JP3197474U - スポーツ用手袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者が手袋の内面の任意の箇所に簡便かつ的確に滑り止め部材を取り付けるスポーツ用手袋を提供する。【解決手段】スポーツ用器具を用いるスポーツの競技時に用いられるスポーツ用手袋において、スポーツ用手袋の内面の掌側に設けられた複数の取付領域13a〜13jと、取付領域に取付可能な複数の滑り止め部材とを設けたことを特徴とする。ここで、滑り止め部材は、スポーツ用手袋に取り付けられない状態で提供される(使用者が自ら取り付ける)のが通常であるが、スポーツ用手袋に取り付けられた状態で提供してもよい。【選択図】図1
Description
本考案は、スポーツ用手袋に関し、例えば、任意の箇所に簡便かつ的確に滑り止め部材を取り付けることができるスポーツ用手袋に関する。
ゴルフや野球など器具を扱うスポーツでは、掴んだ物を滑りにくくしたり、手に皮膚ずれや肉刺等が生じることを予防したりするために手袋が用いられることが多い。スポーツ用手袋には、掴んだ物を滑りにくくするグリップ性、耐久性、フィーリング性などが要求される。
ゴルフ競技を例に、プレイヤーがボールを打つ時のメカニズムを説明すると、プレイヤーの動作により発生した運動エネルギーは、手袋を介してクラブに伝わり、クラブのヘッドを動かし、ヘッドがボールに衝突し、ボールが飛んでいく。すなわち、手袋は運動エネルギーをボールへと伝えるためのプレイヤー側の最初の接点である。そこで滑りが生じてしまうとエネルギーの伝達が妨げられてしまう。
このため、手袋のグリップ性はゴルフボールの飛距離を左右する重要な役割を担っている。
また、手袋の滑りは手に皮膚ずれや肉刺等を生じさせる一因ともなるため、グリップ性はこれらの予防のためにも必要とされている。
ゴルフ競技を例に、プレイヤーがボールを打つ時のメカニズムを説明すると、プレイヤーの動作により発生した運動エネルギーは、手袋を介してクラブに伝わり、クラブのヘッドを動かし、ヘッドがボールに衝突し、ボールが飛んでいく。すなわち、手袋は運動エネルギーをボールへと伝えるためのプレイヤー側の最初の接点である。そこで滑りが生じてしまうとエネルギーの伝達が妨げられてしまう。
このため、手袋のグリップ性はゴルフボールの飛距離を左右する重要な役割を担っている。
また、手袋の滑りは手に皮膚ずれや肉刺等を生じさせる一因ともなるため、グリップ性はこれらの予防のためにも必要とされている。
手袋のグリップ性は、手袋とクラブの間(手袋の外面)及び使用者の手と手袋の間(手袋の内面)の2面を考慮する必要がある。
従来、グリップ性を高めるため、主に手袋の外面の改良が行われてきた。例えば、特許文献1では、グリップ時の違和感が少なく、ノンスリップ性及び意匠性に優れた手袋を提供することを目的として、手袋の外面の掌部と親指内面部の少なくとも一部に樹脂又はゴムよりなる滑り止めプリントが施された手袋が提案されている。
最近では、手袋の内面にも改良が進められている。例えば、特許文献2に示された手袋は、マメ防止用を目的として、親指及び掌の人差し指と中指と薬指と小指の付け根部分に、内側より滑り止め効果のある布地が縫い付けられている。また、特許文献3に示された手袋は、使用者がスポーツ時に違和感や異物感を感じることなくフィット性を向上させることを目的として、手袋の裏面において使用者の掌に相当する部位の少なくとも一部に、粘着性樹脂を含みかつ10〜300kPaの引張せん断接着強さを有する粘着性コーティング層を形成している。
従来、グリップ性を高めるため、主に手袋の外面の改良が行われてきた。例えば、特許文献1では、グリップ時の違和感が少なく、ノンスリップ性及び意匠性に優れた手袋を提供することを目的として、手袋の外面の掌部と親指内面部の少なくとも一部に樹脂又はゴムよりなる滑り止めプリントが施された手袋が提案されている。
最近では、手袋の内面にも改良が進められている。例えば、特許文献2に示された手袋は、マメ防止用を目的として、親指及び掌の人差し指と中指と薬指と小指の付け根部分に、内側より滑り止め効果のある布地が縫い付けられている。また、特許文献3に示された手袋は、使用者がスポーツ時に違和感や異物感を感じることなくフィット性を向上させることを目的として、手袋の裏面において使用者の掌に相当する部位の少なくとも一部に、粘着性樹脂を含みかつ10〜300kPaの引張せん断接着強さを有する粘着性コーティング層を形成している。
しかし、手袋の滑りやすい個所は使用者によって個人差があり、特に練習量の多いプレイヤーの場合、一定位置に滑り止めが施された手袋をしていても、滑りや衝撃をケアできない位置が生じ、皮膚ずれや肉刺等を引き起こし、プレーが遠のいてしまうことがある。これらのプレイヤーには、メーカーが施した一定の箇所ではなく、必要な個所に滑り止めを施したいというニーズがあると推察される。
このニーズに応えるため、特許文献4では、市販の指先用滑り止めテープの幅を変え、プレイヤーが任意の長さに切り取って掌や指全体等の個々の欲する箇所に貼付することができる滑り止めテープを提案している。
また、特許文献5では、親指及び掌の指の付け根部分とグリップが当たる手袋部分の摩擦によるマメを防止することを目的として、使用者が手袋を裏返して手にはめ、滑り止めパーツを各人が必要な箇所に接着させ、ボンドが乾燥すれば手袋を表に返して使用することのできる手袋を提案している。
このニーズに応えるため、特許文献4では、市販の指先用滑り止めテープの幅を変え、プレイヤーが任意の長さに切り取って掌や指全体等の個々の欲する箇所に貼付することができる滑り止めテープを提案している。
また、特許文献5では、親指及び掌の指の付け根部分とグリップが当たる手袋部分の摩擦によるマメを防止することを目的として、使用者が手袋を裏返して手にはめ、滑り止めパーツを各人が必要な箇所に接着させ、ボンドが乾燥すれば手袋を表に返して使用することのできる手袋を提案している。
掌に貼る滑り止めテープを用いることは、テープを任意の形状に切ったり、毎回テープを貼り替えたりする必要があり煩わしい。また、手袋を裏返して手にはめた状態で滑り止めパーツを貼る場合、裏返すことによって位置がずれるため正確な位置に貼ることが難しく、片手で貼着する必要があるため作業性も悪いという問題がある。なお、ゴルフの場合、医療上の理由以外で手に粘着テープを貼ることはルール違反になる可能性がある。
そこで、本考案は、使用者が所望の数の滑り止め部材を手袋の内面の任意の位置に簡便かつ的確に取り付けることができるスポーツ用手袋を提供することを目的とする。
第1の考案は、スポーツ用器具を用いるスポーツの競技時に用いられるスポーツ用手袋において、前記スポーツ用手袋の内面の掌側に設けられた複数の取付領域と、前記取付領域に取付可能な複数の滑り止め部材とを備えることを特徴とするスポーツ用手袋に関する。ここで、滑り止め部材は、スポーツ用手袋に取り付けられない状態で提供される(使用者が自ら取り付ける)のが通常であるが、スポーツ用手袋に取り付けられた状態で提供してもよい。
第2の考案は、第1の考案において、取付領域が、5〜15個設けられていることを特徴とする。
第3の考案は、第2の考案において、親指を除く各指の中節骨または基節骨の位置に設けられていることを特徴とすることを特徴とする。
第4の考案は、第2の考案において、親指を除く各指の中節骨および基節骨の位置に設けられていることを特徴とする。
第5の考案は、第3または第4の考案において、親指の非屈曲部および掌部に設けられていることを特徴とする。
第6の考案は、第1ないし第5のいずれかの考案において、取付領域と取付領域に取り付けられた滑り止め部材の厚みが、合わせて1mm以下であることを特徴とする。
第7の考案は、第1ないし第6のいずれかの考案において、滑り止め部材の長さが、10〜40mmであることを特徴とする。
第8の考案は、第1ないし第7のいずれかの考案において、スポーツ用器具が、棒状のグリップ部を有するスポーツ用器具であることを特徴とする。
第9の考案は、第1ないし第8のいずれかの考案に係るスポーツ用手袋に取り付けるための複数の滑り止め部材が取り外し自在に貼付されたシートに関する。
第2の考案は、第1の考案において、取付領域が、5〜15個設けられていることを特徴とする。
第3の考案は、第2の考案において、親指を除く各指の中節骨または基節骨の位置に設けられていることを特徴とすることを特徴とする。
第4の考案は、第2の考案において、親指を除く各指の中節骨および基節骨の位置に設けられていることを特徴とする。
第5の考案は、第3または第4の考案において、親指の非屈曲部および掌部に設けられていることを特徴とする。
第6の考案は、第1ないし第5のいずれかの考案において、取付領域と取付領域に取り付けられた滑り止め部材の厚みが、合わせて1mm以下であることを特徴とする。
第7の考案は、第1ないし第6のいずれかの考案において、滑り止め部材の長さが、10〜40mmであることを特徴とする。
第8の考案は、第1ないし第7のいずれかの考案において、スポーツ用器具が、棒状のグリップ部を有するスポーツ用器具であることを特徴とする。
第9の考案は、第1ないし第8のいずれかの考案に係るスポーツ用手袋に取り付けるための複数の滑り止め部材が取り外し自在に貼付されたシートに関する。
本考案によれば、使用者が所望の数の滑り止め部材を手袋の内面の任意の位置に簡便かつ的確に取り付けることが可能となる。
本考案のスポーツ用手袋は、クラブ、バット、ラケットのようなスポーツ用器具を手で掴んで競技するスポーツに使用される手袋である。ここでスポーツ用器具は、棒状のグリップ部を有するものであれば種別を問わず、例えば、ゴルフ、野球、テニス、ウェイトリフティングに用いられる各器具がこれに該当する。
以下では、手袋の使用者の装着した手の皮膚が触れる側の手袋の面を指し、スポーツ用器具が直接触れる側の手袋の面を外面と定義して説明をする。
本考案のスポーツ用手袋は、手袋本体と、手袋本体の内面に設けられた2以上の取付領域と、取付領域に取り付けられる2以上の滑り止め部材と、を主要な構成要素とする。
本考案のスポーツ用手袋は、手袋本体と、手袋本体の内面に設けられた2以上の取付領域と、取付領域に取り付けられる2以上の滑り止め部材と、を主要な構成要素とする。
[手袋本体]
手袋本体は、一般的なスポーツ用手袋同様、ガンカットタイプや平ピケタイプの形状を備える。手袋本体の生地は、任意の素材を用いることができ、例えば、天然皮革、合成皮革、人工皮革等の一般的な素材の他、高性能・高機能の化学繊維を用いた素材も用いることができる。生地の素材は、手袋内面・外面のグリップ性、通気性、伸縮性、フィット感等を考慮して選ばれる。生地の素材として、好ましくは人工皮革が挙げられる。
[取付領域]
手袋内面に、滑り止め部材を取り付ける目標となる複数の取付領域が設けられている。この取付領域は、スポーツ用手袋を使用する際にスポーツ用具がその使用者の掌を圧迫する位置(以下、「プレッシャーポイント」と呼ぶ。)が選ばれる。
手袋本体は、一般的なスポーツ用手袋同様、ガンカットタイプや平ピケタイプの形状を備える。手袋本体の生地は、任意の素材を用いることができ、例えば、天然皮革、合成皮革、人工皮革等の一般的な素材の他、高性能・高機能の化学繊維を用いた素材も用いることができる。生地の素材は、手袋内面・外面のグリップ性、通気性、伸縮性、フィット感等を考慮して選ばれる。生地の素材として、好ましくは人工皮革が挙げられる。
[取付領域]
手袋内面に、滑り止め部材を取り付ける目標となる複数の取付領域が設けられている。この取付領域は、スポーツ用手袋を使用する際にスポーツ用具がその使用者の掌を圧迫する位置(以下、「プレッシャーポイント」と呼ぶ。)が選ばれる。
プレッシャーポイントは、スイング時にスポーツ用具が手から離れないよう摩擦力を生じさせたり、ボールをインパクト等したときに衝撃を受けたりする位置であるため、グリップ性や衝撃緩和性が要求される。プレッシャーポイントとなる位置に取付領域を設定し、後述の滑り止め部材を取り付けることにより、グリップ性や衝撃緩和性を向上させ、滑りを防止してエネルギーの伝達ロスを低減したり、手にマメができるなどの問題を解消したりすることが可能である。
スポーツ用器具の棒状のグリップ部は、基本的に中指、薬指、小指の3本の指の付け根近傍(第一関節から第三関節)で握られ、これら3本の指の対向する掌で支持される。そして、スポーツ用器具のヘッドから最も遠い側であるグリップエンドに触れる掌が、スポーツ用器具のスイングによる反動を受け最も衝撃を受けやすい。よって、基本的には中指、薬指、小指、掌の位置が、プレッシャーポイントとしてグリップ性や衝撃緩和性の求められる位置である。実際には、スポーツ用器具や使用者の手の形状、グリップ部の握り方やスイングの癖によって、プレッシャーポイントは変わるが、多くの場合、親指を除く各指の第一関節と第二関節の間もしくは第二関節と第三関節の間、親指の非屈曲部または掌の何れか複数の位置付近に集約されると推察される。
取付領域の個数は、多い方がプレッシャーポイントの位置にきめ細やかに対応して滑り止め部材を取り付けることができるが、関節部分には指の屈曲を阻害するため配置しない方がよい。このため、取付領域の個数は、各指の関節を除いた、各指の関節間の各領域および掌の領域を合わせた15個以下であることが好ましい。
以上のように、プレッシャーポイントを考慮すると、取付領域は、手袋内面に5〜15個設けることが好ましく、7〜15個設けることがより好ましい。親指を除く各指に設ける取付領域の配置場所としては、各指の付け根近傍を含むように設けることが好ましく、各指の第二関節と第三関節の間の領域に設けることがより好ましく、各指の第一関節と第二関節の間の領域および第二関節と第三関節の間の領域に設けることがさらに好ましい。親指を除く各指への配置に加え、親指の第一関節と第二関節の間の領域および/または第二関節と第三関節の間の領域に設けることが好ましい。また、親指および/または親指を除く各指への配置に加え、掌部分に1または2以上の取付領域を設けることが好ましい。掌部分の好適な取付領域は、例えば、小指球や母指球付近が挙げられる。
取付領域は、滑り止め部材を取り付ける目印となる領域であることから、一定の長さおよび幅のある領域とする必要があり、滑り止め部材が指の屈曲を阻害しないために関節にかからないことが必要とされる。したがって、例えば、長さは10〜40mm、幅は10〜20mm、或いは、長さは10〜30mm、幅は10〜15mmとすることが開示される。
取付領域は視認可能であれば如何なる態様で設けてもよく、例えば、印刷により表示してもよいし、布等からなる部材を配置することにより構成してもよい。取付領域は、手袋の内面に設けられ、滑り止め部材が取り付けられないものについては手に直接触れることから、装着性を損なわない厚み(例えば、手袋の厚みを含めて0.4〜1.3mm、ゴルフの場合は0.4〜0.7mm)とすることが必要であり、また着用時に手に触れても違和感等を与えない表面処理をするまたは素材を用いることが必要である。
[滑り止め部材]
滑り止め部材は、手袋の内面に設けられた2以上の取付領域に、貼着等により取り付けられることで、着用時に手と接触し、グリップ性により手と手袋の間の滑りを防止し、衝撃を緩和する効果を与える。その一方で、滑り止め部材は大きさや厚みを無制限にした場合、着用時に装着性を悪化させたり、通気性を損ねて使用者に不快感を与えたりする。また、柔軟性低下によって、指や掌になじみにくくなったり、指を曲げたときのダブ付きを発生させたりして、フィーリング性を悪化させる。よって、グリップ性と衝撃緩和性を失わない程度の厚さとする必要があり、1mm以下の厚みとするのが好ましく、0.5〜0.8mmの厚みとするのがより好ましい。別の観点からは、滑り止め部材を取り付けた手袋の厚みが、滑り止め部材を取り付けない場合の2倍以下となるようにする。
滑り止め部材は、手袋の内面に設けられた2以上の取付領域に、貼着等により取り付けられることで、着用時に手と接触し、グリップ性により手と手袋の間の滑りを防止し、衝撃を緩和する効果を与える。その一方で、滑り止め部材は大きさや厚みを無制限にした場合、着用時に装着性を悪化させたり、通気性を損ねて使用者に不快感を与えたりする。また、柔軟性低下によって、指や掌になじみにくくなったり、指を曲げたときのダブ付きを発生させたりして、フィーリング性を悪化させる。よって、グリップ性と衝撃緩和性を失わない程度の厚さとする必要があり、1mm以下の厚みとするのが好ましく、0.5〜0.8mmの厚みとするのがより好ましい。別の観点からは、滑り止め部材を取り付けた手袋の厚みが、滑り止め部材を取り付けない場合の2倍以下となるようにする。
滑り止め部材の材質は、滑り止め作用を有する柔軟性のある素材、例えば、弾性を有するゴムおよび/または合成樹脂および/または布等からなり、通気性や通湿性を有するシート状物である。また、表面は、着用時に手に触れても違和感等を与えない表面処理をするまたは素材を用いることが必要である。
滑り止め部材は、手袋の内面に固定するために、裏面に粘着層を有する。別の言い方をすれば、取付領域に粘着層を設けると、滑り止め部材を取り付けない場合や滑り止め部材で覆われない部分の取付領域が使用者の手に触れ、装着性を損ねるので、滑り止め部材を取り付けるための粘着層は滑り止め部材の裏面に設ける必要がある。粘着層を面ファスナーにより構成すると着脱自在性に優れる点で好ましいが、厚みにより装着性を損なわないとの観点からは好ましくない。
手袋と粘着層の間の粘着性は、貼着後、使用により低下しても剥がれない程度である必要があり、具体的には剥離接着強さ1N/cm以上が維持されることが好ましい。また、手袋に取り付け直したり、新しい滑り止め部材に取り替えたりできることがより好ましく、この場合、具体的な剥離接着強さの範囲は1〜5N/cmである。
滑り止め部材の個数は、複数個以上であれば足りるが、取付領域の個数と同数か、それより大きい個数であることが好ましい。使用者が滑り止め部材を取り付け直したり、新しい滑り止め部材に取り替えたり、取付領域以外にも取り付けたりすることを考慮して最適な個数を提供する。
なお、滑り止め部材は、取付領域内に取り付ける必要はなく、一部が取付領域と重なる態様や全く重ならない態様で取り付けてもよい。
なお、滑り止め部材は、取付領域内に取り付ける必要はなく、一部が取付領域と重なる態様や全く重ならない態様で取り付けてもよい。
以下では、本考案を適用したゴルフ用手袋の実施形態例を、図面を参照しながら説明する。
<実施形態例1>
[構成]
本実施形態例1に係る手袋1は、手袋本体10、手袋本体10の内面11に設けられた10個の取付領域13(13a〜13j)および10個の滑り止め部材21(21a〜21j)を備えて構成される。図1は、滑り止め部材21を取り付ける前の手袋1が裏返された状態を図示している。
手袋本体10は、甲側生地と掌側生地および親指部生地とを縫製して作製され、各生地は、例えば、人工皮革により構成されている。
手袋1の内面11には滑り止め部材を取り付けるための取付領域13a〜13jが設けられている。使用者は、取付領域13a〜13jに合わせて滑り止め部材を適宜取り付けることができる。
[構成]
本実施形態例1に係る手袋1は、手袋本体10、手袋本体10の内面11に設けられた10個の取付領域13(13a〜13j)および10個の滑り止め部材21(21a〜21j)を備えて構成される。図1は、滑り止め部材21を取り付ける前の手袋1が裏返された状態を図示している。
手袋本体10は、甲側生地と掌側生地および親指部生地とを縫製して作製され、各生地は、例えば、人工皮革により構成されている。
手袋1の内面11には滑り止め部材を取り付けるための取付領域13a〜13jが設けられている。使用者は、取付領域13a〜13jに合わせて滑り止め部材を適宜取り付けることができる。
取付領域13a〜13jは、スポーツ用具を握った際のプレッシャーポイントであり、グリップ性や衝撃緩和性の要求により決定された領域である。本実施形態例の場合、取付領域13a〜13jは、親指を除く4本の指に計8個、親指に1個、掌に1個設けられている。
親指を除く4本の指には、各指の第一関節と第二関節の間に幅略15mm、長さ略20mmの角丸長方形(13b、13d、13f、13h)と、各指の第二関節と第三関節の間に幅略15mm、長さ略30mmの角丸長方形(13c、13e、13g、13i)がそれぞれ印刷されている。第一関節と第二関節の間の角丸長方形(13b、13d、13f、13h)には、「人1」、「中1」、「薬1」、「小1」の文字が付されている。第二関節と第三関節の間の角丸長方形(13c、13e、13g、13i)には、「人2」、「中2」、「薬2」、「小2」の文字が付されている。これらの文字および数字は、それぞれ、人差し指、中指、薬指または小指の名称および位置番号を意味している。
親指には、第一関節と指先の間に幅略15mm、長さ略30mmの角丸長方形13aが印刷されている。この図形の内部には親指を意味する「親」の文字が付されている。
掌には、小指球に幅略20mm、長さ略30mmの角丸長方形13jが印刷され、グリップエンド(Grip End)を意味する「GE」の文字が付されている。
上記文字を付すことにより、取付領域13a〜13jに対応する滑り止め部材21b〜21jを取り付ける際の識別に役立てたり、別途説明書を手袋1と共に供してその説明に用いたりすることができる。
なお、取付領域の数、位置、付される文字は本実施形態例に限られるものではない。
掌には、小指球に幅略20mm、長さ略30mmの角丸長方形13jが印刷され、グリップエンド(Grip End)を意味する「GE」の文字が付されている。
上記文字を付すことにより、取付領域13a〜13jに対応する滑り止め部材21b〜21jを取り付ける際の識別に役立てたり、別途説明書を手袋1と共に供してその説明に用いたりすることができる。
なお、取付領域の数、位置、付される文字は本実施形態例に限られるものではない。
取付領域(13d、13f、13h)は、ゴルフクラブのグリップ部を握るときの理想的なプレッシャーポイントである。取付領域13jは、ゴルフクラブのグリップエンド付近が触れる位置であり、スイングによる衝撃を受けやすい位置である。取付領域13aは、スイングによりゴルフクラブに生じるねじれを抑えるためのプレッシャーポイントである。
以上の取付領域が、主に滑り止め部材を取り付ける際の目印となる。
以上の取付領域が、主に滑り止め部材を取り付ける際の目印となる。
取付領域13の位置は、使用者のプレッシャーポイントの統計データから求めた領域であってもよい。例えば、熟練度別にプレッシャーポイントのデータを取り、その平均値より取付領域を決めることもできる。これにより、滑り止め部材をどこに取り付けたらよいか分からない人向けに、熟練度別に取付領域13が異なる手袋1を提供することができる。
手袋1の内面11に取付領域13を設ける手法は、捺染、スクリーン印刷、凹版転写印刷、インクジェット印刷、スタンプ等の手法が用いられる。取付領域13が手との間で滑らないように、用いられる材料を考慮して上記手法が選定される。
図2(A)は滑り止め部材21を表面側から見た状態を示し、(B)は滑り止め部材21に台紙およびカバーが取り付けられた状態での断面を示している。
滑り止め部材21は手袋1の内面11に取り付けられ、使用者の手と手袋1の間に生じる滑りを防止し、衝撃を吸収する機能を持つ。これにより、ゴルフの場合、クラブを握ってスイングしたときのグリップ性を向上させ、スイングにより生じるクラブの慣性力及びインパクト時の衝撃を緩和する作用を奏する。
滑り止め部材21は手袋1の内面11に取り付けられ、使用者の手と手袋1の間に生じる滑りを防止し、衝撃を吸収する機能を持つ。これにより、ゴルフの場合、クラブを握ってスイングしたときのグリップ性を向上させ、スイングにより生じるクラブの慣性力及びインパクト時の衝撃を緩和する作用を奏する。
滑り止め部材21は、シート状であり、その断面は、素材本体22、粘着層23で構成され、台紙24に貼付されており、素材本体22の表面にはカバー25が貼付されている。滑り止め部材21の平面形状は、楕円、角丸長方形、トラック形等の丸みを帯びた形状となすことにより、手袋を手にはめるときに滑り止め部材21の角部がめくれて剥がれるのを防ぐことができる。
滑り止め部材21のサイズは、グリップ性確保にはある程度の大きさが必要であるが、大きすぎても屈曲性を悪化させるので、幅は指の幅を超えない程度を、長さは関節を跨がない程度を考慮して、幅が10〜20mm、長さが10〜40mmで設定している。上記サイズの滑り止め部材を分けて複数取りつけた場合、隙間ができ手袋の生地のシワを寄せることができるので、ダボ付きが解消され、同じ領域にサイズの大きい滑り止め部材を1つ取り付けるよりもフィーリングを改善することができる。
滑り止め部材21のサイズは、グリップ性確保にはある程度の大きさが必要であるが、大きすぎても屈曲性を悪化させるので、幅は指の幅を超えない程度を、長さは関節を跨がない程度を考慮して、幅が10〜20mm、長さが10〜40mmで設定している。上記サイズの滑り止め部材を分けて複数取りつけた場合、隙間ができ手袋の生地のシワを寄せることができるので、ダボ付きが解消され、同じ領域にサイズの大きい滑り止め部材を1つ取り付けるよりもフィーリングを改善することができる。
滑り止め部材21の個数は、取付領域13の個数と同じであり、各滑り止め部材21a〜21jの外形形状は、各取付領域13a〜13jの外形形状と一対一に対応し、略同一である。滑り止め部材21a〜21jの構成は、平面視の形状を除き、いずれも同様である。
滑り止め部材21b〜21jには、それぞれ対応する取付領域13a〜13jに付された「人1」等の文字と同一の文字が付されていてもよい。この場合、滑り止め部材21a〜21jと取付領域13a〜13jの対応を文字で識別できるので、取り付けの間違いの予防に供することができる。
素材本体22は、滑り止め部材21のグリップ性と衝撃緩和機能を果たす部材である。
素材本体22の材質は、皮膚と手袋内面間の滑りを止め、衝撃を吸収し、着け心地をよくする作用を発揮するため、グリップ性、弾力性、通気性に富んだ素材であればいずれのものも使用できる。具体的にはポリウレタン、ゴム、シリコーン、ポリエステル等からなる市販のシート状材料が用いられる。特に、サブμm径の合成繊維で形成された材料が好適である。素材本体22の厚さは略0.5mmである。
素材本体22の材質は、皮膚と手袋内面間の滑りを止め、衝撃を吸収し、着け心地をよくする作用を発揮するため、グリップ性、弾力性、通気性に富んだ素材であればいずれのものも使用できる。具体的にはポリウレタン、ゴム、シリコーン、ポリエステル等からなる市販のシート状材料が用いられる。特に、サブμm径の合成繊維で形成された材料が好適である。素材本体22の厚さは略0.5mmである。
粘着層23は、素材本体22を手袋1に固定する機能を持つ。粘着層23は、素材本体22の裏面に設けられた粘着層である。粘着層23には、粘着性のほか、通気性、透水性、耐汗性を有する。粘着層23の材質はゴム系、アクリル系、シリコーン系、ウレタン系等素材を利用した市販の接着剤または接着シートが用いられる。
台紙24は、流通時に滑り止め部材21a〜21jがばらばらにならないよう一時的に固定し、また粘着層23を保護する機能を持つ。粘着層23が台紙24から容易に剥離できるようにシリコーン樹脂等の剥離層が台紙に形成されており、この剥離層を介して粘着層23が設けられて滑り止め部材21a〜21jが一時固定されている。
カバー25は、素材本体22の劣化を防ぐためのものである。材質は、紫外線、酸化、湿度による劣化を防ぐため、紫外線透過率、酸素透過率、水分透過率の低いものが選ばれる。また、視認性確保のために透明であり、素材本体22の表面から剥離しやすいことが必要である。
[滑り止め部材の取付方法]
手袋1の取付領域13a〜13jに滑り止め部材21a〜21jを取り付ける方法を説明する。
まず、使用者は自身の手のマメの位置、プレッシャーポイント、装着時のフィーリングに鑑み、滑り止め部材の取り付け数と位置を検討する。滑り止め部材21a〜21jの取り付け位置の検討に供するため、例えば、熟練度別のプレッシャーポイントやフィーリングの官能評価等の統計データから求めた滑り止めが必要されやすい領域を説明書に記載して、手袋1に添付しておくこともできる。
手袋1の取付領域13a〜13jに滑り止め部材21a〜21jを取り付ける方法を説明する。
まず、使用者は自身の手のマメの位置、プレッシャーポイント、装着時のフィーリングに鑑み、滑り止め部材の取り付け数と位置を検討する。滑り止め部材21a〜21jの取り付け位置の検討に供するため、例えば、熟練度別のプレッシャーポイントやフィーリングの官能評価等の統計データから求めた滑り止めが必要されやすい領域を説明書に記載して、手袋1に添付しておくこともできる。
次に、必要な滑り止め部材21a〜21jを台紙24から、カバー25を滑り止め部材21a〜21jから剥がし、そのまま貼り付けるか、あるいは各個人ごとに必要とする大きさに切断し、取付領域13a〜13jの表示を参考にして必要とする箇所に貼着する。
その後、手袋1を裏返し、滑り止め部材21a〜21jを手袋1の内側にして手にはめて競技に使用する。
その後、手袋1を裏返し、滑り止め部材21a〜21jを手袋1の内側にして手にはめて競技に使用する。
本実施形態例によれば、使用者自身が必要な箇所に適宜滑り止め部材を取り付けることができるので、あらかじめ手袋の内面に滑り止めが加工されたものに比べ、使用者にあった滑り止めを施すことができ、個人差のあるフィーリングに対しても細かく調整することができる。
また、使用者は、グリップ性や衝撃緩和性を求める箇所だけではなく、耐久性を必要とする箇所にも滑り止め部材を取り付けることができるので、手袋の耐久性の向上にも供することができる。
さらに、滑り止め部材の取り付ける目標領域が手袋の内面にあらかじめ表示されているため、使用者は自身の掌の部位と手袋の内面との対応を容易に把握することができ、手袋を裏返して手にはめた状態で滑り止め部材を取り付ける必要がないため、両手を使って作業できるので、作業性がよく、的確に取り付けを行うことができる。
また、使用者は、グリップ性や衝撃緩和性を求める箇所だけではなく、耐久性を必要とする箇所にも滑り止め部材を取り付けることができるので、手袋の耐久性の向上にも供することができる。
さらに、滑り止め部材の取り付ける目標領域が手袋の内面にあらかじめ表示されているため、使用者は自身の掌の部位と手袋の内面との対応を容易に把握することができ、手袋を裏返して手にはめた状態で滑り止め部材を取り付ける必要がないため、両手を使って作業できるので、作業性がよく、的確に取り付けを行うことができる。
[製造方法]
手袋1の製造方法について説明する。
手袋1の製造工程は、基本的には一般的なスポーツ用手袋の製造工程と同様であるので、ここでは本実施形態例の独自の工程を主として説明する。
手袋1の製造方法について説明する。
手袋1の製造工程は、基本的には一般的なスポーツ用手袋の製造工程と同様であるので、ここでは本実施形態例の独自の工程を主として説明する。
まず、始めの生地の段階での取付領域13a〜13jを表示するための工程が追加となる。取付領域13a〜13jの表示形態に合わせ、捺染、スクリーン印刷、凹版転写印刷、インクジェット印刷、スタンプ等の工程が追加となる。
次に、裁断、縫製の工程を経る。これら工程は、一般的なスポーツ用手袋と同様である。縫製工程では、通常、手袋の内側が現れた状態で行われ、縫製後に裏返して手袋の外面が表に出た状態にするが、本実施形態の手袋1の場合、内面11を表に出した状態で出荷するため、縫製後の裏返しは行わない。
次に、裁断、縫製の工程を経る。これら工程は、一般的なスポーツ用手袋と同様である。縫製工程では、通常、手袋の内側が現れた状態で行われ、縫製後に裏返して手袋の外面が表に出た状態にするが、本実施形態の手袋1の場合、内面11を表に出した状態で出荷するため、縫製後の裏返しは行わない。
以上のように、手袋1の製造工程は一般的なスポーツ用手袋の製造工程の小変更で対応可能となる。
滑り止め部材21a〜21jの製造方法は、次の通りである。
カバー25が貼り付けられた素材本体22の原シートと台紙24の原シートとを、粘着層23の原シートを介して貼り合わせる。次に、貼り合わせたシートを型で打ち抜き、滑り止め部材21a〜21jを得る。
カバー25が貼り付けられた素材本体22の原シートと台紙24の原シートとを、粘着層23の原シートを介して貼り合わせる。次に、貼り合わせたシートを型で打ち抜き、滑り止め部材21a〜21jを得る。
<実施形態例2>
[構成]
実施形態例2では、滑り止め部材が貼り付けられ、取り外し可能な滑り止め部材貼付シートを提供する。以下では実施形態例1と同じ構成についての説明は割愛し、異なる構成を中心に説明する。
[構成]
実施形態例2では、滑り止め部材が貼り付けられ、取り外し可能な滑り止め部材貼付シートを提供する。以下では実施形態例1と同じ構成についての説明は割愛し、異なる構成を中心に説明する。
本実施形態例に係る滑り止め部材貼付シート30を図3に示す。図4は、図3上のA−A断面を示す。滑り止め部材貼付シート30は、台紙31、10個の滑り止め部材21a〜21jおよびカバー33を備えて構成される。
台紙31には、図3のように手のイラスト32が描かれており、イラスト32の取付領域11a〜11jに対応する箇所に滑り止め部材21a〜21jが貼付されている。
カバー33は透明で、台紙31と同じ大きさであり、図4のように台紙31および素材本体22を覆うように貼付されている。カバー33の角部には、図3のようにつかみ代34が台紙31から剥がされた状態で設けられ、使用時につかんでカバー33を剥がすことができる。
本実施形態例によれば、使用者はイラスト32を見て必要な滑り止め部材21a〜21jを台紙から剥がし、手袋1の内面11に貼着する。イラスト32によって、滑り止め部材21a〜21jが、手の部位と対応させられているので、滑り止め部材21a〜21jを間違えることなく剥がすことができる。また、製品としての見栄えもよい。
[製造方法]
滑り止め部材貼付シート30の製造方法について説明する。
まず、素材本体22の原シートと台紙31の原シートとを、素材本体22の原シート裏面に形成された粘着層を介して貼り合わせる。次に、素材本体22および粘着層23を滑り止め部材21a〜21jの形に合わせて打ち抜く。このとき、台紙31までは打ち抜かず、残しておく。そして、素材本体22の不要部分を台紙31から取り除き、カバー33を素材本体22および台紙24を覆うように貼り付ける。最後に1セット単位にカットして滑り止め部材貼付シート30を得る。
滑り止め部材貼付シート30の製造方法について説明する。
まず、素材本体22の原シートと台紙31の原シートとを、素材本体22の原シート裏面に形成された粘着層を介して貼り合わせる。次に、素材本体22および粘着層23を滑り止め部材21a〜21jの形に合わせて打ち抜く。このとき、台紙31までは打ち抜かず、残しておく。そして、素材本体22の不要部分を台紙31から取り除き、カバー33を素材本体22および台紙24を覆うように貼り付ける。最後に1セット単位にカットして滑り止め部材貼付シート30を得る。
<実施形態例3>
[構成]
実施形態例3では、滑り止め部材が貼り付けられ、取り外し可能な滑り止め部材貼付シートの変形例を提供する。以下では実施形態例2と同じ構成についての説明は割愛し、異なる構成を中心に説明する。
本実施形態例に係る滑り止め部材貼付シート50を図5に示す。滑り止め部材貼付シート50は、素材本体22、粘着層23および台紙31を備えて構成される。図5では台紙31は省略され、素材本体22を表面から見た外観を示している。
台紙31はイラスト32が描かれていないことを除き、実施形態例2と同様の構造である。
[構成]
実施形態例3では、滑り止め部材が貼り付けられ、取り外し可能な滑り止め部材貼付シートの変形例を提供する。以下では実施形態例2と同じ構成についての説明は割愛し、異なる構成を中心に説明する。
本実施形態例に係る滑り止め部材貼付シート50を図5に示す。滑り止め部材貼付シート50は、素材本体22、粘着層23および台紙31を備えて構成される。図5では台紙31は省略され、素材本体22を表面から見た外観を示している。
台紙31はイラスト32が描かれていないことを除き、実施形態例2と同様の構造である。
素材本体22には、切り込み51〜57が入れられており、20個の滑り止め部材を切り込み51〜57に沿って台紙から剥がし取ることができる。切り込み51〜57の大きさは、取付領域13a〜13jの何れかと少なくとも同じ大きさとなっており、使用者が好みの大きさを選ぶことができるようになっている。
また、切り込み51〜57の代わりに印刷等により切り取り線を表示することもできる。使用者は、自身で切り取り線に沿って滑り止め部材貼付シート50を切り、滑り止め部材を得る。この場合、使用者が滑り止め部材を好みの形状・大きさとすることができる。
本実施形態例によれば、使用者が好みの大きさの滑り止め部材を選んだり、切り取ったりすることができるため、よりカスタマイズ性の高い手袋を提供することができる。
[製造方法]
滑り止め部材貼付シート50の製造方法について説明する。
素材本体22の不要部分を台紙31から取り除く工程以外は、滑り止め部材貼付シート30と同様である。切り込み51〜57の代わりに印刷等により切り取り線を表示する場合、打ち抜きの工程の代わりに印刷等の工程が含まれる。
滑り止め部材貼付シート50の製造方法について説明する。
素材本体22の不要部分を台紙31から取り除く工程以外は、滑り止め部材貼付シート30と同様である。切り込み51〜57の代わりに印刷等により切り取り線を表示する場合、打ち抜きの工程の代わりに印刷等の工程が含まれる。
以上、本考案の実施形態例について説明したが、本考案の技術的範囲は上記実施形態例の記載に限定されるものではない。上記実施形態例には様々な変更・改良を加えることが可能であり、そのような変更または改良を加えた形態のものも本考案の技術的範囲に含まれる。
1 手袋
10 手袋本体
11 内面
12 掌部
13a〜13j 取付領域
21a〜21j 滑り止め部材
22 素材本体
23 粘着層
24 台紙
25 カバー
30 滑り止め部材貼付シート
31 台紙
32 イラスト
33 カバー
34 つかみ代
50 滑り止め部材貼付シート
51〜57 切り込み
10 手袋本体
11 内面
12 掌部
13a〜13j 取付領域
21a〜21j 滑り止め部材
22 素材本体
23 粘着層
24 台紙
25 カバー
30 滑り止め部材貼付シート
31 台紙
32 イラスト
33 カバー
34 つかみ代
50 滑り止め部材貼付シート
51〜57 切り込み
Claims (9)
- スポーツ用器具を用いるスポーツの競技時に用いられるスポーツ用手袋において、
前記スポーツ用手袋の内面の掌側に設けられた複数の取付領域と、
前記取付領域に取付可能な複数の滑り止め部材とを備えることを特徴とするスポーツ用手袋。 - 前記取付領域が、5〜15個設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスポーツ用手袋。
- 前記取付領域が、親指を除く各指の第一関節と第二関節の間または第二関節と第三関節の間の位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のスポーツ用手袋。
- 前記取付領域が、親指を除く各指の第一関節と第二関節の間および第二関節と第三関節の間の位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のスポーツ用手袋。
- 前記取付領域が、親指の非屈曲部および掌部に設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載のスポーツ用手袋。
- 前記取付領域と当該取付領域に取り付けられた滑り止め部材の厚みが、合わせて1mm以下であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のスポーツ用手袋。
- 前記滑り止め部材の長さが、10〜40mmであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のスポーツ用手袋。
- 前記スポーツ用器具が、棒状のグリップ部を有するスポーツ用器具であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のスポーツ用手袋。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載のスポーツ用手袋に取り付けるための複数の滑り止め部材が取り外し自在に貼付されたシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015000909U JP3197474U (ja) | 2015-02-27 | 2015-02-27 | スポーツ用手袋 |
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-
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