JP3201596U - 操作入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】情報処理装置に搭載されたOSの種類や情報処理装置の性能に依存すること無く、種々の情報処理装置に適用することを可能にする操作入力装置を提供する。【解決手段】操作入力装置は、オペレータを撮影するカメラ30と、ディスプレイを備える情報処理装置からディスプレイの表示領域を構成する画素の座標情報を受信する通信部31と、カメラ30及び通信部31から取得する信号を処理する信号処理部32と、を備える。信号処理部32は、カメラが撮影したフレーム画像におけるオペレータの手指画像の位置と通信部31が取得した座標情報とを基に取得される手指画像の位置に対応する座標と、手指画像の大きさ又は形状、あるいはこれらの時間変化と、に基づいて、オペレータの操作入力を示す操作入力信号を生成する。通信部31は、信号処理部32が生成する操作入力信号を情報処理装置に送信する。【選択図】図3

Description

本考案は、情報処理装置にオペレータの操作に係る情報を入力する操作入力装置に関する。
近年、キーボードやマウスを介さずに、ウェブカメラを介してジェスチャでコンピュータを操作することができる操作入力装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
操作入力装置は、キーボード等を介さずに、接触することなく、離れた位置から入力操作が可能であるため、衛生的であり、滅菌性の維持が要求される医療分野等における需要が多く存在する。また、体の不自由な人や寝たまま生活する必要のある人が情報処理装置を利用するための装置としての利用も期待できる。
特開2011−28366号公報 特開2012−238293号公報
従来の操作入力装置は、汎用のウェブカメラが取り付けられたPC(Personal Computer)にソフトウェアをインストールして実現されるものが多い。画像処理の負荷が掛かるため、PCには、比較的高い性能が要求される。また、従来の操作入力装置として機能するPCにインストールされるソフトウェアは、そのPCに搭載されるOS(Operating System)の種類に応じて開発されることが通常である。
本考案は、上記実情に鑑みてなされたものであり、情報処理装置に搭載されたOSの種類や情報処理装置の性能に依存すること無く、種々の情報処理装置に適用することが可能な操作入力装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案に係る操作入力装置は、
オペレータを撮影するカメラと、
ディスプレイを備える情報処理装置から前記ディスプレイの表示領域を構成する画素の座標情報を受信する通信部と、
前記カメラ及び前記通信部から取得する信号を処理する信号処理部と、を備え、
前記信号処理部は、
前記カメラが撮影したフレーム画像を取得し、前記フレーム画像から前記オペレータの手又は指を示す手指画像を検出する手指画像検出部と、
前記手指画像検出部が検出した前記手指画像の前記フレーム画像における位置と前記通信部が取得した座標情報とに基づいて前記手指画像の位置に対応する座標を取得し、当該取得された座標と前記手指画像の大きさ又は形状、あるいはこれらの時間変化とに基づいて、前記オペレータの操作入力を示す操作入力信号を生成する操作入力信号生成部と、を有し、
前記通信部は、さらに、前記操作入力信号生成部が生成する操作入力信号を前記情報処理装置に送信する。
本考案によれば、情報処理装置に搭載されたOSの種類や情報処理装置の性能に依存すること無く、種々の情報処理装置に操作入力装置を適用することが可能になる。
本考案の一実施の形態に係る操作入力装置の外観を示す斜視図である。 筐体内部のハードウェア構成を示すブロック図である。 信号処理部の機能構成を示す機能ブロック図である。 片手操作時の操作領域を示した図である。 両手操作時の操作領域を示した図である。 操作領域と表示領域とのマッピングを示した図である。 操作入力処理のフローチャートである。 カーソルを表示したときの表示面を示した図である。 (a)移動時のカーソルを示した図である。(b)停止時のカーソルを示した図である。(c)クリック操作の例を示した図である。(d)クリック操作の例を示した図である。(e)クリック時のカーソルを示した図である。 サブメニューの選択操作を示した図である。 画像を拡大する操作を示した図である。 本考案の変形例1に係る操作入力装置の外観を示す斜視図である。 本考案の変形例2に係る操作入力装置の外観を示す斜視図である。 (a)本考案の変形例3に係る操作入力装置の外観を示す斜視図である。(b)本考案の変形例3に係る操作入力装置の外観を示す側面図である。
本考案の一実施の形態に係る操作入力装置10は、ディスプレイを備える情報処理装置にオペレータの操作に係る情報を入力する装置である。ここで、情報処理装置は、操作入力装置10に通信可能に接続されるPC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォンなどである。情報処理装置には、任意の種類のOS(Operating System)が搭載されてよい。また、情報処理装置が備えるディスプレイは、情報処理装置と一体に設けられてもよく、信号配線などを介して情報処理装置に外付けされていてもよい。
本実施の形態に係る操作入力装置10は、図1に示すように、筐体11と、筐体11から延びるケーブル12と、ケーブル12の先端に設けられたコネクタ13と、情報処理装置が備えるディスプレイ(不図示)の枠体を保持する保持具14と、保持具14に対する筐体11の角度を調整するための可動機構部15とを備える。
以下では、互いに直交するx方向、y方向、z方向(図1参照)の用語を用いるが、これらの方向は、説明のために用いるのであって、本願考案を限定する趣旨ではない。
筐体11は、図1に示すような箱体であって、図2に示すように、物理的には、カメラ30と、通信部31と、信号処理部32とが内部に収容される。
カメラ30は、画像データをリアルタイム出力するステレオカメラである。カメラ30は、視線方向を、操作入力装置10が接続される情報処理装置が備えるディスプレイの表示面に略垂直で表示面から離れる方向に向けて設置されている。本実施の形態では、カメラ30が、ステレオカメラである例により説明するが、カメラ30は、ステレオカメラに限られず、単眼カメラでも良い。また、カメラ30は任意のカメラモジュールから構成され、例えば、CCD(Charge−Coupled Device)カメラ、赤外線カメラ、グローバルシャッター式カメラなどから構成される。
通信部31は、ケーブル12及びコネクタ13を介して情報処理装置と通信するための通信インタフェースである。例えば、通信部31は、ディスプレイを備える情報処理装置から前記ディスプレイの表示領域を構成する画素の座標情報を受信する。また、通信部31は、後述する操作入力信号生成部112が生成する操作入力信号を情報処理装置に送信する。
なお、通信部31は、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)などの無線で情報処理装置と通信する通信インタフェースであってもよい。
信号処理部32は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)33と、RAM(Random Access Memory)34と、記憶部35と、を備える。
RAM34は、高速にデータの読み書きが可能なメモリである。RAM34は、カメラ30が撮影した画像データ、通信部31が取得した各種情報、記憶部35から読み出した画像データ等を、CPU33が実行するデータ処理のために一時保存する。
記憶部35は、大容量の記憶装置であり、フラッシュメモリ等から構成される。カメラ12が撮影した画像データ、通信部31が取得した各種情報、CPU33の処理により生成したデータ等を記憶する。また、記憶部35は、CPU33が実行するプログラムを記憶する。
CPU33は、記憶部35に記憶されている操作入力処理プログラムをRAM34に読み出して実行する。これにより、信号処理部32は機能的に、図3に示すように、画像取得部110、手指画像検出部111及び操作入力信号生成部112として機能する。
画像取得部110は、カメラ30が撮影した画像データを取得する。画像取得部110は、カメラ30が撮影した画像データに含まれる所定のタイミングの画像を予め定めた時間間隔で手指画像検出部111に出力する。
手指画像検出部111は、画像取得部110から入力される画像から、人の手又は指を示す手指画像を検出し、検出した手又は指の大きさ、位置の情報を取得する。人の手又は指の手指画像を検出する方法は、従来の任意の方法である。ここで、本実施の形態では、カメラ30がステレオカメラであるから、手指画像として3次元画像を検出できる。
例えば、画像取得部110から入力される画像に対してカラーマスクを用いて予め設定されている特定色(例えば、肌色)のカラー画像を抽出する。また、その画像に対して2値化処理を行う。これらの処理で得られたカラーマスクの抽出画像と2値化画像との論理和を取ることによって、図4に示すように肌色部分の手123の画像を検出してもよい。
また、連続する2以上のフレーム分の画像等に対してフレーム間差分処理を行い、得られた差分画像からヒストグラムを作成し、動作の変化が大きい活動エリアを特定することによって、手123の画像を検出してもよい。
また、記憶部35に予め人の手又は指のテンプレートを記憶しておき、画像取得部110から入力される画像に対してテンプレートマッチングを行うことによって、手123の画像を検出してもよい。
手指画像検出部111が検出した手123の大きさ、位置、形状等の情報は、操作入力信号生成部112に出力される。
図3を再び参照する。
操作入力信号生成部112は、手指画像検出部111が検出した手指画像のフレーム画像における位置及び通信部31が取得した座標情報に基づいて手指画像の位置に対応する座標を取得し、取得された座標と当該手指画像の大きさ又は形状、あるいはこれらの時間変化とに基づいて、オペレータの操作入力を示す操作入力信号を生成する。
詳細には、操作入力信号生成部112は、操作領域特定部120、領域マッピング部121及び信号生成部122として機能する。
操作領域特定部120は、手指画像検出部111から入力された手123の大きさ、位置、形状等の情報に基づいて、画像取得部110が取得するフレーム画像全体に当たるカメラの視野領域1001からオペレータが操作に用いる操作領域を特定する。
より詳細には、操作領域特定部120は、図4に示すように、オペレータが片手を用いて操作する場合の操作領域1002を特定する。この場合、操作領域特定部120は、手指画像検出部111から入力される手123の幅Wと、手123の中心位置P1を取得する。そして、点P1を中心として、幅m×Wの操作領域1002を特定する。ここでmは予め定めた正の係数であり、ユーザにより変更可能としてもよい。
また、操作領域特定部120は、図5に示すように、両手を用いて操作する場合の操作領域1003を特定する。この場合には、操作領域特定部120は、手指画像検出部111から入力される右の手123の中心位置P2と左の手123の中心位置P3を取得する。そして、点P2と点P3の中点を中心として、点P2と点P3との間の距離Lに対して幅n×Lの操作領域1003を特定する。ここでnは予め定めた正の係数であり、ユーザにより変更可能としてもよい。
操作領域特定部120が特定する操作領域1002、1003の高さは、手123の中心位置P1、P2、P3に基づいて決定した幅に対して所定の比率を乗じた値とする。操作領域特定部120は、このようにして特定した操作領域1002、1003の情報を領域マッピング部121に出力する。
図3を再び参照する。
領域マッピング部121は、通信部31を介して情報処理装置からディスプレイの表示領域を構成する画素の座標情報を取得する。
より詳細には、領域マッピング部121は、図6に示すように、操作領域特定部120より入力された操作領域1002、1003を、表示領域1004の全体にマッピングする。操作領域1002または1003の座標の間隔を縦方向、横方向にそれぞれ一定の比率で拡大又は縮小して、操作領域1002、1003の座標を、情報処理装置が備えるディスプレイの表示領域1004を構成する各画素の座標に対応づけたマッピング情報を生成し、信号生成部122に出力する。
図3を再び参照する。
信号生成部122は、手指画像検出部111が検出した手123の画像の位置又は大きさ又は形状の情報、あるいはこれらの時間変化の情報と、領域マッピング部121で生成したマッピング情報とに基づいて、オペレータの操作が示す操作入力信号を生成する。
より詳細には、まず、信号生成部122は、情報処理装置が備えるディスプレイの表示画面にカーソルを表示させる。つまり、手指画像検出部111が検出した手123の中心位置の座標を、領域マッピング部121で生成したマッピング情報を用いて変換し、表示領域1004の座標にカーソルを表示させる。
その後、信号生成部122は、手指画像検出部111が検出した手123の位置又は大きさ又は形状の情報、あるいはこれらの時間変化の情報に応じて、接続されている情報処理装置の表示面に表示されたアイコン等が示すアプリケーションの選択、実行等を指示する操作入力信号を生成する。そして生成した操作入力信号を通信部31に出力する。
情報処理装置は、通信部31を介して入力される操作入力信号に基づいて、アプリケーションを選択して実行する。
図1を再び参照する。
コネクタ13は、例えば、USB(Universal Serial Bus)規格に準じたコネクタである。
保持具14は、例えば、情報処理装置が備えるディスプレイの枠体の上縁を保持する。保持具14は、ヒンジ部16を介して枢着された一対の挟持部材17a、17bを有する。挟持部材17a、17bは、一端が互いに近接する方向に、例えばヒンジ部16に設けられるバネ(不図示)などにより付勢されている。このような保持具14によれば、いわゆるクリップのように、ディスプレイの枠体を挟持することによって、枠体を保持することができる。
一対の挟持部材17a、17bの一方17aは、他端近傍に設けられた凹部18を有する。
可動機構部15は、一端が筐体11の下面に固定された柱状部19と、柱状部19の下端に設けられた球状部20と、一対の挟持部材17a、17bが枢動する軸と概ね平行(図1ではy軸方向)に球状部20から延びる軸部21a、21bとを有する。球状部20は、凹部18の内部に配置される。軸部21a、21bは、凹部18の近傍に軸支されている。これにより、柱状部19は、挟持部材の一方17aに対して軸部21a、21bを中心に回転することができる。そのため、可動機構部15により、保持具14に対する筐体11の角度を調整することが可能になる。
なお、軸部21a、21bの周面には、例えば軸方向に沿った複数の溝が設けられるなど、保持具14に対する筐体11の角度が容易に変化しないような滑り止め部が設けられることが望ましい。
このように構成された操作入力装置10の操作入力処理について、図7に示すフローチャートに沿って説明する。
操作入力処理は、手指画像検出部111が、画像取得部110により取得された画像から手123の画像を検出したときスタートする。手指画像検出部111は、手123の検出なしの状態から両手をほぼ同時に検出したとき、つまり2つの手を所定の時間以内に検出開始したとき、(ステップS101:Yes)、両手操作状態に設定する(ステップS102)。
操作領域特定部120は、図5の例に示すような両手の操作領域1003を特定する(ステップS103)。領域マッピング部121は、通信部31から取得した表示領域の座標情報に基づいて、操作領域特定部120が特定した操作領域1003を表示領域1004にマッピングする(ステップS104)。
その後、信号生成部122は、表示領域1004にマッピングされた操作領域1003における両手の大きさ、相対位置、形状の時間変化に応じた操作入力信号を生成し、通信部31に出力する(ステップS105)。これにより、情報処理装置は、通信部31を介して操作入力信号を受信し、受信した操作入力信号に基づいて、ディスプレイの表示面上でカーソルを移動させる、カーソルの形状を変える、アプリケーションを起動するなどの処理を実行する。
両手が継続的に検出され、片手又は手の検出なしに変化して一定時間以上経過していない間は(ステップS106:No)、信号生成部122は、操作入力信号の生成、出力を継続する(ステップS105)。
一方、片手又は手の検出なしに変化して一定時間以上経過した場合において(ステップS106:Yes)、片手に変化したときは(ステップS107:Yes)、ステップS108に進む。手の検出なしに変化したときは(ステップS107:No)、処理を終了する。
ステップS101において、手指画像検出部111が、手123の検出なしの状態から両手をほぼ同時に検出しなかったとき、つまり2つの手を所定の時間以内に検出開始しなかったとき(ステップS101:No)、片手操作状態に設定する(ステップS108)。
操作領域特定部120は、図4の例に示すような片手の操作領域1002を特定する(ステップS109)。領域マッピング部121は、操作領域特定部120が特定した操作領域1002を、表示領域1004にマッピングする(ステップS110)。
その後、信号生成部122は、表示領域1004にマッピングされた操作領域1002における片手の大きさ、位置、形状の時間変化に応じた操作入力信号を生成し、通信部31に出力する(ステップS111)。情報処理装置は、通信部31を介して操作入力信号を受信し、受信した操作入力信号に基づいて、ディスプレイの表示面上でカーソルを移動させる、カーソルの形状を変える、アプリケーションを起動するなどの処理を実行する。
片手が継続的に検出され、手の検出なしに変化して一定時間以上経過していない間は(ステップS112:No)、信号生成部122は、操作入力信号の生成、出力を継続する(ステップS111)。
一方、手の検出なしに変化して一定時間以上経過した場合は(ステップS112:Yes)、処理を終了する。
ここで、ステップS105、S111で出力される操作入力信号に基づく、情報処理装置の表示や処理の具体例を説明する。
操作入力装置10に接続された情報処理装置のディスプレイに、図8に示すようなアイコン2001や画像2002が表示されている場合について説明する。
画像2002は、画像表示アプリケーションにより表示されているものである。オペレータがカメラ30の視野領域に手123を入れているときは、ディスプレイにはマッピング情報で変換された座標位置にカーソル2003が表示される。
カーソル2003の形状は、オペレータの操作が反映されているか否かが直感的に視認できる形状が望ましい。本実施の形態では、図8の画像上に表示されているように、一つの円と、その周囲に等間隔で配置された複数の円から構成されたカーソル2003の形状を用いる。
カーソル2003の色は、アイコン2001又は画像2002を選択可能な位置にあるか否かに応じて色を変える。図8の例では、中央に表示した画像2002を選択可能な位置にあるため、カーソルの各円が黒丸となっている。カーソル2003の位置が画像2002から外れており選択可能でないときは白丸とする。
また、カーソル2003が移動している時は図9(a)に示すように中央の円を移動方向にずらして表示する。一方、カーソル2003が停止している時は図9(b)に示すように中央の円が周囲の円の中心から等距離の点に位置するように表示する。
オペレータのクリック操作は、判別が容易な動作が望ましい。例えば、図9(c)のように手を左右に細かく振る。あるいは、図9(d)のように手を開いた状態から握る動作をする。操作入力信号生成部112は、このような操作を検出したときにクリック操作があったと判別し、図9(e)に示すようにカーソル2003の中央の円を左右に広げ楕円形状とする。これによりオペレータはクリック操作が判別されたことを知ることができる。
また、図10のように、手123を一定時間停止させたときにカーソル2003の周囲にサブメニューの仮想ボタン2004を表示させる。オペレータが各サブメニューの方へカーソル2003を移動させることにより、サブメニューの選択をすることができる。
オペレータがカメラ30の視野領域に両手を入れているときは、図11に示すように2つのカーソル2003を表示する。情報処理装置は、操作入力信号に基づいて、2つのカーソル2003の相対位置の変化に対応した処理を実行させることができる。例えば、図11に示すように、画像2002内に2つのカーソル2003を表示させ、それを互いに離反する方向に動かしたとき、その画像2002を拡大する処理(ズームイン)を実行させる。一方、2つのカーソル2003を互いに接近する方向に動かしたとき、この画像2002を縮小する処理(ズームアウト)を実行させる。
2つのカーソル2003の相対位置の変化に対応した処理の別の例として、片方のカーソル2003のみを上下することでページアップ、ページダウンさせてもよい。また、2つのカーソル2003を、2つのカーソル2003の中間にある点を中心として同方向に回転させることにより、画像2002を当該方向に回転させてもよい。
図11の例においては、2つのカーソル2003(両手の位置)の相対位置を変化させることにより、画像2002の拡大縮小を行うとしたが、両手の画像の大きさの相対的な変化に応じて、画像2002の拡大縮小を行うようにしてもよい。つまり、一方の手123を前に出す事により当該手123の大きさが相対的に大きくなったことを判別したとき又は一方の手123を後ろに引く事により当該手123の大きさが相対的に小さくなったことを判別したときに、ズームイン又はズームアウトする処理を実行してもよい。
これまで説明したように、本実施の形態に係る操作入力装置10は、オペレータを撮影するカメラ30と、ディスプレイを備える情報処理装置からディスプレイの表示領域を構成する画素の座標情報を受信する通信部31と、カメラ30及び通信部31から取得する信号を処理する信号処理部32と、を備える。そして、信号処理部32は、カメラが撮影したフレーム画像からオペレータの手又は指を示す手指画像を検出し、検出した手指画像のフレーム画像における位置及び通信部31が取得した座標情報に基づいて手指画像の位置に対応する座標を取得し、取得された座標と当該手指画像の大きさ又は形状、あるいはこれらの時間変化とに基づいて、オペレータの操作入力を示す操作入力信号を生成する。通信部31は、操作入力信号生成部112が生成する操作入力信号を情報処理装置に送信する。
これにより、操作入力装置10は、通信部31を介して接続された情報処理装置からディスプレイの座標情報を受信すれば、その座標情報に基づいて自装置内の処理を実行することによって、オペレータの操作入力を示す操作入力信号を生成することができる。従って、情報処理装置に搭載されたOSの種類や情報処理装置の性能に依存すること無く、種々の情報処理装置に適用することが可能になる。
本実施の形態に係る操作入力装置10は、ケーブル12及びコネクタ13により、種々の情報処理装置と接続することができるので、接続される情報処理装置と別個に構成することができる。情報処理装置とは別のハードウェアとして、携帯することが可能になる。
本実施の形態に係る操作入力装置10は、カメラ30を備える。そのため、従来のように汎用のカメラを用いる場合とは異なり、カメラの性能が十分でないために適切な操作入力信号を生成できなくなる可能性を低減することができる。従って、オペレータの操作に応じた適切な情報を入力することが可能になる。
手指画像検出部111がカメラ30により撮影された画像からオペレータの手又は指を示す画像を検出し、操作領域特定部120が手指画像の画像全体における位置及び大きさに基づいてカメラの視野領域1001から操作領域1002、1003を特定する。そして、領域マッピング部121が特定した操作領域1002、1003を表示領域1004にマッピングする。信号生成部122が、マッピングされた操作領域1002等における手指画像の位置又は大きさ又は形状の情報あるいはこれらの時間変化の情報を取得し、これらの情報に基づいた操作入力信号を生成して出力する。これによりオペレータの位置によらずオペレータの操作感覚に合致した直感的な操作入力を行うことができる。
以上、本考案の一実施の形態について説明したが、本願考案は、この実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更がなされた形態も含む。
例えば、操作入力装置は、折り畳み可能で名刺型となるものであってもよい。カメラ30を実装したボードと、信号処理部32を実装したボードと、保持用のボードとが互いにヒンジで連結されており、ヒンジ部分で回転することにより折り畳み可能にしてもよい。これによれば、操作入力装置の携帯が容易になる。
(変形例1)
例えば、変形例1に係る操作入力装置50は、図12に示すように、実施の形態に係る可動機構部15に代わる可動機構部51を備える。この点を除いて、操作入力装置50は、実施の形態に係る操作入力装置10と同様の構成を備える。
本変形例に係る可動機構部51は、実施の形態と同様の柱状部19と、柱状部19の下端に設けられた軸部52とを有する。軸部52は、凹部18の近傍に軸支されている。軸部52の周面には、例えば軸方向に沿った複数の溝が設けられるなど、保持具14に対する筐体11の角度が容易に変化しないような滑り止め部が設けられることが望ましい。
本変形例に係る可動機構部51によっても、実施の形態に係る可動機構部15と同様に、柱状部19は、挟持部材の一方17aに対して軸部52を中心に回転することができるので、保持具14に対する筐体11の角度を調整することが可能になる。
(変形例2)
例えば、変形例2に係る操作入力装置60は、図13に示すように、実施の形態に係る可動機構部15に代わる可動機構部61を備える。この点を除いて、操作入力装置60は、実施の形態に係る操作入力装置10と同様の構成を備える。
本変形例に係る可動機構部61は、実施の形態と同様の柱状部19に代わる柱状部62と、実施の形態と同様の球状部20及び軸部21a、21bとを有する。本変形例に係る柱状部62は、実施の形態に係る柱状部19のように真っ直ぐではなく、途中の屈曲部63にて屈曲している。
本変形例に係る可動機構部61によっても、実施の形態に係る可動機構部15と同様に、柱状部62は、挟持部材の一方17aに対して軸部21a、21bを中心に回転することができるので、保持具14に対する筐体11の角度を調整することが可能になる。
例えば変形例2では、柱状部62が屈曲部63で屈曲する例を説明したが、屈曲部63にヒンジが設けられてもよい。また、柱状部62は、例えば屈曲部63に相当する位置で湾曲していてもよく、複数の箇所で屈曲又は湾曲していてもよい。
(変形例3)
例えば、変形例3に係る操作入力装置70は、図14に示すように、保持具71と、実施の形態と同様の筐体11とを備える。
保持具71は、一対の平板部72、73と、ヒンジ部74と、小片部75とを有する。
一対の平板部72、73の各々は、略矩形をなす平板状の部材であり、各々の一辺の近傍に設けられたヒンジ部74により枢動可能に接続されている。
一方の平板部72は、ヒンジ部74が設けられた辺と平行な他の辺の近傍に第1の緩衝部材76が設けられている。
他方の平板部73は、ヒンジ部74が設けられた辺と平行な他の辺に小片部75が設けられている。小片部75は、概ね矩形をなす平板状の部材であり、ヒンジ部74と対向するように設けられる。小片部75が有する面のうち、ヒンジ部74と対向する面には、第2の緩衝部材77が設けられている。第1の緩衝部材76及び第2の緩衝部材77の材料には、ウレタン、発泡樹脂などが採用されるとよい。
また、他方の平板部73には、小片部75が設けられる第1主面とは反対側の第2主面に、筐体11が固定されている。本変形例では、筐体11は、第2主面の端部に、小片部75と平行に固定されている。
本変形例によれば、他方の平板部73の第1主面をディスプレイ78の枠体の上面に当接させるとともに、小片部75の第2の緩衝材77をディスプレイ78の枠体の前面に当接させた状態で、一方の平板部72の第1の緩衝材76をディスプレイ78の後面に当接させることができる。これにより、操作入力装置70をディスプレイ78に載置した状態で、2つの緩衝部材76,77によりディスプレイ78の枠体を前後から挟むことができる。これにより、保持具71がディスプレイ78の枠体を挟持することによって、保持することができる。
本考案は、本考案の広義の趣旨及び範囲を逸脱することなく、様々な実施の形及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本考案を説明するためのものであり、本考案の範囲を限定するものではない。つまり、本考案の範囲は、実施の形態ではなく、実用新案登録請求の範囲によって示される。そして、実用新案登録請求の範囲内及びそれと同等の考案の意義の範囲内で施される様々な変形が、本考案の範囲内とみなされる。
10、50、60、70 操作入力装置
11 筐体
12 ケーブル
13 コネクタ
14、71 保持具
15、51、61 可動機構部
16 ヒンジ部
17a,17b 挟持部材
18 凹部
19、62 柱状部
20 球状部
21a,21b、52 軸部
30 カメラ
31 通信部
32 信号処理部
33 CPU
34 RAM
35 記憶部
63 屈曲部
72、73 平板部
74 ヒンジ部
75 小片部
76 第1の緩衝部材
77 第2の緩衝部材
78 ディスプレイ
110 画像取得部
111 手指画像検出部
112 操作入力信号生成部
120 操作領域特定部
121 領域マッピング部
122 信号生成部
123 手
1001 視野領域
1002、1003 操作領域
1004 表示領域
2001 アイコン
2002 画像
2003 カーソル

Claims (8)

  1. オペレータを撮影するカメラと、
    ディスプレイを備える情報処理装置から前記ディスプレイの表示領域を構成する画素の座標情報を受信する通信部と、
    前記カメラ及び前記通信部から取得する信号を処理する信号処理部と、を備え、
    前記信号処理部は、
    前記カメラが撮影したフレーム画像を取得し、前記フレーム画像から前記オペレータの手又は指を示す手指画像を検出する手指画像検出部と、
    前記手指画像検出部が検出した前記手指画像の前記フレーム画像における位置と前記通信部が取得した座標情報とに基づいて前記手指画像の位置に対応する座標を取得し、当該取得された座標と前記手指画像の大きさ又は形状、あるいはこれらの時間変化とに基づいて、前記オペレータの操作入力を示す操作入力信号を生成する操作入力信号生成部と、を有し、
    前記通信部は、さらに、前記操作入力信号生成部が生成する操作入力信号を前記情報処理装置に送信する、
    操作入力装置。
  2. 前記操作入力信号生成部は、
    前記手指画像検出部が検出した前記手指画像の前記フレーム画像における位置又は大きさに基づいて、前記カメラの視野領域から前記オペレータの操作が有効な操作領域を特定する操作領域特定部と、
    前記通信部が取得した前記座標情報に基づいて、前記操作領域特定部が特定した前記操作領域を前記表示領域にマッピングし、前記操作領域と前記表示領域との座標の対応関係を示すマッピング情報を生成する領域マッピング部と、
    前記手指画像検出部が検出した前記手指画像の前記操作領域における座標を、前記マッピング情報を用いて前記表示領域内の座標に変換し、変換された座標と前記手指画像の大きさ又は形状、あるいはこれらの時間変化とに基づいて、前記オペレータの操作入力を示す操作入力信号を生成する信号生成部と、を有する、
    請求項1に記載の操作入力装置。
  3. 前記カメラと、前記通信部と、前記信号処理部と、が収容される筐体と、
    前記ディスプレイの枠体を保持する保持具と、をさらに備える、
    請求項1又は2に記載の操作入力装置。
  4. 前記保持具は、前記枠体を挟持することによって、前記枠体を保持する、
    請求項3に記載の操作入力装置。
  5. 前記保持具に対する前記筐体の角度を調整するための可動機構部をさらに備える、
    請求項3又は4に記載の操作入力装置。
  6. 前記カメラはステレオカメラである請求項1乃至5のいずれか1項に記載の操作入力装置。
  7. 前記カメラはCCDカメラである請求項1乃至6のいずれか1項に記載に操作入力装置。
  8. 前記カメラは赤外線カメラである請求項1乃至6のいずれか1項に記載に操作入力装置。
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