JP3206582U - レンズアダプタ及びそのバックロック式のレンズ固定装置 - Google Patents

Abstract

【課題】マウントの摩耗を防止し、使用寿命を延長できるレンズアダプタ及びそのバックロック式のレンズ固定装置を提供する。【解決手段】レンズ固定装置は接続台座３を含み、接続台座には鏡筒１の接続端部を収容する収容穴３１が軸方向に開設される。レンズ固定装置は接続台座に取り付けられる位置規制部４をさらに含み、位置規制部は、接続台座の外部を覆うように回転可能に設けられる回転部４１、及び回転部にそれぞれ接続され、且つ接続台座の側壁を通って収容穴３１内に入り込む３つの第２の雄爪部４２を含む。雄爪部を回転させて収容穴に位置規制し、ロックすることで、マウントの使用を回避でき、レンズアダプタの使用寿命を延長できる。【選択図】図２

Description

本考案は、カメラの領域に関し、特にレンズアダプタ及びそのバックロック式のレンズ固定装置に関する。

従来のＥＦレンズをＥ規格のカメラに取り付けるレンズアダプタは、一般的にマウントを用いてＥＦレンズを固定する。撮影を行う際に、レンズアダプタが複数規格、複数種類のレンズを固定するために用いられるため、マウントを締める又は緩める頻度が増加してしまう。マウントの使用頻度の増加に伴い、マウントの継続的な摩耗が生じてしまう。長年にわたってマウントの摩耗が生じた場合に、レンズとレンズアダプタとの間に隙間が生じ、撮影効果に影響を及ぼす。

本考案は、従来のレンズアダプタがマウントを用いてレンズを固定し、マウントの使用頻度の増加に伴い、マウントの継続的な摩耗が生じる問題点を鑑みて、レンズアダプタ及びそのバックロック式のレンズ固定装置を提供する。

本考案では、鏡筒及び鏡筒の接続端部の外側壁にそれぞれ設けられる３つの第１の雄爪部を含むレンズを固定するレンズ固定装置であって、レンズ固定装置は接続台座を含み、該接続台座には鏡筒の接続端部を収容する収容穴が軸方向に開設され、レンズ固定装置は接続台座に取り付けられる位置規制部をさらに含み、該位置規制部は、接続台座の外部を覆うように回転可能に設けられる回転部、及び回転部にそれぞれ接続され、且つ接続台座の側壁を通って収容穴内に入り込む３つの第２の雄爪部を含み、鏡筒の接続端部が収容穴内に収容されている場合に、３つの第２の雄爪部は回転部の回転に伴って回転し、３つの第１の雄爪部を収容穴内にそれぞれロックすることを特徴とするレンズ固定装置を提供する。

本考案の上記レンズ固定装置では、鏡筒に位置規制穴が開設され、レンズ固定装置は、接続台座の先端部に設けられ、鏡筒の接続端部が収容穴内に収容されている場合に位置規制穴内に嵌め込む位置規制ピンをさらに含む。

本考案の上記レンズ固定装置では、３つの第１の雄爪部は、鏡筒の接続端部に円周方向に等間隔に設けられ、回転部は環状であり、３つの第２の雄爪部は、回転部の内壁に円周方向に等間隔に設けられる。

本考案の上記レンズ固定装置では、鏡筒の接続端部の外側壁に周方向に収容溝が開設され、鏡筒の収容溝の一方側に第１の位置規制フランジが形成され、該第１の位置規制フランジには収容溝と連通する３つのノッチがそれぞれ開設され、第１の位置規制フランジが前記３つの第１の雄爪部を形成する。

本考案の上記レンズ固定装置では、接続台座の内壁には、第１の雄爪部の位置を規制する環状の第２の位置規制フランジが形成され、第２の雄爪部が収容溝内にスライドした場合に、第１の雄爪部は第２の位置規制フランジ内に入り込む。

本考案では、上記のレンズ固定装置を含むレンズアダプタを提供する。

本考案のレンズアダプタ及びそのレンズ固定装置は、３つの第２の雄爪部を回転させることにより、３つの第２の雄爪部を収容穴に位置規制し、ロックすることで、マウントの使用を回避でき、レンズアダプタの使用寿命を延長できる。本考案のレンズアダプタ及びそのレンズ固定装置は、設計が巧妙であり、実用性が高い。

以下は図面及び実施例を参照しながら本考案をさらに説明する。図面は以下の通りである。
本考案の第１実施例のレンズアダプタを示す図である。 レンズと図１に示すレンズアダプタとの接続ステップを示す図である。 本考案の第２実施例のレンズアダプタを示す図である。 レンズと図３に示すレンズアダプタとの接続ステップを示す図である。

本考案が解決しようとする技術的問題点として、従来のレンズアダプタはマウントを用いてＥＦレンズを固定し、マウントの使用頻度の増加に伴い、マウントの継続的な摩耗が生じてしまう。長年にわたってマウントの摩耗が生じた場合に、レンズとレンズアダプタとの間に隙間が生じ、撮影効果に影響を及ぼす。該技術的問題点を解決するための本考案の技術的思想として、レンズアダプタにおいてバックロック式のレンズ固定装置を構成し、レンズとレンズアダプタとが係合した後に、レンズを回転させることで、レンズ固定装置によりロックされることができる。該技術的思想は、マウントを用いてレンズを固定することを回避し、レンズアダプタの使用寿命を延長できる。

本考案の技術的目的、実施形態及び技術的効果をより明確化し、当業者に本考案を理解させ、実施させるために、以下は図面及び具体的な実施例を参照しながら本考案をさらに詳細に説明する。

＜第１実施例＞
図１及び図２に示すように、図１は本考案の第１実施例のレンズアダプタを示す図であり、図２はレンズと図１に示すレンズアダプタとの接続ステップを示す図である。

図２に示すように、レンズは、鏡筒１、及び鏡筒１の接続端部の外側壁にそれぞれ設けられる３つの第１の雄爪部２を含む。ここで、鏡筒１の接続端部は、鏡筒１のレンズアダプタと接続する端部を指す。図１及び図２に示すように、レンズアダプタはレンズ固定装置を含み、レンズ固定装置は接続台座３を含み、該接続台座３には鏡筒１の接続端部を収容する収容穴３１が軸方向に開設されている。レンズ固定装置は接続台座３に取り付けられる位置規制部４をさらに含み、該位置規制部４は、接続台座３の外部を覆うように回転可能に設けられる回転部４１、及び回転部４１にそれぞれ接続され、且つ接続台座３の側壁を通って収容穴３１内に入り込む３つの第２の雄爪部４２を含む。鏡筒１の接続端部が収容穴３１内に収容されている場合に、３つの第２の雄爪部４２は回転部４１の回転に伴って回転し、３つの第１の雄爪部２を収容穴３１内にそれぞれロックする。該実施形態は、位置規制部４により、レンズの軸方向における平行移動の自由度を規制する。

鏡筒１には位置規制穴（図示せず）が開設され、図１に示すように、レンズ固定装置は、接続台座３の先端部に設けられる位置規制ピン３２をさらに含む。位置規制ピン３２は、鏡筒１の接続端部が収容穴３１内に収容されている場合に、位置規制穴内に嵌め込むことで、レンズの接続台座３に対する回転自由度を規制するためのものである。レンズの鏡筒１の接続端部が収容穴３１内に収容されている場合に、レンズの軸方向における平行移動の自由度及びレンズの接続台座３に対する回転自由度が規制され、レンズとレンズアダプタとが完全に一体として固定されている。

具体的には、本実施例では、図１及び図２に示すように、３つの第１の雄爪部２は、鏡筒１の接続端部に円周方向に等間隔に設けられ、回転部４１は環状であり、３つの第２の雄爪部４２も、回転部４１の内壁に円周方向に等間隔に設けられる。鏡筒１の接続端部が収容穴３１内に入り込む際に、３つの第１の雄爪部２は３つの第２の雄爪部４２間の隙間をそれぞれ入り込み、３つの第２の雄爪部４２は３つの第１の雄爪部２と鏡筒１の本体との間に位置する。

さらに、本実施例では、図２に示すように、鏡筒１の接続端部の外側壁に周方向に収容溝１１が開設され、鏡筒１の収容溝１１の一方側に第１の位置規制フランジが形成され、該第１の位置規制フランジには収容溝１１と連通する３つのノッチがそれぞれ開設され、第１の位置規制フランジが３つの第１の雄爪部２を形成する。鏡筒１の接続端部が収容穴３１内に入り込み、３つの第１の雄爪部２が３つの第２の雄爪部４２間の隙間にそれぞれ入り込む際に、３つの第２の雄爪部４２は共に収容溝１１内にスライドする。収容溝１１の溝幅が第２の雄爪部４２の厚さよりも僅かに大きいため、収容溝１１の第１の雄爪部２に対向する側壁が第２の雄爪部４２を支持でき、レンズが意外に衝突されることによる第２の雄爪部４２が切断され、折れてしまうことを防止できる。

さらに、本実施例では、図２に示すように、接続台座３の内壁には、第１の雄爪部２の位置を規制する環状の第２の位置規制フランジ３３がさらに形成され、第２の位置規制フランジ３３の内壁の直径が第１の雄爪部２の直径よりも僅かに大きい。第２の雄爪部４２が収容溝１１内にスライドした場合に、第１の雄爪部２は第２の位置規制フランジ３３内に入り込む。このように、第１の雄爪部２は第２の位置規制フランジ３３により規制されている。

＜第２実施例＞
第２実施例と第１実施例とは、レンズの鏡筒１の接続端部の形状で異なる。

図３及び図４に示すように、図３は本考案の第２実施例のレンズアダプタを示す図であり、図４はレンズと図３に示すレンズアダプタとの接続ステップを示す図である。

図４に示すように、レンズは、鏡筒１、及び鏡筒１の接続端部の外側壁にそれぞれ設けられる３つの第１の雄爪部２を含む。ここで、鏡筒１の接続端部は、鏡筒１のレンズアダプタと接続する端部を指す。図３及び図４に示すように、レンズアダプタはレンズ固定装置を含み、レンズ固定装置は接続台座３を含み、該接続台座３には鏡筒１の接続端部を収容する収容穴３１が軸方向に開設されている。レンズ固定装置は接続台座３に取り付けられる位置規制部４をさらに含み、該位置規制部４は、接続台座３の外部を覆うように回転可能に設けられる回転部４１、及び回転部４１にそれぞれ接続され、且つ接続台座３の側壁を通って収容穴３１内に入り込む３つの第２の雄爪部４２を含む。鏡筒１の接続端部が収容穴３１内に収容されている場合に、３つの第２の雄爪部４２は回転部４１の回転に伴って回転し、３つの第１の雄爪部２を収容穴３１内にそれぞれロックする。該実施形態は、位置規制部４により、レンズの軸方向における平行移動の自由度を規制する。好ましくは、本実施例では、レンズ固定装置は、接続台座３に設けられ、且つ位置規制部４の接続台座３に対する回転を規制する規制部をさらに含む。

鏡筒１には位置規制穴（図示せず）が開設され、図３に示すように、レンズ固定装置は、接続台座３の先端部に設けられる位置規制ピン３２をさらに含む。位置規制ピン３２は、鏡筒１の接続端部が収容穴３１内に収容されている場合に、位置規制穴内に嵌め込むことで、レンズの接続台座３に対する回転自由度を規制するためのものである。レンズの鏡筒１の接続端部が収容穴３１内に収容されている場合に、レンズの軸方向における平行移動の自由度及びレンズの接続台座３に対する回転自由度が規制され、レンズとレンズアダプタとが完全に一体として固定されている。

具体的には、本実施例では、図３及び図４に示すように、３つの第１の雄爪部２は、鏡筒１の接続端部に円周方向に等間隔に設けられ、回転部４１は環状であり、３つの第２の雄爪部４２も、回転部４１の内壁に円周方向に等間隔に設けられる。鏡筒１の接続端部が収容穴３１内に入り込む際に、３つの第１の雄爪部２は３つの第２の雄爪部４２間の隙間をそれぞれ入り込み、３つの第２の雄爪部４２は３つの第１の雄爪部２と鏡筒１の本体との間に位置する。

さらに、本実施例では、図４に示すように、３つの第１の雄爪部２は鏡筒１の接続端部の外側壁から突出するように形成されているという技術的特徴は、第１実施例と異なる。よって、本実施例の実施形態を採用する場合に、レンズが意外に衝突されることを防止する必要がある。

さらに、本実施例では、図４に示すように、接続台座３の内壁には、第１の雄爪部２の位置を規制する環状の第２の位置規制フランジ３３がさらに形成され、第２の位置規制フランジ３３の内壁の直径が第１の雄爪部２の直径よりも僅かに大きい。このように、第２の位置規制フランジ３３は、第１の雄爪部２が第２の位置規制フランジ３３内に入り込む際に、第１の雄爪部２の位置を規制できる。

本考案は、上記のレンズ固定装置を含むレンズアダプタをさらに提供する。

本考案のレンズアダプタ及びそのレンズ固定装置は、３つの第２の雄爪部を回転させることにより、３つの第２の雄爪部を収容穴に位置規制し、ロックすることで、マウントの使用を回避でき、レンズアダプタの使用寿命を延長できる。本考案のレンズアダプタ及びそのレンズ固定装置は、設計が巧妙であり、実用性が高い。

なお、当業者が上記の説明に基づいて改善又は変換を行ってもよく、これらの改善又は変換の全ては本考案の実用新案登録請求の範囲に属する。

Claims (6)

1. 鏡筒（１）及び鏡筒（１）の接続端部の外側壁にそれぞれ設けられる３つの第１の雄爪部（２）を含むレンズを固定するレンズ固定装置であって、
   レンズ固定装置は接続台座（３）を含み、該接続台座（３）には鏡筒（１）の接続端部を収容する収容穴（３１）が軸方向に開設され、
   レンズ固定装置は接続台座（３）に取り付けられる位置規制部（４）をさらに含み、該位置規制部（４）は、接続台座（３）の外部を覆うように回転可能に設けられる回転部（４１）、及び回転部（４１）にそれぞれ接続され、且つ接続台座（３）の側壁を通って収容穴（３１）内に入り込む３つの第２の雄爪部（４２）を含み、
   鏡筒（１）の接続端部が収容穴（３１）内に収容されている場合に、３つの第２の雄爪部（４２）は回転部（４１）の回転に伴って回転し、３つの第１の雄爪部（２）を収容穴（３１）内にそれぞれロックすることを特徴とするレンズ固定装置。
2. 鏡筒（１）に位置規制穴が開設され、
   レンズ固定装置は、接続台座（３）の先端部に設けられ、鏡筒（１）の接続端部が収容穴（３１）内に収容されている場合に位置規制穴内に嵌め込む位置規制ピン（３２）をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載のレンズ固定装置。
3. ３つの第１の雄爪部（２）は、鏡筒（１）の接続端部に円周方向に等間隔に設けられ、
   回転部（４１）は環状であり、３つの第２の雄爪部（４２）は、回転部（４１）の内壁に円周方向に等間隔に設けられることを特徴とする請求項１又は２に記載のレンズ固定装置。
4. 鏡筒（１）の接続端部の外側壁に周方向に収容溝（１１）が開設され、鏡筒（１）の収容溝（１１）の一方側に第１の位置規制フランジが形成され、
   該第１の位置規制フランジには収容溝（１１）と連通する３つのノッチがそれぞれ開設され、第１の位置規制フランジが前記３つの第１の雄爪部（２）を形成することを特徴とする請求項１又は２に記載のレンズ固定装置。
5. 接続台座（３）の内壁には、第１の雄爪部（２）の位置を規制する環状の第２の位置規制フランジ（３３）が形成され、
   第２の雄爪部（４２）が収容溝（１１）内にスライドした場合に、第１の雄爪部（２）は第２の位置規制フランジ（３３）内に入り込むことを特徴とする請求項４に記載のレンズ固定装置。
6. 請求項１乃至５の何れかに記載のレンズ固定装置を含むことを特徴とするレンズアダプタ。

Images