JP3210641U - ケーブルの配線構造体 - Google Patents

Abstract

【課題】ケーブルの配線構造体を提供する。【解決手段】ケーブルの配線構造体１００は固定装置を有するパソコンに応用され、固定装置内にパソコン本体とスクリーンとを接続させるためのケーブルを固定させる。固定装置は、固定部材と、摩擦部材と、回転部材とを備える。固定部材は本体に固持され、摩擦部材は固定部材に固定され、回転部材はスクリーンに連結され、且つ固定部材と摩擦部材との間に覆設されると共に固定部材及び摩擦部材に対して回転を行う。ケーブルの配線構造体は第一固定部１０及び第二固定部２０を含む。第一固定部は回転部材に固定され、第一固定部には複数の係合フック１１が設置される。第二固定部は第一固定部の一側端から外に向けて一体成形で延伸されるように形成され、第二固定部には複数のフック２１及びケーブル整理溝部２２が設けられる。これにより、ケーブルが相互に隔離されて絡まらなくなり、他の部材とも摩擦しなくなり、ケーブルが適切に保護される。【選択図】図３

Description

本考案は、ケーブルの固定技術に関し、更に詳しくは、電子製品内部に応用されるケーブルの配線構造体に関する。

電子技術の急速な発展に伴い、各種の電子製品の付属品も追随して絶え間なく進化し、世代交代を重ねて処理速度を高め、より大量のデータを処理可能にするという需要を満たしている。但し、機能の増強は必ずしも体積の増大に繋がらず、むしろ反対に回路の集積化が加速し、これに伴って電子製品も小型化、軽量化、薄型化の趨勢を強めている。例えば、現在のノートパソコン、携帯電話、携帯情報端末（PDA）等は皆典型的な携帯に便利な小型電子製品である。

製造メーカーは電子製品の体積を積極的に縮小させており、このため、電子製品の内部空間も極度に圧縮されており、実際にレイアウトを行う上で困難が伴うようになった。ノートパソコンについて言えば、体積が圧縮されたため、ノートパソコン内部のケーブルの収納も、より合理的に配置しなければ空間を有効に縮小できず、且つ他の電子素子の装設もよりスムーズにして、内部のケーブルが混雑して他の電子素子の装設や放熱に影響を与えないようにしなければならなかった。

ノートパソコン内部には通常ケーブルが設置され、電源ソケット及び回路基板上の中央処理装置に電気的に接続させるために使用され、またはケーブルは他の電子素子に電気的に接続させるために使用される。しかしながら、あるケーブルは径が大きく、ノートパソコン内部に適切に配設させるのが難しかった。また、ノートパソコンは小さく薄く軽いという特性を有するため、厚さを考慮し、ノートパソコン内部の空間が制限されており、現在のノートパソコンにはケーブルの配線構造体を設置させるための余分な空間はなかった。このため、ケーブルが適切に配置されず、ノートパソコン内部のケーブルが乱雑に配置されており、同時に、ケーブルが乱雑であるため、ケーブルがノートパソコン内部に設置される際に曲がったり突起したりしてしまった。これが他の部材の装設にも影響を与え、各部材の装設が難しくなり、最終的には装設にかかる時間が増し、全体的なコストも増加した。

そこで、本考案者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、ケーブルを適切に固定させ、ケーブルがノートパソコン内部にきれいに設置されるケーブルの配線構造体が上記問題を解決できることを見出した。

本考案は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、本考案の主な目的は、ケーブルの配線構造体を提供することである。すなわち、従来の技術に存在する欠点に対し、ケーブルをきれいに収納可能なケーブルの配線構造体を提供する。

上述した課題を解決し、上記目的を達成するための本考案では、本考案に係るケーブルの配線構造体は、固定装置を有するパソコンに応用され、固定装置内にパソコン本体とスクリーンとを接続させるためのケーブルを固定させる。前記固定装置は、固定部材と、摩擦部材と、回転部材とを備え、固定部材は前記本体に固持され、摩擦部材は固定部材に固定され、回転部材は前記スクリーンに連結され、且つ固定部材と摩擦部材との間に覆設されると共に固定部材及び摩擦部材に対して回転を行う。前記ケーブルの配線構造体は第一固定部及び第二固定部を含む。第一固定部は回転部材に固定され、第一固定部には複数の係合フックが設置される。第二固定部は、第一固定部の一側端から外に向けて一体成形で延伸されるように形成され、第二固定部には複数の係合フック及びケーブル整理溝部が設けられる。

上述したように、本考案に係るケーブルの配線構造体は第一固定部及び第二固定部を備える。第一固定部には複数の係合フックが設置され、各２つの係合フックが対応し合うように設置されることにより収納空間が形成され、収納空間はケーブルを収納させると共に固定させるために用いられる。第二固定部は第一固定部の一側端から外に向けて一体成形で延伸されるように形成され、第二固定部には複数のフック及びケーブル整理溝部が設けられる。ケーブルは収納空間、フック、及びケーブル整理溝部により相互に隔離されて絡まらなくなり、他の部材とも摩擦しなくなり、ケーブルが適切に保護される。

本考案に係るケーブルの配線構造体及び固定装置の結合を説明する外観斜視図である。 図１に示すケーブルの配線構造体の固定装置を説明する外観斜視図である。 図１に示すケーブルの配線構造体を説明する外観斜視図である。 図３に示すケーブルの配線構造体の固定装置を他の角度から見た外観斜視図である。

以下、図面を参照して本発明に係るケーブルの配線構造体の実施形態について説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本考案の必須要件であるとは限らない。

実施形態

以下、本考案の実施形態について、図１乃至図４を参照しながら説明する。本考案に係るケーブルの配線構造体１００は、固定装置２００を有するパソコンに応用され、固定装置２００内にパソコン本体とスクリーンとを接続させるためのケーブル３００を固定させる。前記固定装置２００は、固定部材２０１と、摩擦部材２０２と、回転部材２０３とを備え、固定部材２０１は前記本体に固持され、摩擦部材２０２は固定部材２０１に固定され、回転部材２０３は前記スクリーンに連結され、且つ固定部材２０１と摩擦部材２０２との間に覆設されると共に固定部材２０１及び摩擦部材２０２に対して回転を行う。スクリーンは異なる角度に回転できるため、異なる角度の視角を提供する。前記ケーブルの配線構造体１００は第一固定部１０及び第二固定部２０を含む。

前記第一固定部１０は回転部材２０３に固定され、第一固定部１０には複数の係合フック１１が設置され、各２つの係合フック１１が対応し合うように設置されることにより収納空間１２が形成され、収納空間１２はケーブル３００を収納させると共に固定させるために用いられる。具体的には、本実施形態では、第一固定部１０は環状を呈し、但しこれに限られず、第一固定部１０は固定部材２０１、摩擦部材２０２、及び回転部材２０３の中部に収納され、且つ固定部材２０１、摩擦部材２０２、及び回転部材２０３と同軸心で回転を行う。第一固定部１０の周縁の中部には外に向けて延伸されるようにエッジ部１３が形成される。環状の第一固定部１０の内側には前記複数の係合フック１１が設置され、各２つの係合フック１１が対応し合うように設置されることにより前記収納空間１２が形成され、収納空間１２はケーブル３００を収納させると共に固定させるために用いられる。環状の第一固定部１０の外側には外に向けて突出する縦方向の複数の凸部１４が設けられ、第一固定部１０の外側の下端に近接する箇所には周縁に沿って外に向けて凸設される係合部１５が設けられる。第一固定部１０には下端から上に向けて縦方向に複数の溝部１６が開設される。回転部材２０３は溝部１６内に固持され、これにより第一固定部１０が回転部材２０３に固定される。

また、前記第二固定部２０は第一固定部１０の一側端から外に向けて一体成形で延伸されるように形成され、第二固定部２０には複数のフック２１及びケーブル整理溝部２２が設けられる。具体的には、本実施形態では、第二固定部２０は扇形状を呈し、但しこれに限定されず、第二固定部２０は径方向に沿って前記複数のケーブル整理溝部２２が設けられ、ケーブル整理溝部２２の中部にはケーブル整理溝部２２に対応する前記フック２１が設置される。

図１乃至図４を参照すれば、本考案のケーブルの配線構造体１００は固定部材２０１に装設され、固定部材２０１は本体に固持され、回転部材２０３はスクリーンに連結され、摩擦部材２０２は固定部材２０１に固定され、回転部材２０３は固定部材２０１と摩擦部材２０２との間に収納されると共に固定部材２０１、摩擦部材２０２、及び回転部材２０３と同軸心で回転を行う。第一固定部１０は固定部材２０１、摩擦部材２０２、及び回転部材２０３の中部に収納され、固定部材２０１、摩擦部材２０２、及び回転部材２０３は第一固定部１０のエッジ部１３と係合部１５との間に固持され、エッジ部１３の下表面及び第二固定部２０の下表面は摩擦部材２０２に接触させる。回転部材２０２が溝部１６内に固持されることにより第一固定部１０が回転部材２０３に固定され、これによりケーブルの配線構造体１００がスクリーンの回転に従って回転を行う。凸部１４は回転時に固定部材２０１と適切に摩擦させるために用いられ、滑る現象の発生を防止させる。パソコン本体とスクリーンとを接続させるケーブル３００は対応する収納空間１２及びケーブル整理溝部２２内に収納され、フック２１はケーブル３００をケーブル整理溝部２２内により安定的に固持させるために使用される。これにより、ケーブル３００が相互に隔離されて絡まらなくなり、且つケーブルの配線構造体１００がスクリーンの回転に追随して回転を行い、ケーブル３００が他の部材と摩擦しなくなり、こうしてケーブル３００が保護される。

上述したように、本考案のケーブルの配線構造体１００は、第一固定部１０及び第二固定部２０を備え、第一固定部１０には複数の係合フック１１が設置され、各２つの係合フック１１が対応し合うように設置されることにより収納空間１２が形成され、収納空間１２はケーブル３００を収納させると共に固定させるために用いられる。第二固定部２０は第一固定部１０の一側端から外に向けて一体成形で延伸されるように形成され、第二固定部２０には複数のフック２１及びケーブル整理溝部２２が設けられる。ケーブル３００は収納空間１２、フック２１、及びケーブル整理溝部２２により相互に隔離されて絡まらなくなり、他の部材とも摩擦しなくなり、これによりケーブル３００が適切に保護される。

本考案は前述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。

１００ ケーブルの配線構造体
１０ 第一固定部
１１ 係合フック
１２ 収納空間
１３ エッジ部
１４ 凸部
１５ 係合部
１６ 溝部
２０ 第二固定部
２１ フック
２２ ケーブル整理溝部
２００ 固定装置
２０１ 固定部材
２０２ 摩擦部材
２０３ 回転部材
３００ ケーブル

Claims (9)

1. 固定装置を有するパソコンに応用され、固定装置内にパソコン本体とスクリーンとを接続させるためのケーブルを固定させ、前記固定装置は固定部材と、摩擦部材と、回転部材とを含み、固定部材は前記本体に固持され、摩擦部材は固定部材に固定され、回転部材は前記スクリーンに連結され、且つ固定部材と摩擦部材との間に覆設されると共に固定部材及び摩擦部材に対して回転を行うケーブルの配線構造体であって、
   回転部材に固定され、且つ複数の係合フックが設置される第一固定部と、
   第一固定部の一側端から外に向けて一体成形で延伸されるように形成され、且つ複数のフック及びケーブル整理溝部が設けられる第二固定部とを少なくとも備えることを特徴とするケーブルの配線構造体。
2. 前記第一固定部には下端から上に向けて縦方向に複数の溝部が開設され、回転部材は溝部内に固持され、第一固定部が回転部材に固定されることを特徴とする、請求項１に記載のケーブルの配線構造体。
3. 前記第一固定部は固定部材、摩擦部材、及び回転部材の中部に収納され、且つ固定部材、摩擦部材、及び回転部材と同軸心で回転を行い、第一固定部の周縁の中部には外に向け延伸されるようにエッジ部が形成され、第一固定部の外側の下端に近接する箇所には周縁に沿って外に向けて凸設される係合部が設けられ、固定部材、摩擦部材、及び回転部材は第一固定部のエッジ部と係合部との間に固持されることを特徴とする、請求項１に記載のケーブルの配線構造体。
4. 前記エッジ部の下表面及び第二固定部の下表面は摩擦部材に接触させることを特徴とする、請求項３に記載のケーブルの配線構造体。
5. 前記第一固定部の内側には前記複数の係合フックが設置され、各２つの係合フックが対応し合うように設置されることにより収納空間が形成され、収納空間はケーブルを収納させると共に固定させるために用いられることを特徴とする、請求項１に記載のケーブルの配線構造体。
6. 前記第一固定部の外側には外に向けて突出される縦方向の複数の凸部が設けられることを特徴とする、請求項１に記載のケーブルの配線構造体。
7. 前記第一固定部は環状を呈することを特徴とする、請求項１に記載のケーブルの配線構造体。
8. 前記第二固定部には径方向に沿って複数のケーブル整理溝部が設けられ、ケーブル整理溝部の中部にはケーブル整理溝部に対応するフックが設置されることを特徴とする、請求項１に記載のケーブルの配線構造体。
9. 前記第二固定部は扇形状を呈することを特徴とする、請求項１に記載のケーブルの配線構造体。