JP3211629U - 包皮安定保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 亀頭冠状溝における抵抗物の装着によることなく包皮の戻りを抑制し、かつ装着状態を長時間維持させることができる包皮の保持の保持具を提供する。【解決手段】 弾性材料によって伸縮可能に設けられたすくなくとも2つの環状部材1,2を備え、環状部材は、相互に部分的に連結されており、第1の環状部材は、陰茎部の中間位置に装着するための装着用部材であり、第2の環状部材は、亀頭冠状溝において包皮の一部または包皮輪の近傍を掛止しつつ包皮の一部または包皮輪の近傍を陰茎部の根元方向へ緩やかに付勢するための付勢用部材とする。個別に構成した環状部材の連結は、環状連結部材30を使用するか結束することにより、単一材料で使用する場合は、円筒状部材に切り込みを入れることで分離部分と連結部分を同時に構成する。【選択図】 図1

Description

本考案は、包皮を安定的に保持するための医療用補助具であって、仮性包茎の治療用として使用するほかに、包皮を保持させて陰茎部を衛生的に維持させるために使用する補助具に関するものである。
仮性包茎は、平常時において亀頭が包皮によって被覆された状態にある症状であり、日常生活において格別支障を来すものではないが、亀頭冠状溝に恥垢が溜まりやすく、これが酸化することによって悪臭の原因となるものであった。また、恥垢の放置により、包皮または亀頭が炎症することの原因ともなっていた。しかし、仮性包茎は真性包茎とは異なり、成長期においては治療によって改善し、また、その後においても手術によることなく改善する可能性を有する症状である。
上記のような仮性包茎は、一般男性の生殖活動に影響を与えるものではなく、専ら男性自身の精神面に影響を与えることが大きいものであった。従って、亀頭冠状溝を清潔にしておくことにより、通常の生活において支障を来すものではなかった。しかしながら、例えば、手術等の前後などで尿道カテーテルの挿入に際しては、包皮が亀頭を被覆しているために、看護者による尿道カテーテルの挿入行為が円滑とならず、また、術後における要介護状態において、介護者は恥垢の状態を知ることができず、悪臭・炎症などの原因を排除できないことがあった。特に、近時においては、高齢化に伴って要介護または要支援に至る高齢者が増加する一方、介護者が不足するなどによる十分な介護を受けられないという懸念もあった。
ところで、仮性包茎を治療するためには、包皮によって被覆される亀頭が露出される状態で包皮を保持することが有効であるが、そのための補助具としては、既に多数のものが開発されている。第1の考案としては、伸縮自在な紐を環状とし、環状とした紐を摺動自在な粒状部材に挿通し、小さな環状部分を形成し、この小径環状部を亀頭冠状溝に装着するとともに粒状部材を亀頭冠状溝に当接させるものであった(特許文献1参照)。この治療具は、包皮が亀頭を被覆する状態になるのを粒状部材で留めるものであるが、粒状部材が大きく、下着の中では下着と擦れて移動することがあり、また余った紐が垂れ下がり、排尿時に誤って尿が付着することがあり、必ずしも衛生的なものではなかった。
また、第2の考案としては、ゴム類等で構成された二つのOリングを備え、これを一ヶ所で連結する構成としており、一方のOリングを陰茎の根元のみに装着し、他方のOリングを陰嚢と陰茎を含む範囲に装着するものであった(特許文献2参照)。しかし、陰嚢と陰茎を含む範囲にOリングを装着することが容易ではなく、またゴム製のOリングを陰嚢に装着することによる睾丸への圧迫による違和感を与えることとなっており、長時間かつ長期間の装着には不向きなものとなっていた。
さらに、第3の考案としては、同様に二つのリングを連結し、一方を亀頭冠状溝に他方を陰茎に装着するものであった(特許文献3参照)。これは、双方のリングの間で包皮を挟み、亀頭冠状溝に装着したリングが陰茎に装着したリングによって離脱し難くすることを目的とするものであった。しかし、上記の考案は、糊タイプ(テープや粘着剤を意味するものと思われる)のベタつきを解消するためのものであるが、装着状態が安定しないという問題点を有していた。
また、第4の考案としては、専ら亀頭冠状溝にのみリング部を装着することによって、包皮の戻りを防止しようするものであり(特許文献4参照)、そのリングの径を変更可能とするために、リング部に調整フックを設け、主リング部と副リング部とに分割して、副リング部の大きさを変更することによって、結果的に主リング部の径を変更可能とするものであった。しかし、専ら亀頭冠状溝に装着されることから、主リング部の径の調整を頻繁に行わなければ離脱する可能性があり、下着との接触による離脱の可能性もあった。
実公昭61−5143号公報 登録実用新案第3051924号公報 実用新案登録第3074489号公報 特開2012−223544号公報
上述の各従来技術のうち、第1、第3および第4の考案は、いずれも基本的には亀頭冠状溝にリング状部材等の抵抗物を配置し、この抵抗物の存在により亀頭を被覆する包皮の戻りを抑え、亀頭を露出した状態に維持させようとするものであるが、抵抗物となるためには、適度な大きさ(肉厚等)が必要となり、その大きさを有するために離脱する可能性を有することとなっていた。他方、第2の考案は、陰茎の根元部分に装着したOリングによって包皮を支えて、その戻りを防止しようとするものであるが、包皮を陰茎の根元部分で支えるためには、根元部分に装着したOリングによる保持力が重要となり、緩やかな締め付け力では、包皮を安定して保持できるものではなかった。
本考案は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、亀頭冠状溝における抵抗物の装着によることなく包皮の戻りを抑制し、かつ装着状態を長時間維持させることができる包皮の保持の保持具を提供することである。
そこで、本考案は、弾性材料によって伸縮可能に設けられた2つの環状部材を備え、該環状部材は、相互に部分的に連結されており、第1の環状部材は、陰茎部の中間位置に装着するための装着用部材であり、第2の環状部材は、亀頭冠状溝において包皮の一部または包皮輪の近傍を掛止しつつ該包皮の一部または包皮輪の近傍を陰茎部の根元方向へ緩やかに付勢するための付勢用部材であることを特徴とするものである。
上記構成によれば、陰茎部に装着される中心は第1の環状部材であり、この第1の環状部材が陰茎部の中間位置(ほぼ中央)に装着されることにより、離脱することを抑制することができる。また、第2の環状部材は、亀頭冠状溝に装着するのではなく、第1の環状部材に連結された部分を基部とし、そこから伸張された一部が亀頭冠状溝において包皮の一部(または包皮輪の近傍)を掛止するものであるから、これまた亀頭冠状溝に装着される状態よりも離脱が困難となる。なお、包皮の一部(または包皮輪の近傍)に係止するとは、包皮の一部(または包皮輪の近傍)が部分的に第2の環状部材に重なった状態となることを意味し、包皮(または包皮輪)が亀頭先端に移動しようする状態であることと、第1の環状部材と第2の環状部材の連結位置に向かって第2の環状部材が付勢される状態となることとが相俟って、包皮(または包皮輪の近傍)が第2の環状部材を乗り越えた状態で重なり、その状態で安定するのである。このときの付勢と包皮(または包皮輪の近傍)の掛止の状態は、第1の環状部材の装着位置によって容易に調整できるものである。その結果、両者を均衡させることにより、装着状態が長時間持続し、また、亀頭冠状溝に大きい抵抗物が存在しないことから、下着との接触も極めて僅少なものとなるのである。
上記構成の考案においては、前記第1の環状部材が、第2の環状部材に比較して幅広に構成され、かつ収縮率を小さくしてなるものであり、陰茎部が挿入された状態で該陰茎に緩やかに狭着されるような構成とすることができる。
上記構成の場合には、まず、第1の環状部材が陰茎部に装着された状態で、強力に収縮されることがないため、装着時の違和感および鬱血を防止することができる。さらに、第1の環状部材を幅広に構成することにより、当該環状部材と陰茎部表面との摩擦抵抗を大きくすることとなり、当該環状部材が陰茎部の表面を移動することを抑制することができる。さらに、幅広の第1の環状部材は、いわゆるリング状(Oリングなど)に比べて、表裏が反転する(断面円形部分が転動する)ことによる移動も抑えられる。
上記のような構成の考案においては、さらに、弾性材料によって伸縮可能に設けられた環状部材であって、前記第1および第2の環状部材とともに部分的に連結されてなる第3の環状部材を備え、この第3の環状部材は、陰茎部の根元近傍に掛止され、前記第2の環状部材の付勢による第1の環状部材の移動を抑制する安定化部材であるように構成することができる。
上記構成によれば、第3の環状部材が陰茎部の根元近傍に掛止する状態で装着することができることとなり、第1の環状部材の装着(陰茎部の中央付近に装着)のみでは安定しない場合に、反対向きの付勢を受けて安定化させることができる。このような装着は、包皮が大きく移動するような状態である場合に、その移動を逆向きに付勢することで小さく限定的にするためである。このときの第3の環状部材の掛止の状態は、第1の環状部材と第3の環状部材との間に余裕のある包皮の一部に掛止させるものである。なお、第3の環状部材による掛止状態が安定しない場合は、医療用絆創膏などを使用し、被掛止領域を陰茎部の根元近傍に形成してもよい。
上記のような構成の考案においては、さらに、弾性材料によって伸縮可能に設けられた環状部材であって、前記第3の環状部材との間で部分的に連結された第4の環状部材を備え、この第4の環状部材は、陰茎部の根元近傍に装着されて、前記第3の環状部材とともに前記第2の環状部材の付勢による第1の環状部材の移動を抑制する安定化部材であるものとしてもよい。
上記構成の場合には、陰茎部の根元近傍において、第4の環状部材が装着されることから、第1の環状部材と同様に、陰茎部に対する装着状態を安定化させることができる。この第4の環状部材は、第3の環状部材と連結されるものであるから、第3の環状部材による陰茎部の根元近傍に対する掛止の状態を維持させることができる。この場合、第4の環状部材の装着は位置が安定的であるため、第3の環状部材は、陰茎部の一部に掛止されていなくても第1の環状部材に対して付勢力を与えることが可能となる。このように、第1および第4の両環状部材が陰茎部に対して安定的に装着されることにより、第2の環状部材によって掛止される包皮の一部(または包皮輪の近傍)に対し、適度な付勢を付与することができ、亀頭を包皮から露出させた状態が維持されることとなる。
上記構成の考案にあっては、前記第4の環状部材が、第1の環状部材と同じ幅および収縮率で構成され、陰茎部の根元近傍において該陰茎部の根元近傍に緩やかに狭着されるものであることが好ましい。これは、摩擦抵抗による移動の抑制の効果をえることと、表裏が反転する(断面円形部分が転動する)ことによる移動の抑制の効果を得るためである。
なお、上記各構成の考案においては、前記環状部材の全てがシリコーン樹脂製のゴムによって構成されることが好ましい。これは、シリコーン樹脂が医療用として汎用されるように、耐熱性および耐薬品性に優れているからであり、除菌または滅菌のために、薬品や熱湯などを使用することが可能となる。従って、使い捨てタイプでなく、除菌しながら継続して使用することができるものとなる。
また、上記各構成の考案においては、前記環状部材の連結部分が、それぞれ小径の環状連結部材によって連結されている構成としてもよい。すなわち、円環部材は、伸縮可能な材料で構成されるものであり、シリコーン樹脂などによって構成されるゴム材によって構成されることから、これらを相互に結束することによって連結することも可能であり、また同一材料を連結部において分岐させた構成でもよいが、個々に異なる大きさ、幅および材質によって各円環部材が構成される場合には、環状の連結部材(例えば連結リング等)によって連結させることにより、連結状態を安定させることができるものである。
本考案によれば、第1の環状部材によって(または第4の環状部材とともに)陰茎部に安定的に装着されることから、装着状態の変化を生じさせ難くなり、長時間かつ長期間の装着を可能にするものである。また、亀頭冠状溝に抵抗物を装着するものではないことから、下着との接触の機会を減少させ、陰茎部からの離脱を抑制することができる。さらに、包皮の一部(または包皮輪の近傍)は、第2の環状部材の掛止の状態によって、亀頭を包皮から露出させた状態を形成させるため、そのための引張り(第2の円環部材による付勢)の状態は、個々の利用者の状態に応じて調整が容易であり、仮に、包皮の一部(または包皮輪の近傍)が第2の円環部材から離脱しても、容易に復元させることができる。
本考案の第1の実施形態を示す説明図である。 本考案の第1の実施形態の使用態様を示す説明図である。 本考案の第1の実施形態の使用態様を示す説明図である。 本考案の第2の実施形態を示す説明図である。 本考案の第3の実施形態を示す説明図である。 本考案の実施形態の変形例を示す説明図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1(a)は、包皮安定保持具に係る第1の実施形態を示す図である。この図に示すように、本実施形態は、二つの環状部材1,2が相互に一箇所の連結位置3において環状連結部材30によって連結された構造となっており、一方の(第1の)環状部材1は、陰茎部の中間位置に装着される装着用部材であり、他方の(第2の)環状部材2は、亀頭冠状溝において包皮または包皮輪の近傍を掛止して緩やかに付勢する付勢用部材である。
これら双方の環状部材1,2は、シリコーン樹脂を使用したゴム製で構成され、いずれも伸縮可能であるが、両者1,2は、その機能上の観点から径および幅などを僅かに異ならせた構成としている。すなわち、第1の環状部材(装着用部材)1は、市販される一般的な輪ゴムに比較して幅広に設けられ、他方、第2の環状部材(付勢用部材)2は、一般的な輪ゴムと同じ程度の幅で構成されている。また、第1の環状部材(装着用部材)1の径は、第2の環状部材(付勢用部材)2の径に比較して、小さく構成されている。これは、第1の環状部材(装着用部材)1が、陰茎部に対して周方向に装着されるものであるのに対し、第2の環状部材(付勢用部材)2が、陰茎部に対して斜め方向に装着されるものであることによるものである。
上記のような構成により、装着用部材1は、陰茎部の周方向に装着した状態で広い面積において当接し、その摩擦抵抗によって移動が制限されることとなる。このときの装着状態は、包皮の表面に当接するものであるが、包皮の移動には連動するものであるが、包皮の表面を滑って移動することを抑えることができるものとしている。他方、付勢用部材2は、陰茎部に対して斜め方向に架け渡され、包皮の一部または包皮輪の近傍を掛止し得るようにしている。このときの装着状態は、装着用部材1との連結部から伸張された状態であり、その復元力によって付勢力が付与されるものである。また、付勢用部材2の幅を狭く構成することによって伸縮率(柔軟性)を装着用部材1よりも向上させるようにしている。これは、材質の変更によっても可能であるが、全体の断面積を小さくすることにより、弾性率(復元力)を弱くし、伸縮しやすくしているのである。弾性率(復元力)を弱くすることにより、付勢力は低下するが、緩やかな付勢力を作用させることに好適である。
ところで、上記のような二種類の環状部材1,2を連結するための環状連結部材30としては、図1(b)〜(d)に示すような構成を例示することができる。例えば、図1(b)に示す環状連結部材30bは、樹脂製の弾性材料を帯状に構成し、両端近傍を重複させ、その重複領域31bを相互に接着させる構成である。この場合、帯状の部材は、連結位置3において第1および第2の環状部材1,2を同時に巻き付けることで両者を連結することができる。また、図1(c)に示す環状連結部材30cは、樹脂製の非弾性材料(僅かに弾性変形可能な材料)によってリング状にし、両端32c,33cを対向させた構成である。さらに、図1(d)に示す環状連結部材30dは、同様に樹脂製の非弾性材料を螺旋状に形成した構成であり、螺旋状に隣接する円環部の間隙34dを通過させて、両環状部材1,2を環状連結部材30dに挿通させるようにしたものなどがある。これらは、環状連結部材30を両環状部材1,2とは別部材で構成したものである。
なお、連結位置3における連結方法としては、個別の環状連結部材3を用いる構成に限定されるものではなく、同一材料を使用するものであってもよい。例えば、図1(e)に示すように、円環状(または円筒状)の材料を二分するように切り裂いて二つの環状部材1,2を構成する際、完全に分割するのではなく一部を連続させたい状態で残存させてもよい。この場合には、図1(f)に示すように、連続する部分が連結位置3として機能することとなる。また、図1(g)に示すように、一方の環状部材(図は装着用部材部)1によって他方の(図は付勢用部材)2を結束する構成としてもよい。
次に、本実施形態の使用態様および使用方法について説明する。図2および図3は、本実施形態の装着状態を示す図であり、図2(a)は、本実施形態の斜視図であり、図2(b)は平面視における装着状態を、図2(c)は側面視における装着状態を示している。また、図3(a)は装着直後の状態を、図3(b)は包皮を掛止した状態を示している。
図2(a)〜(c)に示されるように、本実施形態は、上記のような構成であるから、使用に際しては、まず、二つの環状部材(装着用部材および付勢用部材)1,2に対して同時に陰茎部Aを挿通させる。このとき、環状部材1,2の連結位置3を陰茎部Aの下側(裏側)Abとし、装着用部材1を陰茎部Aのほぼ中央付近に装着し、その後、付勢用部材2を少し伸張させながら、その一部(連結位置3とは反対の部分)を亀頭冠状溝Bに移動させる。このとき、包皮を陰茎部Aの根元方向(図中矢印方向)へ後退させ、包皮輪が亀頭冠状溝Bまで(またはそれ以上に)人為的に移動させて亀頭Cを露出しておくことにより、付勢用部材2の一部を亀頭冠状溝Bに当接させることができる。
図3(a)に示されているように、包皮を人為的に後退させた状態で本実施形態を装着したのち、包皮または包皮輪に対する人為的な後退を止めることにより、当該包皮または包皮輪は、亀頭Cの方向へ戻ろうとするが、付勢用部材2の一部が亀頭冠状溝Bに配置されることから、この位置で包皮の一部(包皮輪の近傍)が、付勢用部材2によって掛止された状態で停止する。すなわち、付勢用部材2の付勢力と、包皮の戻ろうとする力とが均衡した状態となるのである。
ここで、包皮の一部(包皮輪の近傍)における付勢用部材2の掛止の状態は、図3(b)に示すように、包皮の一部(包皮輪の近傍)Dが、亀頭冠状溝Bにおいて、付勢用部材2を乗り越える状態となることによって掛止された状態となる。特に、包皮は、陰茎部Aの下側(裏側)Abにおいて、包皮小帯(または陰茎小帯)Eに繋がっており、この包皮小帯Eの近傍では包皮の可動域は狭くなっているが、この反対側(陰茎部Aの上側(表側))Aaでは可動域が広くなっている。そのため、付勢用部材2を陰茎部Aの上側(表側)Aaにおいて亀頭冠状溝Bに装着することにより、可動域の広い包皮の一部(包皮輪の近傍)Dを利用することにより、当該包皮の一部(包皮輪の近傍)Dを掛止させることが可能となるのである。
なお、仮性包茎の場合には、包皮によって亀頭のほぼ全体を覆うことができる状態であるため、包皮輪を亀頭冠状溝Bまで移動させる場合、包皮は亀頭を被覆するように戻ろうとする。そして、付勢用部材2を亀頭冠状溝Bに嵌め込んだ状態とすることにより、包皮の一部(包皮輪の近傍)Dは、その付勢用部材2を乗り越えようとすることから、付勢用部材3を部分的に乗り越えた包皮の一部(包皮輪の近傍)Dによって、包皮内板が付勢用部材3に接触した状態となるのである。このときの包皮の一部(包皮輪の近傍)Dが戻ろうとする方向は、付勢用部材2による付勢方向とは逆向きであり、両者の移動方向が均衡することにより、結果的に包皮の一部(包皮輪の近傍)Dが付勢用部材3によって掛止された状態となるのである。このように、戻る包皮の一部Dを亀頭冠状溝Bの近傍において留めることによって、包皮を安定的に保持することができるのである。
従って、成長期においては、上記のように亀頭Cを露出させておくことにより、仮性包茎の治療的効果が期待でき、成長後においては、半強制的に亀頭Cを露出させることにより、恥垢が溜まることを抑制して、衛生的な状態を維持させることができる。特に、付勢用部材3は、亀頭冠状溝Bにおいて装着されるものであるが、当該亀頭環状溝Bの全周に装着されるものではなく、包皮の可動域の広い陰茎部Aの上側(表側)Aaにおいてのみ包皮の一部(包皮輪の近傍)Dを掛止するため、掛止されている部分を除き、亀頭環状溝Bは露出し、恥垢の蓄積を抑えることができる。なお、陰茎部Aは、気温や生理的な現象等によって大きさが変化するものであるが、構成要素である装着用部材1および付勢用部材2は、いずれも伸縮性を有するため、勃起時を除けば、その変化に対応可能なものである。また、尿道の付近を強く押さえることがないため、装着した状態で排尿が可能である。ただし、装着用部材1が陰茎部Aに対して小径である場合は、尿道を押さえることとなる可能性があるため、適宜な径の装着用部材1を使用する必要がある。
次に、第2の実施形態について説明する。図4は、第2の実施形態を示すものであり、図4(a)は、本実施形態の全体を示し、図4(b)は装着状態を示している。本実施形態は図4(a)に示すように、第1および第2の環状部材1,2が連結される連結位置3において、さらに第3の環状部材4が連結されたものである。この第3の環状部材4は、図4(b)に示すように、陰茎部Aの根元部分Acの近傍に掛止されるものである。この第3の環状部材4による掛止は、前述の第2の環状部材(付勢用部材)2による掛止のように、包皮によって掛止される状態ではないことから、例えば医療用絆創膏などを陰茎部Aの根元部分Acに貼着することにより、当該医療用絆創膏によって掛止された状態とするのである。なお、第3の環状部材4の掛止は、第1の環状部材1と第3の環状部材4との間に余裕のある包皮の一部によって掛止させてもよい。
この第3の環状部材4は、基本的には第2の環状部材(付勢用部材)2と同様の構成となっており、その伸縮性によって付勢が可能なものである。この付勢力は、伸張された状態において、陰茎部Aの上側(表側)Aaにおいて、前述の医療用絆創膏によって掛止されることにより、第1の環状部材(装着用部材)1の装着状態を安定させるものである。すなわち、第2の環状部材(付勢用部材)2の付勢により、第1の環状部材(装着部材)1が陰茎部Aの前方に誘導されることに対し、その反対方向へ付勢することによって、第2の環状部材(付勢用部材)2の付勢との力を均衡させているのである。
上記のような構成により、一部において医療用絆創膏を使用する場合があるとしても、装着の状態において各環状部材1,2,4は、その装着状態が安定することとなる。特に、包皮が大きく移動するような状態である場合に、その移動を逆向きに付勢することで、その移動を限定的なものとなる。
次に、第3の実施形態について説明する。図5は、第3の実施形態を示すものであり、図5(a)は、本実施形態の全体を示し、図5(b)は装着状態を示している。本実施形態は図5(a)に示すように、前述の第2の実施形態において構成される第3の環状部材4との間で、さらに第4の環状部材5を連結されたものである。この第4の環状部材5は、第3の環状部材4の掛止状態を安定化させるための部材であり、第3の環状部材4が他の環状部材1,2と連結する連結位置3から離れた位置6において連結されるものである。すなわち、図5(b)に示すように、装着時においては、陰茎部Aの根元部分Acの周囲に装着され、第3の環状部材4を伸張した状態を維持させるものである。
上記のような構成により、第3の環状部材4は、医療用絆創膏などを使用することなく、伸張した状態で、その一部を陰茎部Aの根元部分Acに掛止させることができる。なお、この第4の環状部材5は、第1の環状部材(装着用部材)1と同様に、幅広かつ小径に構成されており、幅広とすることにより、包皮との摩擦抵抗による移動を抑制し、小径とすることにより陰茎部Aの周囲に装着したときの収縮性を向上させることができるものである。
本考案の実施形態は上記のとおりであるが、これは本考案の一例を示すものであり、本考案が上記の実施形態に限定される趣旨ではない。従って、上記実施形態を適宜変更することは可能である。例えば、それぞれの環状部材1,2,4,5の連結に際しては、環状連結部材30,30b,30c,30dを例示したが、その連結には、他の連結部材を使用してもよく、また、全てを結束によって連結してもよい。
結束により連結する場合において、第3の環状部材4を連結する形態では、図6(a)に示すように、第1の環状部材(装着部材)1によって、第2および第3の環状部材2,4とともにこれらを同時に結束させることができる。また、第4の環状部材5を第3の環状部材4に連結させる形態では、図6(b)に示すように、第4の環状部材5によって第3の環状部材4を結束させることができる。この場合、第3の環状部材4は、第1および第2の環状部材1,2との連結位置3とは異なる位置6において環状部材5と連結される必要があるため、環状連結部材を使用する場合に比較すれば、その連結位置6が固定され、使用時に環状連結部材の位置調整が不要となる。また、これらの環状連結部材または結束による連結に代えて、所定の位置で接着させることで連結させてもよく、また、図1(e)および(f)に例示するように、円環状(円筒状)材料を部分的に切り込み、一部を連続させたるように構成してもよい。
また、第4の環状部材5を設ける構成にあっては、第2の環状部材2にも同種の環状部材を連結することで、全体として対称な構成となる。この場合、例えば、図6(c)に示すように、第2の環状部材2との間において、他の環状部材(第4の環状部材5と同種の部材)7を連結することができる。この図による例示では環状連結部材30(図1参照)によって連結しているが、前述と同様に結束によって連結するなどの構成としてもよく、当該連結位置6は、第4の環状部材5の場合と同様に、第2の環状部材2が環状部材1に連結する連結位置3から離れたところに調整されるものである。なお、このように第2の環状部材2に連結された他の環状部材7は、中央の環状部材(第1の環状部材1)を中心として対称な状態であることから、最も外側に位置する環状部材5,7のいずれか一方を除去することにより、第3の実施形態と同じ構成とすることができる。さらに両方を除去すれば第2の実施形態と同じ構成にしてもよい。これらの除去を容易にするためには、環状連結部材30を切除可能な材料で構成するか、結束によって連結することが好ましい。また、除去することなく使用する場合には、例えば、当該環状部材7を亀頭冠状溝Bに沿って装着することもできる。このような使用により包皮の戻りを制限する効果が期待できるものである。
さらに、上記実施形態として示した各図において、各環状部材1,2,4,5,7は、いずれも断面略矩形(平板による環状体)としているが、少なくとも第2および第3の環状部材(付勢力を得るための部材)2,4は、断面形状を円形または楕円形としてもよい。すなわち、第1および第4の環状部材(装着用または安定用の部材)1,5は、包皮との摩擦抵抗による移動の抑制を目的としていることから、適度な面積で包皮に当接される必要があるものの、付勢力を得るための環状部材2,4は、掛止可能な状態であれば、その断面形状を任意な形状とすることができる。包皮との掛止のため、または医療用絆創膏の貼着のためには、適宜な平面部が必要であるとも考えられるが、陰茎部との当接により、特に付勢力が付与された状態において、陰茎部表面に対する違和感等を緩和させるために、断面形状が面取りされた曲線状としてもよい。
1 第1の環状部材(装着用部材)
2 第2の環状部材(付勢用部材)
3,6 連結位置
4 第3の環状部材
5 第4の環状部材
7 他の環状部材
30,30b,30c,30d 環状連結部材
31b 重複領域
32c,33c リング状の両端
34d 間隙
A 陰茎部
Aa 陰茎部の上側(表側)
Ab 陰茎部の下側(裏側)
Ac 陰茎部の根元部分
B 亀頭冠状溝
C 亀頭
D 包皮の一部(包皮輪の近傍)
E 包皮小帯(陰茎小帯)

Claims (7)

  1. 弾性材料によって伸縮可能に設けられた2つの環状部材を備え、該環状部材は、相互に部分的に連結されており、第1の環状部材は、陰茎部の中間位置に装着するための装着用部材であり、第2の環状部材は、亀頭冠状溝において包皮の一部または包皮輪の近傍を掛止しつつ該包皮の一部または包皮輪の近傍を陰茎部の根元方向へ緩やかに付勢するための付勢用部材であることを特徴とする包皮安定保持具。
  2. 前記第1の環状部材は、第2の環状部材に比較して幅広に構成され、かつ収縮率を小さくしてなるものであり、陰茎部が挿入された状態で該陰茎に緩やかに狭着されるものである請求項1に記載の包皮安定保持具。
  3. さらに、弾性材料によって伸縮可能に設けられた環状部材であって、前記第1および第2の環状部材とともに部分的に連結されてなる第3の環状部材を備え、この第3の環状部材は、陰茎部の根元近傍に掛止され、前記第2の環状部材の付勢による第1の環状部材の移動を抑制する安定化部材である請求項1または2に記載の包皮安定保持具。
  4. さらに、弾性材料によって伸縮可能に設けられた環状部材であって、前記第3の環状部材との間で部分的に連結された第4の環状部材を備え、この第4の環状部材は、陰茎部の根元近傍に装着されて、前記第3の環状部材とともに前記第2の環状部材の付勢による第1の環状部材の移動を抑制する安定化部材である請求項3に記載の包皮安定保持具。
  5. 前記第4の環状部材は、第1の環状部材と同じ幅および収縮率で構成され、陰茎部の根元近傍において該陰茎の根元近傍に緩やかに狭着されるものである請求項4に記載の包皮安定保持具。
  6. 前記環状部材の全てがシリコーン樹脂製のゴムによって構成されている請求項1ないし5のいずれかに記載の包皮安定保持具。
  7. 前記環状部材が連結される部分は、それぞれ小径の環状連結部材によって連結されている請求項1ないし6のいずれかに記載の包皮安定保持具。
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