JP3194884U - 可撓性管状体 - Google Patents

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純治 飯田
純治 飯田
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Abstract

【課題】ホースの柔軟性を維持しつつホースの内面のみならず外面においても、汚れが付着しにくく、汚れが付着しても拭き取ることで除去可能な可撓性管状体を提供する。【解決手段】可撓性管状体10は一定の長さを有するいわゆるホースであり、断面視における内側の中空部11から順に、内部12、中間部13、外部14の3層構造を呈する。中空部は液体を通すための空所であり、特に食品用自動販売機の内部における液体を輸送するホースとして使用することができる。内部及び外部はポリエチレンからなり、中間部は、熱可塑性エラストマーである。熱可塑性エラストマーは、加工が容易なスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体であることが好ましい。【選択図】図1

Description

本考案は、食品製造用の機械及び飲食物の提供に係る機械用ホースとくに自動販売機の内部に配管として使用される柔軟性を有する飲用物の供給用ホースすなわち可撓性管状体に関するものである。
従来は天然ゴムを主原料とした管状体が、食品販売機用の内部において液体を流通させるために使用されていたが、耐熱性や柔軟性などの問題を解決するためにシリコーンゴム等が使用されるようになった。これは従来のシリコーンゴムにおいては、柔軟性に富み耐熱性有するものとして、天然ゴムが有する問題を解決するものとして優れた素材であった。
しかしながら、上記シリコーンゴム等は、シリコーンゴム特有のにおいが生じる場合があり、しかも、製造コストが嵩むということから、徐々にその材質は熱可塑性エラストマーに置き換えられていた。
熱可塑性エラストマーにおいては、公知の脱臭処理および酸化防止剤等の添加剤を付加することによって、シリコーンゴム特有のにおいが生じる場合は少なく、また、食品に、においが付着するということについては回避することができる。また、自動販売機の内部に取り付ける際の作業性あるいは折れにくさ(キンク性)については、硬度の最適性を図ることによって解決することができる。
しかしながら、ホースの内面の汚れが付いた場合に、すべり性を良好にしてその汚れを流し落とすためにいわゆるスリップ材を添加していたが、製造後、一定の期間が経過すると、そのスリップ材が表面に浮き出るブルーミングという現象が生じるという問題があった。このブルーミングを避けるためにスリップ材を添加しないという措置を講じることができるが、すべり性が悪化し、そのホースの内面に汚れが付着してしまう場合がある。
これを解決するものとして、実開昭61−45126号公報において、JISーk6301−Aタイプによる硬度が80以下でかつ圧縮永久ひずみが70パーセント以下の熱可塑性エラストマーからなる肉厚0.5〜10mmの層及び熱可塑性樹脂からなる肉厚0.01〜2mmの層を積層してなることを特徴とする軟質積層体なるホースが開示されている。
これは特にホース内部の中空部に接する内層部分を熱可塑性樹脂とし、その外層部分を熱可塑性エラストマーとするものであり、このような構成とすることにより、ホース内部の熱可塑性樹脂に汚れが付着しにくくなり、仮に付着したとしても容易に取り除けるというものである。
しかしながら、当該ホース内部の中空部に接する内層部分すなわち内面は、熱可塑性樹脂でコーティングされているものであるが、外側の部分は、熱可塑性エラストマーがむき出しとなった構成であるために、汚れが付着しやすいというものである。特に、ブルーミングを避けるためにスリップ材を添加しないという措置を講じているので、すべり性が悪化し、更に汚れが付着しやすく、その付着した汚れが、ホースの内部にしみ込んでしまい洗浄したり、拭き取ったりしてもその汚れが落ちにくいという問題がある。
実用新案出願公開昭61−45126号公報
本考案の課題は、ホースの柔軟性を維持しつつホースの内面のみならず外面においても、汚れが付着しにくく、かつ汚れが付着しても拭き取ることでその汚れが除去可能な可撓性管状体を提供することにある。
前記の課題を解決するため、本考案は、中空部を有するホースであって、前記ホースは内部及び中間部と外部の断面視3層構造を呈し、前記内部及び外部はポリエチレンからなり、中間部は、熱可塑性エラストマーであることを特徴とする可撓性管状体である。中間部は、熱可塑性エラストマーを使用する。また、これに軟化剤を添加した場合においては必要十分な柔軟性を有するために取り付けが容易であり、特に、食品用自動販売機の内部に使用するためのホースすなわち可撓性管状体として適したものである。なお、熱可塑性エラストマーは、スチレン系、オレフィン系、塩ビ系、ウレタン系、アミド系などが好ましいが特にスチレン系が好ましい。
また内部及び外部はポリエチレンで、中間部を挟むという構成としたために、仮に、添加剤は従来のものであっても添加剤がしみだすというブリードアウトするということはない。
前記の課題を解決するため、本考案における熱可塑性エラストマーは、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体であることを特徴とするものである。加工が容易であり、製作工程が短時間で済むため加工のために消費されるエネルギーが少なく、加工するためのコストの削減につながる。
本考案は以上のように構成され、かつ、作用するものであり、ホースの柔軟性を維持しつつホースの内面のみならず外面においても、汚れが付着しにくく汚れが付着したとしても簡単に汚れを除去することができる可撓性管状体を提供することができる。
可撓性管状体の端面図 可撓性管状体の縦断面図 従来のホースの端面図 従来のホースの縦断面図
可撓性管状体10は一定の長さを有するいわゆるホースであり、断面視における内側の中空部11から順に、内部12、中間部13、外部14の3層構造を呈する(図1、2参照)。なお、長さについての限定はなく、任意に設定することができる。中空部11は液体を通すための空所であり、特に食品用自動販売機の内部における液体を輸送するホースとして使用することができる。また、可撓性管状体10は白色の半透明状を呈しているが、透明であることを排除するものではない。
内部12は、薄膜の樹脂層であり、ポリエチレンで構成される。同様に、外部14もポリエチレンで構成され、薄膜の樹脂層である。具体的には、三井化学株式会社製ウルトゼックス3021Fが好ましい。またこの、内部12及び外部14は、中間部13との接合において、接着剤または他の処理剤などを介することなく互いに直接融着することができる。もっとも、接着剤または他の処理剤を介在させることを排除するものではない。
中間部13は、熱可塑性エラストマーであり、スチレン系エラストマーが好ましく、とくに軟化剤を添加したスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)が好ましい。具体的には、三菱化学株式会社製ME5301C、ME5304C−2が好ましい。
このように、内部12と外部14で、中間部13を挟み込んだ構成である。なお、製造方法としては、共押出し成形により、上記3層が完全に融合した状態で成形することができる。なお、前記製造方法は公知である。
これらの可撓性管状体10すなわちホースについて、汚れの付着及び拭き取りテストを行った。テスト方法は、水420ccに対し、市販の粉状のインスタントコーヒー 6gを、容器に入れ混ぜて撹拌し、上記水にインスタントコーヒー粉末が十分に溶解したことを確認し、コーヒー飲料水を作成する。また、比較例として従来のホース50を用意する。ホース50は、空所51を有し、内部52と、中間部53からなるものである。
このコーヒー飲料水の入った容器に、上記従来のホース50と、上記実施例に係る可撓性管状体10すなわち本発明に係るホースすなわち可撓性管状体10を5日間漬けた。その後、従来のホース50と実施例に係るホースを取出し、双方のホースに付着したコーヒーを、タオル生地の布でふき取った結果が以下の表である。なお、実施例に係るホースすなわち可撓性管状体10の寸法は、内径11mm、外径15.3mm、中間部13は、1.85mm、内部12及び外部14はそれぞれ0.15マイクロメートルの厚さを有するものである。なお、試験のために、全長200mmに切断したものを使用するが、実際に使用する場合に長さの制限がないことは言うまでもない。また、従来例に係るホース50は、内径11mm、外径15.3mm、中間部53は2mm、内部52は、0.15マイクロメートルの厚さを有し、試験のため全長は200mmに切断したものを使用した。なお、従来例のホース50における内部52は、ポリエチレンで構成され、中間部53は、熱可塑性エラストマーで構成され(図3、4参照)、その中間部53が外側にむき出しとなった構成である。
Figure 0003194884
このように、5日間コーヒーに漬けると従来例のホース50の中間部53の外側及び実施例のホースの外部14にコーヒーが付着したが、これらをふき取った結果、従来のホース50は、中間部53がむき出しとなった外側の汚れが拭き取れず付着したままであったが、実施例の可撓性管状体10においては、外部14に付着した汚れをほぼ完全に拭き取ることができるという効果を奏することが確認された。
10、可撓性管状体
11、中空部
12、内部
13、中間部
14、外部
50、従来のホース
52、内部
53、中間部

Claims (2)

  1. 中空部を有する可撓性管状体であって、前記可撓性管状体は内部及び中間部と外部の断面視3層構造を呈し、前記内部及び外部はポリエチレンからなり、中部は、熱可塑性エラストマーであることを特徴とする可撓性管状体
  2. 前記熱可塑性エラストマーは、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体であることを特徴とする請求項1記載の可撓性管状体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112006915A (zh) * 2020-08-26 2020-12-01 乾亨贸易(杭州)有限公司 一种吸管、奶瓶
JP7495024B2 (ja) 2018-11-28 2024-06-04 トゥビゴンマ ドラジビュス エス. アール. エル. 特に化学流体および食品関連流体用の多層管

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