JP3202943U

JP3202943U - 滑雪装置

Info

Publication number: JP3202943U
Application number: JP2015006546U
Authority: JP
Inventors: 寛藤村
Original assignee: 東洋デバイス株式会社
Priority date: 2015-12-07
Filing date: 2015-12-07
Publication date: 2016-03-03
Anticipated expiration: 2025-12-07

Abstract

【課題】本考案は、危険で且つ重労働である屋根の雪降ろし作業を、滑雪用シートを建物の屋根に敷設する事に依り、人力に頼ることなく雪の自重を利用して自動で滑り落ちる事を可能にした自動滑雪設備である。【解決手段】本考案は、屋根の少なくとも４辺に上方に開放されたＣ型形状のパイプ４を取り付け、その上側よりＣ型形状のパイプ４で囲んだ面積より若干大きな面積の滑雪シート２を被せ、その上から波型の形状をしたシート押さえ用付勢部材１にて、滑雪シート２をＣ型形状のパイプ４の溝の中に挟み込み、滑雪シート２を屋根の表面に張り付ける事に依り、積雪した雪を自重により地上に落下せしめる事が可能となる。【選択図】図１

Description

本考案は降雪した屋根の雪を、敷設した滑雪シートを利用し、且つ重力を利用して、雪の自重にて自然に地上に落下させる滑雪装置である。

積雪の多いい地域では屋根に積もった雪を人力で下すか、電気、水道等他のコストの掛かる融雪・滑雪設備を用いて対処していた。

実開昭６２−１９００６１特開２００７−２１７９８３

人力による雪下ろし作業は、重労働で且つ危険作業であり特に高齢者にとっては、死活問題となっている。この問題を解決する為に、安価で取り付け作業の簡単な設備を提供し、屋根に積もった雪を自重に依って滑らせて、問題点を解決しようとするものである。

積雪した雪が滑り落ちるのに適した勾配を持った、建物の屋根の少なくとも４辺に、上方に開放し断面がＣ型形状をしたパイプを敷設し、そのパイプの上側より、パイプで囲まれた面積より少し大きめの滑雪シートを屋根全体に覆い、且つパイプのＣ型形状をした溝部に、波形の形状をした付勢部材を、滑雪シートの上より挟み込み、滑雪シートの４辺を固定する事により、そのシートの上に積もった雪は、有る一定の重量になると自動的に重力により地上に滑り落ち、前述の課題を解決している。又Ｃ型形状をしたパイプは屋根の少なくとも４辺より屋根の各辺の建物構造部材に締結された固定部材にて、必要カ所固定される構造となっている。更にシートの面積は、屋根の面積より若干小さく設定されている。

本考案の設備に於ける滑雪シートの屋根への固定方法が、屋根の固定部材に取り付けられたＣ型形状のパイプと、波型の形状をした付勢部材を利用した構造で有る為、シートに特別な加工を施す必要もなく、材料費も安価で、設置時間も短時間で済む。又Ｃ型形状のパイプ及びその固定部材は、シーズン毎に取り外す必要が無く、次のシーズンからはシートの張り替え作業のみの経費で済み、大変経済的である。更には滑雪シートの面積が、屋根の面積より少し小さく敷設出来る為、雨降りの場合に屋根に落ちた雨は雨とよに流れ、地上に飛散する事が無い。

本考案の滑雪シートの実施例を示す屋根の全体図である。本考案の滑雪シート取り付け部の屋根棟部に於ける断面図である。本考案の滑雪シート取り付け部の屋根側面部に於ける断面図である。本考案の滑雪シート取り付け部の屋根下部に於ける断面図である。

屋根棟部のＣ型形状のパイプは、屋根最上部の棟瓦に固定された複数個の固定部材に依って固定され、屋根の両側面部のＣ型形状のパイプは、破風と両端の瓦に固定された固定部材に依って固定され、屋根の下側（軒先）のＣ型形状のパイプは下側の瓦と固定部材に依って固定され、最終的には屋根の外周少なくとも４辺にＣ型形状のパイプが敷設される。その敷設されたＣ型形状のパイプより若干大きな面積の滑雪シートをＣ型形状のパイプの上側より被せ、その上から波型の形状をした付勢部材を使用して、滑雪シートをＣ型形状のパイプの溝の中に挟み込む事に依り、屋根全体に滑雪シートを装着する事が出来る。

以下、添付図面に依って、実施例を説明する。図１は全体の実施例を図解したもので、滑雪シート２をシート固定用付勢部材１にて、屋根の少なくとも４隅に設置されたＣ型形状のパイプ４の上から挟み込み、シート全体をＣ型形状のパイプに固定する。屋根の上部のＣ型形状のパイプは棟部固定部材３により固定され、両側のＣ型形状のパイプは、側部固定部材５により固定され、下部のＣ型形状のパイプは軒先部固定部材６により固定さている。

図２は屋根の上部のＣ型形状のパイプ４を棟部固定部材３により固定する場合の詳細図である。棟瓦７への、棟部固定部材３の固定は、９のボルトを締め付ける事に依り行い、Ｃ型形状のパイプ４は、ビス１０にて、棟部固定部材３に固定されている。又滑雪シート２はシート押さえ用付勢部材１にて、Ｃ型形状のパイプ４の内側に挟み込まれて、滑雪シートが浮き上がらない構造となっている。

図３は屋根の側部のＣ型形状のパイプ４を、側部固定部材１２により固定する場合の詳細図である。破風８に引っ掛けられた側部固定部材１２に、Ｃ型形状のパイプ４をビス１０により固定している。１１は瓦で２は滑雪シートを示す。

図４は屋根の下部のＣ型形状のパイプ４を、軒先部固定部材６により固定する場合の詳細図である。瓦の雪留め部に引っ掛けられた軒先部固定部材６に、Ｃ型形状のパイプ４をビス１０により固定している。１１は瓦、２は滑雪シート、１はシート押さえ用付勢部材を示す。

特に積雪量の多い豪雪地帯に於いては、毎年の雪下ろしが重労働であり、且つ特に最近は高齢者の人口が多くなり、安全性の面に於いても、本案の様な、廉価で且つ自重による自動滑雪型の装置が必要とされている。

１シート押さえ用付勢部材
２滑雪シート
３棟部固定部材
４Ｃ型形状パイプ
５側部固定部材
６軒先部固定部材
７棟瓦
８破風
９棟部固定部材締め付けボルト
１０Ｃ型形状パイプ取り付けビス
１１瓦
１２側面部固定部材

Claims

建物の屋根の少なくとも外周４辺に、上方に開放し断面がＣ型形状をしたパイプを敷設し、そのパイプの上側より、パイプで囲まれた面積より若干大きめの面積の滑雪シートを覆い、且つパイプのＣ型形状をした溝部に、波形状の加工を施した付勢部材をシートの上より挟み込み、シートの少なくとも４辺を固定出来る事を特徴とする滑雪装置。
前記Ｃ型形状のパイプは、屋根の少なくとも４辺に固定部材にて固定される事を特徴とする、請求項１に記載される滑雪装置。