JP3204294U - 有害環境における作業者安全支援システム - Google Patents

有害環境における作業者安全支援システム Download PDF

Info

Publication number
JP3204294U
JP3204294U JP2016001059U JP2016001059U JP3204294U JP 3204294 U JP3204294 U JP 3204294U JP 2016001059 U JP2016001059 U JP 2016001059U JP 2016001059 U JP2016001059 U JP 2016001059U JP 3204294 U JP3204294 U JP 3204294U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hose
air
air supply
support system
reservoir tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016001059U
Other languages
English (en)
Inventor
重治 長瀬
重治 長瀬
Original Assignee
山九株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 山九株式会社 filed Critical 山九株式会社
Priority to JP2016001059U priority Critical patent/JP3204294U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3204294U publication Critical patent/JP3204294U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Respiratory Apparatuses And Protective Means (AREA)

Abstract

【課題】緊急事態に迅速に対応して、有害環境における作業者の安全を確保することができる作業者安全支援システムを提供する。【解決手段】複数の空気ボンベ11のそれぞれの空気吐出口に連通されたヘッダー管13と、ヘッダー管に連結された減圧弁15を介して設けられた空気供給ホース継手20とをフレームに組み付けてなる空気供給源1と、空気流入側ホース継手43と複数の空気流出側ホース継手45を有するリザーバタンク2と、リザーバタンクと空気供給源を連結する空気供給ホース42と、リザーバタンクの空気流出側ホース継手に連通された長尺のホース3を巻取り・巻出し可能な回転式のホースリール4と、ホースリールから巻き出されるホースが連結されるホース連結部5を有する気密防護服6と、リザーバタンクとホースリールと気密防護服が載置されて搬送可能に形成された備品搬送用架台とを有してなる。【選択図】図1

Description

本考案は、有害環境における作業者の安全を確保する作業者安全支援システムに係り、特に有害ガスなどの有害環境において作業者の呼吸を確保して緊急事態に迅速に対応するのに好適な作業者安全支援システムに関する。
化学プラント、都市下水設備、等々においては、有害ガスなどの漏れあるいは有害塵埃の発生などに対応するために、有害環境における補修作業等を余儀なくされる場合がある。このような有害環境において、少なくとも作業者が呼吸する空気を確保するため、空気供給源から配管や硬質のゴムホースを介して作業者に空気を供給することが提案されている(特許文献1、2)。例えば、特許文献1には、エアコンプレッサを空気供給源として、空気供給源からの空気を減圧調整して、作業者が着用した気密防護服に供給して、作業者が呼吸する空気を供給する防護服用呼気供給装置が提案されている。
気密防護服は、作業者の全身を覆う例えばツナギ服と、頭部を覆うフードと、手袋と、長靴などから構成されている。つまり、有害ガスまたは有害塵埃などの作業環境では、口呼吸や皮膚呼吸だけでなく、作業者の皮膚に障害を及ぼすおそれがある。そこで、作業者は全身を覆う気密防護服を着用し、気密防護服に呼吸用の空気を供給する。一方、一般の塵埃などの場合は、作業者は頭部をすっぽり覆うフードを着用し、フードに呼吸用の空気を供給するようにしている(特許文献3)。これらによれば、有害環境における作業者の安全を確保することが可能である。
特開平7-185026
特許第34323597号
特開2014−42589
しかし、特許文献1,2に記載された空気供給源は、特定の場所に固定して設けられることから、化学プラントや都市下水設備などのように、広い領域のどこで発生するか予測できない有害ガス漏れ等の対応作業に、迅速に対応することについての配慮が十分でない。また、空気供給装置を可搬式にして、緊急時に現場に搬送することが考えられるが、エアコンプレッサの電源が得られるか否かを確認したうえで搬送しなければならず、緊急事態に迅速に対応することができない。さらに、有害ガスまたは有害塵埃等の有害環境における作業者の安全を確実に確保するために必要な装備を、緊急事態の発生時に集めていたのでは、緊急事態に迅速に対応することができない。
本考案が解決しようとする課題は、緊急事態に迅速に対応して、有害環境における作業者の安全を確保することができる作業者安全支援システムを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本考案の有害環境における作業者安全支援システムは、空気が充填された複数の空気ボンベと、前記空気ボンベのそれぞれの空気吐出口に連通されたヘッダー管と、前記ヘッダー管に連結された減圧弁と、前記減圧弁の吐出配管に接続された空気供給ホース継手とが、強度部材で形成されたフレームに組み付けられてなる空気供給源と、空気流入側ホース継手と、少なくとも2つの空気流出側ホース継手とを有するリザーバタンクと、該リザーバタンクの前記空気流入側ホース継手と前記空気供給源の空気供給ホース継手とを連結する空気供給ホースと、前記リザーバタンクの前記空気流出側ホース継手に接続されるホース継手を有し、該ホース継手に連通された長尺のホースを巻取り・巻出し可能な回転式の少なくとも2つのホースリールと、前記ホースリールからそれぞれ巻き出される前記ホースが連結されるホース連結部を有する少なくとも2つの気密防護服と、前記リザーバタンクと前記ホースリールと前記気密防護服が収容される箱型のケースとが載置される備品搬送用架台とを備えてなることを特徴とする。
本考案によれば、作業者の呼吸用の空気を複数本の空気ボンベから供給するようにしているから、空気供給源を容易に可搬式にすることができる。しかも、エアコンプレッサ等の駆動電源が不要であるから、作業現場がどのような場所であっても直ちに対応することができるので、緊急事態に迅速に対応することができる。
また、高圧の複数の空気ボンベから作業者の呼吸用の空気を供給するに際して、空気圧力を適切な圧力に調整する減圧弁を、それらの空気ボンベに連通されたヘッダー管に連結して設けているから、直ちに適切な圧力に調整して作業者に供給することができる。そのため、複数の空気ボンベの空気圧力がばらついていても、均一な圧力に調整して供給することができるから、呼気供給の信頼性を確保することができる。
しかも、複数の空気ボンベから減圧弁の吐出配管に接続された空気供給ホース継手に至る一連の空気供給源を、強度部材で形成されたフレームに組み付けて構成したことから、フレームごと作業現場に搬送して設置する時間だけで、直ちに作業者に呼気を供給することができる。その結果、有害ガス漏れ等の緊急事態に対応して、あるいは有害塵埃等の発生に対応して、元バルブの閉塞、捕集などの作業の安全性を確保しつつ、迅速に行うことを支援することができる。
さらに、本考案によれば、備品搬送用架台を備えていることから、空気供給源から作業者が着用する気密防護服に至るまでの安全作業に少なくとも必要な備品を、一まとめにして備品搬送用架台に載置しておくことができる。これらの備品としては、少なくとも、リザーバタンクと、長尺のホースを巻取り・巻出し可能な回転式の少なくとも2つのホースリールと、気密防護服が収容された箱型のケースとがある。その結果、安全作業に少なくとも必要な備品を常時、備品搬送用架台に載置しておくことにより、緊急時に備品搬送用架台を空気供給源とともに作業現場に運ぶことにより、直ちに作業者の気密防護服を介して作業者に呼気を供給することが可能になる。このとき、備品搬送用架台に複数の棚板を設けておき、リザーバタンクと、複数のホースリールと、気密防護服が収容された箱型のケースとを載置するようにする。なお、リザーバタンク、ホースリール、備品収容ケースは、必要に応じて棚板に着脱可能な係合部材で固定することにより、搬送中に落下を防止することができるので好ましい。なお、ホースリールおよび気密防護服を少なくとも2つ備えるのは、2名以上の作業者が作業に携わることにより、不測の事態に対応するためである。
また、空気供給源の空気供給ホース継手とリザーバタンクの空気流入側ホース継手とを連結する空気供給ホースは、空気供給源のフレームに予め組み付けておいてもよく、あるいはリザーバタンクに予め組み付けておいてもよい。但し、空気供給源とリザーバタンクの設置位置の自由度を考慮すると、空気供給源側に予め組み付けておくことが望ましい。
さらに、給気供給源は、減圧弁と空気供給ホース継手との間の吐出配管に介装された流量計を備えることが好ましい。これにより、管理者は、流量計の指示値を目視で確認して、例えば2名の作業者に十分な量の空気が供給されていることを適宜確認することができる。なお、通常、気密防護服内が正圧に保持されるように、十分な空気を供給する流量が設定される。勿論、作業者が3名以上のときは作業者の人数に応じて空気供給量が増えることは言うまでもない。
ところで、気密防護服は、公知のように、作業者の全身を覆うツナギ服と、頭部を覆うフードと、手袋と、長靴とから構成され、ツナギ服の胴部に空気を供給するホース連結部が気密に連結されている。さらに、備品搬送架台には、作業者とその管理者が用いる無線通信式のトランシーバセットが収容された箱型の通信ユニットケースが載置されていることが好ましい。これによれば、作業者と管理者が適宜連絡を取り合うことができ、作業の安全性を一層確保することができる。この場合、トランシーバセットは、作業者と管理者の通話内容を関係者に報知可能な拡声器セットを有するものとすることが好ましい。これにより、作業者と管理者以外の補助者が、作業内容を掌握することができ、一層安全性の向上に必要な支援を行うことが可能である。
なお、備品搬送架台には、さらに、工具類を収容した箱型の工具ケースを載置しておくことが好ましい。これによれば、作業者安全支援システムに不備が生じた際に、補修などに直ちに対応することができる。また、減圧弁と流量計は、制御電源および制御空気を用いないで動作するものであることが好ましい。これによれば、バッテリーなどの制御電源の喪失に対応する必要性が無いから、作業者安全支援システムの信頼性を確保することができる。さらに、空気供給源は、フレームに空気ボンベが立てて組み付けられ、かつ、空気ボンベの高さ方向複数個所で帯状部材の張力により固縛されていることが好ましい。これによれば、空気供給源の搬送時の安定性を確保することができる。
本考案の作業者安全支援システムによれば、緊急事態に迅速に対応して、有害環境における作業者の安全を確保することができる
本考案の作業者安全支援システムの一実施形態の系統構成図である。 図1の空気供給源の詳細構成図である。 本考案の作業者安全支援システムの一実施形態の備品搬送用架台の構成図である。 本考案の作業者安全支援システムの一実施形態の無線通信式のトランシーバセットのシステム構成図である。
以下、本考案の作業者安全支援システムを実施形態に基づいて説明する。本システムの説明に当り、塩素などの有害ガス漏れを伴う非常時、緊急時の作業者安全支援を例として説明する。しかし、本考案の作業者安全支援システムは、これに限られるものではなく、例えば化学プラントにおける硫化水素ガスの漏れ、都市下水設備における有害ガスの漏れ、あるいは石綿などの有害塵埃の発生場所などにおける有害環境において、作業者の安全を確保するのに適用することができる。
本実施形態の有害環境における作業者安全支援システムは、図1に示したように、空気供給源1と、空気のリザーバ―タンク2と、長尺のホース3を巻取り・巻出し可能な回転式の少なくとも2つのホースリール4と、ホースリール4からそれぞれ巻き出されるホース3が連結されるホース連結部5を有する少なくとも2つの気密防護服6を有して構成される。
空気供給源1は、図1、図2に示すように、空気が充填された複数(本実施形態では、8本)の空気ボンベ11と、空気ボンベ11のそれぞれの空気吐出口に、図示していない手動式の仕切弁を介して耐圧ゴムホース12などにより連通されたヘッダー管13とを備えている。ヘッダー管13は直状に形成され、両端はフランジまたはプラグ14で閉止されている。ヘッダー管13には圧力計15と減圧弁16とが連通されている。減圧弁16の吐出配管17には圧力計18が連通されている。圧力計18の下流側に空気の流量計19を介して空気供給ホース継手20が接続されている。これらの空気供給源1を構成する部品は、図2に示すように、強度部材で形成されたフレーム21に組み付けられている。
複数の空気ボンベ11を組み付けてなるフレーム21は、一般にカードルと称せられるが、本考案ではフレーム21と称して説明する。フレーム21は、図2(b)に示すように、底部に位置される台座22と、台座22の短手方向の中心に位置させて起立して設けられた2本の断面箱型の柱部材23と、台座22の短手方向の両側面に起立して設けられた側板24と、柱部材23と側板24の頂部に渡して設けられた梁部材25とを有して形成されている。また、柱部材23の中間部には適宜数(図示例では3本)の補強部材26が、両側板24と柱部材23とに渡して連結されている。2本の柱部材23の頂部には、空気ボンベ11が組み付けられてなるフレーム21の全体をクレーンなどで吊り上げ可能に、フック27が固定されている。さらに、フレーム21には、台座22上に空気ボンベ11を立てて載置した後、空気ボンベ11の胴部を固縛するための4本の帯状部材28の両端を固定する固定部材29が両側板24の中間部の位置に設けられている。さらに、4本の帯状部材28に必要な張力を付与するため、台座22の長手方向の中央部に位置する梁部材26に支持させた張力調整パイプ30が設けられている。つまり、4本の帯状部材28の張力調整パイプ30に対応する中央部に貫通孔を形成しておき、張力調整パイプ30の両端に形成されたネジにナット31などをネジ込んで、帯状部材28を撓ませることにより、空気ボンベ11に帯状部材28の撓み張力を付与するように構成されている。なお、台座22には、フォークリフトの2本の爪が挿入可能な開口部22aが適宜設けられている。このように、空気ボンベ11を帯状部材28の張力により固縛していることから、空気供給源1の搬送時の安定性を確保することができる。
リザーバタンク2は、図1に示すように、横型円筒状の胴部41を有して形成されている。胴部41には、空気供給源1の空気供給ホース継手20に接続された空気供給ホース42が接続されるホース継手43が設けられている。また、胴部41には、2つのホースリール4の1次側のホース44がそれぞれ接続されるホース継手45が設けられている。さらに、胴部41には、丸棒などを折り曲げて形成した略三角状の2つの脚46が設けられ、脚46の反対側に丸棒などを折り曲げて形成した矩形の持ち手47が設けられている。また、胴部41の底部に位置させて、ドレン弁48が設けられている。
2つのホースリール4は、それぞれ同一に構成されている。ホースリール4は、長尺のホース3を巻取り・巻出し可能な周知の回転式のものである。つまり、リールの中心に位置された空気を導入するパイプ51を回転軸とし、そのパイプ51に固定されたドラムを回転して、長尺のホース3を巻取り・巻出し可能に形成されている。パイプ51の一端には、リザーバタンク2のホース継手45に接続されたホース44の他端が接続されるホース継手52が設けられている。また、図示していないが、ホースリール4は手回しハンドルが設けられ、そのハンドルを回すことにより、長尺のホース3を巻取り・巻出し可能になっている。
気密防護服6は、広く知られているように、作業者の全身を覆うツナギ服61と、頭部を覆うフード62と、手袋63と、長靴64とから構成されている。ツナギ服61の胴部に空気を供給するホース連結部5が気密に連結されている。また、フード62の前面部62aは、作業者の視界を確保するために透明な部材で形成されている。また、気密防護服6は、作業者の呼吸に必要な空気を供給するとともに、内部を正圧に保持して気密防護服6の内部に外部の有害ガス等が進入しないようにしている。したがって、フード62とツナギ服61との重なり部、手袋63とツナギ服61の腕部との重なり部、長靴64とツナギ服61の脚部との重なり部を設けて、外気の侵入を阻止するようにしている。
図3に、空気のリザーバタンク2と、長尺のホース3を巻取り・巻出し可能な回転式の少なくとも2つのホースリール4と、ホースリール4からそれぞれ巻き出されるホース3が連結されるホース連結部5を有する少なくとも2つの気密防護服6などの備品を一まとめにして搬送する備品搬送用架台60の一実施形態の構成を示す。備品搬送用架台60は、同図に示すように、空気のリザーバタンク2と、回転式の少なくとも2つのホースリール4と、少なくとも2つの気密防護服6が収容される箱型のプラスチックケース61とがそれぞれ載置される棚板62を有する。備品搬送用架台60の底部には、フォークリフトの2本の爪が挿入可能な開口部63を有する脚部64が適宜設けられている。各棚板62は、底部の脚部54から起立して設けられた例えば4本の柱部材65に支持されている。
このようの構成される備品搬送用架台60には、例えば、下段にホースリール4を載置し、中段にリザーバタンク2を載置し、上段に気密防護服6を収容したプラスチックケース61を載置する。その状態で、空気供給源1とともに所定の格納場所に保管しておき、必要な緊急事態が発生したとき、フォークリフトや搬送車輛などにより使用場所に搬送することができる。
また、備品搬送架台60には、図4に示すような作業者とその管理者が用いる無線通信式の親機70と、複数の子機71とからなるトランシーバセットが収容された箱型の通信ユニットケースを載置しておくことが好ましい。トランシーバセットは、親機70と複数の子機71とから構成する。これによれば、作業者と管理者が適宜連絡を取り合うことができ、作業の安全性を一層確保することができる。この場合、トランシーバセットは、作業者と管理者の通話内容を関係者に報知可能な拡声器セットを有するものとすることが好ましい。これにより、作業者と管理者以外の補助者が、作業内容を掌握することができ、一層安全性の向上に必要な支援を行うことが可能である。
以上説明した本考案の実施形態によれば、図1に示した作業者安全支援システムに必要は空気供給源1、リザーバタンク2、ホース3を巻取り・巻出し可能なホースリール4、および気密防護服6を一まとめにして所定の格納場所においておくことにより、必要な緊急事態が発生したとき、フォークリフトや搬送車輛によって使用場所に搬送することができる。そして、使用場所に設置した後、それらの機器をホースで接続するだけで、作業者安全支援システムを構成することができる。その結果、作業現場がどのような場所であっても直ちに対応することができるので、緊急事態に迅速に対応することができる。例えば、有害ガスの漏れ機器等につながる元バルブ等の閉塞、あるいはガス漏れ部のフランジ増し締め等の補修作業を速やかに行うことができる。
特に、本考案によれば、作業者の呼吸用の空気を複数本の空気ボンベ11から供給するようにしているから、空気供給源1を容易に可搬式にすることができ、エアコンプレッサ等の駆動電源が不要であるから、作業現場がどのような場所であっても直ちに対応することができる。また、空気ボンベ11は、必要に応じて新たな空気ボンベ11に交換することにより、長時間の空気供給にも対応することができる。
また、高圧の複数の空気ボンベ11から作業者の呼吸用の空気を供給するに際して、空気圧力を適切な圧力に調整する減圧弁16を、それらの空気ボンベ11に連通されたヘッダー管13に連結して設けているから、直ちに適切な圧力に調整して作業者に供給することができる。そのため、複数の空気ボンベ11の空気圧力がばらついていても、均一な圧力に調整して供給することができるから、呼気供給の信頼性を確保することができる。
しかも、複数の空気ボンベ11から減圧弁16の吐出配管に接続された空気供給ホース継手20に至る一連の空気供給源1を、強度部材で形成されたフレーム21に組み付けて構成したことから、フレーム21ごと作業現場に搬送して設置する時間だけで、直ちに作業者に呼気を供給することができる。その結果、有害ガス漏れ等の緊急事態に対応して、あるいは有害塵埃等の発生に対応して、元バルブの閉塞、捕集などの作業の安全性を確保しつつ、迅速に行うことを支援することができる。
さらに、本考案によれば、備品搬送用架台60を備えていることから、空気供給源1から作業者が着用する気密防護服6に至るまでの安全作業に少なくとも必要な備品を、一まとめにして備品搬送用架台60に載置しておくことができる。その結果、安全作業に少なくとも必要な備品を常時、備品搬送用架台60に載置しておくことにより、緊急時に備品搬送用架台60を空気供給源1とともに作業現場に運ぶことができる。つまり、備品搬送用架台60にリザーバタンク2と、複数のホースリール4と、気密防護服6が収容された箱型のケースとを載置するようにすることにより、直ちに作業者の気密防護服6を介して作業者に呼気を供給することが可能になる。なお、リザーバタンク2、ホースリール4、備品収容ケース等は、必要に応じて棚板62に着脱可能な係合部材で固定することにより、搬送中に落下を防止することができるので好ましい。
また、空気供給源1の空気供給ホース継手20とリザーバタンク2の空気流入側ホース継手43とを連結する空気供給ホース42は、空気供給源1のフレームに予め組み付けておいてもよく、あるいはリザーバタンク2に予め組み付けておいてもよい。但し、空気供給源1とリザーバタンク2の設置位置の自由度を考慮すると、空気供給源1側に予め組み付けておくことが望ましい。
さらに、給気供給源1には、減圧弁16と空気供給ホース継手20との間の吐出配管17に流量計19を備えていることから、管理者は、流量計19の指示値を目視で確認して、例えば2名の作業者に十分な量の空気が供給されていることを適宜確認することができる。なお、通常、気密防護服6内が正圧に保持されるように、十分な空気を供給する流量が設定される。勿論、作業者が3名以上のときは作業者の人数に応じて空気供給量が増えることは言うまでもない。
なお、備品搬送架台60には、工具類を収容した箱型の工具ケースを載置しておくことが好ましい。これによれば、作業者安全支援システムに不備が生じた際に、補修などに直ちに対応することができる。また、減圧弁16と流量計19は、制御電源および制御空気を用いないで動作するものを用いているから、バッテリーなどの制御電源の喪失に対応する必要性が無いので、作業者安全支援システムの信頼性を確保することができる。
以上、本考案を一実施形態に基づいて説明したが、本考案はこれらに限定されるものではない。本考案の主旨の範囲で変形又は変更された形態で実施することが可能であることは、当業者にあっては明白なことである。そのような変形又は変更された形態が本願の実用新案登録請求の範囲に属することは言うまでもない。
1 空気供給源
2 リザーバタンク
3 ホース
4 ホースリール
5 ホース連結部
6 気密防護服
11 空気ボンベ
13 ヘッダー管
15 圧力計
16 減圧弁
18 圧力計
19 流量計
20 空気供給ホース継手
42 空気供給ホース
44 ホース
51 パイプ

Claims (9)

  1. 空気が充填された複数の空気ボンベと、前記空気ボンベのそれぞれの空気吐出口に連通されたヘッダー管と、前記ヘッダー管に連結された減圧弁と、前記減圧弁の吐出配管に接続された空気供給ホース継手とが、強度部材で形成されたフレームに組み付けられてなる空気供給源と、
    空気流入側ホース継手と、少なくとも2つの空気流出側ホース継手とを有するリザーバタンクと、
    該リザーバタンクの前記空気流入側ホース継手と前記空気供給源の空気供給ホース継手とを連結する空気供給ホースと、
    前記リザーバタンクの前記空気流出側ホース継手に接続されるホース継手を有し、該ホース継手に連通された長尺のホースを巻取り・巻出し可能な回転式の少なくとも2つのホースリールと、
    前記ホースリールからそれぞれ巻き出される前記ホースが連結されるホース連結部を有する少なくとも2つの気密防護服と、
    前記リザーバタンクと前記ホースリールと前記気密防護服が収容される箱型のケースとが載置される棚板を有する備品搬送用架台とを備えてなることを特徴とする有害環境における作業者安全支援システム。
  2. 前記給気供給源は、さらに、前記減圧弁と空気供給ホース継手との間の前記吐出配管に介装された流量計を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の有害環境における作業者安全支援システム。
  3. 前記空気供給ホースは、前記空気供給源と前記備品搬送用架台のいずれか一方に備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の有害環境における作業者安全支援システム。
  4. 前記気密防護服は、作業者の全身を覆うツナギ服と、頭部を覆うフードと、手袋と、長靴とから構成され、前記ツナギ服の胴部に前記ホース連結部が気密に連結されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の有害環境における作業者安全支援システム。
  5. 前記備品搬送架台は、さらに、作業者とその管理者が用いる無線通信式のトランシーバセットが収容された箱型の通信ユニットケースが載置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の有害環境における作業者安全支援システム。
  6. 前記トランシーバセットは、前記作業者と前記管理者の通話内容を関係者に報知可能な拡声器セットを有してなることを特徴とする請求項5に記載の有害環境における作業者安全支援システム。
  7. 前記備品搬送架台は、さらに、工具類を収容した箱型の工具ケースが載置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の有害環境における作業者安全支援システム。
  8. 前記減圧弁と前記流量計は、制御電源および制御空気を用いないで動作するものであることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の有害環境における作業者安全支援システム。
  9. 前記空気供給源は、前記フレームに前記空気ボンベが立てて組み付けられ、かつ、前記空気ボンベの高さ方向複数個所で帯状部材の張力により固縛されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の有害環境における作業者安全支援システム。
JP2016001059U 2016-03-08 2016-03-08 有害環境における作業者安全支援システム Active JP3204294U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016001059U JP3204294U (ja) 2016-03-08 2016-03-08 有害環境における作業者安全支援システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016001059U JP3204294U (ja) 2016-03-08 2016-03-08 有害環境における作業者安全支援システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3204294U true JP3204294U (ja) 2016-05-26

Family

ID=56069396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016001059U Active JP3204294U (ja) 2016-03-08 2016-03-08 有害環境における作業者安全支援システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3204294U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5570895A (en) Remote air transport truck
US20040245736A1 (en) Interchangeable control panels for gas cylinder cart
CN202991119U (zh) 矿井可移动式救生过渡站
US10053124B2 (en) Air cylinder cart with manifold for supplying one or two control panels
EP1181071B1 (en) Manifold and regulator apparatus
CN107376144B (zh) 用于整体式惰性气体保护焊接车间的密闭式呼吸系统
US4413622A (en) Oxygen manifold system
MX2022001972A (es) Sistema modular e integrado de respiradores purificadores de aire motorizados.
KR101451189B1 (ko) 공압 밸브를 연속적으로 작동시키기 위한 솔레노이드 바이패스 시스템
JP3204294U (ja) 有害環境における作業者安全支援システム
CA2704615A1 (en) Supplemental medical gas system
CA2725913C (en) Mobile gas supply system
KR101578283B1 (ko) 밀폐공간 작업용 공기호흡기 에어라인 등지게
CN211097133U (zh) 高原隧道施工供氧系统
JP2018188052A (ja) 簡易式混合ガス潜水ユニット及びこれを備える簡易式混合ガス潜水システム
CN212617621U (zh) 一种应急救援用供气车
AU2019101454B4 (en) Fluid fill systems and methods for self-contained breathing apparatus
CN210278046U (zh) 一种地铁站用消防装置
JP2013019453A (ja) 低温液体容器の配管構造
CN209865064U (zh) 正压氧气呼吸器高压氧气快速补给装置
CN217462238U (zh) 一种钻/救两用安全自救供风供氧系统
CN217894802U (zh) 自储气式电梯紧急停车及应急呼吸系统
SE526233C2 (sv) System för att förse en dykare med andningsgas
WO2020117477A1 (en) Mobile air supply cart
CN209116026U (zh) 一种自动切换医用气体汇流排

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3204294

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250