JP3205165U - 無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム - Google Patents

無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム Download PDF

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Abstract

【課題】コストを抑え、繰り返し使用することができ、農薬を使用しない前提下で、効果的に植物の病虫害を防除できる、無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムを提供する。【解決手段】無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムは、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル、ポリエステル、ポリ塩化ビニルより選択された透明のプラスチックフィルムであり、厚さが0.03〜1.00mmであって、径が1mm〜30mmの孔が設けられ、孔のフィルムにおける密度が1,000〜200,000孔/m2である。病虫害の侵入を効果的に防除でき、農薬を使用しない状況下でも、植物を完全に生長させることができる。この高分子フィルムは繰り返し使用でき、扱いが簡単で、コストが低い農作補助具である。【選択図】図1

Description

本考案は無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムに関し、特に、植物に対して農薬を使用しない前提下で、植物の病虫害を防除する無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムに関する。
現段階の農業の発展において、農作物の高い生産量と売上げを維持するために、往々にして農薬の散布を利用して病虫害、鳥類による侵害を防除しているが、農薬の使用には、1.農薬を散布する者の身体に有害である;2.植物に農薬が残留し、人が食用すると人体の健康に有害である;3.農薬散布は環境及び空気の汚染を引き起こす;4.農薬の使用が土壌にダメージを生じる、という欠点がある。このため、有機農業が現代の農業発展の重心となっている。
有機農業の発展において、生物的防除の分野にはまだ問題が存在する。中でも、たとえば、適切な調整を経た後のトウガラシ水、酢水、酸水の使用は病虫害を防除できるが、防除できる病虫害の種類には限りがあり、全面的な防除はできず、効果的に病虫害の侵入を完全防除することはできない。黒網や白網を使用した病虫害の防除は、網のコストが比較的高く、網の光透過性がよくないため、網を使用した病虫害の防除は往々にして作物の生産量低下を招き、かつこれらの網はその機械的強度が不足するため、外力(例:風力や動物)による破損が生じやすく、繰り返し使用できない。
さらに、温室(大型温室、換気設備を含む)を建造して病虫害及び鳥類の侵入防止を行うこともあるが、温室の建造コストと保守コストが高すぎ、一般的な小規模農家が負担できるものではないため、コストが低く、病虫害を効果的に防除できる対策を生み出す必要がある。
本考案の目的は、上述の問題に対し、効果的に病虫害を防除して目標生産量を達成し、同時にコストを抑え、繰り返し使用することができ、農薬を使用しない前提下で、効果的に植物の病虫害を防除できる、無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム及びその製造方法を提供することにある。
上述の目的及びその他の目的を達成するため、本考案の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムは、厚さが0.03〜2.00mmのプラスチックフィルムであり、前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム上に孔径が1mm〜30mmの孔が設けられ、かつこれら孔の前記フィルムにおける密度が1,000〜200,000孔/m2であることを特徴とする。そのうち、前記孔の備える孔径、かつ後述で定義される孔径は、前記孔の任意の2点間の最大直線距離を指す。同時に注意すべきは、孔径が小さすぎるとき、すべての孔径がいずれも<1mmである場合、水を透過できないだけでなく、通気性も悪くなり、温室効果が生じて植物が正常に成長できなくなり、孔径が大きすぎるとき、すべての孔径がいずれも>30mmである場合、孔径が大きすぎて大部分の病虫害の侵入を防止できない可能性がある。
上述の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムにおいて、前記プラスチックフィルムに使用するプラスチック材質は、PE(polyethylene;ポリエチレン)、PP(polypropylene;ポリプロピレン)、EVA(ethylene vinyl acetate:エチレン酢酸ビニル)、PET(poly ester;ポリエステル)またはPVC(poly vinyl chloride:ポリ塩化ビニル)から構成される群より選択される。
上述の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムにおいて、前記孔の形状は、円形、三角形、四方形及び多辺形から構成される群より選択される。
上述の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムは、果物の虫を防除するカバー袋フィルム、植物の病虫害を防除する防護フィルム、鳥類を防除する防護網、土壌の病虫害を防除する隔離フィルムのうち少なくとも1つ以上とすることができる。
上述の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムは、前記フィルムによる防除の目的に基づいて前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムの孔径及び孔の間隔を調整することができる。果物の虫を防除するカバー袋フィルムとするとき、その孔径は1mm〜2mm、孔の間隔は1mm〜2mmとし、植物の病虫害を防除する防護フィルムとするとき、孔径は1mm〜5mm、孔の間隔は2mm〜5mmとし、そのうち前記植物は経済的生産価値のある植物株を指し、果樹や野菜類の植物とすることができ、鳥類を防除する防護網とするとき、孔径は30mm、孔の間隔は30mmとし、土壌の病虫害を防除する隔離フィルムとするとき、孔径は1mm〜5mm、孔の間隔は7.5mmとし、かつ前記孔の前記フィルムにおける密度は24,000孔/m2とする。
上述の目的及びその他目的を達するため、本考案は無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムの製造方法も同時に提供する。本考案の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムの製造方法は、上述の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムの製造に用いられ、電熱ローラーを使用してプラスチックフィルムに対して熱穿孔を行う。前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムは油圧方式でエアーパンチングを行ってもよい。
上述の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム及びその製造方法により提供される無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムには、次のような利点がある。
1.無農薬栽培:前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムは植物の成長過程において農薬を使用せずに効果的な生物的防除(病虫害、鳥類及び小型動物)を達成することができる。
2.通気性を具備:フィルム上に穿刺する孔の孔径の大きさ、孔数の量を調整することで病虫害を効果的に隔離し、栽培植物の温室効果による生長不良を回避することができる。
3.防風:前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムのプラスチックの機械的性質を利用して、自然栽培における風の植物に対する影響を効果的に抑えることができ、植物の栽培管理に役立つ。
4.防水:前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムの孔径及び孔の間隔を適切に設置することで、水の流通を提供できるほか、前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムのプラスチックの機械的性質により、大量の雨水に晒されることによる植物の生長不良を効果的に回避できる。
5.防塵:前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムの保護を利用して、成長後の植物をよりきれいに保ち、粉塵汚染を少なくすることができる。
6.光透過性:前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムは光透過性の高い材質(透明材質)であるため、植物の光合成作用を阻害しない。
7.重量の軽さ:前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムの重量は50g/m2の軽さであるため、栽培管理に便利である。
8.繰り返し使用可能:前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムは一定のプラスチックの機械的強度を備え、破損しにくく、作物を収穫した後、前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムを繰り返し使用することができる。
9.低コスト:前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムの価格は1米ドル/m2ほどである。
本考案の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムの概略図である。 本考案で使用する電熱ローラーの概略図である。 本考案で使用する簡易温室の概略図である。 本考案で土壌病虫害防除に用いる隔離フィルムの概略図である。 本考案で土壌病虫害防除に用いる隔離フィルムの概略図である。 本考案を用いた土壌病虫害隔離フィルムによる防除の概略図である。 本考案の隔離フィルムを簡易温室に組み合わせた状態の概略図である。 本考案の隔離フィルムと防護フィルムを同時に植物株に使用した状態の概略図である。 本考案の隔離フィルムと防護フィルムを同時に果樹に使用した状態の概略図である。
本考案の目的、特徴、効果について充分な理解を得るために、以下、具体的な実施例と添付の図面を組み合わせ、本考案について詳細に説明する。
本考案の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムの具体的な実施例を図1に示す。前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム10はフィルムの材質がPE(polyethylene;ポリエチレン)であり、前記フィルムの厚さは0.1mmで、かつ孔径4mm、密度40,000孔/m2(孔の間隔5〜10mm)の孔11と、孔径2mm、密度40,000孔/m2(孔の間隔5〜10mm)の孔12と、孔径1mm、密度20,000孔/m2(孔の間隔5mm)の孔13が穿刺され、即ち全体の孔密度が100,000孔/m2である。
このほか、前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムに使用するプラスチック材質は、PE(polyethylene;ポリエチレン)、PP(polypropylene;ポリプロピレン)、EVA(ethylene vinyl acetate:エチレン酢酸ビニル)、PET(poly ester;ポリエステル)またはPVC(poly vinyl chloride:ポリ塩化ビニル)から構成される群より選択される。
前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム上の孔の形状は、円形、三角形、四方形、多辺形から構成される群より選択され、特定形状の孔を選択した後、前記等形状に対応する釘を使用して孔の穿刺を行うことができる。
上述の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム10は、図2に示すような電熱ローラー20を使用して製造される。前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム10はプラスチック材質の熱可塑性を利用し、温度を調整可能な熱ローラー上に直径1mm、2mm、4mmの釘22が設置され、かつ前記釘22の密度は100,000孔/m2であり、前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム1の電熱穿孔を行うとき、前記電熱ローラー20は前記電熱ローラー2中心軸上の電熱器21を利用して熱エネルギーを前記電熱ローラー20円柱面上に設置された釘22に伝達し、熱エネルギーを備えた釘22で前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム10に対して熱穿刺を行い、孔を備えた無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム10が得られる。
前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム10の使用時は、図3に示すような簡易温室30を組み合わせることができ、即ち金属(例:鉄、アルミニウム、亜鉛またはその合金等)または木材(竹)から成るフレーム31と、前記フレーム31の外囲に設置した前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム1を組み合わせて前記簡易温室30を完成し、植物の栽培に使用することができる。
〔実施例1〕
図3に示す簡易温室30を使用した田畑での植物栽培試験を行った。そのうち、前記簡易温室30に使用した無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム1は材質がPE(polyethylene;ポリエチレン)であり、前記フィルムの厚さは0.1mmで、孔径4mm密度40,000/m2(孔の間隔5mm)、孔径2mm密度40,000/m2(孔の間隔5mm)、孔径1mm密度20,000/m2(孔の間隔5mm)の孔が穿刺されている。植え付けられた植物は青菜(小白菜)で、前記青菜の栽培は一般的な田畑での栽培方式で行われ、種から栽培を開始して株となり、収穫できるまで約30〜40日間かかるものである。これを対照群と実験群に区分し、そのうち、前記対照群は農薬を使用せず、かつ簡易温室で生物的防除を行わない群であり、実験群は農薬を使用しないが、前記簡易温室3で生物的防除を行う群である。
実験の結果、対照群は農薬と簡易温室を使用していないため、栽培期間に対照群として植えられたすべての青菜が幼苗期から収穫前までにすでに青虫に食用され、結果得られたのは0gであった。実験群中の青菜は農薬を使用していないが、簡易温室により青虫の侵入が隔離され、平均1株重量は92g/株(生長日数34日)となり、かつ平均株高は27cmであった。一般的に市場で農薬を使用して栽培される青菜の平均1株重量は82g/株である。本考案で使用した簡易温室によって得られた結果は農薬を使用して栽培された青菜よりも高い生産量となった。
その原因を分析すると、簡易温室を使用して生物的防除を行うとき、前記簡易温室に使用される生物的防除高分子フィルムが病虫害を隔離すると同時に、前記簡易温室が半封鎖空間(孔を備えている)となるため、前記簡易温室内の平均湿度が簡易温室のない栽培環境よりも高い相対湿度(平均湿度が5%高い)となり、同時に、簡易温室の温度もより高くなる(平均温度が約0.5〜2℃高い)ことで、簡易温室中のより高い相対湿度(>5%)とより高い温度(>0.5〜2℃)が、栽培される青菜が許容できる生長条件にあり、かつこの条件が青菜の成長により有利であるため、本実験群の青菜は一般的な農薬栽培による青菜よりも生産量が12%(=(92−82)/82*%)高くなった可能性がある。
同時に、本実験の実験群で得られた青菜の農薬定量分析が行われた。前記農薬定量分析は、AOAC official Method 2007.01、及び衛生福利部2013年12月23日公布の提案方法−食物中残留農薬検査方法−多重残留分析方法(五)を参考として、液体クロマトグラフィー質量分析法(LC/MS/MS)及びガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS/MS)で測定された。本実験で得られた青菜の測定結果は次のとおりである。測定した398項目の農薬(2,4D、2,4,5−T、3−keto代謝物カルボフラン、3−OH代謝物カルボフラン等の計398項目の農薬を含む)はいずれも検出されず、即ち、本実験群で植えられた青菜は収穫後の検査で農薬の残留がないことを説明しており、栽培期間に農薬が散布されていないだけでなく、その他の農地で散布される農薬の汚染を受けにくいことを証明しているため、本考案の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムは有効な無農薬病虫害物理隔離方法である。
〔実施例2〕
同様に図3に示す簡易温室30を使用して田畑での植物栽培試験を行った。栽培試験を行うときに、前記簡易温室30の土壌表面に土壌病虫害を防除する隔離フィルムを設置した。そのうち、前記隔離フィルムも材質がPE(polyethylene;ポリエチレン)であり、前記隔離フィルムの厚さは0.1mmで、孔径1mm、2mm、3mm、5mm等の孔が穿刺されており、孔の間隔は7.5mmで、孔の密度は24,000/m2とした。前記隔離フィルムは図4と図4bに示すとおりである。そのうち、図4aの隔離フィルム40は孔41の孔径が1mm、孔42の孔径が2mm、孔43の孔径が3mm、孔44の孔径が5mmであり、図4bの隔離フィルム40’は孔41の孔径が1mm、孔42の孔径が2mm、孔43の孔径が3mmである。
前記隔離フィルムの使用は、図5に示すように(半分に隔離フィルムを設置した状態を示す)、田畑での栽培向けに整えた農地に畝5(土面を栽培に適した形状にする)を作り、かつ畝と畝の間に溝51を形成し、灌漑排水に用いる。前記畝5の表面に隔離フィルム40を設置して土壌病虫害の侵入を防除する。かつ隔離フィルムを使用するときは、さらに図6に示すように簡易温室を組み合わせることができ、形成した畝5の上に隔離フィルム40を設置し、かつ畝と畝の間に灌漑排水に用いる溝51を形成し、設置した隔離フィルム40の上に目標作物52を植え、さらに前記畝5上に簡易温室30を設置することで、隔離フィルム51に簡易温室30を組み合わせてより完全な植物病虫害の防除を行うことができる。
隔離フィルム40に簡易温室30を組み合わせて植えた植物は同様に青菜であり、前記青菜の栽培も一般的な田畑での栽培方式で行われ、種から栽培を開始して株となり、収穫できるまで約30〜40日間かかる。簡易温室30にさらに土壌の病虫害を防除する隔離フィルム40を組み合わせて設置するとき、青菜の成長後に観察すると、土壌の病虫害を防除する隔離フィルム40を使用して得られた青菜の病虫害防除効果がより高く、その原因は隔離フィルム40を使用して土壌病虫害を防除するとき、前記隔離フィルム40が土壌からの病虫害を効果的に抑制し、無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムの簡易温室30のみを使用したときよりも効果的に病虫害の侵入を抑えることができるためである。
上述の実験結果から分かるように、本考案の提供する無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムを使用すると、病虫害の侵入を効果的に防除でき、かつ農薬を使用しない状況下でも、植物を病虫害の侵入がない状態で完全に生長させることができ、簡単かつ便利に農薬を使用しない栽培が可能である。同時に、本考案で使用する無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムは繰り返し使用でき、扱いが簡単で、コストが低い農作補助具である。
このほか、隔離フィルムに防護フィルムを組み合わせた実施例として、図7と図8を参照できる。図7は、植物株7を植えた地面に隔離フィルム40を設置して土壌からの病虫害を防除し、植物株7の外囲に無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム10を利用して、簡単に防護カバー71を形成し、病虫害の侵入を防除することができる。同様に、図8は果樹8(大型植物株)であるが、前記果樹8を植えた地面に隔離フィルム40を設置して土壌からの病虫害を防除し、無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム10を利用して果樹8の外囲を直接被覆してから、ロープ81を利用して前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム10を固定し、防護カバー71’を形成して病虫害の侵入を防除することができる。
このように、本考案の提供する無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムは、栽培する植物及びその防除したい病虫害または動物に基づいて、前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムの孔径及び孔の間隔を調整でき、同時に、必要に応じて異なる用途に組み合わせて使用できるが、以下に列挙するものは例示のみであり、本考案の範囲を限定するものではない。例えば、果物の虫を防除するカバー袋フィルムとするとき、その孔径は1mm〜2mm、孔の間隔は1mm〜2mmとする;植物の病虫害を防除する防護フィルムとするとき、孔径は1mm〜5mm、孔の間隔は2mm〜5mmとする;鳥類を防除する防護網とするとき、孔径は30mm,孔の間隔は30mmとする;土壌の病虫害を防除する隔離フィルムとするとき、孔径は1mm〜5mm、孔の間隔は7.5mmとし、かつ前記孔の前記フィルムにおける密度は24,000孔/m2とする。
10 無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム
11 孔
12 孔
13 孔
20 電熱ローラー
21 電熱器
22 釘
30 簡易温室
31 フレーム
40,40' 隔離フィルム
41 孔
42 孔
43 孔
44 孔
5 畝
51 溝
52 目標作物
7 植物株
71,71' 防護カバー
8 果樹
81 ロープ

Claims (8)

  1. プラスチックフィルムであり、かつ厚さが0.03〜1.00mmの無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルムであって、前記無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム上に孔径が1mm〜30mmの孔が設けられ、かつ前記孔の前記フィルムにおける密度が1,000〜200,000孔/m2であることを特徴とする、無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム。
  2. 前記プラスチックフィルムに使用するプラスチック材質がPE(polyethylene;ポリエチレン)、PP(polypropylene;ポリプロピレン)、EVA(ethylene vinyl acetate:エチレン酢酸ビニル)、PET(poly ester;ポリエステル)またはPVC(poly vinyl chloride:ポリ塩化ビニル)から構成される群より選択されることを特徴とする、請求項1に記載の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム。
  3. 前記孔の形状係が、円形、三角形、四方形、多辺形から構成される群より選択されることを特徴とする、請求項1に記載の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム。
  4. 果物の虫を防除するカバー袋フィルム、植物の病虫害を防除する防護フィルム、鳥類を防除する防護網、土壌の病虫害を防除する隔離フィルムのすくなくとも1つ以上とすることができることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム。
  5. 果物の虫を防除するカバー袋フィルムとするとき、孔径が1mm〜2mmであり、孔の間隔が1mm〜2mmであることを特徴とする、請求項4に記載の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム。
  6. 植物の病虫害を防除する防護フィルムとするとき、孔径が1mm〜5mmであり、孔の間隔が2mm〜5mmであることを特徴とする、請求項4に記載の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム。
  7. 鳥類を防除する防護網とするとき、孔径が30mmであり、孔の間隔が30mmであることを特徴とする、請求項4に記載の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム。
  8. 土壌の病虫害を防除する隔離フィルムとするとき、孔径が1mm〜5mm、孔の間隔が7.5mmであり、かつ前記孔の前記フィルムにおける密度が24,000孔/m2であることを特徴とする、請求項4に記載の無農薬病虫害物理隔離透明高分子フィルム。
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