JP3213234U - ゴミ集積具 - Google Patents
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Abstract
【課題】動物がネットから内部のゴミ袋を突っついたり咬んで破ったりすることを防止し、コンパクトに折畳むことを可能とするゴミ集積具を提供する。【解決手段】ゴミ集積具10は、上部に開口部22を備え、ゴミ用ネット14を開口部22から内部へ収納可能なネット収納容器20と、3枚以上の複数のパネル31を連結して地面上のゴミ集積エリアを囲むように配置可能に形成し、かつ、複数のパネル31を重ね合わせるように折畳み可能に形成した折畳み式パネル30とを備える。折畳み式パネル30をネット収納容器20の側面に連結部材11を介して連結した構成である。折畳み式パネル30は、複数のパネル31の上端から上方へ突出する複数のネット支持シャフト33を備え、ゴミ集積エリアを囲むように形成した複数のパネル31に対して、複数のネット支持シャフト33の上からゴミ用ネット14を被せ、このゴミ用ネット14を各ネット支持シャフト33の上端部で保持可能に形成した。【選択図】図1
Description
本考案は、カラスや犬猫などの動物によってゴミが周囲に散乱するのを防止すると共に使用しない時は折畳んでおくことを可能とするゴミ集積具を提供する技術に関する。
一般に家庭で発生したゴミは、ビニール袋などのゴミ袋に入れて地域ごとに設けられたゴミ集積場所に集められる。ゴミ集積場所では、集積されたゴミ袋の全体をネットで覆うことが行われていた。各ゴミ集積場所のゴミは予め指定されたゴミ収集日にゴミ収集業者によって回収される。前記ゴミ収集日までの期間では、ゴミ集積場所のゴミがカラスや犬猫などの動物によって突っつかれたり咬まれて破かれたり外へ引き出されたりして周囲に散乱する事態が生じている。
そこで、上記の事態を防止するために、ゴミ集積具に関する発明や考案が数多くなされている。例えば特許文献1のゴミ収納装置は、基本的に、上端に開口を有する断面四角形状の筒状をなす角筒状フレームと、前記開口を塞ぐ蓋フレームと、から構成される。角筒状フレームは、前面フレーム、後面フレーム、右側面フレーム、左側面フレームによって前後面および左右の側面が構成される。各フレームは矩形状の枠材にネットを張って構成している。右側面フレームおよび左側面フレームは折畳み可能であり、角筒状フレームは前後方向に伸縮可能である。これによって、コンパクトな収納が可能となる。
特許文献2は、基本的には特許文献1に類似しており、左右の側面板と背面板と前部板とで上部に開口を有するボックス形状に展開可能である。前記開口は屋根板にて塞ぐように形成している。さらに、左右の側面板を背面板に重ね合わせるように折畳み可能であり、前部板と屋根板を背面板に向けて折畳み可能である。
特許文献1や特許文献2では、各フレームが頑丈にしかも隙間なく作られている場合、動物によってゴミ袋が咬まれて破れることへの対策となる。しかし、ゴミ収納装置内にゴミ袋が集積されると、ゴミ袋が各フレームのネットに押しつけられた状態になるので、カラスは口ばしをネットの網目から挿入してゴミ袋を突っついて生ゴミ等を引っ張り出してしまう。その結果、ゴミが周囲に散乱することになる。これを防ぐには目の細かい丈夫なネットを用いて枠材に強く張る必要があるので、装置自体がコスト高になる。
また、ゴミ袋を集積する仕方は人々によって種々異なってくる。その中には、ゴミ袋がゴミ収納装置内にいっぱいになっても無理に押し込んで捨てることがあり、しかも蓋フレームが開かないようにしっかりとフックを掛けない場合がある。この場合、ゴミ袋の下からの反発力で蓋フレームが開いてしまうので、動物によってごみが散乱することになる。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであって、カラスや犬猫などの動物がネットから内部のゴミ袋を突っついたり咬んで破ったりすることを防止すると共に使用しない時はコンパクトに折畳むことを可能とする簡単な構造のゴミ集積具を提供することを目的とする。
請求項1記載の考案は、上部に開口部を備え、ゴミ用ネットを前記開口部から内部へ収納可能なネット収納容器と、3枚以上の複数のパネルを連結して地面上のゴミ集積エリアを囲むように配置可能に形成し、かつ、前記複数のパネルを重ね合わせるように折畳み可能に形成した折畳み式パネルと、を備え、 前記折畳み式パネルを前記ネット収納容器の側面に連結部材を介して連結した構成である。
前記折畳み式パネルは、 複数のパネルの上端から上方へ突出する複数のネット支持シャフトを備え、 ゴミ集積エリアを囲むように形成した複数のパネルに対して、複数の前記ネット支持シャフトの上からゴミ用ネットを被せ、このゴミ用ネットを前記各ネット支持シャフトの上端部で保持可能に形成したことを特徴としている。
前記折畳み式パネルは、 複数のパネルの上端から上方へ突出する複数のネット支持シャフトを備え、 ゴミ集積エリアを囲むように形成した複数のパネルに対して、複数の前記ネット支持シャフトの上からゴミ用ネットを被せ、このゴミ用ネットを前記各ネット支持シャフトの上端部で保持可能に形成したことを特徴としている。
請求項2記載の考案は、前記各ネット支持シャフトは、該当するパネルの上部に固定したことを特徴としている。
請求項3記載の考案は、前記各ネット支持シャフトは、該当するパネルの上部に着脱可能に形成したことを特徴としている。
請求項4記載の考案は、前記各ネット支持シャフトは、該当するパネルの上端から上方へ出没可能に形成したことを特徴としている。
請求項5記載の考案は、前記各ネット支持シャフトは、該当するパネルの壁面内に折畳み可能に形成したことを特徴としている。
請求項6記載の考案は、前記各ネット支持シャフトは、該当するパネルの上端から上方へ伸縮自在に形成したことを特徴としている。
請求項7記載の考案は、前記各ネット支持シャフトは、その上端部に二股形状の突起部を形成したことを特徴としている。
本考案によれば、ゴミ袋がパネルの上端付近まで集積されても、ゴミ用ネットは複数のネット支持シャフトによってゴミ袋より上方に離れているので、カラスや犬猫がゴミ用ネットに載ってもゴミ袋まで届かない状態となる。ゴミ用ネットは、カラスが載って若干下方へ撓むとしても、複数の各ネット支持シャフトの上端部で保持されているので、ゴミ袋の近くまでずれ落ちることがない。したがって、カラスの口ばしがゴミ袋に届くことはない。さらに、上記のゴミ用ネットの上は、カラスがとまるには不安定な状態であるので、この不安定状態をカラスが学習するようである。この状態が繰り返し続くと、カラスはもはや来なくなる。
また、複数のネット支持シャフトは、ゴミ用ネットを簡単に被せることができ、かつ簡単に取り外すことができるので、使いやすい。また、人々の様々なやり方に左右されることなく安定した状態で、ゴミ用ネットを簡単にきちんと被せることができる。
本考案によれば、従来のゴミ収納装置のように、ネットを強く張った頑丈なフレームを必要とせず、あるいはゴミ袋がネットに接触してもカラスに突っつかれないように細かい網目のネットを使用する必要もないので、構造が簡単であることから安価となる。
また、本考案によれば、ネット支持シャフトがパネルの上部に着脱可能に形成した場合や、パネルの上端から上方へ出没可能に形成した場合は、ゴミ集積具を使用しない時に、複数のネット支持シャフトがパネルの上端から上方へ突出する状態が無くなるので、安全性を向上することに寄与する。
以下、本考案の実施形態に係るゴミ集積具について図面を参照して説明する。
図1は、複数のパネル31,31,・・・を折畳んだ状態のゴミ集積具10を示す。図2は、複数のパネル31,31,・・・を展開した状態のゴミ集積具10を示す。図3は、ネット支持シャフト32をパネル31の上端部に固定する状態を示す。図5は、図2の状態のゴミ集積具10においてゴミ用ネット14を複数のネット支持シャフト33,33,・・・の上から被せた状態を示す。
図1は、複数のパネル31,31,・・・を折畳んだ状態のゴミ集積具10を示す。図2は、複数のパネル31,31,・・・を展開した状態のゴミ集積具10を示す。図3は、ネット支持シャフト32をパネル31の上端部に固定する状態を示す。図5は、図2の状態のゴミ集積具10においてゴミ用ネット14を複数のネット支持シャフト33,33,・・・の上から被せた状態を示す。
本実施形態のゴミ集積具10は、図1に示すように、ネット収納容器20と折畳み式パネル30とを備え、折畳み式パネル30をネット収納容器20の側面に連結部材11を介して連結した構成である。
ネット収納容器20は、本実施形態では上面が開口した開口部22を備え、断面がほぼ円形の筒状をなす容器であるが、形状はこの限りではない。容器本体21は、例えば塩化ビニール樹脂などのように、耐腐食性及び耐久性に富んだ材質であることが望ましい。また、ネット収納容器20の底部は、例えばコンクリート製で重量物の台座23を備えており、簡単に転倒しない構造であることが望ましい。
また、ネット収納容器20は、雨水が開口部22から内部に入っても外へ流れ出るようにするために、台座23には上下に貫通する排水孔を形成している。ゴミ用ネット14は前記開口部22から容器本体21の内部へ収納され、あるいは取り出される。
折畳み式パネル30は、複数のパネル31,31,・・・を連結して地面上のゴミ集積エリアを囲むように配置可能に形成している。ゴミ集積エリアを囲むには少なくとも3枚のパネル31,31,・・・が必要である。ゴミ集積エリアの大きさにもよるが、通常、8枚あるいは10枚のパネル31,31,・・・が望ましい。
パネル31は、本実施形態では、樹脂製の板材を基材として、その両面に0.3mm厚のアルミ材を被覆して構成した複合板である。或いは、逆に、アルミ板材を基材として両面にプラスチック樹脂層で挟んだ複合板としても良いなど、この限りではない。パネル31は、風雨にさらされても強度が高く、耐久性に富む材料とすることが望ましい。パネル31のサイズは特に限定されないが、本実施形態では横幅が450mmで、高さが600mmである。
また、複数のパネル31,31,・・・は、隣接するパネル31,31同士の突合せ側縁を複数のワイヤリング32,32,・・・などの連結具によって複数個所で連結し、複数のパネル31,31,・・・を重ね合わせるように折畳み可能に形成している。例えば、ワイヤリング32は、複数のパネル31,31,・・・に形成した連結孔31a,31a,・・・の隣同士を連結する。なお、隣接するパネル31,31同士を連結する方法は、折畳み可能であればよく、特に限定されない。
さらに、折畳み式パネル30は、複数のパネル31,31,・・・の上端から上方へ突出する複数のネット支持シャフト33,33,・・・を備えている。ネット支持シャフト33は、必ずしもすべてのパネル31に設ける必要はなく、地面上のゴミ集積エリアを囲むように展開した複数のパネル31,31,・・・に対して適当な間隔で配置すればよい。
各ネット支持シャフト33は、本実施形態では図3(a)に示すように、断面円形の棒状のシャフトで形成され、該当するパネル31の上部にねじ止めなどの固定具34で固定している。ネット支持シャフト33の形状や大きさ、及びその固定方法は特に限定されない。前記の固定方法には接着や溶接など他の方法がある。
また、ネット支持シャフト33の上端部は、その先端方向に向けて長い突起部35を備えている。しかも、突起部35はゴミ用ネット14の網目に挿入可能な太さを有し、ネット支持シャフト33はゴミ用ネット14の網目に挿入できない太さに形成することが望ましい。これによってゴミ用ネット14はネット支持シャフト33の上端部で簡単に保持される。すなわち、ネット支持シャフト33はその上端部でゴミ用ネット14を保持可能に形成している。
また、ゴミ用ネット14の網目がネット支持シャフト33の太さより大きい場合は、ゴミ用ネット14がネット支持シャフト33の下部へ通過してしまうので、クリップのような何らかの保持具で、ゴミ用ネット14をネット支持シャフト33の上端部に留めてもよい。
あるいは、ネット支持シャフト33の上端部は、図3(b)に示すように、先端方向に向けて二股形状の突起部35aを備えてもよい。この二股形状の突起部35aは、ゴミ用ネット14の網目の大きさに関わりなく、ネット支持シャフト33の上端部でゴミ用ネット14を保持することができる。したがって、各種の大きさの網目のゴミ用ネット14を使用することが容易になる。
また、ネット支持シャフト33は、図3(c)に示すように、断面円形のパイプで形成することができる。このパイプ状のネット支持シャフト33の内部へ挿入可能な支持プレート33aが、パネル31の上端から上方へ突出して例えば2つのボルト33b,33bなどの固定具で固定される。ネット支持シャフト33は支持プレート33aを挿入してパネル31の上端に突き立てる。さらに、ネット支持シャフト33の下部と支持プレート33aを貫通する貫通孔33cを形成し、この貫通孔33cに例えばボルト33dを挿入してネジ止めにて固定する。
このとき、支持プレート33aは、両面テープにてパネル31の所望の位置に貼り付け、パネル31にも貫通する貫通孔を上下2箇所に形成する。この貫通孔にボルト33b,33bなどの固定具で固定する。これによって貫通孔の位置決めや穿孔などの作業効率が向上する。
このとき、支持プレート33aは、両面テープにてパネル31の所望の位置に貼り付け、パネル31にも貫通する貫通孔を上下2箇所に形成する。この貫通孔にボルト33b,33bなどの固定具で固定する。これによって貫通孔の位置決めや穿孔などの作業効率が向上する。
さらに、ネット支持シャフト33の上端部は、図3(c)に示すように、パイプ状のネット支持シャフト33の上部に大径の蓋部材33eを被せることができる。この蓋部材33eの上端には前述の突起部35が取り付けられている。この場合は、蓋部材33eが大径であるので、各種の大きさの網目のゴミ用ネット14に対応する度合いが大きくなる。突起部35はゴミ用ネット14の網目の大きさに合わせてちょうどよい太さの形状とすることができる。なお、突起部35はゴミ用ネット14の網目に挿入できる、ほぼ同じ程度の太さとすることが望ましい。
また、各ネット支持シャフト33は、パネル31の上部に着脱可能に固定することができる。例えば、図示していないが、ネット支持シャフト33を挿入可能な穴部を備えたシャフト受け部材をパネル31の上部に設け、前記シャフト受け部材にはネット支持シャフト33の下部を着脱可能なロック機構を設けることができる。
また、各ネット支持シャフト33は、該当するパネル31の上端から上方へ出没可能に形成することができる。例えば、各ネット支持シャフト33は、パネル31の壁面内に折畳み可能に形成することができる。
その一例として、図6(a),(b)を参照して詳しく説明すると、ネット支持シャフト33の下端部は、上下方向に切欠き部36を形成し、パネル31の壁面に接触する切欠き面36aと、この切欠き面36aの上部でパネル31の上端面に当接する段付き面36bと、を形成している。ネット支持シャフト33の下部は、切欠き面36aに貫通する孔部37を形成し、この孔部37に軸部38を挿入する。軸部38のフランジ部38aとネット支持シャフト33の下部との間で軸部38の周りに圧縮スプリング39を装着する。さらに、前記軸部38の先端側に形成したネジ部38bがパネル31に設けたネジ孔31bに螺着し、パネル31の内面側に突き出たネジ部38bにナット38cで締め付けて軸部38をロックする。
したがって、ネット支持シャフト33の下部は、圧縮スプリング39で常時パネル31の壁面に押圧するように付勢される。ネット支持シャフト33がパネル31の上端から上方へ突出するときは、図6(a),(b)に示すように、ネット支持シャフト33は圧縮スプリング39の付勢力によって切欠き面36aをパネル31の壁面に接触するように押圧される。また、段付き面36bがパネル31の上端面に当接した状態となるので、倒れない。
ネット支持シャフト33がパネル31の上端より下方へ折畳まれるときは、図6(a)の二点鎖線で示すように、ネット支持シャフト33を圧縮スプリング39の付勢力に抗して半回転させることで、段付き面36bがパネル31の上端面から簡単に外れる。ネット支持シャフト33は圧縮スプリング39の付勢力によってパネル31の壁面に押し付けられた状態となる。
また、各ネット支持シャフト33は、該当するパネル31の上端から上方へ伸縮自在に形成することができる。
その一例として、図7を参照して詳しく説明すると、パネル31の上部には、ネット支持シャフト33を挿入して上下動可能な穴部41aを備えたシャフト収納部41を設ける。さらに、シャフト収納部41は、上下方向に長いガイド溝部41bを穴部41aに貫通するように形成する。シャフト収納部41に挿入したネット支持シャフト33の下部は、ガイド溝部41bを通過して外方へ突出する取っ手42を形成している。なお、ガイド溝部41bは、左右方向に延びる位置決め用溝部41c,41d,41eが、上端と下端と上下方向の適宜位置で連通している。
したがって、ネット支持シャフト33は、図7に示すように、取っ手42を持ってガイド溝部41bに沿って上下動することができる。取っ手42を上端の位置決め用溝部41cにてロックすることで、ネット支持シャフト33は、パネル31の上端から上方へ突出する。一方、取っ手42を下端の位置決め用溝部41dにてロックすることで、ネット支持シャフト33は、パネル31の上端より下方へ没入する。また、取っ手42を上下方向の適宜位置の位置決め用溝部41eにてロックすることで、パネル31の上端から上方へ突出するネット支持シャフト33の高さを調整することができる。なお、位置決め用溝部41eは、上下方向の適宜位置に何か所も設けることができる。
連結部材11は、図1に示すように、折畳み式パネル30が複数のパネル31,31,・・・を折畳んだ状態でも、倒れずに立った状態を維持するために、折畳み式パネル30をネット収納容器20の側面に連結するものである。
連結部材11は、本実施形態では図1および図2に示すように、J字形状を形成しており、J字形状の一片をネット収納容器20の側面に固定する。
一方、折畳み式パネル30は、複数のパネル31,31,・・・のうちの一枚のパネル31の外面側に、連結用筒状部材12が上下方向に長く伸びるようにして固定されている。連結部材11のJ字形状の他片が連結用筒状部材12に差し込まれるようにして折畳み式パネル30を連結する。なお、連結部材11のJ字形状の他片は、その上部に突起状のストッパ13を備えている。
一方、折畳み式パネル30は、複数のパネル31,31,・・・のうちの一枚のパネル31の外面側に、連結用筒状部材12が上下方向に長く伸びるようにして固定されている。連結部材11のJ字形状の他片が連結用筒状部材12に差し込まれるようにして折畳み式パネル30を連結する。なお、連結部材11のJ字形状の他片は、その上部に突起状のストッパ13を備えている。
したがって、折畳み式パネル30は、ネット収納容器20の側面に連結部材11を介して連結された状態で、一定間隔を上下動できる構成である。しかも、連結部材11のJ字形状の他片の上部に設けたストッパ13によって容易に抜けない構造となっている。これらの構造は、パネル31の盗難防止効果と積雪寒冷地における凍結防止効果を有している。
また、前述の実施形態では連結部材11のJ字形状の他片の上部に突起状のストッパ13を形成しているが、これに代えて通称「Sカン」と称する、リング状のフック部材15を設けることができる。例えば連結部材11のJ字形状の他片の上部に貫通孔11aを形成し、この貫通孔11aにフック部材15を連結する。このフック部材15はストッパの機能を有する。
さらに、フック部材15にはロープ16を結び付け、このロープ16の先端側は折畳んだ複数のパネル31,31,・・・の周囲全体を囲むための輪16aを形成している。この輪16aの大きさは複数のパネル31,31,・・・の周囲全体を緩く囲む程度の大きさでよい。折り畳んだ複数のパネル31,31,・・・は広がろうとする力があるからである。ロープ16の輪16aは、折り畳んだ複数のパネル31,31,・・・の上から被せるようにして複数のパネル31,31,・・・の周囲全体を囲む。
さらに、フック部材15にはロープ16を結び付け、このロープ16の先端側は折畳んだ複数のパネル31,31,・・・の周囲全体を囲むための輪16aを形成している。この輪16aの大きさは複数のパネル31,31,・・・の周囲全体を緩く囲む程度の大きさでよい。折り畳んだ複数のパネル31,31,・・・は広がろうとする力があるからである。ロープ16の輪16aは、折り畳んだ複数のパネル31,31,・・・の上から被せるようにして複数のパネル31,31,・・・の周囲全体を囲む。
したがって、折畳んだ複数のパネル31,31,・・・の周囲全体がロープ16の輪16aによって囲まれると、複数のパネル31,31,・・・は強風などによってと簡単には飛ばされないようになり、安全性が向上する。
次に、本考案の実施形態のゴミ集積具10の作用について図面を参照して説明する。
ゴミ集積具10は、図1に示すように、地域ごとに設けられたゴミ集積場所に設置される。ネット収納容器20は、コンクリート製で重量物の台座23を備えているので、風雨にさらされても簡単に転倒しない。使用しない場合は、ゴミ用ネット14がネット収納容器20の開口部22から内部へ収納される。また、折畳み式パネル30は複数のパネル31,31,・・・が折畳まれた状態である。
ゴミ集積具10は、図1に示すように、地域ごとに設けられたゴミ集積場所に設置される。ネット収納容器20は、コンクリート製で重量物の台座23を備えているので、風雨にさらされても簡単に転倒しない。使用しない場合は、ゴミ用ネット14がネット収納容器20の開口部22から内部へ収納される。また、折畳み式パネル30は複数のパネル31,31,・・・が折畳まれた状態である。
ゴミ集積具10が使用される場合、折畳み式パネル30は、図2に示すように、複数のパネル、すなわち8枚のパネル31,31,・・・がゴミ集積エリアを囲むように配置形成される。この時、隣接するパネル31,31同士の突合せ側縁がワイヤリング32,32,・・・などの連結具によって隙間なく配置される。この実施形態では、6本のネット支持シャフト33,33,・・・が該当するパネル31,31,・・・の上端から上方へ突出するように固定されており、ゴミ集積エリアを囲むように展開した複数のパネル31,31,・・・において適当な間隔で配置されている。
次いで、ネット収納容器20の開口部22からゴミ用ネット14を取り出し、図5に示すように、ゴミ用ネット14を6本のネット支持シャフト33,33,・・・の上から被せる。ゴミ用ネット14は、ゴミ集積エリアを囲むように配置された8枚のパネル31,31,・・・の全体に被さるように配置される。この時、各ネット支持シャフト33の上端部の突起部35はゴミ用ネット14の網目に挿入し、各ネット支持シャフト33の上端部で簡単に保持された状態となる。
本実施形態では、パネル31,31,・・・の上端からネット支持シャフト33,33,・・・に保持されたゴミ用ネット14までの高さが250mmである。すなわち、パネル31,31,・・・の上部に250mmのネット空間が形成される。
ゴミ袋は、ゴミ用ネット14の一部を持ち上げて隣り合うネット支持シャフト33,33の間からパネル31,31,・・・のゴミ集積エリア内へ集積される。
本実施形態では、パネル31,31,・・・の上端からネット支持シャフト33,33,・・・に保持されたゴミ用ネット14までの高さが250mmである。すなわち、パネル31,31,・・・の上部に250mmのネット空間が形成される。
ゴミ袋は、ゴミ用ネット14の一部を持ち上げて隣り合うネット支持シャフト33,33の間からパネル31,31,・・・のゴミ集積エリア内へ集積される。
したがって、ゴミ集積具10は、ゴミ袋がパネル31,31,・・・の上端付近まで集積されても、ゴミ用ネット14は6本のネット支持シャフト33,33,・・・によってゴミ袋より上方に離れているので、カラスや犬猫などの動物がゴミ用ネット14に載ってもゴミ袋まで届かない状態となる。
ゴミ用ネット14は、カラスが載って若干下方へ撓むとしても、6本の各ネット支持シャフト33,33,・・・の上端部の突起部35,35,・・・で保持されているので、ゴミ袋の近くまでずれ落ちることがない。したがって、カラスの口ばしがゴミ袋に届くことはない。さらに、上記のゴミ用ネット14の上は、カラスがとまるには不安定な状態であるので、この不安定状態をカラスが学習するようである。この状態が繰り返し続くと、カラスはこれを学習して記憶するためか、もはや来なくなる。
ゴミ用ネット14は、カラスが載って若干下方へ撓むとしても、6本の各ネット支持シャフト33,33,・・・の上端部の突起部35,35,・・・で保持されているので、ゴミ袋の近くまでずれ落ちることがない。したがって、カラスの口ばしがゴミ袋に届くことはない。さらに、上記のゴミ用ネット14の上は、カラスがとまるには不安定な状態であるので、この不安定状態をカラスが学習するようである。この状態が繰り返し続くと、カラスはこれを学習して記憶するためか、もはや来なくなる。
もしネット支持シャフト33,33,・・・がなければ、ゴミ用ネット14はカラスが上に載っただけで撓んでゴミ袋に接触してしまい、ゴミ袋はカラスの口ばしで突っつかれて引っ張り出され、ゴミが散乱することになる。
また、複数のネット支持シャフト33,33,・・・は、ゴミ用ネット14を簡単に被せることができ、かつ簡単に取り外すことができるので、使いやすい。また、人々の様々なやり方に左右されることなく安定した状態で、ゴミ用ネット14を簡単にきちんと被せることができる。結果として、特にカラスがゴミ袋に近づかないように学習させることができる。
以上のことから、本考案のゴミ集積具10は、従来のゴミ収納装置のように、ネットを強く張った頑丈なフレームを必要とせず、あるいはゴミ袋がネットに接触してもカラスに突っつかれないように細かい網目のネットを使用する必要もないので、構造が簡単であることから安価となる。
また、ネット支持シャフト33がパネル31の上部に着脱可能に形成した場合や、パネル31の上端から上方へ出没可能に形成した場合は、ゴミ集積具10を使用しない時に、複数のネット支持シャフト33,33,・・・がパネル31の上端から上方へ突出する状態が無くなるなり、いわゆる突起した物体が露出しないので、安全性を向上することに寄与する。
本考案は、環境衛生の関連事業、土木建築業およびその関連事業などにおいて、利用可能性を有する。
10 ゴミ集積具
11 連結部材 11a 貫通孔
12 連結用筒状部材 13 ストッパ
14 ゴミ用ネット 15 フック部材
16 ロープ 16a 輪
20 ネット収納容器 21 容器本体
22 開口部 23 台座
30 折畳み式パネル 31 パネル
31a 連結孔 31b ネジ孔
32 ワイヤリング(連結具)
33 ネット支持シャフト 33a 支持プレート
33b ボルト 33c 貫通孔
33d ボルト 33e 蓋部材
34 固定具
35 突起部 35a 二股形状の突起部
36 切欠き部 36a 切欠き面
36b 段付き面 37 孔部
38 軸部 38a フランジ部
38b ネジ部 38c ナット
39 圧縮スプリング
41 シャフト収納部 41a 穴部
41b ガイド溝部 41c,41d,41e 位置決め用溝部
42 取っ手
11 連結部材 11a 貫通孔
12 連結用筒状部材 13 ストッパ
14 ゴミ用ネット 15 フック部材
16 ロープ 16a 輪
20 ネット収納容器 21 容器本体
22 開口部 23 台座
30 折畳み式パネル 31 パネル
31a 連結孔 31b ネジ孔
32 ワイヤリング(連結具)
33 ネット支持シャフト 33a 支持プレート
33b ボルト 33c 貫通孔
33d ボルト 33e 蓋部材
34 固定具
35 突起部 35a 二股形状の突起部
36 切欠き部 36a 切欠き面
36b 段付き面 37 孔部
38 軸部 38a フランジ部
38b ネジ部 38c ナット
39 圧縮スプリング
41 シャフト収納部 41a 穴部
41b ガイド溝部 41c,41d,41e 位置決め用溝部
42 取っ手
Claims (7)
- 上部に開口部を備え、ゴミ用ネットを前記開口部から内部へ収納可能なネット収納容器と、
3枚以上の複数のパネルを連結して地面上のゴミ集積エリアを囲むように配置可能に形成し、かつ、前記複数のパネルを重ね合わせるように折畳み可能に形成した折畳み式パネルと、を備え、
前記折畳み式パネルを前記ネット収納容器の側面に連結部材を介して連結した構成であり、
前記折畳み式パネルは、
複数のパネルの上端から上方へ突出する複数のネット支持シャフトを備え、
ゴミ集積エリアを囲むように形成した複数のパネルに対して、複数の前記ネット支持シャフトの上からゴミ用ネットを被せ、このゴミ用ネットを前記各ネット支持シャフトの上端部で保持可能に形成したことを特徴とするゴミ集積具。 - 前記各ネット支持シャフトは、該当するパネルの上部に固定したことを特徴とする請求項1に記載のゴミ集積具。
- 前記各ネット支持シャフトは、該当するパネルの上部に着脱可能に形成したことを特徴とする請求項2に記載のゴミ集積具。
- 前記各ネット支持シャフトは、該当するパネルの上端から上方へ出没可能に形成したことを特徴とする請求項1に記載のゴミ集積具。
- 前記各ネット支持シャフトは、該当するパネルの壁面内に折畳み可能に形成したことを特徴とする請求項4に記載のゴミ集積具。
- 前記各ネット支持シャフトは、該当するパネルの上端から上方へ伸縮自在に形成したことを特徴とする請求項4に記載のゴミ集積具。
- 前記各ネット支持シャフトは、その上端部に二股形状の突起部を形成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のゴミ集積具。
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