JP3212957U - 除草装置及び除草機 - Google Patents

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Abstract

【課題】切断した草の絡まりを防止すると共に、異なる条溝の幅に対応できる除草装置を提供する。【解決手段】除草装置1は概ねステンレススチールにより形成されており、回転軸100と4つの除草部材2を備えている。回転軸100を挿通させて取り付けられた各除草部材2は、回転軸100に沿ってスライドして位置調整可能となり、同回転軸を中心として回転するものである。除草部材2は、基体と、3つの刃体と、同基体と同刃体の取着部材を備えている。基体は、平面視略Y字形の板体である基部と、基部中央を貫通している取付穴と、同取付穴と連通する筒状カラー部を備えている。刃体は、略Lアングル状であり、屈曲部を挟んで短片側の領域が基体への取付部と、長片側の領域が刃部となる。【選択図】図1

Description

本考案は、除草装置及び除草機に関する。更に詳しくは、畑の条溝に植生している雑草等の不要植物を除去する除草装置及び除草機に関する。
作物の生育中に畑の条溝に植生している雑草の防除を目的として土壌の表層を浅く耕耘する中耕作業があり、この作業は耕耘機を使用して行われる場合がある。しかし、耕耘機は、そもそも土壌をすき起こすのに用いる機械であり、すき起こされた土壌が畝の作物、特に生育初期の作物に被さると、作物の生育に悪影響を与える。このため畝近くを耕耘、つまり除草できず、その分、除草効率が悪い。
そこで、中耕作業を効率的に行う器具として、例えば、特許文献1記載の管理機の耕耘部構造が提案されている。図9に示すように、特許文献1記載の管理機には、除草に係る装置として、いわゆるスパイラルロータ9と称されるものが用いられている。
ここでいうスパイラルロータ9とは、所要間隔を隔てて配置された一対の環状体91の間に、複数本の刃体92が等間隔に配置されると共に、回転方向前方から回転方向後方にかけて斜めに架け渡して刃体92両端部が環状体91へ固着された略円筒状のものである。そして、このスパイラルロータ9は、管理機に対して水平に配置され、進行方向に直角に設けられた回転軸93の左右両側に同回転軸を中心として回転するものである。
除草作業に当たっては、条溝の幅に適した、すなわち除草効率を上げるため条溝の幅一杯のスパイラルロータ9を選択して管理機に装着し、スパイラルロータ9を畝の両側の条溝に配置して、刃体92を土の表面から1〜2cm下方になるように調整し、スパイラルロータ9を回転させ、土壌を薄切り(スライス)しながら管理機を前進させることで、条溝に生えている雑草を効率的に切断除去することができる。
特開平11−332304号公報
前記のように、スパイラルロータ9の刃体92は環状体91間に斜めに配置されているために、図9に示すように、環状体91と刃体92とがZ字状となり、刃体92のうち回転方向後方側に位置する環状体91との固着部分には、環状体91と刃体92の間で鋭角の空間94が形成される。
この鋭角の空間94は切断した草の受け部となり、ここに草が絡まったり、引っ掛かったりすると、管理機に対する過負荷の原因となり、ひいては管理機に係る原動機の故障を招来することにもなる。更に、刃体92に絡まった切断した草、残渣等の異物により、作物を傷めたりすることもある。
また、前記のように畑の条溝の幅は一定ではなく、異なる条溝の幅に対応するには、環状体の間隔を異にする複数種類のスパイラルロータ9を準備する必要があり、スパイラルロータ9の管理や維持に手間がかかる。
本考案は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、切断した草の絡まりを防止すると共に、異なる条溝の幅に対応できる除草装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために本考案の除草装置は、回転軸への取付穴が形成され、該回転軸に沿って位置調整可能に取付けられ、同回転軸を中心として回転する第一の基体と、該第一の基体の外縁から前記回転軸と並行な方向へ片刃の第一の刃体が複数本伸びており、該第一の刃体が前記第一の基体側に位置する基部から先端部に向かって前記第一の刃体の峰の側へ傾斜して配置されると共に、該先端部が自由端となっている第一の刃体ユニットとを有する第一の除草要素と、前記回転軸への取付穴が形成され、該回転軸に沿って位置調整可能に取付けられ、同回転軸を中心として回転する第二の基体と、該第二の基体の外縁から前記回転軸と並行な方向へ片刃の第二の刃体が複数本伸びており、該第二の刃体が前記第二の基体側に位置する基部から先端部に向かって前記第二の刃体の峰の側へ傾斜して配置されると共に、該先端部が自由端となっている第二の刃体ユニットとを有し、該第二の刃体ユニット先端側正面に、前記第一の除草要素が前記第一の刃体ユニット先端側を向けて正対するように配置される第二の除草要素とを備える。
ここで、除草装置の第一の刃体が第二の基体側に位置する基部から先端部に向かって第一の刃体の峰の側へ傾斜して配置され、先端部は自由端となっていることによって、除草した草が引っかかって絡まる部分が形成されず、除草作業を円滑に行うことができる。なお、第二の刃体についても同様である。
また、第一の除草要素と第二の除草要素が、各々回転軸に沿って位置調整可能に取付けられ、位置の調整により第二の刃体ユニットが第一の刃体ユニットと正対するように配置され且つ刃体の先端部は自由端となっていることによって、除草要素同士間の間隔を変えた際に刃体の重なり具合の調整ができ、その結果、一種類の除草装置で異なる条溝の幅に対応できる。
第一の刃体の峰と第一の基体との間の傾斜角度が40°ないし75°であり、第二の刃体の峰と第二の基体との間の傾斜角度が40°ないし75°である場合には、土壌ごと雑草を薄切りするように刈り取る際に、刃体にかかる抵抗を受けにくくなると共に、刃の引き切り作用を効果的に生ぜしめることができる。
第一の刃体および第二の刃体は、刃先より峰の方が回転軸側に向かって下るように基部から先端部にかけて捻られている場合には、各除草要素が組み合わさる際に、刃体が全体として螺旋状となって土壌ごと雑草を薄切りするように刈り取ることができる。
第一の刃体が第一の基体に交換可能に取り付けられており、第二の刃体が第二の基体に交換可能に取り付けられる場合には、摩滅した刃体を取り替えることによって装置全体を長く使用できる。加えて、刃体を外しての除草要素の清掃、メンテナンスができるので、ユーザの利便性が良い。
二対以上の除草装置を備える場合には、より幅広の条溝の除草を効率的に行うことができる。例えば、一対の除草要素に加えて、更に一対の除草要素を近接して付加配置することによって、約2倍の幅の条溝の雑草の除去が可能となる。また、一対の除草要素と他の一対の除草要素を、畝を挟んで離れた条溝の位置に対応するように離隔して配置することによって、一の行程で各々の条溝の除草作業を一度に行うこともできる。
第一の除草要素の第一の刃体ユニット先端側と反対側に配置されるか、または、第二の除草要素の第二の刃体ユニット先端側と反対側に配置された他の除草要素を備える場合には、より幅広の条溝の除草を効率的に行うことができる。例えば、第一または第二の一対の除草要素に加えて、更に他の一基の除草要素を、第一または第二の除草要素の刃体ユニット先端側と反対側に近接して付加配置することによって、約1.5倍の幅の条溝の雑草の除去が可能となる。
除草装置を取り付ける回転軸を備える場合には、回転軸が一対以上の除草要素を取り付けるための部材となり、また、取り付けられた除草要素相互の間隔を回転軸に沿って動かすことで調整することができる。
上記の目的を達成するために本考案の除草機は、自走走行機と、自走走行機に取り付けられる回転軸と、回転軸への取付穴が形成され、回転軸に沿って位置調整可能に取付けられ、回転軸を中心として回転する第一の基体と、第一の基体の外縁から回転軸と並行な方向へ片刃の第一の刃体が複数本伸びており、第一の刃体が第一の基体側に位置する基部から先端部に向かって第一の刃体の峰の側へ傾斜して配置されると共に、先端部が自由端となっている第一の刃体ユニットとを有する第一の除草要素と、回転軸への取付穴が形成され、回転軸に沿って位置調整可能に取付けられ、回転軸を中心として回転する第二の基体と、第二の基体の外縁から回転軸と並行な方向へ片刃の第二の刃体が複数本伸びており、第二の刃体が第二の基体側に位置する基部から先端部に向かって第二の刃体の峰の側へ傾斜して配置されると共に、先端部が自由端となっている第二の刃体ユニットとを有し、第二の刃体ユニット先端側正面に、第一の除草要素が第一の刃体ユニット先端側を向けて正対するように配置される第二の除草要素とを備える除草装置とを備える。
ここで、除草機は、各除草要素に形成された取付穴を通じて、第一及び第二の各除草要素を回転軸へ間隔を調整可能な状態で取り付けてなる除草装置を備えることにより、切断した草の絡まりが防止されると共に、異なる条溝の幅に対応することができる。
つまり、除草機は、除草装置の第一及び第二の各刃体が第一及び第二の各基体側に位置する各基部から、第一及び第二の各基体の回転方向後方に位置する先端部に向かって斜めに配置され、先端部は自由端となっていることによって、除草した草が引っかかって絡まる部分が形成されず、除草作業を円滑に行うことができる。
また、除草機は、第二の刃体ユニットを前記第一の刃体ユニットへ向けて配置され、かつ、各刃体の先端部が自由端となっていることによって、第一及び第二の各除草要素を回転軸に間隔調整可能な状態で取り付けられ、第一及び第二の除草要素同士間の間隔を変えた際に各刃体の重なり具合の調整ができ、その結果、一種類の除草装置で異なる条溝の幅に対応できる。
本考案による除草装置によれば、切断した草の絡まりを防止すると共に、異なる条溝の幅に対応することができる。
本実施の形態に係る除草装置の斜視図である。 図1に示す除草装置の除草部材を示す斜視図である。 図1に示す除草装置の刃体の斜視図である。 図2に示す除草部材の使用状態を示す側面視説明図である。 図3に示す刃体の使用状態を示す側面視説明図である。 除草装置を備えた管理機の使用状態を示す側面視説明図である。 除草装置を備えた管理機の使用状態を示す背面視説明図である。 変形例に係る除草装置の使用状態を示す背面視説明図である。 特許文献1記載の発明を示した全体概略図である。
図1ないし図8を参照して、本考案の実施の形態を更に詳細に説明する。なお、各図における符号は、煩雑さを軽減し理解を容易にする範囲内で付しており、また、同一符号が付される複数の同等物についてはその一部にのみ符号を付す場合がある。なお、以下の説明で述べる「除草部材」は先に述べた「第一の除草要素」及び「第二の除草要素」に相当するものであり、「条」は先に述べた「条溝」に相当するものである。
図1乃至図4を参照して、除草装置1について説明する。
除草装置1は、概ねステンレススチールにより形成されており、回転軸100と、4つの除草部材2を備えている。回転軸100を挿通させて取り付けられた各除草部材2は、回転軸100に沿ってスライドして位置調整可能となり、回転軸100を中心として回転するものである(図1参照)。
回転軸100は、ステンレススチール製の六角筒体であって、その周面に長手方向軸線と交差して貫通する係止孔111が複数設けられている。各係止孔111は、その開口部が同一軸線上に一列となるように配置されている(図1参照)。
除草部材2は、基体21と、3つの刃体22と、基体21と刃体22の取着部材23を備えている(図2参照)。なお、本実施の形態においては、取着部材23はボルト、ワッシャー及びナットであるが、これに限定するものではなく、着脱可能な他の公知部材及び公知手段を採用してもよい。
基体21は、平面視略Y字形の板体である基部211と、基部211中央に貫通して形成された取付穴212と、取付穴212と連通する筒状カラー部213を備えている。
基部211は、周方向に突出した領域に、複数の刃体取付孔214を有している。刃体取付孔214は一の突出部につき2つずつ形成されており、この2つの刃体取付孔214は、周方向に突出した領域の先端から基部211中央へ向かう同一軸線上に所定の間隔で配置されている(図4参照)。
取付穴212は、回転軸100よりもやや径大な正円に形成されている(図4参照)。
筒状カラー部213は、基部211の一方の面側へ突き出しており、筒状カラー部213基部側が取付穴212の周縁とほぼ同じくして固着されている。また、筒状カラー部213は、筒内の空間が横断面視で六角形となっており、この空間は回転軸100よりもやや径大に形成されている。
筒状カラー部213の側面には、対向する一対の係止ピン孔215が形成されている(図2参照)。
刃体22は、略Lアングル状であり、屈曲部を挟んで短片側の領域が基体21への取付部221となり、長片側の領域が刃部222となる。取付部221には取付孔223が2つ形成されており、各取付孔223は長手方向の同一軸線上に配置されている(図3参照)。
刃部222は、屈曲部及び先端部が短辺であり、長辺が傾斜した略平行四辺形であり、屈曲部との間の角度が鋭角となる長辺に切刃部224が形成されており、屈曲部との間の角度が鈍角となる長辺が峰部225となる。つまり、刃部222は片刃である。また、刃部222の先端は自由端である(図3参照)。刃部222の傾斜角度は、取付部221を基準(0°)として55°である。
刃体22は、刃部222の刃先より峰部225の方が取付部221側に向かって下るように屈曲部から先端部にかけて捻られている。
なお、前記表現は、基体21に刃体22が取り付けられた状態において、刃部222の刃先より峰部225の方が回転軸側(基体21の取付穴212)に向かって下るように基部211側から先端部にかけて捻られている、とも換言できる。
基体21への刃体22の取り付けは、基体21の筒状カラー部213が無い面(図2では底面側)の周方向に突出した領域と、刃体22の取付部221の上面(図2では刃部222側)を当接させ、刃体取付孔214と取付孔223の位置を合わせて連通させ、この連通した孔に取着部材23を挿通して締着して行われる。なお、刃体22は、刃部222が回転方向に向くように取り付けられる。同様に、他の刃体22を基体21へ各々取り付けることで、除草部材2が構成される。
このように、除草部材2は、基体21の外縁から回転軸100と並行な方向へ片刃の刃体22に係る刃部222が3本伸びたものである。また、各刃部222の方向と筒状カラー部213の突出方向も同一である(図2参照)。
また、先に述べた通り刃体22が捻られた形状であるため、図4で示すように、刃体を取り付けた状態の除草部材2は、各刃体22の配置が想像上の円形の同一線上に位置することとなる。また、図4下方に位置する横方向の実線は地表線Gであり、捻られた刃体22は、地表線Gの1〜2cm下を通過するように設定されている。なお図5の一点鎖線は、地表線G下に進入した刃体22の通過位置を示している。
図1に係る除草装置1の組立方法を説明する。
先に述べた組立てられた4つの除草部材2を、2つ一組として、回転軸100に取り付ける。具体的には、以下の通りである。
(1)1つ目の除草部材2を、管理機側端部112へ背面側が向くように(換言すると、管理機側端部112の反対側の端部側へ刃体22が向くように)し、筒状カラー部213の係止ピン孔215と回転軸100の係止孔111を位置合わせして、連通する挿通孔(図示及び符号省略)が形成されるように配置すると共に、取付穴212へ回転軸100を挿入する。
1つ目の除草部材2を、回転軸100に沿ってスライドさせ、適当な位置(本実施の形態では、管理機側端部112近傍)で止めて、係止ピン孔215及び係止孔111の位置合わせにより生じた挿通孔へ係止ピン120を挿通させる。なお、係止ピン120の両端近傍には細孔(図示及び符号省略)が形成されており、各細孔に抜け止めピン121を取り付けることで、係止ピン120の脱落が防止される。この挿通した係止ピン120により、1つ目の除草部材2は、回転軸100の回転に追従せずに空転したり、回転軸100の軸線方向にずれたりすることが防止される。筒状カラー部213は、除草部材2が回転する際に、回転軸100の軸線方向へのがたつきを防止し、或いは、振れ止めとなる。
(2)2つ目の除草部材2を、管理機側端部112へ刃体22側が向くように(換言すると、1つ目の除草部材2の刃体22の先端側と2つ目の除草部材2の刃体22の先端側が対向するように)配置すると共に、筒状カラー部213の係止ピン孔215と回転軸100の係止孔111を位置合わせし、連通する挿通孔が形成されるように配置して、取付穴212へ回転軸100を挿入する。
2つ目の除草部材2を、回転軸100に沿ってスライドさせて適当な位置で止め、係止ピン孔215及び係止孔111の位置合わせにより生じた挿通孔へ係止ピン120を挿通させる。なお、係止ピン120の構成及び作用効果は1つ目の除草部材2と同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態における2つ目の除草部材2の適当な取付位置とは、1つ目の除草部材2の各刃体22の間に生じる空間に2つ目の除草部材2の各刃体22が配置されるよう位置をずらし(図1の左側に記載されたワンセットの除草部材2を参照)、かつ、1つ目の除草部材2の刃体22と2つ目の除草部材2の刃体22が側面視で刃の長さ方向に重なる間隔となるような位置(図8の左右両端に記載された各ワンセットの除草部材2を参照)をいう。つまり、1つ目の除草部材2と2つ目の除草部材2を組み合わせた際には、各刃体22の位置が互い違いとなる(図6参照)。
なお、適当な取付位置は前述のものに限定するものではなく、後述の3つ目の除草部材と4つ目の除草部材の組み合わせのように、作業対象である条の幅等に応じて、適宜設定することができる。
(3)3つ目の除草部材2を、管理機側端部112の反対方向へ刃体22側が向き、かつ、2つ目の除草部材2と所要の間隔で背中合わせとなるように配置すると共に、先述の他の除草部材2と同様の手順で、適当な取付位置に3つ目の除草部材2を配置し、回転軸100へ取り付ける。なお、係止ピン120の構成及び作用効果は1つ目の除草部材2と同様であるため、説明を省略する。
(4)4つ目の除草部材2を、管理機側端部112へ刃体22側が向くように(換言すると、3つ目の除草部材2の刃体22の先端側と4つ目の除草部材2の刃体22の先端側が対向するように)配置すると共に、先述の他の除草部材2と同様の手順で、適当な取付位置(本実施の形態では、回転軸100に係る管理機側端部112と反対側端部)に4つ目の除草部材2を配置し、回転軸100へ取り付ける。なお、係止ピン120の構成及び作用効果は1つ目の除草部材2と同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態における3つ目の除草部材2の適当な取付位置とは、3つ目の除草部材2の各刃体22と後述する4つ目の除草部材2の各刃体22が各々同一延長線上に重ならないように相互に位置をずらして配置され(図1の右側に記載されたワンセットの除草部材2を参照)、かつ、3つ目の除草部材2の刃体22と4つ目の除草部材2の刃体22が側面視で刃の長さ方向に先端がわずかに重なる間隔となるような位置(図8の中央側左右に記載された各ワンセットの除草部材2を参照)をいう。
なお、本実施の形態において、除草装置1は、加工性及び各種耐久性の観点からステンレススチールが好適に使用されているが、これに限定するものではなく、他の金属及び他の公知素材又はこれらの組み合わせ(例えば、刃体をばね鋼で、基体をステンレススチール鋼で形成したもの等)を除外するものではない。
本実施の形態において、基体21は加工の容易性、異物の引っ掛かりにくさ等の観点から平面視略Y字形の板体を採用しているが、これに限定するものではなく、例えば、略一文字、略十字型、略星形等の他の形状であってもよいし、また、必ずしも板体でなくともよい。なお、ここでいう平面視略Y字形とは、平面視で略三角形であって、角部の間の辺が基部211の中央側に向かって徐々に窪んだ形状であり、最も窪んだ部分は辺の中間近傍となる形状とも換言することができる。
本実施の形態においては、各々の刃体22は同一形状及び同一寸法であるが、形状又は寸法が同一でない態様を除外するものではない。
本実施の形態においては、除草部材2は、刃体の交換又は清掃等のメンテナンス性向上の観点から基体21と刃体22が着脱可能に構成されているが、基体21と刃体22が固着される態様、基体21と刃体22を一体成形した態様等を除外するものではない。
本実施の形態において、刃体22に加わる抵抗を受けにくくし、刃の引き切り作用を効果的に生ぜしめるべく、刃部222の傾斜角度が取付部221を基準(0°)として55°となるように設定しているが、これに限定するものではなく、例えば、傾斜角度は40°ないし75°の範囲内であってもよい。なお、傾斜角度が75°を超えると刃体に加わる抵抗が増すと共に、刃が立ちすぎて引き切り効果が低減し、傾斜角度は40°を下回ると、刃体が寝過ぎてしまって、刃体の長さをかなり長くしなければ対向する除草部材2の間隔を適切に取ることができなくなる。
本実施の形態において、1つ目の除草部材2と2つ目の除草部材2は、組み合わせた際に各刃体22の位置が互い違いとなるように配置されているが、これに限定するものではなく、例えば、1つ目の除草部材2と2つ目の除草部材2の組み合わせの際に、各刃体22の位置が正対ないし略正対となるように配置することを除外するものではない。
本実施の形態において、刃体22は、短片側の領域が取付部221であり、長片側の領域が刃部222であるが、これに限定するものではなく、例えば、短片側の領域が刃体で、長片側の領域が取付部であってもよいし、領域に長短が無いものであって、いずれか一方の領域が刃体で、他の領域が取付部となる態様であってもよい。
図6では、除草装置1を備えた管理機3を実線で、作業者及び圃場の一部を想像線により記載して、使用状態を示している。
また、図7では、除草機1を実線で、管理機3、作業者及び圃場の一部を想像線により記載して背面側から見た使用状態を示しており、除草部材2同士の間隔がやや広め(先述した図1の3つ目の除草部材2と4つ目の除草部材2との間隔)に設定されている。
更に、図8には図7で示した除草装置1の変形例が示されている。図8では、除草機1を実線で、管理機3、作業者及び圃場の一部を想像線により記載して背面側から見た使用状態を示しており、中央両側に除草部材2同士の間隔がやや広めのものが2セット、回転軸の両端に除草部材2同士の間隔がやや狭めのものが2セット配置されている。
除草部材2同士の間隔がやや広めのものは、先述した図1の3つ目の除草部材2と4つ目の除草部材2との間隔に設定されており、除草部材2同士の間隔がやや狭めのものは、先述した図1の1つ目の除草部材2と2つ目の除草部材2との間隔に設定されている。
なお、図7では、間隔が広い条(以下「条(広)G10」という)における作業を示しており、図8では、条(広)G10及び間隔が狭い条(以下「条(狭)G11」という)における作業を示している。各条の間は作物Pが植えられた畝G2となる。図7及び図8では、畝と条の高低差が無い平坦な圃場を示しているが、畝と条に高低差がある圃場での使用を除外するものではない。
除草装置1は、管理機3の本体部31下方かつ駆動輪32の後方側(換言すると作業者U側)に配置されている。なお、管理機3は耕耘など多目的に使用されるが、耕耘爪に代えて除草装置1を取り付けることで、除草機として用いることができる。
管理機3は、畝G2に植えられた一列の作物Pを各駆動輪32が跨ぐようにして進行し、除草装置1は、畝G2の両側の条G10(広)を通過して除草作業を行う(図6、図7参照)。
先に述べた通り、除草装置1の刃体22は、地表線Gの1〜2cm下を通過するように設定されており、この結果、除草作業に際して土を大きく跳ね上げることが無く、従来の除草機にみられる跳ね上げた土によって作物が土を被る、といった生育への悪影響を回避できる。
更に、刃体22が傾斜しているので、土壌ごと雑草を薄切りするように刈り取る際に、刃体22にかかる抵抗を受けにくくなると共に、刃の引き切り作用を効果的に生ぜしめることができる。また、除草部材2の各刃体22の間が広い空間であり、かつ、各刃体22先端が自由端であるため、切断した草等が刃体へ絡まらないか又は一時的に絡まったとしても外れやすい。
除草装置1によれば、少なくとも一対の除草部材2を組み合わせ且つ間隔を調整して用いることで、一の装置で幅の異なる条に対応することができる。なお、一対の除草部材2同士の間隔が、対向する刃体22の先端が離れると、その隙間部分が除草されないこととなるので、各除草部材2はこのような隙間を生じさせない程度に配置することが好ましい。
一対の除草部材2の最大幅を超える条を除草する際には、一対の除草部材2の刃体22の向きと反対側に、他の除草部材2を配置してもよく、その場合には、より幅広の条の除草を効率的に行うことができる。例えば、一対の除草部材2に加えて、更に他の一基の除草部材2を、一対の除草部材2の基体21背面側に近接して付加配置することによって、約1.5倍の幅の条の雑草の除去が可能となる。なお幅広の条については、付加配置する除草部材2を増やして対応することができる。
加えて、回転軸100に取り付ける一対の除草部材の数を増やすことにより、同時に複数の条の除草作業が可能となり、作業効率が向上する。例えば図8に示す除草装置1では、片側二対、左右合計四対の除草部材が適宜間隔を開けて配置されており、4つの条である条G10(広)及び条(狭)G11の除草作業を1行程で同時に行うことができる。
本明細書及び実用新案登録請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び実用新案登録請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本考案の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
1 除草装置
100 回転軸
111 係止孔
112 管理機側端部
120 係止ピン
121 抜け止めピン
2 除草部材
21 基体
211 基部
212 取付穴
213 筒状カラー部
214 刃体取付孔
215 係止ピン孔
22 刃体
221 取付部
222 刃部
223 取付孔
224 切刃部
225 峰部
23 取着部材
3 管理機
31 本体部
32 駆動輪
G 地表線
G10 条(広)
G11 条(狭)
G2 畝
U 作業者
P 作物
9 スパイラルロータ
91 環状体
92 刃体
93 回転軸
94 空間

Claims (9)

  1. 回転軸への取付穴が形成され、該回転軸に沿って位置調整可能に取付けられ、同回転軸を中心として回転する第一の基体と、該第一の基体の外縁から前記回転軸と並行な方向へ片刃の第一の刃体が複数本伸びており、該第一の刃体が前記第一の基体側に位置する基部から先端部に向かって前記第一の刃体の峰の側へ傾斜して配置されると共に、該先端部が自由端となっている第一の刃体ユニットとを有する第一の除草要素と、
    前記回転軸への取付穴が形成され、該回転軸に沿って位置調整可能に取付けられ、同回転軸を中心として回転する第二の基体と、該第二の基体の外縁から前記回転軸と並行な方向へ片刃の第二の刃体が複数本伸びており、該第二の刃体が前記第二の基体側に位置する基部から先端部に向かって前記第二の刃体の峰の側へ傾斜して配置されると共に、該先端部が自由端となっている第二の刃体ユニットとを有し、該第二の刃体ユニット先端側正面に、前記第一の除草要素が前記第一の刃体ユニット先端側を向けて正対するように配置される第二の除草要素とを備える
    除草装置。
  2. 前記第一の刃体の峰と前記第一の基体との間の傾斜角度が40°ないし75°であり、前記第二の刃体の峰と前記第二の基体との間の傾斜角度が40°ないし75°である
    請求項1記載の除草装置。
  3. 前記第一の刃体および前記第二の刃体は、刃先より峰の方が回転軸側に向かって下るように基部から先端部にかけて捻られている
    請求項1または請求項2記載の除草装置。
  4. 前記第一の刃体が前記第一の基体に交換可能に取り付けられており、前記第二の刃体が前記第二の基体に交換可能に取り付けられる
    請求項1、請求項2または請求項3記載の除草装置。
  5. 二対以上の前記除草装置を備える
    請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の除草装置。
  6. 前記第一の除草要素の前記第一の刃体ユニット先端側と反対側に配置されるか、または、前記第二の除草要素の前記第二の刃体ユニット先端側と反対側に配置された他の前記除草要素を備える
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載の除草装置。
  7. 前記除草装置を取り付ける回転軸を備える
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6記載の除草装置。
  8. 自走走行機と、
    該自走走行機に取り付けられる回転軸と、
    該回転軸への取付穴が形成され、同回転軸に沿って位置調整可能に取付けられ、同回転軸を中心として回転する第一の基体と、該第一の基体の外縁から前記回転軸と並行な方向へ片刃の第一の刃体が複数本伸びており、該第一の刃体が前記第一の基体側に位置する基部から先端部に向かって前記第一の刃体の峰の側へ傾斜して配置されると共に、該先端部が自由端となっている第一の刃体ユニットとを有する第一の除草要素と、
    前記回転軸への取付穴が形成され、該回転軸に沿って位置調整可能に取付けられ、同回転軸を中心として回転する第二の基体と、該第二の基体の外縁から前記回転軸と並行な方向へ片刃の第二の刃体が複数本伸びており、該第二の刃体が前記第二の基体側に位置する基部から先端部に向かって前記第二の刃体の峰の側へ傾斜して配置されると共に、該先端部が自由端となっている第二の刃体ユニットとを有し、該第二の刃体ユニット先端側正面に、前記第一の除草要素が前記第一の刃体ユニット先端側を向けて正対するように配置される第二の除草要素とを備える除草装置とを備える
    除草機。
  9. 六角筒体である回転軸と、
    平面形状が略一文字形、略Y字形、略十字形又は略星形のいずれか一つであって、挿通する前記回転軸との間でがたつきを防止可能な程度に同回転軸よりも径大な六角形の同回転軸への取付穴が中央部分に形成され、同回転軸に沿って位置調整可能に取付けられると共に、同回転軸を中心として回転する第一の基体、及び、該第一の基体の周方向に突出した領域の外縁毎に1つずつ取り付けられた片刃の第一の刃体から構成され、該第一の刃体の各々が、前記回転軸に並行して同じ方向へ突出すると共に、前記第一の基体側に位置する基部から自由端である先端部に向かって同第一の刃体の峰の側へ傾斜した第一の刃体ユニットを有する第一の除草要素と、
    該第一の除草要素と対で使用可能であり、平面形状が略一文字形、略Y字形、略十字形又は略星形のいずれか一つであって、挿通する前記回転軸との間でがたつきを防止可能な程度に同回転軸よりも径大な六角形の同回転軸への取付穴が中央部分に形成され、同回転軸に沿って位置調整可能に取付けられると共に、同回転軸を中心として回転する第二の基体、及び、該第二の基体の周方向に突出した領域の外縁毎に1つずつ取り付けられた片刃の第二の刃体から構成され、該第二の刃体の各々が、前記回転軸に並行して同じ方向へ突出すると共に、前記第一の基体側に位置する基部から自由端である先端部に向かって同第一の刃体の峰の側へ傾斜した第二の刃体ユニットを有する第二の除草要素とを備え、
    前記第一の基体の、前記第一の刃体ユニットが突出する側と、前記第二の基体の、前記第二の刃体ユニットが突出する側とが相対するように配置されている
    除草装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109601030A (zh) * 2019-02-25 2019-04-12 东北农业大学 一种智能自适应圆盘刀式株间除草装置
CN109699208A (zh) * 2019-02-25 2019-05-03 东北农业大学 一种智能圆盘刀株间除草装置
KR200491528Y1 (ko) * 2019-06-28 2020-04-22 유진수 예초기용 동력전달 감속장치

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