JP3211757U - セラミック化表面を備えたブレーキディスク - Google Patents
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Abstract
【課題】耐磨耗性、色の多様化と軽量化の特性を具備した、セラミック化表面を備えたブレーキディスクを提供すること。【解決手段】鉄金属材質より成る中央盤体10と、軽金属材質より成る少なくとも2つの外側盤体20a,20bを含み、中央盤体10及び外側盤体20a,20bが円形ディスク状部材又は円環状部材であり、外側盤体20a,20bが中央盤体10の相対する両側である第1表面11と第2表面12にそれぞれ積層され、外側盤体20a,20bの外側表面にセラミック層21が形成され、中心箇所にホイールハブに組み込むための軸孔13が設けられる。【選択図】図1
Description
本考案は、耐磨耗性、色の多様化、軽量化の特性を備えた、セラミック化表面を備えたブレーキディスクに関する。
ブレーキディスクはディスク式ブレーキシステムを構成する部材の1つであり、車両の制動に用いる重要な部材である。
その制動原理は、ブレーキディスクを車両のホイールハブに設置して、車輪とともに回動可能とし、油圧装置により動かされるブレーキパッドがブレーキディスクの相対する両側に設置され、車両の速度を低下させたいとき、または車両を運動状態から停止させたいとき、油圧装置によりブレーキパッドを動かして、ブレーキディスクを徐々に緊密に挟み、ブレーキパッドとブレーキディスクの間的摩擦力によって、車両の速度を低下させる、または車両を運動状態から停止させるというものである。
また、ブレーキパッドは使用時間の累積に伴って徐々に磨耗する消耗品に属するが、一方でブレーキディスクはより優れた耐磨耗性でより長い使用寿命を必要とする。さらに、ブレーキディスクはさらに軽く強度が高いという特性を備えていることが好ましい。
その制動原理は、ブレーキディスクを車両のホイールハブに設置して、車輪とともに回動可能とし、油圧装置により動かされるブレーキパッドがブレーキディスクの相対する両側に設置され、車両の速度を低下させたいとき、または車両を運動状態から停止させたいとき、油圧装置によりブレーキパッドを動かして、ブレーキディスクを徐々に緊密に挟み、ブレーキパッドとブレーキディスクの間的摩擦力によって、車両の速度を低下させる、または車両を運動状態から停止させるというものである。
また、ブレーキパッドは使用時間の累積に伴って徐々に磨耗する消耗品に属するが、一方でブレーキディスクはより優れた耐磨耗性でより長い使用寿命を必要とする。さらに、ブレーキディスクはさらに軽く強度が高いという特性を備えていることが好ましい。
一般的なブレーキディスクは、主に耐磨耗性に優れた鉄金属材料より成るが、重量が重く、かつ色が単調で、軽量化と色の多様化という目的を実現することが困難である。
材料の進歩によって、重量が軽く、耐磨耗性に優れた材料がすでにブレーキディスクの製造に応用されており、例えばグラファイト複合材料やセラミック複合材料で製造されたブレーキディスクは上述の目的を達成することができる。しかしながら、これらの複合材料は価格が高く、現在は主に航空機とレーシングカー産業の製品に応用されており、コストと利益を考慮すると、一般的な消費者向けの車両に普及させることは難しい。
材料の進歩によって、重量が軽く、耐磨耗性に優れた材料がすでにブレーキディスクの製造に応用されており、例えばグラファイト複合材料やセラミック複合材料で製造されたブレーキディスクは上述の目的を達成することができる。しかしながら、これらの複合材料は価格が高く、現在は主に航空機とレーシングカー産業の製品に応用されており、コストと利益を考慮すると、一般的な消費者向けの車両に普及させることは難しい。
特許文献1に記載された「複合材質を備えたブレーキディスク」は、外盤体と内盤体を結合したブレーキディスクである。
上記従来のブレーキディスクは、外盤体が鉄金属材料、内盤体が高強度アルミ合金金属材料でそれぞれ製造され、アルミ合金材質で成る内盤体を加えることで軽量化と内盤体の色の多様化という目的を達している。
しかしながら、ブレーキパッドと摩擦する外盤体が鉄金属材料で製造されているため、その表面処理が大きく制限され、かつ完全な軽量化と色の多様化という目的を達することができない。軽金属材料だけで成るブレーキディスクがあったとしても、表面の耐磨耗性と強度が不足する問題があるため、どのようにブレーキディスクの耐磨耗性を高めると同時に、軽量化の特性を具備させるかが、ブレーキディスク製造業者の改善努力目標の1つとなっている。
上記従来のブレーキディスクは、外盤体が鉄金属材料、内盤体が高強度アルミ合金金属材料でそれぞれ製造され、アルミ合金材質で成る内盤体を加えることで軽量化と内盤体の色の多様化という目的を達している。
しかしながら、ブレーキパッドと摩擦する外盤体が鉄金属材料で製造されているため、その表面処理が大きく制限され、かつ完全な軽量化と色の多様化という目的を達することができない。軽金属材料だけで成るブレーキディスクがあったとしても、表面の耐磨耗性と強度が不足する問題があるため、どのようにブレーキディスクの耐磨耗性を高めると同時に、軽量化の特性を具備させるかが、ブレーキディスク製造業者の改善努力目標の1つとなっている。
本考案が解決しようとする課題は、上述の問題を解決し、耐磨耗性、色の多様化と軽量化の特性を具備した、セラミック化表面を備えたブレーキディスクを提供することにある。
本考案のセラミック化表面を備えたブレーキディスクは、中央盤体と、少なくとも2つの外側盤体を含み、前記中央盤体が円形ディスク状部材であり、かつ鉄金属材質より成り、前記少なくとも2つの外側盤体が前記中央盤体の相対する両側である第1表面と第2表面にそれぞれ積層され、前記外側盤体が円形ディスク状部材であり、かつ軽金属材質より成り、前記外側盤体の外側表面にセラミック層が形成され、前記外側盤体の中心箇所に前記中央盤体をも貫通する軸孔が設けられる。
或いは、本考案のセラミック化表面を備えたブレーキディスクは、中央盤体と、少なくとも2つの外側盤体を含み、前記中央盤体が円形ディスク状部材であり、かつ鉄金属材質より成り、前記中央盤体の中心箇所に軸孔が設けられ、前記中央盤体と前記外側盤体とは中心軸を共有し、前記少なくとも2つの外側盤体が、前記中央盤体の相対する両側である第1表面と第2表面にそれぞれ積層され、前記外側盤体が円環状部材であり、かつ軽金属材質より成り、前記外側盤体の外側表面にセラミック層が形成される。
または、中央盤体と、少なくとも2つの外側盤体と、ディスクフレームを含み、前記中央盤体が円環状部材であり、かつ鉄金属材質より成り、前記外側盤体が前記中央盤体の相対する両側である第1表面と第2表面にそれぞれ積層され、前記外側盤体が円環状部材であり、かつ軽金属材質より成り、前記外側盤体の外側表面にセラミック層が形成され、前記ディスクフレームが前記中央盤体に連接され、かつ前記中央盤体の中心箇所に配置され、前記ディスクフレームの中心箇所に軸孔が設けられる。
この場合、前記ディスクフレームが、ボルトまたはフローティングピンで前記中央盤体に連接されることがある。
前記鉄金属材質が、鋳鉄材質とステンレスのうちのいずれかを含み、前記軽金属材質が、アルミニウム、マグネシウム、チタン及びその合金のうちのいずれかを含んでもよい。
この場合、前記ディスクフレームが、ボルトまたはフローティングピンで前記中央盤体に連接されることがある。
前記鉄金属材質が、鋳鉄材質とステンレスのうちのいずれかを含み、前記軽金属材質が、アルミニウム、マグネシウム、チタン及びその合金のうちのいずれかを含んでもよい。
或いは、本考案のセラミック化表面を備えたブレーキディスクは、主盤体を含み、前記主盤体が円形ディスク状部材であり、かつ軽金属材質より成り、前記主盤体の中心箇所に軸孔が設けられ、前記主盤体の相対する両側である外側表面にセラミック層が形成され、前記軽金属材質がアルミニウム、マグネシウム、チタン、その合金のうちのいずれかを含む。
前記主盤体が、前記主盤体を貫通する複数の貫通孔を備え、透かし彫り構造が形成され、前記貫通孔の間に複数のリブ部が形成され、前記リブ部が前記主盤体の円心を中心に対称の位置に分布され、前記主盤体に複数の放熱孔が貫通されていることがある。
前記主盤体が、前記主盤体を貫通する複数の貫通孔を備え、透かし彫り構造が形成され、前記貫通孔の間に複数のリブ部が形成され、前記リブ部が前記主盤体の円心を中心に対称の位置に分布され、前記主盤体に複数の放熱孔が貫通されていることがある。
または、主盤体と、ディスクフレームを含み、前記主盤体が円環状であり、かつ軽金属材質より成り、前記主盤体の相対する両側である外側表面にセラミック層が形成され、前記軽金属材質が、アルミニウム、マグネシウム、チタン、その合金のうちのいずれかを含み、前記ディスクフレームが前記主盤体に連接され、かつ前記主盤体の中心箇所に位置し、そのうち、前記ディスクフレームの中心箇所に軸孔が設けられる。
前記ディスクフレームは、ボルトまたはフローティングピンで前記主盤体に連接されることがある。
前記ディスクフレームが、複数の貫通孔を備え、透かし彫り構造が形成され、前記貫通孔の間に複数のリブ部が形成され、前記リブ部が前記主盤体の円心を中心に対称の位置に分布されてもよい。
前記ディスクフレームは、ボルトまたはフローティングピンで前記主盤体に連接されることがある。
前記ディスクフレームが、複数の貫通孔を備え、透かし彫り構造が形成され、前記貫通孔の間に複数のリブ部が形成され、前記リブ部が前記主盤体の円心を中心に対称の位置に分布されてもよい。
本考案のセラミック化表面を備えたブレーキディスクは、軽金属材料を用いているので軽量化することができ、外側表面に着色が容易で摩耗に強いセラミック層が形成されているため、耐磨耗性と色の多様化という特性を備えており、全体として、耐磨耗性、色の多様化、充分な構造強度、軽量化の特性を備えている。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下の説明において、上下左右を含む方向は、特別に記載がなければ、いずれも図面において示される方向に準じる。
なお、以下の説明において、上下左右を含む方向は、特別に記載がなければ、いずれも図面において示される方向に準じる。
図1〜図3は、本考案の実施例1を示す。
図1及び図2に示すように、実施例1のセラミック化表面を備えたブレーキディスクは、中央盤体10と少なくとも2つの外側盤体20a、20bを含む。
中央盤体10は、円形ディスク状部材であり、かつ鉄金属材質で成る。
外側盤体20a、20bは、中央盤体10の相対する両側である第1表面11と第2表面12にそれぞれ積層される。外側盤体20a、20bは冶金反応を有するプロセスでそれぞれ中央盤体10の第1表面11と第2表面12に結合される。外側盤体20a、20bは円形ディスク状部材であり、かつ軽金属材質で成り、外側盤体20a、20bの外側表面にセラミック層21(図3参照)が形成される。
外側盤体の中心箇所にはホイールハブに組み込むために用いる軸孔13が設けられ、かつ軸孔13が中央盤体10を貫通している。
図1及び図2に示すように、実施例1のセラミック化表面を備えたブレーキディスクは、中央盤体10と少なくとも2つの外側盤体20a、20bを含む。
中央盤体10は、円形ディスク状部材であり、かつ鉄金属材質で成る。
外側盤体20a、20bは、中央盤体10の相対する両側である第1表面11と第2表面12にそれぞれ積層される。外側盤体20a、20bは冶金反応を有するプロセスでそれぞれ中央盤体10の第1表面11と第2表面12に結合される。外側盤体20a、20bは円形ディスク状部材であり、かつ軽金属材質で成り、外側盤体20a、20bの外側表面にセラミック層21(図3参照)が形成される。
外側盤体の中心箇所にはホイールハブに組み込むために用いる軸孔13が設けられ、かつ軸孔13が中央盤体10を貫通している。
好ましくは、外側盤体20a、20bが相互に位置合わせされ、かつ外側盤体20a、20bを貫通する複数の放熱孔22を備え、放熱孔22も中央盤体10を貫通している。
好ましくは、外側盤体20a、20bが、相互に位置合わせされ、かつ外側盤体20a、20bを貫通する複数の貫通孔23を備える。貫通孔23は中央盤体10も貫通して透かし彫り構造を形成し、貫通孔23の間に複数のリブ部24が形成され、リブ部24が中央盤体10の円心を中心に対称の位置に分布され、ブレーキディスクの重量を軽減し、軽量化の効果を達する。
好ましくは、外側盤体20a、20bが、相互に位置合わせされ、かつ外側盤体20a、20bを貫通する複数の貫通孔23を備える。貫通孔23は中央盤体10も貫通して透かし彫り構造を形成し、貫通孔23の間に複数のリブ部24が形成され、リブ部24が中央盤体10の円心を中心に対称の位置に分布され、ブレーキディスクの重量を軽減し、軽量化の効果を達する。
好ましくは、外側盤体20a、20bが冶金反応を有するプロセスでそれぞれ中央盤体10の第1表面11と第2表面12に結合され、本考案のブレーキディスクが構成された後、例えばフライス盤加工と旋盤加工等の機械加工技術のような二次加工を利用して軸孔13を形成することができ、かつ中央盤体10と外側盤体20a、20bとは中心軸を共有する。
前記冶金反応を有するプロセスは、圧延接合成形法(Roll−bonding formation method)、プレス接合成形法(Press−bonding formation method)、拡散成形法(Diffusion−formation method)のうちのいずれかを含む。
また、中央盤体10の素材となる鉄金属材質は、鋳鉄材質とステンレスのうちのいずれかを含む。
外側盤体20a、20bの素材となる軽金属材質は、比重が4g/cm3より小さい軽金属であり、アルミニウム、マグネシウム、チタン、及びその合金のうちのいずれかを含む。
また、中央盤体10の素材となる鉄金属材質は、鋳鉄材質とステンレスのうちのいずれかを含む。
外側盤体20a、20bの素材となる軽金属材質は、比重が4g/cm3より小さい軽金属であり、アルミニウム、マグネシウム、チタン、及びその合金のうちのいずれかを含む。
セラミック層21は、例えば、マイクロアーク酸化プロセスにより形成され、外側盤体20a、20bの外側にセラミック化表面を形成し、ブレーキディスクの耐磨耗性を高めるために用いられる。
マイクロアーク酸化プロセスは、化学電解液内で高電圧、高電流密度のマイクロアーク酸化プロセスを利用し、外側盤体20a、20bの外側表面に少なくとも1μm〜200μmのセラミック層21を形成する。
化学溶液は、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸アンモニウム、リン酸ナトリウム、リン酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化水素アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたはその組み合わせを含む。
好ましい高電圧範囲は200ボルト〜1000ボルトであり、好ましい電流密度は1A/dm2〜20A/dm2である。さらに設定温度及び設定時間下で反応を行い、セラミック層21を形成することができる。
マイクロアーク酸化プロセスは、化学電解液内で高電圧、高電流密度のマイクロアーク酸化プロセスを利用し、外側盤体20a、20bの外側表面に少なくとも1μm〜200μmのセラミック層21を形成する。
化学溶液は、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸アンモニウム、リン酸ナトリウム、リン酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化水素アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたはその組み合わせを含む。
好ましい高電圧範囲は200ボルト〜1000ボルトであり、好ましい電流密度は1A/dm2〜20A/dm2である。さらに設定温度及び設定時間下で反応を行い、セラミック層21を形成することができる。
好ましくは、外側盤体20a、20bが冶金反応を有するプロセスでそれぞれ中央盤体10の第1表面11と第2表面12に結合されて、本考案のブレーキディスクが構成された後、さらにマイクロアーク酸化プロセスでセラミック層21が形成される。
セラミック層21は着色プロセスで所望の色を形成し、セラミック層21の色の多様化及びその商業価値向上の目標を達成することができる。
セラミック層21は着色プロセスで所望の色を形成し、セラミック層21の色の多様化及びその商業価値向上の目標を達成することができる。
図4及び図5は本考案の実施例2を示す。
実施例2のセラミック化表面を備えたブレーキディスクは、中央盤体40と少なくとも2つの外側盤体50a、50bを含む。
中央盤体40は円形ディスク状部材であり、かつ鉄金属材質で成り、中央盤体40の中心箇所にホイールハブに組み込むために用いる軸孔43が設けられる。中央盤体40と外側盤体50a、50bは中心軸を共有する。
実施例2のセラミック化表面を備えたブレーキディスクは、中央盤体40と少なくとも2つの外側盤体50a、50bを含む。
中央盤体40は円形ディスク状部材であり、かつ鉄金属材質で成り、中央盤体40の中心箇所にホイールハブに組み込むために用いる軸孔43が設けられる。中央盤体40と外側盤体50a、50bは中心軸を共有する。
外側盤体50a、50bは中央盤体40の相対する両側である第1表面41と第2表面42にそれぞれ積層される。外側盤体50a、50bは冶金反応を有するプロセスでそれぞれ中央盤体40の第1表面41と第2表面42に結合される。
外側盤体50a、50bは円環状部材であり、かつ軽金属材質より成り、外側盤体50a、50bの外側表面にセラミック層51が形成される。セラミック層51は、例えば、実施例1と同様にマイクロアーク酸化プロセスで形成される。セラミック層51は着色プロセスで所望の色を形成し、セラミック層51の色の多様化及びその商業価値向上の目標を達成することができる。
外側盤体50a、50bは円環状部材であり、かつ軽金属材質より成り、外側盤体50a、50bの外側表面にセラミック層51が形成される。セラミック層51は、例えば、実施例1と同様にマイクロアーク酸化プロセスで形成される。セラミック層51は着色プロセスで所望の色を形成し、セラミック層51の色の多様化及びその商業価値向上の目標を達成することができる。
好ましくは、外側盤体50a、50bが相互に位置合わせされ、かつ外側盤体50a、50bを貫通する複数の放熱孔52を備える。放熱孔52は中央盤体40も貫通する。
好ましくは、中央盤体40は、中央盤体40を貫通する複数の貫通孔44を備え、透かし彫り構造が形成される。貫通孔44の間に複数のリブ部45が形成され、リブ部45は中央盤体40の円心を中心に対称の位置に分布され、ブレーキディスクの重量を軽減し、軽量化の効果を達する。
好ましくは、中央盤体40は、中央盤体40を貫通する複数の貫通孔44を備え、透かし彫り構造が形成される。貫通孔44の間に複数のリブ部45が形成され、リブ部45は中央盤体40の円心を中心に対称の位置に分布され、ブレーキディスクの重量を軽減し、軽量化の効果を達する。
図6及び図7は、本考案の実施例3を示す。
実施例3のセラミック化表面を備えたブレーキディスクは、中央盤体60と、少なくとも2つの外側盤体70a、70bと、ディスクフレーム80を含む。
中央盤体60は円環状部材であり、かつ鉄金属材質より成る。
実施例3のセラミック化表面を備えたブレーキディスクは、中央盤体60と、少なくとも2つの外側盤体70a、70bと、ディスクフレーム80を含む。
中央盤体60は円環状部材であり、かつ鉄金属材質より成る。
外側盤体70a、70bは中央盤体60の相対する両側である第1表面61と第2表面62にそれぞれ積層される。外側盤体70a、70bは冶金反応を有するプロセスでそれぞれ中央盤体60の第1表面61と第2表面62に結合される。
外側盤体70a、70bは円環状部材であり、かつ軽金属材質より成り、外側盤体70a、70bの外側表面にセラミック層71が形成される。セラミック層71は、実施例1と同様にマイクロアーク酸化プロセスで形成することができる。セラミック層71は着色プロセスで所望の色を形成し、セラミック層71の色の多様化及びその商業価値向上の目標を達成することができる。
外側盤体70a、70bは円環状部材であり、かつ軽金属材質より成り、外側盤体70a、70bの外側表面にセラミック層71が形成される。セラミック層71は、実施例1と同様にマイクロアーク酸化プロセスで形成することができる。セラミック層71は着色プロセスで所望の色を形成し、セラミック層71の色の多様化及びその商業価値向上の目標を達成することができる。
ディスクフレーム80は中央盤体60に連接され、かつ中央盤体60の中心箇所に位置し、ディスクフレーム80の中心箇所にホイールハブに組み込むために用いる軸孔81が設けられる。
好ましくは、外側盤体70a、70bが相互に位置合わせされ、かつ外側盤体70a、70bを貫通する複数の放熱孔72を備える。放熱孔72は中央盤体60も貫通する。
好ましくは、ディスクフレーム80は、複数の貫通孔82を備え、透かし彫り構造がされる。貫通孔82の間には複数のリブ部83が形成され、リブ部83が中央盤体60の円心を中心に対称の位置に分布される。好ましくは、ディスクフレーム80がボルトで中央盤体60に固定されて連接される。別の好ましい実施方法において、ディスクフレーム80はフローティングピンで浮動可能に中央盤体60に連接され、フローティングブレーキディスク構造を形成する。
好ましくは、外側盤体70a、70bが相互に位置合わせされ、かつ外側盤体70a、70bを貫通する複数の放熱孔72を備える。放熱孔72は中央盤体60も貫通する。
好ましくは、ディスクフレーム80は、複数の貫通孔82を備え、透かし彫り構造がされる。貫通孔82の間には複数のリブ部83が形成され、リブ部83が中央盤体60の円心を中心に対称の位置に分布される。好ましくは、ディスクフレーム80がボルトで中央盤体60に固定されて連接される。別の好ましい実施方法において、ディスクフレーム80はフローティングピンで浮動可能に中央盤体60に連接され、フローティングブレーキディスク構造を形成する。
図8は本考案の実施例4を示す。
実施例4のセラミック化表面を備えたブレーキディスクは主盤体90を含む。主盤体90は円形ディスク状部材であり、かつ軽金属材質より成る。主盤体90の中心箇所にホイールハブに組み込むために用いる軸孔91が設けられ、主盤体90の相対する両側の外側表面にマイクロアーク酸化プロセスでセラミック層92が形成される。
実施例4では、軽金属で成る単一の主盤体90を含み、かつ主盤体90の相対する両側の外側表面にセラミック層92が形成され、より軽量化した特性を備えている。
実施例4のセラミック化表面を備えたブレーキディスクは主盤体90を含む。主盤体90は円形ディスク状部材であり、かつ軽金属材質より成る。主盤体90の中心箇所にホイールハブに組み込むために用いる軸孔91が設けられ、主盤体90の相対する両側の外側表面にマイクロアーク酸化プロセスでセラミック層92が形成される。
実施例4では、軽金属で成る単一の主盤体90を含み、かつ主盤体90の相対する両側の外側表面にセラミック層92が形成され、より軽量化した特性を備えている。
さらに、主盤体90は、複数の貫通孔93を備え、透かし彫り構造が形成される。貫通孔93の間には複数のリブ部94が形成され、リブ部94が主盤体90の円心を中心に対称の位置に分布される。好ましくは、主盤体90が、主盤体90を貫通する複数の放熱孔95を備えている。
図9は本考案の実施例5を示す。
実施例5のセラミック化表面を備えたブレーキディスクは、主盤体30と、ディスクフレーム80を含む。
主盤体30は円環状であり、かつ軽金属材質より成り、相対する両側の外側表面にマイクロアーク酸化プロセスでセラミック層31が形成される。
ディスクフレーム80は主盤体30に連接され、かつ主盤体30の中心箇所に位置する。ディスクフレーム80の中心箇所にはホイールハブに組み込むために用いる軸孔81が設けられる。
実施例5のセラミック化表面を備えたブレーキディスクは、主盤体30と、ディスクフレーム80を含む。
主盤体30は円環状であり、かつ軽金属材質より成り、相対する両側の外側表面にマイクロアーク酸化プロセスでセラミック層31が形成される。
ディスクフレーム80は主盤体30に連接され、かつ主盤体30の中心箇所に位置する。ディスクフレーム80の中心箇所にはホイールハブに組み込むために用いる軸孔81が設けられる。
ディスクフレーム80はボルトで主盤体30に固定されて連接される。または、ディスクフレーム80はフローティングピンで主盤体30に連接され、フローティングブレーキディスク構造を形成する。
ディスクフレーム80は、複数の貫通孔82を備え、透かし彫り構造がされる。貫通孔82の間には複数のリブ部83が形成され、リブ部83が主盤体30の円心を中心に対称の位置に分布される。好ましくは、主盤体30が、主盤体30を貫通する複数の放熱孔32を備えている。
ディスクフレーム80は、複数の貫通孔82を備え、透かし彫り構造がされる。貫通孔82の間には複数のリブ部83が形成され、リブ部83が主盤体30の円心を中心に対称の位置に分布される。好ましくは、主盤体30が、主盤体30を貫通する複数の放熱孔32を備えている。
主盤体90と主盤体30の製作に用いる軽金属材質は、比重が4g/cm3より小さい軽金属アルミニウム、マグネシウム、チタン、及びその合金のうちのいずれかを含む。
好ましくは、ディスクフレーム80は鉄金属と軽金属のうちのいずれかの材質を採用して製造することができ、そのうち、鉄金属材質は、鋳鉄材質とステンレスのいずれかを含む。
好ましくは、ディスクフレーム80は鉄金属と軽金属のうちのいずれかの材質を採用して製造することができ、そのうち、鉄金属材質は、鋳鉄材質とステンレスのいずれかを含む。
本考案のセラミック化表面を備えたブレーキディスクは、自転車のブレーキディスク等に適用することができ、耐磨耗性、色の多様化、軽量化の特性を備える。
以上は、本考案の実施例の説明であって、本考案の権利範囲を限定するものではなく、本考案の実用新案登録請求の範囲を逸脱しない変更や修飾はいずれも本考案の権利範囲に含まれる。
以上は、本考案の実施例の説明であって、本考案の権利範囲を限定するものではなく、本考案の実用新案登録請求の範囲を逸脱しない変更や修飾はいずれも本考案の権利範囲に含まれる。
10、40、60 中央盤体
11、41、61 第1表面
12、42、62 第2表面
13、43、81 軸孔
20a、20b、50a、50b、70a、70b 外側盤体
21、31、51、71、92 セラミック層
22、32、52、72、95 放熱孔
23、44、82、93 貫通孔
24、45、83、94 リブ部
80 ディスクフレーム
30、90 主盤体
11、41、61 第1表面
12、42、62 第2表面
13、43、81 軸孔
20a、20b、50a、50b、70a、70b 外側盤体
21、31、51、71、92 セラミック層
22、32、52、72、95 放熱孔
23、44、82、93 貫通孔
24、45、83、94 リブ部
80 ディスクフレーム
30、90 主盤体
Claims (12)
- セラミック化表面を備えたブレーキディスクであって、中央盤体と、少なくとも2つの外側盤体を含み、前記中央盤体が円形ディスク状部材であり、かつ鉄金属材質より成り、前記少なくとも2つの外側盤体が前記中央盤体の相対する両側である第1表面と第2表面にそれぞれ積層され、前記外側盤体が円形ディスク状部材であり、かつ軽金属材質より成り、前記外側盤体の外側表面にセラミック層が形成され、前記外側盤体の中心箇所に前記中央盤体をも貫通する軸孔が設けられたことを特徴とする、セラミック化表面を備えたブレーキディスク。
- 前記鉄金属材質が、鋳鉄材質とステンレスのうちのいずれかを含み、前記軽金属材質が、アルミニウム、マグネシウム、チタン及びその合金のうちのいずれかを含むことを特徴とする、請求項1に記載のセラミック化表面を備えたブレーキディスク。
- セラミック化表面を備えたブレーキディスクであって、中央盤体と、少なくとも2つの外側盤体を含み、前記中央盤体が円形ディスク状部材であり、かつ鉄金属材質より成り、前記中央盤体の中心箇所に軸孔が設けられ、前記中央盤体と前記外側盤体とは中心軸を共有し、前記少なくとも2つの外側盤体が、前記中央盤体の相対する両側である第1表面と第2表面にそれぞれ積層され、前記外側盤体が円環状部材であり、かつ軽金属材質より成り、前記外側盤体の外側表面にセラミック層が形成されたことを特徴とする、セラミック化表面を備えたブレーキディスク。
- 前記鉄金属材質が、鋳鉄材質とステンレスのうちのいずれかを含み、前記軽金属材質が、アルミニウム、マグネシウム、チタン及びその合金のうちのいずれかを含むことを特徴とする、請求項3に記載のセラミック化表面を備えたブレーキディスク。
- セラミック化表面を備えたブレーキディスクであって、中央盤体と、少なくとも2つの外側盤体と、ディスクフレームを含み、前記中央盤体が円環状部材であり、かつ鉄金属材質より成り、前記外側盤体が前記中央盤体の相対する両側である第1表面と第2表面にそれぞれ積層され、前記外側盤体が円環状部材であり、かつ軽金属材質より成り、前記外側盤体の外側表面にセラミック層が形成され、前記ディスクフレームが前記中央盤体に連接され、かつ前記中央盤体の中心箇所に配置され、前記ディスクフレームの中心箇所に軸孔が設けられたことを特徴とする、セラミック化表面を備えたブレーキディスク。
- 前記ディスクフレームが、ボルトまたはフローティングピンで前記中央盤体に連接されたことを特徴とする、請求項5に記載のセラミック化表面を備えたブレーキディスク。
- 前記鉄金属材質が、鋳鉄材質とステンレスのうちのいずれかを含み、前記軽金属材質が、アルミニウム、マグネシウム、チタン及びその合金のうちのいずれかを含むことを特徴とする、請求項5に記載のセラミック化表面を備えたブレーキディスク。
- セラミック化表面を備えたブレーキディスクであって、主盤体を含み、前記主盤体が円形ディスク状部材であり、かつ軽金属材質より成り、前記主盤体の中心箇所に軸孔が設けられ、前記主盤体の相対する両側である外側表面にセラミック層が形成され、前記軽金属材質がアルミニウム、マグネシウム、チタン、その合金のうちのいずれかを含むことを特徴とする、セラミック化表面を備えたブレーキディスク。
- 前記主盤体が、前記主盤体を貫通する複数の貫通孔を備え、透かし彫り構造が形成され、前記貫通孔の間に複数のリブ部が形成され、前記リブ部が前記主盤体の円心を中心に対称の位置に分布され、前記主盤体に複数の放熱孔が貫通されていることを特徴とする、請求項8に記載のセラミック化表面を備えたブレーキディスク。
- セラミック化表面を備えたブレーキディスクであって、主盤体と、ディスクフレームを含み、前記主盤体が円環状であり、かつ軽金属材質より成り、前記主盤体の相対する両側である外側表面にセラミック層が形成され、前記軽金属材質が、アルミニウム、マグネシウム、チタン、その合金のうちのいずれかを含み、前記ディスクフレームが前記主盤体に連接され、かつ前記主盤体の中心箇所に位置し、そのうち、前記ディスクフレームの中心箇所に軸孔が設けられたことを特徴とする、セラミック化表面を備えたブレーキディスク。
- 前記ディスクフレームが、ボルトまたはフローティングピンで前記主盤体に連接されたことを特徴とする、請求項10に記載のセラミック化表面を備えたブレーキディスク。
- 前記ディスクフレームが、複数の貫通孔を備え、透かし彫り構造が形成され、前記貫通孔の間に複数のリブ部が形成され、前記リブ部が前記主盤体の円心を中心に対称の位置に分布されたことを特徴とする、請求項10に記載のセラミック化表面を備えたブレーキディスク。
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