JP3210509B2 - 車載用オーディオ装置 - Google Patents

車載用オーディオ装置

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JP3210509B2
JP3210509B2 JP31649693A JP31649693A JP3210509B2 JP 3210509 B2 JP3210509 B2 JP 3210509B2 JP 31649693 A JP31649693 A JP 31649693A JP 31649693 A JP31649693 A JP 31649693A JP 3210509 B2 JP3210509 B2 JP 3210509B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車載用オーディオ装置に
係り、特にオーディオ聴取中でも会話を円滑に行うこと
のできるようにした車載用オーディオ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の車載用オーディオ装置は、CD、
DAT、MD、DCC等のディジタルオーディオソース
による高音質化、ハイパワーアンプによる大音量化が進
んでおり、ホームオーディオに匹敵するシステムとなっ
ている。そして、スピーカもフロント側に左右1組、リ
ア側に左右1組設置されるのが通例となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな車載用オーディオ装置の充実に伴い、音量を大きく
しても歪みなく音響再生できることから、音量を大きく
して音楽を聴取する傾向があり、何人かが同乗中に音楽
を流していると、自分の近くのスピーカ出力が大き過ぎ
て他の乗員が話かけてきても聞こえず、会話できない場
合がある。この場合、オーディオ音量を下げれば会話で
きるようになるが、今度は、音楽が聞き取り難くなって
しまう。以上から本発明の目的は、オーディオ聴取中で
も会話を円滑に行える車載用オーディオ装置を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明におい
ては、乗員の発話及び発話したのがどの座席の乗員かを
識別する識別手段と、識別手段で或る乗員の発話が識別
されたとき、発話中の乗員以外の乗員近くのスピーカ出
力レベルを低下させる出力レベル低下手段とを設けたこ
とにより達成される。
【0005】
【作用】本発明によれば、乗員の発話及び発話したのが
どの座席の乗員かを識別し、識別した発話中の乗員以外
の乗員近くのスピーカ出力レベルを低下させる。これに
より、誰かが発話したとき、他の乗員は近くのスピーカ
出力が下がるので、容易に発話された音声を聞くことが
でき、オーディオ聴取中でもオーディオ音量を下げる操
作をしなくても円滑に会話を行うことができる。また、
会話が中断しているときは本来の音量により音楽を十分
に満喫することができ、会話中でも、発話している乗員
は近くのスピーカ出力が下がらないので音楽を良好に聞
き取ることができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係わる車載用オー
ディオ装置の全体構成図である。図において、1はヘッ
ドユニットであり、本実施例ではCD等のディジタルオ
ーディオソースから再生した左右2チャンネルのディジ
タルオーディオ信号を出力するものとする。2a,2b
はチャンネル別に音量調整を行うボリューム回路(VO
L)であり、後述する制御部による音量制御を受けて例
えば1dB単位で音量を増減する。ボリューム回路2
a,2bはディジタル領域で音量調整を行う。3は音量
可変操作等を行う操作部、4は操作部での音量可変操作
に従い可変するボリュームデータを各ボリューム回路2
a,2bに出力し、ボリュームデータの示す音量に設定
させる。
【0007】5aと5bはボリューム回路2aの出力側
が2系統に分岐されたあと設けられた減衰率可変の減衰
器、5cと5dはボリューム回路2aの出力側が2系統
に分岐されたあと設けられた減衰率可変の減衰器であ
る。これらの減衰器5a〜5dは後述する出力レベル低
下部の制御を受けて、個別に減衰率を0dB(減衰無
し)に設定したり、減衰率を−14dBに設定したりす
る。6a〜6dは各減衰器の出力側に個別に設けられた
D/A変換器、7a〜7dは各D/A変換器の出力側に
設けられた電力増幅器(AMP)、8aは電力増幅器7
aの出力側に設けられたフロントLチャンネルのスピー
カ、8bは電力増幅器7bの出力側に設けられたリアL
チャンネルのスピーカ、8cは電力増幅器7cの出力側
に設けられたフロントRチャンネルのスピーカ、8dは
電力増幅器7dの出力側に設けられたリアRチャンネル
のスピーカであり、図1の右下に示す如く、車両9の中
の前後所定箇所に設置されている。なお、車両9は4人
乗りであり、座席別の乗員をA〜Dで区別する。
【0008】10a〜10dは、各乗員の目の前に個別
に設置されて、各乗員A〜Dの発話を個別にキャッチす
るため鋭い指向性を有するマイク、11a〜11dはマ
イク別にマイク出力を増幅するマイクアンプ、12a〜
12dは各マイクアンプ出力を個別にA/D変換するA
/D変換器、13a〜13dは各A/D変換器の出力側
に個別に設けられてロードノイズ成分が含まれる300Hz
以下をカットするHPFである。
【0009】14は減衰器5a〜5dの出力と、各HP
Fの出力から乗員の発話及びどの座席の乗員が発話した
かを識別する識別部であり、具体的には図2に示す如く
構成されている。図2において、15a〜15dは各減
衰器の出力別に300Hz 以下をカットするHPFであり、
HPF13a〜13dに対応して設けられている。16
a〜16dは相関度検査部であり、マイク別に、減衰器
15a〜15dの出力から予測したマイク入力と、実際
のマイク入力の間の相関度を検査する。相関度検査部1
6a〜16dは同様に構成されており、この内、16a
について説明すると、17aは減衰器15aから出力さ
れたLチャンネルオーディオ信号がスピーカ8aを介し
てマイク10aに到達するまでに要する時間分だけ遅延
させる遅延回路(DL)、17bは減衰器15bから出
力されたLチャンネルオーディオ信号がスピーカ8bを
介してマイク10aに到達するまでに要する時間分だけ
遅延させる遅延回路、17cは減衰器15cから出力さ
れたRチャンネルオーディオ信号がスピーカ8cを介し
てマイク10aに到達するまでに要する時間分だけ遅延
させる遅延回路、17dは減衰器15dから出力された
Rチャンネルオーディオ信号がスピーカ8dを介してマ
イク10aに到達するまでに要する時間分だけ遅延させ
る遅延回路である。
【0010】18a〜18dは遅延回路17a〜17d
の各出力を、スピーカ8a〜8dとマイク10aの間の
距離の2乗に反比例するようにレベルを落とすレベル調
整回路、19はレベル調整回路18a〜18dの出力を
加算して、マイク10aに関する予測マイク入力信号を
作成する加算器、20と21は各々サンプルクロックに
基づき予測マイク入力信号に対するラッチ動作を行う縦
列2段構成のラッチ回路であり、ラッチ回路20から今
回のサンプルデータが出力され、ラッチ回路21から前
回のサンプルデータが出力される。22は比較回路であ
り、図3(1)に示す如く、ラッチ回路21でラッチさ
れた前回のサンプルデータを基準にしてラッチ回路20
でラッチされた今回のサンプルデータが同じか大きいと
き「1」を出力し、今回のサンプルデータが小さいとき
「0」を出力する。これにより、予測マイク入力信号が
増大傾向にあるとき、各サンプルクロック毎に比較回路
22は「1」を出力し、逆に、予測マイク入力信号が減
少傾向にあるとき各サンプルクロック毎に比較回路22
は「0」を出力する。
【0011】23と24は各々サンプルクロックに基づ
き実際のマイク入力信号(HPF13aの出力信号)に
対するラッチ動作を行う縦列2段構成のラッチ回路であ
り、ラッチ回路23から今回のサンプルデータが出力さ
れ、ラッチ回路24から前回のサンプルデータが出力さ
れる。25は比較回路であり、図3(1)に示す如く、
ラッチ回路24でラッチされた前回のサンプルデータを
基準にしてラッチ回路23でラッチされた今回のサンプ
ルデータが同じか大きいとき「1」を出力し、今回のサ
ンプルデータが小さいとき「0」を出力する。これによ
り、実際のマイク入力信号が増大傾向にあるとき、各サ
ンプルクロック毎に比較回路25は「1」を出力し、逆
に、実際のマイク入力信号が減少傾向にあるとき各サン
プルクロック毎に比較回路22は「0」を出力する。
【0012】26は比較回路22の出力と比較回路25
の出力をサンプルクロック毎に比較し、一致していると
き「1」、不一致のとき「0」を出力する比較回路、2
7はサンプルクロックに基づき比較回路27の出力が
「0」となった回数を計数するカウンタであり、或るタ
イミングで計数値を零としてから所定の一定期間(例え
ば、1万サンプル分)経過すると、計数値を後述する判
定部へ出力するとともに、再び、計数値を零として計数
を再開するようになっている。カウンタ27が計数値を
出力したとき、該計数値が小さいときは、マイク10a
に関して予測マイク入力信号と実際のマイク入力信号の
間の相関度が大きいことを示し、当該計数値が大きいと
きは相関度が小さいことを示す。乗員Aが発話していな
ければ、相関度は大きい筈であり、乗員Aが発話してい
れば相関度は小さい筈であるから、計数値を所定の基準
値(例えばカウンタ27の計数期間を1万サンプル分と
したとき基準値を5000とする)と比較することで、乗員
Aの発話の有無を判定することができる(図3(2)参
照)。
【0013】相関度検査部16aはマイク10aに関し
て以上の如く構成されているが、他の相関度検査部16
b〜16dについてもマイク10b〜10dに関して、
相関度検査部16aと同様に構成されており、各々に設
けられたカウンタが一定期間経過する毎に予測マイク入
力信号と実際のマイク入力信号の間の相関度を示す計数
値を出力する。28は各相関度検査部16a〜16dか
らカウンタの計数値を入力して、乗員の発話の有無と、
発話があったとき、どの座席の乗員か判定する判定部で
ある。具体的には、各相関度検査部16a〜16dから
入力したカウンタの計数値を個別に所定の基準値と比較
し、いずれも基準値を下回っているときはだれも発話し
ていないと判定し、いずれか1つが基準値を上回ってい
るとき、例えば、相関度検査部16aが上回っていると
き、対応する乗員Aが発話していると判定する。若し、
同時に複数の計数値が基準値を上回っているとき、最も
計数値の大きい相関度検査部16aに対応する乗員一人
が発話していると判定する。判定結果は、後述する合成
部29へ出力する。
【0014】図1に戻って、29は識別部14での識別
結果(判定部28での判定結果)に基づき、発話者がい
る場合に、発話者以外の乗員近くの各スピーカ出力レベ
ルを一定量低下させる出力レベル低下部である。この
内、30は制御部であり、識別部14から入力した識別
結果に基づき、だれも発話者がいないと判定されている
ときは、全ての減衰器15a〜15dの減衰率を0dB
に設定させ、乗員Aが発話していると判定されたとき
は、減衰器15b〜15dの減衰率を−14dBに設定
させるとともに減衰器15aの減衰率を0dBに設定さ
せ、乗員Bが発話していると判定されたときは、減衰器
15a、15c、15dに対しては減衰率を−14dB
に設定させるとともに減衰器15bの減衰率を0dBに
設定させる。乗員Cが発話していると判定されたとき
は、減衰器15a、15b、15dに対しては減衰率を
−14dBに設定させるとともに減衰器15cの減衰率
を0dBに設定させ、乗員Dが発話していると判定され
たときは、減衰器15a〜15cの減衰率を−14dB
に設定させるとともに減衰器15dの減衰率を0dBに
設定させる。
【0015】次に上記した実施例の動作を簡単に説明す
る。或る音量でディジタルオーディオソースから再生し
た音楽を聴取している状態で、誰も発話していなけれ
ば、識別部14の各相関度検査部16a〜16dのカウ
ンタから出力される計数値はいずれも基準値を下回り、
判定部28は誰も発話していないとの判定結果を出力レ
ベル低下部29の制御部30へ出力する。このとき、制
御部30は全ての減衰器15a〜15dの減衰率を0d
Bとし、いずれのスピーカ8a〜8dの出力も低下させ
ない。よって、各乗員は音楽を十分に満喫することがで
きる。
【0016】ここで、例えば、乗員Aが乗員Dと会話す
るため呼び掛けの発話をしたとき、識別部14の相関度
検査部16aのカウンタ27から出力される計数値が基
準値を越え、判定部28は乗員Aが発話したと判定し、
判定結果を制御部30へ出力する。すると、制御部30
は減衰器15aの減衰率は0dBとしたまま、減衰器1
5b〜15dについては−14dBに設定させる。よっ
て、スピーカ8b〜8dの音楽の出力レベルが低下する
ので、乗員B〜Dは乗員Aの声を聞き取ることができ、
この際、乗員Aは発話しながら音楽を聞くことができ
る。次に、乗員Aからの呼び掛けを確認した乗員Dが受
け答えの発話をすると、識別部14の相関度検査部16
dのカウンタから出力される計数値が基準値を越え、判
定部28は乗員Dが発話したと判定し、判定結果を制御
部30へ出力する。すると、制御部30は減衰器15d
の減衰率は0dBに戻しながら他の減衰器15a〜15
cの減衰率を−14dBに設定させる。よって、スピー
カ8a〜8cからの音楽の出力レベルが低下するので、
乗員A〜Cは乗員Dの声を聞き取ることができ、この
際、乗員Dは発話しながら音楽を聞くことができる。以
下、同様にして乗員AとDは会話を進めるとができる。
【0017】この実施例によれば、誰かが発話したと
き、他の乗員は近くのスピーカ出力が下がるので、容易
に発話された音声を聞くことができ、オーディオ聴取中
でもオーディオ音量を下げる操作をしなくても円滑に会
話を行うことができる。また、会話が中断しているとき
は本来の音量により音楽を十分に満喫することができ、
会話中でも、発話している乗員は近くのスピーカ出力が
下がらないので音楽を良好に聞き取ることができる。
【0018】なお、上記した実施例において、HPF1
3a〜13dの出力を整流、平滑化したあと識別部14
の各相関度検査部16a〜16dに入力するようにし、
識別部14内において、HPF15a〜15dの出力を
個別に整流、平滑化したあと各相関度検査部16a〜1
6dに入力するようにしてもよい。また、判定部28
は、それまで発話者が存在しない内容の判定結果を出力
していたが、或る時点で発話者が存在する内容の判定結
果を出力したとき、一定時間、該出力を保持するように
し、一定時間経過後、再び、判定し直すようにしてもよ
い。逆に、発話者が存在する内容の判定結果を出力して
いたが、或る時点で発話者が存在しなくなったとの判定
をしたとき、一定時間、発話者が存在しない状態が継続
したとき、初めて発話者が存在しない内容の判定結果を
出力するようにしてもよい。更に、識別部14の各相関
度検査部16a〜16dにおけるレベル調整回路18a
〜18dは、マイク−各スピーカ間の距離だけでなく、
マイクの指向性も考慮してレベル調整するようにしても
よい。
【0019】また、識別部は図4に示す如く変形しても
よい。図4において、40a〜40dは図1の減衰器1
5a〜15dの出力側に設けられたHPFであり、300H
z 以下のロードノイズをカットする。41a〜41dは
マイク10a〜10dの別に設けられた基準レベル発生
部であり、予測マイク入力信号のレベルを求め、該レベ
ルより一定レベルだけ大きくした基準レベルを発生す
る。基準レベル発生部41a〜41dは同様の構成を有
するので、この内、基準レベル発生部41aについて説
明すると、42aはLチャンネルオーディオ信号がスピ
ーカ8aを介してマイク10aに到達するまでに要する
時間分だけ遅延させる遅延回路、42bはLチャンネル
オーディオ信号がスピーカ8bを介してマイク10aに
到達するまでに要する時間分だけ遅延させる遅延回路、
42cはRチャンネルオーディオ信号がスピーカ8cを
介してマイク10aに到達するまでに要する時間分だけ
遅延させる遅延回路、42dはRチャンネルオーディオ
信号がスピーカ8dを介してマイク10aに到達するま
でに要する時間分だけ遅延させる遅延回路である。
【0020】43a〜43dは遅延回路42a〜42d
の各出力に対し個別にレベル調整するレベル調整回路で
あり、43aはLチャンネルオーディオ信号に対する自
身の出力レベルがHPF13aの出力に含まれるスピー
カ8aの出力成分のレベルと同一になるように調整し、
43bはLチャンネルオーディオ信号に対する自身の出
力レベルがHPF13bの出力に含まれるスピーカ8b
の出力成分のレベルと同一になるように調整し、43c
はRチャンネルオーディオ信号に対する自身の出力レベ
ルがHPF13cの出力に含まれるスピーカ8cの出力
成分のレベルと同一になるように調整し、43dはRチ
ャンネルオーディオ信号に対する自身の出力レベルがH
PF13dの出力に含まれるスピーカ8dの出力成分の
レベルと同一になるように調整する。
【0021】44はレベル調整回路43a〜43dの出
力を加算して、マイク10aに関する予測マイク入力信
号を作成する加算器、45は加算器出力に対し整流、平
滑化を行い予測マイク入力信号のレベルを検出する整流
・平滑化回路、46は整流・平滑化回路45の出力に対
し一定レベル(例えば、8dB)だけ持ち上げた基準レ
ベル信号を発生する基準レベル発生回路であり、基準レ
ベル信号を後述する判定部へ出力する。他の基準レベル
発生部41b〜41dについても、マイク10b〜10
dに関して、マイク10aに関する基準レベル発生部4
1aと同様に構成されている。
【0022】47a〜47dは各HPF13a〜13d
の出力を個別に整流、平滑化する整流・平滑化回路、4
8は各基準レベル発生部41a〜41dから入力した基
準レベル信号と、整流・平滑化回路47a〜47dから
入力した実際のマイク入力信号レベルを比較して、乗員
の発話の有無及びどの座席の乗員が発話したかを判定す
る判定部である。具体的には、マイク10aに関して整
流・平滑化回路47aから入力した実際のマイク入力信
号レベルを基準レベル発生部41aから入力した基準レ
ベルと比較し、若し、実際のマイク入力信号レベルが基
準レベルを下回っているときは、乗員Aが発話していな
いと判定し、逆に、実際のマイク入力信号レベルが基準
レベルを上回っているときは、乗員Aが発話していると
判定する。同様に、マイク10bに関して整流・平滑化
回路47bから入力した実際のマイク入力信号レベルを
基準レベル発生部41bから入力した基準レベルと比較
し、若し、実際のマイク入力信号レベルが基準レベルを
下回っているときは、乗員Bが発話していないと判定
し、逆に、実際のマイク入力信号レベルが基準レベルを
上回っているときは、乗員Bが発話していると判定し、
マイク10cに関して整流・平滑化回路47cから入力
した実際のマイク入力信号レベルを基準レベル発生部4
1cから入力した基準レベルと比較し、若し、実際のマ
イク入力信号レベルが基準レベルを下回っているとき
は、乗員Cが発話していないと判定し、逆に、実際のマ
イク入力信号レベルが基準レベルを上回っているとき
は、乗員Cが発話していると判定し、マイク10dに関
して整流・平滑化回路47dから入力した実際のマイク
入力信号レベルを基準レベル発生部41dから入力した
基準レベルと比較し、若し、実際のマイク入力信号レベ
ルが基準レベルを下回っているときは、乗員Dが発話し
ていないと判定し、逆に、実際のマイク入力信号レベル
が基準レベルを上回っているときは、乗員Dが発話して
いると判定する。
【0023】そして、どのマイクに関しても実際のマイ
ク入力レベルが対応する基準レベルを下回っていると
き、発話者無しの判定結果を出力し、ただ1つのマイク
に関してだけ、実際のマイク入力レベルが対応する基準
レベルを上回っているとき、該当する一人の乗員が発話
しているとの判定結果を出力し、同時に複数のマイクに
関して、実際のマイク入力レベルが対応する基準レベル
を上回っているときは、その内、マイク入力レベルと基
準レベルとの差の最も大きいマイクに該当する一人の乗
員が発話しているとの判定結果を出力する。図4の如く
構成した識別部によっても、発話の有無及びどの座席の
乗員が発話しているかを識別することができる。
【0024】なお、図4の変形例においても、判定部4
8は、それまで発話者が存在しない内容の判定結果を出
力していたが、或る時点で発話者が存在する内容の判定
結果を出力したとき、一定時間、該出力を保持するよう
にし、一定時間経過後、再び、判定し直すようにしても
よい。逆に、発話者が存在する内容の判定結果を出力し
ていたが、或る時点で発話者が存在しなくなったとの判
定をしたとき、一定時間、発話者が存在しない状態が継
続したとき、初めて発話者が存在しない内容の判定結果
を出力するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上本発明によれば、乗員の発話及び発
話したのがどの座席の乗員かを識別する識別手段と、識
別手段で或る乗員の発話が識別されたとき、発話中の乗
員以外の乗員近くのスピーカ出力レベルを低下させる出
力レベル低下手段とを設け、乗員の発話及び発話したの
がどの座席の乗員かを識別し、識別した発話中の乗員以
外の乗員近くのスピーカ出力レベルを低下させるように
構成したから、誰かが発話したとき、他の乗員は近くの
スピーカ出力が下がるので、容易に発話された音声を聞
くことができ、オーディオ聴取中でもオーディオ音量を
下げる操作をしなくても円滑に会話を行うことができ
る。また、会話が中断しているときは本来の音量により
音楽を十分に満喫することができ、会話中でも、発話し
ている乗員は近くのスピーカ出力が下がらないので音楽
を良好に聞き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車載用オーディオ装置
の全体構成図である。
【図2】図1中の識別部の具体的構成図である。
【図3】図2中の相関度検査部の相関度検査法の説明図
である。
【図4】識別部の変形例構成図である。
【符号の説明】
1 ヘッドユニット 8a〜8d スピーカ 10a〜10d マイク 14 識別部 29 出力レベル低下部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−273597(JP,A) 特開 平3−274812(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 3/00 310 B60R 11/02 G11B 20/04 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオソースから得たオーディオ信
    号を増幅し、車室内の複数箇所に設置したスピーカより
    出力するようにした車載用オーディオ装置において、 乗員の発話及び発話したのがどの座席の乗員かを識別す
    る識別手段と、 識別手段で或る乗員の発話が識別されたとき、発話中の
    乗員以外の乗員近くのスピーカ出力レベルを低下させる
    出力レベル低下手段と、を設けたことを特徴とする車載
    用オーディオ装置。
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