JP3201789U - 空圧式回転補助装置 - Google Patents

空圧式回転補助装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3201789U
JP3201789U JP2015003015U JP2015003015U JP3201789U JP 3201789 U JP3201789 U JP 3201789U JP 2015003015 U JP2015003015 U JP 2015003015U JP 2015003015 U JP2015003015 U JP 2015003015U JP 3201789 U JP3201789 U JP 3201789U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
piston
rod
main body
compression chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015003015U
Other languages
English (en)
Inventor
宗平 高島
宗平 高島
Original Assignee
宗平 高島
宗平 高島
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 宗平 高島, 宗平 高島 filed Critical 宗平 高島
Priority to JP2015003015U priority Critical patent/JP3201789U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3201789U publication Critical patent/JP3201789U/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Actuator (AREA)

Abstract

【課題】本体の回転数に関係なく回転方向に初期段階より圧力エネルギーが加わり外部動力を補助し、省エネルギー化を実現する空圧式回転補助装置を提供する。【解決手段】円盤型本体内部に本体一体である星型複列シリンダーの別列で隣合せるシリンダー2気筒が圧縮室12とスライドバルブを共有し、クランクシャフト4の同軸上にシリンダー列数に合わせ異なる位相で設けられるクランクアーム長の異なるクランクピンにそれぞれ連結されるマスターロッド5、6とサブロッド7、8を介したピストンが列別にシリンダー内に配置され、装置本体が他要因で回転することにより本体と一体型のシリンダーも回転し、同様にマスターロッドとサブロッドもクランクシャフト同軸上のクランクピン周囲を回転することからピストンはシリンダー内を往復し、ピストン上昇時にはシリンダー内の空気圧縮時の反発力がクランクピンを押し、ピストン下降時には圧縮空気の反発力がクランクピンを押し、本体の回転を補助する。【選択図】図1

Description

本考案の空圧式回転補助装置は、空圧式回転補助装置本体のセンターを貫通するクランクシャフトが、本考案の空圧式回転補助装置が装着される車両、船舶、航空機、あるいは建築物、構造物等に固定され、人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因、あるいは慣性により回転するホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転体の回転を原動力として空圧式回転補助装置本体が回転した場合に回転力を補助する装置であり、円盤型の本体内部に本体と一体である星型複列のシリンダーの別列で隣合せるシリンダー2気筒が圧縮室とスライドバルブを共有し、クランクシャフト同軸上にシリンダー列数に合わせて異なる位相で設けられるクランクアーム長の異なるクランクピンにそれぞれ連結されるマスターロッドとサブロッドを介したピストンが列別にシリンダーと共にクランクシャフトを中心軸として配置されるものである。
前述のように本体が他要因で回転することにより本体と一体型のシリンダーも回転し、同様にマスターロッドとサブロッドもクランクシャフト同軸上のクランクピン周囲を回転することからマスターロッドとサブロッドに連結されたピストンはシリンダー内を往復するものであるが、この際にコンロッドに設けられたロッドピンスライドガイドとロッドリターン用カンチレバー単板スプリングにより、ピストン上昇時にはシリンダー内の空気圧縮時の反発力がピストンとマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンを押す力となり、ピストン下降時にはシリンダー内の圧縮された空気の反発力によりピストンとマスターロッドとサブロッドがマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンを押す力が発生することにより本体の回転方向への回転力を補助し、本体が装着されるホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転に要する外部動力を補助する装置であり、これらの装置がホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等と一体化された形状と剛性を有するものである。
また本考案の空圧式回転補助装置は星型複列のシリンダー配置を与えられるものであり、別列で位相の異なる2気筒のシリンダーが圧縮室を共用し、圧縮室を分割するスライドバルブを圧縮室内部において空圧で開閉させることにより、それぞれのシリンダー内で発生する異なる圧力をもつ2つの圧縮波を衝突させることで圧縮室内部において衝撃波を発生させる形状と構造を有するものである。
本考案の空圧式回転補助装置のピストンは上記のように別列で位相の異なる2気筒のシリンダーが圧縮室を共用することからピストンがスライドバルブに向かい合う配置を与えられるものであり、圧縮室内部の形状に合わせて盛上った形状のピストンヘッドに圧力をピストンセンター方向へと向ける凹面スペースとインナーピストン用吸排気孔を頂部に有すると共にスライドバルブ方向にスラントした形状であり、ピストン内部にインナーシリンダーとインナーピストンならびにインナーピストンスプリングを有するものである。
本考案の空圧式回転補助装置はピストン上昇時には圧縮室とシリンダー内の空気圧縮時の反発力がピストンからマスターロッドとサブロッドを介してマスターロッドのビッグエンドが固定されているクランクピンを押す力、ならびに、ピストン下降時には圧縮室とシリンダー内の圧縮された圧縮空気の圧縮気反発力に衝撃波を加えた圧縮波がピストンからマスターロッドとサブロッドを介してマスターロッドのビッグエンドが固定されているクランクピンを押す力が発生するピストン上昇時と下降時の双方向でマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンを押す機構であることから、マスターロッドにロッドピンで繋がるサブロッドは、マスターロッドにロッドピンのスライドガイドとロッドリターン用カンチレバー単板スプリングを有し、ロッドピンの圧力点を移動することにより回転方向へとサブロッドの角度を変え、ピストンからサブロッドを介しロッドピンに圧力が加ることからマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンが押され、シリンダーを介し本体を回転方向へ回転させる形状と構造を有するものである。
また本考案の空圧式回転補助装置は本体が流体中に露出する使用条件を考慮すると共にシリンダーを冷却する機構として、円盤状本体にインテークならびに気流制御ダクトとエクゾーストホールを有し、本体がクランクシャフト方向、あるいは回転方向から本体へ激突する外部気流の流体抵抗により回転力を損失しない気流加速形状と回転方向への回転力をダクト内部において発生させる気流制御ダクトを有するものである。
従来、人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因により回転する装置においては、ホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転を摩擦係数の低減化、軽量化、変速ギアによる回転に要するエネルギーの均一化、可変ブレード、装置の流体力学上の高効率化等により回転効率の効率化を図ってきたものであるが、本考案のように回転体の回転を原動力として補助エネルギーの空気圧を発生させ、その圧縮空気開放時ならびに空気圧縮時の反発力を補助回転力として利用し、従来は抵抗要素としてきたものを含めてエネルギーとする機構、構造の回転補助装置は存在しない。
従来、空気圧縮装置ならびに空気圧駆動装置において圧縮室は圧力タンクを別途有するものが一般的であるが、本考案の空圧式回転補助装置はシリンダーヘッド部に圧縮室を有し、さらに別列で位相の異なる2気筒のシリンダーが圧縮室を共用し、圧縮室を分割するスライドバルブを圧縮室内部において空圧で開閉させることにより、それぞれのシリンダー内で発生する異なる圧力をもつ2つの圧縮波を圧縮室内部で衝突させ、発生した衝撃波の圧縮波をピストン方向に流すことから圧縮室形状はよどみが発生しにくい形状を有するものであり、このような機構、構造の回転補助装置は存在しない
[0003]で記したように、本考案の空圧式回転補助装置の圧縮室は特徴的な形状と構造を有することから、シリンダーならびにピストンも圧力波の形状に合わせ、圧縮室からの連続的な楕円の断面形状を有し、ピストンは回転方向により大きなクリアランスを与えられるものである。
ピストンヘッドは圧縮室内部の形状に合わせて盛上った形状であると同時に圧力をピストンセンター方向へと向ける凹面スペースとインナーピストン用吸排気孔を頂部に有すると共にスライドバルブ方向にスラントした形状であり、ピストン内部にインナーシリンダーとインナーピストンならびにインナーピストンスプリングを有するものである。この形状と構造からピストン上昇時には圧縮気をスライドバルブ方向へと向かわせながら圧縮時の反発圧力をマスターロッドあるいはサブロッドへと伝え、ピストン上死点付近において圧縮室内部の空圧により作動するスライドバルブの開閉により圧縮気を激突させ衝撃波を発生させると同時に圧縮時の反発圧力をマスターロッドあるいはサブロッドへと伝え、ピストン下降時には圧縮気の反発圧力の圧縮波を受け、マスターロッドあるいはサブロッドへと伝えるものであり、同時に構造的にシリンダー長を短く設定することを可能としているもので、このような機構、構造の回転補助装置は存在しない。
本考案の空圧式回転補助装置は、従来、星型複列のシリンダー配置の内燃機関や空圧機関においては通常ひとつのピストンがマスターロッドを介してクランクピンに繋げられ、他のシリンダーはサブロッドでマスターロッドを介して繋げられ、ピストンの上昇下降運動をクランクピンの回転運動に変換するか、あるいは、その逆の作動が殆どであるが、本考案の空圧式回転補助装置は本体が他要因で回転することにより本体と一体型であるシリンダーが回転し、同様にマスターロッドとサブロッドも固定されているクランクシャフト同軸上のクランクピン周囲を回転することから、マスターロッドとサブロッドに連結されたピストンはシリンダー内を往復するものである。このことはロータリーエンジン等のクランクシャフトが固定されていてシリンダー、ピストン、マスターロッドとサブロッドが回転することと動作は似ているが、本考案の空圧式回転補助装置は[0004]項に示したように、ピストン上昇時とピストン下降時の双方でマスターロッドのビッグエンドがクランクピンを押すことから回転補助力を得ているものであり、このような機構、構造の回転補助装置は存在しない。
本考案の空圧式回転補助装置は人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因、あるいは慣性により回転するホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転体の回転を原動力として本体が回転した場合に回転力を補助する装置であることから、固定されるクランクシャフトと円盤型の本体内部に本体と一体である星型複列のシリンダー配置を与えられるものである。星型複列シリンダー配置における列毎のマスターロッドは通常ひとつのピストンがマスターロッドを介してクランクピンに繋げられ、他のシリンダーのピストンはサブロッドでマスターロッドを介して繋げられ、ピストンの上昇下降運動をクランクピンの回転運動に変換するか、あるいは、その逆の動作が殆どであるが、本考案の空圧式回転補助装置は前述のように本体が他要因で回転することにより本体と一体型であるシリンダーが回転し、同様にマスターロッドとサブロッドも固定されているクランクシャフト同軸上のクランクピン周囲を回転することから、マスターロッドとサブロッドに連結されたピストンはシリンダー内を往復するものであり、本考案の空圧式回転補助装置は[0004][0005]項に示したように、ピストン上昇時と下降時の双方でクランクピンを押す機構である。
本考案の空圧式回転補助装置は、このためにマスターロッドにロッドピンで繋がるサブロッドは、マスターロッドにロッドピンのスライドガイドとロッドリターン用カンチレバー単板スプリングを有し、ロッドピンの位置が移動することにより回転方向へとサブロッドの角度を向かわせることからマスターロッドのビッグエンドにより固定されたクランクピンを押すものである。
本考案の空圧式回転補助装置は本体が流体中に露出する使用条件を考慮し、本体へ激突する外部気流を本体内部へと取り込みシリンダーの冷却機構であると共に、回転力の一部とするために、円盤状本体の表面にインテークならびにエクゾーストホール、本体内部に異なる壁面距離と翼型デバイスを内蔵する気流制御ダクトを有し、本体が回転方向以外の流体の抵抗により回転力を損失しない気流加速形状と回転方向への圧力により回転力をダクト内部において発生させる気流制御ダクトを有するものであり、円盤状本体の表面に設けられるバルジ形状カウルの開口部奥に位置するインテークは、本体表面に貼り付く気流を剥離しカウルにより回転方向からの気流を流す形状で、回転中にはバルジ形状カウル後方に負圧が発生し気流制御ダクト内部へと気流を導き、この開口部間をつなぐ気流制御ダクトはダクト内部で翼型デバイスとダクト壁面の距離の差による気流の流れにより、気流加速形状と回転方向への圧力を発生させる内部壁面形状により回転力をダクト内部において発生させると共にシリンダーを冷却するものであり、全てが本体内部構造の一部を構築するものである。
これらのインテークならびに気流制御ダクトとエクゾーストホールは空力デバイスとして一般的ではあるが、空気圧縮時の反発力を補助回転力として利用する機構、構造の回転補助装置には存在しない。
実用新案文献
実用新案登録第3112598号/国際公開番号PCT/JP2005/021326
特願2011−251069
しかしながら、以上の技術によれば、[0008]のホイールイン式回転補助空圧装置においては圧力タンクを使用する事から、回転初動時においては空気加圧装置より圧力タンクへの充填にタイムラグがあり、空気圧駆動装置に充分な空圧が送り込まれないという問題があった。
そこで、この考案は、回転初動時より回転力を補助する空圧が発生する機構を装置の重量増加無くして提供することを第一の課題とする。
また、[0009]の空圧式回転補助装置においては圧力タンクを排したものであるが、ピストンならびにシリンダーに与えられた吸排気機構が複雑であり、蓄圧機構を有さないことから回転力に直結しない空気加圧装置と空気圧駆動装置間の圧力損失が少なからず発生するものであった。
そこで、この考案は、人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因、あるいは慣性により回転する空圧式回転補助装置本体に加える回転補助力を単純な構造と機構により得る装置である事を第二の課題とする。
本考案の第三の課題は、人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因により回転するホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転を原動力として、本考案の空圧式回転補助装置が装着される車両、船舶、航空機、あるいは発電機、産業機械等の回転部に要する外部動力を補助する装置である事であり、本考案の空圧式回転補助装置本体内部に構築する全ての装置が内蔵され、空圧式回転補助装置としての機構が完結する構造と形状を有する装置である事である。
本考案の第四の課題は、本考案の空圧式回転補助装置が装着されるホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等において、装置そのものが回転する構造を有する事から回転バランスの向上の為、シリンダー、圧縮室ならびにピストン、マスターロッド、サブロッド等の本考案の空圧式回転補助装置を構築する全ての装置がクランクシャフトを中心軸として放射状に配置される機構、構造の装置である事である。
本考案の第五の課題は、空圧式回転補助装置本体が人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因、あるいは慣性により回転することにより、星型複列のシリンダー内においてピストンが上昇し圧縮室に圧縮空気が発生するものであるが、この圧縮空気の反発力に方向性を与え、マスターロッドとサブロッドが固定されているクランクシャフト同軸上のクランクピンを押し、ピストン下降時には圧縮波で押されるピストンがマスターロッドとサブロッドにより、固定されているクランクシャフト同軸上のクランクピンを押す構造と形状を有する装置である事である。
本考案の第六の課題は、本考案の空圧式回転補助装置においては、ピストンが上昇し圧縮室内部に圧縮空気が発生するものであるが、ピストン下降時に圧縮空気の反発力が、より強力な圧縮波として発生する構造と形状を有する装置である事である。
本考案の第七の課題は、本考案の空圧式回転補助装置の圧縮室ならびにシリンダー、ピストンを圧力波の形状に合わせ、圧縮室からの連続的な断面形状とするものであり、同時にピストンヘッドの形状が圧力エネルギーを発生あるいは受け易い構造と形状を有するものである事である。
本考案の第八の課題は、本考案の空圧式回転補助装置がピストン上昇時には圧縮気をスライドバルブ方向へと向かわせながら、同時に圧縮時の反発圧力をマスターロッドあるいはサブロッドへと伝え、ピストン下降時には圧縮気の反発圧力の圧縮波を受け、マスターロッドあるいはサブロッドへと伝えるものであり、マスターロッドのビッグエンドが固定されたクランクピンを押すことで、回転している本体に回転補助力を与えるためにサブロッドがマスターロッドを介して本体の回転方向へ圧力を向かわせる構造と形状を有するものである事である。
本考案の第九の課題は、本考案の空圧式回転補助装置においては、本体に内蔵される機構が、回転補助力を発生させると同時に構造体としての機能を有するものである事である。
本考案の第十の課題は、本体が流体中に露出する使用条件を考慮し、クランクシャフト方向、あるいは回転方向から本体へ激突する外部気流の流体抵抗により本体の回転力を損失することなく、本体形状により回転力を発生する構造と形状を有するものである事である。
本考案の第十一の課題は、人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因により回転するホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転を原動力として、本考案の空圧式回転補助装置が装着される車両、船舶、航空機、あるいは発電機、産業機械等において、省エネルギー化こそが社会的に求められる最大の訴求点である事から、本考案の空圧式回転補助装置が外部動力を補助する装置として、原動力の省エネルギー化を具体的に実現する装置である事である。
本考案の第十二の課題は、回転初動時より本考案の空圧式回転補助装置が装着されるホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転部の回転方向に圧力エネルギーを加え、回転力を補助する機構と構造を有する装置である事である。
以上の課題を解決するために、本考案の空圧式回転補助装置は、空圧式回転補助装置本体のセンターを貫通するクランクシャフトが、本考案の空圧式回転補助装置が装着される車両、船舶、航空機、あるいは建築物、構造物等に固定され、人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因、あるいは慣性により回転するホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転体の回転を原動力として本体が回転した場合に回転力を補助する装置であり、円盤型の本体内部に本体と一体である星型複列のシリンダーと別列の隣合せるシリンダー2気筒が圧縮室とスライドバルブを共有し、クランクシャフト同軸上にシリンダー列数に合わせて異なる位相で設けられるクランクアーム長の異なるクランクピンにそれぞれマスターロッドのビッグエンドにより連結されるマスターロッドとサブロッドを介したピストンがそれぞれの列別にシリンダーと共に配置されるものである。
前述のように本体が他要因で回転することにより本体と一体型であるシリンダーも回転し、同様にマスターロッドとサブロッドも固定されているクランクシャフト同軸上のクランクピン周囲を回転することから、マスターロッドとサブロッドに連結されたピストンはシリンダー内を往復するものであるが、この際にピストン上昇時にはシリンダー内の空気圧縮時の反発力がピストンとマスターロッドとサブロッドがマスターロッドのビッグエンドにより固定されているクランクピンを押す力、ならびにピストン下降時にはシリンダー内の圧縮された圧縮空気の反発力によりピストンとマスターロッドとサブロッドがマスターロッドのビッグエンドにより固定されているクランクピンを押す力が発生することにより本体の回転方向への回転力を補助し、本体が装着されるホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転に要する外部動力を補助する構造を有する装置であり、星型複列に配置されるシリンダーが列別に異なる位相のクランク角を与えられることから、圧縮室とスライドバルブを共有する別列の隣合せるシリンダー2気筒はスライドバルブで隔別された圧縮室内部でピストン上昇時のトップエンドタイミングが異なることから発生する異なる空圧の圧縮気を発生させる機構と構造が与えられるものである。
本体内に星型複列に配置されるシリンダー中の別列で位相の異なる2気筒のシリンダーが圧縮室を共用し、圧縮室を分割するスライドバルブを圧縮室内部において空圧で開閉させることにより、それぞれのシリンダー内で発生する異なる圧力をもつ2つの圧縮波を圧縮室内部で衝突させ、発生した衝撃波の圧縮波にピストン方向へと方向性を与える機構、構造の装置であり、それぞれのピストントップエンドタイミングが異なることから発生する異なる空圧の圧縮気をスライドバルブが開放されることで圧縮室内部において衝突させ、圧縮室内部の圧縮空気の反発力に衝撃波の圧縮波を加えるものである。
[0023]項に記されるスライドバルブは開閉用のピストン一体型で圧縮室との間に空気を流動させるバイパスを有するものであり、圧縮室内部が低圧の場合はリターン用スプリングにより閉じられているものであるが、圧縮室内部が高圧となった場合は圧縮室より導かれるバイパス内の空圧も高圧となり、スライドバルブ開閉用ピストンがリターン用スプリングを押しスライドバルブ開閉用シリンダーと一体のスライドバルブが開放される構造と形状を有するものである。
本考案の空圧式回転補助装置の圧縮室とシリンダーならびにピストンは、ピストンが上昇する際にシリンダーならびに圧縮室に発生する圧縮空気に方向性を与え、ピストン下降時には圧縮空気の反発力に衝撃波の加わった圧縮波をピストン方向へと方向性を与える構造と形状を有する装置であり、このために圧縮室形状はよどみが発生しにくい形状を与えられ、シリンダーならびにピストンも圧力波の形状に合わせ、圧縮室からの連続的な楕円の断面形状とするものであり、同時にピストンヘッドの形状は圧縮室内部の形状に合わせて盛上った形状であると同時に圧力をスライドバルブ方向とピストンセンターへと向ける凹面スペースを頂部に有しスライドバルブ方向にスラントした構造と形状を有するものである。
また、ピストンとシリンダー間のクリアランスは回転方向に僅かに大きいものであり、ピストンが下死点付近に達した状態のピストンヘッド上部位置のシリンダー側壁に吸排気孔を有するものである。
本考案の空圧式回転補助装置のピストンは、[0025]項に記した圧縮室内部の形状に合わせ密着して盛上った形状を有するピストンヘッドが頂部に凹面スペースとスライドバルブ方向にスラントした構造と形状に加え、回転方向へ圧力面積が大きな楕円の断面形状と楕円ピストン内に2重のインナーシリンダーならびにインナーピストンとインナーピストンスプリングを有し、頂部の凹面スペースにインナーピストン用吸排気孔を有することで、圧縮時に楕円ピストンが圧縮室内部に達した後に楕円ピストン内部でインナーピストンが遅れて上死点に達し、楕円ピストンとは口径の異なるインナーピストン用吸排気孔から2段目の圧縮気を送り出す構造から、スライドバルブ位置に圧縮波を効果的に激突させるものであり、楕円ピストンはシリンダー内部の傾倒防止にスカートを備えるが、インナーシリンダーのストロークを小さく設定することからスリッパーピストンとすることにより、このことから前列シリンダーと後列シリンダーのシリンダー長を短く設定可能とした構造と形状を有するものである。
本考案の空圧式回転補助装置において中心軸となる固定されたクランクシャフトは、クランクシャフト同軸上にシリンダー列数に合わせて異なる位相で設けられるクランクアーム長の異なるクランクピンにマスターロッドのビッグエンドにより、それぞれ連結されるマスターロッドとサブロッドを介したピストンがそれぞれの列別にシリンダーと共に配置されるものである。
これは本考案の空圧式回転補助装置において列別の2気筒のシリンダー内で発生する圧縮気の発生するタイミングをずらすことにより[0023]項で記した異なる圧力をもつ2つの圧縮波を圧縮室内部で衝突させて発生した衝撃波の圧縮波を発生させ、圧縮空気の反発力に衝撃波の圧縮波を加える機構である。
星型複列に配置されるシリンダー内のピストンが上昇時にシリンダー内の空気圧縮時の反発力がピストンに連結されたマスターロッドとサブロッドを通じてマスターロッドのビッグエンドがクランクピンを押す力、ならびに圧縮室に発生する圧縮気により空気圧駆動装置を構成するシリンダー内のピストンが押し下げられマスターロッドとサブロッドを介してマスターロッドのビッグエンドがクランクピンを押す力が連続して発生する事が望ましく、その為に各列のクランク角が小さく設定されるものである。
本考案の空圧式回転補助装置においては、[0027]項で記したようにクランクピンを押す力が連続して発生するようにクランクシャフト同軸上にシリンダー列数に合わせて異なる位相で設けられるクランクアーム長の異なるクランクピンにマスターロッドのビッグエンドにより、それぞれ連結されるマスターロッドとサブロッドを介したピストンがそれぞれの列別にシリンダーと共に配置されるものであるが、ストロークを一定としながらマスターロッドとサブロッドのサイズと形状が異なることによりクランクピンを押す角度が列により異なることで、マスターロッドの動作による共振の発生を抑える構造と形状を有するものである。
本考案の空圧式回転補助装置は、ピストン上昇時と下降時の双方でクランクピンを押す機構であり、マスターロッドにロッドピンで繋がるサブロッドは、マスターロッドにロッドピンのスライドガイドとロッドリターン用カンチレバー単板スプリングを有し、ロッドピンの位置が移動することにより回転方向へとサブロッドの角度を向かわせることからマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンが押され、シリンダーを介し本体を回転方向へ回転させるものである。
本考案の空圧式回転補助装置は、[0023]項で記したように星型複列に配置されるシリンダー中の別列で位相の異なる2気筒のシリンダーが圧縮室を共用するものであり、圧縮室にスライドバルブ作動用の空気を流動させるバイパスの気流出入孔と圧縮室を分割または連結するスライドバルブのみを備えるものであり、圧縮室に吸排気孔あるいは吸排気バルブ等を有さない単純な構造と機構である。
本考案の空圧式回転補助装置の中心軸となるクランクシャフトは、空圧式回転補助装置が装着されるホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー等を備える車両、船舶、航空機、あるいは建築物、構造物等に固定され回転しないものであり、星型複列に配置されるシリンダーが複列配置とされる事で、本体と一体のシリンダーはクランクシャフトを中心軸として回転し、マスターロッドはマスターロッドのビッグエンドにより、クランクシャフト同軸上に設けられるクランクピンを中心軸として回転するものであり、[0027]項で記したように、クランクシャフト同軸上にシリンダー列数に合わせて異なる位相で設けられるクランクアーム長の異なるクランクピンにそれぞれ連結されるマスターロッドのビッグエンドにより、マスターロッドとサブロッドを介したピストンがそれぞれの列別に配置されるものである。
本考案の空圧式回転補助装置においては、空圧式回転補助装置を構築する全ての装置がクランクシャフトを中心軸として放射状に配置される事により、空圧式回転補助装置そのものが剛性体として機能する構造であるのみならず、回転体としての回転バランスに優れた構造と配置を有するものである。
本考案の空圧式回転補助装置は、[0032]項に記したように、本体が回転バランスに優れた構造と配置を有するものであるが、同時にホイール等に内蔵した場合には荷重に対しても空圧式回転補助装置そのものが剛性体として機能する構造と形状を有するものである。
本考案の空圧式回転補助装置は、一般的な空気加圧装置と空気圧駆動装置を組み合わせた機構ではなく、星型複列に配置されるシリンダー中の別列で位相の異なる2気筒のシリンダーが圧縮室を共用し、圧縮室を分割するスライドバルブを圧縮室内部において空圧で開閉させることにより、それぞれのシリンダー内で発生する異なる圧力をもつ2つの圧縮波を圧縮室内部で衝突させ、発生した衝撃波の圧縮波をピストン方向に向かわせる機構、構造の装置であり、それぞれのピストンのトップエンドタイミングが異なることから発生する異なる空圧の圧縮気をスライドバルブが開放されることで圧縮室内部において衝突させ、通常の圧縮空気の反発力に衝撃波の圧縮波が加わることで、より大きなピストンへの圧力を発生させるものである。
本考案の空圧式回転補助装置は、一般的な空気加圧装置あるいは空気圧駆動装置とは機能的に異なり、シリンダー内でピストンが上昇し圧縮室に空気を圧縮する過程で発生するピストンが受ける反力がマスターロッドとサブロッドを介しマスターロッドのビッグエンドにより、クランクシャフト同軸上に設けられクランクアーム長分だけクランクシャフトセンターとは異なる位置に固定されているクランクピンを押すことで本体の回転方向への回転力を補助するものであり、シリンダー内でピストンが下降する場合も同様に圧縮気がピストンを押す圧力がマスターロッドとサブロッドを介しマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンを押すことで、本来、抵抗力とされていた反力を同時に使用して本体の回転方向への回転力を補助するものである。
本考案の空圧式回転補助装置は、ピストン上昇時にはシリンダー内の空気圧縮時の反発力がピストンからマスターロッドとサブロッドを介してマスターロッドのビッグエンドが固定されているクランクピンを押す力、ならびに、ピストン下降時にはシリンダー内の圧縮された圧縮空気の反発力がピストンからマスターロッドとサブロッドを介してマスターロッドのビッグエンドが固定されているクランクピンを押す力が発生するものであるが、ピストン上昇時と下降時の双方向でマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンを押す機構であることから、マスターロッドにロッドピンで繋がるサブロッドは、マスターロッドにロッドピンのスライドガイドとロッドリターン用カンチレバー単板スプリングを有し、ロッドピンの位置を移動することにより回転方向へとサブロッドの角度が変わり、ピストンからサブロッドを介しロッドピンに圧力が加ることからマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンが押され、シリンダーを介し本体を回転方向へ回転させるものである。
本考案の空圧式回転補助装置は[0031][0034]項に記したように、星型複列に配置されるシリンダー中の別列で位相の異なる2気筒のシリンダーが圧縮室を共用するものであり、圧縮室にスライドバルブ作動用の空気を流動させるバイパスの気流出入孔と圧縮室を分割または連結するスライドバルブのみを備えるものであり、圧縮室に吸排気孔あるいは吸排気バルブ等を有さず、ピストンが下死点付近に達した位置のシリンダーにそれぞれ吸排気孔を有する単純な構造と機構である。
このように本考案の空圧式回転補助装置は一般的な空気加圧装置あるいは空気圧駆動装置とは異なり、2気筒のシリンダーが圧縮室は共用するものの、それぞれがピストンの上昇あるいは下降によりシリンダー内で発生するタイプの異なる圧力でマスターロッドとサブロッドを介しマスターロッドのビッグエンドがクランクピンを押すものであり、このためにはシリンダーのピストン下死点付近の位置にある吸排気孔より上部にシリンダーと圧縮室に圧縮気が逃げる構造が存在しないことが効果的に働くものである。
これは自転車のタイヤに空気がフルに入っている状態で空気ポンプにより、さらに空気を入れようとした場合にポンプが跳ね返される状態と同様であり、[0034][0035]項で記したようにシリンダー内で発生するタイプの異なる圧力がマスターロッドとサブロッドを介しマスターロッドのビッグエンドがクランクピンを押す構造として有効なものである。
本考案の空圧式回転補助装置は[0034]項に記したように、シリンダーと圧縮室に圧縮気が逃げる構造が存在しないことから、圧縮室を分割または連結するリターン用スプリングを有し開閉用ピストン一体型であるスライドバルブの作動用空気を流動させるバイパスの空気流出入孔より流出入する空気とバイパス内部の空気のコントロールを容易にするものである。
スライドバルブは圧縮室とバイパス内部が低圧の場合はリターン用スプリングにより閉じられているものであるが、圧縮室内部が高圧となった場合は圧縮室より連続するバイパス内も高圧となり、スライドバルブ開閉用ピストンがリターン用スプリングを押しスライドバルブ開閉用シリンダーと一体のスライドバルブが開放される構造と形状を有するものである。
本考案の空圧式回転補助装置の圧縮室とシリンダーならびにピストンは、ピストン上昇時には圧縮室に発生する圧縮空気に方向性を与え、ピストン下降時には圧縮空気の反発力に衝撃波の加わった圧縮波をピストン方向に流す構造と形状を有するものである。
このため、圧力波の形状に合わせて圧縮室形状はよどみが発生しにくい形状を有し、シリンダーならびにピストンは圧縮室からの連続的な楕円の断面形状を与えられるものであり、同時にピストンヘッドの形状は圧縮室内部の形状に合わせた盛上った形状であると同時に圧力をピストンセンターへと向ける凹面スペースを頂部に有しスライドバルブ方向にスラントした構造と形状を有することで、圧力エネルギーロスを減少させたものである。
本考案の空圧式回転補助装置のピストンは、圧力波の形状に合わせ、圧縮室からの連続的な楕円の断面形状とするものであり、同時にピストンヘッドの形状は圧縮室内部の形状に合わせて盛上った形状であると同時に圧力をスライドバルブ方向とピストンセンターへと向ける凹面スペースを頂部に有しスライドバルブ方向にスラントした構造と形状を有するものであると共にピストン内部にインナーシリンダーとインナーピストンを備えることで楕円ピストンとは口径の異なるインナーピストン用吸排気孔から2段目の圧縮気を送り出す構造から、ピストン上死点付近で圧縮気をスライドバルブ位置に圧縮波を効果的に激突させることで衝撃波を発生させることに効果的に作動し、同時に圧縮圧力をマスターロッドあるいはサブロッドへと伝え、ピストン下降時には圧縮室内部の圧縮気の反発圧力の圧縮波を主に楕円ピストンが大きな面積で受けるものであり、インナーピストンはインナーピストン用吸排気孔から流入する反発圧力の圧縮波にインナーピストンスプリングの反発力を加えた圧力で下死点方向へとマスターロッドあるいはサブロッドに力を伝えるものである。
本考案の空圧式回転補助装置は、空圧式回転補助装置を構築する全ての装置がクランクシャフトを中心軸として放射状に配置される事により、空圧式回転補助装置そのものが剛性体として機能する構造であるのみならず、回転体としての回転バランスに優れた構造と配置を有するものである。
また、本考案の空圧式回転補助装置においては、圧力エネルギーとなる空気圧は、人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因、あるいは慣性により回転するホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転体の回転を原動力として本体が回転した場合に、回転数に関係なく回転部の回転方向に回転初期段階より圧力エネルギーを加え、他エネルギーを使用することなく外部動力を補助することで、資源の省エネルギー化を具体的に実現するものである。
本考案の空圧式回転補助装置は本体が流体中に露出する使用条件を考慮し、クランクシャフト方向、あるいは回転方向から本体へ激突する外部気流の流体抵抗により本体の回転力を損失することなく外部気流を本体内部へと取り込みシリンダー冷却気流、ならびに回転力とするために、円盤状本体の表面にインテークならびにエクゾーストホール、本体内部に異なる壁面距離と翼型デバイスを内蔵する気流制御ダクトを有するものである。
円盤状本体表面のバルジ形状カウルの開口部奥に位置するインテークは本体表面に貼り付く気流を剥離し回転方向からの気流をカバーで流す形状で、回転中にはバルジ形状カウル後方に負圧が発生し気流制御ダクト内部へと気流を導き、エクゾーストホールが本体表面から凹んだ位置に設けられることにより、回転中には本体に沿って大気中へと気流制御ダクト内部の気流は吸い出されるものであり、この開口部間をつなぐ気流制御ダクトはダクト内部で翼型デバイスとダクト壁面の距離の差による気流の流れにより、気流加速形状と回転方向への圧力を発生させる内部壁面形状により回転力をダクト内部において発生させると共にシリンダーを冷却するものである。
これらのインテークならびに気流制御ダクトとエクゾーストホールは空力デバイスとして一般的ではあるが、空気圧縮時の反発力を補助回転力として利用する機構、構造の回転補助装置の本体への外部抵抗を低減し、かつ回転力を発生させ、省エネルギーに貢献するものである。
本考案の空圧式回転補助装置の星型複列シリンダー配列とクランクピン位置、コンロッドの関連をクランクシャフト方向から示す概念図。 本考案の空圧式回転補助装置の星型複列シリンダー配列とクランクピン位置、コンロッドとピストンの関連を回転方向から示す概念図。 本考案の空圧式回転補助装置のシリンダーとピストン、圧縮室ならびにスライドバルブ、およびインテークとエクゾーストホールの位置関係をクランクシャフト方向から示す概念図。 本考案の空圧式回転補助装置の圧縮室ならびにスライドバルブ、バイパスの位置関係を回転方向から示す概念図。 本考案の空圧式回転補助装置のシリンダーと圧縮室、スライドバルブ機構ならびにバイパス、気流制御ダクトの位置関係をクランクシャフト方向から示す概念図。 本考案の空圧式回転補助装置のピストンならびにインナーピストンの概念図。 本考案の空圧式回転補助装置のインテークならびにエクゾーストホールの位置関係をクランクシャフト方向から示す概念図。 本考案の空圧式回転補助装置インテークならびにエクゾーストホール、内部の気流制御ダクトおよび圧縮室、スライドバルブ、バイパスの位置関係を回転方向から示す概念図。 本考案の空圧式回転補助装置を自転車のホイールに組み込んだ場合の一実施形態を回転方向から示す示す概念図。 本考案の空圧式回転補助装置のマスターロッドにサブロッドを繋げるロッドピンのスライドガイドとロッドリターン用カンチレバー単板スプリングの位置関係を示すマスターロッドの概念図。 本考案の空圧式回転補助装置のマスターロッドとサブロッドならびにロッドリターン用カンチレバー単板スプリングの位置関係を回転方向から示す概念図。
本考案の空圧式回転補助装置は、空圧式回転補助装置本体のセンターを貫通するクランクシャフトが、本考案の空圧式回転補助装置が装着される車両、船舶、航空機、あるいは建築物、構造物等に固定され、人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因、あるいは慣性により回転するホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転体の回転を原動力として本体が回転した場合に回転力を補助する装置であり、円盤型の本体内部に本体と一体である星型複列のシリンダーと別列の隣合せるシリンダー2気筒が圧縮室とスライドバルブを共有し、クランクシャフト同軸上にシリンダー列数に合わせて異なる位相で設けられるクランクアーム長の異なるクランクピンにマスターロッドのビッグエンドにより連結されるマスターロッドとサブロッドを介したピストンがそれぞれの列別にシリンダーと共に配置されるものである。
前述のように本体が他要因で回転することにより本体と一体型であるシリンダーも回転し、同様にマスターロッドとサブロッドもマスターロッドのビッグエンドが、固定されているクランクシャフト同軸上のクランクピン周囲を回転することからマスターロッドとサブロッドに連結されたピストンはシリンダー内を往復するものであるが、この際にピストン上昇時にはシリンダー内の空気圧縮時の反発力がピストンとマスターロッドとサブロッドがマスターロッドのビッグエンドにより、固定されているクランクピンを押す力、ならびにピストン下降時にはシリンダー内の圧縮された圧縮空気の反発力によりピストンとマスターロッドとサブロッドがマスターロッドのビッグエンドにより、固定されているクランクピンを押す力が発生することにより本体の回転方向への回転力を補助し、本体が装着されるホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転に要する外部動力を補助する構造を有する装置であり、星型複列に配置されるシリンダーが列別に異なる位相のクランク角を与えられることから、圧縮室とスライドバルブを共有する別列の隣合せるシリンダー2気筒はスライドバルブで隔別された圧縮室内部でピストン上昇時のトップエンドタイミングが異なることから発生する異なる空圧の圧縮気をスライドバルブが開放されることで圧縮室内部において衝突させ、圧縮空気の反発力に衝撃波の圧縮波を加える機構と構造の装置である事から、[0049]項以下に空気の流れと共にその作動を記すものである。
なお、シリンダー内と圧縮室内の空気あるいは圧縮気が外気と流出入するために、ピストンが下死点付近に達した位置のシリンダーにそれぞれ吸排気孔を有するものである。
また本考案の空圧式回転補助装置は別列で位相の異なる2気筒のシリンダーが圧縮室を共用し、圧縮室を分割するスライドバルブを圧縮室内部において空圧で開閉させることにより、それぞれのシリンダー内で発生する異なる圧力をもつ2つの圧縮波を圧縮室内部で衝突させることで圧縮室内部において衝撃波を発生させる形状と構造を有するものであることから、[0045]項の実施形態は星型複列のシリンダー配置中の2気筒について作動を記すものである。
本考案の空圧式回転補助装置の圧縮室は特徴的な形状と構造を有することから、シリンダーならびにピストンも圧力波の形状に合わせ、圧縮室からの連続的な楕円の断面形状を有するものであり、ピストンヘッドは圧縮室内部の形状に合わせた盛上った形状であると同時に圧力をスライドバルブ方向あるいはピストンセンターへと向ける凹面スペースとインナーピストン用吸排気孔を頂部に有しスライドバルブ方向にスラントした形状を有するものであり、ピストン内部にインナーシリンダーとインナーピストンを備えることで楕円ピストンとは口径の異なるインナーピストン用吸排気孔から2段目の圧縮気を送り出す構造から、ピストン上昇時に圧縮気をスライドバルブ位置に圧縮波を効果的に激突させることで衝撃波を発生させることに効果的に作動し、同時に圧縮圧力をマスターロッドあるいはサブロッドへと伝え、ピストン下降時には圧縮室内部の圧縮気の反発圧力の圧縮波を主に楕円ピストンが大きな面積で受けるものであり、インナーピストンはインナーピストン用吸排気孔から流入する反発圧力の圧縮波にインナーピストンスプリングの反発力を加えた圧力で下死点方向へとマスターロッドあるいはサブロッドに力を伝えるものである。
また、楕円ピストンはシリンダー内部の傾倒防止に楕円ピストン・スカートを備えるものであるが、インナーピストンは、インナーシリンダーのストロークを小さく設定することからスリッパーピストンであり、このことから本体と一体である前列シリンダーと後列シリンダーのシリンダー長を短く設定可能としているものである。
また本考案の空圧式回転補助装置は本体が流体中に露出する使用条件を考慮し、円盤状本体にインテークならびに気流制御ダクトとエクゾーストホールを有し、本体がクランクシャフト方向、あるいは回転方向から本体へ激突する外部気流の流体抵抗により回転力を損失しない気流加速形状と回転方向への回転力をダクト内部において発生させる気流制御ダクトを有するものであり、本体へ激突する外部気流を本体内部へと取り込み回転力とするために、円盤状本体の表面にインテークならびにエクゾーストホール、本体内部に異なる壁面距離と翼型デバイスを内蔵する気流制御ダクトを有し、本体が回転方向以外の流体の抵抗により回転力を損失しない気流加速形状と回転方向への圧力により回転力をダクト内部において発生させる気流制御ダクトを有するものであり、インテークはバルジ形状カウルの開口部奥に位置し、エクゾーストホールは凹んだ位置に設けられて、この開口部間をダクトがつなぐものであり、同時に全てが本体内部構造の一部を構築するものであることから、実施形態は本体回転時として作動を記すものである。
本考案のエネルギー要因となる圧縮空気は、人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因、あるいは慣性により回転するホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転により、本考案の空圧式回転補助装置本体が固定されたクランクシャフトをセンターとして回転することにより、本体と一体型であるシリンダーも回転し、同様にマスターロッドとサブロッドもマスターロッドのビッグエンドにより、固定されているクランクシャフト同軸上でシリンダー列数に合わせて異なる位相で設けられるクランクアーム長の異なるクランクピンをセンターとしてマスターロッドのビッグエンドにより回転するマスターロッドとサブロッドに連結されたピストンがシリンダー内を往復することにより圧縮室に発生するものであり、それぞれのシリンダーの側面に設けられる吸排気孔より、ピストンが下死点位置に移動した時点で外気が吸排気孔を通りシリンダー内部に流入するものである。
[0049]項に記した吸排気孔は、一般の空気圧縮装置や内燃機とは異なり、掃気あるいは吸気はシリンダーの温度を低下させる目的が多くを占めるものであり、シリンダー内の高温の圧気が開放された空気が冷えた外気へと自然流出し、代わりに外気が流入するものである。
そもそも実施形態として記する際に、基本的に回転初期段階においてシリンダー内に空気は存在していることから、吸気を第一段階と記するのは異なる実施形態ではあるが、流れとして記するものである。
本考案の空圧式回転補助装置本体が固定されたクランクシャフトをセンターとして回転することにより、本体と一体型であるシリンダーが回転し、同様にマスターロッドとサブロッドもマスターロッドのビッグエンドにより、固定されているクランクシャフト同軸上でシリンダー列数に合わせてクランク角が異なる位相で設けられるクランクアーム長の異なるクランクピンをセンターとして回転し、マスターロッドあるいはサブロッドに連結されたピストンがシリンダー内を上昇することでシリンダー内と圧縮室内の空気は圧縮される。
この際に星型複列に配置されるシリンダーが列別に異なる位相のクランク角を与えられることから、圧縮室とスライドバルブを共有する別列の隣合せるシリンダー2気筒はスライドバルブで隔別されたシリンダー内と圧縮室内に同時期には異なる圧縮率の圧縮気を発生させるものである。
空圧式回転補助装置本体が回転するとともにクランクシャフトをセンターとしてシリンダーが回転し、クランクピンをセンターとするマスターロッドのビッグエンドによりマスターロッドあるいはサブロッドに連結されたピストンはシリンダー内を上昇するものであるが、[0051]項で記したピストンがシリンダー内を上昇時にシリンダー内と圧縮室内に圧縮反発力が発生し、反発圧力を受けたピストンはマスターロッドあるいはサブロッドを介しマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンを押すものであるが、クランクピンはクランクシャフトと共に固定状態にあり、またクランクシャフトとは異なるセンターにマスターロッドのビッグエンドが位置することから回転方向にシリンダーを押すことになり、シリンダーと一体型の空圧式回転補助装置本体が回転するものである。
[0052]項に記した作動は本考案の空圧式回転補助装置を仮に星型9気筒複列のシリンダー配置とした場合、本体1回転の間に18回の連続した反発圧力がピストンからマスターロッドとサブロッドを介してマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンに加わるものである。
[0052][0053]項に記した作動は、ピストンがシリンダー内を上昇時にシリンダー内と圧縮室内に圧縮時反発力が発生し、反発圧力を受けたピストンはマスターロッドあるいはサブロッドを介してマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンを押すものであるが、このピストン上昇時にシリンダー内と圧縮室内に発生する圧縮反発力をピストンに受け、ピストンからマスターロッドにロッドピンで繋がるサブロッドのロッドピンがマスターロッドに設けられているサブロッドロッドピン用スライドガイド中をロッドピンの位置が移動することにより回転方向へとサブロッドの角度を向かわせることからマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンが押されるものであるが、クランクピンはクランクシャフトと共に固定状態にあり、またクランクシャフトとは異なるセンターにマスターロッドのビッグエンドが位置することから回転方向にシリンダーを押すことになり、シリンダーと一体型である本体を回転方向へ回転させるものである。
シリンダー内においてピストンが上死点近辺となり、圧縮室内の圧縮圧が上がると別列で位相の異なる2気筒のシリンダーが圧縮室を共用することから、スライドバルブの作動をコントロールする圧縮室内のバイパス空気流出入孔よりバイパス内部に圧気が流入しスライドバルブシリンダーとスライドバルブピストンによりスライドバルブを抑えているスライドバルブ用スプリングを圧縮し、スライドバルブを開放するものである。
本考案の空圧式回転補助装置においては、別列で位相の異なる2気筒のシリンダーが圧縮室を共用し、圧縮室を分割するスライドバルブを圧縮室内部において空圧で開閉させることから、ピストンが上死点近辺で開放されたスライドバルブにより、それぞれのシリンダー内でクランクの位相の差で発生する異なる圧力をもつ2つの圧縮波は圧縮室内部で衝突し衝撃波を発生させるものである。
本考案の空圧式回転補助装置のシリンダー内においてピストンが上死点付近となった場合、圧縮室内部の形状に合わせ密着しスライドバルブ方向にスラントして盛上った形状を有するピストンヘッドは頂部に凹面スペースとインナーピストン用吸排気孔を有しスライドバルブ方向にスラントした構造と形状を有することにより圧縮気がスライドバルブ方向に圧縮圧力が向かうものである。
圧縮時に楕円ピストンが圧縮室内部に達した後に楕円ピストン内部の2重インナーシリンダー内のインナーピストンが遅れて上死点に達し、楕円ピストンとは口径の異なるインナーピストン用吸排気孔から2段目の圧縮気を送り出すことで、ピストンヘッド形状と合わせスライドバルブ位置に圧縮波を効果的に激突させるものであり、ペアとなる前列シリンダーの一番シリンダーと後列シリンダーの一番シリンダー内の楕円ピストンが、それぞれが形状やサイズの異なる前列用マスターロッドと後列用マスターロッドに連結されてマスターロッドのビッグエンドでクランクシャフト同軸上のクランク角とクランクアーム長の異なるクランクピン周囲を回転することから、前列シリンダーの一番シリンダーと後列シリンダーの一番シリンダー内の楕円ピストンは上死点のタイミングが異なり、このことが圧縮室を分割または連結するスライドバルブの作動と共に圧縮室内部に衝撃波を発生させることに効果的に作動するものである。
本考案の空圧式回転補助装置のシリンダーを星型複列構成とした場合、前列の楕円ピストンが上死点に達した後に、後列の楕円ピストンがクランク角の位相の差分遅れて上死点に達する機構と構造から、圧縮室を共有しながらスライドバルブにより仕切られている圧縮室内の圧縮気にはシリンダー別の圧力差が発生するものであり、この圧縮気の圧力差ならびにシリンダーヘッドのスラントした形状と頂部の凹面により与えられた方向性が、スライドバルブが開放された時点で圧縮波の激突により衝撃波を発生させるものである。
前列の楕円ピストンが上死点に達した後に、後列の楕円ピストンがクランク角の位相差分遅れて上死点に達する時点では[0054]項に記したように、圧縮室内の圧縮気によりバイパス内部に圧気が流入し、スライドバルブシリンダーとスライドバルブピストンによりスライドバルブ用スプリングが圧縮されスライドバルブが開放され、[0057]項に記したように、仕切りが消失した圧縮室内で2気筒のシリンダーでそれぞれ発生した圧縮気が激突し衝撃波を発生させる。
[0058]項に記したように、圧縮室とスライドバルブを共有する別列の隣合せるシリンダー2気筒がスライドバルブで隔別された圧縮室内部で楕円ピストン上昇時のトップエンドタイミングが異なることから発生する異なる圧力の圧縮気はスライドバルブを開放し圧縮室内部において衝突させることにより、圧縮気の反発力に衝撃波を加えた圧縮波はシリンダーヘッドの頂部の凹面方向へ向かうものである。
圧縮室内部の圧縮気反発力に衝撃波を加えた圧縮波はシリンダーヘッドの頂部の凹面を押し、楕円ピストンを押し下げるものであるが、前列の楕円ピストンが上死点に達した後に本体の回転力と圧縮波の反発により下死点方向に向かい、続いて後列の楕円ピストンがクランク角の位相の差分遅れて上死点に達し、同様に圧縮気反発力に衝撃波を加えた圧縮波によりシリンダーヘッドの頂部の凹面が押され、楕円ピストンを押し下げるものである。
圧縮気反発力に衝撃波を加えた圧縮波は、それぞれのシリンダーヘッド頂部の凹面を押すことにより楕円ピストンを押し下げ、圧力を受けた楕円ピストンは楕円ピストン内部に位置するインナーピストンのピストン径が異なること、またインナーピストン用吸排気孔の口径がさらに異なることから、楕円ピストン下降時には圧縮室内部の圧縮気の反発圧力の圧縮波を主に楕円ピストンが大きな面積で受けるものであり、インナーピストンはインナーピストン用吸排気孔から流入する反発圧力の圧縮波にインナーピストンスプリングの反発力を加えた圧力で下死点方向へマスターロッドあるいはサブロッドを介しマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンを押すものであるが、クランクピンはクランクシャフトと共に固定状態にあり、またクランクシャフトとは異なるセンターにマスターロッドのビッグエンドが位置することからシリンダーと一体の本体を回転方向に回転させる。
[0061]項に記した作動は、ピストンがシリンダー内を下降時にシリンダー内と圧縮室内の圧縮気反発力により、圧力を受けたピストンはマスターロッドあるいはサブロッドを介してマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンを押すものであるが、このピストン下降時にシリンダー内と圧縮室内に発生する圧縮反発力をピストンに受け、ピストンとマスターロッドをロッドピンで繋げるサブロッドのロッドピンがマスターロッドに設けられているサブロッドロッドピン用スライドガイド中をロッドピンが移動し、ロッドリターン用カンチレバー単板スプリングにより回転方向に移動していたロッドピンの圧力点が反回転方向に移動することから、サブロッドのピストンピンからの角度がマスターロッドビッグエンドに対し反回転方向でロッドピンに長いタイミングで圧力を加え、マスターロッドのビッグエンドにより固定されているクランクピンを押し、本体を回転方向へ回転させるものである。
[0061]項に記した作動は本考案の空圧式回転補助装置を仮に星型9気筒複列のシリンダー配置とした場合、本体1回転の間に18回の連続した圧縮気による反発圧力がピストンからマスターロッドとサブロッドを介してマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンに加わるものであり、クランクピンがクランクシャフトと共に固定状態にあり、またクランクシャフトとは異なるセンターにマスターロッドのビッグエンドが位置することからシリンダーと一体構造である本体を回転方向に回転させるものである。
[0061]項に記したように、圧縮気反発力に衝撃波を加えた圧縮波により、シリンダー内において押し下げられたピストンが下死点付近に達した状態のピストンヘッド上部位置のシリンダー側壁に吸排気孔を有することから、圧縮により加熱したシリンダー内部の内気は流出し、交換に冷たい外気がシリンダー内に流入するものである。
外気がシリンダー内に流入後、本考案の空圧式回転補助装置本体が回転していることから、マスターロッドあるいはサブロッドで繋がるピストンは上昇し、シリンダー側壁の吸排気孔位置を通過することにより、シリンダー内は再び密閉空間となるものである。
上記の[0049]項から[0065]項の作動は本考案の空圧式回転補助装置本体が装着されるホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転体が意図的に停止されるか、何らかの外部要因による抵抗が回転体を停止させるまで繰り返されるものである。
また、シリンダー内においてピストンの作動ならびに吸排気機構はクランク角により必然的にコントロールされるものであり、同時に圧縮気反発力に衝撃波を加えた圧縮波を発生するスライドバルブのコントロールもピストンの作動により発生する圧縮室内の圧縮空気によりコントロールされていることから、全ての作動にタイミングコントロールの必要性は無く、本考案の空圧式回転補助装置本体回転数の変化に必然的に追従するものである。
本考案の空圧式回転補助装置を仮に星型9気筒複列のシリンダー配置とした場合、本体1回転の間に36回の連続した反発圧力がピストンからマスターロッドとサブロッドを介してマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンに加わるものであり、同時にそれぞれのシリンダー内でピストンが上死点位置、上昇位置、下降位置、下死点位置等の18の位置にそれぞれ位置し、連続した回転補助エネルギーを発生させることにより本体を回転方向に回転させるものである。
また、本考案の空圧式回転補助装置は本体が流体中に露出する使用条件となる可能性を有することから、本体がクランクシャフト方向、あるいは回転方向から本体外部へ激突する外部気流の流体抵抗により回転力を損失しないために、本体にインテークならびに回転方向から見るとX型のダクト形状を有する気流制御ダクトとエクゾーストホールを有し、円盤状の空圧式回転補助装置本体クランクシャフト方向表面にバルジ形状カウルのの開口部奥に位置するインテークの形状は、本体表面に貼り付く気流を剥離し回転方向からの気流をカバーで流す形状で、回転中にはバルジ形状カウル後方に負圧が発生し気流制御ダクト内部へと気流を吸い込み、気流制御ダクトに流入した気流をダクト内部の翼型デバイスにより速度の異なる気流としてダクト壁面に沿って加速してシリンダーを冷却し、本体表面の凹んだ位置に設けられるエクゾーストホールにより排出するものである。
本考案の空圧式回転補助装置本体に内蔵される気流制御ダクトは、ダクト内部で翼型デバイスとダクト壁面の距離の差により発生する加速気流の流れにより、本体の回転方向への回転力に寄与するものであり、エクゾーストホールにより排出される気流はエクゾーストホールが本体表面から凹んだ位置に設けられることにより、回転中には本体に沿って大気中へと気流制御ダクト内部の気流は排出されるものであり、エクゾーストホールにより排出される気流は本体に沿って流れ、本体への外部気流の影響を低減するものである。
[0069]項に記した本考案の空圧式回転補助装置の本体に内蔵される気流制御ダクトは、ダクト内部で翼型デバイスとダクト壁面の距離の差により発生する加速気流の流れにより、本体の回転方向への回転力に寄与するものであると共にシリンダーを冷却し、さらに回転中にはバルジ形状カウル後方に負圧を発生することでインテークからの外気を吸引するものである。
また、エクゾーストホールにより排出される気流はエクゾーストホールが本体表面から凹んだ位置に設けられることにより、回転中には本体に沿って大気中へと気流制御ダクト内部の気流が排出されるものであり、エクゾーストホールにより排出される気流は本体に沿って流れ、バルジ形状カウルと本体表面の涙滴型凹凸部で渦流を発生させることで、本体への外部気流の影響を低減するものである。
[0069][0070]項は空圧式回転補助装置の本体が人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因、あるいは慣性により回転するホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転により、本考案の空圧式回転補助装置本体が固定されたクランクシャフトをセンターとして回転することにより、回転方向への回転力を補助する機能を有するものであるが、同時に本体の構造体として機能するものであることから、実施形態は本体回転時として作動を記するものである。
以下、添付図に従って実施例を説明する。
[図1]は、本考案の空圧式回転補助装置を星型9気筒複列のシリンダー配置とした場合の複列シリンダー配列とクランクピン位置、コンロッドの関連をクランクシャフトの延長方向から示した一実施形態である。
本考案の空圧式回転補助装置を本考案の空圧式回転補助装置が装着されるホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転体内部に配置した場合、[図1]に示すように円盤型の本体内部にシリンダーは本体と一体にクランクシャフトを中心軸として星型に複列配置され、クランクシャフト同軸上にシリンダー列数に合わせて異なる位相で設けられるクランクアーム長の異なるクランクピン位置に配置される。
[図1]において仮に星型9気筒複列シリンダーとした場合、前列の9気筒シリンダーは第一のクランクピン位置にあり、後列の9気筒シリンダーは異なるクランク角を有する第二のクランクピン位置にあるものであることから、前列の9気筒シリンダーは0度を1番シリンダーとすると320度まで40度間隔で配置され、後列の9気筒シリンダーは20度を1番シリンダーとして340度まで40度間隔で配置される。
本考案の空圧式回転補助装置は、[図1]に示すように前列の1番シリンダーと後列の1番シリンダー、ならびに前列2番と後列2番、前列3番と後列3番、前列4番と後列4番、前列5番と後列5番、前列6番と後列6番、前列7番と後列7番、前列8番と後列8番、前列9番と後列9番のシリンダーがそれぞれ2気筒ずつシリンダーヘッド位置に圧縮室とスライドバルブを共有するものであり、前列のシリンダーにはクランクシャフト同軸上にシリンダー列数に合わせて異なる位相で設けられてクランクアーム長の異なる第一のクランクピンにマスターロッドのビッグエンドで連結されるマスターロッドとサブロッドを介したピストンがそれぞれ前列1番シリンダーから前列9番シリンダーに配置され、同様に後列のシリンダーにはクランクシャフト同軸上にシリンダー列数に合わせて異なる位相で設けられてクランクアーム長の異なる第二のクランクピンにマスターロッドのビッグエンドで連結されるマスターロッドとサブロッドを介したピストンがそれぞれ後列1番シリンダーから後列9番シリンダーに配置されるものである。
前述のように本体が他要因で回転することにより本体と一体型のシリンダーも回転し、同様にマスターロッドとサブロッドもマスターロッドのビッグエンドでクランクシャフト同軸上のクランクピン周囲を回転することからマスターロッドとサブロッドに連結されたピストンはシリンダー内を往復するものであるが、この際にピストン上昇時にはシリンダー内の空気圧縮時の反発力がピストンとマスターロッドとサブロッドが連結されたマスターロッドのビッグエンドでよりクランクピンを押す力、ならびにピストン下降時にはシリンダー内の圧縮された空気の反発力によりピストンとマスターロッドとサブロッドがマスターロッドのビッグエンドでクランクピンを押す力が発生することにより本体の回転方向への回転力を補助し、本体と一体化された形状と剛性を有するものである。
また本考案の空圧式回転補助装置は別列で位相の異なる2気筒のシリンダーが圧縮室を共用し、圧縮室を分割するスライドバルブを圧縮室内部において空圧で開閉させることにより、それぞれのシリンダー内で発生する異なる圧力をもつ2つの圧縮波を衝突させることで圧縮室内部において衝撃波を発生させる形状と構造を有するものである。
また本考案の空圧式回転補助装置は本体が流体中に露出する使用条件を考慮し、円盤状本体に、本体にインテークならびに気流制御ダクトとエクゾーストホールを有し、本体がクランクシャフト方向、あるいは回転方向から本体へ激突する外部気流の流体抵抗により回転力を損失しない気流加速形状と回転方向への回転力をダクト内部において発生させる気流制御ダクトを有するものである。
図中、20度を1番シリンダーとして340度まで40度間隔で配置されるのが前列シリンダー1であり、0度を1番シリンダーとして320度まで40度間隔で配置されるのが後列シリンダー2である。
それぞれのシリンダーには楕円ピストン3が挿入されており、楕円ピストン3はマスターロッドとサブロッドに連結されてマスターロッドのビッグエンドでクランクシャフト4同軸上のクランク角とクランクアーム長の異なるクランクピン周囲を回転するものである。
[図1]は一実施形態として星型9気筒複列のシリンダー配置を示していることから、クランクシャフト4同軸上のクランク角とクランクアーム長の異なるクランクピン別に、マスターロッドは形状やサイズの異なる前列用5と後列用6が存在し、サブロッドもサイズの異なる前列用7と後列用8が存在することから、マスターロッドのビッグエンド9、ならびにクランクシャフト4同軸上のクランク角とクランクアーム10長の異なるクランクピン11も前列用と後列用が存在し、9基の前列シリンダー1に楕円ピストン3が挿入され前列シリンダー1の一番シリンダーの楕円ピストン3に前列用マスターロッド5が連結され、前列シリンダー1の二番シリンダーから九番シリンダーの楕円ピストン3には前列用サブロッド7が連結されるものであり、9基の後列シリンダー2に挿入される楕円ピストン3には後列シリンダー2の一番シリンダーの楕円ピストン3に後列用マスターロッド6が連結され、後列シリンダー2の二番シリンダーから九番シリンダーの楕円ピストン3には後列用サブロッド8が連結されるものである。
本考案の空圧式回転補助装置は異なる位相で作動するピストンが挿入されるシリンダーが2気筒をペアとしてシリンダーヘッド位置に位置する圧縮室とスライドバルブを共有するものであり、一実施形態として星型9気筒複列のシリンダー配置を示している図1においては前列シリンダー1の一番シリンダーと後列シリンダー2の一番シリンダー、前列シリンダー1の二番シリンダーと後列シリンダー2の二番シリンダー、前列シリンダー1の三番シリンダーと後列シリンダー2の三番シリンダー、前列シリンダー1の四番シリンダーと後列シリンダー2の四番シリンダー、前列シリンダー1の五番シリンダーと後列シリンダー2の五番シリンダー、前列シリンダー1の六番シリンダーと後列シリンダー2の六番シリンダー、前列シリンダー1の七番シリンダーと後列シリンダー2の七番シリンダー、前列シリンダー1の八番シリンダーと後列シリンダー2の八番シリンダー、前列シリンダー1の九番シリンダーと後列シリンダー2の九番シリンダーがペアとなるものである。
なお、シリンダーヘッド位置にある圧縮室12は衝撃波を発生させるために圧縮室を分割または連結するスライドバルブ13とスライドバルブ作動用気流出入孔14、ならびにバイパス15、スライドバルブシリンダー16、スライドバルブピストン17、スライドバルブ用スプリング18を有するものであり、[図3][図5]で示す。
次に、楕円ピストン3は圧縮室12内部の形状に合わせ密着して盛上った形状を有するピストンヘッド19が頂部に凹面スペース20を有しスライドバルブ13方向にスラントした構造と形状を有し、ピストンによる圧縮気がスライドバルブ13方向、あるいはピストン方向に圧縮圧力か反発圧力の圧縮波が向かうものであり、楕円ピストン3については[図6]で示す。
また、全てのシリンダーは圧縮気反発力に衝撃波を加えた圧縮波により、シリンダー内において押し下げられたピストンが下死点付近に達した状態のピストンヘッド上部位置のシリンダー側壁に吸排気孔21を有することから、圧縮により加熱したシリンダー内部の内気は流出し、交換に冷たい外気がシリンダー内に流入するものである。
なお、マスターロッド前列用5とサブロッド前列用7、ならびにマスターロッド後列用6とサブロッド後列用8を繋げるロッドピン37と、マスターロッドに設けられるスライドガイド38、ロッドリターン用カンチレバー単板スプリング39については[図10][図11]で示す。
[図1]中で、上記は空圧式回転補助装置本体内部を図示したものであるが、本考案の空圧式回転補助装置は本体が流体中に露出する使用条件となる可能性を有することから、本体がクランクシャフト方向、あるいは回転方向から本体外部へ激突する外部気流の流体抵抗により回転力を損失しないために、本体にインテーク43ならびに回転方向から見るとX型のダクト形状を有する気流制御ダクト22とエクゾーストホール23を有し、円盤状の空圧式回転補助装置本体クランクシャフト方向表面にバルジ形状カウル24のの開口部奥に位置するインテーク43の形状は、本体表面に貼り付く気流を剥離し回転方向からの気流を流す形状で、回転中にはバルジ形状カウル24後方に負圧が発生し気流制御ダクト22内部へと気流を吸い込み、気流制御ダクト22に流入した気流をダクト内部の翼型デバイス25により速度の異なる気流としてダクト壁面26に沿って加速してシリンダーを冷却し、本体表面の凹んだ位置27に設けられるエクゾーストホール23により排出するものである。
本考案の空圧式回転補助装置本体に内蔵される気流制御ダクト22は、ダクト内部で翼型デバイス25とダクト壁面26の距離の差により発生する加速気流の流れにより、本体の回転方向への回転力に寄与するものであり、エクゾーストホール23により排出される気流はエクゾーストホールが本体表面から凹んだ位置に設けられることにより、回転中には本体に沿って大気中へと気流制御ダクト内部の気流は排出されるものであり、エクゾーストホール23により排出される気流は本体に沿って流れ、本体への外部気流の影響を排することに寄与するものである。このインテーク43、気流制御ダクト22、エクゾーストホール23については[図7][図8]で示す。
なお、[図1]中において上死点、下死点付近以外のピストンは作図を省略したものであるが、それぞれのサブロッドにピストンはベアリングを介してピストンピンで接続されシリンダー内に当然存在するものである。
[図2]は、本考案の空圧式回転補助装置を星型9気筒複列のシリンダー配置とした場合の複列シリンダー配列とクランクピン位置、コンロッドの関連をクランクシャフトと直角方向である回転方向から示した一実施形態であり、図1をクランクシャフトと直角方向である回転方向から示したものである。
[図2]は、[図1]同様に一実施形態として星型9気筒複列のシリンダー配置を示していることから、クランクシャフト4同軸上のクランク角とクランクアーム長の異なるクランクピン別に、マスターロッドは形状やサイズの異なる前列用5と後列用6が存在し、サブロッドもサイズの異なるサブロッド前列用7とサブロッド後列用8が存在することから、マスターロッドのビッグエンド9、ならびにクランクシャフト4同軸上のクランク角とクランクアーム10長の異なるクランクピン11も前列用と後列用が存在し、9基の前列シリンダー1に楕円ピストン3が挿入され前列シリンダー1の一番シリンダーの楕円ピストン3に前列用マスターロッド5が連結され、前列シリンダー1の二番シリンダーから九番シリンダーの楕円ピストン3には前列用サブロッド7が連結されるものであり、9基の後列シリンダー2に挿入される楕円ピストン3には後列シリンダー2の一番シリンダーの楕円ピストン3に後列用マスターロッド6が連結され、後列シリンダー2の二番シリンダーから九番シリンダーの楕円ピストン3には後前列用サブロッド8が連結されるものである。
本考案の空圧式回転補助装置は異なる位相で作動するピストンが挿入されるシリンダーが2気筒をペアとしてシリンダーヘッド位置に位置する圧縮室とスライドバルブを共有することから、図2においては前列シリンダー1の一番シリンダーと後列シリンダー2の一番シリンダー、前列シリンダー1の五番シリンダーと後列シリンダー2の五番シリンダーがペアとして図示されているものであるが、当然、前列9気筒ならびに後列9気筒が存在する。
なお、シリンダーヘッド位置にある圧縮室12は衝撃波を発生させるために圧縮室を分割または連結するスライドバルブ13とスライドバルブ作動用気流出入孔14、ならびにバイパス15、スライドバルブシリンダー16、スライドバルブピストン17、スライドバルブ用スプリング18を有するものであり、図2により、クランクシャフト4同軸上のクランク角とクランクアーム10長の異なるクランクピンの位置による複列のシリンダー配置から、圧縮室12とバイパス15、は前列と後列のシリンダーをシリンダーヘッド位置で繋ぎ共有する形状で配置されるものである。
次に、楕円ピストン3は圧縮室12内部の形状に合わせ密着して盛上った形状を有するピストンヘッド19が頂部に凹面スペース20を有しスライドバルブ13方向にスラントした構造と形状を有し、この形状からピストンによる圧縮気がスライドバルブ13方向、あるいはピストン方向に圧縮圧力あるいは反発圧力の圧縮波が向かうものである。
また、全てのシリンダーは圧縮気反発力に衝撃波を加えた圧縮波により、シリンダー内において押し下げられたピストンが下死点付近に達した状態のピストンヘッド上部位置のシリンダー側壁に吸排気孔21を有することから、圧縮により加熱したシリンダー内部の内気は流出し、交換に冷たい外気がシリンダー内に流入するものである。
次に、円盤状本体のクランクシャフト方向表面にバルジ形状の開口部を有し、本体表面の回転に伴う気流をバルジ形状カウル24で流す形状であり、バルジ形状カウル24の開口部奥に位置するインテーク43より本体へ激突する外部気流をバルジ形状と気流制御ダクト22に発生する負圧により気流制御ダクト22内へ導き、気流制御ダクト22に流入した気流をダクト内部の翼型デバイス25により速度の異なる気流としてダクト壁面26に沿って加速してシリンダーを冷却し、本体表面の凹んだ位置27に設けられるエクゾーストホール23により排出するものである。本考案の空圧式回転補助装置本体に内蔵される気流制御ダクト22は、ダクト内部で翼型デバイス25とダクト壁面26の距離の差により発生する加速気流の流れにより、本体の回転方向への回転力に寄与するものであり、エクゾーストホール23により排出される気流はエクゾーストホールが本体表面から凹んだ位置に設けられることにより、回転中には本体に沿って大気中へと気流制御ダクト内部の気流は吸い出されるものであり、エクゾーストホール23により排出される気流は本体に沿って流れ、バルジ形状カウル24と本体表面の涙滴型凹凸部で渦流を発生させることで、本体への外部気流の影響を排することに寄与するものである。このインテーク43、気流制御ダクト22、エクゾーストホール23については[図7][図8]で示す。
また、圧縮室12、スライドバルブ13とスライドバルブ作動用気流出入孔14、ならびにバイパス15、スライドバルブシリンダー16、スライドバルブピストン17、スライドバルブ用スプリング18に関しては[図3][図5]で、楕円ピストン3については[図6]で示す。
[図3]は、本考案の空圧式回転補助装置のシリンダーと圧縮室ならびにスライドバルブの関連を示した一実施形態であり、前列シリンダー1の一番シリンダーと後列シリンダー2の一番シリンダーがスライドバルブ13方向に向き合って配置されるものである。したがって当然ながら一実施形態として星型9気筒複列のシリンダー配置の場合、図1に示したように前列シリンダー1の二番シリンダーと後列シリンダー2の二番シリンダー、前列シリンダー1の三番シリンダーと後列シリンダー2の三番シリンダー、前列シリンダー1の四番シリンダーと後列シリンダー2の四番シリンダー、前列シリンダー1の五番シリンダーと後列シリンダー2の五番シリンダー、前列シリンダー1の六番シリンダーと後列シリンダー2の六番シリンダー、前列シリンダー1の七番シリンダーと後列シリンダー2の七番シリンダー、前列シリンダー1の八番シリンダーと後列シリンダー2の八番シリンダー、前列シリンダー1の九番シリンダーと後列シリンダー2の九番シリンダーも向き合った形で配置されるものである。シリンダーヘッド位置にある圧縮室12は衝撃波を発生させるために圧縮室を分割または連結するスライドバルブ13とスライドバルブ作動用気流出入孔14、ならびにバイパス15、スライドバルブシリンダー16、スライドバルブピストン17、スライドバルブ用スプリング18を有するものであり、図2で示したように、クランクシャフト4同軸上のクランク角とクランクアーム10長の異なるクランクピン11の位置による複列のシリンダー配置から、圧縮室12とバイパス15、は前列と後列のシリンダーをシリンダーヘッド位置で繋ぐ形状で配置されるものである。
また、圧縮室12は圧縮気の圧力を効率的にスライドバルブ13方向あるいはピストンヘッド19方向へと向かわせるために、圧縮室12内部の形状をペアになるシリンダー内で向き合う配置をとる楕円ピストン3のピストンヘッド19が一部密着する形状とスライドバルブ作動用気流出入孔14、ならびに圧縮室12を分割または連結するスライドバルブ13を有するものであり、圧縮室の形状と関連を[図3]に示したものである。
本考案の圧縮室12に圧縮気が逃げる構造が存在しないことから、圧縮室を分割または連結するスライドバルブ13はリターン用スプリングとして作用するスライドバルブ用スプリング18により、圧縮室内部の圧力が低い場合には閉止状態にあるものであるが、圧縮室内部の圧力が高まるとスライドバルブ作動用気流出入孔14より圧縮気が流入することでバイパス15に直結するスライドバルブシリンダー16内で、スライドバルブ13と一体型であるスライドバルブピストン17が押されプレート状のスライドバルブ13を開放位置へとスライドさせるものである。
なお、当然ながら楕円ピストン3が上死点を過ぎ下死点方向へ向かうと圧縮室12内部の圧力も低下することから、リターン用スプリングとして作用するスライドバルブ用スプリング18によりスライドバルブ13は閉止位置に戻るものである。
[図3]に示すように本考案の空圧式回転補助装置はペアとなる前列シリンダー1の一番シリンダーと後列シリンダー2の一番シリンダー内の楕円ピストン3は、それぞれが形状やサイズの異なる前列用マスターロッド5と後列用マスターロッド6に連結されてマスターロッドのビッグエンドでクランクシャフト4同軸上のクランク角とクランクアーム10長の異なるクランクピン11周囲を回転することから、前列シリンダー1の一番シリンダーと後列シリンダー2の一番シリンダー内の楕円ピストン3は上死点のタイミングが異なり、このことが圧縮室を分割または連結するスライドバルブ13の作動により圧縮室12内部に衝撃波を発生させる形状と構造であり、図1に示したように星型9気筒複列のシリンダー配置の場合、前列シリンダー1の二番シリンダーと後列シリンダー2の二番シリンダー、前列シリンダー1の三番シリンダーと後列シリンダー2の三番シリンダー、前列シリンダー1の四番シリンダーと後列シリンダー2の四番シリンダー、前列シリンダー1の五番シリンダーと後列シリンダー2の五番シリンダー、前列シリンダー1の六番シリンダーと後列シリンダー2の六番シリンダー、前列シリンダー1の七番シリンダーと後列シリンダー2の七番シリンダー、前列シリンダー1の八番シリンダーと後列シリンダー2の八番シリンダー、前列シリンダー1の九番シリンダーと後列シリンダー2の九番シリンダー間において、本体が1回転の間に9回の衝撃波を発生させ、それぞれの楕円ピストン3に連結するマスターロッドあるいはサブロッドがマスターロッドのビッグエンドでクランクピンを18回押すことにより本体の回転力を補助するものである。
また、全てのシリンダーは圧縮気反発力に衝撃波を加えた圧縮波により、シリンダー内において押し下げられた楕円ピストン3が下死点付近に達した状態のピストンヘッド上部位置のシリンダー側壁に吸排気孔21を有することから、圧縮により加熱したシリンダー内部の内気は流出し、交換に冷たい外気がシリンダー内に流入するものである。
[図4]は、本考案の空圧式回転補助装置を星型9気筒複列のシリンダー配置とした場合の複列シリンダー配列における圧縮室12、バイパス15、スライドバルブ13とスライドバルブ作動用気流出入孔14、の関連をクランクシャフトと直角方向である回転方向から示した一実施形態であり、図1をクランクシャフトと直角方向である回転方向から示したものである。
[図4]に示すように本考案の空圧式回転補助装置はペアとなる前列シリンダー1の一番シリンダーと後列シリンダー2の一番シリンダーが圧縮室12を共有しているものであり、圧縮室12は圧縮気の圧力を効率的にスライドバルブ13方向あるいはピストンヘッド19方向へと向かわせるために、圧縮室12内部の形状をペアになるシリンダー内で向き合う配置をとる楕円ピストン3のピストンヘッド19が一部密着する形状とスライドバルブ作動用気流出入孔14、ならびに圧縮室12を分割または連結するスライドバルブ13を有するものであり、スライドバルブ13により分割または連結することにより圧縮室12内部で異なる圧力の圧縮波を衝突させることで衝撃波を発生させる形状と構造を有し、圧縮室12は[図3][図4]に示すように、スライドバルブ13方向に絞りこまれた形状を示したものである。
また図中に示されるスライドバルブ13のコントロール用のバイパス15は本考案の圧縮室12に圧縮気が逃げる構造が存在しないことから、スライドバルブ作動用気流出入孔14を通じてバイパス15内部は圧縮室12とほぼ同圧であり、圧縮室を分割または連結するスライドバルブ13はリターン用スプリングとして作用するスライドバルブ用スプリング18により、圧縮室内部の圧力が低い場合にはバイパス15内の圧力も低いことからスライドバルブ用スプリング18は無負荷で開放された状態であり、スライドバルブ13は閉止状態にあるものであるが、圧縮室内部の圧力が高まるとスライドバルブ作動用気流出入孔14より圧縮気が流入することでバイパス15に直結するスライドバルブシリンダー16内で、スライドバルブ13と一体型であるスライドバルブピストン17が押されスライドバルブ用スプリング18が圧縮されてプレート状のスライドバルブ13を開放位置へとスライドさせるものであり、当然ながら楕円ピストン3が上死点を過ぎ下死点方向へ向かうと圧縮室12内部の圧力も低下することから、リターン用スプリングとして作用するスライドバルブ用スプリング18によりスライドバルブ13は閉止位置に戻るものである。
[図3][図4]中の気流制御ダクト22へのインテーク43はバルジ形状カウル24の開口部奥に位置し、エクゾーストホール23が本体表面から凹んだ位置27に設けられることにより、回転中には本体に沿って大気中へと気流制御ダクト内部の気流は吸い出されるものであり[図7]に記す。
[図5]は、本考案の空圧式回転補助装置を星型9気筒配置とした場合の複列シリンダー配列におけるスライドバルブ13、スライドバルブピストン17、スライドバルブ用スプリング18、スライドバルブセッティングホール44、スライドバルブ作動用気流出入孔14、バイパス15、圧縮室12、インテーク43、気流制御ダクト22、エクゾーストホール23の位置関係を示す概念図である。
圧縮室12は[図3]に示したように圧縮気の圧力を効率的にスライドバルブ13方向あるいはピストンヘッド19方向へと向かわせるために、圧縮室12内部の形状をペアになるシリンダー内で向き合う配置をとる楕円ピストン3のピストンヘッド19が一部密着する形状とスライドバルブ作動用気流出入孔14、ならびに圧縮室12を分割または連結するスライドバルブ13を有するものであり、本考案の空圧式回転補助装置シリンダーと圧縮室12に圧縮気が逃げる構造が存在しないことから、圧縮室を分割または連結するスライドバルブ13はリターン用スプリングとして作用するスライドバルブ用スプリング18により、圧縮室内部の圧力が低い場合には閉止状態にあるものであるが、圧縮室内部の圧力が高まるとスライドバルブ作動用気流出入孔14より圧縮気が流入することでバイパス15に直結するスライドバルブシリンダー16内で、スライドバルブ13と一体型であるスライドバルブピストン17が押されプレート状のスライドバルブ13を開放位置へとスライドさせるものである。
なお、当然ながら楕円ピストン3が上死点を過ぎ下死点方向へ向かうと圧縮室12内部の圧力も低下することから、リターン用スプリングとして作用するスライドバルブ用スプリング18によりスライドバルブ13は閉止位置に戻るものである。
また、スライドバルブセッティングホール44はスライドバルブセッティング時、あるいはメンテナンス時に使用されるものであり、シールボルト45でシールされることで圧縮気が逃げない密閉構造が確保されているものである。
[図6]は、本考案の空圧式回転補助装置のピストンの関連を示した一実施形態であり、特徴的な回転方向へ圧力面積が大きな楕円の断面形状とスライドバルブ13方向にスラントし圧縮室12内部の形状に合わせた形状に密着して盛上り、頂部に凹面スペース20とインナーピストン用吸排気孔30を有するピストンヘッド19、楕円ピストン3内に2重インナーシリンダー36構造で設けられるインナーピストン28、楕円ピストン3内部でインナーピストン28のシリンダーヘッド方向に向けて設けられたインナーピストン用スプリング29、ならびに楕円ピストン用リング31、楕円ピストン用バックアップリング32、インナーピストン用リング33、インナーピストン・バックアップリング34を有し、[図4]に示したように本考案の空圧式回転補助装置はペアとなる前列シリンダー1の一番シリンダーと後列シリンダー2の一番シリンダーが圧縮室12を共有していることから、圧縮室12は圧縮気の圧力を効率的にスライドバルブ13方向あるいはピストンヘッド19方向へと向かわせるために、圧縮室12の内部形状ならびにピストンはペアになるシリンダー内で向き合った配置となる。
楕円ピストン3は圧縮室12内部の形状に合わせ密着して盛上った形状を有するピストンヘッド19が頂部に凹面スペース20とインナーピストン用吸排気孔30を有し、スライドバルブ13方向にスラントした構造と形状により、ピストン上昇時に圧縮気をスライドバルブ13方向へと向かわせながら圧縮反発圧力をマスターロッドあるいはサブロッドへと伝え、ピストン下降時には圧縮気の反発圧力に衝撃波を加えた圧縮波を受け、マスターロッドあるいはサブロッドへと伝えるものである。
この、楕円ピストン3はピストンヘッド19が圧縮室12内部の形状に合わせた形状を有することからピストンヘッド19はスライドバルブ13方向にスラントし頂部の凹面スペース20とインナーピストン用吸排気孔30により圧縮室12内部でスライドバルブ13方向へ圧縮気を向かわせるものであり、圧縮時に楕円ピストン3が圧縮室12に達した後に楕円ピストン3内部でインナーピストン28が遅れて上死点に達し、楕円ピストン3とは口径の異なるインナーピストン用吸排気孔30から2段目の圧縮気を送り出す構造から、スライドバルブ13位置に圧縮波を効果的に激突させるものであり、[図3]に示すように本考案の空圧式回転補助装置はペアとなる前列シリンダー1の一番シリンダーと後列シリンダー2の一番シリンダー内の楕円ピストン3は、それぞれが形状やサイズの異なる前列用マスターロッド5と後列用マスターロッド6に連結されてマスターロッドのビッグエンドでクランクシャフト4同軸上のクランク角とクランクアーム10長の異なるクランクピン11周囲を回転することから、前列シリンダー1の一番シリンダーと後列シリンダー2の一番シリンダー内の楕円ピストン3は上死点のタイミングが異なり、このことが圧縮室を分割または連結するスライドバルブ13の作動により圧縮室12内部に衝撃波を発生させることに効果的に作動するものである。
また、楕円ピストン3内部に位置するインナーピストン28はピストン径が異なること、またインナーピストン用吸排気孔30の口径がさらに異なることから、ピストン下降時には圧縮室12内部の圧縮気の反発圧力の圧縮波を主に楕円ピストン3が大きな面積で受けるものであり、インナーピストン28はインナーピストン用吸排気孔から流入する反発圧力に衝撃波を加えた圧縮波にインナーピストン用スプリング29の反発力を加えた圧力で下死点方向へマスターロッドあるいはサブロッドに力を伝えるものである。
なお、楕円ピストン3とインナーピストン28は、それぞれ楕円ピストンリング31、楕円ピストン・バックアップリング32、インナーピストンリング33、インナーピストンバックアップリング34をそれぞれ有し、楕円ピストン3はシリンダー内部の傾倒防止に楕円ピストン・スカート35を備え、インナーピストン28は、インナーシリンダー36のストロークを小さく設定することからスリッパーピストンであり、このことから本体と一体である前列シリンダー1と後列シリンダー2のシリンダー長を短く設定可能としているものである。
また、楕円ピストン3と同様にインナーシリンダー36、ならびにインナーピストン28も回転方向への圧力面積が大きな楕円の断面形状を有するものであり、前列シリンダー1の一番シリンダー内に挿入される楕円ピストン3と後列シリンダー2の一番シリンダー内に挿入される楕円ピストン3がスライドバルブ13方向に向き合って配置されるものである。したがって当然ながら一実施形態を星型9気筒複列のシリンダー配置とした場合、図1に示したように前列シリンダー1の二番シリンダーと後列シリンダー2の二番シリンダー、前列シリンダー1の三番シリンダーと後列シリンダー2の三番シリンダー、前列シリンダー1の四番シリンダーと後列シリンダー2の四番シリンダー、前列シリンダー1の五番シリンダーと後列シリンダー2の五番シリンダー、前列シリンダー1の六番シリンダーと後列シリンダー2の六番シリンダー、前列シリンダー1の七番シリンダーと後列シリンダー2の七番シリンダー、前列シリンダー1の八番シリンダーと後列シリンダー2の八番シリンダー、前列シリンダー1の九番シリンダーと後列シリンダー2の九番シリンダー内の楕円ピストン3も向き合って配置されるものである。
また、楕円ピストン3は前列シリンダー1、後列シリンダー2に挿入されているものであるが、回転方向に僅かに大きくクリアランスを与えられているものである。
[図7]は、本考案の空圧式回転補助装置の本体クランクシャフト方向の両表面に配置されるインテークならびにエクゾーストホール、本体内部の気流制御ダクトの関連を示した一実施形態であり、本考案の空圧式回転補助装置は本体が流体中に露出する使用条件となる可能性を有することから、本体がクランクシャフト方向、あるいは回転方向から本体外部へ激突する外部気流の流体抵抗により回転力を損失しないためにインテーク21ならびに回転方向から見るとX型のダクト形状を有する気流制御ダクト22とエクゾーストホール23を有し、インテーク43は円盤状本体の表面に設けられるバルジ形状カウル24の開口部奥に位置し、エクゾーストホール23が本体表面から凹んだ位置27に設けられるものであり、円盤状の空圧式回転補助装置本体クランクシャフト方向表面のバルジ形状カウル24開口部奥に位置するインテーク43の形状は、本体表面に貼り付く気流を剥離し回転方向からの気流を流す形状で、回転中にはバルジ形状カウル24後方に負圧が発生し気流制御ダクト22内部へと気流を吸い込み、気流制御ダクト22に流入した気流をダクト内部の翼型デバイス25により速度の異なる気流としてダクト壁面26に沿って加速してシリンダーを冷却し、本体表面の凹んだ位置27に設けられるエクゾーストホール23により排出するものである。
本考案の空圧式回転補助装置本体に内蔵される気流制御ダクト22は、気流制御ダクト22に流入した気流をダクト内部の翼型デバイス25により速度の異なる気流としてダクト壁面26に沿って加速してシリンダーを冷却し、本体表面の凹んだ位置27に設けられるエクゾーストホール23により排出するものである。本考案の空圧式回転補助装置本体に内蔵される気流制御ダクト22は、ダクト内部で翼型デバイス25とダクト壁面26の距離の差により発生する加速気流の流れにより、本体の回転方向への回転力に寄与するものであり、エクゾーストホール23により排出される気流はエクゾーストホールが本体表面から凹んだ位置に設けられることにより、回転中には本体に沿って大気中へと気流制御ダクト内部の気流が排出されるものであり、エクゾーストホール23により排出される気流は本体に沿って流れ、バルジ形状カウル24と本体表面の涙滴型凹凸部で渦流を発生させることで、本体への外部気流の影響を排するものである。
なおバルジ形状24・凹んだ位置27と記した形状は本考案の空圧式回転補助装置を星型9気筒複列のシリンダー配置とした場合を一実施形態とした場合、円盤状本体の前列シリンダー1の一番シリンダー上部表面において回転方向からの涙滴型を半割にした形状が円盤状本体表面から盛上り、その回転方向先端にインテーク43が、後列シリンダー1の一番シリンダー上部表面で回転方向からの逆涙滴型を半割にした形状が円盤状本体表面から凹んでいるものであり、本体がクランクシャフト方向、あるいは回転方向から本体外部へ激突する外部気流の流体抵抗により回転力を損失せずに、気流制御ダクト22がダクト内部で翼型デバイス25とダクト壁面26の距離の差により発生する加速気流の流れにより、本体の回転方向への回転力に寄与するものであり、同時にこれらの全てが構造体として機能するものである。
[図8]は、本考案の空圧式回転補助装置の関連をクランクシャフトと直角方向である回転方向から示した一実施形態であり、[図7]をクランクシャフトと直角方向である回転方向から示したものであり、図中の矢印は気流の流れの一例を示したものである。
[図9]は、本考案の空圧式回転補助装置を2輪自転車の後ホイールに組み込んだ場合の一実施形態を示す概念図である。
ちなみに自転車等においては、人力、自然エネルギー等の外部動力要因を機械的機構によりホイールの回転力に変換し、ホイールと一体を成すタイヤ50による対地駆動、あるいは慣性により走行するものであるが、本考案の空圧式回転補助装置をホイール49に組み込み、クランクシャフトをフレームに固定した場合、ホイール49が回転する事により、ホイールに組み込まれた本体が回転することで本体と一体型であるシリンダーも回転し、同様にマスターロッドとサブロッドもマスターロッドのビッグエンドが固定されているクランクシャフト同軸上のクランクピン周囲を回転することからマスターロッドとサブロッドに連結されたピストンはシリンダー内を往復し、この際にピストン上昇時はシリンダー内の空気圧縮時の反発力がピストンとマスターロッドあるいはサブロッドを通じ、マスターロッドのビッグエンドにより固定されているクランクピンを押す力が発生し、星型複列に配置されるシリンダーが列別に異なる位相のクランク角を与えられることから、圧縮室とスライドバルブを共有する別列の隣合せるシリンダー2気筒はスライドバルブで隔別された圧縮室内部でピストン上昇時のトップエンドタイミングが異なることから発生する異なる空圧の圧縮気をスライドバルブが開放されることで圧縮室内部において衝突させることで、ピストン下降時にはシリンダーと圧縮室内の圧縮気反発力に衝撃波を加えた反発力がピストンとマスターロッドあるいはサブロッドを通じ、マスターロッドのビッグエンドにより固定されているクランクピンを押す力が発生することにより本体の回転方向への回転力を補助し、本体が装着されるホイールの回転に要する外部動力を補助する構造を有する装置であり、ホイールが回転する限り、常時ホイールの回転を補助するものである。
また、自転車等においては一般的に人力の外部動力要因をクランク、スプロケット、チェーンリング、チェーン又はドライブシャフト、フリーギア等の機械的機構により後ホイールの回転力に変換し、ホイールと一体を成すタイヤによる対地摩擦駆動、あるいは慣性により走行するものであり、前ホイールは多くの場合、対地摩擦により回転はしているものの駆動力は発生しておらず、操舵、および車体バランスのために存在しているものであるが、本考案の空圧式回転補助装置をホイールに組込んだ場合、ホイールと一体を成すタイヤ50による対地摩擦駆動、あるいは慣性により回転するホイールが回転する事により空圧式回転補助装置が作動する機構と構造で補助駆動力が発生する事から、後ホイールは勿論、通常駆動装置を有さない前ホイールに空圧式回転補助装置を内蔵した場合、走行と同時に回転する前ホイールにおいても補助駆動力を発生するものである。
なお、本図は後輪駆動の2輪自転車の後ホイールに本考案の空圧式回転補助装置を組込んだ場合の一実施形態として表示したものであり、クランクとチェーンリングからチェーンにより後輪多段スプロケット46にチェーンリングの回転が伝達されフリーギア47を介してホイール49に回転力を伝え、減速あるいは停止の際にはディスクブレーキ・ローター48をキャリパーで締める一般的な自転車の後ホイールに空圧式回転補助装置を内蔵させたものとして示したものであり、変速装置、ディスクブレーキキャリパー等の図示は省略したものである。
空圧式回転補助装置をホイールに組込むことにより、各ホイールが駆動装置の有無にかかわらずホイールが回転するかぎり、その回転を補助する回転力を発生することから、電動自転車、モーターサイクル、3輪、4輪、6輪等の多装輪車、トレーラー、リヤカーその他の車両等においても同様の使用が可能であるものであり、全輪駆動となるのみならず、回転力補助はホイール個別の回転に追従することからデフ装置を省略することが可能となるものである。
[図10]は、本考案の空圧式回転補助装置を星型9気筒複列のシリンダー配置とした場合のマスターロッドにサブロッドを繋げるロッドピン37のスライドガイド38とロッドリターン用カンチレバー単板スプリング39の一実施形態を示す概念図であり、形状やサイズは異なるもののマスターロッド前列用5とマスターロッド後列用6は同一の働きであることから[図10]は一実施形態としてマスターロッド後列用6をクランクシャフト方向から示したものである。
マスターロッド後列用6には楕円ピストン3がピストンピン40でマスターロッド・スモールエンド42に繋がり、マスターロッド・ビッグエンド9はクランクピン11に繋がるものであり、マスターロッド・スモールエンド42に直接繋がる楕円ピストン3以外の同列の後列シリンダー2に挿入される楕円ピストン3は、ピストンピン40でサブロッド後列用8に繋がるものである。サブロッド後列用8はロッドピン37でマスターロッド後列用6に繋がるものであるが、スライドガイド38にスラストワッシャー41でクランクシャフト方向に位置決めされたロッドピン37が挿入され、マスターロッドにサブロッド後列用8の一本あたりに形状と曲げ応力が異なる2本のロッドリターン用カンチレバー単板スプリング39が設けられることから、スライドガイド38のガイドに沿ってサブロッド後列用8のロッドピン37位置は移動するものである。
これにより、楕円ピストン3上昇時には後列シリンダー2内と圧縮室12内の空気圧縮時の圧縮気反発力により圧力を受けた楕円ピストン3はマスターロッド後列用6あるいはサブロッド後列用8を介してマスターロッド後列用6のマスターロッド・ビッグエンド9によりベアリング52を介してクランクピン11を押すものであるが、この楕円ピストン3上昇時に後列シリンダー2内と圧縮室12内に発生する圧縮反発力を楕円ピストン3に受け、楕円ピストン3とマスターロッド後列用6をロッドピン37で繋げるサブロッド後列用8のロッドピン37がマスターロッド後列用6に設けられているサブロッドロッドピン用スライドガイド38中をロッドピン37が移動し、ロッドリターン用カンチレバー単板スプリング39により回転方向に移動していたロッドピン37の圧力点が反回転方向に移動することから、サブロッドのピストンピンからの角度がマスターロッド・ビッグエンド9に対し反回転方向へとベアリング52を介してロッドピン37に圧力を加え、マスターロッドのビッグエンド9により固定されているクランクピン11を押し、本体を回転方向へ回転させるものである。
また、楕円ピストン3が下降時には後列シリンダー2内と圧縮室12内の圧縮気反発力により、圧力を受けた楕円ピストン3はマスターロッド後列用6あるいはサブロッド後列用8を介してマスターロッド後列用6のマスターロッド・ビッグエンド9によりクランクピン11を押すものであるが、この楕円ピストン3下降時に後列シリンダー2内と圧縮室内に発生する圧縮反発力を楕円ピストン3に受け、楕円ピストン3とマスターロッド後列用6をロッドピン37で繋げるサブロッド後列用8のロッドピン37がマスターロッド後列用6に設けられているスライドガイド38中をロッドピン37が移動し、ロッドリターン用カンチレバー単板スプリング39により回転方向に移動していたロッドピン37の圧力点が反回転方向に移動することから、サブロッド後列用8のピストンピン40からの角度がマスターロッドビッグエンド9に対し反回転方向でロッドピン37に長いタイミングで圧力を加え、マスターロッド後列用6のマスターロッド・ビッグエンド9が固定されているクランクピン11を押し、本体を回転方向へ回転させるものである。
[図11]は、本考案の空圧式回転補助装置を星型9気筒複列のシリンダー配置とした場合のマスターロッドにサブロッドを繋げるロッドピン37のスライドガイド38とロッドリターン用カンチレバー単板スプリング39の一実施形態ををクランクシャフトと直角方向である回転方向から示した概念図であり、形状やサイズは異なるもののマスターロッド前列用5とマスターロッド後列用6は同一の働きであることから[図11]は一実施形態としてマスターロッド後列用6を示したものである。
なお、図中のマスターロッド後列用6のビッグエンドはベアリング52を介してクランクピン11にセットされるものであり、マスターロッド後列用6のスモールエンドはベアリングを介してピストンピン40にセットされ、サブロッド後列用8のスモールエンドはベアリング52を介してピストンピン40にセットされ、マスターロッド側はベアリングを介してロッドピン37でスライドガイド38のガイド溝中をスラストワッシャー41でクランクシャフト方向に位置決めされ移動するものである。
本考案の空圧式回転補助装置は、空圧式回転補助装置本体のセンターを貫通するクランクシャフトが、本考案の空圧式回転補助装置が装着される車両、船舶、航空機、あるいは建築物、構造物等に固定され、人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因、あるいは慣性により回転するホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転体の回転を原動力として本体が回転した場合に回転力を補助する構造を有する装置であり、空圧式回転補助装置本体の作動に他エネルギーを使用することなく外部動力を補助することから資源の省エネルギー化を具体的に実現するものである。
本考案の空圧式回転補助装置は、星型複列に配置されるシリンダー中の別列で位相の異なる2気筒のシリンダーが圧縮室を共有するものであるが、圧縮室を分割するスライドバルブを圧縮室内部において空圧で開閉させることにより、それぞれのシリンダー内で発生する異なる圧力をもつ2つの圧縮波を圧縮室内部で衝突させ、発生した衝撃波の圧縮波をピストン方向に向かわせる機構、構造の装置であり、それぞれのピストンのトップエンドタイミングが異なることから発生する異なる空圧の圧縮気をスライドバルブを開放し圧縮室内部において衝突させ、通常の圧縮気反発力に衝撃波を加えた圧縮波により、通常の圧縮気反発力のみの反発力に比較して、より大きなピストンへの圧力を発生させることから資源の省エネルギー化あるいは小型化を具体的に実現するものである。
本考案の空圧式回転補助装置は、一般的な空気加圧装置あるいは空気圧駆動装置とは機能的に異なり、シリンダー内でピストンが上昇し圧縮室に空気を圧縮する過程で発生する圧縮時の反発圧力をピストンが受ける反力がマスターロッドとサブロッドを介しマスターロッドのビッグエンドにより、クランクシャフト同軸上に設けられクランクアーム長分だけクランクシャフトセンターとは異なる位置に固定されているクランクピンを押すことで本体の回転方向への回転力を補助するものであり、また、シリンダー内でピストンが下降する場合も同様に圧縮気反発力に衝撃波を加えた圧縮波がピストンを押す圧力がマスターロッドとサブロッドを介しマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンを押すことで、従来、抵抗要素としてきた反力を含めてエネルギーとする機構、構造の回転補助装置として外部動力エネルギーの省エネルギー化を成すものである。
本考案の空圧式回転補助装置は、[0086]項に記した、ピストン上昇時には圧縮室とシリンダー内の空気圧縮時の反発力がピストンからマスターロッドとサブロッドを介してマスターロッドのビッグエンドが固定されているクランクピンを押す力、ならびに、ピストン下降時にはシリンダー内の圧縮された圧縮空気の圧縮気反発力に衝撃波を加えた圧縮波がピストンからマスターロッドとサブロッドを介してマスターロッドのビッグエンドが固定されているクランクピンを押す力が発生するピストン上昇時と下降時の双方向でマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンを押す機構であることから、マスターロッドにロッドピンで繋がるサブロッドは、マスターロッドにロッドピンのスライドガイドとロッドリターン用カンチレバー単板スプリングを有し、ロッドピンの圧力点を移動することにより回転方向へとサブロッドの角度を変え、ピストンからサブロッドを介しロッドピンに圧力が加ることからマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンが押され、シリンダーを介し本体を回転方向へ回転させるものであり、圧縮空気の反発力を利用する機構を装置の複雑化あるいは重量増加やサイズの拡大等を要さず、またコントロール装置の要もないことから、資源の省エネルギー化を具体的に実現するものである。
本考案の空圧式回転補助装置は、[0087]項に記した、マスターロッドにロッドピンのスライドガイドとロッドリターン用カンチレバー単板スプリングを有しロッドピンの圧力点を移動することで、ピストン上昇時には圧縮室とシリンダー内の空気圧縮時の反発力がピストンからマスターロッドとサブロッドを介してマスターロッドのビッグエンドが固定されているクランクピンを押す力、ならびに、ピストン下降時にはシリンダー内の圧縮された圧縮空気の圧縮気反発力に衝撃波を加えた圧縮波がピストンからマスターロッドとサブロッドを介してマスターロッドのビッグエンドが固定されているクランクピンを押す力が発生するピストン上昇時と下降時の双方向でマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンを押す機構は、本考案の空圧式回転補助装置を星型9気筒複列のシリンダー配置とした場合には空圧式回転補助装置本体が1回転につき36回クランクピンが押されて回転力を補助する機構と構造であることから、従来、抵抗力とされていた空気圧縮時の反発力を回転力に変換することで、資源の省エネルギー化を具体的に実現するものである。
本考案の空圧式回転補助装置の楕円ピストンは、圧縮室内部の形状に合わせ密着して盛上った形状を有するピストンヘッドが頂部に凹面スペースとインナーピストン用吸排気孔を有し、スライドバルブ方向にスラントした構造と形状により、ピストン上昇時に圧縮気をスライドバルブ方向へと向かわせながら圧縮反発圧力をマスターロッドあるいはサブロッドへと伝え、ピストン下降時には圧縮気の反発圧力に衝撃波を加えた圧縮波を受け、マスターロッドあるいはサブロッドへと伝えるものであり、楕円ピストンはピストンヘッドが圧縮室内部の形状に合わせた形状を有することからピストンヘッドはスライドバルブ方向にスラントし頂部の凹面スペースとインナーピストン用吸排気孔により圧縮室内部でスライドバルブ方向へ圧縮気を向かわせるものであり、圧縮時に楕円ピストンが圧縮室に達した後に楕円ピストン内部でインナーピストンが遅れて上死点に達し、楕円ピストンとは口径の異なるインナーピストン用吸排気孔から2段目の圧縮気を送り出す構造により、スライドバルブ位置に圧縮波を効果的に発生させ、[0085]項で記したように、シリンダー別の上死点タイミングの差により異なる圧力をもつ2つの圧縮波をスライドバルブ位置で激突させた際にピストンによる圧縮気に方向性と時間差を与え、圧縮気の反発圧力に衝撃波を加えた圧縮波が発生する構造と形状を有することで、外部動力エネルギーの省エネルギー化を成すものである。
本考案の空圧式回転補助装置の全てのシリンダーは圧縮気反発力に衝撃波を加えた圧縮波により、シリンダー内において押し下げられた楕円ピストンが下死点付近に達した状態のピストンヘッド上部位置のシリンダー側壁に吸排気孔を有することから、圧縮により加熱したシリンダー内部の内気は流出し、交換に冷たい外気がシリンダー内に流入するものである。本考案の空圧式回転補助装置においてはシリンダーのピストン下死点付近の位置にある吸排気孔より上部のシリンダーと圧縮室に圧縮気が逃げる構造が存在せず、また吸排気孔にバルブ装置あるいはタイミング装置といった関連装置を必要としない事から、シンプルな構造で生産加工、組立、メンテナンスを容易にするものである。
本考案の空圧式回転補助装置は、構築する全ての機構がクランクシャフトを中心軸として放射状に配置される事により、空圧式回転補助装置を構成する機構そのものが剛性体として機能する構造であるのみならず、回転体としての回転バランスに優れた構造と配置を有するものであることから、空圧式回転補助装置が組み込まれる本体の剛性を負担することにより、資源の省エネルギー化を成すものである。
本考案の空圧式回転補助装置においては、本考案の空圧式回転補助装置が装着されるホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転体別に独立した装置であり、上記の回転体が回転する事で作動する事から、本考案の空圧式回転補助装置が装着されるホイールを一例とした場合には、駆動機構を有さないホイールにも駆動力は発生することから、2輪車の場合には2輪駆動、4輪車の場合には4輪駆動、6輪車の場合には6輪駆動が、あるいはトレーラー、リヤカー等にも全輪駆動が容易に実現するものであり、同時に回転力補助はホイール個別の回転に追従することから、前後左右のホイールに回転差を生じるデファレンシャル装置、あるいはホイールインモーター、ハブリダクション装置等の異なる機構に対応することが可能なものであることから、ユーザーの操作は勿論、生産加工、組立、メンテナンスを容易にするものである。
本考案の空圧式回転補助装置は本体が流体中に露出する使用条件となる可能性を有することから、本体がクランクシャフト方向、あるいは回転方向から本体外部へ激突する外部気流の流体抵抗により回転力を損失しないためにインテークならびに回転方向から見るとX型のダクト形状を有する気流制御ダクトとエクゾーストホールを有し、インテークは円盤状本体の表面に設けられるバルジ形状カウルの開口部奥に位置し、エクゾーストホールが本体表面から凹んだ位置に設けられるものであり、円盤状の空圧式回転補助装置本体クランクシャフト方向表面にバルジ形状カウルの開口部奥に位置するインテークの形状は、本体表面にの回転に伴い貼り付く気流をバルジ形状カウルで剥離し回転方向からの気流を流す形状で、回転中にはバルジ形状カウル後方に負圧が発生し気流制御ダクト内部へと気流を吸い込み、気流制御ダクトに流入した気流をダクト内部の翼型デバイスとダクト内部壁面の距離の差により速度の異なる気流としてダクト壁面に沿って加速してシリンダーを冷却し、本体表面の凹んだ位置に設けられるエクゾーストホールにより排出するものである。この気流制御ダクトは、ダクト内部で翼型デバイスとダクト壁面の距離の差により発生する加速気流の流れにより、本体の回転方向への回転力に寄与するものであり、エクゾーストホールにより排出される気流はエクゾーストホールが本体表面から凹んだ位置に設けられることにより、回転中には本体に沿って大気中へと気流制御ダクト内部の気流が排出されるものであり、エクゾーストホールにより排出される気流は本体に沿って流れ、バルジ形状カウルと本体表面の涙滴型凹凸部で渦流を発生させることで本体への外部気流の抵抗を低減し、外部動力エネルギーの省エネルギー化を成すものである。
本考案の空圧式回転補助装置においては、一例として自転車のホイールに空圧式回転補助装置を内蔵した場合、走行環境がいかなる状態においてもホイールが回転する限りホイールに回転方向へのトルクが加えられるものである。
したがって、個々に異なる搭乗者の人力エネルギーと回転効率、車体軽量化等で支えられてきた従来の自転車による走行とは異なり、路面が走行可能な条件下であれば適切な変速ギア比の選択と人力エネルギーでホイールが回転する限りホイールにトルクが加えられることで、自転車車体の荷重ならびに積載荷重の問題、あるいは平地における走行と勾配がある路面、荒れた路面における人力エネルギー消費の差は従来の自転車と比較すると大幅に減少するものである。
なお、当然の事ながら、自転車の場合、原エネルギーの人力エネルギーには限りがある為、走行距離においては従来の自転車に比較し本考案の空圧式回転補助装置が装着されたホイールを有する自転車の走行距離はホイールに回転方向へのトルクが加えられることで人力エネルギーを省力化する事から大幅に増加するものであり、インフラ設備の整わない地域への長距離交通手段、輸送手段として活用可能であり、また大都市部、国立公園内等における大気汚染防護手段等の環境問題に完全対応が可能なものである。
本考案の空圧式回転補助装置は[0093]項に一例として記した自転車のホイールに空圧式回転補助装置を内蔵した場合に限らず、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の外部動力要因で回転する回転体への使用に際しても空圧式回転補助装置を内蔵あるいは装備することにより回転中の回転トルクが上昇する機構と構造で外部動力要因のエネルギーを絞りコントロールする事が可能となる事から、上記回転体を有する車両、船舶、航空機、発電機、その他回転機構を有する機械等においては、従来に比較して動力要因となる原動機、電動機等の小型化の実現が可能となり、自然エネルギーを動力要因とする場合は装置ならびに設備全体の小型化が可能となるものである。
本考案の空圧式回転補助装置は回転方向の全周方向にシリンダー、ピストン、コンロッドが配置されていること、ならびにマスターコンロッドあるいはサブロッドがピストン上昇時、下降時の双方でクランクピンを押すことから、本体が外部動力要因で回転した場合、意図的に回転を停止するか何らかの抵抗が動力要因を上回り回転力を失う場合を除き、初動より常時回転方向への回転トルクが発生するものである。
通常の一般的な自転車は人力エネルギーにより当該自転車のチェーンリングに直結する左右のクランクを交互に踏み込んだ状態の、クランク下降時の90度位置で最大回転トルクが、90度位置前後で回転トルクが生み出されているものであり、一部のロードバイクに使用されるペダルとシューズを連結するビンディングペダルを別として、一般的な自転車は引き足と呼ばれるクランク上昇中には回転トルクは発生していないものである。
また、一般的な自転車はクランク1回転でチェーンリングが1回転し左右のクランクが、それぞれクランク下降時の90度位置に最大回転トルク発生位置を有するが、前記[0093]項に一例として記した自転車のホイールに空圧式回転補助装置を内蔵した場合、クランク位置に関係なく回転トルクがシリンダー列数x1列シリンダー数x2=回転トルク発生回数、ホイール1回転の間に360度÷シリンダー列数÷1列シリンダー数=発生タイミングにより全周方向でホイールに発生することで、搭乗者の人力エネルギーを省力化するものである。
通常の一般的な自転車は、本体が人力エネルギーにより上り坂を登攀時には変速ギアの最低速回転ギア比を使用して回転トルクを倍増させて登攀するが、速度を維持するにはケイデンスとよばれる左右のクランクに直結するペダルの回転数がチェーンリングとギア比に対応して倍増して必要となるものであり、筋力及びその持久力は負担が増大するものである。
また、平地等の長距離走行では高速の移動が好ましいことから変速ギアの最高速回転ギア比を使用して速度を維持するが、上記に記したケイデンスは半減するものの、人体の心拍数が上がると共に、チェーンリングと最高速回転ギア比の関係で回転トルクは減少するものである。
したがって、登攀時、平地、カーブといった走行環境の変化にかかわらず回転トルクを常時発生させ、上り坂登攀時にも変速ギアの最低速回転ギア比を使用しないことでケイデンスを抑え、平地やカーブ等は最高速回転ギア比を使用してケイデンスを抑えながら回転トルクを増加させ、心拍数を抑えながら、筋力及びその持久力の負担を減らすことが好ましいものである。
本考案の空圧式回転補助装置は[0094]項に一例として記した自転車のホイールに空圧式回転補助装置を内蔵した場合、[0096]項に記したように搭乗者の人力エネルギーを省力化するものである。
外部動力要因のエネルギーで回転する本考案の空圧式回転補助装置は、空圧式回転補助装置のシリンダー内部においてピストンが下死点位置にある状態で、ピストンヘッド位置のシリンダー壁面に有するシリンダー内部への吸排気孔が、吸排気孔より上部のシリンダー内部と圧縮室内部に吸排気孔の開孔時以外は外気と接する機構を有さないことから、回転数が上がれば上がるほど、ピストンとシリンダーの摺動性や潤滑に問題を起こさない程度の圧縮過程によるシリンダーと圧縮室内の内気温度上昇が、ピストン上昇時の圧縮に際する反発力やピストン下降時の圧縮気の反発力に有利に働くものであり、[0096]項に記した一般的な自転車が有する高速の長距離走行に対する問題、あるいは上り坂を登攀時に最低速回転ギア比を使用せずケイデンスを抑えることで、搭乗者の人体的負担を軽減し人力エネルギーを省力化する形状と構造を有するものである。
なお、吸排気孔より上部のシリンダー内部と圧縮室内部が吸排気孔の開孔時以外は外気と接する機構を有さない形状と構造、ならびにシリンダーと圧縮室内の内気が温度上昇することは、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の外部動力要因で回転する回転体への使用に際しても同様に、動力要因となる原動機、電動機等の省エネ化の実現が可能となり、自然エネルギーを動力要因とする場合も小さなエネルギーからの稼動を可能とするものである。
本考案の空圧式回転補助装置を設置、あるいは装着するにあたっては、空圧式回転補助装置本体のセンターを貫通するクランクシャフトが、本考案の空圧式回転補助装置が装着される車両、船舶、航空機、あるいは建築物、構造物等に固定可能であれば、クランクシャフトを固定した対象がどのような動作で角度変化した場合も作動するものであり、作動中にクランクシャフトを固定した対象が角度変化した場合も問題なく回転体に追従して作動するものである。
また、回転補助装置を設定する、人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因、あるいは慣性により回転する機器が空圧式回転補助装置と一体構造でなくとも、空圧式回転補助装置を別ユニットとして回転部に連結設定することも当然可能であり、一例として、空圧式回転補助装置を貫通するクランクシャフトの一方が片持ちで固定部となり、反対側に突出するクランクシャフトがチューブ状のスクリュープロペラシャフト内部に設定されるベアリングで保持され、スクリュープロペラシャフトならびにスクリュープロペラは空圧式回転補助装置本体のケースに固定されるというような機器のレイアウトも可能であり、前記のホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等への設定以外にプーリー等の回転体に設定する等、機器設定レイアウトの自由度が高いことから、既存の設備に装着が容易なものである。
1 前列シリンダー
2 後列シリンダー
3 楕円ピストン
4 クランクシャフト
5 マスターロッド前列用
6 マスターロッド後列用
7 サブロッド前列用
8 サブロッド後列用
9 マスターロッド・ビッグエンド
10 クランクアーム
11 クランクピン
12 圧縮室
13 スライドバルブ
14 スライドバルブ作動用気流出入孔
15 バイパス
16 スライドバルブシリンダー
17 スライドバルブピストン
18 スライドバルブ用スプリング
19 ピストンヘッド
20 ピストンヘッド頂部凹面スペース
21 吸排気孔
22 気流制御ダクト
23 エクゾーストホール
24 本体表面バルジ形状カウル
25 翼型デバイス
26 ダクト壁面
27 本体表面凹部
28 楕円ピストン・インナーピストン
29 インナーピストン用スプリング
30 インナーピストン吸排気孔
31 楕円ピストンリング
32 楕円ピストンバックアップリング
33 インナーピストンリング
34 インナーピストンバックアップリング
35 楕円ピストン・スカート
36 インナーシリンダー
37 ロッドピン
38 スライドガイド
39 ロッドリターン用カンチレバー単板スプリング
40 ピストンピン
41 スラストワッシャー
42 マスターロッド・スモールエンド
43 インテーク
44 スライドバルブセッティングホール
45 シールボルト
46 後輪、多段スプロケット
47 フリーギア
48 ディスクブレーキ・ローター
49 ホイール
50 タイヤ
51 クランクシャフト
52 ベアリング
また、本考案の空圧式回転補助装置においては、圧力エネルギーとなる空気圧は、人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因、あるいは慣性により回転するホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転体の回転を原動力として発生し、本体が回転した場合に回転数に関係なく回転部の回転方向に回転初期段階より圧力エネルギーが加わり外部動力を補助する構造により、資源の省エネルギー化を具体的に実現するものである。
本考案の空圧式回転補助装置は、空圧式回転補助装置本体のセンターを貫通するクランクシャフトが、本考案の空圧式回転補助装置が装着される車両、船舶、航空機、あるいは建築物、構造物等に固定され、人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因、あるいは慣性により回転するホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転体の回転を原動力として本体が回転した場合に回転力を補助する構造を有する装置であり、本体が回転した場合に回転数に関係なく回転部の回転方向に回転初期段階より圧力エネルギーが加わり外部動力を補助することから資源の省エネルギー化を具体的に実現するものである。

Claims (7)

  1. 本考案の空圧式回転補助装置は、空圧式回転補助装置本体のセンターを貫通するクランクシャフトが、本考案の空圧式回転補助装置が装着される車両、船舶、航空機、あるいは建築物、構造物等に固定され、人力、原動機、電動機、その他の自然エネルギー等の外部動力要因、あるいは慣性により回転するホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転体の回転を原動力として本体が回転した場合に回転力を補助する構造を有する装置であり、円盤型の本体内部に本体と一体である星型複列のシリンダーの別列で隣合せるシリンダー2気筒が圧縮室とスライドバルブを共有し、クランクシャフト同軸上にシリンダー列数に合わせて異なる位相で設けられるクランクアーム長の異なるクランクピンにそれぞれ連結されるマスターロッドとサブロッドを介したピストンが列別にシリンダーと共に配置される特徴的な構造と形状を有する空圧式回転補助装置である。
  2. 本考案の空圧式回転補助装置は、本考案の空圧式回転補助装置本体が他要因で回転することにより本体と一体型のシリンダーも回転し、同様にマスターロッドとサブロッドもクランクシャフト同軸上に設けられクランクアーム長分だけクランクシャフトセンターとは異なる位置に固定されているクランクピン周囲を回転することからマスターロッドとサブロッドに連結されたピストンはシリンダー内を往復するものであるが、この際にピストン上昇時にはシリンダー内の空気圧縮時の反発力がピストンとマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンを押す力、ならびにピストン下降時にはシリンダー内の圧縮空気の反発力によりピストンとマスターロッドとサブロッドがマスターロッドのビッグエンドによりクランクピンを押す力を発生させ、クランクピンが固定されていることからシリンダーが押され本体の回転方向への回転力を補助し、本体が装着されるホイール、ドライブシャフト、ブレード、ノーズコーン、ローターケーシング、ランナコーン、インペラー、スクリュープロペラ等の回転に要する外部動力を補助する、空気圧縮時の反発力ならびに圧縮空気の反発力を使用した特徴的な構造と形状を有する[請求項1]記載の空圧式回転補助装置。
  3. 本考案の空圧式回転補助装置は、星型複列に配置されるシリンダーが列別に異なる位相のクランク角を与えられることから、圧縮室とスライドバルブを共有する別列の隣合せるシリンダー2気筒は圧縮室を分割するスライドバルブで隔別された圧縮室内部においてピストン上昇時のトップエンドタイミングが異なることにより発生する異なる空圧の圧縮気を発生するものであり、ピストン上死点付近においてスライドバルブを圧縮室内部の空圧で開閉させることにより圧縮室内部において衝突させ衝撃波を発生させることで、圧縮空気の反発力に衝撃波の圧縮波をピストンに加える機構と構造を有するものであり、スライドバルブは開閉用のピストン一体型で圧縮室との間に空気を流動させるバイパスを有し、圧縮室内部が低圧の場合はリターン用スプリングにより閉じられているものであるが、圧縮室内部が高圧となった場合は圧縮室より導かれるバイパス内の空圧も高圧となり、スライドバルブ開閉用ピストンがリターン用スプリングを押しスライドバルブ開閉用シリンダーと一体のスライドバルブが開放される構造と形状の圧縮室とスライドバルブならびに開閉装置を有することを特徴とする[請求項1]記載の空圧式回転補助装置。
  4. 本考案の空圧式回転補助装置のピストンは、回転方向へ圧力面積が大きな楕円の断面形状とスライドバルブ方向にスラントし圧縮室内部の形状に合わせ密着して盛上った形状と頂部に凹面スペースとインナーピストン用吸排気孔を有するピストンヘッド、楕円ピストン内に2重インナーシリンダー構造で設けられるインナーピストン、楕円ピストン内部でインナーピストンのシリンダーヘッド方向に向けて設けられたインナーピストン用スプリングを有するものであり、圧縮時に楕円ピストンが圧縮室内部に達した後に楕円ピストン内部でインナーピストンが遅れて上死点に達し、楕円ピストンとは口径の異なるインナーピストン用吸排気孔から2段目の圧縮気を送り出す構造から、スライドバルブ位置に圧縮波を激突させ、圧縮室内部に衝撃波を発生させる構造と形状のピストンを特徴とする[請求項1]記載の空圧式回転補助装置。
  5. 本考案の空圧式回転補助装置のマスターロッドは、楕円ピストンがピストンピンでスモールエンドに繋がり、マスターロッド・ビッグエンドはクランクピンに繋がるものであり、マスターロッド・スモールエンドに直接繋がる楕円ピストン以外の同列のシリンダーに挿入される楕円ピストンはピストンピンでサブロッドに繋がり、サブロッドはロッドピンでマスターロッドに繋がるものであるが、マスターロッドに設けられるスライドガイドのガイドに沿い、ロッドリターン用カンチレバー単板スプリングとスラストワッシャーでロッドピンの位置が移動する構造と形状のマスターロッドとロッドピンを有することを特徴とする[請求項1]記載の空圧式回転補助装置。
  6. 本考案の空圧式回転補助装置は、円盤状本体のクランクシャフト方向の両表面に配置される涙滴型を半割にした形状の一部にインテークとバルジ形状カウルを、逆涙滴型を半割にした形状で円盤状本体表面から凹んでいる形状の一部にエクゾーストホールが設けられ、これらインテークとエクゾーストホールを繋ぐ形状で本体内部にX型形状の気流制御ダクト、ならびに翼型デバイスを有するものであり、本体がクランクシャフト方向、あるいは回転方向から本体外部へ激突する外部気流の流体抵抗により回転力を損失せずに、ダクト内部で翼型デバイスとダクト壁面の距離の差により発生する加速気流により、本体の外部気流の全方向からの影響を排し回転方向への回転力の補助力として寄与すると共にシリンダー冷却装置としての機構を有するインテークとエクゾーストホール、ならびに本体内部の気流制御ダクトの形状と構造を有することを特徴とする[請求項1]記載の空圧式回転補助装置。
  7. 本考案の空圧式回転補助装置は、全てのシリンダーにおいて楕円ピストンが下死点付近に達した状態におけるピストンヘッド上部位置のシリンダー側壁に吸排気孔を有し、吸排気孔より上部のシリンダー内部と圧縮室内部に吸排気孔の開孔時以外は外気と接する機構を有さず、また吸排気孔にバルブ装置あるいはタイミング装置といった関連装置を有さないことから、回転数の上昇にともなう圧縮過程によるシリンダーと圧縮室内の内気温度上昇が、ピストン上昇時の圧縮に際する反発力やピストン下降時の圧縮気の反発力を上昇させるシリンダー側壁の吸排気孔を有する形状と構造を特徴とする[請求項1]記載の空圧式回転補助装置。
JP2015003015U 2015-05-28 2015-05-28 空圧式回転補助装置 Expired - Fee Related JP3201789U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015003015U JP3201789U (ja) 2015-05-28 2015-05-28 空圧式回転補助装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015003015U JP3201789U (ja) 2015-05-28 2015-05-28 空圧式回転補助装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3201789U true JP3201789U (ja) 2016-01-07

Family

ID=55069339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015003015U Expired - Fee Related JP3201789U (ja) 2015-05-28 2015-05-28 空圧式回転補助装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3201789U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107838677A (zh) * 2017-03-21 2018-03-27 湖北航天化学技术研究所 一种微型固推发动机药柱内翼孔端面自动整形装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107838677A (zh) * 2017-03-21 2018-03-27 湖北航天化学技术研究所 一种微型固推发动机药柱内翼孔端面自动整形装置
CN107838677B (zh) * 2017-03-21 2023-04-18 湖北航天化学技术研究所 一种微型固推发动机药柱内翼孔端面自动整形装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8578894B2 (en) Reciprocating combustion engine
EP3084165B1 (en) An internal combustion engine
EP2061951A2 (en) Split-cycle aircraft engine
JP3201789U (ja) 空圧式回転補助装置
CN202659435U (zh) 开放式低速大流量径向柱塞泵
CN102322338B (zh) 双转子旋转活塞发动机
CN201757003U (zh) 相对活塞式发动机
CN210738753U (zh) 一种六星高压压缩机
RU2752390C1 (ru) Пневматическое устройство
CN102705206B (zh) 一种风力空气压力机
CN101871389A (zh) 相对活塞式发动机
CN101368486A (zh) 增压离心式(气缸、水缸)发动机
CN208944378U (zh) 一种流体驱动离心机
CN202914138U (zh) 气体动力机
CN209354199U (zh) 一种气体动力装置
CN102720647A (zh) 开放式低速大流量径向柱塞泵
CN100393983C (zh) 液压气流喷射飞轮气涡转子高速发动机
CN206205990U (zh) 活塞停动式连续旋转发动机
CN2503224Y (zh) 曲轴工作轮往复活塞式压缩机
EP0277252B1 (en) Curved cylinder engine
RU2808333C1 (ru) Способ преобразования энергии находящегося под давлением рабочего тела в энергию потока среды и ролико-лопастной двигатель для его осуществления
CN210164599U (zh) 一种往复式真空泵
CN85108079A (zh) 内摆曲柄连杆机构及其增压器
CN2888077Y (zh) 液压气流喷射飞轮气涡转子高速发动机
JP2013096402A (ja) 空圧式回転補助装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3201789

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees