JP3201394U - 電気フライヤー - Google Patents
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Abstract
【課題】断熱性に優れたセラミックファイバーで内側容器(油槽)と外側容器の隙間を埋めることにより、内側容器(油槽)から逃げる熱を最小限に抑えることができる省エネルギー性に優れた電気フライヤーを提供すること。【解決手段】外側容器20と内側容器30を備えており、内側容器30に食用油等を充填してから直接電熱ヒーター40等の加熱手段で加温することにより、内側容器30中の食材を調理する電気フライヤー10であって、内側容器30と外側容器20との間に、セラミックファイバーからなる断熱材50を充填したことを特徴とする電気フライヤー10とした。【選択図】図1
Description
本考案は、揚げ物を調理する時に使用する電気フライヤーに関する。さらに言えば、特に断熱性に優れたセラミックファイバーで内側容器(油槽)と外側容器の隙間を埋めることにより、内側容器(油槽)から逃げる熱を最小限に抑えることができる省エネルギー性に優れた電気フライヤーに関する。
飲食店やイベント、家庭等で揚げ物を調理するときに使用する電気フライヤーが一般的に知られている。電気フライヤーは大きく分けて、ガスを使用するタイプと電気を使用するタイプがある。ガスを使用するタイプは通常、油槽(本考案で言う内側容器)が大きいので、とんかつ店やお弁当店など揚げ物をメインで行う業種に向いており、電気を使用するタイプは小型のものが多く、家庭用が主であるが、レストランやコンビニのサイドメニューの揚げ物調理用としても適している。特に、電気フライヤーは、ガスを使用するタイプとは異なり、排気熱による周囲の作業環境にも配慮することができるという利点がある。
電気フライヤーに関する従来技術として、「タテ3段の槽に配置し、その上に電源BOX、フライバットを置いてコンパクトに作られた構造で電源は主熱源 補助熱源を有し油槽のまわりは二重保温、断熱材が入っている。排油はフライヤーの下の真中槽に入りここでロート紙、パンチングアミにより浄化され、こされて下段のタメ槽に最後に入る。そして再度フライヤー槽で使用される、これにより油の耐用は5割方長もちさせる事が出来る電気フライヤー(特許文献1:請求項1)。」が開示されている。
特許文献1に係る電気フライヤーは、「・・・・・油槽のまわりは二重保温、断熱材が入っている。・・・・・」との記載から類推すると、油槽の周囲に断熱材が設置されているものと思われる。しかしながら、断熱材と言っても種々雑多であり、内側容器(油槽)から逃げる熱を最小限に抑えることができる省エネルギー性に優れた電気フライヤーを実現するためには、断熱材自体に関しては、最良の特性を有するものとしなければならないし、断熱材の設置状態に関しても工夫が必要である。考案者らは、鋭意研究を重ねた結果、特に断熱性に優れたセラミックファイバーを使用することで、省エネルギー性に優れた電気フライヤーに係る本考案に至ったのである。
本考案の目的は、断熱性に優れたセラミックファイバーで内側容器(油槽)と外側容器の隙間を埋めることにより、内側容器(油槽)から逃げる熱を最小限に抑えることができる省エネルギー性に優れた電気フライヤーを提供することにある。さらに、外側容器の底に不燃材からなる遮熱板を設置することで、省エネルギー性に優れた電気フライヤーを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載した考案は、外側容器と内側容器を備えており、前記内側容器に食用油等を充填してから直接電熱ヒーター等の加熱手段で食用油等を加温することにより、前記内側容器中の食材を調理する電気フライヤーであって、前記内側容器と前記外側容器との間に、セラミックファイバーからなる断熱材を充填した電気フライヤーであることを特徴とするものである。
請求項2に記載した考案は、請求項1に記載した考案において、前記外側容器の底部に、不燃材からなる遮熱板を備える電気フライヤーであることを特徴とするものである。
本願に係る考案によれば、断熱性に優れたセラミックファイバーで周囲(具体的には外側容器と内側容器の間)を隙間なく埋めることにより、熱が逃げ難いため、内側容器(油槽)から逃げる熱を最小限に抑えることができる省エネルギー性に優れた電気フライヤーを提供できるようになった。さらに、外側容器の底部に、不燃材からなる遮熱板を設置することにより、省エネルギー性に優れた電気フライヤーを提供できるようになった。
<電気フライヤーの構造、及び使用方法>
以下、本考案に係る電気フライヤー10について、図1〜図2を参照しつつ詳細に説明する。図1は、電気フライヤー10の構造を説明するための断面図である。図1(a)は、スイングアップ式電熱ヒーター40を油槽から引き上げた状態を表す図であり、図1(b)は、スイングアップ式電熱ヒーター40を油槽内に設置した状態を表す図である。本考案に係る電気フライヤー10は、外側容器20と内側容器30との間に、セラミックファイバーからなる断熱材50が隙間なく充填されている(具体的には、容積約7リットルの隙間にセラミックファイバー約600gが充填されている)。さらに、外側容器20の底部は不燃材からなる遮熱板60が設置されている。
以下、本考案に係る電気フライヤー10について、図1〜図2を参照しつつ詳細に説明する。図1は、電気フライヤー10の構造を説明するための断面図である。図1(a)は、スイングアップ式電熱ヒーター40を油槽から引き上げた状態を表す図であり、図1(b)は、スイングアップ式電熱ヒーター40を油槽内に設置した状態を表す図である。本考案に係る電気フライヤー10は、外側容器20と内側容器30との間に、セラミックファイバーからなる断熱材50が隙間なく充填されている(具体的には、容積約7リットルの隙間にセラミックファイバー約600gが充填されている)。さらに、外側容器20の底部は不燃材からなる遮熱板60が設置されている。
図2は、本考案に係る電気フライヤー10の全体斜視図である。具体的に、本考案に係る電気フライヤー10の使用状態を説明する。電気フライヤー10に必要な電源は、電源コードから取り入れる(単相100V電源、消費電力1400W)。そして、内側容器30に食用油等を入れ(6リットル程度)、図1(b)に記載したように、回動自在に構成されたスイングアップ式電熱ヒーター40を直接油槽の中に入れ、ダイヤル式のつまみにて、調理するのに最も適した温度(160℃〜180℃)に、温度設定する。
スイッチを入れることにより、直接、内側容器30(油槽)の中に沈められた電熱ヒーター40部分付近(内側容器30の下部にある食用油)より食用油が加熱されることになる。加熱されて比重が小さくなった食用油は、内側容器30(油槽)の中で上昇し、同時に比重の大きい内側容器30の上部にある食用油は下に沈むので全体として対流を開始する。食用油の温度を室温から設定温度(160℃〜180℃)まで、温度を上昇させてから食材を投入して調理(揚げ物等)を開始する。
<電気フライヤーの効果>
本考案の技術的ポイントは、断熱材としてセラミックファイバーを使用していることにある。セラミックファイバーは、アルミナ(Al2O3)とシリカ(SiO2)を主成分とした人造鉱物繊維(平均繊維径:2〜4μm)である。熱伝導率が非常に小さいため、放射熱量も小さく、省エネ効果が大きい材料である。断熱材として知られているグラスウールやロックウールの耐熱性が450℃〜600℃であるのに対して、セラミックファイバーの耐熱温度は1000℃以上(〜1800℃)であると言われている。
本考案の技術的ポイントは、断熱材としてセラミックファイバーを使用していることにある。セラミックファイバーは、アルミナ(Al2O3)とシリカ(SiO2)を主成分とした人造鉱物繊維(平均繊維径:2〜4μm)である。熱伝導率が非常に小さいため、放射熱量も小さく、省エネ効果が大きい材料である。断熱材として知られているグラスウールやロックウールの耐熱性が450℃〜600℃であるのに対して、セラミックファイバーの耐熱温度は1000℃以上(〜1800℃)であると言われている。
断熱材として使用するセラミックファイバーに関してさらに言えば、無機繊維の集合体であるため非常に軽く、しかも柔軟性・弾力性に優れており、要するに、ハンドリング性に優れている。熱伝導率について言えば、耐火レンガの1/10と非常に小さいために優れた断熱効果を得ることができる。そして、軽量であるために蓄熱量が小さく、昇温や降温に要する時間を短縮することができる(省エネ効果)。さらに、純度の高いアルミナ(Al2O3)とシリカ(SiO2)が主成分なため、強アルカリ・フッ化水素酸・リン酸以外の化学薬品に優れた耐薬品性を発揮することができる。
本考案に係る電気フライヤー10によれば、セラミックファイバーからなる断熱材50で周囲(具体的には外側容器20と内側容器30の間)を覆うことにより、熱が逃げ難くなっており、使用時における表面温度(外側容器20の表面温度)が、従来の製品との比較において、50%もの低減を図ることができるようになった。そして、室温から設定温度まで、温度を上昇させるためのエネルギーも少なくて済み(約10%低減)、さらに、外側容器20の底に不燃材からなる遮熱板60を隣接するように設置することで、省エネルギー性に優れた電気フライヤーを提供できるようになった。
実際に、本考案に係る電気フライヤー10の効果を調査するために、内側容器30内部の食用油が23℃(常温)から180℃に達するまでの時間を測定したところ、断熱材を設置していない従来品に比べ、本考案に係る電気フライヤー10では、10%程度の時間の短縮を図ることができた。180℃にて保温するのに必要な電力についても10%程度削減することができることが解った。さらに言えば二酸化炭素(CO2)排出量においても同様に10%程度削減することができることが解った。さらには、本考案に係る電気フライヤーを10時間使用した場合(10時間の内3時間食材を入れて調理している状態)においては、従来品との比較において20%の電気代が削減される。これに伴い、厨房にて使用するエアコン代の削減、発生する油煙が少なくなることで厨房環境を改善することができる。さらに、調理に使用する調理油の寿命も伸びる。
本考案に係る電気フライヤー10は、回動自在に構成された電熱ヒーターを直接油槽(内側容器30)の中に入れるスイングアップ方式(図1(b)参照)を採用しており、油槽としての内側容器30の清掃を手軽に行うことができる。そして、電熱ヒーター40は食用油の中に浸す直接加熱方式であるので、熱効率が高く調理温度に到達するまでの、いわゆる立ち上がり時間も短く経済的である。さらに、ダイヤル式電子サーモスタットにより、油温の確認、及び温度調節を容易に行うことができるし、液体膨張式による過昇防止装置により、食用油の過昇温を防止することもできる。
省エネ効果等以外にも、内側容器30(油槽)の中に沈められた電熱ヒーター40付近より食用油が加熱される(下部分が先に加熱される)ことによる効果として、食用油の対流が促進されることより、揚げ物がカラッと揚がることや、全体として油温における温度差が少ないため、調理に使用する食用油が長持ちするという効果もある。
<電気フライヤーの変更例>
本考案に係る電気フライヤー10の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、外側容器20、内側容器30、電熱ヒーター40、断熱材50、遮熱板60等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更することができる。
本考案に係る電気フライヤー10の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、外側容器20、内側容器30、電熱ヒーター40、断熱材50、遮熱板60等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更することができる。
本考案に係る電気フライヤーは、上記の如く優れた効果を奏するものであるので、飲食店やイベント、家庭等で揚げ物を調理するときに便利な電気フライヤーとして好適に用いることができる。
10・・電気フライヤー
20・・外側容器
30・・内側容器
40・・(スイングアップ式)電熱ヒーター
50・・断熱材(セラミックファイバー)
60・・遮熱版
20・・外側容器
30・・内側容器
40・・(スイングアップ式)電熱ヒーター
50・・断熱材(セラミックファイバー)
60・・遮熱版
Claims (2)
- 外側容器と内側容器を備えており、前記内側容器に食用油等を充填してから直接電熱ヒーター等の加熱手段で食用油等を加温することにより、前記内側容器中の食材を調理する電気フライヤーであって、
前記内側容器と前記外側容器との間に、セラミックファイバーからなる断熱材を充填したことを特徴とする電気フライヤー。 - 前記外側容器の底部に、不燃材からなる遮熱板を備えることを特徴とする請求項1に記載した電気フライヤー。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015004272U JP3201394U (ja) | 2015-08-06 | 2015-08-06 | 電気フライヤー |
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JP2015004272U JP3201394U (ja) | 2015-08-06 | 2015-08-06 | 電気フライヤー |
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JP3201394U true JP3201394U (ja) | 2015-12-10 |
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7546300B2 (ja) | 2022-02-15 | 2024-09-06 | 有限会社宏和機械工業 | フライヤー |
-
2015
- 2015-08-06 JP JP2015004272U patent/JP3201394U/ja not_active Expired - Fee Related
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