JP3204101U - キャスティングテープ - Google Patents

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昌徳 山本
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兼司 深野
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Abstract

【課題】患部に密着し、巻く途中でゆるむことがなく、貼り直しが可能であり、患者が自ら簡単に片手で使用することができるキャスティングテープを提供する。【解決手段】水、熱、又は光との反応で硬化する硬化性プレポリマーを含む基布に、自着剤を付着してなるキャスティングテープであって、キャスティングテープの自背面粘着力が1〜15N/38mmであることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、キャスティングテープに関する。
従来から、焼石膏のようなキャスティング材料を用いて身体の骨折部位に折れた骨や、はずれた関節を固定するための種々の方法がある。しかし、焼石膏には、キャスティングに水を必要とする混練プロセスが必要であり手間がかかる、キャストの重量が大きく、患者にとって不便である、石膏キャストは濡れると粉砕強度が低くなる、といった問題があった。
このような焼石膏の短所を補完するために焼石膏の代替品として、新型の包帯、又は合成キャスティングテープが開発された。具体的には、ポリウレタン樹脂を塗布した高弾性ファイバー(例えばファイバーガラス)を用いた合成キャスティングテープで怪我部位を固定する方法を開示している。ガラス繊維キャスティングテープは、焼石膏と比較すると、軽く、使用性も改善されたが、巻き付けている途中でゆるんでしまったり、包帯を片手で巻くことが難しいことから、指や腕に巻きつける場合には、患者本人が巻きつけることは難しいなどの問題が生じていた。特に、病院に行く必要がない程度の傷や、打ち身の患部を外部の衝撃から守る用途で使用する場合には、患者本人が簡単に使用できる様なキャスティングテープが求められていた。
特表平08-508905
特表平09-504199
本考案は、この点を改良すべくなされたものであって、患部に密着し、巻く途中でゆるむことがなく、貼り直しが可能であり、患者が自ら簡単に片手で使用することができるキャスティングテープを提供することを課題とするものである。
すなわち、本考案によれば、硬化性プレポリマーを含む基布に、自着剤を付着してなるキャスティングテープであって、前記キャスティングテープの自背面粘着力が1〜15N/38mmであることを特徴とするキャスティングテープが提供される。
本考案により、患部に密着し、巻く途中でゆるむことがなく、貼り直しが可能であり、患者が自ら簡単に片手で使用することができるキャスティングテープが提供される。
本考案の実施例を示す斜視図である。
本考案のキャスティングテープは、硬化性プレポリマーを含む基布に、自着剤を付着してなるキャスティングテープであって、基布、硬化性プレポリマー、自着剤の組み合わせに特徴を有する。
1.基布
本考案の基布は、織物、編物、不織布などの布帛が用いられ、手や足等に周回して巻くことが多いため、柔軟性、伸縮性、手切れ性、自背面接着性等の特性を持つ柔軟性のある布帛が好ましい。好ましい布帛としては、織布又は編布であり、特に好ましくは織布が使用される。
布帛の材料は、特に限定されず、綿、レーヨン等のセルロース系繊維;ポリエステル系、ポリアミド系、アクリル系、ポリウレタン系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系等の合成繊維;などを使用することができ、また、これらの材料を単独で、または組み合わせて使用することができる。さらに、弾性繊維、非弾性繊維またはこれらを組み合わせて使用することができる。
布帛の厚みは、特に限定されないが、柔軟性、伸縮性、手切れ性等の観点から、好ましくは100μm〜10mm、より好ましくは500μm〜7mmの範囲である。
2.硬化性プレポリマー
本考案のキャスティングテープは基布に、硬化性プレポリマーを含む。硬化性プレポリマーは、熱硬化性プレポリマーや水硬化性プレポリマーなど特に限定されるものではないが、特に安全性、使用性の面から、水硬化性プレポリマーが好ましい。
水硬化性プレポリマーとしては、ポリウレタン、シアノアクリレートエステル、エポキシ樹脂(水分感応性触媒と組み合わされて使用される)および、トリアルコキシ−又はトリハロシラン末端基を有するプレポリマーなどを含めて、好適に用いられる。より好ましくは、水硬化性ポリウレタンプレポリマーである。
硬化性プレポリマーを製造する時に使用される触媒は、特に限定はされないが、熱、水、光などとの反応により硬化を促進できるものが挙げられる。水との反応により硬化を促進する触媒としては、トリエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、テトラメチル-1,3-ブタンジアミン、ビス-2-ジメチルアミノエチルエーテル、トリエチレンジアミン等のアミン類;N-メチルモルホリン、N-エチルモルホリン、ジモルホリノエチルエーテル、ジモルホリノジエトキシエタン、ビス(2,6-ジメチルモルホリノ)エチルエーテル、モルホリノエチル-(2,6-ジメチルモルホリノエチル)エーテル、1-(2-モルホリノエトキシ)-2-(2,6-ジメチルモルホリノエトキシ)エタン等のモルホリン系誘導体;重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム等の無機物質が挙げられ、これらは、プレポリマーに溶解しないが、水に溶解する。上記の触媒の量は、プレポリマーの全重量に対して約0.5〜15重量%、好ましくは約1〜10重量%である。上記した触媒の含量が上記の範囲未満であれば、硬化に長時間を要する。上記の範囲を超えると保存中に反応が起こり、使用できる期間が短くなる。
3.自着剤
本考案のキャスティングテープは基布の表面に、自着性のある成分を含む自着剤を付着させる。基布に自着剤を付着させることで包帯は巻き重ねた部分に付着するという性質を有することができ、患部に密着し、巻く途中でゆるむことなく、片手で簡単に使用することができる。自着剤は、貼り直しが可能であるため、巻く途中で貼り直しながら使用することができる。また、本発明のキャスティングテープは手で引き裂こうとする場合、自着剤が基布に付着していることにより、応力が作用して、手切れ性が向上する。
自着性のある成分としては、好ましくは天然ゴム(脱タンパク処理した天然ゴムを含む)若しくはブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(ニトリルゴム)、アクリルゴムその他の合成ゴム又はこれらの混合物があり、自着性のある成分は、粘着付与剤を含まずに、粘着性がなくてもよい。自着性のある成分は、エマルジョンタイプ若しくは溶展タイプがあり、環境面の点から、エマルジョンタイプが好ましい。エマルジョンタイプであれば、天然ゴムを90〜99%、老化防止剤を0.1〜5.0%、界面活性剤を0.1〜5.0%を配合した自着性のある成分が好ましい。老化防止剤と界面活性剤は、必要に応じて2種類以上配合することができる。この自着性のある成分を噴霧塗布、ロールコーター法及びディッピング法等によって付着させる。
この付着量は、通例、布の織り目や編目を封鎖して通気性を悪くしてしまわない程度のもので、10〜80g/m2程度が好ましい。
4.キャスティングテープ
本考案のキャスティングテープは、硬化性プレポリマーを含む基布に、自着剤を付着してなるキャスティングテープであって、前記キャスティングテープは自背面粘着力が1〜15N/38mmであることを特徴とする前記のキャスティングテープである。本考案のキャスティングテープは、上記の特性を有することによって、患部に密着し、巻く途中でゆるむことがなく、貼り直しが可能であり、患者が自ら簡単に片手で使用することができるキャスティングテープを提供するという効果を奏することが出来る。具体的には、本考案のキャスティングテープは、所定の方法により測定した自背面粘着力、引張強さにより効果を確認することができる。
[自背面粘着力]
本考案のキャスティングテープの自背面粘着力は、1〜15N/38mmの範囲であり、好ましくは、2〜10N/38mmの範囲である。本考案のキャスティングテープは、前記の範囲の自背面粘着力を有することにより、患部に密着し、巻く途中でゆるむことがなく、貼り直しが可能であり、患者が自ら簡単に片手で使用することができる。
キャスティングテープの自背面粘着力は、キャスティングテープを縦120mm(長さ方向)×横38mm(幅方向)に裁断し、これを縦120mm(長さ方向)×横38mm幅(幅方向)に裁断した自着包帯の基布(自背面)に貼付して、2kgの荷重で一往復の加圧をした後、インストロン型引張試験機により、引きはがし速度を300±30mm/minとして、180°剥離力(N)を測定して求める(単位:N/38mm)。
[引張強さ]
本考案のキャスティングテープの長さ方向の引張強さは、40〜160N/38mmの範囲であり、好ましくは50〜150N/38mm、より好ましくは60〜145N/38mmである。本考案のキャスティングテープは、前記範囲の引張強さを有することにより、引っ張りながら巻きつけることが可能であるため、患部に密着し、巻く途中でゆるむことがなく、貼り直しが可能であり、患者が自ら簡単に片手で使用することができる。幅方向の引張強さは特に限定されないが、600〜750N/38mmが好ましい。
キャスティングテープの引張強さは、キャスティングテープを縦150mm(長さ方向)×横38mm(幅方向)に裁断し、つかみ間隔を100mmとして、インストロン型引張試験機により、300±30mm/minの速度でテープが破断するまで引っ張り、破断したときの応力により求める(単位:N/38mm)。
本考案のキャスティングテープは、通常紙製の巻心に巻かれたロール状であり、これを使用する場合、通常は固定する患部を包帯、自着包帯、ネット包帯、ウレタンフォームなどで覆い、その上からキャスティングテープを覆い始め、やや縦方向(長さ方向)に伸ばし気味にして巻いて行く。指や腕などに、患者が自ら片手で巻きつける場合は、使用性の面から自着包帯や、ネット包帯を使用することが好ましい。その後、手やはさみ等でキャスティングテープを分断する。手で切る場合は、キャスティングテープの側端縁の一部を両手で摘んで横方向に引っ張ると引き裂くことができる。キャスティングテープを巻いた後に、硬化性コーティングの種類に応じて、水を塗布する、光を当てる、熱をかけるなどしてキャスティングテープを硬化させていく。例えば、水硬化性プレポリマーの場合には、水、例えば水蒸気、又は好ましくは液状の水をキャスティングテープの上から塗布し、硬化させる。水を霧吹きなどで塗布すると、水の量を調節できるため、水を過剰に塗布して、キャスティングテープから染み出すことを防ぐことができる。
以下に実施例を示して、本考案について具体的に説明するが、本考案はこれらの実施例に限定されるものではない。本考案のキャスティングテープの特性及び物性の測定方法と使用性の評価方法は、以下の通りである。
[自背面粘着力]
キャスティングテープを縦120mm(長さ方向)×横38mm(幅方向)に裁断し、これを縦120mm(長さ方向)×横38mm幅(幅方向)に裁断したキャスティングテープの基布(自背面)に貼付して、2kgの荷重で一往復の加圧をした後、インストロン型引張試験機により、引きはがし速度を300±30mm/minとして、180°剥離力(N)を測定し、自背面粘着力(N/38mm)とした(3検体の平均値)。
[引張強さ]
キャスティングテープを150mm(長さ方向)×38mm(幅方向)に裁断し、つかみ間隔を100mmとして、インストロン型引張試験機により、300±30mm/minの速度でテープが破断するまで引張り、破断したときの応力を引張強さ(N/38mm)とした(3検体の平均値)。
[使用性の評価方法]
キャスティングテープの使用性は、以下の方法で評価した。すなわち、被験者の左手人差し指に、指用のネット包帯をかぶせ、その上から被験者自身がキャスティングテープ(幅方向5cm)を、指を3周するように巻きつけ、その上から、キャスティングテープが湿る程度(約3mL)の水を患部に塗布して、硬化させた。巻きやすさを下記の基準に照らして評価した。
(巻きやすさ)
A:被験者自身が右手のみ(患部ではない側)を使用して、1人で簡便に巻くことができる。
B:被験者自身が右手のみ(患部ではない側)を使用して、1人で巻くことができるが、時間がかかる。
C:被験者自身が1人で巻くのは困難である。
[実施例1]
経糸としては78dtexのポリウレタン弾性糸を芯糸としその周囲に鞘糸として綿糸を巻き付けた40番のコアスパンヤーンを使用し、緯糸としては16番の綿糸を使用した。基布に、水硬化性ポリウレタンプレポリマーを塗布した後、脱タンパクNRラテックスを主成分とする自着剤を均一に噴霧し、幅方向に5cmに裁断し、キャスティングテープを長さ方向に4m巻きつけて1巻とした。このキャスティングテープについて、自背面粘着力、引張強さ、巻きやすさを評価した結果を表1に示す。
実施例1のキャスティングテープは、患部に密着して、途中でゆるむことなく、片手で簡単に巻きつけることができた。また、貼付時に貼り直しも可能であった。

Claims (3)

  1. 硬化性プレポリマーを含む基布に、自着剤を付着してなるキャスティングテープであって、前記キャスティングテープの自背面粘着力が1〜15N/38mmであることを特徴とするキャスティングテープ。
  2. 前記硬化性プレポリマーが、水硬化性ポリウレタンプレポリマーを含む請求項1記載のキャスティングテープ。
  3. 前記自着剤が合成ゴム又は天然ゴムラテックスを含む請求項1又は請求項2記載のキャスティングテープ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022049624A (ja) * 2020-09-16 2022-03-29 有限会社クリオベッツ ギプス及びギプスの生産方法

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