JP3210549U - 溶接不要な打ち抜き引張網板 - Google Patents
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Abstract
【課題】金属材料からなる網板本体を含む溶接不要な打ち抜き引張網板を提供する。【解決手段】網板本体の中央部は打ち抜き引張によって成型される網11であり、網11にはいくつかの均一に分布するグリッド孔111が打ち抜き成型され、グリッド孔111は網11を貫通しており、網板本体の両側には枠12がそれぞれ保有され、網板本体における一方の枠12の外側には第1装着部33が、網板本体における他方の枠12の外側には第2装着部34が設けられ、網板本体の中央部における網11と、網板本体両側の枠12、第1装着部33及び第2装着部34とは、溶接不要な一体成型構造とされる。また、溶接不要となるため、環境配慮型となり、打ち抜き引張箇所に屑が発生することがない。更には、生産効率が高く、省材料化されるほか、低コスト且つ組み立てが容易となる。【選択図】図5
Description
本考案は網板の技術分野に関し、更に具体的には、溶接不要な打ち抜き引張網板に関する。
現在市販されている収納ラックは実に多種多様であるが、大まかにいえば、解体が容易でない固定式と解体が容易な組立式等に分けられる。このうち、解体が容易な組立式収納ラックには、保管や搬送がしやすいとの利点がある。
従来の組立式収納ラックは、一般的にホルダと網板を含み、網板が層ごとにホルダに架設される。当該網板は、主として枠と網を溶接してなるが、従来の網板には次のような瑕疵があった。
1.網板をフレームに組み付けにくい。
2.網板の溶接箇所が多すぎるため構造上の安定性に劣り、環境にも配慮されていない。
3.網板の溶接に長時間を要するため、生産効率が悪いほか、材料の無駄が発生し、コストも高騰する。
1.網板をフレームに組み付けにくい。
2.網板の溶接箇所が多すぎるため構造上の安定性に劣り、環境にも配慮されていない。
3.網板の溶接に長時間を要するため、生産効率が悪いほか、材料の無駄が発生し、コストも高騰する。
本考案は、従来技術における上記の瑕疵を解消するために、組み立てやすく、構造が安定しており、環境配慮型であるほか、打ち抜き引張箇所に屑が発生せず、生産効率が高く、省材料化され、且つ低コストである溶接不要な打ち抜き引張網板を提供することを目的する。
上記の目的を実現するために、本考案は以下の技術方案を提供する。即ち、金属材料からなる網板本体を含む溶接不要な打ち抜き引張網板であって、前記網板本体の中央部は打ち抜き引張によって成型される網であり、前記網にはいくつかの均一に分布するグリッド孔が打ち抜き成型され、前記グリッド孔は前記網を貫通しており、前記網板本体の両側には枠がそれぞれ保有され、前記網板本体における一方の枠の外側には第1装着部が、前記網板本体における他方の枠の外側には第2装着部が設けられ、前記網板本体の中央部の網と、前記網板本体両側の枠、第1装着部及び第2装着部とは、溶接不要な一体成型構造とされる。
好ましい実施形態として、前記第1装着部と前記第2装着部は、各々が対応する枠の外側辺からそれぞれ屈曲して成型される。
好ましい実施形態として、前記第1装着部と前記第2装着部は、各々が対応する枠に対してそれぞれ直立するよう設けられ、断面形状がそれぞれ「I」字形状である。
好ましい実施形態として、前記第1装着部と前記第2装着部はそれぞれフック構造とされ、断面形状がそれぞれ「∩」字形状である。
好ましい実施形態として、前記第1装着部が枠に対して直立するよう設けられ、断面形状が「I」字形状とされる一方、前記第2装着部はフック構造とされ、断面形状が「∩」字形状とされる。
好ましい実施形態として、前記第1装着部と前記第2装着部は、同一方向に設けられるか、或いは逆方向に設けられる。
好ましい実施形態として、前記グリッド孔は菱形である。
従来技術と比較して、本考案は以下の有益な効果を有する。
本考案の網板本体の中央部は打ち抜き引張によって成型される網であり、網にはいくつかの均一に分布するグリッド孔が打ち抜き成型され、グリッド孔は網を貫通しており、網板本体の両側には枠が保有され、網板本体における一方の枠の外側には第1装着部が、網板本体における他方の枠の外側には第2装着部が設けられ、網板本体の網と枠、第1装着部及び第2装着部とは、溶接不要な一体成型構造とされる。当該構造は安定しており、環境配慮型であるほか、打ち抜き引張箇所に屑が発生することがない。また、生産効率が高く、省材料化されるほか、低コスト且つ組み立てが容易となる。よって、迅速にフレームに組み付けて収納ラックとすることが可能である。
本考案の実施例又は従来技術における技術方案をより明確に説明するために、以下に、実施例又は従来技術の記載において使用を要する図面について簡単に説明する。なお、以下に記載する図面は本考案の実施例の一部であって、当業者であれば、創造的労働を要さないことを前提に、これら図面から更に他の図面を取得可能であることはいうまでもない。
本考案の実施例の目的、技術方案及び利点をより明らかにするために、以下では、本考案の実施例にかかる図面を組み合わせて、本考案の実施例における技術方案について明確且つ完全に記載する。なお、記載する実施例は本考案の実施例の一部であって、実施例の全てでないことはいうまでもない。また、本考案の実施例に基づいて、当業者が創造的労働を実施しないことを前提に取得したその他あらゆる実施例は、いずれも本考案の保護の範囲に属する。
実施例1
図1を参照して、本考案の実施例1は、網板本体1を含む溶接不要な打ち抜き引張網板を提供する。前記網板本体1は、例えばステンレス、鉄等の金属材料からなる。
図1を参照して、本考案の実施例1は、網板本体1を含む溶接不要な打ち抜き引張網板を提供する。前記網板本体1は、例えばステンレス、鉄等の金属材料からなる。
具体的には、前記網板本体1の中央部は打ち抜き引張によって成型される網11であり、当該網11にはいくつかの均一に分布するグリッド孔111が開設されている。各グリッド孔111は網11を貫通している。好ましくは、本実施例において、当該グリッド孔111は菱形である。なお、当該グリッド孔111は本実施例に限定されず、実際の必要性に応じて円形、六角形等の異なる形状としてもよいことはいうまでもない。
前記網板本体1の両側には枠12がそれぞれ保有されており、網板本体1における一方の枠12の外側には第1装着部が、網板本体1における他方の枠12の外側には第2装着部が設けられている。第1装着部と第2装着部によって、網板と収納ラックのフレームとの組み付けが容易となる。網板本体1の中央部の網11と、網板本体1両側の枠12、第1装着部及び第2装着部とは、溶接不要な一体成型構造とされる。
具体的実施にあたり、第1装着部と第2装着部は、各々が対応する枠の外側辺からそれぞれ屈曲して成型される。図2に示すように、本実施例において、第1装着部13と第2装着部14は、各々が対応する枠12に対してそれぞれ直立するよう設けられ、断面形状がそれぞれ「I」字形状とされる。第1装着部13と第2装着部14は、同一方向に設けられている。
図3及び図4に示すように、他の実施例において、第1装着部23と第2装着部24は逆方向に設けられてもよい。即ち、両者の方向が互いに反対方向であってもよい。
実施例2
図5及び図6を参照して、本考案の実施例2は、溶接不要な打ち抜き引張網板を提供する。本実施例2で述べる打ち抜き引張網板は、上記実施例1で述べた打ち抜き引張網板と大部分の構造において共通しているため、共通部分については詳述しない。本実施例2の打ち抜き引張網板は、第1装着部33と第2装着部34がそれぞれフック構造とされ、断面形状がそれぞれ「∩」字形状であるとの点において異なる。
図5及び図6を参照して、本考案の実施例2は、溶接不要な打ち抜き引張網板を提供する。本実施例2で述べる打ち抜き引張網板は、上記実施例1で述べた打ち抜き引張網板と大部分の構造において共通しているため、共通部分については詳述しない。本実施例2の打ち抜き引張網板は、第1装着部33と第2装着部34がそれぞれフック構造とされ、断面形状がそれぞれ「∩」字形状であるとの点において異なる。
実施例3
図7及び図8を参照して、本考案の実施例3は、溶接不要な打ち抜き引張網板を提供する。本実施例3で述べる打ち抜き引張網板は、上記実施例1で述べた打ち抜き引張網板と大部分の構造において共通しているため、共通部分については詳述しない。本実施例3の打ち抜き引張網板は、第1装着部44が枠12に対して直立するよう設けられ、断面形状が「I」字形状とされる一方、第2装着部43はフック構造とされ、断面形状が「∩」字形状とされる。
図7及び図8を参照して、本考案の実施例3は、溶接不要な打ち抜き引張網板を提供する。本実施例3で述べる打ち抜き引張網板は、上記実施例1で述べた打ち抜き引張網板と大部分の構造において共通しているため、共通部分については詳述しない。本実施例3の打ち抜き引張網板は、第1装着部44が枠12に対して直立するよう設けられ、断面形状が「I」字形状とされる一方、第2装着部43はフック構造とされ、断面形状が「∩」字形状とされる。
図9及び図10に示すように、他の実施例において、第1装着部54と第2装着部53は逆方向に設けられてもよい。即ち、両者の方向が互いに反対方向であってもよい。
なお、上述した装着部は混合して組み合わせることが可能である。また、本考案で述べた装着部は上記実施例に限定されず、実際の必要性に応じて変形させてもよいことはいうまでもない。
以上述べたように、本考案によれば構造が安定する。また、溶接不要であることから環境配慮型となり、打ち抜き引張箇所に屑が発生することがない。更には、生産効率が高く、省材料化されるほか、低コスト且つ組み立てが容易となる。よって、迅速にフレームに組み付けて、収納ラックとすることが可能である。
上記実施例は本考案における好ましい実施形態である。ただし、本考案の実施形態は上記実施例に限定されず、本考案の主旨及び原理を逸脱せずに行われるその他の変形、補足、代替、組み合わせ、簡略化はいずれも等価の置換とみなされ、本考案の保護の範囲に含まれる。
Claims (7)
- 金属材料からなる網板本体を含む溶接不要な打ち抜き引張網板であって、
前記網板本体の中央部は打ち抜き引張によって成型される網であり、前記網にはいくつかの均一に分布するグリッド孔が打ち抜き成型され、前記グリッド孔は前記網を貫通しており、前記網板本体の両側には枠がそれぞれ保有され、前記網板本体における一方の枠の外側には第1装着部が、前記網板本体における他方の枠の外側には第2装着部が設けられ、前記網板本体の中央部の網と、前記網板本体両側の枠、第1装着部及び第2装着部とは、溶接不要な一体成型構造とされることを特徴とする溶接不要な打ち抜き引張網板。 - 前記第1装着部と前記第2装着部は、各々が対応する枠の外側辺からそれぞれ屈曲して成型されることを特徴とする請求項1記載の溶接不要な打ち抜き引張網板。
- 前記第1装着部と前記第2装着部は、各々が対応する枠に対してそれぞれ直立するよう設けられ、断面形状がそれぞれ「I」字形状であることを特徴とする請求項2記載の溶接不要な打ち抜き引張網板。
- 前記第1装着部と前記第2装着部はそれぞれフック構造とされ、断面形状がそれぞれ「∩」字形状であることを特徴とする請求項2記載の溶接不要な打ち抜き引張網板。
- 前記第1装着部が枠に対して直立するよう設けられ、断面形状が「I」字形状とされる一方、前記第2装着部はフック構造とされ、断面形状が「∩」字形状とされることを特徴とする請求項2記載の溶接不要な打ち抜き引張網板。
- 前記第1装着部と前記第2装着部は、同一方向に設けられるか、或いは逆方向に設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の溶接不要な打ち抜き引張網板。
- 前記グリッド孔は、菱形であることを特徴とする請求項1記載の溶接不要な打ち抜き引張網板。
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