JP7275885B2 - 表示装置、方向特定方法、プログラム - Google Patents

表示装置、方向特定方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、表示装置、方向特定方法、及びプログラムに関する。
手書きにより入力された文字列の向きに応じて、当該文字列に含まれる文字を認識する表示装置に係る技術が各種提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の技術は、文字を手書きする方向を利用しなければ装置に対してユーザーが存在する方向を決定できないという問題がある。すなわち、従来の方法では、ユーザーが少なくとも2文字手書きしなければ、文字の向きを決定できないし、ユーザーが文字を左から右に書くという前提がなければ文字の向きを決定できない。このためユーザーが1文字だけ記述した場合や、上から下に向かって文字列を手書きした場合、又はアラビア語のように右から左に手書きした場合には、文字の向きを決定できない。
本発明は、上記課題に鑑み、装置に対してユーザーが存在する方向を決定できる表示装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、三次元座標を推定する電子ペンを用いて手書きされたデータをディスプレイに表示する表示装置であって、前記電子ペンがディスプレイから離れる前記データの入力の終了時における前記電子ペンの、平置きされた表示装置の前記ディスプレイの面に平行な平面における座標から、前記ディスプレイに対する前記電子ペンの高さが閾値以上又は超過になった場合における前記電子ペンの前記ディスプレイに平行な平面における座標へのベクトル、に基づいて、前記電子ペンで手書きしている文字の向きを特定する方向特定部、を有することを特徴とする。
装置に対してユーザーが存在する方向を決定できる表示装置を提供することができる。
表示装置の置き方の一例を示す図である。 平置きされた表示装置に手書きされた文字の一例を示す図である。 平置きされた表示装置に手書きされた文字の一例を示す図である。 電子ペンの斜視図の一例を示す図である。 表示装置の全体構成例を示す図である。 電子ペンのハードウェア構成図の一例である。 表示装置のハードウェア構成図の一例である。 電子ペンと表示装置の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。 電子ペンの軸方向、及び、加速度センサーの軸方向が重力加速度の方向を向くように回転する座標変換を説明する図である。 電子ペンの三次元座標に基づくユーザーの方向の推定方法を説明する図である。 いくつかのベクトルと表示装置に対するユーザーの向きの一例を示す図である。 電子ペンが行う処理の手順を示すフローチャート図の一例である。 表示装置が行う処理の手順を示すフローチャート図の一例である。 表示装置の他の構成例を示す図である(その1)。 表示装置の他の構成例を示す図である(その2)。 表示装置の他の構成例を示す図である(その3)。 表示装置の他の構成例を示す図である(その4)。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、表示装置と表示装置が行う方向特定方法について図面を参照しながら説明する。
<装置に対するユーザーの方向>
まず、図1を用いて表示装置に対するユーザーの方向が異なる状況の一例を説明する。図1は、表示装置2の置き方の一例を示す。この表示装置2は、手書き入力が可能なコンピュータ制御のホワイトボード装置又はアプリケーションソフトであり、手書き入力装置と呼ばれる場合がある。
図1(a)では表示装置2が縦置きされており、図1(b)では表示装置2が平置きされている。図1(a)のように縦置きされた表示装置2では、ユーザーは表示装置2に対し下側に存在することが一般的である。このため、表示装置2は縦置き状態の上下方向が文字の天地方向であるという前提で文字認識を行う。
一方、図1(b)のように、平置きされた表示装置2では縦置きの場合と異なり手書きするユーザーの方向が限定されない。各ユーザーは自分から見た上下方向を文字の天地方向にして手書きするために各ユーザーが手書きする文字の向きも異なる。
図2は平置きされた表示装置2に手書きされた文字の一例を示す。説明の便宜上、図1(b)の矢印401の方向を文字認識の基準方向とする。ユーザーA,Bのいずれも「て」という文字を手書きした。図2(a)に示すように、ユーザーAは基準方向に手書きしたため、正しく「て」と認識されている。しかし、図2(b)に示すように、ユーザーBは基準方向とは逆向きに手書きしたため、「2」と誤認識されている。
このように、文字認識を正しく行うためには、表示装置2に対するユーザーの方向、すなわち、文字の向きを特定することが必要である。
<本実施形態の表示装置の動作の概略>
そこで、本実施形態の表示装置2は、手書きに使用する電子ペン250の位置を利用して表示装置2に対するユーザーの方向を特定する。
図3は、本実施形態の表示装置2が表示装置2に対するユーザーの方向を特定する方法の概略を説明する図である。図3では表示装置2のディスプレイに水平な平面をXY平面とし、XY平面に垂直な方向をZ方向とする三次元座標が設定されている。
電子ペン250は三次元空間における三次元座標を推定するために少なくとも加速度センサーを内蔵しており、電子ペン250は三次元座標を推定することができる。ただし、電子ペン250が推定する三次元座標は電子ペン250ごとに推定される、電子ペンに個別の座標系の座標でよい(表示装置2が電子ペン250の絶対位置を特定する必要はない)。
本実施形態では、ユーザーが手書きを終えた後の肘の動きに着目した。手書きを終えた後ユーザーはペンアップするので、肘はユーザーのいる方向に向かって折り曲げられることが一般的である。ペンアップとはディスプレイに尖端を接していた電子ペン250が座標の入力の終了時にディスプレイから離れることをいう。図3ではZ座標が閾値h以上又は閾値hを超過して変化することでペンアップを検出している。
ペンアップ後の肘の動きにより、電子ペン250のZ座標が変化し、XY座標(XY平面に投影した三次元座標)はユーザーに近づくように変化する。したがって、手書きを終えた直後の電子ペン250のXY平面の座標(図3のx,y)と、Z座標がある程度変化した(ある程度ひじが曲げられた)後の電子ペン250のXY平面の座標(図3のx,y)の差から、表示装置2はユーザーのいる方向を特定することができる。
このようにして表示装置2に対しユーザーのいる方向を特定できれば、表示装置2は手書きされた文字を回転させて、文字認識することで正しく文字を認識できる。
したがって、本実施形態の表示装置2は、ユーザーが1文字だけ手書きした場合でも、表示装置2に対するユーザーの方向を特定できる。また、ユーザーが文字を書く方向に前提がなくても、表示装置2に対するユーザーの方向を特定できる。
<用語について>
表示装置2は、専用の表示装置でもよいし、PC、スマートフォン、又は、タブレット端末などの情報処理装置がアプリケーションソフトを実行することで表示装置2として使用されてもよい。
表示装置2に対するユーザーの方向は、表示装置2が平置きされた場合に、表示装置2に対しユーザーが存在する位置である。すなわちユーザーの方向は位置に関する情報ということができる。ただし、本実施形態は表示装置2が縦置きされた場合も適用できる。
手書きされたデータとは、ディスプレイ上でユーザーが入力手段を連続的に移動させた座標点列を軌跡として表示したデータである。また、ユーザーがディスプレイに入力手段を押しつけてから連続的に移動させた後、ディスプレイから離すという一連の操作をストロークといい、ストロークにより手書きされたデータをストロークデータという。ストロークデータは1つ以上の座標点を有し、手書きデータは1つ以上のストロークデータを有する。
手書きされたデータには、手書きデータそのものだけでなく、手書きデータが文字認識して変換されたテキストデータ、「済」などの決まった文字やマークとして表示されるスタンプ、円や星などの図形、直線等、ユーザーの操作に基づいて表示されたデータも含まれてよい。
手書きデータそのものだけでなく、手書きデータが文字認識して変換されたテキストデータ、「済」などの決まった文字やマークとして表示されるスタンプ、円や星などの図形、直線等、ユーザーの操作に基づいて表示されたデータも含まれる。
また、文字という場合、数字、アルファベット、及び、!、#、$、%、&、+、×、=、-等の記号を含む。
<電子ペンの外観の一例>
図4は、電子ペン250の斜視図の一例を示す。電源を内蔵して表示装置2に命令を送信できる電子ペン250をアクティブペンという(電源を内蔵しない電子ペン250をパッシブ電子ペンという)。図4の電子ペン250は、物理的なスイッチがペン先に一つ、ペン尻に一つ、ペン側面に二つあり、ペン先が筆記用、ペン尻が消去用、ペン側面はユーザー機能割り当て用である。本実施形態の電子ペン250は不揮発性のメモリーを有しており、他の電子ペン250と重複しないペンIDを記憶している。
なお、スイッチ付きの電子ペンであれば、ユーザーの表示装置2の操作手順を減らすことも可能である。スイッチ付きの電子ペン250とは主にアクティブペンを言うが、電磁誘導方式では電源を内蔵しないパッシブペンでもLC回路だけで電力を発生できるため、アクティブペンだけでなく電磁誘導方式のパッシブペンを含む。電磁誘導方式以外の光学方式、赤外線方式、及び、静電容量方式のスイッチのある電子ペン250はアクティブペンである。
ユーザーはペン側面スイッチのうちの一つをペン機能メニュー(電子ペンの色、太さ、線種などの動作モードなどを選択するメニュー)、もう一つを編集機能メニュー(手書きされたオブジェクトの消去、選択、切り取り、コピー、貼り付けなどを行うメニュー)に割り当てることができる。ユーザーが手に持った電子ペン250の側面ボタンを押すことによってペン機能メニュー又は編集機能メニューを表示させることができるので、画面のメニュー操作時に必要な操作数を低減できる。
また、消去用のペン尻のスイッチを使用すると、メニュー画面から消去ボタンを押下する操作を省略して、任意の手書きオブジェクトを消去できる。
<装置の全体構成>
図5を用いて、本実施形態に係る表示装置2の全体構成を説明する。図5は、表示装置2の全体構成図を示した図である。図5(a)では、表示装置2の一例として、壁につり下げられた横長の電子黒板として使用される表示装置2を示している。
図5(a)に示されているように、表示装置2の上部にはディスプレイ220が設置されている。ユーザーUは、電子ペン250を用いて、ディスプレイ220に文字等を手書きする(入力、描画ともいう)ことができる。
図5(b)は壁につり下げられた縦長の電子黒板として使用される表示装置2を示している。
図5(c)は机230に平置きされた表示装置2を示す。表示装置2は厚みが1cm程度なので、一般の机に平置きしても机の高さを調整する必要がない。また、容易に移動できる。
図5(a)~(c)のどの態様で表示装置2が使用されているかは、表示装置2が内蔵するチルトセンサーで検出される。あるいは、ユーザーが設定してもよい。
<ハードウェア構成例>
<<電子ペンのハードウェア構成>>
図6は、電子ペン250のハードウェア構成図の一例である。図6に示されているように、電子ペン250は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Static Random Access Memory)103、SSD(Solid State Drive)104、近距離通信装置105、加速度センサー106、ジャイロセンサー107、及びバッテリー108等を有している。
これらのうち、CPU101は、電子ペン250全体の動作を制御する。本実施形態では電子ペン250の三次元座標を推定して表示装置2に送信する。ROM103は、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM102は、CPU101のワークエリアとして使用される。SSD104は、電子ペン250用のプログラム等の各種データを記憶する。
近距離通信装置105は、表示装置2と通信し、電子ペン250のペンID、三次元座標、各種スイッチの押下状態などを送信する。また、加速度センサー106とジャイロセンサー107の信号を表示装置2に送信してもよい。この場合、電子ペン250の三次元座標を表示装置2が推定できる。近距離通信装置105が使用する通信規格は例えばZigBee(登録商標)やBluetooth(登録商標)などで通信するが、表示装置2と通信できればよく通信規格は問われない。
加速度センサー106は、直交する3軸の加速度を所定のサンプリング周期で検出する。また、ジャイロセンサー107は直交する3軸の角速度を所定のサンプリング周期で検出する。バッテリー108は電子ペン250の電源である。
なお、電子ペン250の座標の入力方式には、電磁誘導方式、アクティブ静電結合方式などがある。また、電子ペン250は、筆圧検知、傾き検知、ホバー機能(電子ペンが触れる前にカーソルを表示)、などの機能を有していてよい。
<<表示装置のハードウェア構成>>
図7は、表示装置2のハードウェア構成図の一例である。図7に示されているように、表示装置2は、CPU201、ROM202、RAM203、及び、SSD204を備えている。
これらのうち、CPU201は、表示装置2全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201やIPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。SSD204は、表示装置2用のプログラム等の各種データを記憶する。
また、表示装置2は、ディスプレーコントローラー213、タッチセンサーコントローラー215、タッチセンサー216、チルトセンサー217、シリアルインタフェース218、スピーカー219、ディスプレイ220、マイク221、無線通信装置222、赤外線I/F223、電源制御回路224、ACアダプター225、バッテリー226、及び、電源スイッチ227を備えている。
ディスプレーコントローラー213は、出力画像をディスプレイ220等へ出力するために画面表示の制御及び管理を行う。タッチセンサー216は、ディスプレイ220上に電子ペン250やユーザーの手等(電子ペン250やユーザーの手は入力手段となる)が接触したことを検知する。また、タッチセンサー216は電子ペン250と通信し、三次元座標やペンID等を受信する。
タッチセンサーコントローラー215は、タッチセンサー216の処理を制御する。タッチセンサー216は、座標の入力及び座標の検出を行う。この座標の入力及び座標を検出する方法は、例えば、光学式の場合、ディスプレイ220の上側両端部に設置された2つ受発光装置が、ディスプレイ220に平行して複数の赤外線を放射し、ディスプレイ220の周囲に設けられた反射部材によって反射されて、放射した光の光路と同一の光路上を戻って来る光を受光素子が受光する方法である。タッチセンサー216は、物体によって遮断された2つの受発光装置が放射した赤外線の位置情報をタッチセンサーコントローラー215に出力し、タッチセンサーコントローラー215が、物体の接触位置である座標位置を特定する。また、タッチセンサーコントローラー215は通信ユニット215aを有しており、この通信ユニット215aが電子ペン250と無線で通信してもよい。この場合、例えば、Bluetooth(登録商標)やZigBee(登録商標)などの通信規格で通信してよい。汎用的な通信規格で通信する場合、電子ペン250として市販されている電子ペンを使用することができる。また、表示装置2の出荷時に予め1つ以上の電子ペン250を通信ユニット215aに登録しておくと、ユーザーは電子ペン250を表示装置2と通信させる接続設定を行わなくても通信できる。
チルトセンサー217は、表示装置2の傾き角度を検出するセンサーである。主に、表示装置2が図5(a)、図5(b)、又は、図5(c)のいずれかの設置状態で使用されているかを検出するために使用され、設置状態に応じて文字等の太さを自動で変更することができる。
シリアルインタフェース218はUSBなどの外部との通信インタフェースである。外部からの情報の入力などに使用される。スピーカー219は音声の出力に使用され、マイク221は音声の入力に使用される。無線通信装置222は、ユーザーが携帯する端末と通信し、例えばインターネットへの接続を中継する。無線通信装置222はWi-FiやBluetooth(登録商標)などで通信するが、通信規格は問われない。無線通信装置222はアクセスポイントを形成しており、ユーザーが入手したSSID(Service Set Identifier)とパスワードをユーザーが携帯する端末に設定すると、アクセスポイントに接続できる。
なお、無線通信装置222には2つのアクセスポイントが用意されているとよい。
a. アクセスポイント→インターネット
b. アクセスポイント→社内ネットワーク→インターネット
aのアクセスポイントは社外のユーザー用で、ユーザーは社内ネットワークにはアクセスできないが、インターネットを利用できる。bのアクセスポイントは社内のユーザー用で、ユーザーは社内ネットワーク及びインターネットを利用できる。
赤外線I/F223は隣に配置された表示装置2を検出する。赤外線の直進性を利用して、隣に配置された表示装置2のみを検出できる。赤外線I/F223は各辺に1つずつ設けられることが好ましく、表示装置2のどの方向に他の表示装置2が配置されたのかを検出できる。これにより画面が広がり、隣の表示装置2に過去に手書きされた手書き情報(1つのディスプレイ220の広さを1ページとして別のページの手書き情報)等を表示できる。
電源制御回路224は表示装置2の電源であるACアダプター225とバッテリー226を制御する。ACアダプター225は商用電源が共有する交流を直流に変換する。電源スイッチ227は、表示装置2の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。
ディスプレイ220がいわゆる電子ペーパーの場合、画像の表示を維持するためにほとんど又は一切電力を消費しないので、バッテリー226による駆動も可能である。これにより、屋外など電源を接続しにくい場所でもデジタルサイネージなどの用途で表示装置2を使用することが可能になる。
更に、表示装置2は、バスライン210を備えている。バスライン210は、図7に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、タッチセンサー216は、光学式に限らず、静電容量の変化を検知することにより接触位置を特定する静電容量方式のタッチパネル、対向する2つの抵抗膜の電圧変化によって接触位置を特定する抵抗膜方式のタッチパネル、接触物体が表示部に接触することによって生じる電磁誘導を検知して接触位置を特定する電磁誘導方式のタッチパネルなどの種々の検出手段を用いてもよい。タッチセンサー216は、電子ペン250先のタッチの有無を検知するのに電子ペン250が必要ない方式であってよい。この場合はタッチ操作をするのに指先や電子ペン250型の棒を使用できる。ただし、三次元座標を算出して送信する機能は必要である。なお、電子ペン250は、細長い電子ペン250型である必要はない。
<機能について>
図8は、電子ペン250と表示装置2の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。まず、電子ペン250は、三次元座標推定部11、データ送信部12、データ処理部13、加速度検出部14、及び、角速度検出部15を有している。電子ペン250が有するこれらの各機能は、図6に示したSSD104からRAM102に展開されたプログラムをCPU101が実行することにより実現されている機能又は手段である。
加速度検出部14は、周期的に加速度センサー106から3軸の加速度を取得する。角速度検出部15は周期的に角速度センサーから3軸の角速度を取得する。常にこれらが検出されることで、電子ペン250は電子ペン250の三次元座標をリアルタイムに推定できる。周期的にとは完全に定期的であることは必要なく、不定期でも繰り返し行われていると見なすことができればよい。以下の周期的という表現についても同様である。
データ処理部13は、加速度検出部14と角速度検出部15に信号の要求を行い、加速度情報と角速度情報を取得する。データ処理部13は周期的に取得した加速度を累積して後述するAx2軸、Ay2軸,Az2軸方向の移動量を算出し、周期的に取得した角速度を累積してAz2軸,Ay2軸,Az2軸の回りの回転角度を算出する。
三次元座標推定部11はAz2,Ay2,Az2軸方向の移動量とAx2軸,Ay2軸,Az2軸の回りの回転角度を用いて電子ペン250の三次元座標を推定する。詳細は後述される。
データ送信部12は、電子ペン250の三次元座標を表示装置2に送信する。電子ペン250から一方的に送信してもよいし、表示装置2からの要求に応じて送信してもよい。
表示装置2は、データ受信部21、方向特定部22、文字認識部23、表示制御部24、座標検出部26、及び、表示部27を有している。表示装置2が有する各機能は、図7に示されている各構成要素のいずれかが、SSD204からRAM203上に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
データ受信部21は電子ペン250から周期的に三次元座標を受信する。なお、データ受信部21は並行して複数の電子ペン250から三次元座標を受信でき、この場合は各電子ペン250からペンIDも共に受信することが好ましい。これにより、三次元座標を電子ペン250ごとに判別できる。
方向特定部22は、座標検出部26がタッチセンサー216から検出した、ペンアップした旨の信号を取得して、ペンアップした時の三次元座標を検出する。方向特定部22は、ペンアップした時の三次元座標からZ軸方向に所定量(閾値h)、変化した三次元座標をデータ受信部21から受け取ると、表示装置2に対するユーザーの方向を特定する。詳細は後述される。
文字認識部23には座標検出部26から座標点列が入力されている。座標点列とはディスプレイ220における電子ペン250の尖端の座標を時系列に取り込んだ情報である。また、座標点と座標点の間を表示制御部24が補間して表示するため、座標点列は1本のストローク(自由曲線)として表示される。ペンダウンからペンアップまでが1つの座標点列である。手書きされる文字は1つ以上の手書きデータの集まりである。
複数の電子ペン250を識別するためには座標点列と共にペンIDが入力されるとよい。したがって、表示装置2は電子ペン250の三次元座標と対応付けているペンIDにより、座標点列を特定できる。ユーザーによって表示装置2に対するユーザーの方向が異なっても、電子ペン250の三次元座標で各ユーザーの方向が分かるので、各ユーザーが手書きした座標点列を表示装置2に対するユーザーの方向に応じて回転できる。
文字認識部23は方向特定部22から入力された表示装置2に対するユーザーの方向に応じて座標点列を回転させてから文字認識を行う。
表示制御部24は座標点と座標点の間を補間して表示部27に表示すると共に、文字認識後は手書きされた座標点列を消去して文字認識部23から受け取った変換文字列をディスプレイ220に表示する。表示部27はディスプレイ220により実現されている。座標点列のまま表示するか、文字認識後の変換文字列に置き換えて表示するか、又は、両方を表示するかを、ユーザーが選択できてよい。
また、表示装置2は、図7に示したSSD204やRAM203により実現される記憶部25を有している。記憶部25には、座標点列及び電子ペン250の三次元座標等が記憶される。
<三次元座標を推定について>
図9を用いて三次元座標の推定方法を説明する。図9(a)は、電子ペン250の軸方向を説明する図である。図9に示すように、電子ペン250の中心から下向きをAz1軸とし、Az1軸と直交する軸をAx1軸,Ay1軸とした。座標系Ax1,Ay1,Az1は電子ペン250と共に回転する。
データ処理部13はAx1、Ay1,Az1方向の加速度情報を2回積分することで電子ペン250の移動量を算出する。しかし、電子ペン250に取り付けられた加速度センサー106のAz1軸とディスプレイ220の平面が直交すると限らない。このため、重力加速度の方向をAz1軸が向くように、座標変換を行う。
図9(b)は加速度センサー106の軸方向が重力加速度の方向を向くように回転する座標変換を説明する図である。図示するようにAx1軸、Ay1軸,Az1軸をAx2軸、Ay2軸,Az2軸に座標変換することで、電子ペン250の姿勢に関わらず電子ペン250の三次元座標(x、y、z)のうちzはディスプレイ220に垂直な方向の距離を表し、x、yはディスプレイ220に平行な平面の座標を表す。
Figure 0007275885000001
数1は、Ax1軸、Ay1軸,Az1軸からAx2軸、Ay2軸,Az2軸へ座標変換する回転行列を示す。θは基準方向を示す直線とユーザーの方向を示す直線とのなす角に相当する。θはAz1y1平面におけるAz1と重力加速度のなす角であり、φはAz1x1平面におけるAz1と重力加速度のなす角である。
なお、データ処理部13はジャイロセンサー107から得た角速度情報を積分して角度情報を得ることができるので、電子ペン250の回転を打ち消す回転行列を加速度情報に適用するとよい。これにより、電子ペン250の傾きが変化しても座標変換した加速度情報を得ることができる。
<表示装置に対するユーザーの方向の推定>
図10は、電子ペン250の三次元座標(x、y、z)に基づくユーザーの方向の推定方法を説明する図である。図10においてX,Y,Z軸は表示装置2が有する三次元の座標系である。この三次元の座標系はどのように設定されてもよく、例えば、ディスプレイ220のコーナーなどを基準に設定されている。表示装置2の座標系における電子ペン250の三次元座標を(x、y、z)で表す。
電子ペン250は表示装置2の座標系とは関係なく三次元座標(x、y、z)を算出するので、電子ペン250の三次元座標(x、y、z)を表示装置2の座標系における電子ペン250の三次元座標(x、y、z)に変換する規則は存在しない。しかし、電子ペン250の座標のうちx、yは表示装置2の座標系のXY平面の座標であり、電子ペン250の座標のうちzは表示装置2の座標系のZ軸方向の座標である。また、表示装置2に対するユーザーの方向を特定するためには表示装置2から見た電子ペン250の三次元座標(x、y、z)の絶対値は必要ない。
以上から本実施形態では
→x
→y
→z
として、電子ペン250の三次元座標(x、y、z)をそのまま表示装置2の座標系における電子ペン250の三次元座標を(x、y、z)として表しても差し支えない。zpについてはAz軸とZ軸の+方向の違いを考慮して符号を反転してもよい。また、電子ペン250の三次元座標(x、y、z)を定数倍しても差し支えない。したがって、図10に示すように、電子ペン250の三次元座標(x、y、z)をそのまま表示装置2の三次元座標に配置できる。
ペンアップ時の電子ペン250の三次元座標を(xp0、yp0、zp0)、ペンアップ時のzpoが閾値h変化した時の電子ペン250の三次元座標を(xp1、yp1、zp1)とする。これをディスプレイ220に平行なXY平面に投影すると電子ペン250のX座標、Y座標はそれぞれ(x、y)、(x、y)である。(x、y)から(x、y)へのベクトル301は、手書きされた文字を起点にユーザー(例えば利き腕)の方向を示すと考えられる。したがって、方向特定部22はこのベクトル301の方向に基づいて表示装置2に対するユーザーの向きを推定できる。
図11は、いくつかのベクトル301と表示装置2に対するユーザーの向きを示す図である。図11ではY軸方向を基準方向としてベクトル301の角度を算出するが、基準方向はどの方向でもよい。しかし、文字認識部23が文字認識を行う方向を基準方向にするとよい。図11ではY軸の+方向を天地方向(文字の下向き)にして文字認識するものとする。
図11(a)と図11(b)は「A」という1文字が手書きされている。図11(a)の「A」を書き終えてペンアップした時の電子ペン250の座標とユーザーが肘を曲げて電子ペン250の高さをh変化させた時の電子ペン250の座標の差に基づくベクトル301の角度Dは0度である。図11(b)の「A」を書き終えてペンアップした時の電子ペン250の座標とユーザーが肘を曲げて電子ペン250の高さをh変化させた時の電子ペン250の座標の差に基づくベクトル301の角度Dは100度である。
Y軸方向を基準方向とするベクトル301の角度Dは以下により算出できる。
D=arctan{(x1-x0)/(y1-y0)}
文字の認識処理の単位で角度Dを算出する必要があるため、図11(c)に示すように文字列に対して角度Dが決定される場合がある。この場合も同様に角度Dを算出できる。
角度Dが文字認識部23に通知されると、文字認識部23は文字の認識処理の単位の座標点列を角度Dだけ時計回りに回転させる。このように表示装置2に対するユーザーの方向の角度だけ座標点列を回転させてから文字認識することで、文字を正しく認識できる。
<動作手順>
図12,図13を用いて電子ペン250と表示装置2が行う処理を説明する。まず、電子ペン250の処理について説明する。図12は電子ペン250が行う処理の手順を示すフローチャート図の一例である。
まず、データ処理部13はペンダウンしたか否かを判断する(S1)。これは、ペンダウンしていなければ文字認識も必要なく電子ペン250の三次元座標の送信も不要だからである。これにより、バッテリー残量の低下を抑制できる。ただし、ペンダウンの有無に関係なく電子ペン250の三次元座標を送信してもよい。
ペンダウンの検知の方法としては電子ペン250先の圧力を圧力センサーで検出する方法がある。すなわち、一定以上の圧力を検知した場合にデータ処理部13はペンダウンを検知する。
ペンダウンが検知された場合(S1のYes)、三次元座標推定部11は電子ペン250の三次元座標(x、y、z)を推定する(S2)。
データ送信部12は電子ペン250の三次元座標(x、y、z)を表示装置2に送信する(S3)。少なくともペンダウン中とペンアップから一定時間、三次元座標が繰り返し送信される。
データ処理部13は常にペンアップの有無を検知しており(S4)、ペンアップを検知した場合は一定時間以上、ペンダウンがないかどうかを判断する(S5)。一定時間以上、ペンダウンがない場合、認識できる1文字以上をユーザーが手書きし終わったと判断してよい。
しかし、ユーザーがペンアップしてから電子ペン250の高さをh変化させるまでは三次元座標の送信を継続すべきなので、三次元座標推定部11は引き続き三次元座標を推定し、データ送信部12は、一定時間、三次元座標を送信してから三次元座標の送信を停止する(S6)。この一定時間は、ペンアップしたユーザーが肘を曲げるまでの時間を想定して決定されている。なお、一定時間が経過しなくても、電子ペン250の高さが閾値h以上変化した場合には三次元座標の送信を停止してもよい。
次に、表示装置2の処理について説明する。図13は、表示装置2が行う処理の手順を示すフローチャート図の一例である。
まず、文字認識部23はペンダウンを検知したか否かを判断する(S11)。表示装置2の場合は、物体によって赤外線が遮断され座標検出部26が座標を検出した場合(タッチセンサー216が電子ペン250を検出した場合)にペンダウンを検知する。
ペンダウンを検知した場合(S11のYes)、文字認識部23は座標点列を取得する(S12)。座標点列はペンIDに対応付けて記憶部25に記憶される。
また、ペンダウン後は電子ペン250が三次元座標を繰り返し送信するので、データ受信部21が三次元座標を受信する(S13)。データ受信部21は三次元座標をペンIDに対応付けて記憶部25に記憶しておく。
方向特定部22はペンアップを検知したか否かを判断する(S14)。ペンアップも同様に、物体によって赤外線が遮断されなくなり座標検出部26が座標を検出しない場合(タッチセンサー216で電子ペン250を検出しない場合)にペンアップを検知する。
ペンアップが検知されない場合(S14のNo)、ステップS12,S13が繰り返し実行される。
ペンアップが検知された場合(S14のYes)、方向特定部22はペンアップ時の三次元座標をペンIDに対応付けて記憶部25に記憶しておく(S15)。
データ受信部21はペンアップ後も三次元座標を受信するので(S16)、方向特定部22は三次元座標に基づいて閾値h以上又は閾値hを超過して、電子ペン250のZ座標が変化したか否かを判断する(S17)。Z座標が閾値h以上、変化しない場合(S17のNo)、データ受信部21は三次元座標の受信を継続する(S16)。
Z座標が閾値h以上、変化した場合(S17のYes)、方向特定部22はZ座標が閾値h以上、変化した時の三次元座標をペンIDに対応付けて記憶部25に記憶する(S18)。すでに電子ペン250のZ座標が閾値h以上、変化しているので、この時点で表示装置に対するユーザーの方向を推定してもよい。
次に、方向特定部22は一定時間以上、ペンダウンがないかどうかを判断する(S19)。一定時間が経過するまで、待機する。一定時間が経過するまえにペンダウンがあった場合は(ユーザーが再度手書きを始めた)、ステップS11からの処理を実行する。この場合、記憶部25に記憶されている、ペンアップ時の三次元座標とZ座標が閾値h以上、変化した時の三次元座標は破棄してもよいし、蓄積しておき、角度Dの平均の算出に使用してもよい。
一定時間が経過すると、方向特定部22は、ペンアップ時の三次元座標とZ座標が閾値h以上、変化した時の三次元座標の差を表すベクトル301に基づいて、表示装置2に対するユーザーの角度Dを算出する(S20)。
文字認識部23は座標点列を角度Dだけ時計回りに回転させ、座標点列に対し文字認識を行う(S21)。
なお、本実施形態では電子ペン250が電子ペン250の三次元座標を推定しているが、表示装置2が三次元座標を算出してもよい。この場合、電子ペン250は加速度情報と角速度情報を表示装置2に送信する。表示装置2は電子ペン250と同様に三次元座標を推定できる。
<まとめ>
以上説明したように、本実施形態の表示装置2は、電子ペン250が有する加速度センサー106やジャイロセンサー107により推定した三次元座標の変化により表示装置2に対するユーザーの方向を特定するので、ユーザーが1文字だけ手書きした場合でも、表示装置2に対するユーザーの方向を特定できる。また、ユーザーが文字を書く方向に前提がなくても、表示装置2に対するユーザーの方向を特定できる。
以下の実施例では表示装置2の別の構成例について説明する。
<<表示装置の構成の別の例1>>
本実施形態の表示装置2は大型のタッチパネルを有するものとして説明されているが、表示装置2はタッチパネルを有するものに限られない。
図14は、表示装置2の他の構成例を示す図である。図14では、通常のホワイトボード413の上辺にプロジェクター411が設置されている。このプロジェクター411が表示装置2に相当する。通常のホワイトボード413とは、タッチパネルと一体のフラットパネルディスプレーではなく、ユーザーがマーカーで直接、手書きするホワイトボードである。なお、ホワイトボードは黒板でもよく、映像を投影するだけの広さの平面であればよい。
プロジェクター411は超短焦点の光学系を有しており、10cm程度から歪みの少ない映像をホワイトボード413に投影できる。この映像は、無線又は有線で接続されたPC400-1から送信されてもよいし、プロジェクター411が記憶していてもよい。
ユーザーは専用の電子ペン2501を使ってホワイトボード413に手書きする。電子ペン2501は、ユーザーが手書きのためにホワイトボード413に押しつけるとスイッチがONになり発光する発光部を例えば先端部に有している。光の波長は近赤外や赤外なのでユーザーの目には見えない。プロジェクター411はカメラを有しており、発光部を撮像して画像を解析し電子ペン2501の方向を特定する。また、電子ペン2501は発光と共に音波を発信しており、プロジェクター411は音波の到達時間により距離を算出する。方向と距離により電子ペン2501の位置を特定できる。電子ペン2501の位置には手書きされたデータが描画(投影)される。
プロジェクター411はメニュー430を投影するので、ユーザーが電子ペン2501でボタンを押下すると、プロジェクター411が電子ペン2501の位置とスイッチのON信号により押下されたボタンを特定する。例えば、保存ボタン431が押下されると、ユーザーが手書きした手書きされたデータ(座標点列)がプロジェクター411で保存される。プロジェクター411は、予め定められたサーバー412又はUSBメモリー2600等に手書き情報を保存する。手書き情報はページごとに保存されている。画像データではなく座標のまま保存されるので、ユーザーが再編集することができる。ただし、本実施形態では操作コマンドを手書きで呼び出せるのでメニュー430は表示されなくてもよい。
<<表示装置の構成の別の例2>>
図15は、表示装置2の他の構成例を示す図である。図15の例では、表示装置2として、端末装置600、画像投影装置700A、及び、ペン動作検出装置810を有する。
端末装置600は、画像投影装置700A及びペン動作検出装置810と有線で接続されている。画像投影装置700Aは、端末装置600により入力された画像データをスクリーン800に投影させる。
ペン動作検出装置810は、電子ペン820と通信を行っており、スクリーン800の近傍における電子ペン820の動作を検出する。具体的には、電子ペン820は、スクリーン800上において、電子ペン820が示している点を示す座標情報を検出し(検出方法は図14と同様でよい)、端末装置600へ送信する。
端末装置600は、ペン動作検出装置810から受信した座標情報に基づき、電子ペン820によって入力される手書きデータの画像データを生成し、画像投影装置700Aによって手書きデータの画像をスクリーン800に描画させる。
また、端末装置600は、画像投影装置700Aに投影させている背景画像と、電子ペン820によって入力された手書データの画像とを合成した重畳画像を示す重畳画像データを生成する。
<<表示装置の構成の別の例3>>
図16は、表示装置2の構成例を示す図である。図16の例では、表示装置2として、端末装置600と、ディスプレイ800Aと、ペン動作検出装置810とを有する。
ペン動作検出装置810は、ディスプレイ800Aの近傍に配置され、ディスプレイ800A上に、電子ペン820Aが示している点を示す座標情報を検出し(検出方法は図14と同様でよい)、端末装置600へ送信する。なお、図16の例では、電子ペン820Aは、端末装置600によってUSBコネクタを介して充電されても良い。
端末装置600は、ペン動作検出装置810から受信した座標情報に基づき、電子ペン820Aによって入力される手書データの画像の画像データを生成し、ディスプレイ800Aに表示させる。
<<表示装置の構成の別の例4>>
図17は、表示装置2の構成例を示す図である。図17の例では、表示装置2として、端末装置600と、画像投影装置700Aとを有する。
端末装置600は、電子ペン820Bと無線通信(Bluetooth等)を行って、スクリーン800上において電子ペン820Bが示す点の座標情報を受信する。座標情報は、スクリーン800に形成された微小な位置情報を電子ペン820Bが読み取ってもよいし、スクリーン800から座標情報を受信してもよい。
そして、端末装置600は、受信した座標情報に基づき、電子ペン820Bにより入力される手書データの画像の画像データを生成し、画像投影装置700Aに手書データの画像を投影させる。
また、端末装置600は、画像投影装置700Aに投影させている背景画像と、電子ペン820によって入力された手書データの画像とを合成した重畳画像を示す重畳画像データを生成する。
以上のように、上記した各実施形態は、様々なシステム構成において適用することができる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施形態では表示装置2に対するユーザーの方向を文字認識に適用したが、絵の手書きに適用してもよい。ユーザーが手書きで絵を描いた場合に、これを清書するソフトウェアがあり、この場合もユーザーの方向が認識されていないと正しく絵を清書できない。したがって、本実施形態の表示装置2により絵の清書も正しく行える。
また、文字認識は必ずしも必要なく、手書データは手書きされたままでもよい。
また、表示装置2に対するユーザーの方向にカメラの画角を向けたり、広角カメラからユーザーの顔画像をトリミングしたりしてもよい。全天球カメラが普及しており、全天球カメラは画角が広い分、ユーザーが写っていない部分が多くなる。そこで、表示装置2に対するユーザーの方向を特定できた場合は、ユーザーの顔画像をトリミングして画像を圧縮するなどが可能になる。
また、本実施形態で説明した表示装置2が行う処理の一部をサーバーが行ってもよい。例えば、表示装置2に対するユーザーの方向をサーバーが特定したり、文字認識をサーバーが行ったりすることができる。
また、表示装置2は、通信機能を備えて手書きが可能な装置であればよい。表示装置2はPJ(Projector:プロジェクター)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板、電子ホワイトボード、電子黒板装置、電子情報ボード、手書き入力装置、タブレット端末)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置等と呼ばれていてもよい。また、スマートフォンやタブレット端末(情報処理装置)がアプリケーションソフトを実行して表示装置2を実現してもよい。
また、図8などの構成例は、表示装置2による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。表示装置2の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。各データベース類は各装置内にある必要はなく通信ネットワークにおいてアクセス可能な場所にあればよい。
また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
2 表示装置
21 データ受信部
22 方向特定部
23 文字認識部
24 表示制御部
105 近距離通信装置
106 加速度センサー
107 ジャイロセンサー
特開2014-149612号公報

Claims (8)

  1. 三次元座標を推定する電子ペンを用いて手書きされたデータをディスプレイに表示する表示装置であって、
    前記電子ペンがディスプレイから離れる前記データの入力の終了時における前記電子ペンの、平置きされた表示装置の前記ディスプレイの面に平行な平面における座標から
    前記ディスプレイに対する前記電子ペンの高さが閾値以上又は超過になった場合における前記電子ペンの前記ディスプレイに平行な平面における座標へのベクトル、に基づいて、
    前記電子ペンで手書きしている文字の向きを特定する方向特定部、
    を有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記方向特定部は、基準方向を示す前記平面内の直線とユーザーの方向を示す前記平面内の直線とのなす角を特定し、
    前記なす角で前記データを回転させてから前記データに対し文字認識を行う文字認識部を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記電子ペンから前記電子ペンの三次元座標を受信するデータ受信部を有し、
    前記方向特定部は、前記データ受信部が受信した前記電子ペンの三次元座標を前記ディスプレイに平行な平面に投影して、前記電子ペンの前記ディスプレイに平行な平面における座標を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記方向特定部は、前記ディスプレイに対する前記電子ペンの高さが閾値以上又は超過になった場合であって、更に、一定時間以上、前記データの入力が検知されない場合に、
    前記データの入力の終了時における前記電子ペンの前記ディスプレイに平行な平面における座標から、前記ディスプレイに対する前記電子ペンの高さが閾値以上又は超過になった場合における前記電子ペンの前記ディスプレイに平行な平面における座標へのベクトルに基づいて、 前記電子ペンで手書きしているユーザーの前記表示装置に対する方向を特定することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記方向特定部は、前記データの入力の終了時における前記電子ペンの前記ディスプレイに平行な平面における座標と、前記ディスプレイに対する前記電子ペンの高さが閾値以上又は超過になった場合における前記電子ペンの前記ディスプレイに平行な平面における座標の差を表す前記ベクトルを求め、
    前記ベクトルが示す方向を、前記電子ペンで手書きしているユーザーの前記表示装置に対する方向として決定することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記データの入力の終了時とは前記電子ペンがディスプレイから離れた直後であることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 三次元座標を推定する電子ペンを用いて手書きされたデータをディスプレイに表示する表示装置が行う方向特定方法であって、
    前記電子ペンがディスプレイから離れる前記データの入力の終了時における前記電子ペンの、平置きされた表示装置の前記ディスプレイの面に平行な平面における座標から、前記ディスプレイに対する前記電子ペンの高さが閾値以上又は超過になった場合における前記電子ペンの前記ディスプレイに平行な平面における座標へのベクトルに基づいて、前記電子ペンで手書きしている文字の向きを特定する、
    ことを特徴とする方向特定方法。
  8. 三次元座標を推定する電子ペンを用いて手書きされたデータをディスプレイに表示する情報処理装置を、
    前記電子ペンがディスプレイから離れる前記データの入力の終了時における前記電子ペンの、平置きされた表示装置の前記ディスプレイの面に平行な平面における座標から
    前記ディスプレイに対する前記電子ペンの高さが閾値以上又は超過になった場合における前記電子ペンの前記ディスプレイに平行な平面における座標へのベクトル、に基づいて、前記電子ペンで手書きしている文字の向きを特定する方向特定部、として機能させるためのプログラム。
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