タにより位置指定されて、この点と連結している領域デ
ータが作成されると再び、オペレータの指定により枠2
の領域データに対して網かけ処理が行われた。さらに文
字A,B,Cに対して、例えば赤色を指定しようとする
と、先ず、文字A(図1の3)の中の1点がオペレータ
により位置指定され、この点と連結している領域データ
が作成された後、再びオペレータの指定により文字Aの
赤色指定が実行され、その後、文字Aの領域の塗り潰し
作業が行われた。以下、同様にして、文字B及びCに対
して、それぞれオペレータの位置指定操作及び色指定操
作が行われ、網かけ及び色指定・変更作業が終了した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような方法及び装置では、各閉領域の位置指定及び表示
色指定にオペレータの操作が多数回介在し、表組の作成
に時間がかかると共に、同じ様な操作を繰り返し行うの
で、指定ミスや指定色のない領域が作成される等の無駄
な作業が発生するという問題点があった。
【0004】この発明は上述のような事情より成された
ものであり、この発明の目的は、2値画像データを入力
操作手段及び表示手段を用いて画像編集すると共に記憶
部を有する画像処理装置において、抽出範囲を指定する
と、この抽出範囲内に存在する閉領域を全て自動抽出す
ると共に、各閉領域の間の空間的包含関係データを作成
して記憶し、オペレータの位置指定回数や色指定回数の
低減を計った閉領域自動抽出方法及び装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の方法は、2値
画像データを入力操作手段及び表示手段を用いて画像編
集すると共に記憶部を有する画像処理装置の閉領域自動
抽出方法に関するもので、この発明の上記目的は、閉領
域抽出範囲を指定する領域切出し工程と、親領域の内部
領域を生成する親領域生成工程と、前記親領域内部の子
領域開始点を探索する開始点探索工程と、前記子領域開
始点から該子領域を抽出する領域抽出工程と前記親領域
の領域消去工程と、前記親領域生成工程、開始点探索工
程、領域抽出工程及び領域消去工程を再帰的に呼び出す
包含関係解析工程とを具え、前記領域切出し工程で指定
された範囲を解析開始親領域として前記包含関係解析工
程を再帰的に呼出し、親領域内部の子領域を外側から内
側に向かって再帰的に抽出し、抽出した親領域と子領域
との間の包含関係情報を自動生成することによって達成
される。
【0006】この発明の上記目的は、抽出した閉領域の
境界を記憶するマーキング画像メモリと、閉領域抽出範
囲を指定する領域切出し工程と、親領域の内部領域を生
成する親領域生成工程と、前記親領域内部の子領域開始
点を前記マーキング画像メモリを参照して探索する開始
点探索工程と、前記子領域開始点から該子領域を抽出す
ると共に前記マーキング画像メモリに境界を記憶する領
域抽出工程と、前記親領域の領域消去工程と、前記親領
域生成工程、開始点探索工程領域抽出工程及び領域消去
工程を再帰的に呼び出す包含関係解析工程とを具え、前
記領域切出し工程で指定された範囲を解析開始親領域と
して前記包含関係解析工程を再帰的に呼出し、親領域内
部の子領域を外側から内側に向かって再帰的に抽出し、
抽出した親領域と子領域との間の包含関係情報を自動生
成することによっても達成される。
【0007】この発明の装置は、2値画像データを入力
操作手段及び表示手段を用いて画面編集すると共に記憶
部を有する画像処理装置において、閉領域抽出範囲を指
定する領域切出し手段と、親領域の内部領域を生成する
親領域生成手段と、前記親領域内部の子領域開始点を探
索する開始点探索手段と、前記子領域開始点から該子領
域を抽出する領域抽出手段と、前記親領域の領域消去手
段とを具え、前記領域切り出し手段で指定された範囲を
親領域として前記親領域生成手段、開始点探索手段領域
抽出手段及び領域消去手段を再帰的に呼出すことにより
順次親領域内部の子領域を抽出することによって達成さ
れる。
【0008】この発明の装置は、抽出した閉領域の境界
を記憶するマーキング画像メモリと、閉領域抽出範囲を
指定する領域切出し手段と、親領域の内部領域を生成す
る親領域生成手段と、前記親領域内部の子領域開始点を
前記マーキング画像メモリを参照して探索する開始点探
索手段と、前記子領域開始点から該子領域を抽出すると
共に前記マーキング画像メモリに境界を記憶する領域抽
出工程とを具え、前記領域切出し手段で指定された範囲
を親領域として前記親領域設定手段、開始点探索手段及
び領域抽出手段を再帰的に呼び出すことにより順次親領
域内部の子領域を抽出することによっても達成される。
【0009】
【作用】この発明の閉領域自動抽出方法及び装置では、
2値の入力画像データに対し、オペレータが1回だけ抽
出範囲の位置設定を行うと、この抽出範囲内の全ての閉
領域が自動抽出されると共に、各閉領域の間の包含関係
データが自動生成されるので、オペレータによる領域位
置指定処理が不要となり、さらに網かけ処理の指定回数
が大幅に減少するので、集版・製版システムの稼働率が
向上すると共に、オペレータの操作ミスも減少し、印刷
システムの信頼性を高めることができる。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の前提となる画像処理装置を
ブロック図で示しており、絵柄,文字,図形等の原稿が
スキャナ等の入力装置1で読取られ、画像濃度データが
ワークステーション等のCPU2に転送され、図示しな
い内部メモリやハードディスク3等にデータファイルと
して記憶される。また、CPU2には入力操作手段とし
てキーボード4,マウス5及びディジタイザ6が接続さ
れると共に、表示手段としてCRT7も接続されてお
り、ワードプロセッサ組版機等の編集入力機で得られた
文字等のコード情報が、一旦フロッピーディスク8に格
納された後に読出されてCPU2に入力される様になっ
ている。
【0011】しかして、CPU2に接続された閉領域自
動抽出装置100はその内部が再帰的呼出し可能なスタ
ック構造をしており、各スタック10,20,30,…
n0には、それぞれ、画像メモリ11、21,31,…
n1と、親領域生成手段12,22,32,…n2と、
子領域の開始点探索手段13,23,33,…、n3
と、子領域の境界抽出手段14,24,34,…,n4
と、親領域消去手段15,25,35,…,n5とが設
けられており、スタック20,30,…,n0の親領域
生成手段22,32,…,n2は、それぞれ一段上のス
タックに設けられた子領域抽出手段14,24,…,
(n−1)4から子領域の境界情報を受け取って該当す
る親領域を生成するようになっている。また、閉領域自
動抽出装置100で取扱う画像データは、2値画像なの
で、開始点探索手段13,23,33,…,n3では、
親領域の内部領域を上から下の行に、左から右方向に向
かって1画素ずつ走査しながら、親領域と反転した画素
を捜し出す処理が実行されると共に、親領域消去手段1
5,25,35,…,n5では、同じ深さのスタックに
それぞれ記憶されている親領域生成手段12,22,3
2,…,n2で生成した親領域の白黒情報が上のスタッ
クに戻る直前に黒白に反転処理されるようになってい
る。
【0012】このような構成において、その動作を図3
及び図4のフローチャートと図5ないし図8の動作説明
図とを参照して説明すると、先ず、図5−Aに示す様な
原稿が入力装置1から読込まれ、2値化されてCRT7
に表示されると、マウス5又はディジタイザ6を介して
オペレータにより閉領域の自動抽出範囲が図5−Aの点
線部の様に設定され(ステップS1)、点線部の座標が
親領域としてスタック10の親領域生成手段12に引き
渡されると共に、点線部で囲まれた2値画像データが画
像メモリ11に転送され、スタック10の領域抽出スタ
ック処理(ステップS2の深さ0)が開始される。
【0013】スタック10による深さ0のスタック処理
では、先ず、親領域生成手段12により点線部の座標デ
ータから親領域a(図8−a)が図5−Bの様に生成さ
れ(ステップS10)、開始点探索手段13により画像
メモリ11の2値画像データが図5−Cの様に上から下
に左から右方向に走査され、子領域bの開始点P1が検
出される(ステップS11)と、子領域抽出手段14に
より図5−Cの様な領域bの境界抽出が実行され(ステ
ップS12)、続いてこの子領域bが親領域となってス
タック20の領域抽出スタック処理(ステップS2の深
さ1)が開始される。
【0014】スタック20による深さ1のスタック処理
では、先ず親領域生成手段22により領域bの境界デー
タから親領域b(図8−b)が図5−Dの様に生成され
(ステップS10)、開始点探索手段23により画像メ
モリ21の2値画像データが図5−Eの様に走査され、
子領域Cの開始点P2が検出されると(ステップS1
1)、子領域抽出手段24により図5−Eの様な領域C
の境界抽出が実行され(ステップS12)、続いて子領
域Cが親領域となってスタック30の領域抽出スタック
処理(ステップS2の深さ2)が開始される。
【0015】以下同様にして、スタック30による深さ
2のスタック処理で図5−Fの様な親領域c(図8−
c)が生成され、スタック40による深さ3のスタック
処理で図5−Hの様な親領域d(図8−d)が生成さ
れ、スタック50による深さ4のスタック処理で図5−
Jの様な親領域e(図8−e)が生成された後、スタッ
ク50の開始点探索手段53により領域e内の子領域開
始点が探索されるが、その内部に子領域は検出されない
ので(ステップS11及び図5−K)、親領域消去手段
35により親領域eの反転処理が行われた(ステップS
13及び図6−B)後、1段上のスタック40のスタッ
ク処理に戻る。
【0016】スタック40による深さ3のスタック処理
では、図6−Aの様な親領域dが残っており、領域eが
反転消去された図6−Bの2値画像に対して開始点探索
手段43により別の子領域の探索が実行されるが、その
内部に子領域は検出されないので(ステップS11及び
図6−B),親領域消去手段45により親領域dの反転
処理が行われた(ステップS13及び図6−D)後、1
段上のスタック30のスタック処理に戻る。
【0017】スタック30による深さ2のスタック処理
では、図6−Cの様な親領域cが残っており、領域dが
反転消去された図6−Dの2値画像に対して、開始点探
索手段33により別の子領域の探索が実行され、この場
合には、開始点P5が検出されるので(ステップS1
1)、続いて子領域抽出手段34により図6−Dに示す
様な領域fの境界抽出が実行され(ステップS12)、
次に領域fが親領域となってスタック40の領域抽出ス
タック処理が開始される。
【0018】今回のスタック40による深さ3のスタッ
ク処理では、上述の領域e処理と同様にして図6−Eの
親領域f(図8−f)の内部に子領域g(図8−g)及
びh(図8−h)がそれぞれ抽出される(図6−G及び
図6−K)と共に、消去され(図6−J及び図6−
N),しかる後、親領域fの内部に子領域が検出されな
くなるので(ステップS11)、親領域消去手段45に
より親領域fの反転処理が行われた後(ステップS13
及び図6−P)、1段上のスタック30のスタック処理
に戻る。
【0019】スタック30のスタック処理では、図6−
Oの様な親領域cが残っており、領域fが反転消去され
た図6−Pの2値画像に対して、開始点探索手段33に
より別の子領域の探索が実行され、この場合には開始点
P8が検出されるので(ステップS11)、続いて子領
域検出手段34により図6−Pに示すような領域iの境
界抽出が実行され(ステップS12)、次に領域iが親
領域となってスタック40の領域抽出スタック処理が開
始される。
【0020】スタック40のスタック処理では、親領域
生成手段42により領域iの境界データから親領域i
(図8−i)が図7−Aの様に生成され(ステップS1
0)、開始点探索手段43により画像メモリ41の2値
画像データが図7−Bの様に走査されるが、領域iには
子領域がないので(ステップS11)、親領域消去手段
45により領域iの反転処理画行われた後(ステップS
13及び図7−D)、1段上のスタック30へもどる。
【0021】しかして、スタック30には図7−Cに示
す様な親領域cが残っているので、開始点探索手段33
により画像メモリ31の2値画像が図7−Dの様に走査
されるが、領域Cには子領域がないので(ステップS1
1)、親領域消去手段35により領域Cの反転処理画行
われた後(ステップS13及び図7−F)、1段上のス
タック20へ戻る。次にスタック20では図7−Eに示
すような親領域bが残っているので、開始点探索手段2
3により画像メモリ21の2値画像が図7−Fの様に走
査されるが、領域bには子領域がないので(ステップS
11)、親領域消去手段25により領域bの反転処理画
行われた後(ステップS13及び図7−H)、1段上の
スタック10へ戻る。続いて、スタック10では図7−
Gに示す様な親領域aが残っているので、開始点探索手
段13により画像メモリ11の2値画像が図7−Hの様
に走査されるが、この時点では領域aには子領域がない
ので(ステップS11)、親領域消去手段15により領
域aの反転処理画行われた後(ステップS13)、閉領
域の自動抽出処理が終了する。
【0022】図1に対応させて示す図9はこの発明の他
の実施例をブロック図で示しており、それぞれ同一の番
号を付した装置は同一の機能を果たすと共に、CPU2
に接続された閉領域自動抽出装置200はその内部が再
帰的呼出し可能なスタック構造をしており、各スタック
10a,20a,30a,…n0aには、それぞれ、画
像メモリ11、21,31,…n1と、親領域生成手段
12,22,32,…n2と、子領域の開始点探索手段
13a,23a,33a,…、n3aと、子領域の境界
抽出手段14a,24a,34a,…,n4aと、親領
域消去手段15,25,35,…,n5とが設けられて
おり、スタック20a,30a,…,n0aの親領域生
成手段22,32,…,n2は、それぞれ一段上のスタ
ックに設けられた子領域抽出手段14a,24a,…,
(n−1)4aから子領域の境界情報を受け取って該当
する親領域を生成するようになっている。また、閉領域
自動抽出装置200には抽出した閉領域の境界を記憶す
るマーキング画像メモリ300が接続されており、この
メモリへは子領域の境界抽出手段14a,24a,34
a,…、n4aにより境界情報が書込まれると共に、開
始点探索手段13a,23a,33a,…,n3aによ
りマーキング画像メモリ300の内容が呼出され、境界
開始候補点が開始点か否か判定されるようになってい
る。
【0023】このような構成において、その動作を図1
0及び図11のフローチャートと図5ないし図8及び図
12の動作説明図とを参照して説明すると、先ず、図5
−Aに示す様な原稿が入力装置1から読込まれ、2値化
されてCRT7に表示されると、マウス5又はディジタ
イザ6を介してオペレータにより閉領域の自動抽出範囲
が図5−Aの点線部の様に設定され(ステップS10
0)、点線部の座標が親領域としてスタック10aの親
領域生成手段12に引き渡されると共にマーキング画像
メモリ300が初期化され(ステップSS101)、次
に、点線部で囲まれた2値画像データが画像メモリ11
に転送され、スタック10の領域抽出スタック処理(ス
テップS102の深さ0)が開始される。
【0024】スタック10aによる深さ0のスタック処
理では、先ず、親領域生成手段12により点線部の座標
データから親領域a(図8−a)が図5−Bの様に生成
され(ステップS110)、開始点探索手段13aによ
り画像メモリ11の2値画像データが図5−Cの様に上
から下に左から右方向に走査され、隣り合う画素が白黒
反転していた場合、この位置が境界開始候補点として抽
出され、この位置に対応するマーキング画像メモリ30
0の内容が読出され、既にこの画素に境界情報(例えば
抽出した閉領域の順番号)が書込まれていなければ、こ
の画素は境界開始点と判定して、子領域の抽出に移り、
この様な黒白反転する画素が存在しなければ子領域は存
在しないとして、スタックを戻し、次の領域抽出処理に
進む。しかして、図5−Cの点P1の位置まで走査した
時、白黒反転したことが検出されるのでこの点に対応す
るマーキング画像メモリ300が読出され、この時点で
は、マーキング画像メモリ300は初期化されて、例え
ば0が書込まれているので、点P1が子領域bの開始点
であることが確認され(ステップS111)、領域bの
境界抽出が実行されると共に、例えば境界情報1がマー
キング画像メモリ300の領域bの境界に書込まれる
(図12及びステップS112)。次に、この子領域b
が親領域となってスタック20aの領域抽出スタック処
理(ステップS2の深さ1)が開始される。
【0025】スタック20aによる深さ1のスタック処
理では、先ず親領域生成手段22により領域bの境界デ
ータから親領域b(図8−b)が図5−Dの様に生成さ
れ(ステップS110)、図5−Dの親領域と図5−A
の原画像の論理積の画像が図5−Eの様に生成され、こ
の画像が子領域の抽出対象画像として画像メモリ21に
記憶されると共に、開始点探索手段23aにより画像メ
モリ21の2値画像データが図5−Eの様に走査され
る。しかして、点P2の位置迄走査すると、この位置で
黒白反転していることが検出され、この位置が境界開始
候補点として抽出され、対応するマーキング画像メモリ
300の内容が読出されるが、この画素に境界情報は書
込まれていないので、点P2が子領域cの開始点である
ことが確認され(ステップS111)、子領域抽出手段
24aにより図5−Eの様な領域cの境界抽出が実行さ
れると共に、例えば境界情報2がマーキング画像メモリ
300の領域cの境界に書込まれる(図12及びステッ
プS112)。続いて子領域cが親領域となってスタッ
ク30aの領域抽出スタック処理(ステップS2の深さ
2)が開始される。
【0026】以下同様にして、スタック30aによる深
さ2のスタック処理で図5−Fの様な親領域c(図8−
c)が生成され、スタック40aによる深さ3のスタッ
ク処理で図5−Hの様な親領域d(図8−d)が生成さ
れ、スタック50aによる深さ4のスタック処理で図5
−Jの様な親領域e(図8−e)が生成された後、スタ
ック50aの開始点探索手段53aにより領域e内の子
領域開始点が探索されるが、その内部に子領域は検出さ
れないので(ステップS11及び図5−K)、親領域消
去手段35により親領域eの反転処理が行われた(ステ
ップS13及び図6−B)後、1段上のスタック40a
のスタック処理に戻る。
【0027】スタック40aによる深さ3のスタック処
理では、図6−Aの様な親領域dが残っており、領域e
が反転消去された図6−Bの2値画像に対して開始点探
索手段43aにより別の子領域の探索が実行されるが、
その内部に子領域は検出されないので(ステップS11
1及び図6−B),親領域消去手段45により親領域d
の反転処理が行われた(ステップS113及び図6−
D)後、1段上のスタック30aのスタック処理に戻
る。
【0028】スタック30aによる深さ2のスタック処
理では、図6−Cの様な親領域cが残っており、領域d
が反転消去された図6−Dの2値画像に対して、開始点
探索手段33aにより別の子領域の探索が実行され、こ
の場合には、開始点P5が検出されるので(ステップS
111)、続いて子領域抽出手段34aにより図6−D
に示す様な領域fの境界抽出及び境界情報5のマーキン
グ画像メモリ300への書込が実行され(ステップS1
12)、次に領域fが親領域となってスタック40aの
領域抽出スタック処理が開始される。
【0029】今回のスタック40aによる深さ3のスタ
ック処理では、上述の領域e処理と同様にして図6−E
の親領域f(図8−f)の内部に子領域g(図8−g)
及びh(図8−h)がそれぞれ抽出される(図6−G及
び図6−K)と共に、消去され(図6−J及び図6−
N),しかる後、親領域fの内部に子領域が検出されな
くなるので(ステップS111)、親領域消去手段45
により親領域fの反転処理が行われた後(ステップS1
13及び図6−P)、1段上のスタック30aのスタッ
ク処理に戻る。
【0030】スタック30aのスタック処理では、図6
−Oの様な親領域cが残っており、領域fが反転消去さ
れた図6−Pの2値画像に対して、開始点探索手段33
aにより別の子領域の探索が実行され、この場合には開
始点P8が検出されるので(ステップS11)、続いて
子領域検出手段34aにより図6−Pに示すような領域
iの境界抽出及びマーキング画像メモリ300への境界
情報8の書込が実行され(ステップS12)、次に領域
iが親領域となってスタック40aの領域抽出スタック
処理が開始される。
【0031】スタック40aのスタック処理では、親領
域生成手段42により領域iの境界データから親領域i
(図8−i)が図7−Aの様に生成され(ステップS1
10)、開始点探索手段43aにより画像メモリ41の
2値画像データが図7−Bの様に走査されるが、領域i
には子領域がないので(ステップS111)、親領域消
去手段45により領域iの反転処理が行われた後(ステ
ップS113及び図7−D)、1段上のスタック30a
へもどる。
【0032】しかして、スタック30aには図7−Cに
示す様な親領域cが残っているので、開始点探索手段3
3により画像メモリ31の2値画像が図7−Dの様に走
査されるが、領域cには子領域がないので(ステップS
111)、親領域消去手段35により領域cの反転処理
画行われた後(ステップS113及び図7−F)、1段
上のスタック20aへ戻る。次にスタック20aでは図
7−Eに示すような親領域bが残っているので、開始点
探索手段23aにより画像メモリ21の2値画像が図7
−Fの様に走査されるが、領域bには子領域がないので
(ステップS111)、親領域消去手段25により領域
bの反転処理画行われた後(ステップS113及び図7
−H)、1段上のスタック10へ戻る。続いて、スタッ
ク10aでは図7−Gに示す様な親領域aが残っている
ので、開始点探索手段13aにより画像メモリ11の2
値画像が図7−Hの様に走査されるが、この時点では領
域aには子領域がないので(ステップS111)、親領
域消去手段15により領域aの反転処理画行われた後
(ステップS113)、閉領域の自動抽出処理が終了す
る。
【0033】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、集版・
製版システムで使用される2値画像データに対し、オペ
レータが1回だけ自動抽出範囲の位置設定を行うと、こ
の抽出範囲内の全ての閉領域が自動抽出されると共に、
各閉領域間の包含関係データが自動生成されるので、オ
ペレータによる個々の領域位置指定処理が不要となり、
更にオペレータに要求される網かけ処理の指定回数や文
字色の指定回数が大幅に削減できるので、集版・製版シ
ステムの稼働率が向上すると共に、オペレータの操作ミ
スも減少し、印刷システムの信頼性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の領域指定方法を説明するための図であ
る。
【図2】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図3】その動作を説明するためのフローチャートの一
部である。
【図4】その動作を説明するためのフローチャートの一
部である。
【図5】領域抽出過程の一例を示す図である。
【図6】領域抽出過程の別の一例を示す図である。
【図7】領域抽出過程のさらに別の一例を示す図であ
る。
【図8】領域間の包含関係を示す図の一例である。
【図9】この発明の他の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図10】その動作を説明するためのフローチャートの
一部である。
【図11】その動作を説明するためのフローチャートの
一部である。
【図12】マーキング画像メモリの動作を説明する図で
ある。
【符号の説明】
100,200 閉領域自動抽出手段 10,20,30,…,n0 領域処理スタック 11,21,31,…,n1 画像メモリ 12,22,32,…,n2 親領域生成手段 13,23,33,…,n3 開始点探索手段 13a,23a,33a,…,n3a 開始点探索手段 14,24,34,…,n4 子領域抽出手段 14a,24a,34a,…,n4a 子領域抽出手段 300 マーキング画像メモリ 15,25,35,…,n5 親領域消去手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/60 G03F 1/00 G06K 9/36 G06T 1/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値画像データを入力操作手段及び表示
    手段を用いて画像編集すると共に記憶部を有する画像処
    理装置において、閉領域抽出範囲を指定する領域切出し
    工程と、親領域の内部領域を生成する親領域生成工程
    と、前記親領域内部の子領域開始点を探索する開始点探
    索工程と、前記子領域開始点から該子領域を抽出する領
    域抽出工程と、前記親領域の領域消去工程とを具え、親
    領域内部の子領域を外側から内側に向かって再帰的に抽
    出し、抽出した親領域と子領域との間の包含関係情報を
    自動生成するようにしたことを特徴とする閉領域自動抽
    出方法。
  2. 【請求項2】 2値画像データを入力操作手段及び表示
    手段を用いて画像編集すると共に記憶部を有する画像処
    理装置において、閉領域抽出範囲を指定する領域切出し
    工程と、親領域の内部領域を生成する親領域生成工程
    と、前記親領域内部の子領域開始点を探索する開始点探
    索工程と、前記子領域開始点から該子領域を抽出する領
    域抽出工程と、前記親領域の領域消去工程と、前記親領
    域生成工程、開始点探索工程、領域抽出工程及び領域消
    去工程を再帰的に呼び出す包含関係解析工程とを具え、
    前記領域切出し工程で指定された範囲を解析開始親領域
    として前記包含関係解析工程を再帰的に呼出し、親領域
    内部の子領域を外側から内側に向かって再帰的に抽出
    し、抽出した親領域と子領域との間の包含関係情報を自
    動生成するようにしたことを特徴とする閉領域自動抽出
    方法。
  3. 【請求項3】 2値画像データを入力操作手段及び表示
    手段を用いて画像編集すると共に記憶部を有する画像処
    理装置において、抽出した閉領域の境界を記憶するマー
    キング画像メモリと、閉領域抽出範囲を指定する領域切
    出し工程と、親領域の内部領域を生成する親領域生成工
    程と、前記親領域内部の子領域開始点を前記マーキング
    画像メモリ参照して、探索する開始点探索工程と、前記
    子領域開始点から該子領域を抽出すると共に、前記マー
    キング画像メモリを記憶する領域抽出工程と、前記親領
    域の領域消去工程とを具え、親領域内部の子領域を外側
    から内側に向かって再帰的に抽出し、抽出した親領域と
    子領域との間の包含関係情報を自動生成するようにした
    ことを特徴とする閉領域自動抽出方法。
  4. 【請求項4】 2値画像データを入力操作手段及び表示
    手段を用いて画像編集すると共に記憶部を有する画像処
    理装置において、抽出した閉領域の境界を記憶するマー
    キング画像メモリと、閉領域抽出範囲を指定する領域切
    出し工程と、親領域の内部領域を生成する親領域生成工
    程と、前記親領域内部の子領域開始点を前記マーキング
    画像メモリを参照して探索する開始点探索工程と、前記
    子領域開始点から該子領域を抽出すると共に前記マーキ
    ング画像メモリに境界を記憶する領域抽出工程と、前記
    親領域の領域消去工程と、前記親領域生成工程、開始点
    探索工程領域抽出工程及び領域消去工程を再帰的に呼び
    出す包含関係解析工程とを具え、前記領域切出し工程で
    指定された範囲を解析開始親領域として前記包含関係解
    析工程を再帰的に呼出し、親領域内部の子領域を外側か
    ら内側に向かって再帰的に抽出し、抽出した親領域と子
    領域との間の包含関係情報を自動生成するようにしたこ
    とを特徴とする閉領域自動抽出方法。
  5. 【請求項5】 2値画像データを入力操作手段及び表示
    手段を用いて画像編集すると共に記憶部を有する画像処
    理装置において、閉領域抽出範囲を指定する領域切出し
    手段と、親領域の内部領域を生成する親領域生成手段
    と、前記親領域内部の子領域開始点を探索する開始点探
    索手段と、前記子領域開始点から該子領域を抽出する領
    域抽出手段と、前記親領域の領域消去手段とを具え、前
    記領域切出し手段で指定された範囲を親領域として前記
    親領域生成手段、開始点探索手段、領域抽出手段及び領
    域消去手段を再帰的に呼び出すことにより順次親領域内
    部の子領域を抽出するようにしたことを特徴とする閉領
    域自動抽出装置。
  6. 【請求項6】 2値画像データを入力操作手段及び表示
    手段を用いて画像編集すると共に記憶部を有する画像処
    理装置において、抽出した閉領域の境界を記憶するマー
    キング画像メモリと、閉領域抽出範囲を指定する領域切
    出し手段と、親領域の内部領域を生成する親領域生成手
    段と、前記親領域内部の子領域開始点を前記マーキング
    画像メモリを参照して探索する開始点探索手段と、前記
    子領域開始点から該子領域を抽出すると共に前記マーキ
    ング画像メモリに境界を記憶する領域抽出手段と、前記
    親領域の領域消去手段とを具え、前記領域切出し手段で
    指定された範囲を親領域として前記親領域生成手段、開
    始点探索手段領域抽出手段及び領域消去手段を再帰的に
    呼び出すことにより順次親領域内部の子領域を抽出する
    ようにしたことを特徴とする閉領域自動抽出装置。
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