JP3207217U - ゴミ袋を、ゴミ箱に固定するための固定器。 - Google Patents

Abstract

【課題】ゴミ袋を、ゴミ箱の縁に、綺麗に固定でき、特にゴミ袋として再利用されることが多いレジ袋の把手やとじ紐の垂れ下がりを綺麗に始末できるゴミ袋固定器具を提供する。【解決手段】葦や竹の簾（す）を丸めて筒形にした器具をゴミ箱の内側に装着し、この器具に、ゴミ袋の口の縁を引っ掛けて、ゴミ箱に固定する。ゴミ袋の固定を、ゴミ箱の内側で行うので、綺麗に始末できる。【選択図】図８

Description

ゴミ箱（２）は、ポリエチレン製の袋（１）を、ゴミ箱の内側に装着して用いられることが多い。

家庭や事務所などで用いられる大半のゴミ箱は小型で、その容量は８ｌ前後、箱の口は筒形の場合、直径２０ｃｍ程度、高さは２５ｃｍ前後である。

近時ゴミ箱の形状は、大半が円筒形である。その円筒形は、上下の径が同一の円柱形と、底に向けてすぼませる形があり、後者が大半を占める。この場合、投入口と底面の直径の差は約１０％である。投入口が底より広いのは、投入したゴミの引き出しを容易にするためである。

ゴミ箱の内側に装着するゴミ袋（１）は、ゴミ箱の内側を汚さないためである。ゴミ袋はゴミでいっぱいになると、自治体が指定するゴミ袋に、袋のまま移しかえて廃棄される。

ゴミ箱に用いるゴミ袋は、家庭では、商店などで支給されるレジ袋（図３）を再利用していることが多い。

ゴミ袋のゴミ箱への固定方法は、袋の口（縁）部分を、図１のようにゴミ箱の外側に折り曲げるだけか、この折り曲げ部分を図２のように、ゴム紐（３）で固定する。

ゴミ袋を、ゴミ箱の縁に綺麗に固定したい。

特に、レジ袋は把手（４）や、とじ紐（５）がゴミ箱の縁から垂れ下がり、見苦しい（図４）。
これを手軽に、しかも綺麗に始末したい。

本考案は、簾（す）でなる筒（図８）をゴミ箱（２）に投入し、ゴミ袋の口の部分を、筒の口の縁に引っ掛けて（図１０）固定する。この筒具（図８）は、図５のように、葦の茎や竹・木のひごでなる簾（図５）を丸めて（図８）、ゴミ箱（２）の内壁にはりつくように装着する。

本考案になるゴミ袋の固定器の構造は、茎やひご（６）を糸で編み、簾（図５）をつくり、その片面の一部に背あての板（８）を貼りつけた（図６）もので、これを丸めて（図７）、図８のように筒状にしたものである。

本考案の基材である簾の編み方は、図５に示す通り、簾の上部（７）に編みを施し、ひごを固定する。この処置は、ゴミ箱の底細り（テーパー）の角度に馴染ませるためである。即ち、底細りするゴミ箱に、筒形の固定具を投入すると、簾の下方のひごは重なり合い、すぼまって、角度（テーパー）に馴染む。

図５の簾に貼付する背あての板（８）は、板紙やプラスチックのシートを用いる。これにより、簾は円形や方形に成形し易くなる。即ち、簾の筒はゴミ箱の形に適応する。

本考案になる筒型の固定具の寸法は、縦はゴミ箱の深さとほぼ同一にする。筒の直径はゴミ箱の内径よりも小さめにする。（図９）。この直径に差を設ける理由は、筒具（１０）とゴミ箱との間に生じた隙間に、袋の口の部分やレジ袋の把手などを押し込み、袋を固定するためである（図１０）。

ゴミ箱の寸法に適合する簾は、その両端を図８−（９）のようにクリップでとめ、ゴミ箱に投入・装着する。

本考案の効果

本考案になる筒型の固定具（図８）を用いて、ゴミ袋をゴミ箱に固定する方法は、これまでのゴム紐による固定法が、ゴミ箱の外側で固定する方法と異なり、箱の内側で固定する。従って、ゴミ袋の口の縁は、一切箱の外側に現れず、綺麗に始末できることになる（図１１）。

本考案になるゴミ袋の固定具（図８）は、レジ袋の再利用に有効である。レジ袋は把手（４）や、とじ紐の始末が面倒であるが、本考案になる固定具を用いれば、それらをゴミ箱の内側に容易に隠す（図１０−１）ことができる。従って、レジ袋の再利用を促すことにもなる。

図１は、ゴミ箱にゴミ袋を装着した状態を断面図で示す。 図２は、ゴミ袋を筒形のゴミ箱に、ゴム紐（ベルト）で締め付けて固定した状態を示す 図３は、レジ袋の斜視図。 図４は、レジ袋をゴミ箱に装着した図。 図５は、筒形の固定具に用いる簾の展開図（平面図） 図６は、図５に示す簾の背面で、背あてを貼りつけた状態を示す。 図７は、簾を筒形に丸める過程を示す。 図８は、簾を丸めた後、簾の端をクリップでとめ、固定した図。 図９は、ゴミ箱に筒形の簾を投入した後の上面図で、箱と筒に生じた隙間を示す。 図１０は、本考案になる筒形の固定具で、ゴミ袋をゴミ箱にセットした状態を断面図で示す。 図１１は、筒形の固定具で、ゴミ袋をゴミ箱にセットした状態を示す斜視図。

本考案になる固定具の素材である簾（す）に用いる、ひご（６）の直径は３ｍｍ〜５ｍｍが望ましい。

簾に貼りつける背あての板（８）は、板紙やプラスチックのシート、フィルムを利用する。板紙の厚みは０．７ｍｍ前後、波板紙では２ｍｍ前後、プラスチックシートの厚みは０．５ｍｍ前後が望ましい。夫々の巾は、３ｃｍ〜５ｃｍあればよい。

本考案になるゴミ袋の固定具（図８）の高さは、ゴミ箱の深さと同等か、やや高めがよい。

ひごの編みの位置は、図５のように、簾の上部で行う。即ち、ひごの全長の３分の１程度の部分に、糸の編みを２線以上施すのがよい。

１ … ゴミ袋
２ … ゴミ箱
３ … ゴム紐
４ … 把手
５ … とじ紐
６ … ひご
７ … 編み糸
８ … 背あて板
９ … クリップ
１０ … ゴミ袋固定用の筒具

Claims (2)

1. ゴミ袋をゴミ箱に固定するため、葦や竹などの簾（す）を丸めてなる筒を、ゴミ箱に投入し装着して、この筒の縁に、ゴミ袋の口の部分を図１０のように引っ掛けて用いる固定具。
2. ゴミ袋の固定具の素材である簾は、ひごの上部（図５）のみを糸で編み、固定することを特徴とする簾。

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