JP3196710U - 緑化システム - Google Patents

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    • Y02P60/216

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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

【課題】緑の少ない都会を緑に彩るために、軽くて場所を取らず、しかも設備費、維持・管理費が低コストで特別な技術がなくても容易に緑化の普及拡大が図れる、窓面の緑化システムを提供する。【解決手段】架台2に植栽物を育成するための栽培槽1を載せ、さらに架台2の後方の脚上部に植物を繁茂させるための緑化ステージ3を取付けてシステムを構成する。栽培槽1には培養液循環用の水管系統6を備え、植栽物に適した水と肥料と酸素の循環を行うことのできる水耕栽培方式により、常緑多年生のつる性植物4を長期間にわたり容易に育成できる緑化システムとした。【選択図】図1

Description

本考案は、室内の窓辺やベランダあるいは軒下などに設置して、栽培槽自体に培養液を循環するための水管系を構築することにより、水耕栽培で植栽物の良好な育成を行うための緑化システムに関する。
従来の緑化は、水耕栽培方式であっても、多数の枠を有する壁面または衝立状のボードにポットで育成した植栽物をはめ込み緑化面を形成し、その上部から培養液を流して植栽物の根に水分を吸収させ、残った培養液は最下段に設置した受け皿で受け、それを循環させることにより育成するものが多く、植栽物の入れ替えにも多大な手間と費用を要していた。さらに緑化する面は壁が対象となる壁面緑化が主体であり、窓の面を覆うことで緑化する、いわゆる窓面緑化は少なかった。
また、床面などに置かれた液肥タンクの培養液を、給排水管を通じて天井近くに設置した栽培槽との間で循環させ、栽培槽に植栽したアイビーなどを上から下へと垂下させ、ビル室内の窓辺やベランダなどの緑化を行うものもあるが、設置場所が限定されていた。
特開2007−222015 特開2009−291184
従来の緑化技術による室内外の緑化は、既に商品化され市場に出ているものもあるが、中には高価すぎたり、緑化システムの施工や維持管理が困難なうえ多大な費用がかかるものが多く、緑化エリアを広げることが社会で必要とされているにもかかわらず十分な普及に至っていない。設備費、維持費を含めたトータルコストがリーズナブルで、維持管理に多大な手間や専門知識を必要とせず、軽くて美しい緑化システムの実現が課題とされている。
架台に植栽物を育成するための栽培槽を載せ、さらに架台の上部に植物を繁茂させるための緑化ステージをワンタッチで脱着可能としたシンプルな構造の水耕栽培方式の緑化システムとし、植物の育成に必要な水と肥料と酸素の供給を手間をかけずに行える水管系統を備えたことにより、トータルコストが低く、維持管理の容易な緑化システムとした。
本考案は、栽培槽への水と液肥の補給、伸びすぎた植栽物の適宜剪定だけで、だれでも容易に維持管理ができる。さらに緑化システムの所要占有スペースが小さいので設置場所を選ばず、移動も容易なため室内やベランダなど多様な場所に簡単に緑化が実現できる。緑化植栽物は陽ざしの遮蔽効率や蒸散効果が高くかつ緑化面積当たりの重量が軽い、つる性植物を使用し、他の緑化方式に比べ格段に軽量な緑化システムとしている。
植栽物を維持するための夏場の水やりは多くの労力を要するが、本考案の緑化システムは栽培槽自体に十分な貯水容量を備えているため、数日に一度水の補給をすればよいので楽である。なお、大型システムの場合は自動給水方式とし、植物が吸収した水量を自動的に補給するため水やりの手間は皆無である。
貯水槽も含めた栽培槽内の水は酸素を取り込みながら循環させることで水質が保たれる。本考案は、タイマー設定により必要な回数と時間を決めて運転すればよく、水の循環と同時に空気も混入させる仕組みとしていることから、夏季においても植栽物の水耕栽培に適した水環境が保てるため植栽物の健全な育成ができる。
本考案は、栽培槽への水と液肥の補充、植栽物の適宜剪定だけで、だれでも容易に維持管理ができる。さらに緑化システムの所要占有スペースが小さいので設置場所を選ばず、春先に設置すれば夏前に全面繁茂が可能であり、工場生産した緑化システムを必要数量設置することにより一度に広範な緑化が簡単に実現できることから、緑豊かな社会の実現に貢献できる実用性の高いものである。例えば東京オリンピックなどのイベントにおいても、必要とする会場一帯の建物の窓辺を数か月で安く簡単に緑化できるため、これまでの緑化にはない大きな効果が期待できる。
本考案の緑化システムは、巨大構造物に設置して人々を驚嘆させるような緑化とは異なり、多くの場所に設置され、大都会のいたるところに緑を普及させることを目的に開発したものであり、土を使わず、軽くて丈夫で、建設費や維持・管理費が安く、特別な技術がなくても安定的に緑が維持できるところに大きな特長がある。補給する水やポンプの電気代もむだがないシステムであり、そのうえ、日陰効果や蒸散効果の大きいつる性植物を植栽物として使用するため、省エネ効果が高く、都市部で普及させることにより、ヒートアイランド抑制効果や景観の改善効果、心の癒し効果も極めて大きい。
さらに、つる性植物の根元付近の空いた場所に季節の草花やイチゴを植栽することも可能で、身近な場所で植物を育てる楽しみが味わえ、目にする人々の喜びや癒しにも効果がある。
実施例の緑化装置の全体正面図である。 実施例の緑化装置の栽培槽の断面図である。 実施例の緑化装置の栽培槽のA−A’断面図である。
本考案の架台は、亜鉛鍍金パイプに樹脂でコーティングした管材を使用しているが、材料は防腐処理をした木材などでもよく、、設置場所に合うように栽培槽が搭載できれば十分である。ベランダの手すりの形状が格子タイプで低い位置まで日照が確保される場合は栽培槽の高さ位置を低くし、手すりが金属などの板材やコンクリートなどの場合は、手すりの上端よりやや低い陽ざしの差し込む位置に栽培槽が据え付けられればよい。また、栽培槽や架台を焼き杉板や化粧板などでカバーするなど見かけを美しくするとともに、栽培槽の直射を少なくして、栽培槽自体の温度変動を少なくしてもよい。
植栽物を定植し育成するための栽培槽は、直径100から200mm程度の塩ビ管の両端にキャップを被せ、片側の端をポンプを設置するためのポンプ室とし、ポンプの吐出した培養液を外部導水管で反対側の端のもう一方のキャップに送り、内部導水管に接続して再びポンプ室に戻す。この一連の水の流れの中で、植物が吸収した分量の水は内部導水管の小孔から貯水室に供給し、余剰の水はポンプ室に戻り再び送りだされる。ポンプの運転は常時運転でなくてもよく、季節や植栽物の状況などにより異なるが、一日に数分間の運転を数回行うようタイマー設定もできる。
水管系統は、ポンプの吐出した培養液を循環するため、栽培槽の胴体に沿わせて設置している外部導水管でポンプの吐出管と直結されたキャップの給水口と、反対側のキャップの内部導水管と直結された受給口とを接続する。内部導水管は空気を取り込むための吸気塔を備えており、その先端は気中に出ていて、培養液が循環中に空気を吸い込むことができる。栽培槽内の水が適宜酸素を取り込みながら循環していることは、植物を育成するための水質の保持に重要であるが、外部導水管と同じ役割をする管を栽培槽内部のいずれかの位置に設置してU字型一体の水管系統を構成することも可能である。
植栽物を緑いっぱいに繁茂させるための、緑化ステージは四角型、丸型、逆三角形型、樹木型などいろいろな形に構成することが可能である。取り付けは架台の後方の脚二本の穴にはめ込む形が最も簡単である。亜鉛鍍金鉄製パイプに樹脂コーティングしたもの、アルミ製のパイプや角材あるいは竹材など一定の強度と耐候性のあるもので緑化ステージの枠組みを構成し、樹脂、ナイロンなどの大きな目のメッシュを取り付けてもいいし、縦横にアルミ線やビニールコーティングの鉄線を張ってもよい。緑化植栽物が自分で巻きつくタイプでない場合は、緑化ステージにところどころ結束して、自分好みに仕立てればよい。
植栽する植物は水耕栽培に適するものであれば何でもよいが、数年にわたり植替え無しに緑化を行う場合は、常緑多年生のアイビーやジャスミンなどのつる性植物が都合がよい。また、栽培槽の大きさにもよるが、何年もの間育成する場合はあまりにも成長速度の速すぎるものを定植すると、栽培槽の許容能力に限界が短くなるため植替えを早めることも必要となる。以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
本実施例の緑化システムは、図1に示すように、架台2に植栽物を育成するための栽培槽1を載せ、さらに架台2の後方の脚の上部に植物を繁茂させるための緑化ステージ3をワンタッチで脱着可能としたシンプルな構造の水耕栽培方式の緑化システムとしている。架台2および緑化ステージ3の枠材には、低コストで軽くてシンプルな緑化システムとするため、また、種々条件の異なる設置場所に対応できるよう、加工の容易な亜鉛鍍金鉄パイプに堅牢な樹脂コーティングを施したものを専用のジョイント部材で接続して構成している。
図2に示すように、栽培槽1は、直径150mmの塩ビ管の上部を植栽可能なように一部カットして開口部を形成し利用しているが、これは本考案専用に成型したものでもよく、市販のプランターなど利用できるものがあればそれを使ってもよい。両端のキャップ5の間を外部導水管6が配置されており、一方のキャップの給水口はポンプ室18内の水中ポンプ10に直結され、他方のキャップの受給口は内部導水管11に接続され、植栽物4などが消費した培養液を内部導水管11に多数あけられている小孔から貯水槽に供給して残りは仕切板13を貫通した末端からポンプ室18に戻される。内部導水管11には空気を取り込むための吸気塔15を備えており、栽培槽内の培養液が適宜酸素を取り込みながら循環しているので、植物を育成するための良好な水質が常に維持されている。
栽培槽1内部について、図2によりさらに詳細に説明すると、内部導水管11は、栽培槽に充填されている充填物17(日向軽石)および、拡充する植栽物の根を隔離するための隔離板12により培地部分と明確に分離された状態で貯水槽14の底部に置かれており、内部導水管11まで根毛が侵入しにくい構造としている。しかしそれでも根毛は隔離板12の僅かなギャップを見つけて侵入してくる恐れがあり、その時でも内部導水管11に施されている小孔には侵入することのないよう、図3に示すように、内部導水管11にはナイロン網などを多重に巻き付け、さらにスポンジシートを巻き付けた防護層21により、厳重に防護している。また、ポンプ室への根毛の侵入を防止するため、仕切板13によりポンプ室18を分離しており、ポンプ室18にはナイロン綿などのフィルター材が充填され、上部をフィルターカバー20で覆っている。なお、栽培槽1に植栽したつる性植物4の根元の間には、植栽ポット16が配置され、この中で四季折々の草花やイチゴ9などちょっとした趣味の植物の栽培も楽しめるようになっている。
水中ポンプ10は、別途施工の使用場所に適合させた電源ボックスなどに任意の設定が可能なタイマーを設置し、状況に合わせた運転停止を行う。また、図2には栽培槽1の内部の水位レベルを示す水位フロートが設置してあり、フロートに示された範囲内で水の補給を管理しているが、大型の緑化システムでは必要とする補給水の量も多いことから、自動給水補給方式としている。本実施例は、本考案による緑化システムの一例であり、これに限られたものではない。
本考案は、軽量、省スペース、コストがかからず維持も楽であるという特長を活かし、これまで緑化することが困難であった大都市の建造物の室内窓辺やベランダにも設置できる緑化システムであることから、産業上の利用価値は大きく、地球温暖化やヒートアイランド現象の抑制にも貢献できる。
1 栽培槽
2 架台
3 緑化ステージ
4 植栽物(主)
5 キャップ
6 外部導水管
7 ネット
8 アジャスタ―
9 植栽物(副)
10 水中ポンプ
11 内部導水管
12 隔離板
13 仕切板
14 貯水槽
15 吸気塔
16 植栽ポット
17 栽培槽充填物(日向軽石)
18 ポンプ室
19 電源コード
20 フィルターカバー
21 防根層
22 水位フロート

Claims (5)

  1. 架台上に据付けられた栽培槽で植生した緑化植物を、架台上部に設置している緑化ステージ全面に繁茂させ植物のカーテンを形成する水耕栽培による緑化システムであって、栽培槽内部に水中ポンプを収納するポンプ室とポンプ室の他端に送られた培養液を栽培槽底部で噴出させつつ余剰培養液をポンプ室に直接戻すための内部導水管を備えていることを特徴とする緑化システム。
  2. 内部導水管は、培養液を噴出させるための多数の小さな孔を有し、この孔への根の侵入を防止するための防根層が施されており、さらに培養液に酸素を取り込むための吸気塔が内部導水管の適切な位置に設置されていることを特徴とする請求項1記載の緑化システム。
  3. 栽培槽内部に充填された軽石粒および植栽物の根毛を隔絶するとともに、貯水容量を確保するための隔離板が栽培槽底部に設置されていることを特徴とする請求項1〜2記載の緑化システム。
  4. 栽培槽の片側にあるポンプ室を植栽物の根毛や軽石粒などの充填物と分離するための仕切板を有し、この仕切板を内部導水管の末端が貫通することにより、余剰培養液を直接ポンプ室に戻すことができることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の緑化システム。
  5. 栽培槽に定植された主たる植栽物の間に小さな植栽ポットが配置され、この中で季節の草花やイチゴなどを容易に植替え可能なようにして副次的植栽物を育成できる構造を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の緑化システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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