JP3205113U - 手箕用取手 - Google Patents

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Abstract

【課題】手箕に対し着脱可能に取り付けられる手箕用取手を提供する。【解決手段】手箕10に対し着脱可能に取り付けられる手箕用取手1の取付け部2を二本の脚部21F、21Rを有するものとし、この脚部によって手箕の後壁10cを前後方向から挟んだ状態で、脚部の一方に設けられた雌ネジ22に螺合させた雄ネジ23の軸部を手箕の後壁に向かって進出させることによって、取付け部2が手箕の後壁に固定されるようにする。【選択図】図2

Description

本考案は、手箕に対し着脱自在に取り付けられる手箕用取手に関する。
箒などで掃き集めたごみをゴミ箱まで運ぶ清掃用具としては塵取りが一般的である。しかしながら、落ち葉掻きなどの屋外清掃作業においては、市販の塵取りは容量が小さく、掻き集めた落ち葉を多量に運ぶことができない。
そのため、屋外清掃作業においては、「手箕(てみ)」と称される選別用農具が塵取りの替わりに使われる場合がある。
この手箕は、「箕(み)」や「箕篩(みぶるい)」とも称され、もともと脱穀などで不要な小片を吹き飛ばすことを主目的として作成されたものである。図15に示すように、現在市販されている一般的な手箕10は、平坦な受け皿10aの両側縁及び後端縁に、側壁10b及び後壁10cを備えたバスケット形状を有する。又、前記側壁10b及び後壁10cの上端には、外側に向かって折り返し部10dが設けられている。
下記特許文献1では、この種の手箕に対し、屋外清掃作業に用いる際に落ち葉と共に掻き集められた砂や小石を分別し得るよう、底面に分別孔が設けられているものを開示している。
特開2014‐46308号公報
しかしながら、従来の手箕は、塵取りと比較して大型であり、又、取手がなかったため、掻き集めた落ち葉を手箕に履き入れるにあたっては、手箕を両手で支える人と、手箕に向かって落ち葉を掻き入れる人との最低二人が必要となる。
ここで、手箕の利便性を向上すべく、単に手箕に対して取手を取り付けることも考えられる。但し、図16に示すように、手箕10は積み重ねて保管される場合が多いため、取手が取り付けられると積み重ねて保管に供することが困難となる。
本考案は、前記技術的課題に鑑みて完成されたものであり、手箕に対し着脱可能に取り付けられる新規な手箕用取手を提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決する本考案の手箕用取手は、手箕に対し着脱可能に取り付けられる手箕用取手であって、前記手箕の後壁に固定される取付け部と、前記取付け部の上端部に設けられた取手本体部と、を具備してなり、前記取付け部が二本の脚部を有し、前記脚部の一方に雌ネジが設けられてなり、前記脚部によって前記手箕の後壁を前後方向から挟んだ状態で、前記雌ネジに螺合させた雄ネジの軸部を前記手箕の後壁に向かって進出させることによって、前記取付け部が前記手箕の後壁に固定されるようになされたことを特徴とする(以下、「本考案取手」と称する。)。
本考案取手においては、前記取付け部が前記手箕の後壁に固定される際に、前記手箕の後壁と前記雄ネジの軸部との間に介在させられるスペーサ部材を更に具備してなるものが好ましい態様となる。
本考案取手においては、前記取付け部が前記手箕の後壁に固定される際に、前記手箕の後壁上部に存する折り返し部に当接し得る下支え部が前記スペーサ部材に設けられてなるものが好ましい態様となる。
本考案によれば、手箕を屋外清掃作業に用いる際の利便性が高くなる。
図1は、実施形態1に係る本考案取手を示す分解斜視図である。 図2(a)、(b)は、前記本考案取手を手箕に取り付けた状態を示す斜視図と断面図である。 図3は、前記本考案取手が取り付けられた手箕の使用態様を示す斜視図である。 図4は、オプションパーツを備えた前記本考案取手を手箕に取り付けた状態を示す斜視図である。 図5は、オプションパーツを備えた前記本考案取手を手箕に取り付けた状態を示す断面図である。 図6は、前記本考案取手が取り付けられた手箕の使用態様を示す斜視図である。 図7は、前記本考案取手が取り付けられた手箕を運んでいる様子を示す斜視図である。 図8は、別のオプションパーツを備えた前記本考案取手を手箕に取り付けた状態を示す斜視図と部分拡大断面図である。 図9(a)は、更に別のオプションパーツを備えた前記本考案取手を手箕に取り付けた状態を示す斜視図と部分拡大断面図であり、図9(b)は、キャップとテーパカラーを示す斜視図である。 図10(a)、(b)は、別態様の雄ネジが用いられた本考案取手を示す分解斜視図である。 図11は、実施形態2に係る本考案取手を示す分解斜視図である。 図12は、前記本考案取手を手箕に取り付けた状態を示す断面図である。 図13は、実施形態3に係る本考案取手を示す分解斜視図である。 図14は、前記本考案取手を手箕に取り付けた状態を一部破断して示す背面図ある。 図15は、一般的な手箕を示す斜視図である。 図16は、前記手箕を複数個積み重ねた状態を示す斜視図である。
以下、本考案を実施するための形態を図面に基づいて説明するが、本考案はこの実施形態に限定されるものではない。
[実施形態1]
<本考案取手1>
図1に、実施形態1に係る本考案取手1を示す。この本考案取手1は、取付け部2と、前記取付け部2の上端部に設けられた取手本体部3と、を具備する。
‐取付け部2‐
前記取付け部2は、二本の脚部(前脚部21F、後脚部21R)21を有する。又、前記脚部21の一方(本実施形態においては、後脚部21R)には雌ネジ22が設けられている。前記雌ネジ22には、雄ネジ23の軸部を螺合させ得るネジ山が設けられている。
‐取手本体部3‐
本実施形態において、前記取手本体部3は、前記取付け部2の上端に溶接固定された金属パイプ31と、カバー32と、を具備する。前記カバー32は中空構造を有しており、前記金属パイプ31に外嵌されることにより、前記金属パイプ31と一体化される。
前記構成を有する本考案取手1を、手箕10に取り付けるにあたっては、図2(a)に示すように、前記手箕10の後壁10cに前記取付け部2を固定する。
前記手箕10の後壁10cに対する前記取付け部2の固定は、まず、前記脚部(前脚部21F、後脚部21R)21を前記手箕10の後壁10cを前後方向から挟んだ状態として位置決めし、この状態下、前記雌ネジ22に螺合させた前記雄ネジ23の軸部を前記手箕10の後壁10cに向かって進出させる。本実施形態において、前記雄ネジ23の進出は、前記雄ネジ23の軸部の先端が前記手箕10の後壁10cに当接するまで行う。
これにより、図2(b)に示すように、前記手箕10の後壁10cが、前記前脚部21Fと前記雄ネジ23の軸部の先端とによって挟まれた状態となり、前記手箕10に本考案取手1が取り付けられる。
本考案取手1が取り付けられた手箕10は、取り扱い性が向上し、例えば、図3に示すように、一人の作業者Sが本考案取手1の取手本体部3を片手で持ち、もう片方の手に持った箒100にて、掻き集めた落ち葉などを前記手箕10内に掻き入れることができるようになる。
又、清掃作業が終われば、前記手箕10から本考案取手1を速やかに取り外すこともできることから、本考案取手1を取り外した前記手箕10を重ね合わせて保管に供することもできる(図16参照)。
ところで、本実施形態における本考案取手1は、前記取手本体部3が前記取付け部2を構成する前記脚部21の上端部に直接設けられているため、前記手箕10に本考案取手1を取り付けると、前記取手本体部3が、前記手箕10の後壁10cの上端に存する折り返し部10dとほぼ同じ高さの位置となる。そのため、作業者Sは、しゃがんだ姿勢にて清掃作業を行わなければならない(図3参照)。
この点につき、図4に示すように、本考案取手1は、前記取手本体部3にオプションパーツ5を取り付けることができる仕組みとなされており、前記オプションパーツ5を取り付けることによって、前記取手本体部3より上方に第二の取手51を位置させることができる。
図5に示すように、このオプションパーツ5は、L字状に屈曲する取付け部52と、L字状に屈曲する取手部53とが芯鞘構造にて結合された形態を有しており、前記取付け部52を本考案取手1の取手本体部3に差し込みねじ止めすることによって、本考案取手1に取り付けられる。
又、前記取付け部52には、複数のねじ穴が設けられており、芯鞘構造にて結合された前記取付け部52と前記取手部53とを固定するねじの締結位置を変えることによって、前記第二の取手51の高さが段階的に変えられる仕組みとなされている。
従って、本考案取手1に前記オプションパーツ5を取り付ければ、図6に示すように、作業者Sは、立ったままの姿勢にて清掃作業を行うことが可能となる。
又、前記取手本体部3より上方に第二の取手51が位置するようにすれば、図7に示すように、清掃作業時において前記手箕10を運ぶ際に、作業者Sが立ち、手を伸ばした状態で運ぶことができるため、運搬作業が楽に、しかも速やかに行うことができるようになる。
なお、前記オプションパーツ5の構造や伸縮の仕組みは、特に限定されるものではない。例えば、図8に示すように、バネBによって弾性的に付勢されたピンPによって第二の取手51の高さが段階的に変えられる構造としても良いし、図9に示すように、ねじ込み式のキャップCと、テーパカラーTとの組み合わせからなるジョイントによって、第二の取手51の高さが無段階的に変えられる構造としても良い。
ところで、本実施形態においては、前記取付け部2を固定するための雄ネジ23として六角ボルトを用いているが、前記雄ネジ23としては、前記脚部21に設けられた雌ネジ22に螺合しえるものであれば特に限定されない。例えば、図10(a)、(b)に示すように、前記雄ネジ23として、化粧ボルトや蝶ボルトを用いれば、より一層手箕10に対する本考案取手1の着脱が容易となる。
[実施形態2]
<本考案取手1>
図11に、実施形態2に係る本考案取手1を示す。この本考案取手1は、取付け部2と、前記取付け部2の上端部に設けられた取手本体部3と、スペーサ部材4と、を具備する。なお、本実施形態に係る本考案取手1における前記取付け部2及び前記取手本体部3については、前記実施形態1において説明したものと同様のものを用いた。
‐スペーサ部材4‐
本実施形態において、前記スペーサ部材4は、前記取付け部2の脚部(前脚部21F、後脚部21R)21の間に入り込み得るサイズを有する金属製の角パイプを用いた。又、前記スペーサ部材4の一面には、前記取付け部2の後脚部21Rに設けられた雌ネジ22より大径の貫通孔41が設けられている。
本実施形態に係る本考案取手1を、手箕10に取り付けるにあたっては、実施形態1と同様にして、まず、前記脚部(前脚部21F、後脚部21R)21を前記手箕10の後壁10cを前後方向から挟んだ状態として位置決めする。
次いで、前記スペーサ部材4を前記手箕10の後壁10cと、前記取付け部2における後脚部21Rとの間に挿入する。この際、前記スペーサ部材4における前記貫通孔41が設けられた一面を、後脚部21Rに対向させ、又、前記貫通孔41の位置が、前記取付け部2の後脚部21Rに設けられた雌ネジ22と重なり合う位置となるようにする。
この状態下、前記雌ネジ22に螺合させた前記雄ネジ23の軸部を前記手箕10の後壁10cに向かって進出させる。本実施形態において、前記雄ネジ23の進出は、前記雄ネジ23の軸部が前記スペーサ部材4の貫通孔41を通過し、前記雄ネジ23の軸部の先端が前記スペーサ部材4の内面に当接するまで行う。
これにより、図12に示すように、前記手箕10の後壁10cが、前記前脚部21Fと前記雄ネジ23の進出によって押された前記スペーサ部材4とによって挟まれた状態となり、前記手箕10に本考案取手1が取り付けられる。
即ち、本実施形態に係る本考案取手1では、前記手箕10の後壁10cに対する前記スペーサ部材4の面接触によって、手箕10に対する取付けが行われる。これにより、本考案取手1は、より安定して前記手箕10に取り付けられる。又、本考案取手1の取付時において、前記手箕10の後壁10cに与えられる圧力が分散されるため、前記手箕10に損傷等が生じ難くなる。
なお、本実施形態においては、前記スペーサ部材4として、角パイプの一面に前記雄ネジ23の軸部を通過させ得る貫通孔41を設けたものを用いたが、前記スペーサ部材4としては、記雄ネジ23の進出によって押され、もって、前記手箕10の後壁10cに面接触し得るものであれば、その形態は特に限定されるものではない。
その余は、前記実施形態1において説明した事項と同様のため、繰り返しを避けるべくここでは説明を省略する。
[実施形態3]
<本考案取手1>
図13に、実施形態3に係る本考案取手1を示す。この本考案取手1は、取付け部2と、前記取付け部2の上端部に設けられた取手本体部3と、スペーサ部材4と、を具備する。なお、本実施形態に係る本考案取手1における前記取付け部2及び前記取手本体部3については、前記実施形態1において説明したものと同様のものを用いた。
‐スペーサ部材4‐
本実施形態において、前記スペーサ部材4は、前記取付け部2の脚部(前脚部21F、後脚部21R)21の間に入り込み得るサイズを有する金属製の角パイプを用いた。又、前記スペーサ部材4の一面には、前記取付け部2の後脚部21Rに設けられた雌ネジ22より大径の貫通孔41が設けられている。更に、前記スペーサ部材4の上部には、一対のL字状の下支え部42が設けられている。従って、前記スペーサ部材4は、T字状の全体形状を有する。
本実施形態に係る本考案取手1を、手箕10に取り付けるにあたっては、実施形態1と同様にして、まず、前記脚部(前脚部21F、後脚部21R)21を前記手箕10の後壁10cを前後方向から挟んだ状態として位置決めする。
次いで、前記スペーサ部材4を前記手箕10の後壁10cと、前記取付け部2における後脚部21Rとの間に挿入する。この際、前記スペーサ部材4における前記貫通孔41が設けられた一面を、後脚部21Rに対向させ、又、前記貫通孔41の位置が、前記取付け部2の後脚部21Rに設けられた雌ネジ22と重なり合う位置となるようにする。なお、本実施形態において用いられる前記スペーサ部材4は、前記貫通孔41と前記雌ネジ22とが重なり合う位置となされた際、その上端に設けられた一対の下支え部42が前記手箕10の後壁10cに存する折り返し部10dの下面に当接するように、前記貫通孔41の位置を設定している。
この状態下、前記雌ネジ22に螺合させた前記雄ネジ23の軸部を前記手箕10の後壁10cに向かって進出させる。本実施形態において、前記雄ネジ23の進出は、前記雄ネジ23の軸部が前記スペーサ部材4の貫通孔41を通過し、前記雄ネジ23の軸部の先端が前記スペーサ部材4の内面に当接するまで行う。
これにより、図14に示すように、前記手箕10の後壁10cが、前記前脚部21Fと前記雄ネジ23の進出によって押された前記スペーサ部材4とによって挟まれた状態となり、前記手箕10に本考案取手1が取り付けられる。この際、前記スペーサ部材4の下支え部42が、前記手箕10の後端に存する折り返し部10dを下支えする。
即ち、本実施形態に係る本考案取手1では、前記手箕10の後壁10cに対する前記スペーサ部材4の面接触と、前記下支え部42による折り返し部10dの下支えによって、手箕10に対する取付けが行われる。これにより、本考案取手1は、より一層安定して前記手箕10に取り付けられる。
その余は、前記実施形態1、2において説明した事項と同様のため、繰り返しを避けるべくここでは説明を省略する。
なお、本考案は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本考案の範囲は実用新案登録請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、実用新案登録請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本考案の範囲内のものである。
前記本考案取手は、手箕に対し着脱自在に取り付けられる取手として好適に用いられる。
1 本考案取手(手箕用取手)
2 取付け部
21 脚部
21F 前脚部
21R 後脚部
22 雌ネジ
23 雄ネジ
3 取手本体部
4 スペーサ部材
41 貫通孔
42 下支え部
10 手箕
10c 後壁
10d 折り返し部

Claims (3)

  1. 手箕に対し着脱可能に取り付けられる手箕用取手であって、
    前記手箕の後壁に固定される取付け部と、
    前記取付け部の上端部に設けられた取手本体部と、
    を具備してなり、
    前記取付け部が二本の脚部を有し、前記脚部の一方に雌ネジが設けられてなり、
    前記脚部によって前記手箕の後壁を前後方向から挟んだ状態で、前記雌ネジに螺合させた雄ネジの軸部を前記手箕の後壁に向かって進出させることによって、前記取付け部が前記手箕の後壁に固定されるようになされたことを特徴とする手箕用取手。
  2. 請求項1に記載の手箕用取手において、
    前記取付け部が前記手箕の後壁に固定される際に、前記手箕の後壁と前記雄ネジの軸部との間に介在させられるスペーサ部材を更に具備してなる手箕用取手。
  3. 請求項2に記載の手箕用取手において、
    前記取付け部が前記手箕の後壁に固定される際に、前記手箕の後壁上部に存する折り返し部に当接し得る下支え部が前記スペーサ部材に設けられてなる手箕用取手。



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