JP3207763U - Lid member for wet sheet packaging - Google Patents
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Abstract
【課題】包装体内の気密性を向上させることのできる蓋部材を提供する。【解決手段】本考案は,シート状物を収納する包装体10の取出口11に取り付け可能な蓋部材20に関する。蓋部材20は,基盤部21と,基盤部21に設けられた開口部22と,基盤部21に対し開閉自在に設けられ開口部22を開閉するための蓋部23と,蓋部23の内面側に設けられ蓋部23を閉じたときに取出口11又は開口部22を覆う非通気性のシート部材24と,を備える。【選択図】図1A lid member capable of improving airtightness in a package is provided. The present invention relates to a lid member 20 that can be attached to an outlet 11 of a package 10 that stores a sheet-like material. The lid member 20 includes a base part 21, an opening part 22 provided in the base part 21, a lid part 23 provided to be openable and closable with respect to the base part 21, and an inner surface of the lid part 23. A non-breathable sheet member 24 that is provided on the side and covers the outlet 11 or the opening 22 when the lid 23 is closed. [Selection] Figure 1
Description
本考案は,ウェットシート等のシート状物を収容する包装体に取り付けるのに適した蓋部材に関する。具体的に説明すると,本考案に係る蓋部材は,包装体に設けられたウェットシートの取出口を開閉することでウェットシートの乾燥を防ぐことができる。 The present invention relates to a lid member suitable for being attached to a packaging body that accommodates a sheet-like material such as a wet sheet. More specifically, the lid member according to the present invention can prevent the wet sheet from drying by opening and closing the outlet of the wet sheet provided in the package.
従来から,湿潤したウェットシートは,気密性を有するフィルムで形成された包装体内に収納されている。包装体は,例えばウェットシートの積層体を収納できるように袋状に形成されており,この包装体の天面にはウェットシートの取出口が設けられている。このため,使用者は,包装体の天面に設けられた取出口から,包装体内部のウエットティッシュを1枚ずつ取り出して使用することができる。 Conventionally, wet wet sheets are stored in a package formed of an airtight film. The package is formed in a bag shape so as to accommodate, for example, a laminate of wet sheets, and a wet sheet take-out port is provided on the top surface of the package. For this reason, the user can take out and use the wet tissue inside a package one sheet at a time from the outlet provided in the top | upper surface of the package.
また,例えば特許文献1に示されるように,従来から,包装体の天面部分に着脱自在に取り付けることのできるプラスチック製の蓋部材も知られている。すなわち,フィルム状の包装体は保形性に乏しいことから,単にこの包装体の内部にウェットシートの積層体を収納しただけでは,包装体の内部からウェットシートを取り出しにくい。この点,特許文献1に記載されているように,包装体の天面部分に硬度の高いプラスチック製の蓋部材を取り付けることで,包装体の保型性を高めることができ,使用者が包装体からウェットシートを1枚ずつ取出し易くなるという利点がある。 For example, as shown in Patent Document 1, a plastic lid member that can be detachably attached to a top surface portion of a package is also known. That is, since the film-shaped package has poor shape retention, it is difficult to take out the wet sheet from the inside of the package simply by storing the laminate of the wet sheets in the package. In this regard, as described in Patent Document 1, by attaching a plastic lid member with high hardness to the top surface portion of the package, the shape retention of the package can be improved, and the user can package There is an advantage that wet sheets can be easily taken out from the body one by one.
ところで,特許文献1に記載された蓋部材は,包装体の天面に接着される基盤部と,この基盤部に対して開閉自在に設けられた蓋部とを備え,この蓋部によって包装体の取出口を開閉するようにしている。しかしながら,このような構成では基盤部と蓋部との隙間を完全に塞ぐことは困難であり,両者の間に隙間が生じやすく,十分な気密性を得られないという問題があった。このため,包装体の取出口を蓋部材によって塞いだ状態であっても,包装体内のウェットシートに含浸した薬液が揮発して徐々に乾いてしまうおそれがある。 By the way, the lid member described in Patent Document 1 includes a base part bonded to the top surface of the package, and a cover part that can be opened and closed with respect to the base part. The outlet is opened and closed. However, with such a configuration, it is difficult to completely close the gap between the base portion and the lid portion, and there is a problem that a gap is easily formed between the two portions and sufficient airtightness cannot be obtained. For this reason, even if the outlet of the package is closed by the lid member, the chemical liquid impregnated in the wet sheet in the package may volatilize and gradually dry.
また,特許文献1の蓋部材は粘着剤が塗布されており,包装体に対して着脱自在に接着することが可能である。しかしながら,蓋部材を繰り返し使用しているうち,特に取出口を閉止するための蓋部に埃や汚れなどが付着しやすい。その結果,蓋部材の蓋部から包装体内のウェットシートに埃や汚れが移り,包装体内の衛生状態を保つことが難しいという問題があった。 Moreover, the cover member of Patent Document 1 is coated with an adhesive, and can be detachably attached to the package. However, during repeated use of the lid member, dust or dirt is likely to adhere to the lid portion for closing the outlet. As a result, there is a problem that dust and dirt are transferred from the lid portion of the lid member to the wet sheet in the package, and it is difficult to maintain the sanitary condition in the package.
そこで,本考案は,包装体内の気密性を向上させることのできる蓋部材を提供することを目的の一つとする。加えて,本考案は,包装体内の衛生状態を保つことのできる蓋部材を提供することを更なる目的とする。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a lid member that can improve the airtightness in the package. In addition, a further object of the present invention is to provide a lid member that can maintain the sanitary condition in the package.
本考案の考案者は,従来の問題の解決手段について鋭意検討した結果,包装体用の蓋部材において,基盤部に開閉自在に設けられた蓋部の内面に非通気性のシート部材を取り付け,このシート部材によって基盤部の開口部又は包装体の取出口を密閉するようにした。このように,シート部材によって基盤部の開口部又は包装体の取出口を密閉することで,基盤部を蓋体の間に隙間が生じている場合であっても,包装体内の気密性を確保することができる。また,シート部材に汚れや埃が付着しにくくなるような工夫を施すことで,包装体内の衛生状態も保つことも可能となる。そして,本考案者は,上記知見に基づけば,従来技術の問題を解決できることに想到し,本考案を完成させた。具体的に説明すると,本考案は以下の構成を有する。 The inventor of the present invention, as a result of earnestly examining the means for solving the conventional problems, attached a non-breathable sheet member to the inner surface of the lid portion that can be opened and closed on the base portion of the lid member for the package. With this sheet member, the opening of the base part or the outlet of the package was sealed. In this way, by sealing the opening of the base part or the outlet of the package with the sheet member, even if there is a gap between the base part and the lid, the air tightness in the package is ensured. can do. In addition, it is possible to maintain the sanitary condition in the package by devising such that the sheet member is less likely to be contaminated with dirt and dust. Based on the above knowledge, the inventor came up with the idea that the problems of the prior art could be solved, and completed the present invention. Specifically, the present invention has the following configuration.
本考案は,シート状物を収納する包装体10の取出口11に取り付け可能な蓋部材20に関する。本考案に係る蓋部材20は,例えばウェットシートを収容する包装体10に対して取り付けるのに適している。特に,本考案に係る蓋部材20は,包装体10に対して着脱自在に取り付けることができるものであることが好ましい。蓋部材20は,基盤部21と,この基盤部21に設けられた開口部22と,この基盤部21に対し開閉自在に設けられ開口部22を開閉するための蓋部23とを備える。さらに,蓋部材20は,蓋部23の内面側に設けられ蓋部23を閉じたときに取出口11又は開口部22を覆う非通気性のシート部材24を備える。すなわち,蓋部23に設けられたシート部材24は,包装体10の取出口11を密閉するものであってもよいし,基盤部21の開口部22を密閉するものであってもよい。
The present invention relates to a
上記構成のように,蓋部材20の蓋部23の内面側に非通気性のシート部材24を設けておくことで,このシート部材24によって包装体10の取出口11又は基盤部21の開口部22を密閉することが可能となる。このように非通気性のシート部材24によって取出し11又は開口部22を直接閉塞することによって,蓋部材20の基盤部21と蓋部23の間に隙間が生じている場合であっても,包装体10内の気密性を保つことができる。これにより,包装体10内のウェットシートに含浸した薬液が揮発することを抑制し,ウェットシートが早期に乾くことを防止できる。
As described above, by providing a
本考案において,シート部材24は,伸縮性を有し,且つ,少なくとも包装体10と対面する側の表面に複数の凹凸が形成されていることが好ましい。シート部材24は,例えばゴムやシリコーンなどの公知の伸縮性材料で形成すればよい。また,シート部材24の厚みは,1mm以下,具体的には0.1mm〜1mmであることが好ましい。シート部材24の厚みを1mm以下に薄くすることで,蓋部23が閉まりにくくなることを防止する。
In the present invention, the
上記構成のように,表面に複数の凹凸が形成されたシート部材24を採用することで,このシート部材24の防汚性を高めることができる。つまり,蓋部23の開閉操作とウェットシートの取り出し作業を繰り返し行うと,シートの繊維や周囲の塵埃がシート部材24に付着し,不衛生な状態になりうる。この点,上記のように,シート部材24の表面に微細な凹凸を形成しておくことで,これらの汚れが付着することを防止でき,結果として包装体10内部の衛生状態を効果的に保つことができる。シート部材24に形成する凹凸構造は,例えば1nm〜500μm又は1nm〜1μmの範囲のピッチで凹凸が形成されていることが好ましい。
By adopting the
本考案において,シート部材24は,少なくとも包装体10と対面する側の表面に防腐剤若しくは防カビ剤が塗布されているか,又は防腐剤若しくは防カビ剤が混練されたものであることが好ましい。防腐剤若しくは防カビ剤が混練されたシート部材24とは,シート部材24を形成する材料の中に防腐剤若しくは防カビ剤が混合されているものを意味する。防腐剤は,ゴムやシリコーン用の腐敗を防止するものとして公知のものを利用できる。
In the present invention, it is preferable that the
上記構成のように,シート部材24に防腐剤を塗布又は混練することで,シート部材24が取り付けられた蓋部材20の衛生状態を維持することができる。また,ウェットシートは使用環境によってはカビによる臭気が発生する。そこで,シート部材24に防カビ材を塗布又は混練することで,ウェットシートにカビが発生することを抑制できる。
As described above, by applying or kneading the preservative to the
本考案において,蓋部23は,その内面側に,この蓋部23を閉じたときに取出口11又は開口部22の周囲を囲うように設けられた枠状の第1の突起部25を有することが好ましい。この場合に,シート部材24は,第1の突起部25に張設されていることが好ましい。
In the present invention, the
上記構成のように,蓋部23の内面に枠状の第1の突起部25を形成し,その頂部にシート部材24を張り渡すことで,このシート部材24を利用して,包装体10の取出口11又は基盤部21の開口部22を効果的に密閉することができる。
As in the above-described configuration, the frame-shaped
本考案において,基盤部21は,開口部22の周囲に設けられ蓋部23を閉じたときに枠状の第1の突起部25の内側に差し込まれる枠状の第2の突起部26を有することとしてもよい。
In the present invention, the
上記構成のように,蓋部23に枠状の第1の突起部25を設けてそこにシート部材24を張設し,その第1の突起部25の中に差し込まれるようなかたちで基盤部21に第2の突起部26を設けることで,基盤部21の開口部22をより効果的に密閉できる。特に,基盤部21の第2の突起部26によって第1の突起部25に張設されたシート部材24に対して張力が付加されるため,シート部材24が第2の突起部26に密着するようなる。その結果,基盤部21の開口部22がほぼ完全に密閉される。
As described above, the base portion is formed in such a manner that the frame-like
本考案において,シート部材24は,蓋部材20を包装体10に取り付けた状態で蓋部23を閉じたときに,包装体10の取出口11を直接覆うものであってもよい。すなわち,構造的には,蓋部23に設けられた枠状の第1の突起部25が基盤部21の開口部22の中に差し込まれ,この第1の突起部25に張設されたシート部材24が包装体10に直接接して取出口11を塞ぐこととなる。
In the present invention, the
上記構成のように,蓋部材20に設けられたシート部材24を利用して包装体10の取出口11を直接塞ぐことで,効果的に包装体10を密閉できる。
As described above, the
本考案に係る蓋部材によれば,包装体内の気密性を向上させることができる。加えて,本考案に係る蓋部材によれば,包装体内の衛生状態を保つことも可能である。 According to the lid member according to the present invention, the airtightness in the package can be improved. In addition, according to the lid member of the present invention, it is possible to maintain the sanitary condition in the package.
以下,図面を用いて本考案を実施するための形態について説明する。本考案は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。 Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings. The present invention is not limited to the embodiments described below, and includes those appropriately modified by those skilled in the art from the following embodiments.
[1.第1の実施形態]
まず,本考案に係る蓋部材の第1の実施形態について説明する。図1から図3は,本考案の第1の実施形態に係る蓋部材20を示している。
[1. First Embodiment]
First, a first embodiment of a lid member according to the present invention will be described. 1 to 3 show a
図1は,第1の実施形態に係る包装体10を示す斜視図であり,包装体10に取り付けられた蓋部材20が開いた状態を示している。包装体10は,折り畳まれた状態の複数枚のシート状物を収納している。シート状物の例は,ウェットシートである。ただし,包装体10内には,ウェットシートに限られず,ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどの衛生用紙を収容することもできる。ここでは,具体的に,包装体10内にウェットシートが収容されている場合を例に挙げて説明を行う。
FIG. 1 is a perspective view showing the
包装体10は,複数枚のウェットシートを収納可能なように略方形又は偏平形をなす。包装体10は,天面12と,天面12に対向する底面13と,天面12と底面13を繋ぐ側面14を有し,これらの天面12,底面13,及び側面14によって,ウェットシートの収納空間を形成している。この包装体10の天面12には,ウェットシートを取り出すための取出口11が形成されている。取出口11の大きさ及び形状は,ウエットティシュを取り出すことができるものであれば特に限定されない。取出口11は,例えば,予め設計された形状の穴部を,包装体10を構成するフィルム上の適切な位置において切り抜くことによって成型できる。
The
ウェットシートを内包する包装体10は,ウェットシートに浸透又は塗布されている薬剤や化粧材料等の含浸液が,漏れ出たり揮発したりするのを防止するため,気密性を有する液不透過性のフィルムで形成される。このようなフィルムとしては,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル,ポリアミド,塩化ビニル,塩化ビニリデン,セロハン,又はアセテート等のプラスチックフィルム,これらフィルムを2種以上組み合わせて構成された積層フィルム,又はこの積層フィルムにアルミ箔をさらに積層して構成された複合フィルムが挙げられる。また,この包装体10は,金属蒸着PETフィルムとPEフィルムを貼り合わせたものであってもよい。
The
他方,図1に示されるように,蓋部材20は,包装体10の取出口11を塞ぐために,その天面12に取り付けられる。蓋部材20は,軟質なフィルムによって構成された包装体10の保型性を向上させ,包装体10の取出口11を介してウェットシートを取り出し易くすることを目的として,包装体10の天面12に着脱自在に取り付けられるものである。
On the other hand, as shown in FIG. 1, the
蓋部材20は,環状の基盤部21を有する。この基盤部21の中央部分には,開口部22が設けられ,この開口部22を通じて包装体10に収納されたウェットシートを取出口11から取り出すことができる。また,基盤部21には,ヒンジ部27を介して,蓋部23が開閉自在に連結されている。蓋部23は,ヒンジ部27が屈折することにより,基盤部21の中央に形成された開口部22を開閉する。蓋部23は,少なくとも開口部22を含む領域よりも大きい面積を有し,蓋部23を閉じることにより開口部22が塞がれる。これにより,蓋部材20を包装体10に取り付けて蓋部23を閉じることで,包装体10の収納空間の気密状態を維持できる。また,図2は,蓋部材20の蓋部23が閉じられた状態を示している。
The
蓋部材20の基盤部21は,包装体10を構成するフィルムよりも硬質な部材で形成されることが好ましい。例えば,蓋部材20の基盤部21を形成する部材としては,ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリ塩化ビニル,ポリスチレン,若しくはアクリル樹脂等の熱可塑性樹脂,アルミなどの金属,又は木材などの公知の部材を適宜選択して用いることができる。特に,蓋部材20の基盤部21を構成する部材は,熱可塑性樹脂であることが好ましい。また,蓋部23及びヒンジ部27を構成する部材は,上記基盤部21を構成する部材と同様のものを用いることができる。また,図1及び図2に示された実施形態において,蓋部23の形状は略円形状となっている。ただし,蓋部23の形状は略円形状に限定されず,基盤部21に形成された開口部22を適切に閉塞させることができるものであれば,如何なる形状のものであってもよい。
The
蓋部材20の基盤部21の中央に設けられる開口部22は,蓋部23を開けた際に,包装体10の取出口11を通じて,ウェットシートを取り出すために設けられたものである。蓋部材20の開口部22の形状は,図1から図3に示された形状に限定されず,例えば,略円形状,楕円形状,三角形状,又は四角形状など任意の形状を採用できる。
The
さらに,図1に示されるように,本考案において,蓋部23の内面(閉じたときに基盤部21と対向する面)には,枠状の第1の突起部25が形成されている。図1の例において,枠状の第1の突起部25は,およそ四角形状の枠となっているが,特にこのような形状には限定されず,円形状や楕円形状,三角形状などの任意の形状を採用できる。この第1の突起部25の高さは,適宜調節することができるものであるが,例えば2mm〜10mm程度とすることが好ましい。
Furthermore, as shown in FIG. 1, in the present invention, a frame-shaped
また,蓋部23の内面に設けられた枠状の第1の突起部25には,非通気性のシート部材24が張設されている。すなわち,シート部材24は,枠状の第1の突起部25の頂部に一定の張力が付与された状態で張られている。シート部材24は,ゴムやシリコーンなどの伸縮性を持つ非通気性部材で形成された薄膜である。また,シート部材24の厚みは,1mm以下,具体的には0.1mm〜1mmであることが好ましい。また,図1に示された例において,シート部材24は透明な材料で形成されているが,半透明又は不透明な材料で形成することも可能である。
Further, a
他方で,基盤部21の開口部22の周囲には,窪み部28が形成されている。この窪み部28は,少なくとも蓋部23の第1の突起部25の高さよりも大きい深さを有する。例えば,窪み部28は,第1の突起部25の高さに対して1.1〜2倍程度の深さを有することが好ましい。このため,蓋部23に上記した第1の突起部25が形成されている場合であっても,図2に示したように,蓋部23を問題なく閉じることができる。
On the other hand, a
また,基盤部21の窪み部28には,開口部22の縁に沿って,この開口部22の周囲を囲うような枠状の第2の突起部26が形成されている。この枠状の第2の突起部26の高さは,基盤部21に形成された窪み部28の深さよりも小さく形成されている。このため,第2の突起部26は,窪み部28から突出しない。これにより,図2に示したように,蓋部23を閉じることができる。また,基盤部21に設けられた第2の突起部26は,蓋部23に設けられた第1の突起部25と相似形をなしており,第1の突起部25よりも僅かに小さく形成されている。このため,蓋部23を閉じたときに,第2の突起部26は,第1の突起部25の内側に差し込まれることとなる。つまり,第2の突起部26は,第1の突起部25の内部に嵌り込む。
In addition, a frame-like
図3は,図2に示したIII−III線における断面図,すなわち閉じた状態の蓋部23の断面図を示している。図3に示されるように,蓋部23を閉じた状態においては,蓋部23に設けられた枠状の第1の突起部25の中に,基盤部21に設けられた枠状の第2の突起部26が差し込まれる。ここで,前述したとおり,蓋部23の第1の突起部25には,伸縮性を有するシート部材24が張設されている。このため,蓋部23を閉じた状態では,第2の突起部26が,第1の突起部25に張設されているシート部材24を押し上げて弾性変形させる。このようにして,第2の突起部26がシート部材24に張力を付与する。そうすると,第2の突起部26の頂部にも,シート部材24が密着するようになる。これにより,第2の突起部26の枠内に形成されている開口部22の上部が,このシート部材24によって密閉される。
3 shows a cross-sectional view taken along line III-III shown in FIG. 2, that is, a cross-sectional view of the
このように,蓋部材20の蓋部23の内面側に非通気性のシート部材24を設けておくことで,このシート部材24によって基盤部21の開口部22を密閉することが可能となる。そして,非通気性のシート部材24によって開口部22を直接閉塞することによって,蓋部材20の基盤部21と蓋部23の間に隙間が生じている場合であっても,包装体10内の気密性を保つことができる。これにより,包装体10内のウェットシートに含浸した薬液が揮発することを抑制し,ウェットシートが早期に乾くことを防止できる。
Thus, by providing the
また,シート部材24としては,少なくとも包装体10と対面する側の表面に複数の凹凸が形成されていることが好ましい。もちろん,包装体10と対面しない側の表面にも凹凸が形成されていてもよい。このように,上記のシート部材24として,表面に複数の凹凸が形成されたものを採用することで,このシート部材24の防汚性を高めることができる。つまり,蓋部23の開閉操作とウェットシートの取り出し作業を繰り返し行うと,シートの繊維や周囲の塵埃がシート部材24に付着し,不衛生な状態になりうる。この点,上記のように,シート部材24の表面に微細な凹凸を形成しておくことで,これらの汚れが付着することを防止でき,結果として包装体10内部の衛生状態を効果的に保つことができる。シート部材24に形成する凹凸構造は,例えば1nm〜500μm又は1nm〜1μmの範囲のピッチで凹凸が形成されていることが好ましい。
In addition, as the
さらに,シート部材24は,少なくとも包装体10と対面する側の表面に防腐剤若しくは防カビ剤が塗布されているか,又は防腐剤若しくは防カビ剤が混練されたものであってもよい。防腐剤は,シート部材24自体の腐敗を防止するために使用される。防カビ剤は,シート部材24に触れやすいウェットシートにカビが発生するのを防止する。防腐剤や防カビ剤としては,適宜公知のものを利用することができる。
Further, the
また,図3に示さるように,基盤部21の底面には粘着層29が形成されている。粘着層29は,蓋部材20を包装体10に着脱自在に取り付けることができるものであればよく,公知の粘着剤や両面テープを採用できる。粘着層29を構成する粘着剤の例は,ホットメルト粘着剤,又はアクリル系粘着剤である。特に粘着剤としては,ホットメルト接着剤と用いることが好ましい。このように蓋部材20の基盤部21に粘着層29を設けて包装体10に何度も繰り返し着脱できるようにすることで,蓋部材20を使い回すことができるため経済的である。
Further, as shown in FIG. 3, an
なお,包装体10の内部に収納されるウェットシートは,公知のものであれば適宜選択して使用することができる。ウェットシートは,通常,方形状に形成されて,幾層にも積み重ねられた状態で包装体10に内包される。ウェットシートは,1枚ずつ適当な大きさに折り畳んでそれを重ねたものであってもよいし,折り畳まれたウェットシートの前後部分を隣り合うウェットシートに重ね合わせて互いに引っかかり合うようした所謂ポップアップ形式で積層されていてもよい。ポップアップ形式でウェットシートを積層すれば,一枚目のウェットシートを取り出した後に,自動的に次のウェットシートの上端部が持ち上がるため,ウェットシートを連続的に取り出し易くなるというメリットがある。また,必ずしもウェットシートを積層して包装体10内に収納する必要はなく,例えば,ロール状にした一連のウェットシートに等間隔に切り取り用のミシン目線を設けたものを包装体10内に収納することとしてもよい。ウェットシートとしては,例えば,シート素材に含浸剤液を浸透又は塗布したものを用いることができる。シート素材の例は,合成繊維又は天然繊維からなる紙,織布,不織布,コットン,ガーゼ,又は発泡シート等である。含浸剤液の例は,薬剤又は化粧材料等である。また,薬剤としては,例えば消毒用アルコールを用いることができる。
In addition, if the wet sheet accommodated in the inside of the
[2.第2の実施形態]
続いて,本考案に係る蓋部材の第2の実施形態について説明する。図4及び図5は,本考案の第1の実施形態に係る蓋部材20を示している。第2の実施形態については,前述した第1の実施形態と同じ構成についての説明は割愛し,第1の実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
[2. Second Embodiment]
Next, a second embodiment of the lid member according to the present invention will be described. 4 and 5 show the
図4に示されるように,蓋部材20の蓋部23には,前述した第1の実施形態と同様に,枠状の第1の突起部25が設けられている。他方で,蓋部材20の基盤部21には,第1の実施形態とは異なり,第2の突起部26は設けられていない。第2の実施形態においても,蓋部材20の蓋部23を閉じることができ,閉じた状態は図2に示した状態と同じものとなる。
As shown in FIG. 4, the
ここで,図5は,閉じた状態における蓋部材20の断面構造を示している。図5で示した部位は,図3で示した部位と対応している。図5に示されるように,第2の実施形態においては,蓋部23を閉じた状態において,この蓋部23の内面に設けられている枠状の第1の突起部25が,基盤部21に形成されている開口部22に差し込まれるようになっている。つまり,枠状の第1の突起部25は,開口部22よりも小さく形成されている。具体的に,枠状の第1の突起部25と開口部22の間に隙間は,10mm以下であることが好ましく,3mm以下又は1mm以下であることが特に好ましい。
Here, FIG. 5 shows a cross-sectional structure of the
また,図5に示されるように,蓋部23を閉じた状態において,枠状の第1の突起部25は,開口部22に差し込まれて基盤部21の底面に到達するか,あるいは基盤部21の底面を超えて開口部22を突き抜ける高さを有している。このため,蓋部材20を包装体10の天面12に取り付けた状態で蓋部23を閉じると,その蓋部23の内面に設けられた第1の突起部25が,基盤部21の開口部22を突き抜けて包装体10の天面12に直接触れることとなる。さらに,図5に示されるように,第1の突起部25の頂部には非通気性のシート部材24が張設されている。このため,このシート部材24が,包装体10の天面12に直接接し,この天面12に形成された取出口11を塞ぐように機能する。これにより,第1の突起部25に張設されたシート部材24によって,包装体10の取出口11を直接密閉することができる。
Further, as shown in FIG. 5, when the
このような第2の実施形態の構成によっても,第1の実施形態と同様に,包装体内の気密性を向上させることが可能である。その他,シート部材24に微細な凹凸構造が形成されている点や,防腐剤若しくは防カビ剤が塗布又は混練されている点は,前述した第1の実施形態と同様に好ましい形態として採用することができる。
Even with the configuration of the second embodiment, it is possible to improve the airtightness in the package as in the first embodiment. In addition, the point that a fine concavo-convex structure is formed on the
以上,本考案について好ましい形態を例に挙げて説明を行った。ただし,本考案は,上記した実施形態に限定されるものではなく,上記した実施形態に基づいて当業者が自明な範囲で適宜修正や改変を行うことができる。 The present invention has been described with reference to the preferred embodiments. However, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and those skilled in the art can make appropriate modifications and alterations within the obvious range based on the above-described embodiments.
本考案は,ウェットシートの包装体用の蓋部材に関する。このため,本考案は,ウェットシートや包装体の製造業において好適に利用し得る。 The present invention relates to a lid member for a wet sheet packaging. For this reason, this invention can be utilized suitably in the manufacturing industry of a wet sheet or a package.
10…包装体 11…取出口
12…天面 13…底面
14…側面 20…蓋部材
21…基盤部 22…開口部
23…蓋部 24…シート部材
25…第1の突起部 26…第2の突起部
27…ヒンジ部 28…窪み部
29…粘着層
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記蓋部材(20)は,
基盤部(21)と,
前記基盤部(21)に設けられた開口部(22)と,
前記基盤部(21)に対し開閉自在に設けられ,前記開口部(22)を開閉するための蓋部(23)と,
前記蓋部(23)の内面側に設けられ,前記蓋部(23)を閉じたときに前記取出口(11)又は前記開口部(22)を覆う非通気性のシート部材(24)と,を備える
蓋部材。 A lid member (20) attachable to an outlet (11) of a package (10) for storing a sheet-like material,
The lid member (20)
A base (21),
An opening (22) provided in the base (21);
A lid (23) provided to be openable and closable with respect to the base (21), and for opening and closing the opening (22);
A non-breathable sheet member (24) provided on the inner surface side of the lid (23) and covering the outlet (11) or the opening (22) when the lid (23) is closed; A lid member.
請求項1に記載の蓋部材。 The lid member according to claim 1, wherein the sheet member (24) has stretchability and has a plurality of irregularities on at least a surface facing the package (10).
請求項1又は請求項2に記載の蓋部材。 The sheet member (24) is coated with a preservative or a fungicide on at least a surface facing the package (10), or a preservative or a fungicide is kneaded. The lid member according to claim 1 or 2.
前記シート部材(24)は,前記第1の突起部(25)に張設されている
請求項1から請求項3のいずれかに記載の蓋部材。 The lid portion (23) is provided on the inner surface side of a frame-shaped second portion provided so as to surround the outlet (11) or the opening portion (22) when the lid portion (23) is closed. 1 protrusion (25),
The lid member according to any one of claims 1 to 3, wherein the sheet member (24) is stretched on the first protrusion (25).
請求項4に記載の蓋部材。 The base (21) is provided around the outlet (11), and is a frame-shaped second inserted into the first protrusion (25) when the lid (23) is closed. The lid member according to claim 4, further comprising: a protruding portion (26).
請求項4に記載の蓋部材。 When the lid (23) is closed with the lid member (20) attached to the package (10), the sheet member (24) is provided with an outlet (11) of the package (10). The lid member according to claim 4.
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