JP2018188052A - 簡易式混合ガス潜水ユニット及びこれを備える簡易式混合ガス潜水システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、水深40m以深での潜水作業にも適した簡易式混合ガス潜水ユニット及びこれを備える簡易式混合ガス潜水システムを提供する。
【解決手段】潜水士が装着している潜水機器12に対して第一ガスを供給する第一ガス供給路3の下流側と、前記潜水機器に対して第二ガスを供給する第二ガス供給路4の下流側とが接続されていて、前記潜水機器への前記第一ガス及び前記第二ガスの供給を切り替える三方弁からなる第一ガス供給制御弁5を備えている簡易式混合ガス潜水ユニット1。
【選択図】図1

Description

この発明は、潜水システムに関する。
潜水システムについては、従来、種々の提案がなされている。
特許文献1には、所望の酸素濃度の酸素高分圧窒素酸素混合ガスを、潜水現場において空気から一貫連続して製造しダイバーに供給する送気式潜水用の窒素・酸素混合ガス製造供給システムが提案されている。
潜水深度が深くなるにつれ、ダイバーに供給する呼吸ガスに含まれる約8割の窒素の圧力が増大する。窒素の圧力が一定以上になると、窒素の麻酔作用により「窒素酔い」の症状がダイバーに表れる危険性がある。
上記「窒素酔い」を防ぐため、水深40m以深で潜水作業を行う場合、ヘリウム・酸素混合ガスが呼吸ガスとして用いられている。
この場合、一例として図13図示のような混合ガス潜水システム32が使用される。従来の混合ガス潜水システム32は、潜水作業指示を行うコントロールコンテナ33、潜水士への呼吸ガスの供給を管理するコントロールパネル34、潜水士の潜水深度を管理する深度管理パネル35、作業指揮者、潜水士、甲板員との相互同時通話が可能な同時通話設備36、呼吸ガスホース、深度管理ホース、通信ケーブル等がひとまとめとなっているアンビリカルホース37、潜水士へ呼吸ガスを供給する中圧コンプレッサ38、中圧コンプレッサ38のバックアップ用のエアーカードル(空気供給装置)39、エアーカードル39のボンベチャージ用の高圧コンプレッサ40、減圧症発生時の救急処置用の再圧タンク41、資機材を収納するストアコンテナ42、発電機43、昇降設備44、混合ガス(ヘリウム・酸素混合ガス)カードル(混合ガス供給装置)45が集合・連結されて構築されている。
このような構成で構築された従来の混合ガス潜水システム32は、大掛かりな機材となり、潜水作業の規模にかかわらずシステムの構築(運搬・艤装)に時間を要するので、例えば軽微な潜水作業には不向きである。
また、従来から簡易式の潜水システムが採用されていたが、これは空気専用のガスコントロールパネルしか備えていない空気専用で、水深40m以上で潜水作業を行うときに必要となる混合ガスに対応できないものであった。
特開2002−68081号公報
この発明は、簡易な構成で、水深40m以深での潜水作業にも適した簡易式混合ガス潜水ユニット及びこれを備える簡易式混合ガス潜水システムを提供することを目的とする。
[1]
潜水士が装着している潜水機器に対して第一ガスを供給する第一ガス供給路の下流側と、前記潜水機器に対して第二ガスを供給する第二ガス供給路の下流側とが接続されていて、前記潜水機器への前記第一ガス及び前記第二ガスの供給を切り替える三方弁からなる第一ガス供給制御弁を備えている簡易式混合ガス潜水ユニット。
[2]
前記第一ガス供給制御弁の上流における前記第一ガス供給路に第一排気開閉弁を介して第一ガス排気路が接続されている[1]の簡易式混合ガス潜水ユニット。
[3]
前記第一ガス供給制御弁の上流における前記第二ガス供給路に第二排気開閉弁を介して第二ガス排気路が接続されている[1]又は[2]の簡易式混合ガス潜水ユニット。
[4]
前記第二ガスは、酸素と窒素との混合ガスである[1]乃至[3]のいずれかの簡易式混合ガス潜水ユニット。
[5]
前記第一ガスは、ヘリウムと酸素との混合ガスあるいは空気のいずれかであって、前記第一ガス供給路の上流側に配備されている、前記第一ガス供給路に対するヘリウムと酸素との混合ガスの供給と、空気の供給とを切り替える第二ガス供給制御弁を備えている第一ガス供給切替装置が、前記第一ガス供給路の上流側に接続されている[1]乃至[4]のいずれかの簡易式混合ガス潜水ユニット。
[6]
前記第二ガス供給制御弁は三方弁からなる[5]の簡易式混合ガス潜水ユニット。
[7]
潜水士が装着している潜水機器に対して第一ガスを供給する第一ガス供給路の下流側と、前記潜水機器に対して第二ガスを供給する第二ガス供給路の下流側とが接続されていて、前記潜水機器への前記第一ガス及び前記第二ガスの供給を切り替える三方弁からなる第一ガス供給制御弁と、
前記第一ガス供給制御弁の上流における前記第一ガス供給路に第一排気開閉弁を介して接続されている第一ガス排気路と、
前記第一ガス供給制御弁の上流における前記第二ガス供給路に第二排気開閉弁を介して接続されている第二ガス排気路と、
前記第一ガス供給路の上流側に配備されている、前記第一ガス供給路に対する前記第一ガスを構成する二種のガスの中の一方である第三ガスの供給と、前記第一ガスを構成する二種のガスの中の他方である第四ガスの供給とを切り替える第二ガス供給制御弁を備えていて前記第一ガス供給路の上流側に接続されている第一ガス供給切替装置
とを備えている簡易式混合ガス潜水ユニットと、
前記潜水士が潜水している潜水深度を計測する潜水深度管理手段と、
前記計測される前記潜水深度に応じて前記第一ガス供給制御弁によって前記潜水機器への前記第一ガス及び前記第二ガスの供給を切り替える第一・第二ガス供給切替手段と、
前記計測される前記潜水深度に応じて前記第二ガス供給制御弁によって前記第一ガス供給路への前記第三ガス及び前記第四ガスの供給を切り替える第三・第四ガス供給切替手段と、
前記潜水機器への供給が行われる前記第一ガスあるいは前記第二ガスが通過している前記第一ガス供給路あるいは前記第二ガス供給路に配備されている前記第一排気開閉弁あるいは前記第二排気開閉弁を閉にし、前記潜水機器への前記第二ガスあるいは前記第一ガスの供給が行われていない前記第二ガス供給路あるいは前記前記第一ガス供給路に配備されている前記第二排気開閉弁あるいは前記第一排気開閉弁を開にする排気開閉弁制御手段と
を備えている簡易式混合ガス潜水システム。
[8]
前記第二ガスは酸素と窒素との混合ガスである[7]の簡易式混合ガス潜水システム。
[9]
前記第三ガスは空気で、前記第四ガスはヘリウムと酸素との混合ガスである[7]又は[8]の簡易式混合ガス潜水システム。
[10]
前記第二ガス供給制御弁は三方弁からなる[7]乃至[9]のいずれかの簡易式混合ガス潜水システム。
この発明によれば、簡易な構成で、水深40m以深での潜水作業にも適した簡易式混合ガス潜水ユニット及びこれを備える簡易式混合ガス潜水システムを提供することができる。
本発明の簡易式混合ガス潜水ユニットの構成の一例を表す図である。 本発明の簡易式混合ガス潜水ユニットが備える第一・第二ガス供給切替装置の構成の拡大図である。 本発明の簡易式混合ガス潜水ユニットが備える第一ガス供給切替装置の構成の拡大図である。 本発明の簡易式混合ガス潜水システムが備える制御手段の構成の一例を表す図である。 本発明の簡易式混合ガス潜水ユニットを用いて空気を供給する場合における第一ガス供給切替装置の状態の一例を表す図である。 本発明の簡易式混合ガス潜水ユニットを用いてヘリウム・酸素混合ガスを供給する場合における第一ガス供給切替装置の状態の一例を表す図である。 本発明の簡易式混合ガス潜水ユニットを用いて空気もしくはヘリウム・酸素混合ガスを供給する場合における第一・第二ガス供給切替装置の状態の一例を表す図である。 潜水士が水面付近で減圧を行っている場合における第一ガス供給切替装置の状態の一例を表す図である。 潜水士が水面付近で、酸素・窒素混合ガスで減圧を行っている場合における第一・第二ガス供給切替装置の状態の一例を表す図である。 潜水士が水面付近で、空気で減圧を行っている場合における第一・第二ガス供給切替装置の状態の一例を表す図である。 潜水パターンの一例を表す図である。 混合ガスカードルと組み合わされている本発明の簡易式混合ガス潜水システムの概略構成の一例を表す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図。 従来の混合ガス潜水システムの構成の一例を表す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態の一例を説明する。
[混合ガス潜水ユニット]
この実施形態の簡易式混合ガス潜水ユニット1は、図1〜図3図示のように、第一・第二ガス供給切替装置2と、第一ガス供給切替装置13とを備えている。
第一・第二ガス供給切替装置2は、潜水士が装着している潜水機器12への第一ガス及び第二ガスの供給を切り替える第一ガス供給制御弁5を備えている。
第一ガス供給制御弁5は、潜水機器12に対して前記第一ガスを供給する第一ガス供給路3の下流側と、潜水機器12に対して前記第二ガスを供給する第二ガス供給路4の下流側とに接続されている。
この実施形態では、第一ガス供給制御弁5を三方弁としている。
潜水機器12に対して前記第一ガスを供給する第一ガス供給路3の上流側には、第一ガス供給切替装置13が接続されている。
潜水機器12に対して前記第二ガスを供給する第二ガス供給路4の上流側には、第二ガス供給装置21が接続されている。
この実施形態では前記第一ガスをヘリウム(濃度79.5%〜83.5%)と酸素(濃度16.5%〜20.5%)との混合ガス、あるいは空気の2種類のガスとしている。前記空気は窒素濃度79%及び酸素21%の比率で構成されている。以下、本明細書において、前記空気を第三ガス、前記ヘリウムと酸素との混合ガスを第四ガスとして説明する場合がある。
前記第一ガスは、後述する第一・第二ガス供給切替手段24からの制御指示に従って、所定の深さまでの水深で潜水している潜水士、例えば、水深40m以内の水深で潜水作業している潜水士が装着している潜水機器12に第一ガス供給路3を介して供給される。
この実施形態では、前記第二ガスを酸素(濃度90%)と窒素(濃度10%)との混合ガスとしている。
前記第二ガスは、後述する第一・第二ガス供給切替手段24からの制御指示に従って、潜水作業を終了した潜水士、例えば、水深9m〜水面の間で減圧している潜水士が装着している潜水機器12に第二ガス供給路4を介して供給される。
第一ガス供給路3は、第一ガス供給制御弁5の第一ガス流入口5bに接続されている。また、第二ガス供給路4は、第一ガス供給制御弁5の第二ガス流入口5cに接続されている。
第一ガス供給切替装置13と第一ガス供給制御弁5との間の第一ガス供給路3には、第一ガス供給制御弁5への前記第一ガスの供給を制御する第一ガス送気開閉弁10が設けられている。
第一ガス送気開閉弁10と第一ガス供給制御弁5との間の第一ガス供給路3に、第一ガス排気開閉弁6を介して第一ガス排気路7が接続されている。
第二ガス供給装置21と第一ガス供給制御弁5との間の第二ガス供給路4には、第一ガス供給制御弁5への前記第二ガスの供給を制御する第二ガス送気開閉弁11が設けられている。
この実施形態では、第二ガス送気開閉弁11は、ボールバルブ11aとニードルバルブ111bとしている。
第二ガス送気開閉弁11と第一ガス供給制御弁5との間の第二ガス供給路4に、第二ガス排気開閉弁8を介して第二ガス排気路9が接続されている。
第一ガス供給切替装置13は、第一ガス供給路3の上流側に接続されている。
第一ガス供給切替装置13は、第一ガス供給路3への前記ヘリウムと前記酸素との混合ガス及び前記空気の供給を切り替える第二ガス供給制御弁16を備えている。
第二ガス供給制御弁16は、第一ガス供給路3の上流側で、第一ガス供給路3に対して前記空気を供給する空気供給路14の下流側と、第一ガス供給路3に対して前記ヘリウムと前記酸素との混合ガスを供給するヘリウム酸素混合ガス供給路15の下流側とに接続されている。
この実施形態では、第二ガス供給制御弁16を三方弁としている。
第一ガス供給路3に対して前記空気を供給する空気供給路14の上流側には、空気供給装置19が接続されている。
第一ガス供給路3に対して前記ヘリウムと前記酸素との混合ガスを供給するヘリウム酸素混合ガス供給路15の上流側には、ヘリウム酸素混合ガス供給装置20が接続されている。
前記空気は、後述する第三・第四ガス供給切替手段25からの制御指示に従って、第一ガス供給路3に空気供給路14を介して供給される。
前記ヘリウム酸素混合ガスは、後述する第三・第四ガス供給切替手段25からの制御指示に従って、第一ガス供給路3にヘリウム酸素混合ガス供給路15を介して供給される。
空気供給路14は、第二ガス供給制御弁16の空気流入口16bに接続されている。また、ヘリウム酸素混合ガス供給路15は、第二ガス供給制御弁16のヘリウム酸素混合ガス流入口16cに接続されている。
空気供給装置19と第二ガス供給制御弁16との間の空気供給路14には、第一ガス供給路3への前記空気の供給を制御する空気送気開閉弁17が設けられている。
ヘリウム酸素混合ガス供給装置20と第二ガス供給制御弁16との間のヘリウム酸素混合ガス供給路15には、第一ガス供給路3への前記ヘリウム酸素混合ガスの供給を制御するヘリウム酸素混合ガス送気開閉弁18が設けられている。
[混合ガス供給プロセス]
図5〜図11を参照して、ある潜水パターンにおける混合ガス供給プロセスを説明する。
(第一ガス供給プロセス)
図11図示の水深Aから水深Cまでの潜水作業区間、水深Cから水深E、水深Fから水深G、水深Hから水深Iまでの減圧作業区間では、潜水士が装着している潜水機器12に第一ガスが供給される。
図11図示の潜水開始(水深A)から所定の水深、例えば水深30m(水深B)まで潜水する場合、後述する第三・第四ガス供給切替手段25からの指示に応じて、図5図示のように、第一ガス供給切替装置13の空気送気開閉弁17が開、第二ガス供給制御弁16の空気流入口16b及び第一ガス供給路側流出口16aが開、ヘリウム酸素混合ガス流入口16cが閉、ヘリウム酸素混合ガス送気開閉弁18が閉にされる。
これにより、空気供給装置19から前記空気が第二ガス供給制御弁16を介して第一ガス供給路3へ供給される。
第一・第二ガス供給切替装置2では、後述する第一・第二ガス供給切替手段24からの指示に応じて、図7図示のように、第一ガス送気開閉弁10が開、第一ガス供給制御弁5の第一ガス流入口5b及び潜水士側流出口5aが開、第二ガス流入口5cが閉、第二ガス送気開閉弁11が閉にされる。
また、後述する排気開閉弁制御手段26からの指示に応じて、第一ガス排気開閉弁6が閉、第二ガス排気開閉弁8が開にされる。
これにより、前記第一ガスのうち、前記空気が、潜水開始から例えば水深30mまで潜水している潜水士が装着している潜水機器12に供給される。
図11図示の水深30m(水深B)から、例えば水深40m(水深C)まで潜水する場合、後述する第三・第四ガス供給切替手段25からの指示に応じて、図6図示のように、第一ガス供給切替装置13のヘリウム酸素混合ガス送気開閉弁18及び第一ガス供給路側流出口16aが閉で、第二ガス供給制御弁16のヘリウム酸素混合ガス流入口16cが開、空気流入口16bが閉、空気送気開閉弁17が閉にされる。
これにより、ヘリウム酸素混合ガス供給装置20から前記ヘリウム酸素混合ガスが第二ガス供給制御弁16を介して第一ガス供給路3へ供給される。
第一・第二ガス供給切替装置2では、図7図示の第一ガス送気開閉弁10が開、第一ガス供給制御弁5の第一ガス流入口5b及び潜水士側流出口5aが開、第二ガス流入口5cが閉、第二ガス送気開閉弁11が閉、第一ガス排気開閉弁6が閉、第二ガス排気開閉弁8が開の状態で維持される。
これにより、前記第一ガスのうち、前記ヘリウム酸素混合ガスが、30mを超える水深、例えば水深40mまで潜水している潜水士が装着している潜水機器12に供給される。
図11図示の潜水作業終了後、水深40m(水深C)から所定の減圧停止水深、例えば水深16m(水深D)まで上昇する場合、引き続き前記第一ガスのうち、前記ヘリウム酸素混合ガスが、潜水機器12に供給される。前記ヘリウム酸素混合ガスによって、潜水士に蓄積された窒素を体外に排出する減圧が行われる。
図11図示の前記減圧停止水深(水深D)から例えば水深9m(水深E)まで上昇する場合、後述する第三・第四ガス供給切替手段25からの指示に応じて、図5図示のように、第一ガス供給切替装置13の空気送気開閉弁17が開、第二ガス供給制御弁16の空気流入口16bが開、ヘリウム酸素混合ガス流入口16c及び第一ガス供給路側流出口16aが閉で、ヘリウム酸素混合ガス送気開閉弁18が閉にされる。
これにより、空気供給装置19から前記空気が第二ガス供給制御弁16を介して第一ガス供給路3へ供給される。
第一・第二ガス供給切替装置2では、図7図示の第一ガス送気開閉弁10が開、第一ガス供給制御弁5の第一ガス流入口5b及び潜水士側流出口5aが開、第二ガス流入口5cが閉、第二ガス送気開閉弁11が閉、第一ガス排気開閉弁6が閉、第二ガス排気開閉弁8が開の状態で維持される。
これにより、前記第一ガスのうち、前記空気が潜水機器12に供給される。前記空気によって、引き続き潜水士に蓄積された窒素を体外に排出する減圧が行われる。
図11図示の減圧作業区間である水深9mから水面(水深Fから水深G、水深Hから水深I、水深Iから水深K)では、後述する第三・第四ガス供給切替手段25からの指示に応じて、図8図示のように、第一ガス供給切替装置13の空気送気開閉弁17が開、第二ガス供給制御弁16の空気流入口16b及び第一ガス供給路側流出口16aが開、ヘリウム酸素混合ガス流入口16cが閉、ヘリウム酸素混合ガス送気開閉弁18が閉にされる。
これにより、空気供給装置19から前記空気が第二ガス供給制御弁16を介して第一ガス供給路3へ供給される。
第一・第二ガス供給切替装置2では、後述する第一・第二ガス供給切替手段24からの指示に応じて、図10図示のように、第一ガス送気開閉弁10が開、第一ガス供給制御弁5の第一ガス流入口5b及び潜水士側流出口5aが開、第二ガス流入口5cが閉、第二ガス送気開閉弁11のうち、ボールバルブ11aが閉、ニードルバルブ11bが開にされる。
また、後述する排気開閉弁制御手段26からの指示に応じて、第一ガス排気開閉弁6が閉、第二ガス排気開閉弁8が開にされる。
これによって、後述する第二ガス供給プロセスによる潜水機器12に前記第二ガスが供給されている状態から、前記第一ガスのうち前記空気が潜水機器12に供給される状態に切り替えられる。
(第二ガス供給プロセス)
図11図示の減圧作業区間である水深9mから水面(水深Eから水深F、水深Gから水深H、水深Iから水深K)では、後述する第三・第四ガス供給切替手段25からの指示に応じて、図8図示のように、第一ガス供給切替装置13の空気送気開閉弁17が開、第二ガス供給制御弁16の空気流入口16b及び第一ガス供給路側流出口16aが開、ヘリウム酸素混合ガス流入口16cが閉、ヘリウム酸素混合ガス送気開閉弁18が閉にされる。
これにより、前記第一ガスを構成する空気が第二ガス供給制御弁16を介して第一ガス供給路3へ供給される状態となる。
第一・第二ガス供給切替装置2では、後述する第一・第二ガス供給切替手段24からの指示に応じて、図9図示のように、第二ガス送気開閉弁11が開、第一ガス供給制御弁5の第二ガス流入口5c及び潜水士流出口5aが開、第一ガス流入口5bが閉、第一ガス送気開閉弁10が閉にされる。
また、後述する排気開閉弁制御手段26からの指示に応じて、第二ガス排気開閉弁8が閉、第一ガス排気開閉弁6が開にされる。
すなわち、第二ガス排気開閉弁8が閉、第二ガス送気開閉弁11が開、第一ガス供給制御弁5の第二ガス流入口5c及び潜水士流出口5aが開、第一ガス流入口5bが閉、第一ガス送気開閉弁10が閉、第一ガス排気開閉弁6を開、という操作順序である。
第二ガス供給装置21から前記第二ガスが第二ガス供給路4を介して減圧を行っている潜水士の潜水機器12へ供給される。
これによって、上述した第一ガス供給プロセスによる潜水機器12に前記第一ガスが供給されている状態から、前記第二ガスが潜水機器12に供給される状態に切り替えられる。
また、前記第一ガスを構成するヘリウム酸素混合ガスは第二ガス供給制御弁16を介して第一ガス供給路3へ供給されないが、減圧中における前記第二ガス(酸素および窒素の混合ガス)による酸素中毒が発生した場合に空気呼吸ができるように前記第一ガスを構成する空気が第二ガス供給制御弁16を介して第一ガス供給路3へ供給される状態となっている。
この実施形態では、水深40m以内で潜水、または減圧している潜水士の潜水機器12に第一ガス供給路3を介して第一ガス(空気もしくはヘリウム酸素混合ガス)が供給される構成になっていて、第一ガス供給路3に空気を供給する空気供給路14と、ヘリウム酸素混合ガスを供給するヘリウム酸素混合ガス供給路15とは、第一ガス供給路3への空気及びヘリウム酸素混合ガスの供給を切り替える、三方弁からなる第二ガス供給制御弁16に接続されている。
そこで、三方弁からなる第二ガス供給制御弁16を切替制御するだけで、所定の水深で作業、または減圧している潜水士の潜水機器12に対して、空気の供給と、ヘリウム酸素混合ガスの供給とを簡単に切り替えることができる。
また、この実施形態では、水深40m以内で減圧している潜水士の潜水機器12に第一ガス供給路3を介して第一ガスのうち空気が供給され、または、第二ガス供給路4を介して第二ガス(酸素および窒素の混合ガス)が供給される構成になっていて、第一ガス供給路3と、第二ガス供給路4とは、潜水機器12への第一ガス及び第二ガスの供給を切り替える、三方弁からなる第一ガス供給制御弁5に接続されている。
そこで、三方弁からなる第一ガス供給制御弁5を切替制御するだけで、所定の水深で減圧している潜水士の潜水機器12に対して、第一ガス(空気)の供給と、第二ガス(酸素および窒素の混合ガス)の供給とを簡単に切り替えることができる。
これによって、図13を用いて説明したような、従来の混合ガス潜水システム32のように、大掛かりな機材を準備する必要がなくなる。
また、この実施形態では、潜水士が装着している潜水機器12に第一ガス(空気、もしくはヘリウムおよび酸素の混合ガス)が供給される際、第二ガス供給路4に介装されている第二ガス送気開閉弁11が閉にされ、第一ガス供給制御弁5の第二ガス流入口5cが閉にされるだけでなく、第二ガス送気開閉弁11と第一ガス供給制御弁5との間の第二ガス供給路4と第二ガス排気路9との間に介装されている第二ガス排気開閉弁8が開にされる。
これによって、たとえ、閉にされている第二ガス送気開閉弁11を介して、第一ガス供給制御弁5側の第二ガス供給路4に第二ガス(酸素および窒素の混合ガス)が漏れ出てくることがあったとしても、漏れ出てきた第二ガスが第一ガス供給制御弁5の第二ガス流入口5cへ流れ出ることは無く、開にされている第二ガス排気開閉弁8と、第二ガス排気路9とを介して排出されていく。
そこで、潜水士が装着している潜水機器12に第一ガス(空気、もしくはヘリウムおよび酸素の混合ガス)が供給されている間に、第二ガス(酸素および窒素の混合ガス)が、その供給されている第一ガスの中に混入するおそれは無くなる。
また、この実施形態では、潜水士が装着している潜水機器12に第二ガス(酸素および窒素の混合ガス)が供給される際、第一ガス供給路3に介装されている第一ガス送気開閉弁10が閉にされ、第一ガス供給制御弁5の第一ガス流入口5bが閉にされるだけでなく、第一ガス送気開閉弁10と第一ガス供給制御弁5との間の第一ガス供給路3と第一ガス排気路7との間に介装されている第一ガス排気開閉弁6が開にされる。
これによって、たとえ、閉にされている第一ガス送気開閉弁10を介して、第一ガス供給制御弁5側の第一ガス供給路3に第一ガス(空気、もしくはヘリウムおよび酸素の混合ガス)が漏れ出てくることがあったとしても、漏れ出てきた第一ガスが第一ガス供給制御弁5の第一ガス流入口5bへ流れ出ることは無く、開にされている第一ガス排気開閉弁6と、第一ガス排気路7とを介して排出されていく。
そこで、潜水士が装着している潜水機器12に第二ガス(酸素および窒素の混合ガス)が供給されている間に、第一ガス(空気、もしくはヘリウムおよび酸素の混合ガス)が、その供給されている第二ガスの中に混入するおそれは無くなる。
潜水士が所定の深さの水深、例えば、水深40m以内で潜水作業している際には第一ガス(空気、もしくはヘリウムおよび酸素の混合ガス)のうち一方の混合ガスが潜水士の潜水機器12に供給されるが、この際に、ほんの少しでも、第一ガスのうち他方の混合ガス及び第二ガス(酸素および窒素の混合ガス)が混入してしまうと、潜水機器12に供給されたガスは潜水士が直接呼吸するものであるので、少量のガス混入でも重大な事故につながる。
同様に、潜水士が所定の深さ、例えば、水深9m付近の水深で減圧している際には第二ガス(酸素および窒素の混合ガス)が潜水士の潜水機器12に供給されるが、この際に、ほんの少しでも、第一ガス(空気、もしくはヘリウムおよび酸素の混合ガス)が混入してしまうと、潜水機器12に供給されたガスは潜水士が直接呼吸するものであるので、少量のガス混入でも重大な事故につながる。
この実施形態では、上述した構成を採用していることで、このような事故が生じることを未然に防止可能になっている。
[混合ガス潜水システム]
この実施形態の簡易式混合ガス潜水システムは、図1図示の上述した簡易式混合ガス潜水ユニット1と、図4図示の制御手段22と、を備えている。
制御手段22は、図4図示のように、潜水深度管理手段23と、第一・第二ガス供給切替手段24と、第三・第四ガス供給切替手段25と、排気開閉弁制御手段26と、を備えている。
図12は、混合ガスカードル28と一体に組み合わされている簡易式混合ガス潜水システム27の概略構成を説明するものである。第一ガスを構成する空気のガスボンベ2本とヘリウム酸素混合ガスのガスボンベ2本と、第二ガス(酸素および窒素の混合ガス)のガスボンベ2本とが組み合わされて混合ガスカードル28が構成されている。
混合ガスカードル28の上部に、符号29で示している左右2つの第一・第二ガス供給切替装置2と第一ガス供給切替装置13とで構成されるガスコントロールパネルが装着される。ガスコントロールパネル29が、制御手段22を構成する、潜水深度管理手段23、第一・第二ガス供給切替手段24、第三・第四ガス供給切替手段25、排気開閉弁制御手段26の機能を発揮する。また、ガスコントロールパネル29のそれぞれが、上述した簡易式混合ガス潜水ユニット1において説明した第一ガスの供給、第二ガスの供給の役割を果たす。
混合ガスカードル28と、左右2つのガスコントロールパネル29とは一体型とし、潜水作業を行う現地に搬送し使用する。混合ガスカードル28の部分に配備する吊りピース30にベルトスプリング31を掛けて全体を吊り上げ、潜水士や作業員などが海上の潜水現場まで乗っていく船に搭載、設置する。
図12図示の簡易式混合ガス潜水システム27は、2名の潜水士の潜水機器12へ接続されるアンビリカルホースなどの重量を入れても総重量810kg程度ですむ。また、大きさは図12(a)の左右方向長さである横幅が1.8m程度、図12(b)の左右方向長さである奥行きが0.6m程度、図12(b)の上下方向長さである高さが1.4m程度とコンパクトにすることができる。
そこで、この実施形態の簡易式混合ガス潜水システム27を用いると、軽微な潜水作業の場合には、従来の混合ガス潜水システムのように大がかりな機材を運搬する必要が無くなり、潜水作業のために大型の船を準備することなく、上述したコンパクトサイズで、総重量がそれほど大きくないシステム一式を、比較的小型の船に積み込んで潜水作業に向かうことができ、潜水準備(運搬、艤装)を短時間で簡単に行うことができる。
図示の形態では、簡易式混合ガス潜水ユニット1で2名の潜水士それぞれに混合ガスを供給できるシステムとなっている。
潜水深度管理手段23は、前記潜水士が潜水している潜水深度を計測する。
第一・第二ガス供給切替手段24は、潜水深度管理手段23が計測する前記潜水深度に応じて、第一ガス供給制御弁5による潜水機器12への前記第一ガス及び前記第二のガスの供給を切り替える。
第三・第四ガス供給切替手段25は、潜水深度管理手段23が計測する前記潜水深度に応じて、第二ガス供給制御弁16による第一ガス供給路3への第三ガス及び第四ガスの供給を切り替える。
排気開閉弁制御手段26は、潜水器12への供給が行われる前記第一ガスの第一ガス供給路3と第一ガス排気路7との間に配備されている第一ガス排気開閉弁6、及び、潜水器12への供給が行われていない前記第二ガスの第二ガス供給路4と第二ガス排気路9との間に配備されている第二ガス排気開閉弁8の開閉を制御する。
また、排気開閉弁制御手段26は、潜水器12への供給が行われる前記第二ガスの第二ガス供給路4と第二ガス排気路9との間に配備されている第二ガス排気開閉弁8、及び、潜水器12への供給が行われていない前記第一ガスの第一ガス供給路3と第一ガス排気路7との間に配備されている第一ガス排気開閉弁6の開閉を制御する。
第一ガスを構成する第三ガス(空気)を、水深40m以内の水深で潜水、または減圧している潜水士が装着している潜水機器12に供給する場合、図5図示のように、第三・第四ガス供給切替手段25は、第一ガス供給切替装置13の空気送気開閉弁17を開、第二ガス供給制御弁16の空気流入口16b及び第一ガス供給路側流出口16aを開、ヘリウム酸素混合ガス流入口16cを閉、ヘリウム酸素混合ガス送気開閉弁18を閉に設定するとともに、第一ガス供給路3に供給する混合ガスを、第一ガスを構成する第三ガス(空気)に設定する。
第三・第四ガス供給切替手段25がこのように設定すると同時に、第一・第二ガス供給切替手段24は、図7図示のように、第一ガス送気開閉弁10を開、第一ガス供給制御弁5の第一ガス流入口5b及び潜水士側流出口5aを開、第二ガス流入口5cを閉、第二ガス送気開閉弁11を閉に設定するとともに、潜水機器12に供給するガスを、第一ガスを構成する第三ガス(空気)に設定する。
また、排気開閉弁制御手段26は、潜水器12への供給が行われる前記第一ガスの第一ガス供給路3と第一ガス排気路7との間に配備されている第一ガス排気開閉弁6を閉に設定し、潜水器12への供給が行われていない前記第二ガスの第二ガス供給路4と第二ガス排気路9との間に配備されている第二ガス排気開閉弁8を開に設定する。
第一ガス供給切替装置13に接続されている空気供給装置19は、第三・第四ガス供給切替手段25の上記制御指示に従って、潜水機器12に前記第三ガス(空気)を、空気供給路14及び第一ガス供給路3を介して供給する。
第二ガス供給路4には、前記酸素窒素混合ガスである前記第二ガスは供給されないが、第二ガス供給路4を介して前記第二ガスが潜水機器12に混入することを防ぐため、排気開閉弁制御手段26からの上記設定に従って、第二ガス排気開閉弁8が開となることにより、潜水機器12に前記第一ガスを構成する前記第三ガス(空気)が供給されている間、第二ガス供給路4に残存している前記第二ガスが排気される。
第一ガスを構成する第四ガス(ヘリウム及び酸素の混合ガス)を、水深40m以内の水深で潜水している潜水士が装着している潜水機器12に供給する場合、第三・第四ガス供給切替手段25は、図6図示のように、第一ガス供給切替装置13のヘリウム酸素混合ガス送気開閉弁18を開、第二ガス供給制御弁16のヘリウム酸素混合ガス流入口16c及び第一ガス供給路側流出口16aを開、空気流入口16bを閉、空気送気開閉弁17を閉に設定するとともに、第一ガス供給路3に供給する混合ガスを、第一ガスを構成する第四ガス(ヘリウム及び酸素の混合ガス)に設定する。
第三・第四ガス供給切替手段25がこのように設定すると同時に、第一・第二ガス供給切替手段24は、図7図示のように、第一ガス送気開閉弁10を開、第一ガス供給制御弁5の第一ガス流入口5b及び潜水士側流出口5aを開、第二ガス流入口5cを閉、第二ガス送気開閉弁11を閉に設定するとともに、潜水機器12に供給するガスを、第一ガスを構成する第四ガス(ヘリウム及び酸素の混合ガス)に設定する。
また、排気開閉弁制御手段26は、潜水器12への供給が行われる前記第一ガスの第一ガス供給路3と第一ガス排気路7との間に配備されている第一ガス排気開閉弁6を閉に設定し、潜水器12への供給が行われていない前記第二ガスの第二ガス供給路4と第二ガス排気路9との間に配備されている第二ガス排気開閉弁8を開に設定する。
第一ガス供給切替装置13に接続されているヘリウム酸素混合ガス供給装置20は、第三・第四ガス供給切替手段25の上記制御指示に従って、潜水機器12に前記第四ガス(ヘリウム及び酸素の混合ガス)を、ヘリウム酸素混合ガス供給路15及び第一ガス供給路3を介して供給する。
第二ガス供給路4には、前記酸素窒素混合ガスである前記第二ガスは供給されないが、第二ガス供給路4を介して前記第二ガスが潜水機器12に混入することを防ぐため、排気開閉弁制御手段26からの上記設定に従って、第二ガス排気開閉弁8が開となることにより、潜水機器12に前記第一ガスを構成する前記第四ガス(ヘリウム及び酸素の混合ガス)が供給されている間、第二ガス供給路4に残存している前記第二ガスが排気される。
第二ガス(酸素および窒素の混合ガス)を、水深40m以内の水深で減圧している潜水士が装着している潜水機器12に供給する場合、第三・第四ガス供給切替手段25は、図8図示のように、第一ガス供給切替装置13の空気送気開閉弁17を開、第二ガス供給制御弁16の空気流入口16b及び第一ガス供給路側流出口16aを開、ヘリウム酸素混合ガス流入口16cを閉、ヘリウム酸素混合ガス送気開閉弁18を閉に設定する。
第三・第四ガス供給切替手段25がこのように設定すると同時に、第一・第二ガス供給切替手段24は、図9図示のように、第二ガス送気開閉弁11を開、第一ガス供給制御弁5の第二ガス流入口5c及び潜水士側流出口5aを開、第一ガス流入口5bを閉、第一ガス送気開閉弁10を閉に設定するとともに、潜水機器12に供給するガスを、第二ガス(窒素及び酸素の混合ガス)に設定する。
また、排気開閉弁制御手段26は、潜水器12への供給が行われる前記第二ガスの第二ガス供給路4と第二ガス排気路9との間に配備されている第二ガス排気開閉弁8を閉に設定し、潜水器12への供給が行われてない前記第一ガスの第一ガス供給路3と第一ガス排気路7との間に配備されている第一ガス排気開閉弁6を開に設定する。すなわち、第二ガス排気開閉弁8が閉、第二ガス送気開閉弁11が開、第一ガス供給制御弁5の第二ガス流入口5c及び潜水士流出口5aが開、第一ガス流入口5bが閉、第一ガス送気開閉弁10が閉、第一ガス排気開閉弁6を開、という操作順序である。
第一・第二ガス供給切替装置2に接続されている第二ガス供給装置21は、第一・第二ガス供給切替手段24の上記制御指示に従って、潜水機器12に前記第二ガスを、第二ガス供給路4を介して供給する。
第一ガス供給路3には、前記空気、もしくは前記ヘリウム酸素混合ガスである前記第一ガスは供給されないが、第一ガス供給路3を介して前記第一ガスが潜水機器12に混入することを防ぐため、排気開閉弁制御手段26からの上記設定に従って、第一ガス排気開閉弁6が開となることにより、潜水機器12に前記第二ガスが供給されている間、第一ガス供給路3に残存している前記第一ガスが排気される。
この実施形態では、潜水士が装着している潜水機器12に第一ガス(空気、もしくはヘリウムおよび酸素の混合ガス)が供給される際、第二ガス供給路4に介装されている第二ガス送気開閉弁11が閉にされ、第一ガス供給制御弁5の第二ガス流入口5cが閉にされるだけでなく、第二ガス送気開閉弁11と第一ガス供給制御弁5との間の第二ガス供給路4と第二ガス排気路9との間に介装されている第二ガス排気開閉弁8が開にされる。
これによって、たとえ、閉にされている第二ガス送気開閉弁11を介して、第一ガス供給制御弁5側の第二ガス供給路4に第二ガス(酸素および窒素の混合ガス)が漏れ出てくることがあったとしても、漏れ出てきた第二ガスが第一ガス供給制御弁5の第二ガス流入口5cへ流れ出ることは無く、開にされている第二ガス排気開閉弁8と、第二ガス排気路9とを介して排出されていく。
そこで、潜水士が装着している潜水機器12に第一ガス(空気、もしくは、ヘリウムおよび酸素の混合ガス)が供給されている間に、第二ガス(酸素および窒素の混合ガス)が、その供給されている第一ガスの中に混入するおそれは無くなる。
また、この実施形態では、潜水士が装着している潜水機器12に第二ガス(酸素および窒素の混合ガス)が供給される際、第一ガス供給路3に介装されている第一ガス送気開閉弁10が閉にされ、第一ガス供給制御弁5の第一ガス流入口5bが閉にされるだけでなく、第一ガス送気開閉弁10と第一ガス供給制御弁5との間の第一ガス供給路3と第一ガス排気路7との間に介装されている第一ガス排気開閉弁6が開にされる。
これによって、たとえ、閉にされている第一ガス送気開閉弁10を介して、第一ガス供給制御弁5側の第一ガス供給路3に第一ガス(空気、もしくはヘリウムおよび酸素の混合ガス)が漏れ出てくることがあったとしても、漏れ出てきた第一ガスが第一ガス供給制御弁5の第一ガス流入口5bへ流れ出ることは無く、開にされている第一ガス排気開閉弁6と、第一ガス排気路7とを介して排出されていく。
そこで、潜水士が装着している潜水機器12に第二ガス(酸素および窒素の混合ガス)が供給されている間に、第一ガス(空気、もしくはヘリウムおよび酸素の混合ガス)が、その供給されている第二ガスの中に混入するおそれは無くなる。
この実施形態では、簡易式混合ガス潜水システム27は、少なくとも上述した簡易式混合ガス潜水ユニット1、潜水深度管理手段23、第一・第二ガス供給切替手段24、第三・第四ガス供給切替手段25、排気開閉弁制御手段26で構成されるので、従来の混合ガス潜水システムと比べて構成を簡略化でき、短時間での潜水準備が可能となる。
この実施形態では、第一ガス供給制御弁5として採用している三方弁の開閉を制御することで、混合ガスの供給を所定の水深に対応させて切り替えることができる。そこで、三方弁からなる第一ガス供給制御弁5を切替制御するだけで、所定の水深で作業している潜水士の潜水機器12に対して、第一ガス(空気、もしくはヘリウムおよび酸素の混合ガス)の供給と、第二ガス(酸素および窒素の混合ガス)の供給とを簡単に切り替えることができる。
また、第二ガス供給制御弁16として採用している三方弁の開閉を制御することで、第一ガスを構成する第三ガスと第四ガスの供給を所定の水深に対応させて切り替えることができる。そこで、三方弁からなる第二ガス供給制御弁16を切替制御するだけで、所定の水深で潜水または減圧している潜水士の潜水機器12に対して、第三ガス(空気)の供給と第四ガス(ヘリウムおよび酸素の混合ガス)の供給とを簡単に切り替えることができる。
これによって、図13を用いて説明したような、従来の混合ガス潜水システム32のように、大掛かりな機材を準備する必要がなくなる。
この実施形態では、潜水機器12に第一ガス及び第二ガスのうち、一方のガス供給路を介して一方のガスが供給されている間、他方のガス供給路に配備されている他方の排気開閉弁が、他方のガス供給路に残存している他方のガスを排気することで、潜水器12に前記他方のガスが前記一方のガスに混入することを防ぐことができる。
以上、添付図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、本発明は上述した実施形態に限られず、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々に変更することが可能である。
1 簡易式混合ガス潜水ユニット
2 第一・第二ガス供給切替装置
3 第一ガス供給路
4 第二ガス供給路
5 第一ガス供給制御弁
5a 潜水士側流出口
5b 第一ガス流入口
5c 第二ガス流入口
6 第一ガス排気開閉弁
7 第一ガス排気路
8 第二ガス排気開閉弁
9 第二ガス排気路
10 第一ガス送気開閉弁
11 第二ガス送気開閉弁
11a ボールバルブ
11b ニードルバルブ
12 潜水機器
13 第一ガス供給切替装置
14 空気供給路
15 ヘリウム酸素混合ガス供給路
16 第二ガス供給制御弁
16a 第一ガス供給路側流出口
16b 空気流入口
16c ヘリウム酸素混合ガス流入口
17 空気送気開閉弁
18 ヘリウム酸素混合ガス送気開閉弁
19 空気供給装置
20 ヘリウム酸素混合ガス供給装置
21 第二ガス供給装置
22 制御手段
23 潜水深度管理手段
24 第一・第二ガス供給切替手段
25 第三・第四ガス供給切替手段
26 排気開閉弁制御手段
27 簡易式混合ガス潜水システム
28 混合ガスカードル
29 ガスコントロールパネル
30 吊りピース
31 ベルトスプリング
32 従来の混合ガス潜水システム
33 コントロールコンテナ
34 コントロールパネル
35 深度管理パネル
36 同時通話設備
37 アンビリカルホース
38 中圧コンプレッサ
39 エアーカードル(空気供給装置)
40 高圧コンプレッサ
41 再圧タンク
42 ストアコンテナ
43 発電機
44 昇降設備
45 混合ガスカードル(混合ガス供給装置)

Claims (10)

  1. 潜水士が装着している潜水機器に対して第一ガスを供給する第一ガス供給路の下流側と、前記潜水機器に対して第二ガスを供給する第二ガス供給路の下流側とが接続されていて、前記潜水機器への前記第一ガス及び前記第二ガスの供給を切り替える三方弁からなる第一ガス供給制御弁を備えている簡易式混合ガス潜水ユニット。
  2. 前記第一ガス供給制御弁の上流における前記第一ガス供給路に第一排気開閉弁を介して第一ガス排気路が接続されている請求項1記載の簡易式混合ガス潜水ユニット。
  3. 前記第一ガス供給制御弁の上流における前記第二ガス供給路に第二排気開閉弁を介して第二ガス排気路が接続されている請求項1又は2記載の簡易式混合ガス潜水ユニット。
  4. 前記第二ガスは、酸素と窒素との混合ガスである請求項1乃至3のいずれか一項に記載の簡易式混合ガス潜水ユニット。
  5. 前記第一ガスは、ヘリウムと酸素との混合ガスあるいは空気のいずれかであって、前記第一ガス供給路の上流側に配備されている、前記第一ガス供給路に対するヘリウムと酸素との混合ガスの供給と、空気の供給とを切り替える第二ガス供給制御弁を備えている第一ガス供給切替装置が、前記第一ガス供給路の上流側に接続されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の簡易式混合ガス潜水ユニット。
  6. 前記第二ガス供給制御弁は三方弁からなる請求項5記載の簡易式混合ガス潜水ユニット。
  7. 潜水士が装着している潜水機器に対して第一ガスを供給する第一ガス供給路の下流側と、前記潜水機器に対して第二ガスを供給する第二ガス供給路の下流側とが接続されていて、前記潜水機器への前記第一ガス及び前記第二ガスの供給を切り替える三方弁からなる第一ガス供給制御弁と、
    前記第一ガス供給制御弁の上流における前記第一ガス供給路に第一排気開閉弁を介して接続されている第一ガス排気路と、
    前記第一ガス供給制御弁の上流における前記第二ガス供給路に第二排気開閉弁を介して接続されている第二ガス排気路と、
    前記第一ガス供給路の上流側に配備されている、前記第一ガス供給路に対する前記第一ガスを構成する二種のガスの中の一方である第三ガスの供給と、前記第一ガスを構成する二種のガスの中の他方である第四ガスの供給とを切り替える第二ガス供給制御弁を備えていて前記第一ガス供給路の上流側に接続されている第一ガス供給切替装置
    とを備えている簡易式混合ガス潜水ユニットと、
    前記潜水士が潜水している潜水深度を計測する潜水深度管理手段と、
    前記計測される前記潜水深度に応じて前記第一ガス供給制御弁によって前記潜水機器への前記第一ガス及び前記第二ガスの供給を切り替える第一・第二ガス供給切替手段と、
    前記計測される前記潜水深度に応じて前記第二ガス供給制御弁によって前記第一ガス供給路への前記第三ガス及び前記第四ガスの供給を切り替える第三・第四ガス供給切替手段と、
    前記潜水機器への供給が行われる前記第一ガスあるいは前記第二ガスが通過している前記第一ガス供給路あるいは前記第二ガス供給路に配備されている前記第一排気開閉弁あるいは前記第二排気開閉弁を閉にし、前記潜水機器への前記第二ガスあるいは前記第一ガスの供給が行われていない前記第二ガス供給路あるいは前記前記第一ガス供給路に配備されている前記第二排気開閉弁あるいは前記第一排気開閉弁を開にする排気開閉弁制御手段と
    を備えている簡易式混合ガス潜水システム。
  8. 前記第二ガスは酸素と窒素との混合ガスである請求項7記載の簡易式混合ガス潜水システム。
  9. 前記第三ガスは空気で、前記第四ガスはヘリウムと酸素との混合ガスである請求項7又は8記載の簡易式混合ガス潜水システム。
  10. 前記第二ガス供給制御弁は三方弁からなる請求項7乃至9のいずれか一項に記載の簡易式混合ガス潜水システム。
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