JP3206151U - 刷毛 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体を保持する能力に優れた刷毛を提供することを目的とする。【解決手段】本考案の刷毛は、本体部2と、本体部2から延びる、複数の合成樹脂製の毛材3とを備え、本体部2が、本体部2の外周部に、毛材3の延在方向Xと交差する方向に延びる溝状の液体保持部Hを有していることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、塗布対象上に液体を塗布するための刷毛に関する。
従来、食品加工工場などにおいて、パン、クッキー、ケーキ、ハンバーグなどの食品に卵黄、卵白、ハチミツ、シロップ、ソースなどの液体を塗布するために、動物性および植物性の毛材を用いた刷毛が用いられてきた。しかし、近年では、食品衛生上の問題から刷毛に動物性および植物性の毛材が用いられることがなくなり、たとえば特許文献1に示されるように、動物性および植物性の毛材のかわりに合成樹脂製の毛材が用いられるようになってきている。
特開2007−190189号公報
しかし、刷毛の毛材が合成樹脂により形成されると、合成樹脂特有の高い撥水性により、毛材上で液体を長時間保持することができない。したがって、毛材を液体に浸けた後、刷毛を食品の上側に持ってくるまでの間に、毛材に付着した大部分の液体が毛材からこぼれ落ちてしまう。そのため、食品に液体を塗布する毎に毛材を液体に浸ける必要があり、その手間がかかるだけでなく、液体が収容された容器と食品の間に多くの液体がこぼれ落ちるため、液体がこぼれ落ちた箇所の清掃に手間を要するという問題が生じる。
そこで、本考案はかかる問題点に鑑みて、液体を保持する能力に優れた刷毛を提供することを目的とする。
本考案は、塗布対象上に液体を塗布するための刷毛であって、前記刷毛が、本体部と、前記本体部から延びる、複数の合成樹脂製の毛材とを備え、前記本体部が、前記本体部の外周部に、前記毛材の延在方向と交差する方向に延びる溝状の液体保持部を有していることを特徴とする。
また、前記溝状の液体保持部の内壁面のうち、前記毛材側に位置する第1の内壁面が、前記液体保持部の開口部から前記液体保持部の深さ方向に進むにつれて、前記毛材側へ近付くように傾斜して形成されていることが好ましい。
また、前記溝状の液体保持部が、前記毛材の延在方向に対して略垂直な方向となる、前記本体部の周方向に対して傾斜する第1の傾斜部と、前記第1の傾斜部とは逆方向に傾斜した第2の傾斜部とを備え、前記第1の傾斜部および第2の傾斜部が合流するように構成されていることが好ましい。
また、前記溝状の液体保持部が、前記本体部の外周に環状に形成されていることが好ましい。
また、前記溝状の液体保持部が、前記毛材の延在方向に沿って複数設けられていることが好ましい。
また、前記本体部が、前記毛材の延在方向で、前記毛材側から離れるにつれて細くなるように形成され、複数設けられた前記溝状の液体保持部が段状に形成されていることが好ましい。
また、複数設けられた前記溝状の液体保持部が、前記毛材の延在方向に延びる連通路により、互いに連通されていることが好ましい。
また、前記毛材および/または前記本体部に、磁性粉または金属粉が混入されていることが好ましい。
本考案によれば、刷毛を液体に浸けた後、塗布対象上に液体を塗布する際の液体を保持する能力を高めることができる。
(a)は、本考案の一実施形態の刷毛を示す正面図であり、(b)は、(a)の刷毛の側面図である。 図1(a)に示す刷毛の液体保持部の拡大図である。 本考案の刷毛の第2実施形態を示す側面図である。 本考案の刷毛の第3実施形態を示し、刷毛を毛材の延在方向に切断した液体保持部の断面図である。 複数の液体保持部を連通する連通部を示す図である。 本考案の刷毛の第4実施形態を示す正面図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照し、本考案の一実施形態の刷毛を詳細に説明する。以下に示す実施形態の刷毛は、あくまで一例であり、本考案の刷毛は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。
本実施形態の刷毛は、塗布対象上に液体を塗布するために用いられ、たとえば、食品加工工場などにおいて、パン、クッキー、ケーキ、ハンバーグなどの食品(塗布対象)上に卵黄、卵白、ハチミツ、シロップ、ソースなどの艶出し剤や液体調味料といった食品用液体(液体)を塗布するための食品用途として有利に用いることができる。ただし、本考案の刷毛の用途は、塗布対象上に液体を塗布するものであれば特に限定されず、塗布対象や塗布される液体は、食品以外のものであってもよい。
図1(a)および(b)に示されるように、本実施形態の刷毛1は、本体部2、および、本体部2から延びる、複数の合成樹脂製の毛材3を備えている。刷毛1の本体部2は、複数の毛材3を保持する(束ねる)基部となる部材である。本実施形態の本体部2は、図1(a)および(b)に示されるように、人間の手や自動塗布装置の把持装置などに把持される把持部4を有している。把持部4は、本実施形態では、細長い柄状に形成され、本体部2の一端側(図1(a)中、上側)に接続されている。把持部4は、本体部2に対して着脱自在としてもよいし、本体部2と一体的に形成してもよい。
本体部2は、複数の毛材3を設けることができ、人間の手や自動塗布装置の把持装置などにより把持することができれば、図1(a)および(b)に示される実施形態に限定されることはなく、この種の刷毛に用いられる公知の形状や材料を採用することができる。本体部2は、複数の毛材3の配置に応じて適宜変更されるブロック状に形成されている。本実施形態では、複数の毛材3の束の外周部が、(毛材3の先端側から見たときに)略長円状または略長方形状に形成され、本体部2はその複数の毛材3の束の外周部に応じた形状を呈しているが、本体部2の形状は特に限定されない。なお、本明細書において、「毛材3の延在方向」(図1(a)に参照符号Xで示す)とは、本体部2から毛材3が延びる方向(図1(a)における上下方向)をいう。また、本明細書において、「本体部2の周方向」とは、毛材3の延在方向Xに対して略垂直な方向をいう。また、本体部2の幅方向(図1(a)に参照符号Yで示す)というときは、毛材3の束が略長円形または長方形状に形成されているときは、毛材3の延在方向Xに対して垂直、かつ、毛材3の束の長手方向(図1(a)における左右方向)をいう。また、本体部2の厚さ方向(図1(b)に参照符号Zで示す)というときは、本体部2の幅方向Yおよび毛材3の延在方向Xに対して垂直な方向(図1(b)における左右方向)をいう。
毛材3は、可撓性を有する柔軟な合成樹脂材料により形成され、食品等の塗布対象上に液体を塗布する。毛材3は、図1(a)および(b)に示されるように、その基端3a側が本体部2に取り付けられ、その先端3b側が塗布対象上に摺接されて、塗布対象上に液体を塗布する。なお、本明細書において、毛材3の基端3aは、毛材3の本体部2に近い側の端部であり、「基端3a側」は、基端3aおよび基端3aの近傍を意味する。また、毛材3の先端3bは、基端3aとは反対側の毛材3の端部であり、「先端3b側」は、先端3bおよび先端3bの近傍を意味する。なお、毛材3の基端3aと本体部2との間の接続方法は特に限定されないが、たとえば、本体部2と一体成形することにより接続することができる。また、毛材3および/または本体部2の形成に用いられる合成樹脂としては、公知の合成樹脂製の刷毛に用いられる合成樹脂材料を用いることができるが、たとえば、コストや衛生上の観点からシリコーンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ニトリルゴム、フッ素ゴムなどの合成ゴムや、オレフィン系エラストマーなどのプラスチックエラストマーなどを好適に用いることができる。なお、毛材3および本体部2の成形方法は特に限定されないが、たとえば、射出成型などにより一体成形することが好ましい。
また、本実施形態では、毛材3や本体部2は合成樹脂材料により形成されているが、毛材3および/または本体部2に用いられる合成樹脂材料に磁性粉や金属粉が混入されていていてもよい。磁性粉や金属粉が毛材3および/または本体部2に混入されていることにより、たとえば食品加工工場において、毛材3や本体部2が破損して、食品内に万が一それらの破片が混入してしまった場合であっても、金属探知機や、磁力を用いて破片を吸着するマグネットキャッチャーなどにより確実かつ容易に破片を回収することができる。
図1(a)および(b)に示されるように、毛材3は、本体部2から複数本延びている。本実施形態では、複数の細長い毛材3は、図1(a)および(b)に示されるように、互いに略平行に同方向に直線的に延びている。より具体的には、本実施形態では、複数の毛材3は、各毛材3の延在方向Xに垂直な本体部2の幅方向Yに並んだ毛材群が、本体部2の幅方向Yに垂直な本体部2の厚さ方向Zに複数並んで、各毛材3が行(毛材3の束の長手方向)・列(毛材3の束の短手方向)をなすように配置されている。これにより、本実施形態では、複数の毛材3の束の外周が、略長円状または略長方形状になっている。なお、複数の毛材3の配置は、図示する配置に限定されるものではなく、毛材3の配置は公知の配置とすることができる。また、本実施形態では、毛材3は、基端3a側から先端3b側にかけて略同径となる断面円形のものが用いられているが、毛材3の断面形状や、基端3a側から先端3b側にかけての寸法は特に限定されるものではない。
図1(a)および(b)に示されるように、本実施形態では、本体部2は、本体部2の外周部に、毛材3の延在方向Xと交差する方向に延びる溝状の液体保持部H1、H2、H3、H4(以下、単にまとめて液体保持部Hと呼ぶ場合がある)を有している。
液体保持部Hは、塗布対象となる液体を保持するために、本体部2の外周部に形成された溝状の凹部である。溝状の液体保持部Hの形状は特に限定されないが、本実施形態では、図1(a)、(b)および図2に示されるように、液体保持部Hにより形成される内壁面S(図2参照)が断面で略C字状となるように、液体保持部Hが形成されている。より具体的には、本実施形態では、液体保持部Hの内壁面Sは、図2に示されるように、毛材側に位置する第1の内壁面S1と、第1の内壁面S1に対向する第2の内壁面S2と、第1の内壁面S1と第2の内壁面S2とをつなぐ底部S3とを有している。第1の内壁面S1、底部S3および第2の内壁面S2により内壁面Sが略C字状に形成され、開口部Aにおいて開口している。なお、溝状の液体保持部Hの深さ(図2中、開口部Aから底部S3までの長さ)や、溝状の液体保持部Hの幅(図2中、毛材3の延在方向Xの長さ)は、特に限定されない。
溝状の液体保持部Hは、本体部2の成形時に本体部2が溝を有する形状となるように成形してもよいし、溝のない本体部2を成形した後、溝状の液体保持部Hの部分が削り取られるように加工してもよい。また、特に図示はしていないが、本体部を、毛材3が設けられた基部(たとえば、図1(a)の本体部2に溝が設けられていない部材)と、その基部の外周に溝状の液体保持部を有する取付部材とから構成し、たとえば、既存の刷毛の基部に溝状の液体保持部が形成された取付部材を基部の外側から取り付けることにより、溝状の液体保持部が形成された、本体部を形成してもよい。
また、本実施形態では、溝状の液体保持部Hは、本体部2の外周に環状に形成されている。この場合、本体部2の全周に液体保持部Hが形成され、本体部2での液体の保持量を増やすことができる。なお、溝状の液体保持部Hは、本体部2の全周に設けられる必要はなく、液体保持部Hは、本体部2の外周において分断されていてもよい。
溝状の液体保持部Hは、図1(a)および(b)に示されるように、毛材3の延在方向Xに対して交差する方向に延びている。ここで、「交差する方向」とは、図1(a)および(b)に示されるように、毛材3の延在方向Xに垂直な方向だけでなく、毛材3の延在方向Xに垂直な方向から傾斜したものも含まれる。たとえば、溝状の液体保持部Hは、本体部2の外周にスパイラル状に形成されていてもよい。
液体保持部Hが毛材3の延在方向Xに対して交差する方向に溝状に延びていることにより、液体保持部Hに入り込んだ液体は、本体部2の表面に液体保持部Hが形成されていないものとは異なり、液体が一旦液体保持部Hに保持され、その後徐々に毛材3側へと移動する。そのため、本体部2の部位において液体の保持能力を高めることができる。したがって、塗布対象に液体を塗布する際に、刷毛1を繰り返し液体が入った容器に浸ける回数を従来よりも減らすことが可能となり、液体塗布時の作業者の手間が軽減される。
また、本実施形態では、図1(a)、(b)および図2に示されるように、溝状の液体保持部Hは、毛材3の延在方向Xに沿って複数設けられている。この複数の液体保持部Hにより、より液体の保持能力を高めることができる。より詳細に説明すると、上側(毛材から遠い側)に設けられた液体保持部H(たとえば、液体保持部H3)から垂れて毛材3側に向かう液体は、そのまま毛材3へと流れ落ちるのではなく、一旦下側に設けられた液体保持部H(液体保持部H2や液体保持部H1)の凹部内に入り込んだ後に毛材3側へ流れていくため、液体は毛材3側へと徐々に流れ落ちる。したがって、溝状の液体保持部Hを複数設けることにより、液体が流れ落ちにくく、より液体の保持能力を高めることができる。本実施形態では、複数の液体保持部Hは、合計4つ(本体部2の毛材3側の外周に3つ、把持部4が接続される側に1つ)設けられているが、液体保持部Hの数は特に限定されず、少なくとも1つ設けられていればよい。
つぎに、本実施形態の刷毛1の使用方法を説明する。まず、刷毛1を、液体を貯留する容器(図示せず)内に浸ける。このとき、刷毛1の溝状の液体保持部Hが、液体に浸かるように刷毛1を容器に浸ける。溝状の液体保持部Hに液体が入り込んだ後、食品などの塗布対象に毛材3で液体を塗布する。溝状の液体保持部Hに入った液体は、毛材3による液体の塗布時に徐々に毛材3側へと流れ出す。したがって、本実施形態の刷毛1によれば、毛材3を液体に浸けた後、塗布対象上に液体を塗布する際の液体の保持能力を高めることができる。また、溝状の液体保持部Hが複数設けられている場合、図1(a)中、最上部にある液体保持部H4から液体が流れ落ちた後、その1つ下側の液体保持部H3、H2、H1へと徐々に流れ落ちる。そのため、液体の流れが、直線状ではなく、蛇行するように流れるため、液体が流れ落ちる速度が遅くなり、より液体を長時間保持することができる。
<第2実施形態>
つぎに、本考案の刷毛1の第2実施形態について図3を用いて説明する。なお、以下の説明において、上述した実施形態と共通する事項についての説明は省略し、相違点を中心に説明する。なお、本実施形態の構成と上述した内容とを組み合わせて用いることができることは言うまでもない。
本実施形態では、図3に示されるように、本体部2が、毛材3の延在方向Xで、毛材3側から離れるにつれて細くなるように形成され、複数設けられた溝状の液体保持部Hが段状に形成されている。より具体的には、図3に示されるように、溝状の液体保持部Hの内壁面Sのうち、毛材3側に位置する第1の内壁面S1が、第1の内壁面S1に対向する第2の内壁面S2よりも外側に突出している。このため、毛材3側に移動しようとする液体が支持される面積(第1の内壁面S1の面積)が広くなるため、第1の内壁面S1上で液体が保持されやすい。したがって、本実施形態の刷毛1は、第1実施形態で説明した効果に加えて、より液体の保持能力を高めることができる。
<第3実施形態>
つぎに、本考案の刷毛1の第3実施形態について図4を用いて説明する。なお、以下の説明において、上述した実施形態と共通する事項についての説明は省略し、相違点を中心に説明する。なお、本実施形態の構成と上述した内容とを組み合わせて用いることができることは言うまでもない。
本実施形態では、図4に示されるように、溝状の液体保持部Hの内壁面Sのうち、毛材3側に位置する第1の内壁面S1が、液体保持部Hの開口部Aから液体保持部Hの深さ方向に進むにつれて、毛材3側へ近付くように傾斜して形成されている。これにより、液体保持部Hから所定量の液体が流れ出た後であっても、傾斜した第1の内壁面S1により、第1の内壁面S1と底部S3とにより形成された隅部Cに、図4に示されるように液体が残る。この隅部Cに残った液体は、刷毛1によって塗布対象を塗布する際に、刷毛1を傾斜させることにより、排出される。したがって、本実施形態では、第1実施形態で説明した効果に加え、より液体の保持能力を高めることができる。なお、第1の内壁面S1と底部S3との間の傾斜角は特に限定されないが、たとえば、液体を充分に保持することができ、刷毛1により塗布時に液体を排出させやすくするために、傾斜角θが、60°≦θ<90°であることが好ましく、60°≦θ≦85°であることがより好ましい。
また、本実施形態では、図5に示されるように、複数設けられた溝状の液体保持部Hが、毛材3の延在方向Xに延びる連通路Pにより、互いに連通されていてもよい。また、本実施形態では、複数の液体保持部Hのうち、最も毛材3に近い液体保持部H1は、毛材3側と連通する連通路Pを有している。なお、本実施形態では、連通路Pは、液体保持部Hの周方向に所定の間隔を空けて互いに離間して複数形成されているが、連通路Pは複数の液体保持部Hの間に少なくとも1つ設けられていればよい。このように、複数の液体保持部Hが、連通路Pにより互いに連通されていることにより、第1の内壁面S1が図4に示されるように傾斜している場合に、刷毛1を傾けなくても、連通路Pを通って隅部Cに溜まった液体が、下側の液体保持部Hまたは毛材3へ向かって流れ落ちることができる。
そして、連通路Pが液体保持部Hの周方向に所定の間隔を空けて互いに離間して形成されていることにより、隅部Cに溜まった液体が下側の液体保持部Hに向かって流れる流路は、連通路Pのみに制限されるため、より液体の保持能力を高めることができる。これにより、液体が液体保持部Hの内部には溜まりやすく、かつ、溜まった液体は、連通路Pまで移動してから排出されるため、液体の保持力をより高めることができる。
<第4実施形態>
つぎに、本考案の刷毛1の第4実施形態について図6を用いて説明する。なお、以下の説明において、上述した実施形態と共通する事項についての説明は省略し、相違点を中心に説明する。なお、本実施形態の構成と上述した内容とを組み合わせて用いることができることは言うまでもない。
本実施形態では、図6に示されるように、溝状の液体保持部Hが、毛材の延在方向に対して略垂直な方向となる、本体部2の周方向に対して傾斜する第1の傾斜部Haと、第1の傾斜部Haとは逆方向に傾斜した第2の傾斜部Hbとを備え、第1の傾斜部Haおよび第2の傾斜部Hbが合流するように構成されている。本実施形態では、第1の傾斜部Haと第2の傾斜部Hbとは、本体部2の幅方向Yの中央に合流地点Iがくるように形成されているが、合流地点Iの位置は特に限定されない。第1の傾斜部Haと第2の傾斜部Hbの傾斜角度は特に限定されない。
本実施形態では、溝状の液体保持部Hが、本体部2の周方向に対して傾斜しているため、液体の一部は、液体保持部Hから出て流れ落ちるが、液体の残りの部分は、第1の傾斜部Haおよび第2の傾斜部Hbの傾斜に沿って、合流地点Iへ向かって流れる。そのため、液体が液体保持部H内に保持されながら、かつ、液体の移動距離を長くすることができ、本体部2において、液体を長時間保持することができる。そして、合流地点Iまで流れた液体は、その後、毛材3に向かって流れ落ちる。なお、本実施形態では、本体部2の一方の面において、第1の傾斜部Haおよび第2の傾斜部Hbがそれぞれ1つ設けられ、1箇所の合流地点Iが形成されているが、第1の傾斜部Haと第2の傾斜部Hbの数や、合流地点Iの数は特に限定されず、それぞれ複数設けられていてもよい。
また、本実施形態において、図4に示されるように、第1の内壁面S1が、液体保持部Hの開口部Aから液体保持部Hの深さ方向に進むにつれて、毛材3側へ近付くように傾斜して形成されていてもよい。この場合、隅部Cに液体が溜まるともに、液体の移動距離が長くなるため、液体の保持能力をより高めることができる。また、本実施形態において、図6に示されるように、複数設けられた溝状の液体保持部Hが、毛材3の延在方向Xに延びる連通路Pにより、互いに連通されていてもよい。この場合、合流地点Iにおいて設けられた連通路Pにおいて、液体を容易に毛材3側へと流すことができ、液体が無駄になることがない。
1 刷毛
2 本体部
3 毛材
3a 基端
3b 先端
4 把持部
A 開口部
C 隅部
H、H1、H2、H3、H4 液体保持部
Ha 第1の傾斜部
Hb 第2の傾斜部
I 合流地点
P 連通路
S 内壁面
S1 第1の内壁面
S2 第2の内壁面
S3 底部
X 毛材の延在方向
Y 本体部の幅方向
Z 本体部の厚さ方向

Claims (8)

  1. 塗布対象上に液体を塗布するための刷毛であって、
    前記刷毛が、
    本体部と、前記本体部から延びる、複数の合成樹脂製の毛材とを備え、
    前記本体部が、前記本体部の外周部に、前記毛材の延在方向と交差する方向に延びる溝状の液体保持部を有している
    刷毛。
  2. 前記溝状の液体保持部の内壁面のうち、前記毛材側に位置する第1の内壁面が、前記液体保持部の開口部から前記液体保持部の深さ方向に進むにつれて、前記毛材側へ近付くように傾斜して形成されている請求項1記載の刷毛。
  3. 前記溝状の液体保持部が、前記毛材の延在方向に対して略垂直な方向となる、前記本体部の周方向に対して傾斜する第1の傾斜部と、前記第1の傾斜部とは逆方向に傾斜した第2の傾斜部とを備え、前記第1の傾斜部および第2の傾斜部が合流するように構成されている請求項1または2記載の刷毛。
  4. 前記溝状の液体保持部が、前記本体部の外周に環状に形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の刷毛。
  5. 前記溝状の液体保持部が、前記毛材の延在方向に沿って複数設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の刷毛。
  6. 前記本体部が、前記毛材の延在方向で、前記毛材側から離れるにつれて細くなるように形成され、
    複数設けられた前記溝状の液体保持部が段状に形成されている請求項5記載の刷毛。
  7. 複数設けられた前記溝状の液体保持部が、前記毛材の延在方向に延びる連通路により、互いに連通されている請求項5または6記載の刷毛。
  8. 前記毛材および/または前記本体部に、磁性粉または金属粉が混入されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の刷毛。
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