JP3197459B2 - 複合防水シート及びその製造方法 - Google Patents

複合防水シート及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強化繊維が一方向長繊
維であり容積含有率30%以上85%以下の繊維補強熱
可塑性樹脂シート及び防水層より構成される事を特徴と
する複合防水シート材料及びその製造法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、防水シートとしては、合成樹脂、
ゴム、アスファルト等の防水層のみからなるシートがが
用いられてきた。しかし、これらの防水シートは、土木
分野たとえば貯水池、河岸工事、プール、廃棄物埋立処
分場の防水膜に使用する際、下地地盤の凹凸ある石類の
突きだした地表面と直接接触するため、防水シートが開
孔、裂け目等を生じ、防水機能が発揮できなくなる場合
が多かった。又、埋立処分地においては、上部より投棄
された産業廃棄物等により防水シートが開孔、裂け目等
を生じ漏水の原因となり、防水機能が発揮できなくなる
場合が多かった。特に汎用されているゴム系防水シート
を用いた場合、産業廃棄物埋立処分地において上部より
投棄される産業廃棄物に対しての耐衝撃、突き刺し強度
不足による破裂、開孔等を生じ、産業廃棄物公害液の漏
洩事故等問題発生していた。
【0003】これらの問題に対し、従来の防水シート材
料では耐衝撃性、突き刺し強度、引き裂き強度、引っ張
り強度などの問題に対して材料の伸縮性を改良すること
により対処してきたが、下地の挙動の繰り返し、又は瞬
間的な上部よりの衝撃に対し、どんなに伸びの大きな材
料でも追随できず破壊、開孔等を生じるという問題は解
決されていなかった。すなわち伸びによって対処させる
事には無理があるので、構造的に急激な破断力に対処す
べく防水層の耐衝撃性、突き刺し強度、引き裂き強度、
引っ張り強度等の耐力を増強する事が必要であった。
【0004】また、アスファルトによる防水は長い伝統
をもち、最も信頼性の高い工法とされてきた。現在、防
水工事に用いられているアスファルト類は、大部分が石
油アスファルトを原料とするものであるが、アスファル
ト材としてはストレートアスファルトとブローンアスフ
ァルトとがある。ストレートアスファルトは、温度の変
化によって物性が敏感に変化するため防水としては不適
である。ブローンアスファルトは、このストレートアス
ファルトに250℃程度の高温の空気を吹込み、所定の
軟化点、針入度に調整したものである。しかしこれでも
なお耐候性、低温時の弾性などに問題が残るので、この
欠点を補うため、ブローンアスファルトに油脂や鉱物質
の粉末を添加したアスファルトコンパウンドが製造され
現在はこれが用いられている。アスファルト自体は前述
のように熱可塑性物質で、温度によっても伸度が変化す
る。例えば、針入度15℃、軟化点90℃のブローンア
スファルトの規格品を取上げてみても、気温が25℃の
場合では伸度1〜2以上になり粘性があるので破砕しに
くいが、0℃に低下すると伸度は0となり破砕しやすく
なる。つまり、アスファルトは同じものでも気温の変化
によって特性が異なり、下地の動きに対する耐性が違っ
てくるのである。アスファルト層の防水性はアスファル
ト層が厚い方が安全であるが、下地に発生する亀裂に抵
抗する力はアスファルト層を相当厚くしてもきわめて微
小なものである。これを改良するため、積層工法が行わ
れている。これは、アスファルト層の間にルーフィング
類を挿入するもので、亀裂に抵抗する力を増強させ、か
つ、熱の影響を緩和させようとしている。このように工
法上の創意工夫がなされる一方、材料自体の特性向上の
努力も続けられている。最近では、柔構造の建築物が多
くなり、また露出防水の必要性が高くなってきたため、
建物の挙動による亀裂に対応できるもの、低温時の特性
の高いもの、耐候性の優れたものが要求されるようにな
ってきた。この要求に対し、油分の高い原油から精製し
たアスファルトに合成樹脂や合成ゴムを混入し、温度特
性、紫外線、その他の化学的抵抗力の増大を図ったもの
が開発され、実用に供されている。これは、耐酸性、耐
アルカリ性に優れ土とのなじみが良い長所がある反面、
草木の貫入、耐衝撃などに対して弱い短所を有してい
る。
【0005】このような改良が図られているが、建築の
高層化、立体化に伴い、防水を必要とする空間が多様化
した今日、従来の材料では、伸縮に対する順応性、亀裂
に対する性能、耐食性、耐候性等の品質や性能に対応で
きない事例が生じてきた。そのため、材料および工法に
対する研究開発が進められ、伸縮に対する順応性を高め
たり、亀裂に対する性能を増強したり、耐食性や耐候性
の向上を図るなど、性能改善が続けられてきた。その結
果、改良型の高性能アスファルト防水材が開発され、仕
様も数次にわたり改正されて、現在防水工法の主流をな
しているが、防水シート材料同様に耐衝撃性、突き刺し
強度、引き裂き強度、引っ張り強度などについて問題を
有しており、防水層として伸縮に対する順応性、亀裂に
対する性能、耐食性、耐候性等の耐力を増強する事が必
要であった。
【0006】また、これらの問題を解決するため、従
来、強化繊維を含む樹脂積層体を合成樹脂、ゴム、アス
ファルト等に接合させて防水材とする製品も知られてい
るが(例えば、特開昭55−67458号公報)、これ
らの強化繊維は短繊維であるため、急激な衝撃に対して
抵抗力が無く、破壊が生じていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決し防水性、耐久性、耐衝撃性、突き刺し強度、
引き裂き強度、引っ張り強度に優れた、また、接合面に
おいて接着剤を用いずに防水機能を均質化する複合防水
シートを提供する事を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため、鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成す
るに至ったものである。すなわち、本発明は、強化繊維
が一方向長繊維であり容積含有率30%以上85%以下
の繊維強化熱可塑性樹脂シート及び防水層より構成され
る事を特徴とする複合防水シート及びその製造法に関す
るものである。
【0009】本発明の繊維補強熱可塑性樹脂シート(以
下、強化シートという。)は、容積含有率で30%以上
85%以下の強化繊維を含むことが推奨され、またその
強化繊維が一方向に連続な長繊維からなるものであるこ
とが推奨される。強化シート積層する場合は、1枚目の
強化シートの強化繊維方向を0度とした場合、0〜90
度の任意の方向に積層する事ができる。この場合、積層
された全ての層の強化繊維の方向が0度とならないよう
にすることが好ましい。また、構造強度上、部分的に繊
維強化熱可塑性樹脂シートに孔口をあげることも可能で
ある。強化シートに用いられる繊維としては、例えばガ
ラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素繊
維等が代表的なものであるがこの限りではない。特に好
ましい繊維としては、ガラス繊維があげられる。一方向
に配列した繊維に熱可塑性樹脂を含浸してなる強化シー
トは、通常太さ3〜25μmのモノフィラメントを20
0〜12000本集束したヤーンもしくは、ロービング
を、所定本数一方向に並べたものに熱可塑性樹脂を含浸
させたものを用いる。
【0010】繊維がガラス繊維の場合は、通常各種の表
面処理を行い、樹脂との密着性を向上させることが行わ
れる。表面処理は、集束剤とカップリング剤を組み合わ
せて行う。モノフィラメントを集束するためには、通常
集束剤を使用する。集束剤は組み合わせる熱可塑性樹脂
により選択する必要がある。一般的には組み合せる樹脂
の溶融温度で軟化して、熱可塑性樹脂が繊維束中に含浸
し易いものを選択する。そのために組み合せる熱可塑性
樹脂と同種の樹脂を主成分とする集束剤を使用する場合
が多い。
【0011】強化シートの繊維として使用するガラス繊
維は、シラン系、チタネート系、ジルコニウム系のカッ
プリング剤で処理し、樹脂との密着性を向上させたもの
を用いる。ガラス繊維の場合のカップリング剤は、組み
合わせる樹脂に応じて最適なものを選ぶ必要があり以下
その具体例を例挙する。ナイロン樹脂であれば、γ−ア
ミノプロピル−トリメトキシシラン、N−β−(アミノ
エチル)−γ−アミノプロピル−トリメトキシシラン等
を使用する。ポリカーボネート樹脂であれば、γ−アミ
ノプロピル−トリメトキシシラン、N−β−(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピル−トリメトキシシラン等を
使用する。
【0012】ポリエチレンテレフタレートまたは、ポリ
ブチレンテレフタレート、であれば、β−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチル−トリメトキシシラン、
γ−グリシドキシ−プロピルトリメトキシシラン、γ−
アミノプロピル−トリメトキシシラン等を使用する。ポ
リエチレンまたはポリプロピレンであれば、ビニルトリ
メトキシシラン、ビニル−トリス−(2−メトキシエト
キシ)シラン、γ−メタクリロキシ−プロピルトリメト
キシシラン等を使用する。ポリフェニレンオキシド、ポ
リフェニレンスルフィド、ポリスルフォン、ポリエーテ
ルサルフォン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエー
テルケトン、ポリイミド、ポリアリレート、フッ素樹脂
であれば、上述したカップリング剤も当然使用出来る
が、その外に、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノ
プロピルメチルジメトキシシラン、γ−クロロプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリ
メトキシシラン、p−アミノフェニルトリエトキシシラ
ン等を使用できる。
【0013】ガラス繊維以外を補強繊維として用いる時
は、アミン硬化型のエポキシ樹脂をカップリング剤とし
て処理する場合が多く、その具体例としてはビスフェノ
ール−A−エピクロルヒドリン樹脂、エポキシノボラッ
ク樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、グ
リシジルエステル型樹脂を使用することがもあるが、熱
可塑性樹脂は一般的に溶融温度が高いので、通常のカッ
プリング剤は熱分解するので、全くカップリング剤を使
用しない場合もある。
【0014】カップリング剤を繊維表面に施す方法は以
下の通りである。即ち、一つの方法としては、繊維を溶
融してモノフィラメントを引き出す際に集束剤とカップ
リング剤を界面活性剤を添加して水溶液としたものを、
モノフィラメントに噴霧した後、100℃程度の温度で
乾燥して処理する。他の方法として、集束剤を除去した
繊維に、集束剤及びカップリング剤を0.1〜3重量%
溶解した液を、浸漬、噴霧塗布等の手段により完全に含
浸させる。このカップリング剤溶液を含んだ繊維を60
〜120゜Cで乾燥し、カップリング剤を繊維表面に反
応させる。乾燥時間は溶媒が揮散してしまう時間で充分
で15〜20分位である。カップリング剤を溶解する溶
媒は、使用する表面処理剤に応じて、pH2.0〜1
2.0位に調整した水を用いる場合と、エタノール、ト
ルエンアセトン、キシレン等の有機溶剤を単独で、或は
混合して使用する場合とがある。
【0015】本発明の複合防水シートの強化シートに用
いられる熱可塑性樹脂としては、特に限定されないが、
ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−プロピレン
共重合体、α−オレフィンのホモポリマーやコポリマー
等のポリオレフィン系樹脂、スチレン、メチルスチレン
等のホモポリマーやこれらとα−オレフェンとのコポリ
マー等のポリスチレン系樹脂や、塩化ビニルのホモポリ
マーやこれとα−オレフィンのコポリマー等のポリ塩化
ビニル系樹脂を利用することが出来る。その他、AS樹
脂、ABS樹脂、ASA樹脂(ポリアクリロニトリル・
ポリスチレン・ポリアクリル酸エステル)、ポリメチル
メタクリレート、ナイロン、ポリアセタール、ポリカー
ボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレ
ンオキシド、フッ素樹脂、ポリフェニレンスルフィド、
ポリスルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテ
ルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、
ポリアリレート等の各種の樹脂も用いることができる。
【0016】熱可塑性樹脂を一方向に引き揃えた補強繊
維に含浸させて強化シートとする方法としては種々の手
段があるが、最も一般的な方法は以下の通りである。一
つは、溶剤に可溶な樹脂であれば、その樹脂を溶液化し
て補強繊維に含浸させ、その後脱泡しながら溶媒を除去
し、強化シートとする方法である。
【0017】更に一つは、樹脂を加熱溶融して補強繊維
に含浸し、脱泡し、冷却して強化シートとする方法であ
る。強化シートの製造法としては、例えば特公平02−
042168号公報に開示されている方法があげられ
る。この方法により、ガラス繊維の場合は例えば太さ1
3μのモノフィラメントの表面をγ−メタクリロキシ−
プロピルトリメトキシシランで処理し、それを1800
本集束して撚りのないヤーンとし、そのヤーンを80本
均一な張力で引張ながら一方向に整列させて、樹脂をヤ
ーンに絡ませて、その樹脂を熱ロールでしごきながら、
ヤーンに含浸させて強化シートを製造することが出来
る。
【0018】この様にして製造した強化シートは、繊維
と熱可塑性樹脂の密着性に優れ、繊維含有率も30−9
0重量%と要求に応じて変えることが出来、厚みも0.
1−1.0mmで製造することが出来るが、 ガラス含
有率は30−85容量%で、厚さ0. 1−0.6mm
のところで使用するのが望ましい。ガラス繊維含有率が
30容量%以下では繊維量が少ないので強度が低く、ま
た85容量%以上では繊維に対して樹脂量が少なく繊維
と樹脂の密着性が低下し強度が低くなるので好ましくな
い。また、強化シートは2〜10枚積層するのが好まし
い。強化シート1枚では、一方向引っ張り強度しかで
ず、11枚以上積層すると硬くなり、シートとして十分
な柔軟性がなくなったりする。また、構造強度上必要に
応じて孔口を設けた強化シートを用いることもできる。
【0019】また、本発明で使用する複合防水シートの
防水層を構成する材料としては、防水シートをはじめと
する各種副資材があり、それぞれの特性を十分発揮でき
るように適正な箇所に適正な方法で使い分けられてい
る。それら個々の材料についても、当然防水に対する優
れた性能が要求される。防水層を構成する材料として
は、合成樹脂やアスファルトを用いることができる。合
成樹脂としては、高分子系不透水材料が好ましく、高分
子系不透水材料としては、加硫型防水材料、非加硫型防
水材料、ポリ塩化ビニルおよびその共重合体の防水材
料、ポリエチレンおよびその共重合体の防水材料、ポリ
エステル系樹脂およびその共重合体の防水材料、ウレタ
ン系樹脂およびその共重合体の防水材料、ゴムアス系シ
ート等があげられる。これらの材料は、種々の特長を有
しているが、急激な破断力に対し引裂き強度が不足して
いる。本発明の複合防水シートとする事で引き裂き強度
に優れた防水シートとなるのである。
【0020】具体的には、次のようなものがあげられる
がこれに限定されるものではない。加硫型防水材料とし
は、ブチルゴム、ポリクロロプレンゴム、エチレンプロ
ピレンゴム等があげられ、これに各種薬品と補強充填材
などを加えた未加流ゴムを加熱、加圧する事により得ら
れ、ゴムに網目状結合を有するため感温性が小さく、耐
寒性、耐熱性、耐疲労性、耐候性、耐薬品性、耐バクテ
リア性に優れ、かつ弾性を有している。
【0021】非加硫型防水材料としては、ポリイソブチ
レン等のブチルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、
エチレンプロピレンゴム等があげられ、これに補強充填
材などを混合して均一層としたゴムを加流することなく
使用するもので、シート内部に架橋ゲルや粘着ゲル分の
混在により適度の弾性と塑性をもち、シート相互の接着
性が優れている。
【0022】ポリ塩化ビニルおよびその共重合体の防水
材料として塩化ビニル系シート等の塩化ビニル樹脂があ
げられ、これに各種薬品および充填材を加えた均質な単
層シートや基布その他を積層した複層シートがあり、シ
ート相互の加熱融着を特長とするシートで、耐酸性、耐
アルカリ性、に優れ、安価であるため使用量が多いが、
耐久性は、可塑剤が抽出し、シートが硬化してしまう
又、温度依存性が大きいため寒冷地には、不向きである
短所があった。
【0023】ポリエチレンおよびその共重合体の防水材
料としてエチレン系シート等のエチレン樹脂及び合成ゴ
ムがあげられ、これに各種薬品と補強充填材などを加え
ることにより粘弾性が付与され、シート相互の加熱触着
を特長とするシートであり耐候性および化学的作用に対
する耐久性に優れている。ポリエステル系樹脂およびそ
の共重合体の防水材料があげられ、ウレタン系樹脂およ
びその共重合体の防水材料があげられる。また、ゴムア
ス系シートとしては、合成高分子化合物とアスファルト
の結合したものがあげられ、物理的に結合したゴム化ア
スファルトを主構成材とする単層シートや、基布その他
を積層した複層シートがあり、シート相互の加熱融着を
特長とする。
【0024】本発明で使用する複合防水シートに用いる
防水層を構成する材料としては、合成樹脂の他にアスフ
ァルトを使用する事も可能である。アスファルトとして
は、前述のようにストレート系アスファルト、ブローン
系アスファルト等があげられる。アスファルト防水に使
用される材料としては、主材料としてのアスファルト
類、プライマー、ルーフィング類のほかに、ドレーン廻
りやコンクリート打継ぎ部などの充填材としてのアスフ
ァルトマスティックや目地材などがあげられる。本発明
のアスファルトを用いた複合防水シートは、防水性、耐
久性、耐衝撃性、突き刺し強度、引き裂き強度、引っ張
り強度に優れているだけでなく、アスファルトの有して
いた欠点を解決した、すなわち、草木の貫入、耐衝撃に
対して優れた性能を有したシートである。
【0025】本発明においては、強化シートの片面若し
くは両面の全面若しくは部分に緩衝層をもうけることが
できる。使用される緩衝層としては、繊維質からなる織
布又は不織布などが用いられる。織布又は不織布の原料
としては、一般に高分子材料以外を素材としたもの、高
分子短繊維を素材としたもの等があるが、通常は、高密
度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニルアルコー
ル、ポリエステル及びこれらの各種共重合体などが使用
できる。耐候性、耐水性、耐薬品性、耐微生物性、耐久
性等の点から、ポリプロピレン、ポリエステル等が好ま
しい。このような繊維質からなる織布又は不織布を適用
することにより、緩衝層は、垂直方向、水平方向に立体
的に極めて高い通水性、排水性を有し水を容易に通すが
土粒子をほとんど補集する。緩衝層の素材としては、そ
の他にガラスマットや発泡体等あるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0026】また、上記の複合防水シートを製造するた
めの本発明に係る製造方法は、連続した強化繊維を一方
向に整列させ熱可塑性樹脂を含浸した2〜10枚の強化
シートを積層し、その熱可塑性樹脂の溶融温度以上に加
熱して層間に含まれる空気の脱気を行うステップと、容
積含有率で30%以上85%以下の強化繊維を含む強化
シートを層状に積層して成る積層体と合成樹脂等からな
る防水層を重ね合わせて密着させ同時に加熱し溶融状態
にして互いに溶着させるステップと互いに溶着した防水
層と強化シートを加圧冷却、固化して一体化せしめるス
テップとを順次実行する事を特徴とする。
【0027】上記の製造方法は、その強化シートが容積
含有率で30%以上85%以下の強化繊維を含み、かつ
一方向に連続な長繊維から成るものであり、2〜10枚
積層されているときに好適に適用でき、特に、強化繊維
がガラス繊維であり、熱可塑性樹脂がポリオレフィン系
樹脂、ポリスチレン系樹脂又はポリ塩化ビニル系樹脂の
ときが好ましい。
【0028】強化シートと合成樹脂からなる防水層を熱
溶着により一体化する方法としては、積層した強化シー
トと防水層を重ね合わせて強化シートの溶融温度以上に
同時加熱し、次いで60〜80℃に加熱されているプレ
ス中で3kg/cm2以下の圧力で加圧し冷却すると相
互に溶融、又は混和し固化せしめられ共に一体化を行い
積層体とする方法があげられる。強化シートの熱可塑性
樹脂と防水層の熱可塑性樹脂が相互に溶融、又は混和し
固化せしめられ一体化出来るため、接着剤を用いずに接
合する事により接合面と非接合面の均質化が保たれやす
い。しかしながら強化シートには、ガラス繊維があるた
め線膨張率が異なり溶融溶着後、そのまま冷却したので
は、剥離するため本複合防水シートでは、冷却中に圧力
を関与し固化するまで保持する必要がある。この時に、
強化シート積層体の強化シート層間に存在する空気を脱
気する必要があり、通常は、強化シートを構成する樹脂
の融点以上に加熱し、0.1〜3kg/cm2の圧力で
加圧して脱気を行う。この範囲の圧力であれば、防水シ
ートが圧壊することもないので、防水層と一体化する工
程でこの脱気を行うことが出来る。当然のことながら、
脱気をあらかじめ行い冷却し積層板としたものを使用し
ても差し支えは無い。
【0029】強化シートと防水層の加熱は、強化シート
と防水材を互いに接触させずに加熱することも、防水層
の上に強化シートを乗せてお互いが接触した状態で加熱
することも出来る。又、緩衝層と強化シートの一体化
は、防水層と強化シートの一体化と同様に、強化シート
と緩衝層を重ね合わせて強化シートの溶融温度以上に同
時加熱し、次いで60〜80℃に加熱されているプレス
中で0.1〜3kg/cm2以下の圧力で加圧し冷却す
ると相互に混和し固化せしめられ共に一体化をおこない
積層とする。
【0030】又、強化シートと防水層の接合する製造方
法において接着剤を介して接合する方法も利用できる事
は当該者の知るところである。接着剤を用いる場合は、
強化シートの熱可塑性樹脂と防水層の材質又は緩衝材の
材質によって選定される。又、強化シートにアスファル
トからなる防水層を接合する製造方法においては、ディ
ッピング方法、ロールコーティング方法が利用できる
が、これに特に限定されるものではない。
【0031】本発明の複合防水シートは、従来の伸縮性
に富んだ防水層に低伸度の強化繊維が一方向長繊維であ
り容積含有率30%以上85%以下の繊維強化熱可塑性
樹脂シートを組み合わせ積層せしめられており、通常の
防水シートに比べ、JISA6008に準じた試験で
は、引張強度で6〜15倍、引裂強度で約2倍の強度が
得られた。又、伸縮性に富んだ防水層に低伸度の強化シ
ートを組み合わせ伸び率を0.1〜5%にする事により
上部から投棄された物に対して防水層の通常水平方向に
伸びる力を強化シートにて抑制しているので垂直方向に
弾力性を発揮し、緩衝材の役目をなし耐衝撃、突き刺
し、引裂き等の衝撃荷重を軽減させる効果があり高強度
な強化シートと組合わさり急激な破断力に対処する事が
できる。すなわち、伸び率が0.1%より小さくする
と、急激な衝撃加重に対して強化シートの強化繊維の破
断を生じ、強度低下につながり、また、伸び率が5%を
超えると、垂直方向の弾力性が低下して緩衝材の役目を
なさなくなるのである。
【0032】また、強化シートの片面若しくは両面の全
面若しくは部分に繊維質からなる織布又は不織布からな
る緩衝層を有することにより、本発明の複合防水シート
は、緩衝材を地表面側に接するようにして敷設する事に
より、他所の降雨等により地表面に侵出した水のみを滞
留させることなく緩衝材層を通過排出せしめ、土粒子を
移動させないため、複合防水シート敷設下部の地盤は極
めて安定する。また、水平方向に排水効果があるため軟
弱地盤、含水地盤に用いると圧密促進し、地盤の軟弱性
を改良する効果を有する。また、不織布は、地盤上にお
ける本発明シートの滑りを防止する効果もある。以下、
図面により本発明の実施例について詳細に説明する。更
に本発明を具体的な実施例で詳説する。
【0033】
【実施例】本実施例で使用する強化シートは、巾650
mmのものを特公平02−042168号公報に開示さ
れている方法で製造した 。ガラス繊維の場合は太さ1
3μのモノフィラメントの表面をγ−メタクリロキシ−
プロピルトリメトキシシランで処理し、それを1800
本集束して撚りのないヤーンとし、そのヤーンを80本
を均一な張力で引張ながら一方向に整列させて、樹脂を
ヤーンに絡ませて、その樹脂を熱ロールでしごきなが
ら、ヤーンに含浸させてプリプレグを製造した。炭素繊
維の場合は、太さ7μのモノフィラメントを集束剤を使
用せずに12000本集めたトウを80本を均一な張力
で引張ながら一方向に整列させて、樹脂をヤーンに絡ま
せて、その樹脂を熱ロールでしごきながら、ヤーンに含
浸させてプリプレグを製造した。 この様にして製造し
たプリプレグは、繊維と熱可塑性樹脂の密着性に優れ、
繊維含有率らなる防水層を積層し接合、もしくは合成樹
脂、ゴム、アスファルト等から成る防水層の両面の全面
もしくは部分に強化シートを積層し接合したであり事を
特徴とする複合防水シートも30−90重量%と要求に
応じて変えることが出来、厚みも0.1−1.0mmで
製造することが出来るが、 ガラス含有率は30−85
容量%で、厚さ0. 1−0.6mmのところで使用す
るのが望ましい。繊維の容積含有率が30容量%以下で
は繊維量が少ないので強度が低く、また85容量%以上
では繊維に対して樹脂量が少なく繊維と樹脂の密着性が
低下し強度が低くなるので好ましくない。強化シートの
積層は、1枚目の強化シートの強化繊維方向を0度とし
た場合、2枚目を90度の方向にして重ね合わせ、強化
シートの樹脂の溶融の温度以上に同時加熱し、溶融状態
にして互いに溶着させ、次に80℃に加熱したプレス中
で0.2kg/cm2で加圧し、冷却することによりお
こなった。
【0034】表1に本発明の実施例及び比較例で使用す
るために製造した複合防水シートの材質を示す。表2に
本発明の実施例及び比較例で使用するために製造した複
合防水シートの積層構成を示す。表3に本発明の実施例
及び比較例で使用するために製造した複合防水シートの
性能を示す。引張強度、伸び率、引裂き強度は、JIS
A6008に準じた試験方法により測定し、突き刺し
強度は、ASTM D4833に従った試験方法により
測定した。表4に本発明の比較例で使用するためにゴム
系防水シートの性能を示す。引張強度、伸び率、引裂き
強度は、JIS A6008に準じた試験方法により測
定し、突き刺し強度は、ASTM D4833に従った
試験方法により測定した。
【0035】[実施例1]図1は、表1に記載の容積含
有率で30%以上85%以下の強化繊維を含む強化シー
トを層状に積層して成る積層体とEPDM/ブチルゴム
からなる防水層を重ね合わせて密着させ、180℃に加
熱した加熱盤上に前期材料を入れ接触加熱して1分加熱
圧着後、次いで70℃に加熱されているプレス中で3k
g/cm2の圧力で加圧し冷却した。この複合シート
は、表4に記載のEPDM/ブチルゴムからなる防水シ
ート単体性能に比べ、表3に記載の通りこの複合防水シ
ート性能は、引張強度、引裂き強度に優れた複合防水シ
ートであった。
【0036】[実施例2]図2は、表1に記載の容積含
有率で30%以上85%以下の強化繊維を含む強化シー
トを層状に積層して成る積層体の両面にのEPDM/ブ
チルゴムからなる防水層を重ね合わせて密着させ、18
0℃に加熱した加熱盤上に前記材料を入れ接触加熱して
2分加熱圧着後、次いで70℃に加熱されているプレス
中で3kg/cm2の圧力で加圧し冷却した。この複合
シートは、表4に記載のEPDM/ブチルゴムからなる
防水シート単体性能に比べ、表3に記載の通りこの複合
防水シート性能は、引張強度、引裂き強度に優れた複合
防水シートであった。
【0037】[実施例3]図3は、表1に記載のEPD
M/ブチルゴムからなる防水層の両面に容積含有率で3
0%以上85%以下の強化繊維を含む強化シートを層状
に積層して成る積層体のを重ね合わせて密着させ、18
0℃に加熱した加熱盤上に前期材料を入れ接触加熱して
1分加熱圧着後、次いで70℃に加熱されているプレス
中で3kg/cm2の圧力で加圧し冷却した。この複合
シートは、表4に記載のEPDM/ブチルゴムからなる
防水シート単体性能に比べ、表3に記載の通りこの複合
防水シート性能は、引張強度、引裂き強度に優れた複合
防水シートであった。
【0038】[実施例4]図4は、表1に記載の容積含
有率で30%以上85%以下の強化繊維を含む強化シー
トを層状に積層して成る積層体の片面にEPDM/ブチ
ルゴムからなる防水層を反対側の面にポリエステル系不
織布からなる緩衝材を重ね合わせて密着させ、180℃
に加熱した加熱盤上に前期材料を入れ接触加熱して1分
加熱圧着後、次いで70℃に加熱されているプレス中で
3kg/cm2の圧力で加圧し冷却した。この複合シー
トは、表4に記載のEPDM/ブチルゴムからなる防水
シート単体性能に比べ、表3に記載の通りこの複合防水
シート性能は、引張強度、引裂き強度に優れた複合防水
シートであった。
【0039】[実施例5]図5は、表1に記載の容積含
有率で30%以上85%以下の強化繊維を含む強化シー
トを層状に積層して成る積層体の片面にポリエステル系
不織布からなる緩衝材を接合した強化シートの不織布面
にEPDM/ブチルゴムからなる防水層を重ね合わせて
密着させ、180℃に加熱した加熱盤上に前期材料を入
れ接触加熱して1分加熱圧着後、次いで70℃に加熱さ
れているプレス中で3kg/cm2の圧力で加圧し冷却
した。この複合シートは、表4に記載のEPDM/ブチ
ルゴムからなる防水シート単体性能に比べ、表3に記載
の通りこの複合防水シート性能は、引張強度、引裂き強
度に優れた複合防水シートであった。
【0040】[実施例6]図6は、表1に記載のEPD
M/ブチルゴムからなる防水層の片面に容積含有率で3
0%以上85%以下の強化繊維を含む強化シートを層状
に積層して成る積層体のを、反対側の面にポリエステル
系不織布からなる緩衝材を重ね合わせて密着させ、18
0℃に加熱した加熱盤上に前期材料を入れ接触加熱して
1分加熱圧着後、次いで70℃に加熱されているプレス
中で3kg/cm2の圧力で加圧し冷却した。この複合
シートは、表4に記載のEPDM/ブチルゴムからなる
防水シート単体性能に比べ、表3に記載の通りこの複合
防水シート性能は、引張強度、引裂き強度に優れた複合
防水シートであった。
【0041】
【表1】 (注)強化シートは、2層〔0/90〕とした。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【発明の効果】本発明の複合防水シートは、従来の伸縮
性に富んだ防水層に低伸度の強化繊維が一方向長繊維で
あり容積含有率30%以上85%以下の繊維強化熱可塑
性樹脂シート(強化シート)を組み合わせ積層せしめら
れた事により、通常の防水シートに比べJIS A 6008に準
じた試験では、引張強度で6〜15倍、引裂強度で約2
倍の強度が得られた。又、伸縮性に富んだ防水層に低伸
度の強化シートを組み合わせ伸び率を5%以下にする事
により上部から投棄された物に対して防水層の通常水平
方向に伸びる力を強化シートにて抑制しているので垂直
方向に弾力性を発揮し、緩衝材の役目をなし耐衝撃、突
き刺し、引裂き等の衝撃荷重を軽減させる効果があり高
強度な強化シートと組合わさり急激な破断力に対処する
事ができる高強度、高品位の複合防水シートを提供でき
る。
【0046】本発明の方法により、強化シートの片面も
しくは両面の全面若しくは部分に合成樹脂、ゴム等から
なる防水層を接合した複合防水シートは、土木分野たと
えば貯水池、河岸工事、プール、廃棄物埋立処分場の防
水膜に使用する際、下地地盤の凹凸ある石類の突きだし
た地表面と直接接触により防水シートの開孔、裂け目等
に対し防水性、耐久性、耐衝撃性の優れた複合防水シー
トを提供し得るものである。又、特に産業廃棄物埋立処
分地において上部より投棄される産業廃棄物で破裂、開
孔等を生じ産業廃棄物公害液の漏洩事故等問題発生対し
て、強化シートの片面もしくは両面の全面若しくは部分
に合成樹脂、ゴム等からなる防水層を接合した複合防水
シートは、耐衝撃、突き刺し強度の優れた複合防水シー
トを提供し得るものである。合成樹脂、ゴム等からなる
防水層に接着剤による事無く、強化シートを接合部分に
おいて相互に溶融又は、混和し固化して成る層により接
合せしめられた防水性、耐久性、耐衝撃性、耐突き刺し
強度の優れた複合防水シート及び製造方法を提供し得る
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の、強化シートの片面に防水層を一体
化した複合防水シートの側面図。
【図2】 本発明の、強化シートの両面に防水層を一体
化した複合防水シートの側面図。
【図3】 本発明の、防水層の両面に強化シートを一体
化した複合防水シートの側面図。
【図4】 本発明の、強化シートの両面に緩衝層及び防
水層を一体化した複合防水シートの側面図。
【図5】 本発明の、緩衝層の両面に強化シート及び防
水層を一体化した複合防水シートの側面図。
【図6】 本発明の、防水層の両面に緩衝層及び強化シ
ートを一体化した複合防水シートの側面図。
【符号の説明】
1 防水層 2 強化シート 3 緩衝層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂田井 浩司郎 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三 井東圧化学株式会社内 審査官 平井 裕彰 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化繊維が一方向長繊維であり容積含有
    率30%以上85%以下の繊維強化熱可塑性樹脂シート
    及び防水層より構成される事を特徴とする複合防水シー
    ト。
  2. 【請求項2】 防水層が、合成樹脂、ゴム、アスファル
    トからなることを特徴とする請求項1に記載の複合防水
    シート。
  3. 【請求項3】 繊維強化熱可塑性樹脂シートと防水層の
    接合部分において、接着剤を用いる事なく、相互に溶
    融、又は混和し固化せしめられたことを特徴とする請求
    項1に記載の複合防水シート。
  4. 【請求項4】 繊維強化熱可塑性樹脂シートが2〜10
    枚積層された事を特徴とする請求項1に記載の複合防水
    シート。
  5. 【請求項5】 繊維強化熱可塑性樹脂シートの強化繊維
    がガラス繊維であり、熱可塑性樹脂がポリオレフィン系
    樹脂、ポリスチレン系樹脂又はポリ塩化ビニル系樹脂で
    ある請求項1に記載の複合防水シート。
  6. 【請求項6】 繊維強化熱可塑性樹脂シートの片面もし
    くは両面の全面もしくは部分に繊維質からなる織布又は
    不織布からなる緩衝層を有する事を特徴とする請求項1
    に記載の複合防水シート。
  7. 【請求項7】 繊維強化熱可塑性樹脂シートが部分的に
    孔口を有する事を特徴とする請求項1に記載の複合防水
    シート。
  8. 【請求項8】 強化繊維が一方向長繊維であり容積含有
    率30%以上85%以下の繊維強化熱可塑性樹脂シート
    及び防水層を重ね合わせて密着させ同時に加熱し溶融状
    態にして互いに溶着させるステップと同時に溶着した防
    水層と繊維強化熱可塑性樹脂シートを加圧冷却、固化し
    て一体化せしめるステップとを順次実行する事を特徴と
    する複合防水シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 繊維強化熱可塑性樹脂シートが少なくと
    も片面もしくは両面の全面もしくは部分に繊維質からな
    る織布又は不織布からなる緩衝層を有する事を特徴とす
    る請求項8に記載の複合防水シートの製造方法。
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