JP3208560U - ダストトラップ - Google Patents

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Abstract

【課題】油水に混入している夾雑物の油水分離槽内への侵入を、油水分離槽の壁面に有する油水導入口で堰き止め捕集し、また簡易な取出し操作で除去できるダストトラップを提供する。【解決手段】複数段の区画分離槽10A……によって形成してなる油水分離槽10の最上流側の区画分離槽10Aの壁面に有する油水導入口6Aをカバーするトラップ本体1を備える。トラップ本体1は、油水導入部2を備えた背板3、背板3の前面を囲繞して夾雑物捕集空間Sを形成する多孔状のトラップ面部4、トラップ面部4の上部対向位置に各外方へ向けて形成した掛架用取っ手5それぞれを備え、掛架用取っ手5は、区画分離槽10Aの油水導入口6Aの左右対称位置に固定した一対の掛架部材8の上部に備えた掛止溝7に引っ掛けるものとする。【選択図】図3

Description

この考案は、例えばレストランの調理場、ガソリンスタンド、駐車場、洗車場、油を利用する工場等の排水中の油を取り除くべく設置される油水分離槽において、この油水分離槽に侵入する夾雑物を除去するためのダストトラップに関する。
従来から、油が混入されている排水中から油を分離するために排水を一時的に滞留させて、油と水との比重の差により油水を分離する油水分離槽が知られている。この油水分離槽の多くでは、1つの分離槽の中を堰により分割して複数の分離区画を設け、1つの分離区画で分離された油が次の区画に移動しないように水だけをオーバーフローさせて油分の少ない排水が順次に流出するようにしている。オーバーフローさせるには例えば、塩化ビニール樹脂製のエルボと称される90度曲がりの排水配管を区画の仕切壁の上部から下方に延びるようにして設け、排水配管の下側から水を流入させ、次の区画の上方に移動させる方式によるものが主流である
ところで、上記排水中の水には油に限らず、例えば落ち葉・紙・タバコの吸殻・食物の残飯・砕石等の夾雑物も混入している。このような夾雑物は油水分離槽の内壁面に油とともに付着してしまうばかりでなく、砕石等の重量固形分は油水分離槽内に沈殿して区画の仕切壁の上部から下方に延びる配管の下端開口を詰まらせたり、さらには油水分離槽の下流の排水システムを詰まらせたりする。そのため油分離による排水作業がスムーズに行い難くなると同時に、定期的に清掃や補修する等のメンテナンスに多大の労力やコストを要するものとなる。これを防止するには、油水分離槽の壁面に有する排水管の油水導入口部分に上記夾雑物を除去する機構を設けることが必要となる。
例えば、特許文献1に開示されているように、ガソリンスタンドのフロアードレンを油水分離するタイプの油水分離槽において、ごみを除去する機能を備えたダストトラップが提案されている。すなわち、このダストトラップは、裏面がコンクリートの壁面に面する垂直方向に長い支持板と、この支持板の表面の側にゴミを溜める空間を形成する多孔状のトラップ部とを有し、支持板はその上部に形成された流入用の開口を備えている。また、壁面には流入口の両側にダストトラップを取り付けるためのインサートが埋設され、そのインサートにボルトが差し込まれており、このボルトの頭はダストトラップの取付孔の下孔部に入るサイズであり、上孔部より大きなサイズとなっている。そしてダストトラップは、支持板の裏面が油水分離槽の内壁面に面して支持板の取付孔にボルトの頭が入るように装着され、さらに下方にスライドさせることにより支持板が壁面に固定されるものとなっている。
また、特許文献2に開示されているように、桝本体の排水流入管の端部に嵌合状に取り付けられる輪状部材と、排水流入管から桝本体の内部に流入する雑排水を受ける通水性を有する篭体とを備え、輪状部材には、桝本体の内部でその外周に張り出される鍔体とその外周の上部に位置する係止体とが設けられ、篭体が、上記輪状部材の取り付けられた排水流入管の端部に上下方向で嵌脱される凹入状の開口を備えた側壁を有していると共に、その開口を排水流入管の端部に嵌合した状態で上記係止体に引っ掛けられる把手を有し、この把手を上記係止体に引っ掛けたときに篭体の側壁が輪状部材の上記鍔体に寄り掛かって支持されるように構成した雑排水用排水桝が提案されている。
また、特許文献3に開示されているように、分離桝本体の壁面に配設された排水管から流入した雑排水から夾雑物を分離して溜める夾雑物溜め体を備えた油除去装置が提案されている。すなわち、夾雑物溜め体は、分離桝本体の流入口から流入した雑排水から夾雑物のみを分離して溜めるもので、金属等にて略有底筒状に成形され、所定寸法の多数の網目が全体にわたって形成されている。そして、この夾雑物溜め体は分離桝本体の内部一側に配設され、分離桝本体の上端部内周面に突設した溜め体掛け用フック部に引っ掛けられており、この夾雑物溜め体の内部には前記流入口の先端が導入されている。
特許第4520265号公報 特許第3353129号公報 特許第4084473号公報
しかしながら、上記した特許文献1におけるダストトラップは、壁面の流入口両側に付設されているボルトの頭が支持板の取付孔に入るように装着されるものとなっており、このため取付孔、それを掛けるボルトの頭が水中にあり、これに油水中の油等が付着して、取外しその他が面倒なものとなる。しかも、ダストトラップにはこれを壁面から取外すための何等の取っ手も設けられていないことから、メンテナンス時には垂直な壁面となっている多孔状のトラップ部を手で直接掴んで取外さなくてはならず、手がすべったり汚れたりする等、作業が非常に面倒なものとなる。
また、上記したように特許文献2における雑排水用排水桝は、排水流入管の端部に嵌合状に取り付けられる輪状部材を介して、雑排水を受ける篭体が排水流入管の端部に取付けられる構成となっている。また、輪状部材には、桝本体の内部でその外周に張り出される鍔体とその外周の上部に位置する係止体とが設けられ、篭体の把手を係止体に引っ掛けて、篭体の側壁が輪状部材の鍔体に寄り掛かって支持されている。そのため、排水流による水圧に伴い篭体への夾雑物による圧迫力が掛かった際には、輪状部材が排水流入管の端部から外れてしまう虞があるばかりでなく、篭体の把手は輪状部材上部の一つの係止体によって一点支持されているだけなので、篭体は輪状部材から脱落してしまう虞もある。
また、上記したように特許文献3における夾雑物溜め体は、分離桝本体の上端部内周面に突設した一箇所の溜め体掛け用フック部によって一点支持となって引っ掛けられ、吊り下げられているだけの状態であるので、排水流による水圧に伴い夾雑物溜め体への夾雑物による圧迫力が掛かった際には、夾雑物溜め体は溜め体掛け用フック部から外れてしまう虞がある。
そこでこの考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、その目的は、油水に混入している夾雑物の油水分離槽内への侵入を、油水分離槽の壁面に有する油水導入口部分で堰き止め捕集するに際し、排水流の水圧に伴う夾雑物による圧迫力で油水導入口から脱落しないようにし、しかも手を汚さず且つ滑ることなく脱着が容易に行えるようにすることで、捕集した夾雑物を除去して迅速に廃棄処理することができ、そのため定期的な清掃期間の間隔も長くすることができ、メンテナンスに要する労力の削減やコストダウンにもつながるものとなるダストトラップを提供することにある。
上述した課題を解決するため、この考案にあっては、区画分離槽10A,10B,10C,10Dによって形成されてなる油水分離槽10の最上流側の区画分離槽10Aの壁面に有する油水導入口6Aをカバーするトラップ本体1を備え、トラップ本体1は、油水導入部2を備えた背板3、背板3の前面に囲繞されて夾雑物捕集空間Sを形成する多孔状のトラップ面部4、トラップ面部4の上部対向位置に各外方へ向けて形成された掛架用取っ手5それぞれを備え、掛架用取っ手5は、区画分離槽10Aの油水導入口6Aの左右位置に固定された一対の掛架部材8の上部に備えた掛止溝7に引っ掛けられるものとしたことを特徴とする。
トラップ本体1は、前壁部4A、左右側壁部4B,4C、底壁部4Dからなるトラップ面部4と、油水導入部2が区画分離槽10Aの壁面に有する油水導入口6Aに対応するよう裏面が区画分離槽10Aの内壁面に当接される背板3とによって上部開放されたボックス状に形成されてなり、前記掛架用取っ手5は、左右側壁部4B,4Cの各表面にループ状に形成されてなるものとすることができる。
油水導入部2は、背板3の上部に略半円弧状に切欠形成されてなるものとすることができる。
掛架部材8は、区画分離槽10Aの壁面に有する油水導入口6Aの左右対称位置に固定され、上部に前記掛止溝7が略U字形溝状となって形成されてなるものとすることができる。
以上のように構成されたこの考案に係るダストトラップにあって、トラップ本体1は、ループ状に形成された掛架用取っ手5を掛架部材8の略U字形溝状の掛止溝7に引っ掛けることで、略半円弧状に切欠形成されてなる油水導入部2から油水導入口6Aが臨むようにして背板3の裏面を区画分離槽10Aの内壁面に当接配置させる。
例えば落ち葉・紙・タバコの吸殻・食物の残飯・砕石等の種々の夾雑物Qが混入した油水は、油水導入口6Aから背板3の油水導入部2を経てトラップ本体1内部の夾雑物捕集空間Sに流入し、前壁部4A、左右側壁部4B,4C、底壁部4Dからなるトラップ面部4に夾雑物Qが捕集され、油水だけを多孔状のトラップ面部4を通過させて区画分離槽10A内に流入させる。
この考案は以上説明したように構成されているため、油水に混入している夾雑物Qの油水分離槽10内への侵入を、区画分離槽10Aの壁面に有する油水導入口6A部分で堰き止め捕集することができ、捕集に際し排水流の水圧に伴う夾雑物Qによる圧迫力で油水導入口6Aからの脱落を防止でき、しかも手を汚さず且つ滑ることなく脱着が容易に行えるようにすることで、捕集した夾雑物Qを除去して迅速に廃棄処分することができ、そのため定期的な清掃期間の間隔も長くすることができ、メンテナンスに要する労力の削減やコストダウンにもつながるものとなる。
すなわちこれはこの考案が、トラップ本体1は、油水導入部2を備えた背板3、背板3の前面に囲繞されて夾雑物捕集空間Sを形成する多孔状のトラップ面部4、トラップ面部4の上部対向位置に各外方へ向けて形成された掛架用取っ手5それぞれを備え、掛架用取っ手5は、掛架部材8の上部に備えた掛止溝7に引っ掛けられるものとしたからであり、これにより、油水に混入している夾雑物Qをトラップ本体1の夾雑物捕集空間S内の油水導入部分で容易に捕集することができ、夾雑物Qが区画分離槽10Aの内壁面に油とともに付着してしまうのを防止できる。そればかりでなく、例えば砕石等の重量固形分が区画分離槽10Aの内底部に沈殿して区画分離槽10Aの上部から下方に延びる例えば塩化ビニール樹脂製のエルボと称される90度曲がりの接続管の下端開口を詰まらせるのを防止し、さらには油水分離槽10の下流の排水システムを詰まらせるのを防止することができ、油分離による排水作業がスムーズに行い得る。
トラップ本体1は、前壁部4A、左右側壁部4B,4C、底壁部4Dからなるトラップ面部4と、油水導入部2が区画分離槽10Aの壁面に有する油水導入口6Aに対応するよう裏面が区画分離槽10Aの内壁面に当接される背板3とによって上部開放されたボックス状に形成されてなり、前記掛架用取っ手5は、左右側壁部4B,4Cの各表面にループ状に形成されてなるので、油水に混入している夾雑物Qはボックス状のトラップ本体1によって確実に捕集することができる。また、油水分離槽10の定期的メンテナンス時には、区画分離槽10Aの油水導入口6Aにある掛架部材8の掛止溝7から掛架用取っ手5を取外すだけで、トラップ本体1が容易に外れて所定の廃棄場所に持ち運ぶことができ、捕集した夾雑物Qの除去・廃棄処分がスムーズに行える。
油水導入部2は、背板3の上部に略半円弧状に切欠形成されてなるので、トラップ本体1の背板3の横幅サイズを区画分離槽10Aの壁面の油水導入口6Aの内径サイズに十分に対応させることができ、これによって油水導入口6Aから区画分離槽10A内に流入する多量の夾雑物Qをトラップ本体1によって捕集することができる。
掛架部材8は、区画分離槽10Aの壁面に有する油水導入口6Aの左右対称位置に固定され、上部に前記掛止溝7が略U字形溝状となって形成されてなるので、油水分離槽10の定期的メンテナンス時において、掛架部材8の掛止溝7から掛架用取っ手5を容易に取外すことができ、これによってトラップ本体1の脱着作業がスムーズに行えるとともに清掃も容易となる。
尚、上記の課題を解決するための手段、考案の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。この考案は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
この考案を実施するための一形態における使用状態を示す側断面図である。 同じくトラップ本体の斜視図である。 同じくトラップ本体を区画分離槽に取付ける直前の斜視図である。 同じくトラップ本体を区画分離槽に取付けた状態の一部の拡大図を含む斜視図である。 同じくトラップ本体における掛架部材の掛止溝に掛架用取っ手を引っ掛けた状態の拡大側断面図である。
以下、図面を参照してこの考案を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号1は、この考案に係る油水分離槽10に使用されるダストトラップを構成するトラップ本体である。油水分離槽10は、図1に示すように、現場コンクリートあるいはプレハブ構成された複数段、例えば4つの桝状のコンクリートブロックが連結された4連の区画分離槽10A,10B,10C,10Dによって形成されており、地中に埋設された状態で利用される。また、区画分離槽10A,10B,10C,10Dの各上部開口には扁平筒型ブロック状のマンホール11が設置されており、更にその中央開口部には鉄板等による蓋12が設置されていて通常は閉じた状態で使われ、区画分離槽10A,10B,10C,10Dのメンテナンス時には蓋12が取り外される。
油水分離槽10の最上流側にある第1段目の区画分離槽10Aの壁面に有する排水管6の排水口が接続される区画分離槽10Aに開口形成されている油水導入口6Aには、この油水導入口6Aをカバーするように、ステンレススチール製で上部開放されたボックス状のトラップ本体1が取り付けられている。
トラップ本体1は、図2乃至図4に示すように、前壁部4A、左右側壁部4B,4C、底壁部4Dからなる例えば上面視で略コ字枠状をなした多孔状のトラップ面部4と、前記油水導入口6Aに対応するよう上部に略半円弧状に切欠してなる油水導入部2を有して裏面が区画分離槽10Aの内壁面に当接される背板3とによって形成されている。そして、背板3の前面にトラップ面部4が囲繞されて、例えば落ち葉・紙・タバコの吸殻・食物の残飯・砕石等の種々の夾雑物Qを堰き止め捕集し、油水のみを通す夾雑物捕集空間Sを形成している。なお、トラップ面部4は、背板3の前面を囲繞する上面視略アーチ型に形成されても良い。
トラップ面部4の側壁上部における対向位置、すなわち左右側壁部4B,4Cに各外方へ向けて例えば上面視略コ字形等のループ状に形成された掛架用取っ手5がそれぞれ設けてある。これに対応すべく、前記油水導入口6Aの左右位置に例えば対称的にして掛架部材8が固定され、トラップ本体1の掛架用取っ手5を掛架部材8にそれぞれ引っ掛けることで油水導入口6Aを区画分離槽10A内側からカバーするものとしてある。
すなわち、図4および図5に示すように、掛架部材8は垂直方向に長いアングル状となっており、この一片側の上下3箇所に取付孔8Aが形成され、このうち上下2箇所の取付孔8Aにアンカ9を通して区画分離槽10Aの内壁面に一片側が固定されている。また、掛架部材8の他片側の上部には、略U字形溝状の掛止溝7が形成されており、トラップ本体1の掛架用取っ手5がそれぞれ引っ掛けられるようになっている。
通常、紙、落ち葉等の面積の大きな軽量の夾雑物Qは、これを除去するためのフィルタあるいはストレーナとなる多孔状のトラップ面部4を塞ぎ易く、目詰まりの大きな要因である。しかしながら、本実施形態のトラップ本体1においては、トラップ本体1のトラップ面部4を排水管6に接続されている油水導入口6Aの上方近傍にまで延ばし、さらに、トラップ本体1の背板3の油水導入部2近傍に水面(図4中の水位で示す)がある状態で使用することにより、軽量の夾雑物Qが水に浮くことを利用して、トラップ面部4の多孔状の部分が塞がれることを防止し、排水のために十分な夾雑物捕集空間Sを確保できるようにしている。
油水分離槽10を構成する区画分離槽10A,10B,10C,10Dの各側壁上部の相対向する箇所には流水用孔部13が設けられており、このうち区画分離槽10Aの最先端における側壁上部の流水用孔部13には、例えばレストランの調理場、ガソリンスタンド、駐車場、洗車場、油を利用する工場等の油水を排水する排水管6における排水口を油水導入口6Aに挿入して例えばモルタル等で隙間を埋め固定してある。
また、区画分離槽10Aと10Bとの接合部分、区画分離槽10Bと10Cとの接合部分、区画分離槽10Cと10Dとの接合部分それぞれにおいて流水用孔部13同士は連通しており、これら各連通部分には、エルボ状の導出管14が区画分離槽10A,10B,10C,10Dそれぞれの内側にて互いに同じ向きに揃うようにして取付けられている。
これにより、排水管6の油水導入口6Aから区画分離槽10A内に流入した排水のうち、油分との比重差により分離された水が前記導出管14を介して次の区画分離槽10Bに移動し、以後は同様にして区画分離槽10C,10Dと次々に水が流れ、それぞれの導出管14を通して区画分離槽10A,10B,10C,10D毎に油水分離が行われる。
区画分離槽10Dの最後端側の側壁上部の流水用孔部13には、区画分離槽10Dの内側からエルボ状の導出管14が取付けられ、さらに区画分離槽10Dの外方から公共の下水管(図示せず)へ通じる流出管15の流出口15A側が流水用孔部13に挿入されて前記導出管14に接続され、例えばモルタル等で流水用孔部13の隙間を埋め固定してある。これにより、区画分離槽10A,10B,10C,10D毎に油水分離された水が流出管15を通って例えば下水管に流れ、排出される。
次に、本実施形態における使用の一例について説明すると、トラップ本体1の設置に際し、まず区画分離槽10Aの蓋12を開けて、トラップ本体1の掛架用取っ手5を掛架部材8の掛止溝7にそれぞれ引っ掛けることで、背板3の油水導入部2側に突合わすようにして油水導入口6Aを区画分離槽10A内側からカバーする。
蓋12を閉めて排水管6から油水が油水導入口6Aを経て区画分離槽10A内に流入すると、油水に混入している例えば落ち葉・紙・ポイ捨てタバコ等のゴミや砕石等の重量固形分を含む夾雑物Qはボックス状のトラップ本体1の夾雑物捕集空間Sに捕集され、油水のみが多孔状のトラップ面部4を通って区画分離槽10A内に導入される(図5参照)。
その後、区画分離槽10A,10B,10C,10Dの順に水が流れる。その都度、油と水との比重の差によって油のみが浮上し、それぞれの導出管14を介してのオーバーフロー動作によって水が下側から流入させられることで順次油水分離が行われてゆく。油水分離された水は流出管15を通って例えば公共の下水管に排出される。
メンテナンス時において、区画分離槽10Aの蓋12を開けて、掛架用取っ手5を手に持って掛架部材8の掛止溝7から上方に引き抜くことでトラップ本体1が取外される。このトラップ本体1によって捕集した例えば落ち葉・紙・タバコの吸殻・食物の残飯等の夾雑物Qは例えば所定の廃棄場所にて焼却処分される。また、捕集した例えば砕石等の重量固形分による夾雑物Qは埋設処理されるかあるいはリサイクル業者によって回収される。
S…夾雑物捕集空間 Q…夾雑物
1…トラップ本体 2…油水導入部
3…背板 4…トラップ面部
4A…前壁部 4B…左側壁部
4C…右側壁部 4D…底壁部
5…掛架用取っ手 6…排水管
6A…油水導入口 7…掛止溝
8…掛架部材 8A…取付孔
9…アンカ
10…油水分離槽
10A,10B,10C,10D…区画分離槽
11…マンホール 12…蓋
13…流水用孔部 14…導出管
15…流出管 15A…流出口

Claims (5)

  1. 区画分離槽によって形成されてなる油水分離槽の最上流側の区画分離槽の壁面に有する油水導入口をカバーするトラップ本体を備え、トラップ本体は、油水導入部を備えた背板、背板の前面に囲繞されて夾雑物捕集空間を形成する多孔状のトラップ面部、トラップ面部の上部対向位置に各外方へ向けて形成された掛架用取っ手それぞれを備え、掛架用取っ手は、区画分離槽の油水導入口の左右位置に固定された一対の掛架部材の上部に備えた掛止溝に引っ掛けられるものとしたことを特徴とするダストトラップ。
  2. 前記トラップ本体は、前壁部、左右側壁部、底壁部からなるトラップ面部と、油水導入部が区画分離槽の壁面に有する油水導入口に対応するよう裏面が区画分離槽の内壁面に当接される背板とによって上部開放されたボックス状に形成されてなり、前記掛架用取っ手は、左右側壁部の各表面にループ状に形成されてなる請求項1記載のダストトラップ。
  3. 前記油水導入部は、背板の上部に略半円弧状に切欠形成されてなる請求項1または2記載のダストトラップ。
  4. 前記掛架部材は、区画分離槽の壁面に有する油水導入口の左右対称位置に固定され、上部に前記掛止溝が略U字形溝状となって形成されてなる請求項1乃至3のいずれか記載のダストトラップ。
  5. 区画分離槽によって形成されてなる油水分離槽の最上流側の区画分離槽の壁面に上部が略半円弧状に切欠形成されてなる油水導入部を備えて裏面が油水分離槽の内壁面に当接される背板、背板の前面に囲繞されるよう前壁部、左右側壁部、底壁部からなる上部開放されたボックス状に形成されて夾雑物捕集空間を形成してなる多孔状のトラップ面部、トラップ面部の上部対向位置に各外方へ向けて左右側壁部の各表面にループ状に形成された掛架用取っ手それぞれによって形成されてなるトラップ本体を備え、前記掛架用取っ手は、区画分離槽の油水導入口の左右位置に固定された一対の掛架部材の上部に備えた略U字形溝状の掛止溝に引っ掛けられるものとしたことを特徴とするダストトラップ。
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