JP3206793B2 - 携帯無線機 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アンテナ整合回路の
損失が少なく、高いアンテナ利得を有する携帯無線機に
関するものである。
損失が少なく、高いアンテナ利得を有する携帯無線機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10に従来の携帯無線機におけるアン
テナの例を示す。この例では線状アンテナの給電点イン
ピーダンスと内部無線回路のアンテナ端子との入力イン
ピーダンスを整合回路でマッチングさせるものである。
つまり、101は線状アンテナ素子、102は整合回
路、103は内部無線回路、104は筐体、105はア
ンテナの給電点、106は内部無線回路103のアンテ
ナ端子、107は線状アンテナ素子101と内部無線回
路103を接続する同軸ケーブルをそれぞれ示す。
テナの例を示す。この例では線状アンテナの給電点イン
ピーダンスと内部無線回路のアンテナ端子との入力イン
ピーダンスを整合回路でマッチングさせるものである。
つまり、101は線状アンテナ素子、102は整合回
路、103は内部無線回路、104は筐体、105はア
ンテナの給電点、106は内部無線回路103のアンテ
ナ端子、107は線状アンテナ素子101と内部無線回
路103を接続する同軸ケーブルをそれぞれ示す。
【0003】従来は、内部無線回路103のアンテナ端
子106から内部無線回路103の内部を見たインピー
ダンスは50Ωに整合される。線状アンテナ素子101
の長さが1/4波長である場合以外は、この例のように
整合回路が必要である。つまり、アンテナの利得を高く
するためには、線状アンテナ素子101の長さは1/2
波長に近い方が良い(文献(1):常川他:“小型無線
機アンテナの多重波中利得と筐体長の関係”電子情報通
信学会論文雑誌B−II,J75−B−II, No.10pp.705−7
07, 1992 年10月)。アンテナ素子の電気長が1/4波
長より長くなると、アンテナ素子101の給電インピー
ダンスは50Ωより高くなるので、アンテナ素子101
の高インピーダンスと内部無線回路103の50Ωとを
整合させるための変換回路、すなわち、整合回路102
が必要であった。この場合、同軸ケーブル107は50
Ωの特性インピーダンスのものが用いられる。
子106から内部無線回路103の内部を見たインピー
ダンスは50Ωに整合される。線状アンテナ素子101
の長さが1/4波長である場合以外は、この例のように
整合回路が必要である。つまり、アンテナの利得を高く
するためには、線状アンテナ素子101の長さは1/2
波長に近い方が良い(文献(1):常川他:“小型無線
機アンテナの多重波中利得と筐体長の関係”電子情報通
信学会論文雑誌B−II,J75−B−II, No.10pp.705−7
07, 1992 年10月)。アンテナ素子の電気長が1/4波
長より長くなると、アンテナ素子101の給電インピー
ダンスは50Ωより高くなるので、アンテナ素子101
の高インピーダンスと内部無線回路103の50Ωとを
整合させるための変換回路、すなわち、整合回路102
が必要であった。この場合、同軸ケーブル107は50
Ωの特性インピーダンスのものが用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、アン
テナ素子101の給電点のインピーダンスが高い場合に
は整合回路102が必要となるため、この整合回路10
2による損失が生じ、アンテナの利得が低下する欠点が
ある。この発明の目的は、整合回路102を用いずに線
状アンテナ素子101と内部無線回路103とを整合さ
せ、高いアンテナ利得を有する携帯無線機を提供しよう
とするものである。
テナ素子101の給電点のインピーダンスが高い場合に
は整合回路102が必要となるため、この整合回路10
2による損失が生じ、アンテナの利得が低下する欠点が
ある。この発明の目的は、整合回路102を用いずに線
状アンテナ素子101と内部無線回路103とを整合さ
せ、高いアンテナ利得を有する携帯無線機を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1で提
案する携帯無線機は、線状アンテナ素子、筐体、内部無
線回路および内部無線回路のアンテナ端子と線状アンテ
ナ素子とを接続する同軸ケーブルを具備する携帯無線機
において、線状アンテナ素子の電気長がこの携帯無線機
の運用周波数の波長のほぼ1/2とされ、同軸ケーブル
の特性インピーダンスが内部無線回路のアンテナ端子の
インピーダンスの実部より高く、且つ線状アンテナ素子
の給電点から見込んだインピーダンスの実部より低く、
その電気長をこの携帯無線機の運用周波数の波長の約1
/4の奇数倍に選定した構成としたものである。
案する携帯無線機は、線状アンテナ素子、筐体、内部無
線回路および内部無線回路のアンテナ端子と線状アンテ
ナ素子とを接続する同軸ケーブルを具備する携帯無線機
において、線状アンテナ素子の電気長がこの携帯無線機
の運用周波数の波長のほぼ1/2とされ、同軸ケーブル
の特性インピーダンスが内部無線回路のアンテナ端子の
インピーダンスの実部より高く、且つ線状アンテナ素子
の給電点から見込んだインピーダンスの実部より低く、
その電気長をこの携帯無線機の運用周波数の波長の約1
/4の奇数倍に選定した構成としたものである。
【0006】この請求項1で提案する携帯無線機によれ
ば、線状アンテナ素子の電気長を運用周波数のほぼ1/
2波長に選定しているにも係わらず、同軸ケーブルの特
性インピーダンスを内部無線回路のアンテナ端子のイン
ピーダンスの実部より高く、且つ線状アンテナ素子の給
電点のインピーダンスの実部より低く、その電気長をこ
の携帯無線機の運用周波数の波長の約1/4の奇数倍に
選定した構成とするだけで、アンテナ整合回路を必要と
しないから、アンテナ整合回路の損失分だけ損失を低減
することができる。この結果、高いアンテナ利得を持つ
携帯無線機を提供することができる実益が得られる。
ば、線状アンテナ素子の電気長を運用周波数のほぼ1/
2波長に選定しているにも係わらず、同軸ケーブルの特
性インピーダンスを内部無線回路のアンテナ端子のイン
ピーダンスの実部より高く、且つ線状アンテナ素子の給
電点のインピーダンスの実部より低く、その電気長をこ
の携帯無線機の運用周波数の波長の約1/4の奇数倍に
選定した構成とするだけで、アンテナ整合回路を必要と
しないから、アンテナ整合回路の損失分だけ損失を低減
することができる。この結果、高いアンテナ利得を持つ
携帯無線機を提供することができる実益が得られる。
【0007】この出願の請求項2で提案する携帯無線機
は、電気長がほぼ1/2波長の線状アンテナ素子、筐
体、内部無線回路および内部無線回路のアンテナ端子と
線状アンテナを接続する同軸ケーブルとを具備して構成
される携帯無線機において、同軸ケーブルを特性インピ
ーダンスの異なる複数の同軸ケーブルを直列接続すると
共に、各同軸ケーブルの電気長を運用周波数の約1/4
の奇数倍に選定した構成としたものである。
は、電気長がほぼ1/2波長の線状アンテナ素子、筐
体、内部無線回路および内部無線回路のアンテナ端子と
線状アンテナを接続する同軸ケーブルとを具備して構成
される携帯無線機において、同軸ケーブルを特性インピ
ーダンスの異なる複数の同軸ケーブルを直列接続すると
共に、各同軸ケーブルの電気長を運用周波数の約1/4
の奇数倍に選定した構成としたものである。
【0008】この請求項2で提案した携帯無線機によれ
ば、請求項1で提案した携帯無線機と同様に整合回路を
必要としないので、アンテナ利得の高い携帯無線機を提
供することができる。また、この請求項2で提案する携
帯無線機によれば、内部無線回路とアンテナ素子との間
を、特性インピーダンスが異なる複数の同軸ケーブルを
直列接続したから、アンテナ素子を複数の周波数で共振
させることができる。この結果、広い帯域にわたって共
振させることができるから、広い帯域にわたって運用周
波数を選定することができる携帯無線機を提供すること
ができる。
ば、請求項1で提案した携帯無線機と同様に整合回路を
必要としないので、アンテナ利得の高い携帯無線機を提
供することができる。また、この請求項2で提案する携
帯無線機によれば、内部無線回路とアンテナ素子との間
を、特性インピーダンスが異なる複数の同軸ケーブルを
直列接続したから、アンテナ素子を複数の周波数で共振
させることができる。この結果、広い帯域にわたって共
振させることができるから、広い帯域にわたって運用周
波数を選定することができる携帯無線機を提供すること
ができる。
【0009】請求項3で提案した携帯無線機は、請求項
1または2記載の携帯無線機において、内部無線回路の
アンテナ端子に並列に容量素子を接続した構成としたも
のである。この容量素子を内部無線回路のアンテナ端子
に並列接続することにより、リアクタンス成分が打ち消
され、深い共振特性を得ることができる。この結果、ア
ンテナの利得を更に高めることができる。
1または2記載の携帯無線機において、内部無線回路の
アンテナ端子に並列に容量素子を接続した構成としたも
のである。この容量素子を内部無線回路のアンテナ端子
に並列接続することにより、リアクタンス成分が打ち消
され、深い共振特性を得ることができる。この結果、ア
ンテナの利得を更に高めることができる。
【0010】請求項4で提案した携帯無線機は、請求項
3で提案した携帯無線機において、同軸ケーブルと内部
無線回路のアンテナ端子との接続点において、同軸ケー
ブルの芯線導体と内部無線回路のアンテナ端子のプラス
導体との間に誘導性素子を接続した構成としたものであ
る。この請求項4で提案した携帯無線機によれば、容量
性素子と誘導性素子とによって共振回路を構成するか
ら、同軸ケーブルによる共振と、容量性素子と誘導性素
子との共振によって2共振を得ることができる。この結
果、広帯域でしかもアンテナ利得の高い携帯無線機を提
供することができる。
3で提案した携帯無線機において、同軸ケーブルと内部
無線回路のアンテナ端子との接続点において、同軸ケー
ブルの芯線導体と内部無線回路のアンテナ端子のプラス
導体との間に誘導性素子を接続した構成としたものであ
る。この請求項4で提案した携帯無線機によれば、容量
性素子と誘導性素子とによって共振回路を構成するか
ら、同軸ケーブルによる共振と、容量性素子と誘導性素
子との共振によって2共振を得ることができる。この結
果、広帯域でしかもアンテナ利得の高い携帯無線機を提
供することができる。
【0011】請求項5で提案する携帯無線機は、内部無
線回路の内部インピーダンスと同じ特性インピーダンス
を持つ同軸ケーブルを内部無線回路のアンナテ端子に接
続し、この同軸ケーブルの他端側に第2のアンテナ端子
を設ける。この第2のアンテナ端子と線状アンテナ端子
との間に、請求項1と同一条件で特性インピーダンスを
選定した同軸ケーブルを接続した構成としたものであ
る。
線回路の内部インピーダンスと同じ特性インピーダンス
を持つ同軸ケーブルを内部無線回路のアンナテ端子に接
続し、この同軸ケーブルの他端側に第2のアンテナ端子
を設ける。この第2のアンテナ端子と線状アンテナ端子
との間に、請求項1と同一条件で特性インピーダンスを
選定した同軸ケーブルを接続した構成としたものであ
る。
【0012】この請求項5で提案した携帯無線機によれ
ば、内部無線回路の内部インピーダンスと同じ特性イン
ピーダンスを持つ同軸ケーブルの長さを適当に選定する
ことにより、内部無線回路のアンテナ端子とアンテナ給
電点間の距離を任意に設定できる。この場合も整合回路
が不要なので、整合回路の損失が低減でき、高いアンテ
ナ利得を持つ携帯無線機を提供することができる。
ば、内部無線回路の内部インピーダンスと同じ特性イン
ピーダンスを持つ同軸ケーブルの長さを適当に選定する
ことにより、内部無線回路のアンテナ端子とアンテナ給
電点間の距離を任意に設定できる。この場合も整合回路
が不要なので、整合回路の損失が低減でき、高いアンテ
ナ利得を持つ携帯無線機を提供することができる。
【0013】この出願の請求項6で提案する携帯無線機
では、給電線路を2線式伝送線路とし、しかも、この2
線式伝送線路を線状アンテナを筐体内に収納する際の円
筒状ガイドとして兼用させる構成としたものである。こ
の構成の携帯無線機によれば、筐体内に収納する円筒ガ
イドがアンテナ素子に対する給電線路を構成しているか
ら、筐体の形状を小型に保ちながら、アンテナ素子を筐
体に収納することができる携帯無線機を提供することが
できる。
では、給電線路を2線式伝送線路とし、しかも、この2
線式伝送線路を線状アンテナを筐体内に収納する際の円
筒状ガイドとして兼用させる構成としたものである。こ
の構成の携帯無線機によれば、筐体内に収納する円筒ガ
イドがアンテナ素子に対する給電線路を構成しているか
ら、筐体の形状を小型に保ちながら、アンテナ素子を筐
体に収納することができる携帯無線機を提供することが
できる。
【0014】
【実施例】以下にこの発明による携帯無線機の実施例を
説明する。図1はこの出願の請求項1で提案した携帯無
線機の実施例を示す。図1において、1は線状アンテナ
素子、2は同軸ケーブル、3は内部無線回路、4は筐
体、5は線状アンテナ1の給電点、6は内部無線回路6
のアンテナ端子をそれぞれ示す。
説明する。図1はこの出願の請求項1で提案した携帯無
線機の実施例を示す。図1において、1は線状アンテナ
素子、2は同軸ケーブル、3は内部無線回路、4は筐
体、5は線状アンテナ1の給電点、6は内部無線回路6
のアンテナ端子をそれぞれ示す。
【0015】この発明ではアンテナ利得を確保するため
に、線状アンテナ素子1の長さを運用周波数の1/2波
長に近い長さに選定する。線状アンテナ素子1の長さを
運用周波数の1/2波長に近い長さに選定することによ
り、アンテナ利得を確保できる理由は先に説明した文献
(1)に説明されている。線状アンテナ素子1の長さを
運用波長の1/2波長近くに選定した場合、給電点5を
見込むインピーダンスの実数部は比較的高い値(約20
0Ω程度)になる。
に、線状アンテナ素子1の長さを運用周波数の1/2波
長に近い長さに選定する。線状アンテナ素子1の長さを
運用周波数の1/2波長に近い長さに選定することによ
り、アンテナ利得を確保できる理由は先に説明した文献
(1)に説明されている。線状アンテナ素子1の長さを
運用波長の1/2波長近くに選定した場合、給電点5を
見込むインピーダンスの実数部は比較的高い値(約20
0Ω程度)になる。
【0016】これに対し内部無線回路3のアンテナ端子
6から内部無線回路を見込む内部インピーダンスは50
Ω系である。そこで、これら間でのインピーダンス整合
をとるには、(文献(2):電子通信学会編:“アンテ
ナ工学ハンドブック”6章給電回路、6.3平衡線路系、
同軸線路系、ストリップ線路系の線路および機器、6.3.
2整合回路、〔3〕インピーダンス整合回路、p.241 )
に説明されているように、給電長Lが1/4波長、特性
インピーダンスZ0 が以下の式で与えられる給電線路を
接続すればよいことになる。
6から内部無線回路を見込む内部インピーダンスは50
Ω系である。そこで、これら間でのインピーダンス整合
をとるには、(文献(2):電子通信学会編:“アンテ
ナ工学ハンドブック”6章給電回路、6.3平衡線路系、
同軸線路系、ストリップ線路系の線路および機器、6.3.
2整合回路、〔3〕インピーダンス整合回路、p.241 )
に説明されているように、給電長Lが1/4波長、特性
インピーダンスZ0 が以下の式で与えられる給電線路を
接続すればよいことになる。
【0017】 Z0 =√(Z1 ×Z2 ) ……… (1) Z1 :内部無線回路3の内部インピーダンスの実部 Z2 :線状アンテナ素子1の給電点5を見込むインピー
ダンスの実部 Z1 =50Ω,Z2 =200Ωとすれば、 Z0 =100Ω となる。
ダンスの実部 Z1 =50Ω,Z2 =200Ωとすれば、 Z0 =100Ω となる。
【0018】従って、この実施例では内部無線回路3の
アンテナ端子6と線状アンテナ素子1の給電点5との間
を運用波長の1/4波長にほぼ等しい長さLを有し、特
性インピーダンスZ0 が約100Ωに近い値を持つ同軸
ケーブル2を接続すればよいことになる。図2に実験例
を示す。この例では線状アンテナ素子1の長さを10.7
cm,同軸ケーブル2の特性インピーダンスZ0 を100
Ω,同軸ケーブル2の長さLを5.5cmとした場合を示
す。この場合のアンテナ共振周波数は図2から明らかな
ように1.12GHzであるから、その波長は27cmとな
る。共振周波数の波長に対して、線状アンテナ素子1の
長さ10.7cmは1/2波長に近い10.7/27≒0.4波
長となっている。また同軸ケーブル2の長さLは5.5/
27≒0.20波長となり短縮率を80%とすると、約1
/4波長になる。
アンテナ端子6と線状アンテナ素子1の給電点5との間
を運用波長の1/4波長にほぼ等しい長さLを有し、特
性インピーダンスZ0 が約100Ωに近い値を持つ同軸
ケーブル2を接続すればよいことになる。図2に実験例
を示す。この例では線状アンテナ素子1の長さを10.7
cm,同軸ケーブル2の特性インピーダンスZ0 を100
Ω,同軸ケーブル2の長さLを5.5cmとした場合を示
す。この場合のアンテナ共振周波数は図2から明らかな
ように1.12GHzであるから、その波長は27cmとな
る。共振周波数の波長に対して、線状アンテナ素子1の
長さ10.7cmは1/2波長に近い10.7/27≒0.4波
長となっている。また同軸ケーブル2の長さLは5.5/
27≒0.20波長となり短縮率を80%とすると、約1
/4波長になる。
【0019】この結果から明らかなように、線状アンテ
ナ素子1は共振してアンテナとして動作していることが
わかる。特に整合回路を用いなくとも、約0.4波長の線
状アンテナ素子1を共振させることができることがわか
る。従って、この構成によれば整合回路が不要なので、
整合回路で与えられる損失分だけ損失を低減することが
できる。この結果、高いアンテナ利得を持つ携帯無線機
を提供することができる。
ナ素子1は共振してアンテナとして動作していることが
わかる。特に整合回路を用いなくとも、約0.4波長の線
状アンテナ素子1を共振させることができることがわか
る。従って、この構成によれば整合回路が不要なので、
整合回路で与えられる損失分だけ損失を低減することが
できる。この結果、高いアンテナ利得を持つ携帯無線機
を提供することができる。
【0020】なお、この実施例では同軸ケーブル2の長
さLを1/4波長に選定した場合を説明したが、この奇
数倍の長さ(3/4波長、5/4波長……)に選定して
も同様の作用効果を得ることができる。また、同軸ケー
ブルに限らず、他の形式の線路、例えば2線式、すなわ
ちプラス線路とマイナス線路(地板)があればよく、こ
の場合にも同軸ケーブルと同様の作用効果が得られる。
さLを1/4波長に選定した場合を説明したが、この奇
数倍の長さ(3/4波長、5/4波長……)に選定して
も同様の作用効果を得ることができる。また、同軸ケー
ブルに限らず、他の形式の線路、例えば2線式、すなわ
ちプラス線路とマイナス線路(地板)があればよく、こ
の場合にも同軸ケーブルと同様の作用効果が得られる。
【0021】図3はこの出願の請求項2で提案する携帯
無線機の実施例を示す。この実施例では内部無線回路3
のアンテナ端子6と、線状アンテナ素子の給電点との間
を接続する同軸ケーブルを、特性インピーダンスを異な
らせた複数の同軸ケーブルによって構成したことを特徴
とするものである。図示した実施例では特性インピーダ
ンスZ0 ′,Z0 ″を持つ2種類の同軸ケーブル2′,
2″を直列接続した場合を示す。これら同軸ケーブル
2′,2″の各特性インピーダンスZ0 ′,Z0 ″は、
それぞれ内部無線回路3のアンテナ端子6から見込んだ
内部インピーダンスの実部Z1 と、線状アンテナ1を給
電点5から見込んだインピーダンスの実部Z2 との間の
範囲内で、且つ互いに異なる値Z2 >Z0 ′>Z0 ″>
Z1 に選定する。更に、各同軸ケーブル2′および2″
の電気長L′及びL″は運用周波数の1/4波長に近い
L′≒L″≒1/4波長に選定する。
無線機の実施例を示す。この実施例では内部無線回路3
のアンテナ端子6と、線状アンテナ素子の給電点との間
を接続する同軸ケーブルを、特性インピーダンスを異な
らせた複数の同軸ケーブルによって構成したことを特徴
とするものである。図示した実施例では特性インピーダ
ンスZ0 ′,Z0 ″を持つ2種類の同軸ケーブル2′,
2″を直列接続した場合を示す。これら同軸ケーブル
2′,2″の各特性インピーダンスZ0 ′,Z0 ″は、
それぞれ内部無線回路3のアンテナ端子6から見込んだ
内部インピーダンスの実部Z1 と、線状アンテナ1を給
電点5から見込んだインピーダンスの実部Z2 との間の
範囲内で、且つ互いに異なる値Z2 >Z0 ′>Z0 ″>
Z1 に選定する。更に、各同軸ケーブル2′および2″
の電気長L′及びL″は運用周波数の1/4波長に近い
L′≒L″≒1/4波長に選定する。
【0022】このように構成することによって、線状ア
ンテナ素子1は同軸ケーブル2′と2″のそれぞれと共
振し、この例では2つの周波数で共振し、しかも整合回
路が不要であるので損失を低減できる。よって広い帯域
にわたって高いアンテナ利得を持つ携帯無線機を提供す
ることができる。なお、この実施例では1/4波長の長
さの同軸ケーブルを2段直列接続した場合を説明した
が、2段以上の段数で直列接続することができる。2段
以上多段化することにより高利得が得られる帯域を拡げ
ることができる。また、この場合も同軸ケーブル2′,
2″の長さは1/4波長に限らず、1/4波長の奇数倍
の長さにしても全く同様の作用効果を得ることができ
る。
ンテナ素子1は同軸ケーブル2′と2″のそれぞれと共
振し、この例では2つの周波数で共振し、しかも整合回
路が不要であるので損失を低減できる。よって広い帯域
にわたって高いアンテナ利得を持つ携帯無線機を提供す
ることができる。なお、この実施例では1/4波長の長
さの同軸ケーブルを2段直列接続した場合を説明した
が、2段以上の段数で直列接続することができる。2段
以上多段化することにより高利得が得られる帯域を拡げ
ることができる。また、この場合も同軸ケーブル2′,
2″の長さは1/4波長に限らず、1/4波長の奇数倍
の長さにしても全く同様の作用効果を得ることができ
る。
【0023】図4はこの出願の請求項3で提案する携帯
無線機の実施例を示す。この実施例では、内部無線回路
3のアンテナ端子6と同軸ケーブル2との接続点に並列
に容量性素子7を接続した構成を特徴とするものであ
る。この場合、同軸ケーブル2は図1で説明したと同様
に、その特性インピーダンスZ0 の値は内部無線回路3
の内部インピーダンスの実部Z1 の値より大きく、線状
アンテナ素子1の給電点から線状アンテナ素子1を見込
んだインピーダンスの実部Z2 の値より小さい範囲内に
選定し、更に同軸ケーブル2の電気長Lも運用周波数の
1/4波長にほぼ近い値に選定する。
無線機の実施例を示す。この実施例では、内部無線回路
3のアンテナ端子6と同軸ケーブル2との接続点に並列
に容量性素子7を接続した構成を特徴とするものであ
る。この場合、同軸ケーブル2は図1で説明したと同様
に、その特性インピーダンスZ0 の値は内部無線回路3
の内部インピーダンスの実部Z1 の値より大きく、線状
アンテナ素子1の給電点から線状アンテナ素子1を見込
んだインピーダンスの実部Z2 の値より小さい範囲内に
選定し、更に同軸ケーブル2の電気長Lも運用周波数の
1/4波長にほぼ近い値に選定する。
【0024】この構成によれば、容量性素子7の容量に
より回路のリアクタンス分を打ち消すことができる。こ
の結果、深い共振特性を得ることができる。図5にこの
実施例における電気的な測定例を示す。この場合、容量
性素子7の容量として約3PFのコンデンサを接続した
場合を示す。図5より明らかなように、深い共振特性を
得ることができる。つまり、共振周波数1.12GHzにお
いて、リターンロスは−16dBまで低減し、高利得を得
ることができる。また、この場合も整合回路が不要なの
で損失の発生を低減できるから、更に高いアンテナ利得
を持つ携帯無線機を得ることができる。
より回路のリアクタンス分を打ち消すことができる。こ
の結果、深い共振特性を得ることができる。図5にこの
実施例における電気的な測定例を示す。この場合、容量
性素子7の容量として約3PFのコンデンサを接続した
場合を示す。図5より明らかなように、深い共振特性を
得ることができる。つまり、共振周波数1.12GHzにお
いて、リターンロスは−16dBまで低減し、高利得を得
ることができる。また、この場合も整合回路が不要なの
で損失の発生を低減できるから、更に高いアンテナ利得
を持つ携帯無線機を得ることができる。
【0025】図6はこの出願の請求項4で提案する携帯
無線機の実施例を示す。この実施例では図5に示した実
施例に対し、同軸ケーブル2のプラス導体と内部無線回
路3のアンテナ端子6のプラス導体との間に誘導性素子
8を接続した構成を特徴とするものである。誘導性素子
8と同軸ケーブル2のプラス導体との接続点に容量性素
子7の一端を接続し、容量性素子7の他端は同軸ケーブ
ル2のマイナス導体(外部導体)とアンテナ端子6のマ
イナス導体との接続点に接続する。
無線機の実施例を示す。この実施例では図5に示した実
施例に対し、同軸ケーブル2のプラス導体と内部無線回
路3のアンテナ端子6のプラス導体との間に誘導性素子
8を接続した構成を特徴とするものである。誘導性素子
8と同軸ケーブル2のプラス導体との接続点に容量性素
子7の一端を接続し、容量性素子7の他端は同軸ケーブ
ル2のマイナス導体(外部導体)とアンテナ端子6のマ
イナス導体との接続点に接続する。
【0026】このように誘導性素子8を付加したことに
より、誘導性素子8と容量性素子7が共振回路を構成す
る。従って、線状アンテナ素子1は同軸ケーブル2との
共振に加えて、誘導性素子8と容量性素子7とによって
構成される共振回路とも共振し、図7に示すように2つ
の周波数で共振する。つまり、この例では容量性素子7
の容量を5PF,誘導性素子8として直径3mmφで2回
巻きコイルとした場合を示す。この場合には、図7に示
す共振点Δ1は1.60GHz,リターンロスR,Lは−1
4dB,共振点Δ2は0.89GHz,リターンロスR,Lは
−22dBであった。
より、誘導性素子8と容量性素子7が共振回路を構成す
る。従って、線状アンテナ素子1は同軸ケーブル2との
共振に加えて、誘導性素子8と容量性素子7とによって
構成される共振回路とも共振し、図7に示すように2つ
の周波数で共振する。つまり、この例では容量性素子7
の容量を5PF,誘導性素子8として直径3mmφで2回
巻きコイルとした場合を示す。この場合には、図7に示
す共振点Δ1は1.60GHz,リターンロスR,Lは−1
4dB,共振点Δ2は0.89GHz,リターンロスR,Lは
−22dBであった。
【0027】このように容量性素子7と誘導性素子8と
によって共振回路を構成し、この共振回路を利用して線
状アンテナ1と共振させる構成としたから、図2に示し
た発明と比較して同軸ケーブル2を1段で済ませること
ができるから、同軸ケーブルを短くできる利点が得られ
る。また、容量性素子7と誘導性素子8とによる、いわ
ゆるLC集中定数回路を用いているが、2共振回路をア
ンテナ給電点5の直下で構成する場合にはLC集中定数
回路が2段必要であるのに対し、この発明では同軸ケー
ブル2と内部無線回路3のアンテナ端子6の間に構成し
たことにより、LC集中定数回路を1段で済ますことが
できる。よって、簡単な回路で構成することができる利
点か得られる。
によって共振回路を構成し、この共振回路を利用して線
状アンテナ1と共振させる構成としたから、図2に示し
た発明と比較して同軸ケーブル2を1段で済ませること
ができるから、同軸ケーブルを短くできる利点が得られ
る。また、容量性素子7と誘導性素子8とによる、いわ
ゆるLC集中定数回路を用いているが、2共振回路をア
ンテナ給電点5の直下で構成する場合にはLC集中定数
回路が2段必要であるのに対し、この発明では同軸ケー
ブル2と内部無線回路3のアンテナ端子6の間に構成し
たことにより、LC集中定数回路を1段で済ますことが
できる。よって、簡単な回路で構成することができる利
点か得られる。
【0028】図8はこの出願の請求項5で提案する携帯
無線機の実施例を示す。この実施例では内部無線回路3
のアンテナ端子6に、このアンテナ端子6から内部無線
回路3を見込む内部インピーダンスZ1 に等しい特性イ
ンピーダンスZt を持つ同軸ケーブル9を接続し、この
同軸ケーブル9の他端を端子板10に接続し、この端子
板10を実質的に内部無線回路3の第2のアンテナ端子
6′として利用する。この第2のアンテナ端子6′に対
して図1で説明した条件を満たすように同軸ケーブル2
を給電点5と第2のアンテナ端子6′との間に接続すれ
ばよい。これによって、内部無線回路3のアンテナ端子
6とアンテナ給電点5との間の距離を任意に設定するこ
とができる。
無線機の実施例を示す。この実施例では内部無線回路3
のアンテナ端子6に、このアンテナ端子6から内部無線
回路3を見込む内部インピーダンスZ1 に等しい特性イ
ンピーダンスZt を持つ同軸ケーブル9を接続し、この
同軸ケーブル9の他端を端子板10に接続し、この端子
板10を実質的に内部無線回路3の第2のアンテナ端子
6′として利用する。この第2のアンテナ端子6′に対
して図1で説明した条件を満たすように同軸ケーブル2
を給電点5と第2のアンテナ端子6′との間に接続すれ
ばよい。これによって、内部無線回路3のアンテナ端子
6とアンテナ給電点5との間の距離を任意に設定するこ
とができる。
【0029】この構成によっても整合回路が不要なの
で、整合回路で発生する損失分だけ損失を低減すること
ができ、高いアンテナ利得を持つ携帯無線機を提供する
ことができる。図9はこの出願の請求項6で提案する携
帯無線機の実施例を示す。この実施例では、線状アンテ
ナ素子1と内部無線回路3との間を接続する給電線路を
同軸ケーブル2に代えて2線式伝送線路を用いた場合を
示す。図9に示す実施例では、筐体4の内部に筒状絶縁
体11を設け、この筒状絶縁体11に対して線状アンテ
ナ素子1を出入り自在に支持させる。つまり、線状アン
テナ素子1は筒状絶縁体11に収納自在に支持される。
で、整合回路で発生する損失分だけ損失を低減すること
ができ、高いアンテナ利得を持つ携帯無線機を提供する
ことができる。図9はこの出願の請求項6で提案する携
帯無線機の実施例を示す。この実施例では、線状アンテ
ナ素子1と内部無線回路3との間を接続する給電線路を
同軸ケーブル2に代えて2線式伝送線路を用いた場合を
示す。図9に示す実施例では、筐体4の内部に筒状絶縁
体11を設け、この筒状絶縁体11に対して線状アンテ
ナ素子1を出入り自在に支持させる。つまり、線状アン
テナ素子1は筒状絶縁体11に収納自在に支持される。
【0030】筒状絶縁体11の周面に導電薄で形成した
2線式伝送線路12を形成する。2線式伝送線路12
は、例えば比較的細い形状のプラス導体12Aと広い面
積を持つマイナス導体(地板)12Bとによって構成さ
れるマイクロストリップラインによって構成することが
できる。この2線式伝送線路12の一端側に内部無線回
路3の内部インピーダンスに等しい特性インピーダンス
を持つ同軸ケーブル9の一端を接続し、プラス導体12
Aの他端を線状アンテナ素子1に接触させる。線状アン
テナ素子1とプラス導体12Aの接触は、線状アンテナ
素子1が最も引き出された状態で接触するか、または線
状アンテナ素子1が伸縮いずれの位置にあっても常に接
触しているように構成することもできる。
2線式伝送線路12を形成する。2線式伝送線路12
は、例えば比較的細い形状のプラス導体12Aと広い面
積を持つマイナス導体(地板)12Bとによって構成さ
れるマイクロストリップラインによって構成することが
できる。この2線式伝送線路12の一端側に内部無線回
路3の内部インピーダンスに等しい特性インピーダンス
を持つ同軸ケーブル9の一端を接続し、プラス導体12
Aの他端を線状アンテナ素子1に接触させる。線状アン
テナ素子1とプラス導体12Aの接触は、線状アンテナ
素子1が最も引き出された状態で接触するか、または線
状アンテナ素子1が伸縮いずれの位置にあっても常に接
触しているように構成することもできる。
【0031】同軸ケーブル9と2線式伝送線路12との
接続点にはプラス導体12Aとマイナス導体12Bとの
間に容量性素子7を接続する。2線式伝送線路12の特
性インピーダンスおよび線路長は図1で説明した条件と
同じ条件とされる。この実施例でも、整合回路を不要と
し、2線式伝送線路12は線状アンテナ素子1と共振
し、アンテナ利得を高めることができる。更にこの実施
例では、2線式伝送線路12を支持する絶縁体を線状ア
ンテナ素子1を収納するガイド部材として兼用したか
ら、小型な形状に係わらず線状アンテナ素子1を筐体4
内に収納可能としている。
接続点にはプラス導体12Aとマイナス導体12Bとの
間に容量性素子7を接続する。2線式伝送線路12の特
性インピーダンスおよび線路長は図1で説明した条件と
同じ条件とされる。この実施例でも、整合回路を不要と
し、2線式伝送線路12は線状アンテナ素子1と共振
し、アンテナ利得を高めることができる。更にこの実施
例では、2線式伝送線路12を支持する絶縁体を線状ア
ンテナ素子1を収納するガイド部材として兼用したか
ら、小型な形状に係わらず線状アンテナ素子1を筐体4
内に収納可能としている。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
すべての実施例に示すように、内部無線回路3と線状ア
ンテナ素子1との間にインピーダンス整合回路を必要と
しないから、インピーダンス整合回路で発生する損失分
だけアンテナ利得を高めることができる。また、特に図
4に示すように容量性素子7を接続するか、または容量
性素子7および誘導性素子8を接続して共振回路を構成
した場合には、図5および図7に示すように深い共振特
性を得ることができる。この結果、リターンロスが小さ
い、すなわち利得の高いアンテナを得ることができ、ア
ンテナ利得の高い携帯無線機を提供することができる。
すべての実施例に示すように、内部無線回路3と線状ア
ンテナ素子1との間にインピーダンス整合回路を必要と
しないから、インピーダンス整合回路で発生する損失分
だけアンテナ利得を高めることができる。また、特に図
4に示すように容量性素子7を接続するか、または容量
性素子7および誘導性素子8を接続して共振回路を構成
した場合には、図5および図7に示すように深い共振特
性を得ることができる。この結果、リターンロスが小さ
い、すなわち利得の高いアンテナを得ることができ、ア
ンテナ利得の高い携帯無線機を提供することができる。
【図1】この出願の請求項1で提供した携帯無線機の実
施例を示す斜視図。
施例を示す斜視図。
【図2】図1に示した実施例の動作を説明するための特
性曲線図。
性曲線図。
【図3】この出願の請求項2で提案した携帯無線機の実
施例を示す斜視図。
施例を示す斜視図。
【図4】この出願の請求項3で提案した携帯無線機の実
施例を示す斜視図。
施例を示す斜視図。
【図5】図4に示した実施例の動作を説明するための特
性曲線図。
性曲線図。
【図6】この出願の請求項4で提案した携帯無線機の実
施例を示す斜視図。
施例を示す斜視図。
【図7】図6に示した実施例の動作を説明するための特
性曲線図。
性曲線図。
【図8】この出願の請求項5で提案した携帯無線機の実
施例を示す斜視図。
施例を示す斜視図。
【図9】この出願の請求項6で提案した携帯無線機の実
施例を示す斜視図。
施例を示す斜視図。
【図10】従来の技術を説明するための斜視図。
1 線状アンテナ 2,2′,2″ 同軸ケーブル 3 内部無線回路 4 筐体 5 給電点 6 アンテナ端子 7 容量性素子 8 誘導性素子 9 同軸ケーブル 10 端子板 11 筒状絶縁体 12 2線式伝送線路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 1/24 H01Q 9/30
Claims (8)
- 【請求項1】 筐体と、上記筐体の外部に一端が支持さ
れた線状アンテナ素子と、上記筐体の内部に収納された
内部無線回路と、この内部無線回路のアンテナ端子と上
記線状アンテナ素子の一端との間を接続する上記筐体内
の同軸ケーブルとを具備して構成される携帯無線機にお
いて、 上記線状アンテナ素子の電気長を、この携帯無線機の運
用周波数の波長のほぼ1/2に選定すると共に、上記同
軸ケーブルの特性インピーダンスを上記内部無線回路の
アンテナ端子から見込む内部インピーダンスの実部より
高く、且つ上記線状アンテナ素子を給電点から見込むイ
ンピーダンスの実部より低く選定し、更に上記同軸ケー
ブルの電気長をこの携帯無線機の運用周波数の波長の約
1/4の奇数倍に選定したことを特徴とする携帯無線
機。 - 【請求項2】 筐体と、上記筐体の外部に一端が支持さ
れた線状アンテナ素子と、上記筐体の内部に収納された
内部無線回路と、この内部無線回路のアンテナ端子と上
記線状アンテナ素子の一端との間を接続する上記筐体内
の同軸ケーブルとを具備して構成される携帯無線機にお
いて、 上記線状アンテナ素子の電気長を、この携帯無線機の運
用周波数の波長のほぼ1/2に選定すると共に、上記同
軸ケーブルを上記内部無線回路のアンテナ端子から見込
む内部インピーダンスの実部より高く、上記線状アンテ
ナ素子を給電点から見込むインピーダンスの実部より低
い範囲内で互いに異なる特性インピーダンスを持つ複数
の同軸ケーブルを直列接続して構成し、これら複数の同
軸ケーブルのそれぞれの電気長を運用周波数の約1/4
波長の奇数倍に選定したことを特徴とする携帯無線機。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の携帯無線機に
おいて、内部無線回路のアンテナ端子と給電線路との接
続点において、同軸ケーブルのプラス導体とマイナス導
体との間に容量性素子を接続したことを特徴とする携帯
無線機。 - 【請求項4】 請求項3記載の携帯無線機において、内
部無線回路のアンテナ端子と同軸ケーブルとの接続点に
おいて、内部無線回路のアンテナ端子のプラス導体と上
記同軸ケーブルのプラス導体との間に誘導性素子を接続
したことを特徴とする携帯無線機。 - 【請求項5】 請求項1乃至4記載の携帯無線機のいず
れかにおいて、内部無線回路のアンテナ端子に、このア
ンテナ端子から上記内部無線回路を見込む内部インピー
ダンスに等しい特性インピーダンスを持つ同軸ケーブル
を接続し、この同軸ケーブルの他端側を上記内部無線回
路の実質的なアンテナ端子としたことを特徴とする携帯
無線機。 - 【請求項6】 請求項1乃至5記載の携帯無線機のいず
れかにおいて、同軸ケーブルの代わりに2線式伝送路を
用いたことを特徴とする携帯無線機。 - 【請求項7】 請求項1乃至6記載の携帯無線機の何れ
かにおいて、線状アンテナが筐体内に収納可能な構成と
したことを特徴とする携帯無線機。 - 【請求項8】 請求項7記載の携帯無線機において、線
状アンテナ素子を筐体内に収納するための筒状ガイド
と、この筒状ガイドの周面に形成され、上記内部無線回
路のアンテナ端子と線状アンテナ素子の給電点とを接続
する給電線路とを設けて構成したことを特徴とする携帯
無線機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08544095A JP3206793B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 携帯無線機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08544095A JP3206793B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 携帯無線機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08288723A JPH08288723A (ja) | 1996-11-01 |
JP3206793B2 true JP3206793B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=13858932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08544095A Expired - Fee Related JP3206793B2 (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 携帯無線機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3206793B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019047328A (ja) | 2017-09-01 | 2019-03-22 | 富士通株式会社 | アンテナ及び通信装置 |
-
1995
- 1995-04-11 JP JP08544095A patent/JP3206793B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08288723A (ja) | 1996-11-01 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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