JP3212915U - コードレス化を実現した什器構成部品及び什器 - Google Patents

コードレス化を実現した什器構成部品及び什器 Download PDF

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豊 定永
豊 定永
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Abstract

【課題】各構成部品を接合して組み立てるだけで、特別な配線作業なしでしかも電気コードを露出させずに安全に短時間で懸架構造部材の電気駆動装置に電力を供給できる什器を提供する。【解決手段】レール状の電流路3を備えた2本の棒状構造部材1と、2つの押圧式電気接点を備えた電気駆動装置6付きの懸架構造部材2とを構成部品として用意し、互いに平行に離して配置した2本の棒状構造部材に懸架構造部材を取り付けると、2本の棒状構造部材の各電流路に懸架構造部材の2つの押圧式電気接点が接触固定するような基本構成を採用する。【選択図】図2

Description

本考案は、棚板や天蓋などに設けられる電気駆動装置への電力供給のために配線作業なしで容易に短時間で組み立て設営することができる、デザイン性に優れた什器構成部品及び什器に関する。
従来、照明装置などの電気駆動装置を組み込んだ棚板や天蓋などを有する什器では、各構成部品を接合して組み立てる際に電気駆動装置まで100Vの電源が取れるように電気コードを逐次配線して設営を行なっていた。
しかしながら、什器の設営では、取り付けられる棚板などの高さは、必ずしも一定ではなく、展示物に応じて随時変更されるため、各構成部品間にわたる電気コードの配線作業は、極めて煩雑で多大な時間を要していた。特に、什器の設営は、営業時間後に行なわれることが一般的であり、設営時間の短縮が強く求められていた。
これに対して、什器の壁板部材に、レールコンセント部と、その端部延長線上に接続配置されるボックスと、接続用コンセントとからなるラインコンセントを取り付け、希望の高さで棚板部材の取り付けと電源の取得を可能にしたものが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1のラインコンセントを使用した什器は、図1(a)に示すように棚板部材の設置高さにかかわらず、どの高さでも棚板部材への電源が容易に取れる点で優れるが、図1(b)、(c)に示すように壁板部材の上下間の電気連結や棚板部材と壁板部材の間の電気連結で100Vの配線コードが露出するため、見映えが悪く、すっきりとしたデザインを構築することが難しい問題があった。また、配線コードの連結やコンセントの接続が多くの箇所で必要であり、これらは、正確さを要する煩わしい作業であり、設営時間の短縮のために簡略化が求められていた。
実開平6−79087号公報
本考案は、上記従来技術の問題を克服するために創案されたものであり、その目的は、照明装置などの電気駆動装置を備えた棚板や天蓋などの取り付け構造部材を取り付ける際に電気駆動装置への電力供給のための特別な配線作業や接続作業なしで安全に短時間で容易に作業を完了することができる、簡単な構造でデザイン性に優れた什器構成部品及び什器を提供することにある。
本考案者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、レール状の電流路を備えた2本の棒状構造部材と、2つの押圧式電気接点を備えた電気駆動装置付きの懸架構造部材とを構成部品として用意し、互いに平行に離して配置した2本の棒状構造部材に懸架構造部材を取り付けると、2本の棒状構造部材の各電流路に懸架構造部材の2つの押圧式電気接点が接触固定するような基本構成を採用することによって、各構成部品を接合して組み立てるだけで、特別な配線作業なしでしかも電気コードを露出させずに安全に懸架構造部材の電気駆動装置に電力を供給できる什器を短時間で提供することができることを見出し、本考案の完成に至った。
即ち、本考案は、以下の(1)〜(12)の構成を有するものである。
(1)互いに平行に離されて設置される2本の棒状構造部材と、前記2本の棒状構造部材の両方にわたって取り付けられる懸架構造部材とを含んで構成された什器構成部品であって、
前記棒状構造部材の各々が、その長手方向に延びかつ少なくとも一部が外部に露出したレール状の電流路を備えること、
前記懸架構造部材が、電気駆動装置と、前記電気駆動装置に電気的に連結された2つの押圧式電気接点とを備えること、
前記2本の棒状構造部材の両方にわたって前記懸架構造部材を取り付けると、前記2本の棒状構造部材の露出した電流路のそれぞれに前記2つの押圧式電気接点の各々が押圧して電気的に接触し、さらに前記2本の棒状構造部材の一方の電流路に電気を流すと、その電気が、その電流路からそれに電気的に接触した前記2つの押圧式電気接点の一方を経て前記電気駆動装置に流れ、さらに前記電気駆動装置から前記2つの押圧式電気接点の他方を経てそれに電気的に接触した前記2本の棒状構造部材の他方の電流路に流れるように構成したこと、
什器構成部品が、電力供給源をさらに含み、前記電力供給源のプラス側が、前記2本の棒状構造部材の一方の電流路に接続され、マイナス側が、前記2本の棒状構造部材の他方の電流路に接続されていること、
前記電力供給源が繰り返し充電可能なバッテリーであり、前記電力供給源の供給電圧が8〜30ボルトであること、及び
前記電気駆動装置が、LED照明装置又は情報表示装置であること
を特徴とする什器構成部品。
(2)前記棒状構造部材への前記懸架構造部材の取り付けが、前記棒状構造部材に設けられた受入部へ前記懸架構造部材に設けられたフック部を引っ掛けることによって達成されるように構成されていることを特徴とする(1)に記載の什器構成部品。
(3)前記棒状構造部材への前記懸架構造部材の取り付けが、前記棒状構造部材に設けられた受入部又は突出部に前記懸架構造部材の一部を嵌合することによって達成されるように構成されていることを特徴とする(1)または(2)に記載の什器構成部品。
(4)前記懸架構造部材が、前記棒状構造部材の長手方向に対して略直角に取り付けられるように構成されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の什器構成部品。
(5)前記懸架構造部材が棒状、板状、又は箱状のものであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の什器構成部品。
(6)互いに平行に離されて設置される2本の棒状構造部材をその長手方向を鉛直方向にして組み込んだ壁板部材と、前記壁板部材の前記2本の棒状構造部材の両方にわたって取り付けられる懸架構造部材と、前記壁板部材を支持する基礎支持部材とを含んで構成された什器であって、
前記棒状構造部材の各々が、その長手方向に延びかつ少なくとも一部が外部に露出したレール状の電流路を備えること、
前記懸架構造部材が、電気駆動装置と、前記電気駆動装置に電気的に連結された2つの押圧式電気接点とを備えること、
前記2本の棒状構造部材の両方にわたって前記懸架構造部材を取り付けると、前記2本の棒状構造部材の露出した電流路のそれぞれに前記2つの押圧式電気接点の各々が押圧して電気的に接触し、さらに前記2本の棒状構造部材の一方の電流路に電気を流すと、その電気が、その電流路からそれに電気的に接触した前記2つの押圧式電気接点の一方を経て前記電気駆動装置に流れ、さらに前記電気駆動装置から前記2つの押圧式電気接点の他方を経てそれに電気的に接触した前記2本の棒状構造部材の他方の電流路に流れるように構成したこと、
前記基礎支持部材に電力供給源が収納されており、前記電力供給源のプラス側が、前記2本の棒状構造部材の一方の電流路に接続され、マイナス側が、前記2本の棒状構造部材の他方の電流路に接続されていること、
前記電力供給源が繰り返し充電可能なバッテリーであり、前記電力供給源の供給電圧が8〜30ボルトであること、及び
前記電気駆動装置が、LED照明装置又は情報表示装置であること
を特徴とする什器。
(7)互いに平行に離されて設置される2つの壁板部材であって、2本の棒状構造部材をその長手方向を鉛直方向にしてそれぞれ組み込んだ2つの壁板部材と、前記2つの壁板部材の各々の棒状構造部材の両方にわたって取り付けられる懸架構造部材と、前記2つの壁板部材を支持する基礎支持部材とを含んで構成された什器であって、
前記棒状構造部材の各々が、その長手方向に延びかつ少なくとも一部が外部に露出したレール状の電流路を備えること、
前記懸架構造部材が、電気駆動装置と、前記電気駆動装置に電気的に連結された2つの押圧式電気接点とを備えること、
前記2本の棒状構造部材の両方にわたって前記懸架構造部材を取り付けると、前記2本の棒状構造部材の露出した電流路のそれぞれに前記2つの押圧式電気接点の各々が押圧して電気的に接触し、さらに前記2本の棒状構造部材の一方の電流路に電気を流すと、その電気が、その電流路からそれに電気的に接触した前記2つの押圧式電気接点の一方を経て前記電気駆動装置に流れ、さらに前記電気駆動装置から前記2つの押圧式電気接点の他方を経てそれに電気的に接触した前記2本の棒状構造部材の他方の電流路に流れるように構成したこと、
前記基礎支持部材に電力供給源が収納されており、前記電力供給源のプラス側が、前記2本の棒状構造部材の一方の電流路に接続され、マイナス側が、前記2本の棒状構造部材の他方の電流路に接続されていること、
前記電力供給源が繰り返し充電可能なバッテリーであり、前記電力供給源の供給電圧が8〜30ボルトであること、及び
前記電気駆動装置が、LED照明装置又は情報表示装置であること
を特徴とする什器。
(8)前記棒状構造部材への前記懸架構造部材の取り付けが、前記棒状構造部材に設けられた受入部へ前記懸架構造部材に設けられたフック部を引っ掛けることによって達成されるように構成されていることを特徴とする(6)または(7)に記載の什器。
(9)前記棒状構造部材への前記懸架構造部材の取り付けが、前記棒状構造部材に設けられた受入部又は突出部に前記懸架構造部材の一部を嵌合することによって達成されるように構成されていることを特徴とする(6)〜(8)のいずれかに記載の什器。
(10)前記懸架構造部材が、前記棒状構造部材の長手方向に対して略直角に取り付けられるように構成されていることを特徴とする(6)〜(9)のいずれかに記載の什器。
(11)前記懸架構造部材が棒状、板状、又は箱状のものであることを特徴とする(6)〜(10)のいずれかに記載の什器。
(12)前記懸架構造部材が棚板部材又は天蓋部材であることを特徴とする(11)に記載の什器。
本考案によれば、特別な配線作業や配線コードの露出なしで簡単な方法で棚板や天蓋などの取り付け構造部材の電力駆動装置に電力を供給できるように組み立てることができる什器構成部品及び什器を提供することができる。特に、取り付け構造部材を取り付けて組み立てるだけで配線作業や電気接続作業が完了するため、什器の組み立て設営の時間が大幅に短縮されることができる。また、配線コードの露出がないため、外部からの見映えが良く、デザイン性にも優れる。さらに、本考案によれば、電気駆動装置に電力を供給するために電流路に流す電流を低電圧のものにすることによって、設営時に手で誤って露出した電流路に触れたとしてもビリッと電気を感じることがなく安全に作業を行なうことができる。
図1は、ラインコンセントを使用した従来の什器の一例を示し、(a)は、その全体構成を撮影した写真、(b)は、その壁板部材の上下の電気連結のためのコードの露出部の写真、(c)は、その棚下灯の電気連結のためのコードの露出部の写真を示す。 図2は、本考案の什器構成部品を使用したコアシステム什器の一例を正面、側面、上面から表わした概略図である。 図3は、図2の什器構成部品に使用される棒状構造部材の一部の拡大写真を示す。 図4は、図2の什器構成部品に使用される懸架構造部材の一部の拡大写真を示す。 図5は、本考案の什器構成部品を使用した什器の別の例を斜視した写真を示す。 図6は、本考案の什器構成部品を使用した什器のさらに別の例を斜視した写真を示す。 図7は、本考案の什器の実施形態1を正面、側面、上面から表わした概略図である。 図8は、図7の什器に使用される壁板部材に組み込まれた棒状構造部材の一部の拡大写真を示す。 図9は、図7の什器に使用される懸架構造部材の一部の拡大写真を示す。 図10は、図7の什器に使用される押圧式電気接点の拡大図である。 図11は、本考案の什器の実施形態1に基づく応用例を示す。 図12は、本考案の什器の実施形態1に基づく応用例を示す。 図13は、本考案の什器の実施形態2を正面、側面、上面から表わした概略図である。 図14は、図13の什器に使用される壁板部材に組み込まれた棒状構造部材の一部の拡大写真を示す。
以下、本考案の什器構成部品及び什器の実施形態を図面を参照して説明するが、本考案は、これらに限定されるものではない。
本考案の什器構成部品及び什器は、電気駆動装置を備えた構造部材を接合して組み立てられるものであり、これらを現場で組み立て設営するにあたり、配線コードを露出させずに前記構造部材の組み立て接合作業だけで電気駆動装置への電源供給経路の構築が簡単に完了するようにしたことに最大の特徴があり、そのためにレール状の電流路を備えた棒状構造部材を2本1組で用意し、互いに平行に離した2本の棒状構造部材にわたって電気駆動装置を備えた懸架構造部材を取り付けることによって、懸架構造部材に設けられた2つの押圧式電気接点がそれぞれ2本の棒状構造部材の各電流路の露出した部分に自動的に押圧して電気的に接触して、その状態が保持され、電気駆動装置への電力の供給が確立されるという基本構成を持つ。以下、本考案の什器構成部品及び什器の典型的な実施形態を説明する。
(什器構成部品の実施形態)
図2(a)、(b)、(c)は、それぞれ本考案の什器構成部品を使用したコアシステム什器の一例を正面、側面、上面から表わした概略図である。図3は、この実施形態の什器構成部品の棒状構造部材の一部の拡大写真であり、図4は、この実施形態の什器構成部品の懸架構造部材の一部の拡大写真である。
図において、1は、棒状構造部材であり、基本的に2本1組で存在し、それらは互いに平行に離されて設置される。図2(a)では、左側の棒状構造部材1と中央の棒状構造部材1の2本1組と、同じ中央の棒状構造部材1と右側の棒状構造部材1の2本1組で構成されている。棒状構造部材1は、棒状の形状で、金属、プラスチック、又は木材などから構成され、その長手方向を鉛直方向にして立てられることが一般的であるが、側方の壁や天井などの支持部分に支持させて設置してもよい。棒状構造部材1の長手方向の長さは、一般的には50cm〜250cmであり、短い長さのものを複数長手方向に連結して使用してもよい。また、棒状構造部材1の長手方向を直角に横断する面積は、一般的には0.1cm〜25cmである。2は、懸架構造部材であり、2本の棒状構造部材1の両方にわたって取り付けられ、同様に金属、プラスチック、又は木材などから構成されることが一般的である。懸架構造部材2は、様々な什器構成部品であることができるが、例えば棒状、板状、又は箱状のものであることができ、具体的には前記形状のものだけでなく、それに吊り下げ部品などの付属品が付いたものであってもよいし、棚板や天蓋や壁板などの一般的な什器構成部品であってもよい。懸架される2本の棒状構造部材1の間の距離は、最も短い部分間で一般的には30cm〜200cmである。従って、懸架構造部材2の懸架幅も同様に一般的には30cm〜200cmである。
2本の棒状構造部材1への懸架構造部材2の取り付けは、両部材の接合と固定を達成できる限り従来公知の様々な方法で行なうことができるが、例えば棒状構造部材1に設けられた受入部(例えば開口穴4)へ懸架構造部材2に設けられたフック部5を引っ掛けることによって達成されることができる。あるいは、棒状構造部材1に設けられた受入部中に懸架構造部材2の一部を嵌合したり、棒状構造部材1に設けられた突出部に懸架構造部材2の一部を引っ掛けたり嵌合したりすることによっても達成されることができる。懸架構造部材2は、2本の棒状構造部材1の長手方向に対して略直角に取り付けられるように構成されることが好ましく、取り付け位置も棒状構造部材1の長手方向の長さの50%以上、好ましくは90%以上にわたって複数箇所、特に一定のピッチで複数箇所設けることが好ましい。また、2本の棒状構造部材1にわたって取り付けられる懸架構造部材2の位置は、1つに限らず、希望により複数、例えば2〜100個設けることができる。
3は、棒状構造部材1の表面に設けられるレール状の電流路であり、棒状構造部材1の長手方向に沿って延びかつ少なくとも一部が外部に(懸架構造部材2が取り付けられる側に)露出している。電流路3は、供給された電気を後述する押圧式電気接点の接触位置まで流すためのものであり、導電性に優れた金属で作られることが好ましい。また、電流路3は、少なくとも電流の供給地点から懸架構造部材2の棒状構造部材1への取り付け位置にわたって連続して存在させることが好ましく、特に後述する押圧式電気接点が接触する部分では外部に露出させることが好ましい。図2(a)では、左側の棒状構造部材1の電流路3は(+)電流が流され、中央の棒状構造部材1の左側及び右側の電流路3はそれぞれ(−)及び(+)電流が流され、右側の棒状構造部材1の電流路3は(−)電流が流されている。電流路3には、8〜30ボルトの低電圧のものを流すことによって、電流路3の露出した部分に手で触れた場合でも感電によるショックを無痛のものにすることができる。
6は、懸架構造部材2に設けられた電気駆動装置であり、電気駆動装置6としては、例えばLED照明装置や情報表示装置(液晶表示装置、有機EL装置、電光表示板、プロジェクターなど)などが使用される。この場合、懸架構造部材2は、下方をLED照明する棒状部材が一般的である。電気駆動装置6は、低電力消費のもので、8〜30ボルトの低電圧で駆動するものであることが好ましい。7は、懸架構造部材2に設けられた押圧式電気接点であり、2つの棒状構造部材1にそれぞれ電気的に接触するために2つ1組で存在し、それぞれが電気駆動装置6に電気的に連結されている。押圧式電気接点7は、電気接点となる凸部を外部に有するものであり、その凸部は、ばねなどの反発力や磁力などを使用して通常は突出した状態が維持されているが、押圧されることによりその力の強さに応じて凸部の突出が少なくなるか又は全くなくなるように構成したものである。かかる構成により、棒状構造部材1への懸架構造部材2の取り付けで懸架構造部材2の押圧式電気接点の凸部が棒状構造部材1の電流路3に対して電気的に接触し、その接触状態が保持されることができる。このような押圧式電気接点7は、従来公知のものから適宜採用されることができる。
本考案の什器構成部品では、電力供給源をさらに含むことが好ましい。電力供給源としては、100Vのコンセント又は繰り返し充電可能なバッテリーが好ましい。100Vのコンセントから電源が供給される場合は、取り扱いの安全のため、好ましくは8〜30ボルト、より好ましくは9〜25ボルト(例えば12ボルト)のような低電圧に変圧して使用することが好ましい。また、バッテリーを使用する場合は、100Vのコンセントから供給されたものを前述の低電圧に変換して充電できることが好ましく、現場で充電したり、又は別の場所で予め充電したものを交換して使用することが好ましい。バッテリーの容量は、電気駆動装置6を少なくとも12時間駆動させれば十分であり、その容量は、好ましくは50〜2000Ah、より好ましくは100〜1000Ahである。
本考案の什器構成部品では、前述したように2本の棒状構造部材1の両方にわたって懸架構造部材2を取り付けると、2本の棒状構造部材1の露出した電流路3のそれぞれに懸架構造部材2の2つの押圧式電気接点7の各々が押圧して電気的に接触し、その接触状態が固定されるように構成されており、そして2本の棒状構造部材1の一方の電流路3に電気を流すと、その電気がその電流路3からそれに電気的に接触した2つの押圧式電気接点7の一方を経て懸架構造部材2の電気駆動装置6に流れ、さらに電気駆動装置6から2つの押圧式電気接点7の他方を経てそれに電気的に接触した2本の棒状構造部材1の他方の電流路3に流れるように構成されている。このような構成により、2本の棒状構造部材にわたって懸架構造部材を取り付ける組み立て作業だけで特別な配線作業なしで自動的に両棒状構造部材1の電流路3から懸架構造部材2の電気駆動装置6までの電気の流れを確立することができ、結果として短時間で什器の組み立て設営を行なうことができる。また、電力供給源を用意し、その電力供給源のプラス側が2本の棒状構造部材1の一方の電流路3に接続され、マイナス側が2本の棒状構造部材1の他方の電流路3に接続されるように予め構成しておくことによって、懸架構造部材2の電気駆動装置6への電力供給も自動的に行なうことができ、設営時間の短縮に大きく寄与することができる。さらに、電力供給源の供給電圧を8〜30ボルトの低電圧のものにすることによって、什器の組み立て設営時に露出したレール状の電流路3を手で触れたとしても感電による影響がなく、作業者の安全も確保されることができる。
本考案の什器構成部品を使用した什器は、レール状電流路を具備する2本1組の棒状構造部材と、それらにわたって懸架するように構成された2つの押圧式電気接点を具備する電気駆動装置を有する懸架構造部材とを使用して、本考案の目的を達成できる限り、図2に示したようなポール什器の形態に限定されず、様々な什器の形態を採用することができる。本考案の什器構成部品は、例えば図5のようなポール什器、図6のようなゴンドラ什器の形態などで使用されることができる。
(什器の実施形態1)
図7(a)、(b)、(c)は、本考案の什器の実施形態1を正面、側面、上面から表わした概略図である。図8は、この実施形態の什器に使用される壁板部材に組み込まれた棒状構造部材の一部の拡大写真であり、図9は、この実施形態の什器に使用される懸架構造部材の一部の拡大写真であり、図10は、この実施形態に使用される押圧式電気接点の拡大写真である。
この什器の実施形態1は、平板状の壁板部材を鉛直方向に直立させて形成される什器において互いに平行に離されて設置される2本1組の棒状構造部材をその長手方向を鉛直方向にして1枚の壁板部材に組み込み、1枚の壁板部材に組み込まれた2つの棒状構造部材にわたって懸架構造部材を懸架するようにした点が前述の什器構成部品の構成と異なる点である。それ以外の点は、基本的に前述の什器構成部品の実施形態での説明が適宜適用される。
図において、1は、棒状構造部材であり、基本的に2本1組で存在し、それらは、ともに互いに平行に離され、その長手方向を鉛直方向にして壁板部材1Aに組み込まれる。実際には、それらの棒状構造部材1のレール状電流路の少なくとも一部を外部に(懸架構造部材が取り付けられる側に)露出して壁板部材1Aに埋め込まれることが好ましい。棒状構造部材1は、棒状の形状で、金属、プラスチック、又は木材などから構成されることが一般的である。棒状構造部材1の長手方向の長さは、基本的には組み込まれる壁板部材1Aの鉛直方向の長さ以内であるが、その長さから一部がはみ出してもよく、一般的には50cm〜250cmであり、短い長さのものを複数長手方向に連結して使用してもよい。また、棒状構造部材1の長手方向を直角に横断する面積は、一般的には0.1cm〜25cmである。2は、懸架構造部材であり、壁板部材1Aに組み込まれた2本の棒状構造部材1の両方にわたって取り付けられ、同様に金属、プラスチック、又は木材などから構成されることが一般的である。懸架構造部材2は、様々な什器構成部品であることができるが、例えば棒状、板状、又は箱状のものであることができ、具体的には棚板や天蓋などであってもよい。懸架される2本の棒状構造部材1の間の距離は、壁板部材1Aの表面積にもよるが、最も短い部分間で一般的には30cm〜200cmである。従って、懸架構造部材2の懸架幅も同様に一般的には30cm〜200cmである。
8は、基礎支持部材であり、壁板部材1Aなどの構成部材を支持するためのものであり、結果として什器全体を床上に安定させる役割を有する。基礎支持部材8としては、従来公知の什器の基礎支持部を構成する様々な形態のものを採用することができ、容易な移動のため、底面の四隅に車輪を設けることができる。
壁板部材1Aに組み込まれた2本の棒状構造部材1への懸架構造部材2の取り付けは、棒状構造部材1と懸架構造部材2の接合と固定を達成できる限り、従来公知の様々な方法で行なうことができるが、例えば棒状構造部材1に設けられた受入部4(例えば開口穴)へ懸架構造部材2に設けられたフック部5を引っ掛けることによって達成されることができる。あるいは、棒状構造部材1に設けられた受入部中に懸架構造部材2の一部を嵌合したり、棒状構造部材1に設けられた突出部に懸架構造部材2の一部を引っ掛けたり嵌合したりすることによっても達成されることができる。懸架構造部材2は、2本の棒状構造部材1の長手方向に対して略直角に取り付けられるように構成されることが好ましく、取り付け位置も棒状構造部材1の長手方向の長さの50%以上、好ましくは90%以上にわたって複数箇所、特に一定のピッチで複数箇所設けることが好ましい。また、2本の棒状構造部材1にわたって取り付けられる懸架構造部材2の位置は、1つに限らず、希望により複数、例えば2〜100個設けることができる。
3は、棒状構造部材1の表面に設けられるレール状の電流路であり、棒状構造部材1の長手方向に沿って延びかつ少なくとも一部が外部に(懸架構造部材2が取り付けられる側に)露出している。電流路3は、供給された電気を後述する押圧式電気接点の接触位置まで流すためのものであり、導電性に優れた金属で作られることが好ましい。また、電流路3は、少なくとも電流の供給地点から懸架構造部材2の棒状構造部材1への取り付け位置にわたって連続して存在させることが好ましく、特に後述する押圧式電気接点が接触する部分では外部に露出させることが好ましい。電流路3には、8〜30ボルトの低電圧のものを流すことによって、電流路3の露出した部分に手で触れた場合でも感電によるショックを無痛のものにすることができる。
6は、懸架構造部材2に設けられた電気駆動装置であり、電気駆動装置6としては、例えばLED照明装置や情報表示装置(液晶表示装置、有機EL装置、電光表示板、プロジェクターなど)などが使用される。この場合、懸架構造部材2は、棚下をLED照明する棚板部材や真下をLED照明する天蓋部材が一般的である。電気駆動装置6は、低電力消費のもので、8〜30ボルトの低電圧で駆動するものであることが好ましい。7は、懸架構造部材2に設けられた押圧式電気接点であり、2つの棒状構造部材1にそれぞれ電気的に接触するために2つ1組で存在し、それぞれが電気駆動装置6に電気的に連結されている。押圧式電気接点7は、電気接点となる凸部を外部に有するものであり、その凸部は、ばねなどの反発力を使用して通常は突出した状態が維持されているが、押圧されることによりその力の強さに応じて凸部の突出が少なくなるか又は全くなくなるように構成したものである。例えば、図10に示す形態の押圧式電気接点を採用することができる。かかる構成により、棒状構造部材1への懸架構造部材2の取り付けで懸架構造部材2の押圧式電気接点の凸部が棒状構造部材1の電流路3に対して電気的に接触し、その接触状態が保持されることができる。このような押圧式電気接点7は、従来公知のものから適宜採用されることができる。
本考案の什器では、電力供給源をさらに含むことが好ましく、電力供給源が基礎支持部材8に収納されていることが好ましい。電力供給源としては、100Vのコンセント又は繰り返し充電可能なバッテリーが好ましい。100Vのコンセントから電源が供給される場合は、取り扱いの安全のため、好ましくは8〜30ボルト、より好ましくは9〜25ボルト(例えば12ボルト)のような低電圧に変圧して使用することが好ましい。また、バッテリーを使用する場合は、100Vのコンセントから供給されたものを前述の低電圧に変換して充電できることが好ましく、現場で充電したり、又は別の場所で予め充電したものを交換して使用することが好ましい。バッテリーの容量は、電気駆動装置6を少なくとも12時間駆動させれば十分であり、その容量は、好ましくは50〜2000Ah、より好ましくは100〜1000Ahである。
本考案の什器では、壁板部材1Aに組み込まれた2本の棒状構造部材1の両方にわたって懸架構造部材2を取り付けると、2本の棒状構造部材1の露出した電流路3のそれぞれに懸架構造部材2の2つの押圧式電気接点7の各々が押圧して電気的に接触し、その接触状態が固定されるように構成されており、そして2本の棒状構造部材1の一方の電流路3に電気を流すと、その電気がその電流路3からそれに電気的に接触した2つの押圧式電気接点7の一方を経て懸架構造部材2の電気駆動装置6に流れ、さらに電気駆動装置6から2つの押圧式電気接点7の他方を経てそれに電気的に接触した2本の棒状構造部材1の他方の電流路3に流れるように構成されている。このような構成により、2本の棒状構造部材にわたって懸架構造部材を取り付ける組み立て作業だけで特別な配線作業なしで自動的に両棒状構造部材1の電流路3から懸架構造部材2の電気駆動装置6までの電気の流れを確立することができ、結果として短時間で什器の組み立て設営を行なうことができる。また、電力供給源を用意し、その電力供給源のプラス側が2本の棒状構造部材1の一方の電流路3に接続され、マイナス側が2本の棒状構造部材1の他方の電流路3に接続されるように予め構成しておくことによって、懸架構造部材2の電気駆動装置6への電力供給も自動的に行なうことができ、設営時間の短縮に大きく寄与することができる。さらに、電力供給源の供給電圧を8〜30ボルトの低電圧のものにすることによって、什器の組み立て設営時に露出したレール状の電流路3を手で触れたとしても感電による影響がなく、作業者の安全も確保されることができる。
本考案の什器の実施形態1は、2本の棒状構造部材が同じ1枚の壁板部材に組み込まれ、それらの2本の棒状構造部材にわたって懸架構造部材が取り付けられる什器の典型例を示したが、図7〜9に示す実施形態に限らず、様々な什器の形態を採用することができる。本考案の什器の実施形態1に基づく商品例としては、図11及び図12の例が挙げられる。
(什器の実施形態2)
図13は、本考案の什器の実施形態2を正面、外側面、内側面から表わした概略図であり、図14は、この実施形態の什器の壁板部材に組み込まれた棒状構造部材の一部の拡大写真である。
この什器の実施形態2は、互いに平行に離れかつ鉛直方向に直立して設置される2つの平板状の壁板部材にそれぞれ棒状構造部材をその長手方向を鉛直方向にして組み込み、2枚の壁板部材のそれぞれに組み込まれた棒状構造部材にわたって懸架構造部材を懸架するようにした点が前述の什器の実施形態1の構成と異なる点である。それ以外の点は、基本的に前述の什器の実施形態1での説明が適宜適用される。
図において、1は、棒状構造部材であり、2本1組で存在し、それらは、ともに互いに平行に離され、その長手方向を鉛直方向にして別々の平行に直立して設置される壁板部材1Aに組み込まれる。実際には、それらの棒状構造部材1のレール状電流路の少なくとも一部が外部に(懸架構造部材が取り付けられる側に)露出され、それらの棒状構造部材1の電流路の露出された部分が互いに向かい合って、壁板部材1Aに埋め込まれることが好ましい。棒状構造部材1は、棒状の形状で、金属、プラスチック、又は木材などから構成されることが一般的である。棒状構造部材1の長手方向の長さは、基本的には組み込まれる壁板部材1Aの鉛直方向の長さ以内であるが、その長さから一部がはみ出してもよく、一般的には50cm〜250cmであり、短い長さのものを複数長手方向に連結して使用してもよい。また、棒状構造部材1の長手方向を直角に横断する面積は、一般的には0.1cm〜25cmである。2は、懸架構造部材であり、別々の壁板部材1Aに組み込まれた2本の棒状構造部材1の両方にわたって取り付けられ、同様に金属、プラスチック、又は木材などから構成されることが一般的である。懸架構造部材2は、様々な什器構成部品であることができるが、例えば棒状、板状、又は箱状のものであることができ、具体的には棚板や天蓋や棒状物などであってもよい。懸架される2本の棒状構造部材1の間の距離は、最も短い部分間で一般的には20cm〜180cmである。従って、懸架構造部材2の懸架幅も同様に一般的には20cm〜180cmである。
8は、基礎支持部材であり、壁板部材1Aなどの構成部材を支持するためのものであり、結果として什器全体を床上に安定させる役割を有する。基礎支持部材8としては、従来公知の什器の基礎支持部を構成する様々な形態のものを採用することができ、容易な移動のため、底面の四隅に車輪を設けることができる。
異なる2枚の壁板部材1Aにそれぞれ組み込まれた2本の棒状構造部材1への懸架構造部材2の取り付けは、棒状構造部材1と懸架構造部材2の接合と固定を達成できる限り、従来公知の様々な方法で行なうことができるが、例えば棒状構造部材1に設けられた受入部4へ懸架構造部材2の一部やそれに設けられたフック部5を引っ掛けたり嵌合することによって達成されることができる。懸架構造部材2は、2本の棒状構造部材1の長手方向に対して略直角に取り付けられるように構成されることが好ましく、取り付け位置も棒状構造部材1の長手方向の長さの50%以上、好ましくは90%以上にわたって複数箇所、特に一定のピッチで複数箇所設けることが好ましい。また、2本の棒状構造部材1にわたって取り付けられる懸架構造部材2の位置は、1つに限らず、希望により複数、例えば2〜100個設けることができる。
3は、棒状構造部材1の表面に設けられるレール状の電流路であり、棒状構造部材1の長手方向に沿って延びかつ少なくとも一部が外部に(懸架構造部材2が取り付けられる側に)露出している。電流路3は、供給された電気を後述する押圧式電気接点の接触位置まで流すためのものであり、導電性に優れた金属で作られることが好ましい。また、電流路3は、少なくとも電流の供給地点から懸架構造部材2の棒状構造部材1への取り付け位置にわたって連続して存在させることが好ましく、特に後述する押圧式電気接点が接触する部分では外部に露出させることが好ましい。電流路3には、8〜30ボルトの低電圧のものを流すことによって、電流路3の露出した部分に手で触れた場合でも感電によるショックを無痛のものにすることができる。
6は、懸架構造部材2に設けられた電気駆動装置であり、電気駆動装置6としては、例えばLED照明装置や情報表示装置(液晶表示装置、有機EL装置、電光表示板、プロジェクターなど)などが使用される。この場合、懸架構造部材2は、棚下をLED照明する棚板部材や真下をLED照明する天蓋部材や周囲をLED照明する棒状部材が一般的である。図13(a)、(b)では、電気駆動装置6は、下部を照らす超薄形のLED照明装置であり、懸架構造部材(棚板)2の中に埋め込まれている。電気駆動装置6は、低電力消費のもので、8〜30ボルトの低電圧で駆動するものであることが好ましい。7は、懸架構造部材2に設けられた押圧式電気接点であり、2つの棒状構造部材1にそれぞれ電気的に接触するために2つ1組で存在し、それぞれが電気駆動装置6に電気的に連結されている。押圧式電気接点7は、電気接点となる凸部を外部に有するものであり、その凸部は、ばねなどの反発力を使用して通常は突出した状態が維持されているが、押圧されることによりその力の強さに応じて凸部の突出が少なくなるか又は全くなくなるように構成したものである。かかる構成により、棒状構造部材1への懸架構造部材2の取り付けで懸架構造部材2の押圧式電気接点の凸部が棒状構造部材1の電流路3に対して電気的に接触し、その接触状態が保持されることができる。このような押圧式電気接点7は、従来公知のものから適宜採用されることができる。
本考案の什器では、電力供給源をさらに含むことが好ましく、電力供給源が基礎支持部材8に収納されていることが好ましい。電力供給源としては、100Vのコンセント又は繰り返し充電可能なバッテリーが好ましい。100Vのコンセントから電源が供給される場合は、取り扱いの安全のため、好ましくは8〜30ボルト、より好ましくは9〜25ボルト(例えば12ボルト)のような低電圧に変圧して使用することが好ましい。また、バッテリーを使用する場合は、100Vのコンセントから供給されたものを前述の低電圧に変換して充電できることが好ましく、現場で充電したり、又は別の場所で予め充電したものを交換して使用することが好ましい。バッテリーの容量は、電気駆動装置6を少なくとも12時間駆動させれば十分であり、その容量は、好ましくは50〜2000Ah、より好ましくは100〜1000Ahである。
本考案の什器では、異なる2枚の壁板部材1Aにそれぞれ組み込まれた棒状構造部材1の両方にわたって懸架構造部材2を取り付けると、2本の棒状構造部材1の露出した電流路3のそれぞれに懸架構造部材2の2つの押圧式電気接点7の各々が押圧して電気的に接触し、その接触状態が固定されるように構成されており、そして2本の棒状構造部材1の一方の電流路3に電気を流すと、その電気がその電流路3からそれに電気的に接触した2つの押圧式電気接点7の一方を経て懸架構造部材2の電気駆動装置6に流れ、さらに電気駆動装置6から2つの押圧式電気接点7の他方を経てそれに電気的に接触した2本の棒状構造部材1の他方の電流路3に流れるように構成されている。このような構成により、異なる2枚の壁板部材1Aにそれぞれ組み込まれた各棒状構造部材間にわたって懸架構造部材を取り付ける組み立て作業だけで特別な配線作業なしで自動的に両棒状構造部材1の電流路3から懸架構造部材2の電気駆動装置6までの電気の流れを確立することができ、結果として短時間で什器の組み立て設営を行なうことができる。また、電力供給源を用意し、その電力供給源のプラス側が2本の棒状構造部材1の一方の電流路3に接続され、マイナス側が2本の棒状構造部材1の他方の電流路3に接続されるように予め構成しておくことによって、懸架構造部材2の電気駆動装置6への電力供給も自動的に行なうことができ、設営時間の短縮に大きく寄与することができる。さらに、電力供給源の供給電圧を8〜30ボルトの低電圧のものにすることによって、什器の組み立て設営時に露出したレール状の電流路3を手で触れたとしても感電による影響がなく、作業者の安全も確保されることができる。
本考案の什器の実施形態2は、2本の棒状構造部材が別々の壁板部材に組み込まれ、それらの2本の棒状構造部材にわたって懸架構造部材が取り付けられる什器の典型例を示したが、図13〜14に示す実施形態に限らず、この什器の実施形態2の技術思想に基づいて様々な什器の形態に変更することができる。
以上、本考案の什器構成部品及び什器の実施形態の典型例を図面を参照して説明したが、従来公知の什器の各種構成部品への変更及び追加、従来公知の電気構成部品への変更及び追加などは、本考案の目的を逸脱しない限り、適宜実施可能であり、かかる範囲も本考案の技術的範囲に属することに注意すべきである。
本考案によれば、照明装置などの電気駆動装置を備えた棚板や天蓋などの取り付け構造部材を取り付ける際に電気駆動装置への電力供給のための特別な配線作業や接続作業なしで安全に短時間で容易に作業を完了することができる、簡単な構造でデザイン性に優れた什器構成部品及び什器を提供することができる。従って、本考案は、什器の組み立て設営時間の短縮に大いに寄与することができる。
1 棒状構造部材
1A 壁板部材
2 懸架構造部材
3 レール状電流路
4 受入部
5 フック部
6 電気駆動装置
7 押圧式電気接点
8 基礎支持部材

Claims (12)

  1. 互いに平行に離されて設置される2本の棒状構造部材と、前記2本の棒状構造部材の両方にわたって取り付けられる懸架構造部材とを含んで構成された什器構成部品であって、
    前記棒状構造部材の各々が、その長手方向に延びかつ少なくとも一部が外部に露出したレール状の電流路を備えること、
    前記懸架構造部材が、電気駆動装置と、前記電気駆動装置に電気的に連結された2つの押圧式電気接点とを備えること、
    前記2本の棒状構造部材の両方にわたって前記懸架構造部材を取り付けると、前記2本の棒状構造部材の露出した電流路のそれぞれに前記2つの押圧式電気接点の各々が押圧して電気的に接触し、さらに前記2本の棒状構造部材の一方の電流路に電気を流すと、その電気が、その電流路からそれに電気的に接触した前記2つの押圧式電気接点の一方を経て前記電気駆動装置に流れ、さらに前記電気駆動装置から前記2つの押圧式電気接点の他方を経てそれに電気的に接触した前記2本の棒状構造部材の他方の電流路に流れるように構成したこと、
    什器構成部品が、電力供給源をさらに含み、前記電力供給源のプラス側が、前記2本の棒状構造部材の一方の電流路に接続され、マイナス側が、前記2本の棒状構造部材の他方の電流路に接続されていること、
    前記電力供給源が繰り返し充電可能なバッテリーであり、前記電力供給源の供給電圧が8〜30ボルトであること、及び
    前記電気駆動装置が、LED照明装置又は情報表示装置であること
    を特徴とする什器構成部品。
  2. 前記棒状構造部材への前記懸架構造部材の取り付けが、前記棒状構造部材に設けられた受入部へ前記懸架構造部材に設けられたフック部を引っ掛けることによって達成されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の什器構成部品。
  3. 前記棒状構造部材への前記懸架構造部材の取り付けが、前記棒状構造部材に設けられた受入部又は突出部に前記懸架構造部材の一部を嵌合することによって達成されるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の什器構成部品。
  4. 前記懸架構造部材が、前記棒状構造部材の長手方向に対して略直角に取り付けられるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の什器構成部品。
  5. 前記懸架構造部材が棒状、板状、又は箱状のものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の什器構成部品。
  6. 互いに平行に離されて設置される2本の棒状構造部材をその長手方向を鉛直方向にして組み込んだ壁板部材と、前記壁板部材の前記2本の棒状構造部材の両方にわたって取り付けられる懸架構造部材と、前記壁板部材を支持する基礎支持部材とを含んで構成された什器であって、
    前記棒状構造部材の各々が、その長手方向に延びかつ少なくとも一部が外部に露出したレール状の電流路を備えること、
    前記懸架構造部材が、電気駆動装置と、前記電気駆動装置に電気的に連結された2つの押圧式電気接点とを備えること、
    前記2本の棒状構造部材の両方にわたって前記懸架構造部材を取り付けると、前記2本の棒状構造部材の露出した電流路のそれぞれに前記2つの押圧式電気接点の各々が押圧して電気的に接触し、さらに前記2本の棒状構造部材の一方の電流路に電気を流すと、その電気が、その電流路からそれに電気的に接触した前記2つの押圧式電気接点の一方を経て前記電気駆動装置に流れ、さらに前記電気駆動装置から前記2つの押圧式電気接点の他方を経てそれに電気的に接触した前記2本の棒状構造部材の他方の電流路に流れるように構成したこと、
    前記基礎支持部材に電力供給源が収納されており、前記電力供給源のプラス側が、前記2本の棒状構造部材の一方の電流路に接続され、マイナス側が、前記2本の棒状構造部材の他方の電流路に接続されていること、
    前記電力供給源が繰り返し充電可能なバッテリーであり、前記電力供給源の供給電圧が8〜30ボルトであること、及び
    前記電気駆動装置が、LED照明装置又は情報表示装置であること
    を特徴とする什器。
  7. 互いに平行に離されて設置される2つの壁板部材であって、2本の棒状構造部材をその長手方向を鉛直方向にしてそれぞれ組み込んだ2つの壁板部材と、前記2つの壁板部材の各々の棒状構造部材の両方にわたって取り付けられる懸架構造部材と、前記2つの壁板部材を支持する基礎支持部材とを含んで構成された什器であって、
    前記棒状構造部材の各々が、その長手方向に延びかつ少なくとも一部が外部に露出したレール状の電流路を備えること、
    前記懸架構造部材が、電気駆動装置と、前記電気駆動装置に電気的に連結された2つの押圧式電気接点とを備えること、
    前記2本の棒状構造部材の両方にわたって前記懸架構造部材を取り付けると、前記2本の棒状構造部材の露出した電流路のそれぞれに前記2つの押圧式電気接点の各々が押圧して電気的に接触し、さらに前記2本の棒状構造部材の一方の電流路に電気を流すと、その電気が、その電流路からそれに電気的に接触した前記2つの押圧式電気接点の一方を経て前記電気駆動装置に流れ、さらに前記電気駆動装置から前記2つの押圧式電気接点の他方を経てそれに電気的に接触した前記2本の棒状構造部材の他方の電流路に流れるように構成したこと、
    前記基礎支持部材に電力供給源が収納されており、前記電力供給源のプラス側が、前記2本の棒状構造部材の一方の電流路に接続され、マイナス側が、前記2本の棒状構造部材の他方の電流路に接続されていること、
    前記電力供給源が繰り返し充電可能なバッテリーであり、前記電力供給源の供給電圧が8〜30ボルトであること、及び
    前記電気駆動装置が、LED照明装置又は情報表示装置であること
    を特徴とする什器。
  8. 前記棒状構造部材への前記懸架構造部材の取り付けが、前記棒状構造部材に設けられた受入部へ前記懸架構造部材に設けられたフック部を引っ掛けることによって達成されるように構成されていることを特徴とする請求項6または7に記載の什器。
  9. 前記棒状構造部材への前記懸架構造部材の取り付けが、前記棒状構造部材に設けられた受入部又は突出部に前記懸架構造部材の一部を嵌合することによって達成されるように構成されていることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の什器。
  10. 前記懸架構造部材が、前記棒状構造部材の長手方向に対して略直角に取り付けられるように構成されていることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の什器。
  11. 前記懸架構造部材が棒状、板状、又は箱状のものであることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の什器。
  12. 前記懸架構造部材が棚板部材又は天蓋部材であることを特徴とする請求項11に記載の什器。
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