JP3201562B2 - 電子機器およびその制御法 - Google Patents

電子機器およびその制御法

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JP3201562B2 JP15448094A JP15448094A JP3201562B2 JP 3201562 B2 JP3201562 B2 JP 3201562B2 JP 15448094 A JP15448094 A JP 15448094A JP 15448094 A JP15448094 A JP 15448094A JP 3201562 B2 JP3201562 B2 JP 3201562B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキーボードを備えた電子
機器およびその制御法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、キーボードを本体に回動可能に軸
支し、キーボード下面のスペースを部品やスイッチの収
納部として利用している電子機器において、収納部品の
脱着やスイッチ切り替え等の操作を行う場合、キーボー
ドを実使用位置より回動し、そのまま手により保持、ま
たはある角度でキーボードを保持する手段によりキーボ
ードを保持した上で、これらの操作を行っていた。ま
た、近年見られるような印字装置を搭載し、キーボード
下面と本体との隙間を通紙面として利用している電子機
器においても給紙や紙詰まり処理の際、同様の操作の
上、行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例ではキーボードの回動中または前記保持状態中、偶
然にキーに手等が触れて制作途中の文書が変更されてし
まう。またキーボードを前記保持状態から実使用位置に
戻した際、その衝撃によりキーが誤入力してしまうなど
のトラブルが起こる危険性があった。
【0004】そこで本発明の目的は以上のような問題を
解消した電子機器およびその制御法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、本体に回動可能に設けられたキ
ーボードを備えた電子機器において、前記キーボードの
位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって前記
キーボードが所定位置にないと検出された場合、前記キ
ーボードの少なくとも1個以上のキーの入力を停止さ
せ、前記検出手段によって前記キーボードが所定位置に
戻されたことが検出された後、一定時間、前記キーボー
ドの全てのキーの入力を停止させ、当該一定時間経過後
に前記キーボードの全てのキーの入力を可能にする制御
手段とを有することを特徴とする。
【0006】また請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記検出手段は、前記本体および前記キーボードに
各々設けられた1対の検出用部材を有することを特徴と
する。
【0007】さらに請求項3の発明は、キーボードの位
置を検出し、前記キーボードが所定位置にないと検出さ
れた場合、前記キーボードの少なくとも1個以上のキー
の入力を停止させ、前記キーボードが所定位置に戻され
たことが検出された後、一定時間、前記キーボードの全
てのキーの入力を停止させ、当該一定時間経過後に前記
キーボードの全てのキーの入力を可能にする電子機器の
制御法を特徴とする。
【0008】さらに請求項4の発明は、請求項3におい
て、前記本体および前記キーボードに各々設けられた1
対の検出用部材によって前記検出を行うことを特徴とす
る。
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】本発明によれば、キーボードの位置を検出し、
キーボードが所定位置、例えば実使用位置にないと検出
された場合、キーボードの少なくとも1個以上のキーの
入力を停止させる。これにより、キーボードが所定位
置、例えば実使用位置にない場合、例えばキーボードが
回動中の誤入力が防止できるようになる。また、キーボ
ードが所定位置、例えば実使用位置に戻されたことが検
出された後、一定時間、キーボードの全てのキーの入力
を停止させ、当該一定時間経過後にキーボードの全ての
キーの入力を可能にすることによって、キーボードが所
定位置、例えば実使用位置に戻された際の衝撃によるキ
ーの誤入力が防止できるようになる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明を具体的に説明
する。
【0013】図1は本発明による電子機器の一実施例を
示す斜視図である。ここで1はパーソナルコンピュータ
等の電子機器本体、2は電子機器本体1の中央に回動可
能に軸支されたデータ入力等の操作を行うキーボード
で、ロック機構(図示せず)により実使用位置では本図
のように電子機器本体1に固定されている。このキーボ
ード2はフレキシブル・ケーブル等の信号伝達手段(図
示せず:キーボード2に発信部、電子機器本体1に受信
部を有する光通信方式等を含む)により電子機器本体1
内部の基板(図示せず)と電気的に接続されている。3
は電子機器本体1の後方に回動可能に軸支された表示部
(例えば液晶ディスプレイ)、電子機器本体1の後部4
には印字装置(図示せず)、印字装置の前部5には自動
給紙装置(図示せず)がそれぞれ内蔵されている(これ
らキーボード2、表示器3の軸位置および回動方向、ま
た印字装置、自動給紙装置の配置は一例であり、同構成
において他の配置は容易に考えられるところである)。
【0014】6は電子機器本体1上面とキーボード2日
面との間に形成され、印字装置への給紙を目的とした水
平方向の通紙領域である。また、7はフロッピディスク
ドライブ、本体右前方下部8には外部記録媒体としての
ハードディスクドライブ、本体左前方下部にはバッテ
リ、本体左後方下部にはICカード挿入部、本体背面下
部には外部周辺機器接続用の各種コネクタが装備されて
いる(以上、外部記録媒体等は図示してない。またこれ
らの配置も任意のものである)。
【0015】図2はキーボード2の回動状態を示す斜視
図である。電子機器本体1上には通紙領域6を避けた位
置に、キーボード2が該回動状態から実使用位置へと戻
された場合の衝撃をやわらげる部材9が設けられてい
る。本図では別部材を用いているが、電子機器本体1の
一部を凸形状とすることも同様に考えられるところであ
る。印字装置へ給紙を行う場合にはキーボード2を回動
し、そのまま手により保持、もしくは保持機構(図示せ
ず)により本図に示すようにある一定の角度において保
持した上で、通紙領域6上に用紙のセットを行う。印字
装置の紙詰まり処理も、同様にキーボード2を回動した
上で行う。キーボード2の下面には突起部10が通紙領
域6を避けて設けられ、電子機器本体1にはキーボード
2の実使用位置において、該突起部10が収まるように
孔部11が設けられている。
【0016】図3はキーボード2の実使用位置における
突起部10と孔部11との関係を示す断面図である。図
に示すように、基板12に実装されたキーボード2の位
置検出手段としてのフォトセンサ13が孔部11の裏側
に配置されている。キーボード2が実使用位置にある場
合、突起部10によりフォトセンサ13の光信号が遮断
されフォトセンサ13の出力がoffになり、またキー
ボード2が回動状態にある場合にはフォトセンサ13の
出力がonとなり、キーボード2の位置を検出してい
る。本実施例では、検出手段としてフォトセンサ13を
使用しているが、メカニカルスイッチを使用する場合に
おいても同様である。フォトセンサ13をメカニカルス
イッチに置き換え、突起部10により押圧、または電子
機器本体1上にメカニカルスイッチを突出させキーボー
ド2の下面に直接押圧させることができる。これら検出
手段は、キーボード2を回動状態から実使用状態に戻し
た際、キーボード2が部材9に当接するよりも前の時点
でその出力が検出できるように部材9、突起部10、フ
ォトセンサ13はそれぞれ配置されている。
【0017】図9は本電子機器のハードウェアのブロッ
ク図である。20はCPU、21はCPU20の作業領
域を有するRAMであって、キーボード2からの入力情
報を記憶する。22は図4および図6に示す如きCPU
20の制御手順および本電子機器全体の制御手順を格納
したROM、23は文字情報等の表示器、24は印字装
置、25はハードディスクドライバ、26は外部機器と
の接続用のインタフェースである。13はフォトセン
サ、7はフロッピディスクドライブである。
【0018】上記のような構成を有する本発明の電子機
器では、図4に示す手順に従って制御を行っている。ま
ず印字装置への給紙、紙詰まり処理などのために、キー
ボード2が実使用位置から回動状態に移行されたことが
フォトセンサ13によって検出された時点(フォトセン
サ13の出力がon)で(S1)、少なくとも一個以上
のキー入力を停止する(S2)。この場合、全てのキー
入力を停止すれば文章などが変更されてしまうことを完
全に防止できるのは当然ではあるが、回動するキーボー
ド2上に印字装置の操作キーが存在する場合などにおい
ては、それらのキーの入力だけは可能にしておくことに
より、前述の給紙、紙詰まり処理の作業を容易に行える
ようにすることも有効である(図4(a)の制御)。ま
た、キーボード2上に印字装置の操作キーが存在しない
場合においても、通常は画面上のカーソル移動等に使用
されている矢印キー14を、キーボードが回動状態時に
は印字装置の操作用にその機能を変更すること等が一例
として考えられる。例えば図5に示すように矢印キー1
4のうち、上矢印キー14aを順方向の紙送り、左右矢
印キー14b,14cをキャリアの左右方向移動、下矢
印キー14dを逆方向の紙送りとする等である。この手
順のフローチャートを図6に示す。詳細は後述する。
【0019】次に、フォトセンサ13によってキーボー
ド2の実使用位置への移行が検出された時点(フォトセ
ンサ13の出力がonからoffへ移行)で(S3)、
全てのキーの入力を無視する(S4)。この検出の時点
では、キーボード2は前述のように部材9を含む電子機
器本体1にはまだ当接していない。故に、この時点でキ
ーボード2の入力を停止してしまえば、その後でキーボ
ード2が部材9または電子機器本体1に接触した衝撃に
よるキーの誤入力を防止することが可能となる。そして
一定時間この状態を保った後(S5)、キー入力を通常
状態へと戻し(S6)、この制御を完了する(図4
(b)の制御)。
【0020】図6において、S1とS2の間に前述した
ように指定キーの機能を変更し(S7)、S6の後に変
更した指定キーの機能を元に戻す(S8)。なお、ここ
ではキーの機能変更をキー入力停止より前に行っている
が、先にキー入力を停止し、残されたキーの機能変更を
行うこともできる。
【0021】(他の実施例)図7,図8に本発明による
キーボード2の位置検出手段の他の実施例を示す。図7
はキーボード2の実使用位置を示す横断面図、図8は同
回動状態を示す横断面図である。図7のように、キーボ
ード2の裏面にコネクタ15、電子機器本体1にコネク
タ16が実使用位置において互いに接続されるように配
置され、これによってキーボード2と電子機器本体1と
を電気的に接続することができる。ここでコネクタ15
の接点端子15a、コネクタ16の接点端子16aの少
なくとも一方に弾性を持たせることにより(本実施例で
は電子機器本体1側の接点端子16aに弾性を持たせて
ある)、回動に対するマージンを取るとともに、コネク
タ15,16のロック、広くは電子機器本体1とキーボ
ード2とのロック性を高めている。回動状態では、図8
に示すように両コネクタ15,16間の接続が外れるた
め、これらによって、キーボード2の位置検出手段を構
成することができ、図8の状態では自動的にキー入力は
停止される。また、全ての信号をコネクタ15,16を
介して伝達するようにすればキーボード2を回動した際
に全てのキー入力が停止するが、回動中でも操作を必要
とするキーについては前項のようなフレキシブル・ケー
ブル等を使用し常に接続を保つようにすることで、一部
のキー入力が可能となる。また、接点端子15a,16
aの一つに該コネクタ15,16が接続されたかどうか
を検出する端子を設け、その接点が接続されたことを検
出後、ある一定時間内は入力されたキーについては、そ
の入力を無視する図4(b)の制御を行うことにより、
前項同様キーボード2が実使用位置に戻された際の衝撃
によるキーの誤入力防止が可能である。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、キーボ
ードの位置を検出し、キーボードが所定位置、例えば実
使用位置にないと検出された場合、キーボードの少なく
とも1個以上のキーの入力を停止させることによって、
キーボードが所定位置、例えば実使用位置にない場合、
例えばキーボードが回動中の誤入力を防止することがで
きる。また、キーボードが所定位置、例えば実使用位置
に戻されたことが検出された後、一定時間、キーボード
の全てのキーの入力を停止させ、当該一定時間経過後に
キーボードの全てのキーの入力を可能にすることによっ
て、キーボードが所定位置、例えば実使用位置に戻され
た際の衝撃によるキーの誤入力を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】キーボードが実使用位置にある本発明による電
子機器の斜視図である。
【図2】キーボードが回動状態にある本発明による電子
機器の斜視図である。
【図3】キーボードの位置を検出するセンサ部の断面図
である。
【図4】キーボードの位置を検出後にキー入力の停止を
行う制御に関するフローチャートである。
【図5】キーボードの位置によりキーの働きを変更する
場合のキーボードの一部を示す図である。
【図6】同変更時の制御に関するフローチャートであ
る。
【図7】本発明による他の実施例におけるキーボードが
実使用位置にある場合を表す図である。
【図8】同じくキーボードが回動状態にある場合を表す
図である。
【図9】本発明実施例のハードウェアのブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 電子機器本体 2 キーボード 3 表示器 6 通紙領域 10 キーボード下面に設けられた突起部 11 電子機器本体に設けられた孔部 13 フォトセンサ 15 キーボード下面に設けられたコネクタ 16 電子機器本体に設けられたコネクタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−265593(JP,A) 特開 平3−233614(JP,A) 特開 平3−225404(JP,A) 実開 昭61−55733(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/02 310 - 340 G06F 1/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に回動可能に設けられたキーボード
    を備えた電子機器において、前記キーボードの位置を検
    出する検出手段と、前記検出手段によって前記キーボー
    ドが所定位置にないと検出された場合、前記キーボード
    少なくとも1個以上のキーの入力を停止させ、前記検
    出手段によって前記キーボードが所定位置に戻されたこ
    とが検出された後、一定時間、前記キーボードの全ての
    キーの入力を停止させ、当該一定時間経過後に前記キー
    ボードの全てのキーの入力を可能にする制御手段とを有
    することを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記検出手段は、前
    記本体および前記キーボードに各々設けられた1対の検
    出用部材を有することを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 キーボードの位置を検出し、前記キーボ
    ードが所定位置にないと検出された場合、前記キーボー
    ドの少なくとも1個以上のキーの入力を停止させ、前記
    キーボードが所定位置に戻されたことが検出された後、
    一定時間、前記キーボードの全てのキーの入力を停止さ
    せ、当該一定時間経過後に前記キーボードの全てのキー
    の入力を可能にすることを特徴とする電子機器の制御
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記本体および前記
    キーボードに各々設けられた1対の検出用部材によって
    前記検出を行うことを特徴とする電子機器の制御法。
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