JP3207774U - ツナギ服 - Google Patents
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Abstract
【課題】伸縮性を有して身体の動きに追従し、作業性に優れたツナギ服を提供する。【解決手段】トリコット編物の生地で作られ、生地の編成方向であるY方向をツナギ服1の長手方向とする。ツナギ服1に必要な耐久性を確保しながら、Y方向と直交するX方向への伸縮性を有するため、身体の動きに生地が追従して伸長し、肩部や脇部等が窮屈になったり圧迫されたりすることがなくなり、作業性の低下を来すことがない。トリコット編物の生地は、ポリエステル100%の繊維、又は導電糸を用いた導電性編物であることが好ましい。【選択図】図2
Description
本考案は、ツナギ服または円管服と称される上着とズボンとが一体となった被服(以下単にツナギ服という)に関する。
ツナギ服は上下がつながった服であって、各種作業に従事する者が使用する作業着として使用されており、たとえば自動車をはじめとする各種整備士、塗装工、荷物運搬作業や消防士その他多くの作業に従事する者の作業着として着用する衣服である。
ツナギ服は、上着とズボンが一体となっていることからウエスト部分からの汚れや破片の侵入や、ウエスト部分の機械等への巻き込みが防止できることから高い作業性が認められる。また、耐久性や耐摩耗性、耐ピリング性を考慮して、綾織等の織物からなる生地で構成されるのが通常である。
しかしながら、綾織等の織物の生地で構成されたツナギ服は、生地の伸縮性に欠けるため、身体の動きに対する追従性が欠け、タイヤ等を抱えた場合に肩部や脇部等が窮屈となり作業に支障を来すという難点があった。
また、織物の生地からなるツナギ服は、洗濯が容易であり洗濯に対する耐久性が高いものの、乾きにくく、洗濯を繰り返すうちに縮んでいき、柔軟性が失われていくため、ますます作業中に肩部や脇部等が窮屈となり作業性が低下していくという問題点も存在する。
本考案が解決しようとする課題は、上記従来のツナギ服の問題点を解決することであり、伸縮性を有して身体の動きに追従し、作業性に優れたツナギ服を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために、本考案は、次のようなツナギ服を提供するものである。
トリコット編物の生地から構成され、前記生地の編成方向であるY方向を長手方向としていることを特徴とするツナギ服。
また、前記トリコット編物の生地は、ポリエステル100%の繊維で構成されていることを特徴とするツナギ服。
また、前記トリコット編物の生地は、導電糸を用いた導電性トリコット編物であることを特徴とするツナギ服。
本考案のツナギ服は、トリコット編物の生地で作られ、前記生地の編成方向であるY方向をツナギ服の長手方向としていることから、ツナギ服に必要な耐久性を確保しながら、Y方向と直交するX方向への伸縮性を有するため、作業時にタイヤ等を抱える場合であっても身体の動きに生地が追従して伸長するため、肩部や脇部等が窮屈になったり圧迫されたりすることがなくなるため、作業性の低下を来すことがない。
また、トリコット編物の生地をポリエステル100%とした場合は、洗濯しても縮みにくく、形態安定性が高いため繰り返し洗濯しても肩部や脇部等が窮屈になったり圧迫されたりしにくくなる。
また、本考案のツナギ服に使用するトリコット編物は、導電糸を用いた導電性トリコット編物であってもよい。導電性トリコット編物を用いることにより身体による帯電を軽減することができ、静電気によるガソリン等の揮発性液体への不意の引火等のリスクを低下させることにより作業者の安全性を向上することができる。
図1に示すように、ツナギ服1は上着部分2とズボン部分3からなり、上着部分2とズボン部分3は、ウエスト部4において縫合されることにより一体に形成されている。このツナギ服1を着用するときは、前身頃にズボン部分3の股部から上着部分2の衿部にまで設けられたファスナー5を開いてズボン部分3の方から着用し、着用後はファスナー5を閉じる。
また、本考案の一例であるツナギ服1は、工具、ウエスや手袋等を収納するために胸ポケット21及びズボン部分3の前ポケット31及び後ポケット32を設けている。
本考案においては、ツナギ服1はトリコット編物の生地において構成され、前記トリコット編物の生地の編成方向は図1及び図2のY方向としている。
このようにトリコット編物の生地の編成方向であるY方向をツナギ服1の長手方向とすることにより、図2に示すX方向への伸縮性を有するため、例えばタイヤを両腕で抱える等、両腕を前に抱え込むような姿勢をとっても、肩部や脇部の動きがツナギ服が突っ張ることにより窮屈になったり圧迫されことがなく、優れた作業性とともに良好な着心地を有する。
なお、胸ポケット21やズボン部分3のポケット32等、作業者の身体の動きに追従する必要のない箇所は、適宜トリコット編物以外の生地や、トリコット編物を用いる場合であっても、トリコット編物の生地の編成方向であるY方向とツナギ服1の長手方向を必ずしも一致させる必要はない。図1及び図2の実施例においては、袖口部6は生地の編成方向であるY方向をツナギ服1の短手方向としている。
また、トリコット編物の生地はポリエステル100%の繊維で構成してもよい。ポリエステル100%の生地を用いることにより、洗濯しても縮みにくく、形態安定性が高いため繰り返し洗濯しても肩部や脇部等が窮屈になったり圧迫されたりしにくくなる。
さらに、トリコット編物の生地は、導電糸を用いた導電性トリコット編物を用いてもよい。導電性トリコット編物を用いることにより作業者の帯電を軽減することができ、静電気によるガソリン等の揮発性液体に対する不意の引火等のリスクを低下することができる。
次に、実施例を挙げて本考案の効果を具体的に説明する。
(実施例)
116dtex及び56dtexの糸及びdtexの導電糸からなるポリエステル100%のトリコット生地を用いて、図1及び図2に示すとおり、トリコット生地の編成方向であるY方向を長手方向としてツナギ服1を作成した。ツナギ服の重量を測定したところ、1キログラムであった。
(実施例)
116dtex及び56dtexの糸及びdtexの導電糸からなるポリエステル100%のトリコット生地を用いて、図1及び図2に示すとおり、トリコット生地の編成方向であるY方向を長手方向としてツナギ服1を作成した。ツナギ服の重量を測定したところ、1キログラムであった。
(比較例)
糸番手縦14×横14、打込本数縦89本×横51本の綿100%の綾織生地を用いて、ツナギ服を作成した。ツナギ服の重量を測定したところ、1キログラムであった。
糸番手縦14×横14、打込本数縦89本×横51本の綿100%の綾織生地を用いて、ツナギ服を作成した。ツナギ服の重量を測定したところ、1キログラムであった。
(着用性試験)
実施例及び比較例のツナギ服をパネル7名に着用してもらい、着用時のはきやすさ、脱衣時のぬぎやすさ、着用中の着心地、動きやすさ、肩部及び脇部の圧迫感の優劣を評価した。
実施例及び比較例のツナギ服をパネル7名に着用してもらい、着用時のはきやすさ、脱衣時のぬぎやすさ、着用中の着心地、動きやすさ、肩部及び脇部の圧迫感の優劣を評価した。
表1から明らかなとおり、重量が同一であるにもかかわらず、はきやすさ、ぬぎやすさ、着心地、動きやすさ、肩部及び脇部の圧迫感とも本考案の実施例の方が優れているとの結果になった。
(寸法変化率試験)
実施例及び比較例のツナギ服の寸法変化率をJIS L 0217 103法に定める洗い方により洗濯・乾燥したあと測定した。
実施例及び比較例のツナギ服の寸法変化率をJIS L 0217 103法に定める洗い方により洗濯・乾燥したあと測定した。
表2に記載のとおり、寸法変化率の縦横の絶対値の合計は実施例が0.7%であるのに対し、比較例は1.9%であり、実施例の方が寸法変化率が小さかった。特に作業性に影響を与える横方向の縮みが実施例のツナギ服は比較例に対して小さいため、繰り返し洗濯を行っても着用者の作業性に影響を与えることが極めて少ない。
(帯電性試験)
実施例のツナギ服を用いてJIS T 8118に定める方法により単位面積当たりの帯電電荷量を測定した。
実施例のツナギ服を用いてJIS T 8118に定める方法により単位面積当たりの帯電電荷量を測定した。
表3に記載のとおり、実施例のツナギ服の単位面積当たりの帯電電荷量の最大値は1.9μC/平方メートルであり、JIS T 8118において定める帯電防止服の単位面積当たりの帯電電荷量の上限値7μC/平方メートルを大きく下まわった。
1 ツナギ服
2 ツナギ服の上着部分
3 ツナギ服のズボン部分
4 ツナギ服のウエスト部
5 ツナギ服のファスナー部
6 袖口部
21 胸ポケット
211 胸ポケットのフラップ
212 胸ポケットのファスナー部
31 ズボン部分の前ポケット
32 ズボン部分の後ポケット
321 後ポケットのフラップ
2 ツナギ服の上着部分
3 ツナギ服のズボン部分
4 ツナギ服のウエスト部
5 ツナギ服のファスナー部
6 袖口部
21 胸ポケット
211 胸ポケットのフラップ
212 胸ポケットのファスナー部
31 ズボン部分の前ポケット
32 ズボン部分の後ポケット
321 後ポケットのフラップ
Claims (3)
- トリコット編物の生地から構成され、前記生地の編成方向であるY方向を長手方向としていることを特徴とするツナギ服。
- 前記トリコット編物の生地は、ポリエステル100%の繊維であることを特徴とする請求項1に記載のツナギ服。
- 前記トリコット編物の生地は、導電糸を用いた導電性トリコット編物であることを特徴とする請求項1又は2に記載のツナギ服
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016004574U JP3207774U (ja) | 2016-09-20 | 2016-09-20 | ツナギ服 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016004574U JP3207774U (ja) | 2016-09-20 | 2016-09-20 | ツナギ服 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3207774U true JP3207774U (ja) | 2016-12-01 |
Family
ID=57424808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016004574U Active JP3207774U (ja) | 2016-09-20 | 2016-09-20 | ツナギ服 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3207774U (ja) |
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2016
- 2016-09-20 JP JP2016004574U patent/JP3207774U/ja active Active
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