JP3197224B2 - 災害救助用ジャッキ装置 - Google Patents

災害救助用ジャッキ装置

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JP3197224B2
JP3197224B2 JP31843396A JP31843396A JP3197224B2 JP 3197224 B2 JP3197224 B2 JP 3197224B2 JP 31843396 A JP31843396 A JP 31843396A JP 31843396 A JP31843396 A JP 31843396A JP 3197224 B2 JP3197224 B2 JP 3197224B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震や台風等の自
然災害、テロなどによる建造物爆破などで倒壊建造物内
に閉じ込められた生存者を救出するための災害救助用の
ジャッキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、倒壊建造物に閉じ込められたり、
瓦礫の下敷きになった生存者を救助するための機材に
は、バックホーやクレーンなどの揚重機や、油圧機械式
ジャッキ装置、空気圧膨張式ジャッキなどが使用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、揚重機や油圧
機械式ジャッキ装置では、作用力点が1点または周辺の
狭い範囲に集中するため、被除去物に寄りかかった他の
瓦礫の崩れ方の判断が極めて難しく、倒壊物の下にいる
生存者をさらに傷つける恐れがある。またミリ単位での
持ち上げや隙間拡大など細かい作業が困難である。空気
圧膨張式ジャッキでは、狭い隙間に確実に挿入するのが
困難で、狭い空間に奥までスムーズに挿入できない。ま
た任意な空き空間方向に膨張するため、生存者に接近し
て配置し使用できないという問題があった。
【0004】本発明のうち請求項1記載の発明は、上記
問題点を解決して、狭い空間への挿入が容易で、拡大方
向も任意に設定することができ、生存者に接近した位置
で使用することができる災害救助用ジャッキ装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の発明は、高強度な材質からな
る底部ケース、および該底部ケースに厚さ方向に分割可
能に取付けられた高強度な材質からなる蓋部ケースによ
り、先端部が先丸で厚みの薄い半円筒形断面の板体状に
形成された長尺状のケースと、ケース内に長さ方向に複
数個が収納され高圧ガスの注入により膨張してケースを
分割可能な空気袋と、給気ホースを介してケース内の各
空気袋にそれぞれ任意量の高圧ガスを注入して底部ケー
スと蓋部ケースとの押し広げ角度と押し広げ量を調整可
能なガス供給制御装置とを具備したものである。
【0006】上記構成によれば、全体が底部ケースと蓋
部ケースとで先端部が先丸で厚みの薄い半円筒形断面の
板体状のケースに収容されるため、長尺状のケースを瓦
礫の隙間に沿って奥の方まで容易に挿入することができ
る。しかも空気袋に高圧ガスを供給することにより、空
気袋が膨張して主にケースが分割される厚さ方向に広が
るので、押し広げたい方向を任意に設定することがで
き、生存者近傍の空間でも使用可能となる。さらに、
気袋により高強度のケースを介して瓦礫を押し広げるの
で、押圧面を広くできて瓦礫の崩壊を防止でき安全であ
るとともに、鋭利なものが露出していても空気袋が破れ
ることもない。さらにまた、長さ方向に沿って配置され
た空気袋の高圧ガスの供給順序および供給量を任意に調
整することにより、瓦礫の押し広げ手順および押し広げ
量を任意に決定することができ、安全かつ迅速に生存者
を救出することができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記構成に、
ケース外面に被災状況を検知するための照明装置および
撮像装置を設けたものである。上記構成によれば、被災
状況および瓦礫状況を目視しながらケースを正確な位置
に挿入配置することができ、生存者の状況を正確に把握
することができる。
【0008】さらに請求項3記載の発明は、上記構成の
ケースに生存者に酸素を供給する酸素供給装置を設けた
ものである。上記構成によれば、生存者の生存環境を好
転させて人命救助に役立てることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係る災害救助用
ジャッキ装置の実施の形態を図1,図2に基づいて説明
する。
【0010】1は底部ケース2Aと、この底部ケース2
Aに分割開閉可能に取り付けられる蓋部ケース2Bで、
高強度で堅牢な金属や強化プラスチックなどの材質から
なる長尺状のケースで、底部ケース2Aは先端部が瓦礫
などの空間に挿入容易なように先丸の板体状に形成さ
れ、また蓋部ケース2Bは収納空間3を形成するために
半円筒形断面で端部が半球体に形成され、たとえば底部
ケース2Aに形成された複数の爪2aと蓋部ケース2B
に形成された係合部2bとにより分割可能に嵌合され
る。
【0011】このケース1の収納空間3内には、アラミ
ド繊維などの強度の高いシートで形成されて膨張、折畳
み自在な空気袋4A〜4Cが長さ方向に3個所定位置に
配置され、その一部分が底部ケース2Aと蓋部ケース2
Bとに固定されている。また底部ケース2Aの後端部に
接続ボックス5が配置され、各空気袋4A〜4Cにそれ
ぞれ接続されたガス注入ホース(図示せず)が接続され
ている。また蓋部ケース2Bの外面には、長さ方向に一
定間隔ごとに配置された照明装置である照明ランプ6
と、撮像装置であるファイバースコープ7や小形TVカ
メラの対物レンズ7aと、酸素供給装置8の酸素供給孔
8aが設けられている。また前記照明ランプ6の電源コ
ードとファイバースコープ7のケーブルと酸素供給ホー
スは接続ボックス5に接続される。なお 照明ランプ6
や対物レンズ7a、酸素供給孔8aの位置は、底部ケー
ス2Aと蓋部ケース2Bの任意位置に設定される。
【0012】前記ケース1の外部には、コンプレッサー
9からの高圧空気を分配し3本の給気ホース10を介し
てそれぞれ空気袋4A〜4Cに任意量供給可能な開閉弁
を有するガス供給制御装置である高圧空気供給制御装置
11と、ファイバースコープ7のファイバーケーブル7
bが接続されたモニター装置7cと、照明ランプ6に電
源ケーブル6aを介して電源を供給する電源装置12
と、酸素供給装置8の酸素供給孔8aに酸素供給ホース
8bを介して酸素を供給する酸素タンク8cとが設けら
れている。
【0013】なおここでは、高圧ガスとして圧縮空気を
供給しているが、車などの排ガスを利用することもでき
る。
【0014】上記構成において、災害救助に際して、瓦
礫の中に生存者を発見すると、生存者の救出を妨げる倒
壊物を持ち上げるため、ジャッキ装置の挿入可能な空間
を見つけてケース1を挿入し、適正に作用するように配
置する。この時、ケース1が強固で厚みの薄い長尺状に
形成されていることから、狭い瓦礫空間を強制的に内部
に押し込むことができる。さらに照明ランプ6により瓦
礫の内部を照らして、ファイバースコープ7によりモニ
ター装置7cで内部を確認しつつ作業を行うこともでき
る。場合によっては、酸素供給孔8aから生存者に酸素
を供給してもよい。そして高圧空気供給制御装置11を
ゆっくりと操作して、任意の傾斜となるように空気袋4
A〜4Cにそれぞれ圧縮空気を所定量供給する。する
と、折り畳まれた空気袋4A〜4Cが次第に膨張し、底
部ケース2Aから蓋部ケース2Bが外れてこれらが離間
し、底部ケース2Aおよび蓋部ケース2Bにより倒壊物
が持ち上げられる。この時、従来の空気圧膨張式ジャッ
キと異なり膨張方向が正確に定まるので、生存者の近傍
で作用させることもできる。また定形で長尺状の底部ケ
ース2Aおよび蓋部ケース2Bを移動して瓦礫を動かす
ことから、一点に集中して力が作用する揚重機に比べ
て、瓦礫の崩れを防止することができ、生存者の安全を
確保しつつ救出作業を進めることができる。また突起物
で空気袋4A〜4Cが損傷することもない。これらの様
子は、外部およびファイバースコープ7から目視されて
慎重に救助作業が行われる。
【0015】上記実施の形態によれば、全体がケース1
に収容されるため、長尺状のケース1を瓦礫の隙間に沿
って奥の方まで容易に挿入することができる。しかも空
気袋4A〜4Cに圧縮空気を供給することにより、空気
袋4A〜4Cがケース1が底部ケース2Aと蓋部ケース
2Bとに分割される厚さ方向に広がるので、押し広げた
い方向と広げ量とを長さ方法で任意に設定することがで
き、生存者近傍の空間でも使用可能となる。しかも、空
気袋4A〜4Cにより高強度の底部ケース2Aと蓋部ケ
ース2Bを介して瓦礫を押し広げるので、鋭利なものが
露出していても空気袋4A〜4Cが破れることもない。
さらに長さ方向に沿って配置された複数の空気袋4A〜
4Cの圧縮空気の供給順序および供給量を任意に調整す
ることにより、瓦礫の押し広げ角度および押し広げ量を
任意に決定することができ、また精度よくかつ微妙な制
御も可能となり、安全かつ迅速に生存者を救出すること
ができる。またケース1の外面に照明ランプ6とファイ
バースコープ7とを設けたので、瓦礫の倒壊状況を精度
よく正確な位置に挿入配置することができる。ケース1
に生存者に酸素を供給する搬送供給装置8を設けたの
で、生存者の生存環境を好転させることができる。
【0016】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明によれば、
体が底部ケースと蓋部ケースとで先端部が先丸で厚みの
薄い半円筒形断面の板体状のケースに収容されるため、
長尺状のケースを瓦礫の隙間に沿って奥の方まで容易に
挿入することができる。しかも空気袋に高圧ガスを供給
することにより、空気袋が膨張して主にケースが分割さ
れる厚さ方向に広がるので、押し広げたい方向を任意に
設定することができ、生存者近傍の空間でも使用可能と
なる。さらに、空気袋により高強度のケースを介して瓦
礫を押し広げるので、押圧面を広くできて瓦礫の崩壊を
防止でき安全であるとともに、鋭利なものが露出してい
ても空気袋が破れることもない。さらにまた、長さ方向
に沿って配置された空気袋の高圧ガスの供給順序および
供給量を任意に調整することにより、瓦礫の押し広げ手
順および押し広げ量を任意に決定することができ、安全
かつ迅速に生存者を救出することができる。
【0017】また請求項2記載の構成によれば、被災状
況および瓦礫状況を目視しながらケースを正確な位置に
挿入配置することができ、生存者の状況を正確に把握す
ることができる。
【0018】さらに請求項3記載の構成によれば、生存
者の生存環境を好転させて人命救助に役立てることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る災害救助用ジャッキ装置の実施の
形態を示す拡開時の斜視図である。
【図2】同ジャッキ装置の縮閉時を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ケース 2A 底部ケース 2B 蓋部ケース 4A〜4C 空気袋 5 接続ボックス 6 照明ランプ(照明装置) 7 ファイバースコープ(撮像装置) 8 酸素供給装置 8a 酸素供給孔 10 給気ホース 11 高圧空気供給制御装置 12 電源装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高強度な材質からなる底部ケース、および
    該底部ケースに厚さ方向に分割可能に取付けられた高強
    度な材質からなる蓋部ケースにより、先端部が先丸で厚
    みの薄い半円筒形断面の板体状に形成された長尺状のケ
    ースと、 ケース内に長さ方向に複数個が収納され高圧ガスの注入
    により膨張してケースを分割可能な空気袋と、 給気ホースを介してケース内の各空気袋にそれぞれ任意
    量の高圧ガスを注入して底部ケースと蓋部ケースとの押
    し広げ角度と押し広げ量を調整可能なガス供給制御装置
    とを具備したことを特徴とする災害救助用ジャッキ装
    置。
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