JP3204744U - 墨出し補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】土木・建築工事において、木材、コンクリート面や鉄骨躯体等に水平線を表示する場合に使用される水糸張り、墨付け及び寸法測定に使用できる多機能な墨出し補助具を提供する。【解決手段】ゴム又は軟質樹脂製の薄板2の上に補強台3が設けられた基台1と、該補強台3の上面から下面まで貫通して立設された一対の中空胴5と、該中空胴5に上下移動可能に挿入された固定ピン6とから構成されている。薄板2は、磁性体又は磁性体が積層されている。補強台3には、墨壷糸を拘持する拘持アームが設けられている。補強台3には、一対の中空胴3の外側に、一以上の水糸ガイドが立設されている。薄板2の上には、巻尺テープ先端部の係止片を係止する凹溝が設けられている。【選択図】図1
Description
本考案は、土木・建築工事において、木材、コンクリート面や鉄骨躯体等に水平線を表示する場合に使用される水糸張りや、墨付けをするための墨出し補助具に関するものである。
従来、磁石を備えた台座部に棒状体が立設された水糸張り部材と、磁石を備えた固定保持部材とが連結部材によって連結されている水糸張り装置が開示されている(特許文献1)。また、磁石使用可能な鉄製の正三角形の墨出し補助具の3点のビスで床を滑らないように置き、磁石付きカルコを上部にくっつけて、墨壷糸を切り込みに誘導して、足元の滑り止め用のビスに掛け墨打ちを行う墨出し補助具が開示されている(特許文献2)。また、墨汁の付着又は含浸可能な墨糸に対して所要間隔毎に太い墨糸部分を設けた墨糸、及び墨汁の付着可能又は含浸可能な墨糸に対して、所要間隔毎に墨汁の付着されない部分又は含浸されない部分を設けた墨糸、及び墨汁の付着又は含浸されない墨糸に対して所要間隔毎に墨汁の付着可能又は含浸可能な部分を設けた墨糸が開示されている(特許文献3)。
特許文献1に記載の水糸張り装置は、水糸張り部材の位置ズレおよび磁着位置からの脱落を防止するために、力が掛かった水糸張り部材を連結部材で連結された固定保持部材で支持しているが、前記両部材を結束ベルトで接続する等部品点数が多く、取り扱いが煩雑となる。また、鉄骨躯体の墨出し位置決めを行う水糸張りに限定されるので、対象物が限定されるという問題がある。
特許文献2に記載の墨出し補助具は、従来、2人1組で行っていた墨打ち作業を一人で行うための補助具であるが、構造が複雑であり、しかも、4Kg以上の重量があるため移動や設置に手間が掛かるという問題があった。
特許文献3の墨糸は、墨糸に対して所要間隔毎に太い墨糸部分を設けたものであるが、前記所要間隔は必要の都度変更することが不可能なため、概略距離の把握が可能という機能に留まり、巻尺として長さを計測するという機能を有しないものである。
本考案は、前記問題点を解決するために成されたものであり、水糸張り、墨出し及び寸法計測という3つの機能を有した墨出し補助具てあり、しかも、木材、コンクリート面、鉄骨躯体等に適用できる墨出し補助具を提供することを目的としている。
本考案の墨出し補助具は、ゴム又は軟質樹脂製の薄板の上に補強台が設けられた基台と、前記補強台の上面から下面まで貫通して立設された一対の中空支持棒と、該中空支持棒に上下移動可能に挿入され、前記薄板を貫通する滑り止めピンから構成されている。前記薄板は、磁性体又は磁性体が積層されており、前記補強台には、墨壷糸を拘持する拘持アームが設けられている。また、前記補強台には、前記一対の中空支持棒の外側に、一以上の水糸係止棒が立設されており、前記薄板の上には、巻尺テープ先端部の係止片を係止する溝が設けられている。
本考案の墨出し補助具によれば、水糸張りや墨付け作業において、コンクリートや木材の表面に薄板を貫通した一対の滑り止めピンの先端が突き刺さるので、前記墨出し補助具の設置点からの位置ずれを防ぐことができる。また、薄板が磁性体又は磁性体が積層されているので鉄骨躯体からの脱落を防止することができる。
前記補強台には墨壷糸を拘持する拘持アームが設けられており、カルコから引出した前記墨壷糸を墨出し面に拘持するので、前記墨出し面に鮮明な墨出しができる。また、前記薄板の上には、巻尺テープ先端部の係止片を係止する溝が設けられているので、水糸張りや墨付けをする距離を巻尺で正確に計測することができる。
本考案の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本考案の第一実施形態を示す斜視図であり、図2は図1のA−A断面図であり、(a)は挿入ピン打ち込み前、(b)は挿入ピン打ち込み後である。図3は本考案の第二実施形態を示す側面図である。図1〜図3において、薄板2は略3mmの方形のゴム又は軟質樹脂製であり、木材やコンクリート面のような粗面にも添うようにしている。また、鉄骨躯体に適用させるために、前記薄板2は磁石粉体又は磁性粉体を混練した磁石体(ゴム磁石など)とするか、または、薄板2に磁性体を積層してもよい。なお、前記薄板2の形状を図1では方形としているが、円形、楕円形または多角形としてもよい。
前記薄板2の上面には補強台3を設置して基台1としている。該基台1を木材、コンクリート又は鉄骨躯体面の所定位置に一時的に固定して水糸張りや墨出しに使用する。前記補強台3は、断面が四角の長方形であり、薄板2の長尺側の中心部に、長尺側辺と同一長さ又は短尺に形成されている。
図2に示すように、前記補強台3の上面には、一対の基台固定部4が設けられている。前記基台固定部4は、基台3を貫通して挿着された上面が開口された中空胴5に、上下スライド自在に固定ピン6が挿入されている。前記固定ピン6は、上部がスライド軸よりも太径(例えば、六角ナット)7に形成されており、下部は先端が尖った挿入ピン8が挿入されている。木材やコンクリート面に基台1を設置する時は、該基台1を所定位置に仮置きし、前記固定ピン6の太径7(六角ナット)を手で木材やコンクリート面に押し込むか、金槌等で打設すると、前記挿入ピン8の先端部が、薄板2に設けられた細穴2aを貫通して木材やコンクリート面に突き刺さることで、前記基台1が固定される。前記固定ピン8を取り外すときは、手等で固定ピン8の上端部を引き上げると、木材やコンクリート面から取り外すことができる。また、基台固定部4の上部(大径を含む近傍)を水糸ガイドとして利用することもできる。なお前記大径7は六角ナットに限定されるものではなく、固定ピン6の軸径より大径であればどんな形状でもよい。
図3は本考案の第二実施形態を示す側面図であり、水糸ガイドが設けられたものである。前記水糸ガイド9は、先端部が軸部より大径であり、一対の基台固定部4より基台1の短辺側に所定間隙を保持し、対向して設けられている。該水糸ガイド9の高さは、水糸を張るとき基台固定部4が障害とならないように、基台固定部4の全長よりも高く形成されている。
図4は本考案の第三実施形態を示す斜視図である。この実施例では、墨出し作業時に墨壷(記載しない)から引出した墨糸52を,墨出し面(木材、コンクリート、又は鉄骨躯体)に抱持するための抱持アーム10が設けられている。この抱持アーム10は第一実施形態、第二実施形態及び第四実施形態の墨出し補助具にも適用できるものである。図4において、抱持アーム10は略コの字形をしており、両側面アーム11の先端は墨出し面側に湾曲14しており、末端側は補強台の側面側に折り曲がって、補強台3の側面に設けられた穴に回動自在に挿入されており、前面アームが常に墨出しする面に当接するようにバネ13で負勢されている。
図5は本考案の第四実施形態を示す平面図である。図5において、基台1の長尺方向及び短尺方向の中心部にそれぞれ中心線21が描かれており、短尺側の中心線上に、巻尺テープ先端部の係止片(図示しない)を係止する凹溝22が少なくても1個設けられている。これにより、基準線からの距離を巻尺で計測することができる。
以下各実施形態による墨出し補助具の使用方法について説明する。図1に示す第一実施形態の墨出し補助具で水糸張り作業を行うときは、木材、コンクリート又は鉄骨躯体の所定面に、所要数の墨出し補助具の薄板2下面を当接させて仮置する。木材又はコンクリート面に設置するときは、固定ピン4の頭部を手で押し下げるか、金槌で打設して前記木材又はコンクリート面に固定する。次に、最初の墨出し補助具に対して、水糸(図示しない)を引出して前記固定ピン4の頭部近傍に巻付け固着した後、次の墨出し補助具の固定ピン4まで水糸を張設して、該固定ピン4の頭部近傍に巻付け固着し、以下必要個数の墨出し補助具について同一作業を繰り返す。また、第二実施形態の墨出し補助具を用いる場合、水糸張りは、水糸ガイド9に巻付け固着する。
第一実施形態及び第二実施形態の墨出し補助具を用いた墨出しの方法について説明する。図1〜図3において、木材、コンクリート又は鉄骨躯体の所定面に、墨出し補助具の薄板2下面を当接させて仮置する。木材又はコンクリート面に設置するときは、固定ピン4の大径7を手で押し下げるか、金槌で打設して前記木材又はコンクリート面に固定する。次に、墨壷(記載しない)から引出した墨糸52の先端に取り付けられた軽子(カルコ)50のピン51を薄板2面に突き刺して、張設した墨糸52の所定箇所を指で摘み上げて放すと、墨糸52に付着している墨が木材又は、コンクリート面に転写される。なお、鉄骨躯体面については薄板2が磁着するので、固定ピン4で固定する必要はない。
第三実施形態の墨出し補助具を用いて墨出し作業を行うと、より鮮明に墨糸52の転写をすることができる。図4において、木材、コンクリート又は鉄骨躯体の所定面に、墨出し補助具の薄板2下面を当接させて仮置する。木材又はコンクリート面に設置するときは、固定ピン4の大径7を手で押し下げるか、金槌で打設して前記木材又はコンクリート面に固定する。次に、抱持アーム10の前面アーム12を手で持ち上げた状態で、墨壷(記載しない)から引出した墨糸52の先端に取り付けられた軽子(カルコ)50を、前記前面アーム12を潜らせてからピン51を薄板2面に突き刺し、墨糸を張設して前記前面アーム12を手から放すと、前記前面アーム52はバネ13の負勢により、木材又はコンクリート面に押圧された状態で張設される。次に、墨糸52の所定箇所を指で摘み上げて放すと、墨糸に付着している墨が木材又は、コンクリート面に鮮明に転写される。なお、鉄骨躯体面については薄板2が磁着するので、固定ピンで固定する必要はない。
図5は本考案の第四実施形態を示す平面図であり、寸法計測のための補助具として使用する。木材、コンクリート又は鉄骨躯体の所定面の計測したい基点に、基台1の中心線21又は22を合わせて、墨出し補助具の薄板2下面を当接させて仮置する。木材又はコンクリート面に設置するときは、固定ピン4の大径7を手で押し下げるか、金槌で打設して前記木材又はコンクリート面に固定する。次に、巻尺(図示しない)から巻尺テープを引き出し、先端部の係止片を前記基台1の凹溝に係止する。この状態で前記巻尺テープを所定位置まで引き出し、寸法計測する。
本考案の墨出し補助具は、従来の問題点を解決するとともに、水糸張り、墨出し、及び寸法計測という各作業に対する補助具して多用途に利用することができる。
1 基台
2 薄板
2a 細穴
3 補強台
4 基台固定部
5 中空胴
6 固定ピン
7 大径(六角ナット)
8 挿入ピン
9 水糸ガイド
10 拘持アーム
11 側面アーム
12 前面アーム
13 バネ
14 湾曲
21 中心線
22 凹溝
50 軽子(カルコ)
51 ピン
52 墨糸
2 薄板
2a 細穴
3 補強台
4 基台固定部
5 中空胴
6 固定ピン
7 大径(六角ナット)
8 挿入ピン
9 水糸ガイド
10 拘持アーム
11 側面アーム
12 前面アーム
13 バネ
14 湾曲
21 中心線
22 凹溝
50 軽子(カルコ)
51 ピン
52 墨糸
Claims (5)
- ゴム又は軟質樹脂製の薄板の上に補強台が設けられた基台と、
該補強台の上面から下面まで貫通して立設された一対の中空支持棒と、
該中空支持棒に上下移動可能に挿入された滑り止めピンとから構成されていることを特徴とする墨出し補助具。 - 前記薄板は、磁性体又は磁性体が積層されていることを特徴とする請求項1に記載の墨出し補助具。
- 前記補強台には、墨壷糸を拘持する拘持アームが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の墨出し補助具。
- 前記補強台には、前記一対の中空支持棒の外側に、一以上の水糸係止棒が立設されていることを特徴とする請求項1〜3野いずれかに記載の墨出し補助具。
- 前記薄板の上には、巻尺テープ先端部の係止片を係止する溝が設けられていることを特徴とする請求項1〜4に記載の墨出し補助具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016000494U JP3204744U (ja) | 2016-01-18 | 2016-01-18 | 墨出し補助具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016000494U JP3204744U (ja) | 2016-01-18 | 2016-01-18 | 墨出し補助具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3204744U true JP3204744U (ja) | 2016-06-16 |
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JP2016000494U Expired - Fee Related JP3204744U (ja) | 2016-01-18 | 2016-01-18 | 墨出し補助具 |
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JP (1) | JP3204744U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115030524A (zh) * | 2022-05-20 | 2022-09-09 | 中建八局第一建设有限公司 | 一种装配式建筑用墙板辅助装置 |
CN118241842A (zh) * | 2024-05-29 | 2024-06-25 | 山西三建集团有限公司 | 一种用于建筑施工的找平装置 |
-
2016
- 2016-01-18 JP JP2016000494U patent/JP3204744U/ja not_active Expired - Fee Related
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CN115030524B (zh) * | 2022-05-20 | 2023-07-25 | 中建八局第一建设有限公司 | 一种装配式建筑用墙板辅助装置 |
CN118241842A (zh) * | 2024-05-29 | 2024-06-25 | 山西三建集团有限公司 | 一种用于建筑施工的找平装置 |
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