JP3209830U - 口腔内撮影用カメラシステム - Google Patents

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兼一郎 野上
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Abstract

【課題】片手で鮮明な口腔内部を撮影できる口腔内撮影用カメラシステムを提供する。【解決手段】口腔内撮影用カメラシステム10は、レンズ14と、レンズ14が取り付けられ、ホットシューが設けられたカメラ12と、レンズ14の前面側に取り付けられたクローズアップレンズ16と、クローズアップレンズ16よりも前面側に設けられ、口腔内を照らす照明部18と、ホットシューに設けられ、照明部18に電源を供給する電源部20と、を備える。【選択図】図2

Description

本考案は、口腔内撮影用カメラシステムに関する。
非特許文献1には、デジタルカメラを用いて口腔内を撮影する技術が記載されている。
野上兼一郎、「日常外来での画像作成・記録 口腔・中咽頭領域」、JHONS、株式会社東京医学社、2003年12月、第19巻、第12号、p.1717−1720
ここで一般に、口腔内を撮影するためには高度な技術を要し、以下に示すような問題が存在する。
第1の問題は、口腔の形態にある。
口腔内は入口が狭く、奥が広い。更に歯が邪魔をしている。そのために口腔内にうまく光が入らない。咽頭反射が強い患者であると、なかなか口をうまく開けられない。そのために、シャッターチャンスをうまく捉えきれず、何度シャッターを押してもうまく撮影できず、断念することもしばしば発生する。
内視鏡を使えば記録には残せるが、デジカメと比べるとデフォルメされ、色調も含め画質の差は歴然としている。
そこで従来は、口腔内にうまく光を入れるために、図1に示すようなリングストロボ1が利用されている。
しかし、口腔内に光が常時確実に入ることがないために、撮影できないことがしばしば発生する。特に問題となるのは、リングストロボ1の径の大きさである。市販されているリングストロボ1は、いずれも最小径が70mm以上である。
患者が口を大きく開けても、上下の前歯の間は40〜50mm程度しか開かない。患者によっては20mm程度しか開かない場合もある。このような場合、リングストロボ1の光は入り口(歯)で邪魔をされ、口蓋扁桃や咽頭後壁(領域A)に光が入らずに影が形成される。
歯科医を対象とした口腔内カメラシステムは多数市場に出ているが、撮影の主たる目的は歯及び歯肉であり、口蓋扁桃や中咽頭、舌、頬部粘膜、及び口蓋垂などは撮影対象とは考えられていない。その意味では「歯及び歯肉カメラ」であり、「口腔内カメラ」とは言えない。被写体が「歯」または「歯肉」であれば従来の大きさのリングストロボ1で特に支障は生じない。
また、口腔内を撮影する上で、照明部としてのストロボには欠点が存在する。第1の欠点は、口腔内は口を開けただけでは暗いので、撮影するには補助光が必要なことである。第2の欠点は、咽頭反射が強い患者さんや乳幼児では撮影者の希望通りに口を開けてくれないために、ストロボで一瞬のシャッターチャンスを捉えて撮影するのは非常に困難なことである。第3の欠点は、動画を撮影できないことである。
第2の問題は、マクロ(近接)撮影であることである。以下、マクロ撮影で注意すべき点について説明する。
第1の注意点は、被写界深度である。
カメラと被写体の距離が近くなると被写界深度(被写体にフォーカスを合わせたとき、その前後のフォーカスが合っているように見える範囲)は浅くなる。
被写界深度が浅くなることを利用して目的とする被写体の前後をボケさせることにより、被写体をより強調させることがマクロ撮影の通常の手法である。
しかし、口腔内病変を記録するためには、口腔内全てにフォーカスの合った写真が望まれるので、通常のマクロ撮影の撮影方法を踏襲することはできない。
その対策は絞りを絞ることである。口腔内撮影ではワーキングディスタンス(レンズ先端から被写体までの距離)が150〜250mm前後で、その前後50〜100mmの範囲にフォーカスが合うことが求められる。ただし、大きな撮像素子が搭載されたカメラであるとその条件を満たす事ができない。
第2の注意点は、手ぶれ及び被写体ぶれである。
小さい被写体を拡大撮影するので、わずかのぶれも許されない。そのため一般的にはマクロ撮影では三脚を用いてカメラを固定して行う。しかし、口腔内撮影で三脚を用いるのは現実的には不可能であり、手持ち撮影をせざるを得ない。
「手ぶれ」は撮影者がシャッターを押す際にカメラを動かして像がぶれることである。手ぶれは熟練によりかなり軽減させる事が出来る。一方、「被写体ぶれ」は患者の体や口腔内が動くことである。そのため被写体ぶれを軽減させることは困難である。
これら手ぶれ及び被写体ぶれの影響を抑制するには、100分の1秒又は100分の1秒より速いシャッター速度に設定する必要がある。
本考案は、片手で鮮明な口腔内部を撮影できる口腔内撮影用カメラシステムを提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る口腔内撮影用カメラシステムは、レンズと、
前記レンズが取り付けられ、ホットシューが設けられたカメラと、
前記レンズに装着されたクローズアップレンズと、
前記クローズアップレンズよりも前面側に設けられ、口腔内を照らす照明部と、
前記ホットシューに取り付けられ、前記照明部に電源を供給する電源部と、を備える。
本発明に係る口腔内撮影用カメラシステムにおいて、
前記照明部の形状が、正面視して中央部に孔が形成された環状であり、
前記孔の周囲に沿って間隔をあけて配置された8個以上のLEDを有することが好ましい。
本発明に係る口腔内撮影用カメラシステムにおいて、
前記照明部が、撮影前から撮影後まで、撮影のタイミングと無関係に点灯し前記口腔内を照らすことが好ましい。
本考案によれば、片手で鮮明な口腔内部を撮影できる口腔内撮影用カメラシステムを提供できる。
リングストロボを用いた口腔内の撮影の状態を示す説明図である。 本考案の一実施の形態に係る口腔内撮影用カメラシステムの外観図である。 電源部及び駆動回路を取り外した同口腔内撮影用カメラシステムの外観図である。 同口腔内撮影用カメラシステムが有するレンズの外観図である。 同口腔内撮影用カメラシステムが有するレンズの内部構造を模式的に示した断面図である。 同口腔内撮影用カメラシステムによる口腔内の撮影の状態を示す説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。なお、図において、説明に関連しない部分は図示を省略する場合がある。
本考案の一実施の形態に係る口腔内撮影用カメラシステム10は、歯及び歯肉よりも奥に位置する口腔内の口蓋扁桃、中咽頭、舌、頬部粘膜、及び口蓋垂などを被写体とし、これらの写真又は動画を撮影できる。
口腔内撮影用カメラシステム10は、図2に示すように、カメラ12、レンズ14、クローズアップレンズ16、照明部18、及び電源部20を備えている。
カメラ12は、写真又は動画の撮影が可能なデジタルカメラであり、例えば、ミラーレス一眼レフデジタルカメラであることが好ましい。カメラ12は、図3に示すホットシュー122を有し、レンズ14(図2参照)が取り付けられている。
カメラ12の撮像素子(不図示)は、大きいと被写界深度が浅くなり、口腔内の全域にフォーカスを合わせることが困難となるため、小型であることが好ましい。具体的には、撮像素子はマイクロフォーサーズサイズ(17.3×13.0mm)以下が好ましい。
カメラ12には、撮影した画像を保存するためのメモリーカードが挿入されるカードスロット(不図示)が設けられている。メモリーカードは、無線LAN機能付きメモリーカードであることが好ましい。
一方の手で舌圧子50(図6参照)を取り扱いながら撮影するために、カメラ12は他方の手で操作できる程度に軽量であることが好ましい。具体的には、カメラ12の重量は400g以下であることが好ましく、200〜300gであることが更に好ましい。
なお、カメラ12が小型であるために片手で把持し難い場合には、片手で把持することを容易にするための補助具をカメラ12に装着することが好ましい。
レンズ(交換レンズ)14は、広角から標準域をカバーできるズームレンズである。
クローズアップレンズ16は、レンズ14の前面側に装着されている。ズームレンズであるレンズ14のみでは近接撮影が困難となるため、例えばNo.3又はNo.4のクローズアップレンズを装着することで無理なく近接撮影が可能となる。
照明部18は、図4及び図5に示すように、側面視してクローズアップレンズ16よりも前面側に設けられ、口腔内を照らすことができる。照明部18の形状は、正面視して中央部に孔H10が形成された円環状である。
照明部18は、前面側に配置された複数のLED182を有している。各LED182は、例えば高輝度砲弾型のLEDであり、孔H10の縁に沿って間隔を空けて配置されている。詳細には、少なくとも8個のLED182が孔H10の中心を中心とする円周上に実質的に均等となる間隔を空けて配置されている。各LED182がこのように配置されていることにより、照明部18によって口腔内に影が生じることが抑制される。
なお、照明部18が有する発光体は、LED182に限定されるものではない。
正面視して各LEDの孔H10の中心側の端部を結ぶと円が形成され、図5に示すこの円の直径D(以下、「照明部18の内径D」という。)は、ケラレが生じない範囲で小さく設定されることが好ましい。照明部18の内径Dが小さければ小さいほど光軸と撮影軸は平行に近づくので、照明光が口腔内に到達する。しかし、その分、照明部18によるケラレが大きくなる。ケラレを抑制するとともに照明光が口腔内に到達できるようにするために、内径Dが、例えば30〜35mmに設定されていることが好ましい(図6参照)。
すなわち、レンズ14の光軸の先端側からみて光軸を中心とする直径30〜35mmの範囲が照明部18の内側に位置するように照明部18が配置されていることが好ましい。換言すると、光軸を中心とする直径30〜35mmの範囲が照明部18に干渉しないように設定されることが好ましい。
また、照明部18の厚みt(図5参照)についても、ケラレが生じない程度に薄く設定されることが好ましい。詳細には、厚みtは、例えば10mm以下であることが好ましい。
各LED182は並列に接続され、駆動電圧が抑えられてる。
このように、照明部18が複数のLED182を有し、十分な光量で口腔内が照らされるので、絞りを絞るとともに100分の1秒又は100分の1秒より速いシャッター速度に設定できる。従って、手ぶれ及び被写体ぶれの影響を軽減した上でマクロ撮影ができる。
また、照明部18を撮影前から撮影後まで、撮影のタイミングと無関係に常時点灯することによって口腔内が明るく照らされ、撮影者は病変部を確認した上で撮影できる。
なお、撮影者の希望通りに口を開けられない患者に対しては動画撮影を行い、その中から適した瞬間の静止画を切り出すことによって、目的とする画像を得ることができる。
電源部20(図2参照)は、照明部18に電源を供給できる。電源部20は、例えば、4つの単4電池を有しており、これら単4電池はケースに収められている。
電源部20は、ホットシュー122(図3参照)に取り付けられる。
電源部20には、図2に示すように、LED182を駆動するための駆動回路22が隣接して設けられている。駆動回路22は、LED182を駆動する電流を制限する電流制限抵抗(不図示)により少なくとも構成され、各電流制限抵抗は、ケーブル222を介してLED182に接続されている。
次に、口腔内撮影用カメラシステム10を用いた口腔内の撮影方法について説明する。なお、以下に示すステップは、可能な場合は、順番が入れ替わって実行されてもよいし、並行して実行されてもよい。
(ステップS1)
口腔内撮影用カメラシステム10を準備する。また、舌圧子50(図6参照)を準備する。
(ステップS2)
照明部18(図2参照)を点灯させる。
(ステップS3)
右手で口腔内撮影用カメラシステム10を持って口腔内を照らし、左手で舌圧子50を取り扱いながら病変部を確認する(図6参照)。
(ステップS4)
病変部を撮影する。なお、撮影条件は、例えば、絞り値F6.3、ISO感度200、及びシャッター速度100分の1秒である。
(ステップS5)
撮影したデータが、無線LAN機能付きメモリーカードを介してパーソナルコンピュータやタブレットに転送され、口腔内の画像又は映像を患者に示すことができる。
以上説明したように、口腔内撮影用カメラシステム10によれば、片手で鮮明な口腔内部を撮影できる
以上、本考案の実施の形態を説明したが、本考案は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本考案の適用範囲である。
1 リングストロボ
10 口腔内撮影用カメラシステム
12 カメラ
14 レンズ
16 クローズアップレンズ
18 照明部
20 電源部
22 駆動回路
50 舌圧子
122 ホットシュー
182 LED
222 ケーブル
H10 孔

Claims (3)

  1. レンズと、
    前記レンズが取り付けられ、ホットシューが設けられたカメラと、
    前記レンズに装着されたクローズアップレンズと、
    前記クローズアップレンズよりも前面側に設けられ、口腔内を照らす照明部と、
    前記ホットシューに取り付けられ、前記照明部に電源を供給する電源部と、を備えた口腔内撮影用カメラシステム。
  2. 請求項1記載の口腔内写真撮影用カメラにおいて、
    前記照明部の形状が、正面視して中央部に孔が形成された環状であり、
    前記孔の周囲に沿って間隔をあけて配置された8個以上のLEDを有する口腔内撮影用カメラシステム。
  3. 請求項2記載の口腔内写真撮影用カメラにおいて、
    前記照明部が、撮影前から撮影後まで、撮影のタイミングと無関係に点灯し前記口腔内を照らす口腔内撮影用カメラシステム。

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