JP3203975U

JP3203975U - ゴーグルレンズ構造

Info

Publication number: JP3203975U
Application number: JP2016000736U
Authority: JP
Inventors: ▲頼▼威憲
Original assignee: ▲頼▼威憲
Priority date: 2016-02-18
Filing date: 2016-02-18
Publication date: 2016-04-28
Anticipated expiration: 2026-02-18

Abstract

【課題】レンズの表面を多層膜で覆って保護し、眼に有害光線が照射されることを防いで保護する、ゴーグルレンズ構造を提供する。【解決手段】ゴーグルレンズ構造は、レンズ本体１及び保護フィルム２を備える。レンズ本体１は、第１の表面１１と、第１の表面１１と表裏の関係にある第２の表面１２とを有する。保護フィルム２は、第１の表面１１又は第２の表面１２に結合される。保護フィルム２は、酸化ケイ素複合膜層２１、第１の二酸化ジルコニウム膜層２２、第１の二酸化ケイ素膜層２３、酸化錫インジウム膜層２４、第２の二酸化ジルコニウム膜層２５及び第２の二酸化ケイ素膜層２６が順次積層されて形成された層状構造である。保護フィルム２は、酸化ケイ素複合膜層２１を介して第１の表面１１又は第２の表面１２に接合される。第２の二酸化ジルコニウム膜層２５は、五酸チタン膜層と代替されてもよい。【選択図】図１

Description

本考案は、ゴーグルレンズ構造に関し、特に、青色光、赤外線などの有害な光線を隔絶し、反射光を含む有害な紫外線を吸収する多層の遮光膜層を有するゴーグルレンズ構造に関する。

紫外線、赤外線などは眼に継続的かつ累積的に傷害を起こさせる虞がある。例えば、紫外線は、眼の老化を進ませたり眼に白内障を発症させたりする虞があり、赤外線は、眼に白内障、網膜又は角膜の炎症などを発症させる虞がある。特に、大量の紫外線を浴びると、網膜に黄斑が起きて老化が進むことが近年知られている。

「眼は心の窓」という言葉から分かるように眼の大切さはよく知られている。女性の多くは美しさを保つために紫外線を浴びないように工夫しているが、多くの研究結果から分かっているように、紫外線を多く浴びると体の組織・器官が傷つきやすい。特に眼は紫外線に弱いため、眼を紫外線から守ることは重要であった。

そのため、眼を紫外線から守るゴーグルレンズ構造が求められていた。

本考案の目的は、レンズの表面を多層膜で覆って保護し、眼に有害光線が照射されることを防いで保護する、ゴーグルレンズ構造を提供することにある。

上記課題を解決するために、本考案の第１の形態によれば、レンズ本体及び保護フィルムを備えたゴーグルレンズ構造であって、前記レンズ本体は、第１の表面と、前記第１の表面と表裏の関係にある第２の表面と、を有し、前記保護フィルムは、第１の表面又は第２の表面に結合される上、酸化ケイ素複合膜層、第１の二酸化ジルコニウム膜層、第１の二酸化ケイ素膜層、酸化錫インジウム膜層、第２の二酸化ジルコニウム膜層及び第２の二酸化ケイ素膜層が順次積層されて形成された層状構造であり、前記保護フィルムは、前記酸化ケイ素複合膜層を介して前記第１の表面又は前記第２の表面に接合されることを特徴とするゴーグルレンズ構造が提供される。

前記第２の二酸化ジルコニウム膜層は、五酸チタン膜層と代替されることが好ましい。

前記保護フィルムの前記第２の二酸化ケイ素膜層には、前記第２の二酸化ジルコニウム膜層及び前記第２の二酸化ケイ素膜層が順次、少なくとも１回繰り返して形成され、前記保護フィルムの膜層が増やされていることが好ましい。

本考案のゴーグルレンズ構造は、保護膜層である多層膜層をレンズに形成し、青色光、赤外線、反射光を含む紫外線などの有害な光線がユーザの眼に直接照射されないようにして眼に傷害が起きることを防ぐ。

本考案の第１実施形態に係るゴーグルレンズ構造を示す拡大断面図である。本考案の第１実施形態に係るゴーグルレンズ構造を眼鏡に取り付けた状態を示す斜視図である。本考案の第２実施形態に係るゴーグルレンズ構造を示す拡大断面図である。本考案の第３実施形態に係るゴーグルレンズ構造を示す拡大断面図である。

以下、本考案の実施形態について図に基づいて説明する。なお、これによって本考案が限定されるものではない。

（第１実施形態）
図１を参照する。図１は、本考案の第１実施形態に係るゴーグルレンズ構造を示す拡大断面図である。図１に示すように、本考案の第１実施形態に係るゴーグルレンズ構造は、少なくともレンズ本体１及び保護フィルム２から構成されてなる。

レンズ本体１は、度無しレンズ又は光学的矯正レンズ（例えば、近視、遠視）でもよい。レンズ本体１は、第１の表面１１と、第１の表面１１と表裏の関係にある第２の表面１２と、を有する。

保護フィルム２は、レンズ本体１の第１の表面１１又は第２の表面１２に接合される。
保護フィルム２は、酸化ケイ素複合膜層２１、第１の二酸化ジルコニウム膜層２２、第１の二酸化ケイ素膜層２３、酸化錫インジウム膜層２４、第２の二酸化ジルコニウム膜層２５及び第２の二酸化ケイ素膜層２６が順次積層されて形成された層状構造である。保護フィルム２は、酸化ケイ素複合膜層２１を介して第１の表面１１に接合される。酸化ケイ素複合膜層２１は、酸化ケイ素と二酸化ケイ素との混合材料からなる膜層である。

図２を参照する。図２に示すように、本考案の第１実施形態に係るゴーグルレンズ構造のレンズＢは、多層膜層を含む保護フィルム２がレンズ本体１の第１の表面１１上に形成され、レンズが青色光、赤外線光を防ぐ機能と、反射光を含む紫外線などの有害光線を吸収する機能とを得て、ユーザが本考案のゴーグルレンズ構造が取り付けられたメガネＡを掛けると、ゴーグルレンズ構造により、青色光、赤外線光、反射光を含む紫外線などの有害光線からユーザの眼を保護することができる。

（第２実施形態）
図３を参照する。図３は、本考案の第２実施形態に係るゴーグルレンズ構造を示す拡大断面図である。図３に示すように、本考案の第２実施形態に係るゴーグルレンズ構造の保護フィルム２は、酸化ケイ素複合膜層２１を介してレンズ本体１の第２の表面１２に接合される。

（第３実施形態）
図４を参照する。図４は、本考案の第３実施形態に係るゴーグルレンズ構造を示す拡大断面図である。図４に示すように、保護フィルム２の第２の二酸化ケイ素膜層２６上に、第２の二酸化ジルコニウム膜層２５及び第２の二酸化ケイ素膜層２６を順次形成して保護フィルムの膜層を増やしてもよい。また、第２の二酸化ケイ素膜層２６上に、第２の二酸化ジルコニウム膜層２５及び第２の二酸化ケイ素膜層２６を順次形成し、繰り返し積層して多層を形成してもよい。

また、上述した各実施形態の第２の二酸化ジルコニウム膜層２５は、五酸チタン膜層と代替してもよい（図示せず）。

１レンズ本体
２保護フィルム
１１第１の表面
１２第２の表面
２１酸化ケイ素複合膜層
２２第１の二酸化ジルコニウム膜層
２３第１の二酸化ケイ素膜層
２４酸化錫インジウム膜層
２５第２の二酸化ジルコニウム膜層
２６第２の二酸化ケイ素膜層
Ａメガネ
Ｂレンズ

Claims

レンズ本体及び保護フィルムを備えたゴーグルレンズ構造であって、
前記レンズ本体は、第１の表面と、前記第１の表面と表裏の関係にある第２の表面と、を有し、
前記保護フィルムは、前記第１の表面又は前記第２の表面に結合され、酸化ケイ素複合膜層、第１の二酸化ジルコニウム膜層、第１の二酸化ケイ素膜層、酸化錫インジウム膜層、第２の二酸化ジルコニウム膜層及び第２の二酸化ケイ素膜層が順次積層されて形成された層状構造であり、
前記保護フィルムは、前記酸化ケイ素複合膜層を介して前記第１の表面又は前記第２の表面に接合されることを特徴とする、
ゴーグルレンズ構造。
前記第２の二酸化ジルコニウム膜層は、五酸チタン膜層と代替されることを特徴とする請求項１に記載のゴーグルレンズ構造。
前記保護フィルムの前記第２の二酸化ケイ素膜層には、前記第２の二酸化ジルコニウム膜層及び前記第２の二酸化ケイ素膜層が順次、少なくとも１回繰り返して形成され、前記保護フィルムの膜層が増やされていることを特徴とする請求項２に記載のゴーグルレンズ構造。