JP3200648U - 飲料泡発生器 - Google Patents

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【課題】駆動源としての電源を必要とせず、手動による操作で簡単に泡を発生させることができる飲料泡発生器を提供する。【解決手段】ケーシング8内に大径の流入口3、小径の絞り流路9、負圧室10及び拡開部11を下流に向けて順次同軸に連通形成し、負圧室10に小径の空気流入路12を半径方向外方から連通させ、拡開部11は下流に向かって次第に大径となる円錐状に形成し、底面を絞り流路と対面する広い面積の衝突壁13とし、拡開部11の底部外周に流出口14を形成してなるマイクロバブル発生装置2を設け、大径の流入口3に飲料を圧送する手動ポンプの流出口7を連通させる。【選択図】図2

Description

本考案は、ビールなどの飲料に簡易に泡を発生させることができる飲料泡発生器に関する。
従来、超音波を利用してビールに泡を発生させる装置、方法が知られている。超音波振動子からの超音波振動を容器に収容したビールに伝え、ビールを超音波振動させることにより、ビール内に溶解している炭酸ガスを発泡させて、ビールに泡を発生させる。泡発生の様子を観察しながら所望の高さの泡量となったところで、超音波振動を止めて、所望の泡量を調整するようにする(特許文献1、特許文献2)。
しかし、これらいずれも超音波振動子の駆動源として電源を必要とするものである。
特開2005−58号公報 特開平4−253691号公報
そこで、本考案は、駆動源としての電源を必要とせず、手動による操作で簡単に泡を発生させることができる飲料泡発生器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る飲料泡発生器は、ケーシング内に大径の流入口、小径の絞り流路、負圧室及び拡開部を下流に向けて順次同軸に連通形成し、前記負圧室に小径の空気流入路を半径方向外方から連通させ、前記拡開部は下流に向かって次第に大径となる円錐状に形成し、底面を絞り流路と対面する広い面積の衝突壁とし、前記拡開部の底部外周に流出口を形成してなるマイクロバブル発生装置を設け、前記大径の流入口に飲料を圧送する手動ポンプの流出口を連通させたこと、を特徴としている。
請求項2に係る飲料用泡発生器は、ケーシング内に大径の流入口、小径の絞り流路、負圧室及び拡開部を下流に向けて順次同軸に連通形成し、前記負圧室に小径の空気流入路を半径方向外方から連通させ、前記拡開部は下流に向かって次第に大径となる円錐状に形成し、該円錐状に形成した拡開部の下流端を流出口となしたマイクロバブル発生装置を設け、前記大径の流入口に飲料を圧送する手動ポンプの流出口を連通させたこと、を特徴としている。
請求項3に係る飲料泡発生器は、マイクロバブル発生装置と手動ポンプとを一体に形成するとともに前記手動ポンプをシリンダーとピストンとからなるものとしたものである。
請求項4に係る飲料泡発生器は、シリンダーの外周に飲料泡発生器本体を沈める位置を示すための目印を設けたものである。
請求項5に係る飲料泡発生器は、飲料をビール様飲料としたものである。
請求項1に係る飲料泡発生器によれば、マイクロバブル発生装置の大径の流入口に飲料を圧送するのに手動ポンプを用いているので、駆動源として電源を必要とせず、手動で操作して飲料に泡を発生させることができる。この泡発生器により発生するマイクロバブルは気泡が小さいため、容易に泡がはじることなく長持ちする。また、長い時間放置して泡量が少なくなったときは、再び飲料を手動ポンプで吸入した後、手動ポンプを押して飲料をマイクロバブル発生装置の大径の流入口に圧送すれば、再度泡を発生させることができる。
請求項2に係る飲料泡発生器によれば、請求項1に係る飲料泡発生器と同様、マイクロバブル発生装置の大径の流入口に飲料を圧送するのに手動ポンプを用いているので、駆動源として電源を必要とせず、手動で操作して飲料に泡を発生させることができる。また、容易に泡がはじけることなく長持ちすること、再度泡を発生させることができることは、請求項1に係る飲料泡発生器の効果と同様である。
また、請求項2に係る飲料泡発生器においては、マイクロバブル発生装置の拡開部の下流側に衝突壁を設けず、円錐状の拡開部の下流端を流出口としてあるので、該流出口からマイクロバブル混入飲料をより勢いよく飲料中に流出させることができ、ビール様飲料の泡立てに特に好適である。
請求項3に係る飲料泡発生器によれば、マイクロバブル発生装置と手動ポンプとを一体に形成するとともに手動ポンプをシリンダーとピストンとからなるものとしたので、ピストンを引いたり押したりする簡単な操作で飲料に泡を発生させることができる。また、構造も簡単である。
請求項4に係る飲料泡発生器によれば、シリンダーの外周に飲料泡発生器本体を沈める位置を示すための目印を設けたので、飲料泡発生器をどの程度まで飲料内に沈めて操作すればよいのかが一目で分かり、操作が容易となる。
請求項5に係る飲料泡発生器によれば、ビールなどのビール様飲料に泡を発生させるのに好適である。
本考案の第1実施例による飲料泡発生器の断面図である。 図1のA部拡大図である。 泡を発生させる操作の様子を示す説明図である。 本考案の第2実施例による飲料泡発生器の断面図である。 図4のA部拡大図である。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。本考案の実施例による飲料泡発生器1は、マイクロバブル発生装置2を設け、該マイクロバブル発生装置2の大径の流入口3にシリンダー4とピストン5とからなる手動ポンプ6の流出口7を連通させ、一体に形成したものである。
第1実施例による飲料泡発生器1におけるマイクロバブル発生装置2は図2に示すようになっている。ケーシング8内に大径の流入口3、小径の絞り流路9、負圧室10及び拡開部11を上から下に向けて順次同軸に連通形成する。
負圧室10は、絞り流路9の下部に段状に大径に形成し、該負圧室10に小径の空気流入路12を半径方向外方から連通させる。空気流入路12の外端部をシリンダー4の上部外周に設けてある(図1)。
拡開部11は、負圧室10の下端から下方に向かって次第に大径となる円錐状に形成し、底面は絞り流路9と対面する広い面積の衝突壁13とする。衝突壁13には凹凸部を形成してマイクロバブルが効率よく発生するようにしてある。拡開部11の底部外周に複数の流出口14を形成し、該流出口14から拡開部11内で生成したマイクロバブル混入飲料を外部(飲料内)に流出させる。
手動ポンプ6によって大径の流入口3に圧送される飲料は、絞り流路9を高速で流通し、負圧室10に負圧を発生させ、この部で空気流入路12から空気を取り込みながら拡開部11の内部で空気が飲料にマイクロバブルの状態で混入したマイクロバブル混入飲料が効率よく生成されることになる。混入したマイクロバブルが飲料の液面上に浮遊して泡15が発生することになる。このようにして発生した泡15はマイクロバブルであるため、長時間保持され泡が長持ちする。
手動ポンプ6は、マイクロバブル発生装置2と一体に形成されており、円筒状のシリンダー4(外筒)内にピストン5(内筒)を摺動可能に嵌合したもので、注射器と同様の構造のものである。シリンダー4下端の流出口7をマイクロバブル発生装置2の流入口3に連通させてある。
シリンダー4の外周には飲料泡発生器1本体を沈める位置を示すための目印16を周方向に設けてある。
図1に示した飲料泡発生器1の寸法は、外径が28mm、ピストン5を押し下げた状態における高さが116mm程度であり、非常にコンパクトである。なお、ここに示した数値は一例であって、これに限定されるものでない。
図4及び図5に示した第2実施例による飲料泡発生器1においては、拡開部11の下流側に衝突壁13を設けることなく、拡開部11の下流端を流出口14−1となしたものである。この場合、マイクロバブル混入飲料は、流出口14−1から真直ぐ下方に流出することになる。他の構造は、第1実施例の場合と同様であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
次に、飲料泡発生器1の使用方法を説明する。先ず、ジョッキ17などの器に注いだ泡の立っていない飲料18の液面に、飲料泡発生器1を目印16の位置まで沈め(図3(a),(b))、この状態で手動ポンプ6のピストン5を上方に引き上げる(図3(c))。飲料は、流出口14,14−1、拡開部11、絞り流路9、流入口3を逆流してシリンダー4内に注入される。次に、手動ポンプ6のピストン5を押し下げてシリンダー4内に注入された飲料をマイクロバブル発生装置2の流入口3に向けて圧送する(図3(d))。
手動ポンプ6によって圧送された飲料は、絞り流路9を高速で流通し、負圧室10に負圧を発生させ、この部で空気流入路12から空気を取り込みながら拡開部11の内部で空気がマイクロバブルの状態で混入したマイクロバブル混入飲料が効率よく生成され、流出口14,14−1から飲料18内に流出し、マイクロバブルが飲料液面上に浮遊して泡15が発生することになる。所望の泡量となったところでピストン5の押し下げを止めれば、泡量のコントロールを容易に行うことができる。泡量が足りないときは、再度ピストン5を引き上げシリンダー4内に飲料を注入し、再びピストン5を押し下げて、泡15を発生させればよい。
このように、本考案による飲料泡発生器1によれば、電源を必要とせず、手動ポンプを操作することにより、手軽で簡単に飲料に泡を発生させることができる。
かかる飲料泡発生器が適用できる飲料としては、ビール様飲料が好適である。ここで、ビール様飲料とは、ビール様の香味を有する飲料を指し、具体的には、ビール、発泡酒、いわゆる第3のビール、ノンアルコールのビールテイスト飲料などが含まれる。
また、ビール様飲料以外の飲料、例えば、コーヒーなどにも適用できる。
上述した第2実施例による飲料泡発生器1は、特に、ビール様飲料用の泡発生器として好適である。ビール様飲料にあっては、該飲料に刺激を与えることによって飲料内に溶け込んでいる炭酸ガスが泡となって浮上し易くなる。第2実施例による飲料泡発生器1では、衝突壁13に衝突することなく流出口14−1から真直ぐ下方へ流出するため、図1及び図2に示した第1実施例の場合に比べて、より勢いよく飲料18内にマイクロバブル混入飲料を流出させることができる。このため、より大きな刺激をビール様飲料に与えることができ、より多くの泡を発生させることができる。
図ではシリンダー4とピストン5からなる手動ポンプ6について示したが、これに限らず、蛇腹式の手動ポンプ、ゴム球よりなる手動ポンプ、レバー式の手動ポンプでもよい。
1 飲料泡発生器
2 マイクロバブル発生装置
3 流入口
4 シリンダー
5 ピストン
6 手動ポンプ
7 流出口
8 ケーシング
9 絞り流路
10 負圧室
11 拡開部
12 空気流入路
13 衝突壁
14,14−1 流出口
15 泡
16 目印
17 ジョッキ
18 飲料

Claims (5)

  1. ケーシング内に大径の流入口、小径の絞り流路、負圧室及び拡開部を下流に向けて順次同軸に連通形成し、前記負圧室に小径の空気流入路を半径方向外方から連通させ、前記拡開部は下流に向かって次第に大径となる円錐状に形成し、底面を絞り流路と対面する広い面積の衝突壁とし、前記拡開部の底部外周に流出口を形成してなるマイクロバブル発生装置を設け、前記大径の流入口に飲料を圧送する手動ポンプの流出口を連通させたことを特徴とする飲料泡発生器。
  2. ケーシング内に大径の流入口、小径の絞り流路、負圧室及び拡開部を下流に向けて順次同軸に連通形成し、前記負圧室に小径の空気流入路を半径方向外方から連通させ、前記拡開部は下流に向かって次第に大径となる円錐状に形成し、該円錐状に形成した拡開部の下流端を流出口となしたマイクロバブル発生装置を設け、前記大径の流入口に飲料を圧送する手動ポンプの流出口を連通させたことを特徴とする飲料泡発生器。
  3. マイクロバブル発生装置と手動ポンプとを一体に形成するとともに前記手動ポンプをシリンダーとピストンとからなるものとした請求項1又は2に記載の飲料泡発生器。
  4. シリンダーの外周に飲料泡発生器本体を沈める位置を示すための目印を設けた請求項3に記載の飲料泡発生器。
  5. 飲料はビール様飲料である請求項1〜4のいずれか1項に記載の飲料泡発生器。


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